JPS61275157A - 圧電セラミツクスの製法 - Google Patents

圧電セラミツクスの製法

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JPS61275157A
JPS61275157A JP60115976A JP11597685A JPS61275157A JP S61275157 A JPS61275157 A JP S61275157A JP 60115976 A JP60115976 A JP 60115976A JP 11597685 A JP11597685 A JP 11597685A JP S61275157 A JPS61275157 A JP S61275157A
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JP
Japan
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lead oxide
piezoelectric ceramics
excess
ultra
oriented
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Application number
JP60115976A
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English (en)
Inventor
山河 清志郎
津崎 道正
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は、圧電セラミックスに関する技術分野に属す
る。特に、圧電セラミックスの製造技術の分野に属する
[背景技術] 電子部品が多方面に活用されるに伴い、電子部品の小型
化、軽量化が要求されている。圧電セラミックスもセン
サ、濾過器、圧電振動子、圧電トランス、マイクロホン
、ピックアップなど、あるいは圧電バルブ、ユニモルフ
なとのアクチェエータとして広く活用されている。
圧電セラミックスとして代表的なものは、チタン酸ジル
コン酸鉛系の化合物[Pb(TiZr)03、以下PZ
Tと略す]であり、ペロプスカイト結晶系を有する。ま
た、PZTに更にその他のペロブスカイトを配合した多
成分系の圧電セラミックスも提供されている。
圧電電子部品を小型化、軽量化するためには、圧電素子
自体を高性能化する必要がある。圧電セラミックスの自
発分極の向きは等方性であり、高電圧をかけて分極処理
を行うことにより、自発分極の向きを一方向に向けるこ
とにより圧電セラミックスとしての機能を付与すること
が出来る。しかし、セラミックスであるが故に、分極後
の残留分極は単結晶のそれには及ばない。最も理想的な
状態でも82〜83%が限度である。その他セラミック
スは、単結晶に比べて脱分極しやすく、それに伴う特性
の経時的変化、高応力下での特性安定性などで不利な点
がある。
一方、有利な点は形状の自由度が大きい、また製造コス
トが安い、などである、単結晶の場合は大きな形状のも
のは造れないし、かつ所望の組成のものを安定して造る
ことは困難であるが、圧電セラミックスの場合は、その
ような点では有利である。
[発明の目的] この発明は、圧電セラミックスの利点を生かすと共に、
これに単結晶に近い特性を付与すべく圧電セラミックス
を改良することを目的とする。
[発明の開示] この発明は、配向性圧電セラミックスの改良に関するも
のである。特に、その製法の改良に関する。具体的には
チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスの改良に関する発
明である。以下に本発明を詳述する。
この発明は、超急冷法により造られた配向性セラミック
ス薄板を、その配向性の方向を保ちなが成形し、焼結す
る圧電セラミックスの製法を提供するものである。さら
に、前記薄板を複数枚重ねた状態で焼結することにより
、配向性圧電セラミックスを製造する方法を提供するも
のである。より具体的には、たとえば針状、板状等の形
状異方性のある形態のPZTの粉体を、ドクターブレー
ド法、押出成形法などにより、ある特定の方向に結晶軸
(自発分極の向き)を揃え、しかる後焼結することによ
りミ単結晶に近いセラミックスを得ることを特徴とする
ものである。さらに、超急冷法を実施するに際して、溶
融物の温度を低下させて、超急冷法を容易に実施出来る
ようにしたものである。以下、例示的に絆しく説明する
まず、配向性があり、かつ形状異方性がある粉体の製法
について説明する。この粉体は超急冷法で作成される。
まず、pbo、TiO2、ZrO2およびその他の微量
添加物を、所定の標準組成になるように配合する。この
標準組成に対し、さらに酸化鉛[PbO]を過剰に添加
する。標準組成のセラミックス組成100モルに対し、
2〜10モル過剰に添加される。なお、これによって酸
化鉛が融剤として作用し、セラミックスの融点(145
0℃)は大幅に低下し、850℃程度になるのである。
前記の配合組成のものを混合粉砕後、白金ルツボ中で8
00℃で2時間反応させて、仮焼物を得る。この仮焼物
を第1図に例示するような超急冷装置で急冷して超急冷
薄板を作成する、なお、第1図において1はアルミナチ
ューブ、2は白金ルツボ、3は電気炉、4はロール、5
は超急冷薄板である。
まず、仮焼物を白金ルツボに入れ1500〜1600℃
で2〜3分間溶融させ、溶融後アルミナチューブ上部よ
り、空気で加圧し、回転しているロールに溶融物を滴下
させる。溶融液はロールにより超急冷を受ける。この時
、第2図のように溶融断面は一方向凝固の状態となり、
曲線6により模式的に示すように、中心部は温度が高い
が、ロール接触部は低い状態になり、単結晶を育成する
と同様の状況になり、PZTの場合ロール方向に対して
C軸配向が起こる。つまり超急冷により得られた薄板は
、厚み方向がC軸となる。
以上の薄板、つまりC軸配向のセラミックスは、30〜
40容量%のアモルファスの部分を含むと思われる。つ
まり、鉛系のリッチな低融点ガラスと混在している。こ
の薄板はDTA分析すると650℃付近に発熱ピークが
あり、再結晶が起こることが判る。X線回折で閤べると
、この再結晶化は配向性セラミックスの部分に沿って成
長し、配向性セラミックスが生成するものと推定される
。また、螢光X線分析により、焼結の際に過剰の酸化鉛
が蒸発し、除去されることが判明した。この酸化鉛の除
去と再結晶化は薄板の時点でもよいが、後のセラミック
ス薄板を数枚重ねて焼結する時点でも良い。経済的な点
からは後者の方が良いと思われる。
以上のようにして得られた酸化鉛が過剰に含まれる薄板
は、厚みが10〜15μ、大きさは2〜101111I
になる。この薄板を数枚重ねて直圧するか、あるいはこ
の板を粗粉砕して、厚み5〜15μ、大きさ50〜20
0μに粉砕して形状異方性のある形態にした粉体をバイ
ンダなどを加えて、ドクターブレード、濾過成形法ある
いは押出成形法などの、前記粉体の形状異方性を利用で
きる成形法により、一方向、つまり厚み方向にC軸を揃
えたグリーンシートを作成する。このグリーンシートを
複数枚重ねて直圧プレスすることにより、さらに配向度
を上げて焼結することにより、配向性圧電セラミックス
を作成する。
以上のように、成形性仮焼物適宜選択することにより、
所望の方向に結晶軸を揃えることができ、高性能の圧電
セラミックスを得ることが出来るのである。
以下、実施例に基づきさらに詳しく説明する。
実施例I P b6.l5r6,1 (Z r、、gT la、J
 O3の組成100モルに対して、5モルの過剰のPb
Oが含まれる組成配合になるように、PbO1SrC0
3、ZrO2、TiO2を配合し、メノウのポットミル
、メノウのボールを使用して18時時間式粉砕し、混合
した。粉砕物をプフナーの漏斗を使用して濾過し、10
0℃で5時間乾燥した。
この乾燥物を白金ルツボに入れて白金プレートで蓋をし
た。これを800℃で2時間、仮燃した、仮焼物をメノ
ウポットミル、メノウボールを使用して湿式粉砕し、同
様にして濾過後、100℃で完全に乾燥させた。この時
の仮焼物はX線回折を用いて分析すると無配向立方晶で
あった。
この粉末を急冷装置の白金ルツボに入れ、1200℃、
3分間加熱して熔融させた後、溶融液を圧縮空気で押出
し、ロールで急冷して、厚み7μで1.2〜20mの大
きさの薄板を作成した。この薄板をX線回折分析法で分
析したところ、厚み方向に完全にC軸配間していること
が確認できた。
また、ガラス部分もかなり存在することが分かった。こ
の薄板を粉砕し、20〜200μの粉体を作成した。
この粉体100重量部に対して、バインダとしてポリビ
ニルブチラール樹脂8重量部、可塑剤としてフタル酸エ
ステル4重量部、溶剤としてブタノール20重量部、ト
リクロロエチレン50重量部を添加し、ディスペンサ・
により混合した。
このスラリーをドクターブレード法により、200μ厚
のグリーンシートに成形した。このグリーンシートを3
0n角に切断し、3枚重ねて800 kg/aのプレス
圧で成形した。つぎに成形品を空気中で300℃、7時
間の条件で加熱して有機物を除去した。この焼成成形品
をマグネシアルツボ中に入れ、蓋をし、さらにルツボ中
においては、PbOの雰囲気を造るために同じ材質のダ
ミーで前記焼成成形品を囲むようにして配置し、126
0℃(昇温200℃/ Hr 、降温200℃/Hr)
で1時間焼結した。
実施例2 実施例1で得た配向性粉体を100重量部、メチルセル
ロース(信越化学■製、商標:メトローズ、品番:60
SH4000)5.5重量部、グリセリン(旭電化■製
、Flneダイナマイト用)2.5重量部、水16重量
、部の配合で押出成形用の組成物を調整した。なお、こ
の場合、粉体とメチルセルロースを均一分散させグリセ
リンと水を混合させたものを先に加え、充分にミンクス
する。これをビニール袋に入れ、10℃で5日間エージ
ングし、200μの厚みで押出成形した。
以上で得たシートを切断して30X30mのシートを作
り、3枚重ねて1000瞳/cdのプレス圧で直圧成形
した。これを実施例1と同様の条件で焼結した。
実施例3 実施例1で得た配向製粉体を80重量部、および配向性
処理をしない仮焼物粉体20重量部、合計100重量部
とし、実施例2と同様の成形焼結を行った。
比較例1 配向処理しない仮焼物粉体100重量部に対し、実施例
2と同様にバインダ、可塑剤、溶剤で成形し、焼結を行
うた。
以上に説明した、実施例1〜3および比較例1で得たセ
ラミックスの両面に、銀電橋を焼付け、シリコンオイル
中で160℃で3Kv/mでもって分極処理を行った。
得られた特性cK値(電気機械結合定数)および比誘電
率]を第1表に示した。
第1表に示した結果を検討すると、この発明により、K
33、K15の値を大幅に改善することができることが
判る。このことは縦方向の振動およびすべり振動の利用
に有利であることを意味している。また配向しているこ
とは、分極が容易であり、脱分極がないことを意味して
いる。なお、比誘電率は温度一定での測定値である。
なお、PbOは圧電セラミックスの主成分であり、それ
をフラックスに用いることにより超急冷を容易に行うこ
とが出来る。このことは不純物が混入しにくく、好都合
である。さらに、この系のセラミックスの組成変動はP
bOの蒸発のみであり、初めから過剰のPbOを入れ、
後に過剰分を除去するので組成的に安定なものが得られ
ると言う効果もある。
[発明の効果] この発明は、圧電セラミックスを溶融し、超急冷法によ
り配向性圧電セラミックス薄板シートを調整し、この薄
板シートを首ねて成形し、焼結することを特徴とするの
で、超急冷が容易に行え、所望の方向に結晶軸を揃える
ことが出来、圧電セラミックスを高性能化することが出
来る。
[以下余白] 第1表
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に利用する超急冷装置の略図、第2
図は第1図の超急冷装置におけるロールの部分の薄板の
温度分布を説明するための模式図である。 1はアルミナチューブ 2は白金ルツボ 3は電気炉 4はロール 5は超急冷薄板 特許出願人   松下電工株式会社 代理人弁理士  竹光敏九(ほか2名)第1図 第2図 手続補正書 昭相61年 3月17日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成的に酸化鉛[PbO]を含む圧電セラミック
    スを溶融し、超急冷法により配向性圧電セラミックス薄
    板シートを調整し、この薄板シートを重ねて成形し、焼
    結する配向性圧電セラミックスの製法であって、酸化鉛
    をストイキオメトリックな組成より過剰に添加すること
    、および焼結の際に前記過剰の酸化鉛を除去することを
    特徴とする圧電セラミックスの製法。
  2. (2)組成的に酸化鉛[PbO]を含む圧電セラミック
    スを溶融し、超急冷法により配向性圧電セラミックス薄
    板シートを調整し、この薄板シートを粉砕して形状異方
    性のある形態となし、これにバインダ等を配合して成形
    可能な組成物となし、前記粉砕物の方向を揃えた状態に
    賦形することのできる成形法によりグリーンシート成形
    し、このグリーンシートを複数枚重ねてプレスし、つい
    で焼結する配向性圧電セラミックスの製法であって、酸
    化鉛をストイキオメトリックな組成より過剰に添加する
    こと、および焼結の際に前記過剰の酸化鉛を除去するこ
    とを特徴とする圧電セラミックスの製法。
JP60115976A 1985-05-27 1985-05-27 圧電セラミツクスの製法 Pending JPS61275157A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001313997A (ja) * 2000-03-08 2001-11-09 Agilent Technol Inc カットされた単結晶からなる超音波変換器

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