JPS61273524A - 液晶配向膜形成用溶液 - Google Patents

液晶配向膜形成用溶液

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JPS61273524A
JPS61273524A JP11563485A JP11563485A JPS61273524A JP S61273524 A JPS61273524 A JP S61273524A JP 11563485 A JP11563485 A JP 11563485A JP 11563485 A JP11563485 A JP 11563485A JP S61273524 A JPS61273524 A JP S61273524A
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JP
Japan
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liquid crystal
alignment film
dimethylacetoamide
solution
orientation film
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JP11563485A
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English (en)
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Ken Noda
謙 野田
Kazumi Azuma
東 一美
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、透明性および基板に対する密着性に優れた
液晶配向膜を形成しうる液晶配向膜形成用溶液に関する
ものである。
〔従来の技術〕
一般に、電界の作用により動作する液晶セル等の液晶表
示素子には、ガラス板等の基板上に形成された電極と液
晶とが直接接触して液晶劣化現象を生ずることを防止す
るため、上記電極表面を覆った状態で液晶配向膜(絶縁
膜)が形成されている。この液晶配向膜としては、従来
から酸化ケイ素の斜方蒸着膜が設けられていたが、この
蒸着膜は、液晶の種類によって配向特性に著しく差が生
じるため、良好な液晶配向膜とはいいがたい。そこで、
液晶配向膜として、有機高分子膜をラビングして用いる
ことが提案された。ところが、これらは、その多くが液
晶セル組立時の加熱によりラビング効果を低下させると
いう欠点を有している、しかし、そのなかでもポリイミ
ド膜にはこのような欠点がないため、配向規制力の良好
な芳香族系ポリイミド膜を使用することが行われている
芳香族系ポリイミドは、通常、不溶、不融のため、その
前駆体であるポリアミド酸の有機極性溶媒(N−メチル
−2−ピロリドン)溶液の状態で基板に塗布され、高温
加熱により脱水閉環イミド化して硬化するものであり、
上記ポリイミド膜もこのようにして形成されている。し
かしながら、このようにして形成されたポリイミド膜は
、生成に敗るまでの苛酷な熱履歴により褐色に着色して
おり、これが視野を暗くしてコントラストを悪くし、表
示素子の機能を損なうため、高品質の液晶表示素子の要
求に応えていないのが実情である。
例えば、ピロメリット酸二無水物と4,4゛ −ジアミ
ノジフェニルエーテルを出発物質とするポリイミド膜は
、配向の均一性ならびに耐久性の点でかなり優れている
のであるが、溶剤の除去および脱水閉環時の高温加熱に
より褐色に着色しているため、高品質の液晶表示素子の
要求に応えていないのである。また、一般に芳香族系ポ
リイミド膜゛は基板との密着性に劣るため基板とポリイ
ミド膜との間からの水分の侵入を許し、液晶表示素子の
信頼性を低下させるという欠点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、従来の技術では無色透明で基板に対する
密着性に冨むポリイミド製の液晶配向膜を形成すること
は極めて困難であり、その改善が強く求められている。
この発明は、透明性および基板に対する密着性に優れた
液晶配向膜を形成しうる液晶配向膜形成用溶液の提供を
その目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の液晶配向膜形成
用溶液は、ジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒
に、下記の式(1)および式(2)で表される繰返し単
位を主体とするポリアミド酸が溶解されているという構
成をとる。
本発明者らは、ポリイミド膜の着色について研究を重ね
た結果、ポリイミド膜が着色するのは、ポリイミドの前
駆体であるポリアミド酸を溶解するN−メチル−2−ピ
ロリドン等の有機極性溶媒が高沸点であり、これが、ポ
リアミド酸の脱水閉環時まで残存し、その脱水閉環時に
おける加熱によって一部分解してその分解物が黒褐色を
呈することに起因することをつきとめた。そこで、さら
に研究を重ねた結果、ポリアミド酸の出発物質である芳
香族テトラカルボン酸二無水物として、ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物を用い、これと特定の芳香族ジア
ミノ化合物とを組み合わせると、生成ポリアミド酸がジ
メチルアセトアミドのような低沸点溶媒に溶解するよう
になり、このような低沸点溶媒はポリアミド酸を脱水閉
環させる際、分解する前に揮散してしまうため、N−メ
チル−2−ピロリドンのような黒褐色の分解物を生成せ
ず無色透明なポリイミド膜が得られるようになることを
見いだした。そして、上記特定の芳香族ジアミノ化合物
とともに、少量のジアミノシロキサンを用いると、上記
生成ポリイミド膜の、ガラス板等の基板に対する密着性
が著しく向上することをつきとめこの発明に到達した。
この発明の液晶配向膜形成用溶液は、ジメチルアセトア
ミドのような低沸点溶媒を主体とする有機溶媒に、上記
特定のポリアミド酸を溶解して構成されているものであ
り、ポリアミド酸の脱水閉環時における加熱時に、ジメ
チルアセトアミドが揮散してしまうため、生成ポリイミ
ド配向膜が着色せず無色透明な状態になり、したがって
、高品質な液晶配向膜を形成しうるのである。また、生
成ポリイミド配向膜は、基板に対する密着性も優れてい
るのである。
ここで、主体とするとは、全体が主体のみで構成されて
いる場合も含める趣旨である。
この発明の液晶配向膜形成用溶液に用いるポリアミド酸
は一般式(3) で表されるビフェニルテトラカルボン酸二無水物ないし
その誘導体と一般式(4)で表される芳香族ジアミノ化
合物および一般式(5)で表されるジアミノシロキサン
との反応によって得られる。
HzN−〇X t2NHz・−−−−−−−・(4)上
記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物としては、下記
の3.3”、  4. 4’ −ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物と 2.3.3′、4° −ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物 碗 ないし、これらの酸ハロゲン化物、ジエステル。
モノエステル等の誘導体があげられる。
これらの酸二無水物類は、単独で用いてもよいし、併用
しても支障はない。
また、前記一般式(4)で表される芳香族ジアミノ化合
物の代表例としては、下記のものがあげられる。
3.3′ −ジアミノジフェニルエーテル3.3゛ −
ジアミノジフェニルスルホン3.3” −ジアミノジフ
ェニルチオエーテル3.3” −ジアミノジフェニルメ
タン3.3゛ −ジアミノベンゾフェノン また、前記一般式(5)で表されるジアミノシロキサン
の代表例としては、下記のものがあげられる。
CHs   CHs 上記のようなジアミノシロキサンを用いることにより、
そのジアミノシロキサンから誘導されるシロキサン結合
がポリアミド酸の分子骨格中に導入され、それによって
ガラス板等の基板に対する密着性の良好なポリイミド液
晶配向膜を形成しうるようになる。しかし、これの過剰
導入は、上記ポリイミド配向膜の耐熱性、耐湿性を損な
うこととなるため、前記一般式(2)で表される反覆単
位が、前記一般式(1)で表される反覆単位と、一般式
(2)で表される反覆単位との合計モル数の1〜5モル
%になるような範囲内に規制することが行われる。すな
わち、一般式(1)の反覆単位の繰返し数をmとし、一
般式(2)の反覆単位の繰返し数をnとしたときに、n
/(m+n)が0.01〜0.05になるように規制す
ることが行われる。
なお、基板に対する密着性の向上は、エポキシ樹脂等を
添加することによっても達成できる。この場合も、多量
に使用するとポリイミド配向膜の特性を損なうこととな
るため、その使用量はポリイミド成分に対し、10重量
部以下の割合になるように制限すべきである。
上記エポキシ樹脂としては、ビスフェノール系エポキシ
樹脂、ノボラック系エポキシ樹脂、N−グリシジルアミ
ン系エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂等があげら
れる。なかでもN−グリシジルアミン系エポキシ樹脂に
属するトリグリシジルイソシアヌレートが好結果をもた
らす。
上記ジアミノ化合物と反応する芳香族テトラカルボン酸
二無水物類は、すでに述べたようにビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物ないしはその誘導体であり、一種もし
くは二種以上を組み合わせて使用することが行われる。
好適なのは二無水物である。しかし、必要に応じて上記
酸二無水物類以外のその他の芳香族テトラカルボン酸二
無水物類を上記ビフェニルテトラカルボン酸二無水物な
いしその誘導体の一部と置き換えて使用することができ
る。ただし、この種の酸二無水物類の過剰使用は、ポリ
イミド配向膜の透明性や密着性に悪影響を及ぼすために
、その使用量はビフェニルテトラカルボン酸二無水物な
いしその誘導体の30モル%までの置換量に制限すべき
である。
上記その他の芳香族テトラカルボン酸二無水物類として
は、ピロメリット酸二無水物、3.3’。
4.4゛ −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
、4,4°−オキシシフタル酸二無水物、4.4′−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスル
ホンニ無水物、2.2“ −ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)へキサフルオロブロバンニ無水物、2.3
,6.7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5.6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1
,4゜5.8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物な
いしこれらの誘導体があげられる。これらも単独でまた
は併せて使用することができる。
また、前記一般式(4)で表される芳香族ジアミノ化合
物の一部と置き換えて、その他のジアミノ化合物を使用
することも可能である。ただし、この種のジアミノ化合
物の過剰使用は、ポリイミド配向膜の特性に悪影響を及
ぼすため、その使用量は一般式(4)で表されるジアミ
ノ化合物の30モル%までの置換量に制限すべきである
。この場合、上記その他のジアミノ化合物は、前記一般
式(4)で表されるジアミノ化合物の一部と置換して使
用されるものであり、したがって、上記その他のジアミ
ノ化合物とビフェニルテトラカルボン酸二無水物類との
反応により形成される繰返し単位は前記の一般式(1)
で表される繰返し単位として考えられ、その繰返し数m
の対象となるものである。
上記その他のジアミノ化合物としては、4.4”−ジア
ミノジフェニルエーテル、3.4’ −ジアミノジフェ
ニルエーテル、4,4” −ジアミノジフェニルスルホ
ン、4.4“ −ジアミノジフェニルメタン、4.4°
 −ジアミノベンゾフエノン、4. 4’−ジアミノジ
フェニルプロパン、p−フェニレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、ベンチジン、3,3”−ジメチルベン
ジジン、4.4”−ジアミノジフェニルチオエーテル、
3゜3゛−ジメトキシ−4,4° −ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3°−ジメチル−4,4° −ジアミノ
ジフェニルメタン、2,2−ビス(4−アミノフェニル
〉プロパン、2.2−ビス[4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕−へキサフルオロプロパン、1,3−ビ
ス(アミノフェノキシ)ベンゼンがあげられ、単独でも
しくは併せて用いることができる。
この発明の液晶配向膜形成用溶液は、上記の芳香族テト
ラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミノ化合物、ジアミ
ノシロキサン等を、低沸点有機溶媒(重合溶媒)中にお
いて反応させることにより合成される。この場合、上記
の反応は副生ずる水を除去しながら100℃以下の温度
で行うことが好適である。
上記の低沸点有機溶媒としては、ジメチルアセトアミド
を主体とするものが用いられる。すなわち、全体がジメ
チルアセトアミドとからなる有機溶媒もしくはジメチル
アセトアミドの一部に代えてベンゼン、トルエン、ヘキ
サン等の貧溶媒やジメチルホルムアミド等の良溶媒を用
いたものが使用される。これらベンゼン等の溶媒は低沸
点であるため、かなり多く使用することができるが、有
機溶媒全体の50重量%を超えるとポリイミド配向膜の
特性に悪影響が現れるようにな、る。したがって、その
使用量は50重景%未満に制限すべきであり、より好ま
しいのは30重量%未満に止めることである。
この発明の液晶配向膜形成用溶液は、上記のようなジメ
チルアセトアミドを主体とする低沸点有機溶媒に前記の
ような特定のポリアミド酸を溶解していることを最大の
特徴とするものであり、それによってポリアミド酸を脱
水閉環してポリイミド化する際の加熱時に、上記低沸点
有機溶媒が分解するまえに揮散してしまい、これまでの
有機極性溶媒であるN−メチル−2−ピロリドンのよう
に、上記加熱時に一部分解し、その黒褐色分解物によっ
て生成ポリイミド配向膜が着色されるというような弊害
を全く生じず、無色透明なポリイミド配向膜を形成しう
るようになるのである。
このように、この発明液晶配向膜形成用溶液は、ジメチ
ルアセトアミドを主体とする有機溶媒を使用することを
その特徴とするものであるが、重合溶媒としてN−メチ
ル−2−ピロリドンを用い、ポリアミド酸合成後、溶媒
置換によりジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒
に生成ポリアミド酸を溶解するようにすればN−メチル
−2−ピロリドンの上記弊害を排除しうる。この場合、
ジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒は、希釈溶
媒となる。この発明の液晶配向膜形成用溶液の製造に際
しては、このように重合溶媒と希釈溶媒とを別種のもの
とし、溶媒置換によって生成ポリアミド酸を希釈溶媒に
溶解するようにしてもよいのである。
上記のようにして、液晶配向膜形成用溶液を製造する際
に、液晶配向膜形成用溶液の主成分であるポリアミド酸
の対数粘度(N−メチル−2−ピロリドン中0−5 g
/ 100m1lの濃度で30’Cで測定)は0.3〜
5.0の範囲内にあることが好ましい。より好適なのは
0.4〜2.0である。この対数粘度が低すぎると得ら
れるポリイミド配向膜の機械的強度が低くなるため好ま
しくない。逆に対数粘度が高すぎると、上記の溶液を流
延する際に流れが悪くなって作業が困難となるため好ま
しくない。また、上記溶液の濃度も、作業性等の見地か
ら5〜30重量%、好ましくは15〜25重量%に設定
することが好結果をもたらす。
なお、上記対数粘度は、つぎの式で計算されるものであ
り、式中の粘度が毛細管粘度計により測定されるもので
ある。
この発明の液晶配向膜形成用溶液によるポリイミド配向
膜の形成は、上記のようにして得られた液晶配向膜形成
用溶液をそのまま塗布液として用い、透明電極付きガラ
ス板の電極形成面上に、毛塗り、浸漬9回転塗布、印刷
その他慣用手段により塗布する。このとき、必要に応じ
て前記ジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒を希
釈溶媒として用い、適度に希釈して塗布してもよい。つ
ぎに、これを、150℃で60分、200℃で60分、
200℃で6時間加熱処理すること等によりポリアミド
酸を脱水閉環させ、ポリイミド配向膜化することにより
行うことができる。
このようにして形成されたポリイミド配向膜は、N−メ
チル−2−ピロリドン等の有機極性溶媒の分解物による
着色が見られず、無色透明で極めて高品質のものであり
、しかも基板に対して強固に密着している優れたもので
ある。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の液晶配向膜形成用溶液は1.
ジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒に前記の特
定のポリアミド酸を溶解して構成されているため、無色
透明で、しかも基板に対して強固に密着し、基板とポリ
イミド配向膜との間からの水分の侵入を許すことのない
ポリイミド配向膜を形成しろうのである。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〕 温度計、攪拌機、窒素ガス導入管、リービッヒコンデン
サーを備えた500ccのセパラブル四つロフラスコに
、ジメチルアセトアミド、3,3゛、4.4“ −ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物(0,1モル、29.
4g) 、3.3“ −ジアミノジフェニルスルホン(
0,096モル、24.8g)および1.3−ビス(ア
ミノプロピル)−テトラメチルジシロキサン(0,00
4モル)を投入混合し、内容物を攪拌し発熱をおさえな
がら50℃以下の温度に制御し、4時間反応させて粘稠
なポリアミド酸溶液を得た。この溶液をジメチルアセト
アミドで希釈したのち、透明電極(インジウム・スズ酸
化物)付ガラス板の電極形成面上にスピンナーを用いて
均一に全面塗布した。
ついで、これを150℃で60分、200℃で60分、
250℃で6時間加熱処理し、厚み約1000人のポリ
イミド膜を有する液晶挟持基板を得た。
このようにして得られた基板の上記ポリイミド膜の表面
を一定方向にガーゼでラビング処理を行ったところポリ
イミド膜に剥離は生じなかった。
また、上記ポリイミド膜は着色が見られず、無色透明で
良好な状態であった。
つぎに、ラビング処理を施した上記液晶挟持基板を2枚
スペーサを介して積重し、その外周側空隙をエポキシ樹
脂でシール(120℃、1時間の硬化条件)し素子をつ
くった。ついで、得られた素子の内部に液晶を注入し、
注入口をエポキシ樹脂で封止して液晶セルを得た。
このようにして得られた液晶セルは、400nmでの透
過率が87%で、リーク電流が81 Xl0−’アンペ
アであり、配向特性も良好であった。つぎに、この液晶
セルを、水蒸気下、121℃、2気圧、48時間のプレ
ッシャークツカーテストに掛けた後、配向特性を観察し
たところ、にじみ等の不良の発生もなく、またリーク電
流値も初期値とほぼ同等であった。
〔実施例2〕 3.3゛ −ジアミノジフェニルスルホンに代えて、3
.3’ −ジアミノジフェニルエーテルを同モル数用い
た以外は実施例1と同様にしてポリアミド酸溶液を得た
。そして、これ以降について実施例1と同様にして液晶
セルをつくった。
得られた液晶セルは、400nmの透過率が85%で、
リーク電流が83 Xl0−”アンペアであり、配向特
性も良好であった。つぎに、この液晶セルを、実施例1
と同様のプレッシャークツカーテストに掛けたところ、
実施例1と同様、にじみ等の不良の発生もなくリーク電
流値も初期値とほぼ同等であった。
〔比較例〕
ジメチルアセトアミドに代えてN−メチル−2−ピロリ
ドンを用い、このなかで、3,3°、4.4” −ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物(0,1モル)と4.
4゛−ジアミノジフェニルエ−チル(0,1モル)とを
、室温で混合し、50℃以下に重合温度を制御しながら
反応させてポリアミド酸の粘稠溶液を得た。つぎに、上
記粘稠溶液を用い、実施例1と同様にして液晶表示素子
をつくった。
この液晶素子は表示部がわずかに黄褐色に着色していた
。また、プレッシャークツカーテストに掛けたのち、表
示部ににじみが観察され、リーク電流値も初期値の1/
4となった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ジメチルアセトアミドを主体とする有機溶媒に、
    下記の式(1)および式(2)で表される繰返し単位を
    主体とするポリアミド酸が溶解されていることを特徴と
    する液晶配向膜形成用溶液。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) 式(1)、(2)において、XはSO_2、O、CH_
    2またはCO、Rは2価の炭化水素基、R′は1価の炭
    化水素基、yは1〜4の整数、m、nはn/(m+n)
    が0.01〜0.05になるような正の整数である。
JP11563485A 1985-05-29 1985-05-29 液晶配向膜形成用溶液 Pending JPS61273524A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04235285A (ja) * 1990-10-30 1992-08-24 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 無電解メッキ方法
JPH10168189A (ja) * 1996-12-10 1998-06-23 Sumitomo Bakelite Co Ltd 液晶配向剤

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