JPS6126937A - 磁気記録テ−プの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良亙史ｊ 本発明は、薄膜堆積方法により形成した磁気記録層を有
する磁気テープの製造方法に関するものである。

１」」１週 従来の、基体上に、磁性粉末を樹脂バインダーに分散さ
せた磁性層を塗布形成してなる、いわゆる塗布型の磁気
テープに代り、記録密度の飛躍的増大を目的として、樹
脂バインダーを使用せずに、基体上に、電気メツキ法、
真空蒸着法、スパタリング法、イオンブレーティング法
等の薄膜堆積法により直接強磁性金属薄膜を形成した、
金属薄膜型の磁気テープが、精力的に研究開発され、一
部は実用に供されている。

これらの磁気記録テープは、それが塗布型であれ、金属
薄膜型であれ、一般にまず基体上に磁気記録層を形成し
た後、あるいはさらに、その上に保護層などを形成した
後、得られた広幅の磁気記録媒体を、所定のテープ幅に
裁断することにより得られる。

しかし、薄膜堆積法により形成した磁気記録層は、樹脂
バインダーを使用する塗布型の媒体における磁性層に比
べて硬度が高いため、精度よく裁断することが難しく、
裁断面に凹凸ができ、テープ使用時の走行性に問題が生
ずる。また磁性層が硬いために、切断部近傍の磁性層に
ひび割れやはがれが発生し、その部分を記録再生に使用
できないとともに、ヘッドタッチが悪化するなどの問題
がある。また、磁性層が硬いために裁断用の刃（カッタ
ー）が摩耗しやすく、これらの問題の発生をさらに助長
している。

」１立１よ 本発明は、上述した従来の金属薄膜型磁気テープ製造方
法の欠点を除去し、テープの裁断精度を改善し、良好な
切断面を有する金属薄膜型の磁気テープを製造可能な方
法を提供することを目的とする。

」豆皮１」 本発明者等の研究によれば、上述した従来の金属薄膜型
磁気テープ製造方法の問題点は、一般にプラスチック等
の非磁性基体の切断に適した適性を有するテープカッタ
ーにより、プラスチック等に比べてはるかに硬度の高い
金属薄膜磁性層を合せて切断しようとするところに問題
があるのであり、基体上に形成した金属薄膜を予め適邑
な手段で偏分的に除去しておくことにより、テープカッ
タから金属薄膜裁断機能を除けば、このような問題は解
決可能であることを見出した。

本発明の磁気記録テープの製造方法は、このような知見
に基づくものであり、より詳しくは、非磁性基体上に強
磁性金属薄膜を形成してなる広幅磁気記録媒体を長手方
向にそって裁断してテープ状にするにあたり、裁断部に
あたる磁気記録層を予め除去し、磁気記録層が除去され
た非磁性基体部分を裁断することを特徴とするものであ
る。

の　　　　　　１ 本発明の磁気テープの製造方法において用いる裁断前の
広幅の磁気記録媒体は、従来の金属薄膜型磁気記録媒体
と特に異なるものではなく、例えば第１図に模式断面図
を示すように、基本的には、非磁性基体ｌ上に、強磁性
金属薄膜２を形成した積層構造を有する。

非磁性基体ｌ、すなわちベースフィルムとしては、従来
磁気テープに使用されているポリエチレンテレフタレー
トフィルム、アセテートフィルム、等の高分子フィルム
の他、耐熱性の高分子フィルムであるポリイミドフィル
ム、ポリスルホンフィルム等も使用できる。ベースフィ
ルムの厚さは１通常６〜２０＃Ｌｍ程度である。これら
高分子フィルム等からなる非磁性基体１上に、電気メツ
キ法、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブレーテ
ィング法等の薄膜堆積法により金属磁性層２を形成する
。磁性層材料としては、Ｆｅ、Ｃｏ、Ｎｉおよび、それ
らを含む合金金属、例え１ｆＦｅ−Ｎｉ、Ｃｏ−Ｎｉ、
Ｃｏ−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｐｔ等の強磁性金属である。この他
、強磁性金属と非磁性材料との積層した構造もあり、一
般に磁性層の厚さは、０．０５〜３ｇ’ｍの範囲にわた
る。

第２図に示すように、必要に応じて、磁性金属薄膜２上
には、保護層３が、また非磁性基体ｌの裏面には、磁気
テープの走行性の改善等の目的で、バックコート層４が
形成される。

本発明に従い、このような積層構成を有する金属薄膜型
の磁気記録媒体を所定のテープ幅に裁断する際、あらか
じめ、裁断部にあたる磁性層を除去し、しかるのちに裁
断する。

以下、実施例により本発明法に従う裁断工程を更に具体
的に説明する。

第３図は、本発明のテープ裁断装置の各部の概略配置図
である。この装置において、送り出しロール３１から磁
性層を形成した広幅の磁気記録媒体（磁気テープ原反）
３２が引き出され、裁断工程に付される。裁断すべき磁
気テープ原反３２は、厚さ１２＃Ｌのポリエチレンテレ
フタレートフィルムの一面に、真空蒸着法により、Ｏ，
１５ル厚さに８０％Ｃｏ−２０％Ｎｉ合金の磁性層を形
成したものである。このテープ原反３２がフリーロール
３３を通過する際、除去用ブレード３４によりテープ原
反３２の磁性層だけを一部削り取る。除去用ブレード３
４は、人造ダイヤコーティング砥粒を樹脂で固めた直径
５．２ｃｍ、厚さ０．５ｍｍの偏平な先端周縁部を有す
るディスク状であり、毎分１８００ｒｐｍでテープ走行
方向と逆方向に回転する。除去用ブレード３４によって
磁性層を細い帯状に削り取られたテープ原反３２は、除
去用ブレード３４の後に、フリーロール３５と対向し且
つテープ原反３２の磁性層除去溝と回転方向が一致する
ように配置されたロータリーカッター３６により裁断さ
れる。この例においてカッター３６は、高速度工具鋼か
らなり直径９．８ｃｍ、厚さ０．４ｍｍのディスク状で
あり、テ、−プ走行方向と同じ方向に約２０Ｏｒｐｍで
回転しつつテープ原反３２の磁性層除去部を裁断する。

一般に磁性層除去用ブレード３４の厚さはカッター３６
の刃の厚さより＋１００ｇｍ以内に厚く、望ましくはほ
ぼ等しい厚さのものが用いられる。かくして所定の１／
２インチｍｍ巾に裁断された磁気テープは、巻き取りロ
ール３７に巻き取られ、その後の使用に供される。

この例では、カッター７により、テープ原反３２を磁性
層形成面側から裁断しているが、磁性層除去部に沿って
裁断する限り、逆側からの裁断ももちろん可能である。

本実施例により作製した磁気テープと、従来方法により
除・大川ブレード３４を用いず、上記ロータリーカッタ
ー３６のみを用いて裁断作製した磁気テープの評価結果
を下表１に示す。

表１ 上記表１より明らかな通り、本実施例のテープは幅精度
が格段に良好でかつ磁気記録層へのひび割れなどの発生
がない。

上記表１の結果について若干補足説明すると、本発明法
によりｌ／２インチに裁断した磁気テープと、従来法で
裁断したテープとに、それぞれ家庭用ＶＴＲデツキを用
い信号の記録再生を行なったところ、従来方法で作製し
た磁気記録テープは、トラックずれ（ヘッドタッチ不良
）などの影響により、１２ｄＢ程度と大きな出力変動が
生じたが、本発明法によるテープでは、走行特性が良好
であり、出力変動も２ｄＢ以下であった。

また、本発明法では、磁性層を含めて、切断する従来法
と比べて、フィルムのみを切断するため、フィルム切断
用の刃の劣化が極めて少なカ）つた。すなわち、従来法
においては、刃の劣化がさらに、切断性能を悪化してい
たのに対し１本発明法では良好な切断性能が長時間にわ
たって保持されるので刃の交換などの保守が軽減される
。

え豆二羞ｊ 以上述べたように、本発明の磁気テープの製造方法によ
れば、基体上に金属薄膜磁性層を形成した広幅の磁気記
録媒体を裁断するに当り、裁断部の磁性層をあらかじめ
除去してから裁断し、テープ状となすことにより、次の
ような効果が得られる。

１、テープの側端面の凹凸が格段に小さくなる。

２、テープ幅の精度が向上する。

３、切断部付近における磁性層のひび割れなどの発生が
生じないため、テープの走行性が向上し、再生出力変動
が小さくなる。

４、切断用の刃の劣化が少なくなるので、製造時におけ
る装置の管理や品質の維持が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本発明法により裁断される゛べ
きテープ原反の積層構造の例を示す厚さ方向断面図、第
３図は本発明の実施例のテープ裁断装置の各部の概略配
置図である。 １・・・非磁性基体 ２・・・磁性金属薄膜 ３・・・保護層 ４・・・バックコート層 ３１・ｅ・送り出しロール ３２・・・磁気テープ原反 ３３．３５・・Φフリーロール ３４・・・除去用ブレード ３６・・・ロータリーカッター ３７・・・巻き取りロール （ｌ」：第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性基体上に強磁性金属薄膜を形成してなる広幅磁気
   記録媒体を長手方向にそって裁断してテープ状にするに
   あたり、裁断部にあたる磁気記録層を予め除去し、磁気
   記録層が除去された非磁性基体部分を裁断することを特
   徴とする磁気記録テープの製造方法。