JPS61268643A - シス(又はトランス)−1−〔1′(又は2′あるいは3′)−ホルミルプロポキシ〕−4−tert−ブチルシクロヘキサン及びこれを含有する香料組成物 - Google Patents

シス(又はトランス)−1−〔1′(又は2′あるいは3′)−ホルミルプロポキシ〕−4−tert−ブチルシクロヘキサン及びこれを含有する香料組成物

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JPS61268643A
JPS61268643A JP10977285A JP10977285A JPS61268643A JP S61268643 A JPS61268643 A JP S61268643A JP 10977285 A JP10977285 A JP 10977285A JP 10977285 A JP10977285 A JP 10977285A JP S61268643 A JPS61268643 A JP S61268643A
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JP
Japan
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cis
compound
trans
tert
formula
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JP10977285A
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English (en)
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Kiyoshi Matsumoto
清 松本
Yoshiaki Fujikura
藤倉 芳明
Motoki Nakajima
基貴 中島
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な芳香性化合物、更に詳細には、次式(I
) (式中、波線は1位のホルミルノロ−キシ基が4位のt
ert−ブチル基に関してシス又はトランスの立体配座
で結合していることを示し、ホルミル基は1′、2′あ
るいは3′位に結合していることを示す) で表わされるシス(又はトランス〕−1−〔1′(又は
2′あるいは3′)−ホルミルfμ?キシ) −4−t
ert−ブチルシクロヘキサン及びこれを含有する香料
組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、飽和若しくは不飽和のアルデヒド類中には多くの
有用な香料化合物が知られている( M、 Boele
ns p H,J、 Wobben * J。
Heydel # Perfumer & Flavo
rist a 5 (Ji6 ) pl(I980) 
; A、 F、 Morris e Perfumer
 kFlavoriat 、 6(AX)、 1(I9
81))。また、アリロキシ化合物のオキソ反応生成物
としては、次式(厘) で表わされる化合物が賦香成分として有用であることが
知られている(米国特許第 4、443.633号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、化合物の香気は、少しの構造の違いによ
って全く相違するのが一般的であるので、種々の化合物
を合成し、その香気を検討することは新しい香料を得る
友めに極めて重要である。
〔問題点を解決する危めの手段〕
本発明者は、アリロキシ化合物をオキソ反応に付し、得
られた生成物の香気性について種々検討を行なった結果
、次式((I)(式中、波線は1位の7リロキシ基が4
位のtcrt−ブチル基に関してシス又はトランスの立
体配座で結合していることを示す) で表わされるシス(又はトランス)−1−アリロキシ−
4−tert−ブチルシクロヘキサンのオキソ反応生成
物、すなわちα)式の化合物がグリーンでアルデヒデイ
クな柑橘様の香りを有し、香料として有用なものである
ことを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は(I)式で表わされるシス(又はトラ
ンス)−1−(I’(又は2′あるいは3′)−ホルミ
をゾロ−キシ) −4−tert −ブチルシクロヘキ
サン及びこれを含有する香料組成物を提供するものであ
る。
本発明化合物(I)は、化合物([1)fcロゾウム触
媒及び第3級ホスフィンの存在下において一酸化炭素及
び水素と反応させることにより製造される。
ロジウム触媒としては、RhH(Co) (PR”R”
R”)s、RhCl (Co ) (PR’R”R” 
)意又ハRhCj (PR”R”R” )s、(式中 
R1%R2及びR3は同−又は異なって、アルキル基、
シクロアルキル基、アリール基又は炭素数1〜6のアル
キル基もしくはアルコキシ基が置換したアリール基を示
す)が好ましく、%に触媒活性種であるところのRhH
(CO)(PR”R”R”)sが好ましい。触媒量は反
応性及び経済性の点から、化合物(II)K対して0.
001〜1.0モル%の範囲が適当である。
第3級ホスフィンは、高沸点物の生成を抑える目的で使
用されるもので、一般式PR1R”R’(式中、R1%
R”及びRs は前記と同じ意味を有する)で表わされ
るものが好ましく、ロジウム触媒に対して1〜io、o
oo倍モル使用するのが好ましい。
反応温度は0〜170℃、好ましくは80〜130℃;
反応圧力は20〜250気圧ニー酸化炭素と水素の混合
比(−酸化炭素/水素芦分圧比で0.5〜2.0が適肖
である。
本反応は溶媒の存在なしでも存在下でも行なうことがで
きる。しかし°、後処理の手間を考えると、無溶媒が好
ましい。反応溶媒としaj:、 例、tij’へキサン
、ベンゼン、トルエン、エーテル、クロロホルム等が使
用できる。
反応により得られる混合物は、減圧蒸留により、精製で
き、かつ触媒とも分離できるつ叙上の如くして得られる
混合物が化合物中からなるものであることは、下記方法
により確認した。
オキソ反応の触媒として使用したロジウム化合物が、一
般にアリロキシ化合物のビニルエーテル類への異性化反
応を触媒することは公知である。従って、化合物([1
)をオキソ反応に付するとき、該反応は次の反応式に従
ってホルミル基の結合位置の違いに由来する381類(
I&% Ibs Ic)の異性体を生成することが予想
される。
以下余白 従ってシス−及びトランス−1−アリロキシ−4−te
rt−ブチルシクロヘキサン(fl)の混合物をオキン
反応に付するとき、シス体及びトランス体の各異性体に
関して、それぞれホルミル基の結合位置の違いに由来す
る3樵類の異性体を生成し、結果的にシス及びトランス
の立体配座の違い並びにホルミル基の結合位置の違いに
由来する6種類の異性体を生成す゛ ることか予想きれ
る。減圧蒸留(74,5〜81.5℃10.03mHr
)Kより精良した生成物を、キャピラリーカラム〔ヒユ
ーレット・/Qツカード社のカーゴヮックX (Car
bomx )20M、カラム長50yn)を用い九ガス
クロマトグラフ分析に付したところ、実施例IK示す如
く6本のピークが観測された。更に”H−NMRKより
、生成物はシス及びトランスの立体配座の違い並びにホ
ルミル基の結合位置の違いに由来する6s類(Ia、I
b及びIc)の異性体混合物、すなわち化合物(I)で
あると構造決定された。これら141類の異性体は、い
ずれも同様な香りを有するので、香料として使用するに
あ之っては、必ずしも単離して用いる必要はない。
なお、原料の式1)の7リロキシ化合物は、シス(又は
トランス) −4−tert−ブチルシクロヘキサノー
ルとアリルブロマイドを反応させることKより製造され
る。この反応は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
塩基性物質の水溶液中で相間移動触媒として第4級アン
モニウム塩等の第4級オニウム塩を用いて行なわれる。
〔作用及び効果〕
本発明の化合物(I)は、グリーンでアルデヒデイクな
柑橘様の香りを有し、しかも強い残香性を示すことから
、例えば高級な香料組成物、香水、石鹸、シャンプー、
ヘアリンス、洗剤、化粧品、スプレー、芳香剤等の賦香
を必要とされるものに広汎に使用できる。
〔実施例〕
次の参考例及び実施例を挙げて本発明を説明する。
参考例11 シス(又ハ)ランス)−1−アリロキシ−4−tert
−ブチルシクロヘキサン(It)の合成:  ・攪拌器
、滴下ロート、温度計及び還流冷却  i器を備えた3
j四ツロ7−)スコにテトラ−n−プチルアンモニウム
パイサルフエイト(84,,899%0.25moj 
)、4− tert −ブチルシクロヘキサノール(シ
ス/トランス比=28/72.156.27F、1mo
7)、n−ヘキサン(468,81t )、5031g
:i%水酸化ナトリウム水溶液(800f、 10mo
jNaOH)の順に加え、これに室温で攪拌しなからア
リルブロマイド(241,96r、2mj)を1時間要
して滴下した。この混合物と室温で2時間攪拌した後、
更に60℃で3寺間加熱攪拌した。冷却後反応混合物K
n−くキサン(500m)と水(I,57)を加えC分
層し、ヘキサン層を水(IIt)で3回流ンシた。ヘキ
サン層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、戸別後、濃
縮し、分留して上記化合物177.69 f (収車9
0.5%、シス/トランス比=20/80)を得た。こ
のものはグリーンでベゾタプルノートを有するクレソン
ないしはドクダミ様の香りを有する無色透明液体であつ
之。
沸点:115.O〜117.5℃/13m1lHf元素
分析(C1s Hz40として) 計算値(働:C79,53:H12,32実測値(彎:
C79,14:H12,58IR(液膜、ts ” )
 : 3080 (’cH(=CH−−=CH! )2940
.2870(νCM) 1640(ν  ) C=C 1130,1090(ν  ) 990,920〔δCH(−CH= CHzO面外変角
)〕’H−NMR(CDCjs溶媒、TMS内部標準、
δ):6.23〜5.60(−CHz−CH=CHx 
、IH−m)5.32〜5.OO(−CH=C& −2
H、m )4.00〜3.92(−0−C蜘−CH=−
2H1m)9He complexed m) C旦3 0.82(CHs−C−,9H−s) CHs MS(相対強度) この化合物には立体配座の違いに由来する211類(シ
ス体及びトランス体)の異性体が存在する。この化合物
のキャピラリーカラム〔ヒユーレット・)Qツヵード社
のカー〆ワックx (Carbomx )  20 M
 、カラム長50m〕を用い北ガスマス測定の結果を次
に示す。
ピーク1(シス体、20%): 1 55 CM−Cs Hi  −1)、 139(5
1)、97(52)、83(50)、82(33)、8
1 (73)、67(48)、57(99)、55 (
53)、41ピーク2(トランス体、5O−): 195(M−1,1)、139(34)、138(32
)、97(51)、83(47)、81(64)、67
(31)、57(I00)、55(52)、41なお、
ピーク1及び2に関して、アンモニアを反応ガスとする
化学イオン化マススペクトルにおいて、m/ e  2
14 ((M+NH4)”)が観測されるので、これら
のピークはいずれも分子量196の7リロキシ化合物で
あることが判る。
実施例1 シス(又はトランス)−1−(I’(又は2′あるい#
i″3′)−ホルミルプロye#’/〕−4−tert
−ブチルシクロヘキサン(I)の合成:シス(又はトラ
ンスクー1−アリロキシ−4−tert−ブチルシクロ
ヘキサン01)(シス/トランス比=’l/93.40
F、0.204−2O4−、RhH(Co)(PPhs
 )s (0,187f 。
2−04X 10 ’ moj)、トリフェニルホス7
イン(I,07f、 4.08X 10 ”mol )
を100−オートクレーブ中に加える。オートクレーブ
中の空気を窒素で置換した後、CO50気圧、Hs 5
0気圧の分圧で加圧しく合計100気圧)、次いでオー
トクレーブを110′Cまで加熱し攪拌する。グーゾ圧
が20気圧以下となれば、順次等分圧のCOとHz を
加圧し、100気圧とする。ガス吸収、が止まる時点を
反応終了とする。この間、約6時間を要した。オートク
レーブを室温まで冷却し、常圧に戻した後、内容物を取
り出す。
これを分留して上記花合物39.89fC収率86.4
%)を得た。このものはグリーンでアルデヒデイクな柑
橘様の香りを有する無色透明液体であった。
沸点ニア0.0〜81.5℃/ 0.03 uH,?元
素分析(C14H意602として) 計算値%):C74,29:H11゜58実測[(坤:
C74,58:H11,34IR(液膜、画一1〕: 2940.2870(νCH) 2725(νCH< CHO) :’ 1725Cv  (CHO)) C=0 1105[ν  (C−0−C) 〕 ’H−NMR(CDCjs溶媒、TMS内部標準、δ)
=9.76〜9.56 (−CHO、m)CHO 3,68〜3.35 (−0−CH−CHz−−−0−
C少−〇H−HO 2,73〜2.38 (−CHz CH−CHs及び−
CHs C&CHO。
m) −CH−CHz−〇)ig 、−0H−C肋及び−C&
−C旦意−CHs−− complexed m ) C蜘 0.82(CHs−C−、a) CH3 M5(相対強度) この化合物にはシス及びトランスの立体配座の違い並び
にホルミル基の結合位置の違いに由来する6種類の異性
体が存在する。この化合物のキャピラリーカラム〔参考
例1と同様〕を用いたガスマス測定の結果を次に示す。
ピーク1(0,9%): 19B(I)、139(27)、83(51)、81(
I9)、69(20)、67(23)、57(Zoo)
、55(20)、43(I1)、41(36)ピーク2
 (I1,5% ) : 198(2)、139(39)、83(68)、81(
20)、69(22)、67(22)、57(I00)
、55(22)、43(I0)、41(37)ぎ−ク3
(24%): 156(I2)、1.55(26)、83(46)、8
2(36)、81(59)、67(42)、57(I0
0)、55(35)、43(27)、41(64)ピー
ク4(3,8%): 183(2)、139(36)、83(29)、81(
33)、71(Zoo)、67(28)、57(75)
、55(I8)、43(27)、41(50)ピーク5
 (32,1% ) : 226(M+、0.6)、138(I7)、123(I
8)、83(40)、81(48)、67(27)、5
7(I00)、55(23)、43(I9)、41(5
7)ピーク6(49,0%): 226 (M+、 0.4 )、182(24)、13
9(42)、83(46)、81(35)、71(I0
0)、67(25)、57(88)、43(36)、4
1(55)なお、ピーク1、ピーク2、ピーク3及びピ
ーク4に関しては、アンモニアを反応ガスとする化学イ
オン化マススペクトルにおいて、m/e  244 C
(M+NH4)十)が観測されるので、これらのピーク
も分子量226のアルデヒド体であることが判る。
実施例2 リンデン プロッサム タイプ香料: ヒドロキシシトロネラール 150(u部)リナロール
         150 α−イオノン       100 シクラメンアルデヒド    20 リラール1)80 フェニルエチルアルコール 120 ペンシルサリシレート10 へキシルサリシレート30 リナリルアンスラニレート  30 オイゲノール         5 クマリン            5 シス−3−ヘキセノール    1 ガルバナム油         1 ガルパナムレゾノイド     2 マグノール2)5 ゾデロぎレンゲリコール  266 上記リンデンプロンサムペース9フ5重量部へ本発明品
(実施例1で得られた化合物)を25重量部加えること
Kよりフレッシュで自然の花を思わせるリンデン プロ
ツサム タイプ香料が得られた。
上記組成中、1)は、化学名4−(4−ヒドロキシ−4
−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボ
キシアルデヒドのIFF社商品名(Lyral )を示
し、2)は化学名エチルノルダルニルシクロヘキサノー
ルの花王商品名(Magnol )を示す。
以上 手続hli正書(自発) 昭和60 年  7月  9日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、波線は1位のホルミルプロポキシ基が4位のt
    ert−ブチル基に関してシス又はトランスの立体配座
    で結合していることを示し、ホルミル基は1′、2′あ
    るいは3′位に結合していることを示す) で表わされるシス(又はトランス)−1′(又は2′あ
    るいは3′)−ホルミルプロポキシ〕−4−tert−
    ブチルシクロヘキサン。 2、次式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、波線は1位のホルミルプロポキシ基が4位のt
    ert−ブチル基に関してシス又はトランスの立体配座
    で結合していることを示し、ホルミル基は1′、2′あ
    るいは3′位に結合していることを示す) で表わされるシス(又はトランス)−1− 〔1′(又は2′あるいは3′)−ホルミルプロポキシ
    〕−4−tert−ブチルシクロヘキサンを含有するこ
    とを特徴とする香料組成物。
JP10977285A 1985-05-22 1985-05-22 シス(又はトランス)−1−〔1′(又は2′あるいは3′)−ホルミルプロポキシ〕−4−tert−ブチルシクロヘキサン及びこれを含有する香料組成物 Pending JPS61268643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019230974A1 (en) * 2018-06-01 2019-12-05 Takasago International Corporation Fragrance material

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