JPS6126590A - 化合物半導体単結晶の引上方法及び装置 - Google Patents

化合物半導体単結晶の引上方法及び装置

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JPS6126590A
JPS6126590A JP14912284A JP14912284A JPS6126590A JP S6126590 A JPS6126590 A JP S6126590A JP 14912284 A JP14912284 A JP 14912284A JP 14912284 A JP14912284 A JP 14912284A JP S6126590 A JPS6126590 A JP S6126590A
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JP
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liquid capsule
cylindrical partition
partition wall
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JP14912284A
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Mikio Morioka
盛岡 幹雄
Atsushi Shimizu
敦 清水
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6126590A publication Critical patent/JPS6126590A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (7)  技  術  分  野 この発明は単結晶引上方法とその装置に関する。
化合物半導体単結晶は、GaAs 、 InP 、 I
nAs 。
GaP、InSb・・・・・・・・・など多様な組合わ
せがある。この内、■族元素は解離圧が高いので、スト
イキオメ) IJの単結晶を引上げる事が難しい。
そこで、化合物半導体の引上のためには、LEC法(液
体封止チョクラルスキー法)が、最もよく用いられる。
LEC法は、化合物半導体の原料融液の上へ液体のカプ
セル剤を存在させ、不活性気体により、数atm〜数十
atmの圧力をかけて、■族元素の逃げを防止するもの
である。
液体カフセルは、GaAs (7)場合はB2O3、G
aSbの場合はNaC# + KCIIを用いる。
LEC法は、円形ウェハが得られ、半絶縁性の単結晶を
成長させる事ができるので、工業的に優れた方法である
(イ) LEC法の欠点 LEC法は、液体カプセルによりV族元素の原料融液か
らの逃げを防ぐ事ができる。
引上げられた結晶は、液体カプセル剤からさらに上方へ
推移してゆく時に、強い不活性気体の対流にさらされ、
強く冷却される。液体カフセル剤より上方の温度勾配は
大きく、結晶は急速に冷却されるので、熱歪みが起こり
易い。
このため、格子欠陥が多数発生する。この単結晶をスラ
イスしてウェハとし、エツチングして、エッチピット密
度(EPD)を測定すると、EPDは1万/CIn2〜
十万/a にも達する。
EPDはもちろん少い方が良い。従来のLEC法では、
これ以上EPDを小さくする事は難しい。
液体カプセルは、V族元素を原料融液に封じこめる機能
を持つが、その他に、高い断熱性を有するので、カプセ
ル中の単結晶の急激な冷却を防ぐ、という作用も持って
いる。
引上げられた単結晶が急激に冷却されるのが、高EPD
の原因となるのであるから、液体カプセルを厚くすれば
良い筈である。
(つl  LEK法の提案 ヤコブは、GaAS単結晶の格子欠陥を減少させるため
の方法について、いくつかの提案をしている。
G、 Jacob %% How to Decrea
se Defect Dansities in LE
CS lGaAs and InP Crystals
 ” (Proceeding ’1rti Inte
rmtionalCcnference on San
i−Insulating l−V艶甲肩山、 Evi
an。
ヤコブは、この論文に於て、Liquid膓雫psuL
atedKyropoulos (LgK法と略記)法
を新しく提案している。
これは、大口径のるつぼを用い、るつぼの中に比較的厚
い液体カプセルを形成し、引上げた単結晶は、常に液体
カプセルの中にあるようにするものである。単結晶を上
方のガスの中へ引上げて冷却するのではないから、結晶
中の温度分布はほぼ一様で、熱歪みも殆ど発生しない。
このためEPDの少い単結晶を引上げる事ができる、と
ヤコブは主張する。
LEC法で作ったインゴットは、縦長の円柱状の形状を
しておシ、軸に対し直角にスライスすると、同じ直径の
ウェハを何十枚もとる事ができる。
しかし、LEK法で作ったインゴットは、直径が大きく
、長さは短いから、扁平な、円盤状である。ヤコプが実
際に、LEK法で作ったというGaAs単結晶は、中心
の張り出しだ円盤状で、直径がto an、長さく厚さ
)が3 amのものである。
このようなインゴットを軸に対し垂直に切断しても、長
さが足りないので、インゴット当シから得られるウェハ
の数が少い。このため、工業的には優れた方法とは言え
ない。
長さが短いのは、液体カプセル層が薄いからである。液
体カプセルを厚くすれば、それだけ長いインゴットが得
られるはずである。
しかし、液体カプセルは粘性が大きく、又単結晶が回転
するので、液体カプセルから強い摩擦力を受ける。LE
K法のように大直径のインゴットが、しかも長いインゴ
ットが液体カプセル内で回転するとすれば、粘性抵抗が
大きく、インゴットを回転させて、直径制御を行う事が
難しくなる。
さらに、口径の大きいるつぼで、厚い液体カブ七ル層を
形成しようとすれば、大量の液体カプセル剤が必要とな
る。これは、無駄の多い方法である。
に) 3温度LEC法 温度勾配が強くなシすぎるから、熱歪みが生ずるわけで
ある。
そこで、ヒータを複数個使って、るつぼ上方の空間の温
度勾配を小さくしたLEC法を、本発明者が開発した(
特願昭58−154771昭和58年8月26日)。
これは、原料融液を加熱する下部ヒータと、液体カプセ
ルより僅かに上方へ引上げられた結晶を加熱する中間ヒ
ータと、さらに、るつぼから離れて上方へ引上げられ産
単結晶を加熱し、冷却速度を緩和し、さらに対流を抑え
るための上部ヒータ又は上部保温筒を用いる。
このような方法は、引上げた単結晶内部での熱歪みの発
生を有効に抑制する事ができるが、新たに次のような問
題が現われる。
単結晶の表面が十分冷却されないので、表面から、解離
圧の高いAsが抜は吊す。このため、表面近くにvoi
dができたシ、Gaがふき出たりする。
ひどい時には、結晶表面が溶は落ちる事がある。
As抜けを防止する方策が必要である。
(3) 円筒包囲LEC法 アフターヒーティングを行う事によって生じた新だな困
難を解決するだめに、引上げるべき単結晶と同じ成分よ
りなる円筒、又は同じ成分の物質を内面にコーティング
した円筒により、単結晶を包囲して、As抜けを防ぎな
がら、単結晶を引上げる方体が提案された。
特開昭58−185494 (昭和58年10月29日
公開)がこれであ、る。
GaAs多結晶よりなる円筒の下端が液体カプセル剤の
中にあるようにし、円筒の上方は開口している。
円筒の内壁面と、引上げられつつある単結晶の外周面と
の間隙が狭ければ狭い程良い。この明細書によると、す
きまは0.5闘〜5問程度にするとある。5闘以上であ
ると、間隙にガスが入ってきて、Asが逃げるので効果
がない、とある。
円筒包囲LEC法は、円筒からAsが抜けて、狭い間隙
を高いAs分圧によって満すから、単結晶からのAs抜
けを防ぎうる、というわけである。
しかし、この方法は、円筒と単結晶の間隙を狭く保持し
なければならないので、実際には実行困難である。
単結晶の直径制御を、引上げ速度、回転数、ヒータ温度
などを調節して行うが、厳密に同一の直径で、完全な円
柱状の単結晶が引上げられるわけではない。
半径にして数f1m程度の凹凸め発生は多くの場合、避
は難い。もしも、間隙以上の凸部が生じた場合、単結晶
が円筒に接触して、引上げがこれ以上実行できないよう
になってしまう。
ψ)目的 本発明は、少い液体カプセル剤を用いて、しかも、液体
カプセルによって成長結晶の表面が常に覆われるように
した新規なLEC単結晶成長法と装置を与える事を目的
とする。
結晶が常に液体カプセル中にある点は、LgK法に似て
いる。しかし、LEK法のように扁平なインゴットでは
なく、縦長円柱状のインゴットを作る事を目的としてお
り、しかも液体カプセル剤を大量に必要としない。
(キ)構 成 本発明は、単結晶を包囲する円筒を用いる。円筒の下端
は原料融液の中まで浸漬しである。このため、円筒の内
外の液体力プセlし剤は、互に゛流通する事ができない
。この点で、前記の円筒包囲LEC法と異なる。
単結晶の直径りと、円筒の直径dの差は僅かであるよう
にする。すると単結晶が原料融液から引上げられてゆく
に従って、液体カプセル剤の液面は、円筒内に於て高ま
ってゆき、単結晶の表面を覆う事に々る。
液体カプセル剤の量は少いが、単結晶の外周と円筒の内
周の狭い空間を満すだけであるから、単結晶のかなシ上
方まで覆いつくす事ができる。
第5図によって説明する。これはルツボの中の液体カブ
″t!/し6.5、原料融液4、円筒7、単結晶8を簡
単化して示している。
円筒7の内部断面積をT、単結晶8の断面積をSとする
。液体カプセル6と原料融液4の円筒内部の界面Qを原
点とする。
界面Qからの、単結晶8の高さをX、液体力デセ)v 
5の高さをyとする。
単結晶引上げの前に、液体カプセル剤の厚みがαだけあ
ったとすると、 液体カプセル剤の容積の保存から、 y≧Xの時 TCV−x)+(’r−S)x  =  Tα  (1
)という式が成立する。これをyに関して解くと、単結
晶の引上げ高さXの函数として、液体力デ七pの高さy
が求められる。
y  =  α  +  −X          (
2)である。
この式は、第5図のように、単結晶が、液体カプセル剤
の中にある場合にのみ成立する。
単結晶がさらに引上げられ、上面が液体カプセル剤表面
に一致した時、y==Xとなる。これまで、液体カプセ
ルは、単結晶成長とともに液表面が隆起し続ける。y=
xとなった以後は、yは一定値βをとる。βはyの最大
値であって、(2)式でX=yと置いて得られる。
β =s(3) である。結局、液体カプセルの高さyば、(I)0≦X
〈βのとき y−α+−x   (4) (11)  β5xのとき y=β       (5) となる。第6図に、単結晶高さXを横軸として、液体カ
プセルの高さyをグラフによって示す。
線分ABが(4)式に対応し、半直線B X 、6j 
(5)式に対応する。
(3)、(5)式はもともとαの高さしかなかった液体
カプセル剤が実効的にβの高さのものとして、機能する
、という事を意味する。
β/αを乗数という。
乗数は、円筒の内断面積と、単結晶の断面積のみによる
のであって、液体カプセル剤の密度、原料融液の密度に
は全くよらない。
(1)〜(5)式は、液体カプセルと原料融液の界面Q
を原点として、Xに対するyの関係を求めた。
次に、ルツボの底面を基準にして、これからの界面Qの
変動、及び円筒外での原料融液4の表面の高さZの変動
を求める。
最初、原料融液のルツボ底面からの高さをZ。とする。
単結晶を引上げてゆくと、円筒外での表面高さZ、及び
円筒内での表面高さC1(Q点のlレツボ底からの距離
)も、ともに減少してゆく。
簡単のため、単結晶と、原料融液の密度を同一であると
する。ルツボの断面積をUとする。
原料融液と単結晶に引上げられた分の和は保存されるの
で、 (U−’r)Z  +  Tq +  Sx  =  
UZo(6)という式が成立する。右辺は最初の融液量
である。
左辺第1項は円筒の延長によってルツボを仕切った場合
の円筒外にある融液量である。左辺第2項は円筒内の融
液量である。左辺第3項は結晶化した部分の量である。
液体カプセル剤の密度をρ、原料融液の密度をρ。とす
る。
界面Qにおける円筒内外の、液体の圧力は等しいから、 yρ=(Z−q)ρ。+ αρ   (7)という式が
成立する。左辺は円筒内の液体カプセルによる圧力であ
る。右辺は円筒外で、第1項が原料融液による圧力、第
2項が液体カプセルによる圧力である。
(6)、(7)からqを消去し、Zを、Xとyの函数と
して求めると、 ρ q=z−−(y−α)(8) ρ0 である。(4)、(5)から、 (1)0≦X≦βの時 (11)  β≦Xの時 である。
第6図に、Xの函数としてのZ、qをグラフにして示し
た。CDH,CEGである。
Xが0からβまで変化する範囲内で、Z、qともにXに
比例して減少するが、qの方が速く減少する(CDとG
E)。
Xがβよシ大きくなると、Zの減少速度は速くなり、q
の減少速度は遅くなる。両者の減少速度は等しくなるか
ら、この部分で平行線となる(DHとEG)。
以」二の計算はルツボが完全な有底円筒体とし、断面積
Uがz=otで一定である事を前提にしているかに見え
る。
しかし、そうではなく、断面積Uが一定である範囲で正
しい式であって、底部形状は、Zoに含めて考えれば、
なんら結果に影響しないのである。
以下、図面によって説明する。
第1図は本発明の単結晶引上装置の縦断面図であり、こ
れは引上途中の状態を示している。
1はルツボである。例えばパイロリティックポロンナイ
トライド(PBN)などが用いられる。
2はルツボ1を支持するだめのサセプタである。
これば、例えばグツファイトによって製作できる。
下軸3は、ルツボ1、サセプタ2を回転昇降自在に支持
する。
原料融液4ば、化合物半導体の多結晶を融かすか、又は
構成要素の単体から直接合成する事によって得られる。
5ば、原料高M4の上方を覆う液体カプセル剤である。
筒状隔壁7の存在が、本発明にとって特徴的な事である
。これは、単結晶8を内部に含み、下端は原料融液4の
中まで浸漬しである。このため、液体カプセル剤は、筒
状隔壁7の内外に分離され、互に流通する事がない。
第2図では、液体カプセル剤が筒状隔壁7の外側と内側
に分けられている。外液体カプセル剤5も、内液体カプ
セル剤15も同じ高さaを持っている。
9は種結晶で、11は種結晶を下端に固着した昇降回転
自在の上軸である。
上軸11の途中には、筒状隔壁7を上方へ持上げるため
のフック10が設けである。
筒状隔壁7の上方には、土壁が一体となって形成されて
いるが、この中央には、上軸を通すだめの通し穴20が
開口している。フック10は通し穴20を通らないから
、上軸11を成る程度以上に−ヒげてゆくと、フック1
0に引掛って、筒状隔壁7が持上げられる。
チャンバ13は高圧に耐える容器で、これら装置の全体
を覆っている。この中には、不活性ガス、窒素ガスなど
が充填される。
チャンバ13の斜め上方から覗き窓12が設けてあり、
ルツボ1の内部、引上った単結晶を観察できるようにな
っている。
加熱保温機構に関しては、この発明は任意である。
この例では、2つのヒータH1、H2、と保温筒H3を
使っている。
下部ヒータH1は、原料融液4を主に加熱する。
中間ヒータH2は、液体カプセル剤5.15と引上げら
れつつある単結晶8を加熱する。
保温筒H3は、ルツボ上方の空間を包囲しておシ、この
空間から熱が散逸するのを防ぎ、温度勾配を小さくして
いる。引上げられた単結晶8は、この空間で冷却される
が、保温筒H3により、急激な冷却が防止できるので、
熱応力の発生も小さい。
保温筒H3はヒータにする事もできる。
ヒータのパワーを適当に制御することにより任意の温度
環境を形成することができる。
本発明の特徴は、単結晶8を包囲する筒状隔壁7を用い
、単結晶8が成長するに従って、液体カプセルの液面が
上昇するようにし、単結晶の表面を、少い液体カプセル
剤によって覆うところにある。ヒータの多段構造は、本
発明にとって必ずしも必須の要件ではガい。1段ヒータ
のLEC装置にも本発明を適用する事ができる。
筒状隔壁は、例えば透明石英の表面にA4N 、 BN
をコーチイブした材質から作ることができる。
り)作 用 ルツボ1の中に、原料融液を作るべき原料と、液体カプ
セル剤を入れる。原料は、■族、V族の単体元素と、適
当なドーパント元素であってもよい。この場合は、■−
V族化合物をルツボ中で直接合成する。また原料は化合
物の多結晶であってもよい。
容器内に、不活性ガス又は窒素ガスを充填し、高圧に保
つ。ヒータに通電し、ルツボ1内の液体カプセル剤と、
原料を融かす。上軸11を下げてゆき、筒状隔壁7をル
ツボ1の中へ浸漬する。筒状隔壁7の下端がルツボ1の
下底に当シ、筒状隔壁7はルツボ1の中に立つようにな
る。フック10と筒状隔壁γの上壁とが離れる。上軸1
1の下端に予め取付けられた種結晶9を、ルツボ1内の
原料融液4の中に濱けて、上軸11を回転させながら引
上げると、種結晶9に続いて単結晶が引上げられる。
第2図は、筒状隔壁7をルツボ1内へ降した状態を示す
液体カプセルは、外液体カプセル剤5と内液体カプセル
剤15とに分けられるが、高さは同一でαである。
単結晶8の直径りが、筒状隔壁7の内径dに近い値にな
るよう直径制御する。
すると、第5図に示したように、筒状隔壁7で囲まれた
部分の液体カプセル剤が単結晶8によって、上方へ押上
げられる。
単結晶の高さXに比例して、液体カプセルの高さyも上
昇してゆき、単結晶の表面を常に覆うようになる。
単結晶の高さXが、もとの液体力プセlしの高さαに、
乗数を掛けた高さβに達した時、液体カプセルの上昇が
停止し、同時に、液体カプセルの上面から、単結晶の肩
部が露呈してくる。
単結晶8が引上げられるとともに、原料融液4の液面Z
が下降してくる。原料融液は、筒状隔壁7の外から内側
へ、下端近くの流通口14を経て流入する。
このように、原料融液は流通できるが、液体カプセル剤
は、筒状隔壁7によって遮断されている。
筒状隔壁7の下端を通って原料融液が流入できるならば
、流通口14は不要である。
この後、液体力プセlし剤6から、単結晶の上方の部分
が徐々に抜は出てゆくことになる。しかし、この時は、
既に単結晶の温度が十分に下っているから、As抜け、
P抜けなどの現象は起らない。
さらに上軸11を回転させながら引上げてゆくと、フッ
ク10が筒状隔壁7の上壁に尚たり、これを上方へ持上
げてゆく。第1図はこの途中の状態を示しているのであ
る。
さらに、単結晶を引上げてゆくと、筒状隔壁7の流通口
14が、内液体カプセル剤6の中へ入る。
すると、内液体カプセル剤6は、外側へ流れ出し、高さ
が低くなる。しかし、外液体カプセル剤5の表面まで低
くなるわけではない。
内外の原料融液と液体カプセル剤の界面の差hc<z−
q)に等しい)の定数倍Hだけ、内液体カプセル剤6の
方が高い。Hは、 ρ によって学えられる。
GaAsの場合、原料融液の密度ρ0を5,3、B2O
3の密度を1.6として、 H:  2.8h           (15)であ
る。
さらに、単結晶を引上げると、下端が、原料融液4、及
び液体カプセル剤6から離れる。
ルツボの上方へ持上げられた状態で冷却されるから、液
体カプセル剤が耐着したままで冷えるという心配はない
B2O3がついだまま冷えると、結晶を圧迫し結晶にク
ラックが入りやすい。
閃実施例1 GaAsの単結晶引上を例として説明する。
(1)   基本的温度条件 1(1、H2は抵抗加熱式ヒータ(カーボンヒータ)と
する。ヒータH1の外側温度は1200℃、ヒータH2
の外側温度は1000℃とした。
H3はヒータにしてもよいし、保温材にしても良い。
液体カプセルはB2O3である。
B2O3中の温度勾配は20〜200 ’C/ Cmで
ある。
最も良いのは50℃/’CMである。
液体力ブセ/V上方の不活性気体中の温度勾配は5〜5
0 ’C/ cmとする。好ましくは、IQtC/ff
である。
結晶冷却ゾーンの温度は700C〜1000℃とし、H
3によシ制御する。好ましくは850℃とする温度勾配
ば0〜b (2)基本成長条件 ルツボの内径は6インチ(1527ff睦)とする。
チャージ量は、最高級GaAs多結晶を4 kg チャ
ージする。但し、GaとAsから直接合成しても良い。
窒素ガス圧は2〜50気圧である。例えば5気圧で良い
通常のLEC法では、ガス圧力が10気圧以下では、A
s抜けが著しく、15〜20気圧以上にしなければなら
ないが、本発明では、ゆるい温度勾配であっても、As
抜けは殆ど起らない。このため2気圧でも十分である。
引上速度   2〜15闘/H 好ましくは 10闘/H 上軸回転数  2〜4Q rpm 好ましくは IQrpm 下軸回転数  2〜’40 rpm 好ましくは 12 rpm (3)  原料、液体カプセル、ルツボ原料Jd Ga
As多結晶   4000 g不純物として In  
   60 g(これはInの偏析係数を帆1とした場
合結晶肩部のIn濃度が5 X IQ”cyn となる
量である) 液体カプセルB、、03550 g (これは融溶した時、このルツボでの平均厚さが18M
灰になる量である) 筒状隔壁の、内径 d     8811#成長結晶の
直径 D     79 +、l yn彰これらから断
面積T、S、Uなどを求めると、筒状隔壁 T    
61z2 単結晶 549cnl ルツ   ボ   U        181c711
である。密度は ρ。 =  5.3  g / cm3(GaAs )
p   ==  1.6  g/C)B” (BzOs
)である。液体カプセルの厚さαは α  =    1.8cm (3)で決捷る乗数は、5.1である。
内液体カプセルの液面高さの最大値βはβ = 、 9
.1 cyn で学えられる。
つまり、単結晶はその高さXが、この値に達する寸では
、完全に液体カプセルに覆われている、という事である
。Xがβを越えても、下部のβの長さだけは液体カプセ
ルに覆われている。
このような条件で、79±1−のGaAs単結晶を引北
げた。
Inの偏析による組成的過冷却を避けるために、引上速
度は、第3図に示すような、速度プログラムを採用した
横軸は種づけ後の成長時間で縦軸は引上速度である。単
調減少する曲線で、最初IQ*m/Hであるが、10時
間後には、5朋/Hに減少している。
このようにして、長さが15αのGaAs単結晶を引上
げた。重量は8820 gであった。
こうして得られたインゴットの肩部及び中央部を切断し
、EPDを測定した。いずれも、周辺部10 yttp
tとウェハ中心部とを除いて、EPDは1ooocm以
下であった。
捷だ、5気圧という低い圧力で成長させたにもかかわら
ず、結晶表面のthermal damageは無視し
うる程度であった。
(財)  実  施  例  H 筒状隔壁7を有底の筒体とし、原料面24の流通の自由
度を制限し、不純物濃度のゆらぎを抑えることもできる
これは、浮きルツボ法と本発明者が呼んでいるが、本出
願人による特開昭58−172291 (昭和58年1
0月11日公開)によって始めて明らかにされたもので
ある。
浮きルツボ法と、本発明とを組合わせたものを、第4図
に示す。
筒状隔壁7の底板16には、微細な流通口17がある。
この流通fコ17は、原料融液を少しずつ通すが、微細
であるので、内、久に於て濃度分布が平衡1〜ないよう
になっている。
外側の原料融液4には、純粋なGaAsだけを入れる。
内側の原料融液18には、GaAsと、Inを1.5w
痛だけ添加する。
Inの偏析係数は0.1TあつC11より小さいが、こ
のようにすると、Inの濃度が引上げとともに上昇する
ということはない。
反対に、In(7)’a度は低下してゆくが、偏析係数
が小さいので、この変動は少い。
内側の原料融液が単結晶になって減少すると、外側の原
料面g14から、GaA sだけが入ってくるがらIn
の濃縮が起らないのである。
このため、Inの濃度の均一な単結晶が得られる。
最後に、筒状隔壁7を引上げると、流通口から、原料融
液18、液体カプセル剤6が流れ落ちる。
冷却時に、結晶が液体カプセルから圧縮応力を受けない
この点を簡単に説明する。
融液中の不純物重量をm、融液重量をり、、i結晶重量
をG、不純物の偏析係数をkとする。
第1図、第2図のような場合は、固液界面でという式が
成立する。Lは変数である。
第4図の場合は、浮きルツボ内、ここでは筒状隔壁内の
融液の重量、f:l、外の融液重量をLとすると、 dG      β 、という式が成立する。lは定数である。
いずれの方法であっても、単結晶重量Gと、融液車量り
の和は一定であるから、 ac   +  aL   =   o       
          (18)である。
第1図、第2図の通常のLEC法の場合、(16)、(
18)から、不純物濃度Cは g  ””  −(2Q) L。
によって定義される。co、Loは最初の不純物濃度、
融液車量である。
第4図の浮きルツボLEC法の場合、(17)、(18
)から、 である。
k = 0.1とし、例えば固化率gを0.9とすると
、(19)式による濃度変化は、約8倍である。著しく
増大する。
例えばり。/lを7とし、g = 0.9とすると、(
21)式による濃度変化は、約0.5である。
少し減少するが、変動は少い。
(コ)  考   察 第6図に於て、単結晶の引上げ量Xの函数として、内液
体カプセルの高さy、外の原料融液のルツボ底からの高
さZ、内の原料融液のルツボ底からの高さqなどをグラ
フに示しである。
X=βは、単結晶の肩部が液体カプセルの上面から露出
しはじめる高さである。βは液体カプセルの最終的な高
さであシ、単結晶の下方から長さβだけは、必ず液体カ
プセルによって覆われる。
単結晶の直径りと、筒状隔壁の直径dの比が乗数β/2
を決定する。
S  −−D2’     (22) である。乗数は1/(1−3/T )で学えられるが、
とれは2以上あることが望捷しい。先程の実施例では、
5が乗数であった。
従って、 である。結晶と隔壁の隙間は、結晶の直径変動がありう
るので、l mu以」二あることが望ましい。従って、 d ≧ D  +0.2          (25)
ゆえに、 となる。
引上げるべき単結晶の長さLcは、この方法では10a
n以上ある時に特に有効である。
βが10cIn程度あれば、単結晶を殆ど常に液体カプ
セルによって覆うことができる。
この場合 である。
フック10の設定について説、明する。
単結晶の高さXがγに達した時、フック1oが筒状隔壁
7の上壁に当ってこれを持上げはじめるとする。
筒状隔壁7はこれ以後、Xと同一の速さで上昇する。そ
こで隔壁1の下端とルツボ底との距離をWとする。Xが
γに達するまでW=Qである。
Xどrのとき w=x −γ         (28)である。
第6図に筒状隔壁7の上昇量Wも書きこんである。FG
Hの直線がWであるつ直線Wと、q、Zどの交点をG、
Hとしている。
筒状隔壁7の下端に流通口14がなければ、交点Gに於
て、筒状隔壁7の下端が液体カプセルと原料融液の界面
Qに対する。この直後に、内液体カプセル剤6が筒状隔
壁7の下端を通って外部へ流出し始める。つまり内液体
カプセル剤の高さが減少し始める。
もしも、これ以後も単結晶用」二げを続行したとすると
、H点で、内外の液体カプセル剤6.5の表面高さの差
がなくなる( y=a )。
破線によって、内液体カプセル剤6の高さyの、GH間
に対応する変化を示す。
従って、本発明による引上げはG点に対応するX=δ点
で中止すべきなのである。
G点が一結晶最大固化率gを決定する。
高い固化率g(g−1)まで結晶成長を接続させたいと
するならば、γを大きくする必要がある。
つまり、筒状隔壁の高さを大きくして、単結晶引上げの
終期の近くに、フックloがこれを吊上げるようにする
とよい。
筒状隔壁の上昇による最大固化率の制限を外すために、
筒状隔壁7が全く上軸11によって吊り上げられないよ
うにしてもよい。この場合、常にIレツポ底に筒状隔壁
が接触していることになる。
(9)効 果 (1)引上げられた単結晶は、液体カプセルによって表
面が覆われるから、温度が高くても表面から、V族元素
が抜ける、という事はない。
(2)縦長の円柱形単結晶を得るので、デバイス加工す
る際に、形状的に有利である。
(3)単結晶の直径りと、隔壁の内径dの差は小さい方
がよい。これは、乗数を大きくするためである。しかし
、間隙には液体カブ七ルが充填されておシ、これによっ
て■族元素の抜けを防ぐものであるから、先に述べた円
筒包囲°LEC法のように、ガスの流通を防ぐため、間
隙を狭くする、という困難から免れている。
(4)液体カブ七ル剤がもとの高さαの何倍もの高さに
なって単結晶を覆うので、液体カプセル剤の実効的な分
量が増加したのと同じことになる。このため、液体カプ
セル剤の量を節減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の単結晶引上装置の縦断面図で、引上の
途中の状態を示している。 第2ばは単結晶引上装置の縦断面図で、種結晶を浸漬す
る前の状態を示している。 第3図は種づけ後の引上げ速度プログラムのグラフ。 第4図は他の実施例に係る単結晶引上装置の縦断面図。 第5121はルツボ中の原料融液、液体カプセル・円筒
、単結晶の高さの関係を説明するだめの断面図。 第6図は単結晶の引上げ高さXを横軸とし、縦軸に液体
カプセルの高さy、円筒内の原料融液のIレッポ底より
の高さ91円筒外の原料融液のルツボ底よりの高さZ、
筒状隔壁のルツボ底からの距離Wなどを示したグラフ。 1    ・・・・・・・・・・  ル ッ ポ2 ・
・・・・・・・サセプタ 3・・・・・・・・・・下 軸 4.18  ・・・・原料融液 5.6.15・・液体カプセル剤 7 ・・・・・・・・・・筒状隔壁 8 ・・・・・・・・・・ 引上げられた単結晶9 ・
・・・・・・・ 種結晶 10・・・・・・・・・・ フック 11・・・・・・・・・・上 軸 12・・・・・・・・・・覗き窓 13・・・・・・・・・・チャンバ 14.17・・・・ 流通口 16・・・・・・・・・・筒状隔壁の底板発明者   
 盛 岡 幹 雄 清  水      敦

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ルツボ1の中に原料融液4及び液体カプセル剤5
    を入れ、種結晶9を浸漬して単結晶8を引上げるLEC
    法による単結晶引上げに於て、成長すべき単結晶8の直
    径Dより僅かに大きい内径dを有する筒状隔壁7を、液
    体カプセル剤5を通して原料融液4の中に浸漬し、該筒
    状隔壁7の中空部を通して単結晶8を引上げる事により
    、筒状隔壁7の内部の液体カプセル剤6の高さyを筒状
    隔壁7の外部の液体カプセル剤5の厚さαより著しく厚
    くした事を特徴とする化合物半導体単結晶の引上方法。
  2. (2)単結晶8の肩部が液体カプセル剤6から露出した
    時の単結晶引上げ中の筒状隔壁7の内部の液体カプセル
    剤6の上面が筒状隔壁7の外部の液体カプセル剤5の上
    面より、少くとも3cm以上高く設定される特許請求の
    範囲第(1)項記載の化合物半導体単結晶の引上方法。
  3. (3)筒状隔壁7の内部の液体カプセル剤6の界面から
    の高さの最大値βが、外部の液体カプセル剤5の界面か
    らの高さαの2倍以上である特許請求の範囲第(1)項
    記載の化合物半導体単結晶の引上方法。
  4. (4)原料融液4、及び液体カプセル剤5、6、15を
    収容するルツボ1、ルツボ1を支持する下軸3、下軸3
    を上下移動及び回転運動させる下部駆動機構、種結晶9
    を下端に取付け単結晶8を引上げる上軸11、上軸11
    を回転運動及び上下移動させる上部駆動機構、及びルツ
    ボ1の周囲に配置された1又は複数のヒータよりなるL
    EC単結晶引上げ装置において、成長すべき単結晶8の
    直径Dよりわずかに大きい内径dを有する筒状隔壁7を
    上軸11に脱着並びに回転自在に取付けた度を特徴とす
    る化合物半導体単結晶の引上装置。
  5. (5)筒状隔壁7の内径をdcm、長さをLcm、成長
    すべき単結晶の直径をDcmとする時、筒状隔壁7の寸
    法を ▲数式、化学式、表等があります▼ L≧10 の範囲に定めた特許請求の範囲第(4)項記載の化合物
    半導体単結晶の引上装置。
  6. (6)筒状隔壁7の下端に原料融液の流通口14を設け
    た特許請求の範囲第(4)項記載の化合物半導体単結晶
    の引上装置。
  7. (7)筒状隔壁7が下端に原料融液の流通する微小な流
    通口17を有する底板16を備えた特許請求の範囲第(
    4)項記載の化合物半導体単結晶の引上装置。
  8. (8)筒状隔壁7が透明石英の表面にAlN又はBNを
    コーティングした材質からなる特許請求の範囲第(4)
    項記載の化合物半導体単結晶の引上装置。
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