JPS6126577B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6126577B2 JPS6126577B2 JP53020513A JP2051378A JPS6126577B2 JP S6126577 B2 JPS6126577 B2 JP S6126577B2 JP 53020513 A JP53020513 A JP 53020513A JP 2051378 A JP2051378 A JP 2051378A JP S6126577 B2 JPS6126577 B2 JP S6126577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon black
- oxygen
- carbon
- amount
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
本発明は電気伝導性(以下、電導性という)合
成樹脂組成物の製造方法に関する。詳しくは、炭
化水素を水蒸気および酸素と接触させてこれを部
分酸化することからなる合成原料ガス製造工程か
ら得られるカーボンブラツクを用いて電導性合成
樹脂組成物を製造する方法に関する。 従来、合成樹脂にカーボンブラツクを配合して
合成樹脂に電導性を付与することが知られてい
る。電導性を有する合成樹脂は、電機器具のスイ
ツチまたはコネクター、発熱体等の電導性材料、
あるいは、手術用器具、自動車のガソリンタン
ク、包装材等の帯電防止材料として汎く使用され
ている。 合成樹脂に電導性を付与するカーボンブラツク
としては、通常、アセチレンブラツクあるいは電
導性フアーネスブラツク等が用いられるが、とく
に合成原料ガスの製造工程で副生されるカーボン
ブラツク、いわゆる副生ブラツクを用いることが
提案されている。 副生ブラツクは安価に入手できるので、これを
用いて電導性樹脂を製造することができれば、非
常に有利である。 本発明者らは、この副生ブラツクを用いて電導
性樹脂を製造する方法法について検討した結果、
比表面積の大きい副生ブラツク、就中600m2/g
以上の比表面積(比表面積は低温窒素吸着法およ
びB.E.T.式を用いて測定する。以下、同じ)を
有するカーボンブラツクは、合成樹脂に対して優
れた電導性を付与することができるが、この副生
ブラツクを熱可塑性樹脂に配合したとき、樹脂の
種類によつては、その軟化流動性(メルトインデ
ツクス、MI値で表わされる。)が低下し、成形性
が不良となることを認めた。 そこで、本発明者らは、さらに検討を続けた結
果、副生ブラツクに酸化処理を施したのち、これ
を熱可塑性樹脂に配合すれば、樹脂の軟化流動性
の低下を有効に防止し得ることを見出して本発明
に到達した。すなわち、本発明の目的は、高い電
導性とともに、優れた成形性を有する電導性合成
樹脂組成物を製造することに存し、この目的は炭
化水素を水蒸気および酸素と接触させて、これを
部分酸化することからなる合成原料ガス製造工程
から得られる、600m2/g以上の比表面積を有す
るカーボンブラツクを、これに酸化処理を施し
て、乾燥カーボンブラツク1gあたりの酸素換算
量が1.0mg以上のカーボンブラツクを得たのち、
熱可塑性樹脂に組成物の含有量で3〜70重量%の
範囲で配合することによつて達成される。 次に、本発明方法を詳細に説明する。 本発明方法においては、炭化水素を水蒸気およ
び酸素と接触させて、これを部分酸化することか
らなる合成原料ガス製造工程から得られるカーボ
ンブラツクが用いられる。 合成原料ガス製造工程とは、炭化水素の完全燃
焼に必要な酸素量の30〜40%に相当する酸素と、
水蒸気の存在下に炭化水素を部分酸化して、主と
して、水素および一酸化炭素を含むガスを生成す
る工程である。 上記工程において、原料炭化水素は、予熱した
のち、霧化され、部分酸化反応を行なうための反
応炉に供給される。原料炭化水素としては、主
に、直留ナフサ、燃料重質油エチレンボトム油、
アスフアルト等が用いられる。反応炉では、霧化
された原料炭化水素は水蒸気および酸素と十分に
混合される。 その後、この混合ガスは通常1〜80気圧で1200
〜1500℃に加熱され、原料炭化水素の部分酸化反
応が進行する。原料炭化水素は酸素および水蒸気
と反応して一酸化炭素および水素が生成する。ま
た、原料炭化水素の一部は熱分解されて、低分子
量の炭化水素、水素およびカーボンが生成する。
低分子量の炭化水素およびカーボンは反応炉内
で、さらに水蒸気、二酸化炭素等と反応し、可逆
的に一酸化炭素および水素を生成するが、カーボ
ンは、反応ガス中には、通常、原料炭化水素に対
して0.1〜4重量%の範囲で残留する。 その後、カーボンを含む反応ガスは水洗塔に導
入され、十分水洗される。反応ガス中のカーボン
は、カーボンスラリーとして反応生成ガスから分
離される。反応生成ガスはさらに脱硫工程を経て
合成原料ガスとして使用される。 カーボンスラリーは、脱水工程を経て、カーボ
ンと水とに分離される。カーボンと水との分離
は、カーボンスラリーを揮発性の非水溶性有機溶
剤を用いてフラツシングレ、カーボンを水相から
有機溶剤相に移し、この後、有機溶剤を揮発させ
てからカーボンを粒状体として回収するか、ある
いは、カーボンスラリーを沈殿槽に移してカーボ
ンを沈殿させて取り出し、さらにフイルタープレ
スにより脱水すること等により行なわれる。 この合成原料ガス製造工程から得られるカーボ
ンブラツクすなわち、副生のカーボンブラツク
は、通常のフアーネスブラツクに比し、一般に大
きな比表面積を有しているが、本発明方法では、
600m2/g以上の比表面積を有するカーボンブラ
ツクが用いられる。 カーボンブラツクの比表面積が小さいと、合成
樹脂への電導性付与効果も小さい。従つて、本発
明方法において高い電導性合成樹脂組成物を得る
ためには、比表面積が、600m2/g以上、好まし
くは800m2/g以上、さらに好ましくは1000m2/
g以上のカーボンブラツクが用いられる。 比表面積が600m2/gより小さいカーボンブラ
ツクに対しては、水蒸気酸化処理または炭酸ガス
酸化処理を施して、その比表面積を大きくするこ
とができる。 水蒸気酸化処理または炭酸ガス酸化処理は酸素
ガスを断つた水蒸気雰囲気下でまたは、炭酸ガス
雰囲気で、カーボンブラツクを通常、800〜1200
℃、好ましくは900〜1100℃に加熱保持すること
によつて行なわれる。この場合、酸素が雰囲気中
に存在すると、高温のため、カーボンブラツクが
燃焼し、得られるカーボンブラツクの収量が減少
するばかりでなく、電導性付与効果も減少する。 従つて、水蒸気または炭酸ガス中の酸素ガスの
混入量は2体積%以下とくに、1体積%以下とす
ることが好ましい。勿論、水蒸気または炭酸ガス
中に窒素ガスなどのカーボンブラツクに対して不
活性なガスが混入する場合は全くさしつかえな
い。また、雰囲気として炭酸ガスと水蒸気の混合
ガスを用いてもよく、例えば天然ガスまたはプロ
パンガス等を燃焼させた際に発生する、燃焼廃ガ
スを用いることもできる。 カーボンブラツクは水蒸気または炭酸ガスと均
一に接触させることが好ましく、このために、本
発明における酸化処理ではたとえば、ロータリー
キルン、ヘレシヨフ型炉、流動床炉等が好適に用
いられる。 この水蒸気酸化処理または炭酸ガス酸化処理に
よりカーボンブラツクの比表面積を増大させる場
合、その比表面積を極端に大きくすることは、カ
ーボンブラツクの収率が低下することとなるの
で、比表面積は、1800m2/g以下とすることが好
ましい。 本発明方法においては、比表面積600m2/g以
上の副生ブラツクに酸化処理を施すことが必要で
ある。 カーボンブラツクに酸化処理を施すことによ
り、カーボンブラツク表面に酸素が付加される。
表面に酸素が付加されたカーボンブラツクは、こ
れを熱可塑性樹脂に配合したとき、樹脂の成形性
の低下を有効に防止することができる。 樹脂の成形性低下の防止に有効な表面酸素量
は、後述するカーボンブラツクの700℃までの揮
発分中の一酸化炭素量から換算される酸素量(以
下、単に酸素換算量という)によつて表わされ
る。 この酸素換算量が多いほど、樹脂の成形性低下
の防止効果が大きいので、酸素換算量は乾燥カー
ボンブラツク1gあたり、通常、1mg以上好まし
くは1.5mg以上、さらに好ましくは3mg以上とす
る。 本発明方法における酸化処理は、公知の酸化剤
を用いてカーボンブラツクを処理することにより
行なわれる。 例えば、酸化剤として酸素を使用する場合は、
カーボンブラツクをロータリキルン中で空気、ま
たは、酸素濃度が10〜25体積%の範囲内にある、
不活性ガスで希釈された酸素含有ガスを通じなが
ら、120〜600℃、好ましくは250〜500℃に保持す
ればよい。処理温度が120℃より低ければ、酸素
の付加が十分に行なわれず、逆に600℃を越える
とカーボンブラツクの収率が低下するばかりでな
く、酸素の付加量も少なくなる。また、処理温度
を400〜600℃とするときは、雰囲気中の酸素濃度
が高いと、粉塵爆発を起す危険性があるので、酸
素濃度は、10体積%以下とすることが好ましい。 酸化剤としてオゾンを使用する場合は、ガラス
製またはステンレススチール製の回転ドラムを用
い、カーボンブラツクに対して0.01〜0.2倍重量
のオゾンを空気または不活性ガスで0.1〜1重量
%に希釈したものを、常温下(15〜30℃)で、カ
ーボンブラツクに接触させればよい。 その他、酸化剤として、硝酸、硫酸、塩酸、燐
酸、過酸化水素または次亜塩素酸素を使用する場
合は、これらを適当な濃度に希釈した水溶液中に
カーボンブラツクを浸漬撹拌し、必要に応じ加熱
する。 なお、カーボンブラツクを熱可塑性樹脂に配合
したとき、樹脂の成形性の低下の程度は、用いる
カーボンブラツクの吸油量(100gのカーボンブ
ラツクに吸着される亜麻仁油量:ml/100g)が
多いほど大きい。 従つて、カーボンブラツク表面に付加する酸素
量(酸素換算量)はカーボンブラツクの吸油量の
値に従つて決定することが好ましい。酸素換算量
は、吸油量が450ml/100gより少ないときは、1
〜3mg/gとし、吸油量が450ml/100g以上であ
るとは3mg/g以上とすることが好ましい。 酸素換算量は酸化処理条件、例えば、処理温
度、処理時間、酸素またはオゾン濃度等を選択す
ることにより適宜調節することができる。 本発明方法では、酸化処理を施したカーボンブ
ラツクを合成樹脂に配合する。 カーボンブラツクを配合する合成樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン
樹脂、アクリロニトリルスチレンブタジエン樹
脂、ナイロン6、ナイロン66などの熱可塑性樹脂
であるが、フエノール樹脂、エポキシ樹脂、アル
キツド樹脂などの熱可塑性樹脂に本発明のカーボ
ンブラツクを配合しても良効な電導性を有する樹
脂組成物を得ることができる。 また、これらの合成樹脂に酸化防止剤、無機充
填剤、無機補強剤などの添加剤を併せて配合して
もよい。 樹脂組成物のカーボンブラツク配合量は少なけ
れば電導性付与効果がなく、逆に多すぎても電導
性が飽和してしまうばかりかMI値が小さくなつ
てしまうのでカーボンブラツク含有量が通常3〜
70重量%、好ましくは5〜35重量%となるように
合成樹脂にカーボンブラツクを配合する。 カーボンブラツクを合成樹脂に配合したのち
は、これらを十分に混練した上で適当な形状に成
形される。 カーボンブラツク−合成樹脂組成物は合成樹脂
の軟化点付近で熱混合することによつて行うこと
が好ましい。 混練装置としてはミキシングロール、インター
ナルミキサー、バンバリーミキサーあるいは押出
型混練機等の公知の装置を用いることができる。 なお、吸油量が小さいカーボンブラツクを用い
る場合は、合成樹脂へのカーボンブラツクの分散
性が良好でないため、合成樹脂にカーボンブラツ
クを配合するにあたり、予め、20〜50重量%でカ
ーボンブラツクを含有する、親練り(マスターバ
ツチ)をつくり、次いでこれを合成樹脂に配合混
練することが好ましい。 以上、詳細に説明したように本発明方法によれ
ば従来に比し少ないカーボンブラツク配合量で、
従来と同等またはそれ以上の高い電導性ととも
に、優れた軟化流動性を有する電導性合成樹脂組
成物を製造することができる。 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の
実施例によつて限定されるものではない。 なお、本明細書における「揮発分中の一酸化炭
素の酸素換算量」は以下の方法によつて求められ
る。 「揮発分中の一酸化炭素の酸素換算量」 一定量の乾燥したカーボンブラツクを耐熱性試
料管に入れ、10-2mmHgまで減圧したのち、試料
を2℃/分で100℃から1500℃まで昇温する。 室温から700℃までに発生した揮発分中の一酸
化炭素量(Wg)を測定する。 酸素換算量は下記式により求められる。 酸素換算量= W×(酸素の原子量/一酸化炭素の分子量) 実施例1〜6および比較例1,2 重質油炭化水素を水蒸気および酸素の存在下に
部分酸化して、主として一酸化炭素および水素か
らなる合成原料ガスを製造する工程で副生された
二種のカーボンブラツク(A)および(B)に、空気また
は空気とオゾンの混合ガス(オゾン濃度
6000ppm)を用いて酸化処理を施した。酸化処
理は、乾燥したカーボンブラツク500gを均熱部
の内径が12cmで長さが54cmの円筒形キルンに入
れ、キルンを2〜10rpmで回転させながら、カー
ボンブラツクを空気または空気とオゾンの混合ガ
スに接触させることにより行なつた。 このときの処理温度および処理時間を表1に示
す。酸化処理後のカーボンブラツク物性について
測定した結果も同じく表1に示す。カーボンブラ
ツク物性のうち、粒子径は電子顕微鏡法により、
そして吸油量は亜麻仁油を用いてASTMD2414−
65TB法に準拠して測定した。 比表面積は低温窒素吸着装置、ソープト マチ
ツク(SORPTOMATIC)1800(イタリア、カル
ロ エルバ(CARLO ERBA)社商標)を用いて
低温窒素吸着法によりカーボンブラツクの窒素吸
着量を測定し、これからBET式を用いて多点法
により算出した。 またPH値は乾燥カーボンブラツク10gに蒸留水
100mlを加え、ホツトプレート上で10分間煮沸し
たのち室温まで冷却し、こののち遠心分雄器によ
り分離して得られた泥状物のPHをガラス電極PHメ
ーターを用いて測定した。 酸化処理を施した副生ブラツク(A)および(B)は、
その含有量が10重量%となるように、ポリエチレ
ン、ノバテツクLF131(ノバテツクは三菱化成工
業株式会社の登録商標)またはアクリロニトリル
ブタジエンスチレン共重合体樹脂、タフレツクス
450B(タフレツクスは三菱モンサント化成株式
会社の登録商標)に配合し、次いで、これを130
〜160℃に加熱したミキシングロールを用いて十
分に混練した。 混練後、得られたカーボンブラツクと樹脂の組
成物を130〜160℃で3mm間隔の2本のロール間に
通して厚さ約3mmのシート状組成物を得、次いで
これを160〜180℃、150〜180Kg/cm2の押圧力で成
形して100×100×2(mm)の平板を製造した。こ
のようにして得られた平板の体積固有抵抗および
MI値を測定した。その結果を実施例として表1
に示す。 比較のため、酸化処理を施していない副生ブラ
ツクについても、上記実施例と同様に、副生ブラ
ツクと樹脂からなる、100×100×2(mm)の平板
を成形し、その体積固有抵抗およびMI値を測定
した。この結果を比較例として表1に示す。 体積固有抵抗は、平板(試験片)を固有抵抗率
測定電極 レジステイビテイ セル
(RESISTIVITY CELL)16008A(ヒユーレツト
パツカード (HEWLETT PACKARD)
LTD社商標)内に設置し、試験片の抵抗が106〜
1016Ωの範囲にあるときは、抵抗計 ハイ レジ
スタンス メーター(HIGH REGISTANCE
METER)4329A(横河・ヒユレツト・パツカー
ド株式会社商標)を用い、試験片の抵抗が106Ω
以下のときは、抵抗計 デジタル マルチメータ
ー(DIGITAL MULTIMETER)TR−6856(タ
ケダ理研株式会社商標)を用いて、25℃、湿度60
%の雰囲気で試験片の抵抗値を測定し、これより
下記式に従つて算出した。 体積固有抵抗(Ω・cm)= S×測定した試験片の抵抗値/t S:上記固有抵抗率測定電極の電極面積 t:試験片の厚さ MI値は、上記体積固有抵抗の測定で用いた平
板を、粉砕機により直径0.5mm以下の粒状体に粉
砕し、これを試料としてMI値測定機、メルトイ
ンデクサーMX101型(宝工業株式会社商標)を
用いて測定した。 ポリエチレン組成物の試料については、試料を
190℃に加熱して5Kgの荷重をかけ、また、アク
リロニトリルブタジエンスチレン共重合体組成物
の試料については、試料を240℃に加熱して荷重
10Kgをかけ、それぞれ内径2mmのノズルから所定
時間に排出される樹脂重量を測定し、これを10分
間に排出される樹脂重量に換算してMI値とし
た。
成樹脂組成物の製造方法に関する。詳しくは、炭
化水素を水蒸気および酸素と接触させてこれを部
分酸化することからなる合成原料ガス製造工程か
ら得られるカーボンブラツクを用いて電導性合成
樹脂組成物を製造する方法に関する。 従来、合成樹脂にカーボンブラツクを配合して
合成樹脂に電導性を付与することが知られてい
る。電導性を有する合成樹脂は、電機器具のスイ
ツチまたはコネクター、発熱体等の電導性材料、
あるいは、手術用器具、自動車のガソリンタン
ク、包装材等の帯電防止材料として汎く使用され
ている。 合成樹脂に電導性を付与するカーボンブラツク
としては、通常、アセチレンブラツクあるいは電
導性フアーネスブラツク等が用いられるが、とく
に合成原料ガスの製造工程で副生されるカーボン
ブラツク、いわゆる副生ブラツクを用いることが
提案されている。 副生ブラツクは安価に入手できるので、これを
用いて電導性樹脂を製造することができれば、非
常に有利である。 本発明者らは、この副生ブラツクを用いて電導
性樹脂を製造する方法法について検討した結果、
比表面積の大きい副生ブラツク、就中600m2/g
以上の比表面積(比表面積は低温窒素吸着法およ
びB.E.T.式を用いて測定する。以下、同じ)を
有するカーボンブラツクは、合成樹脂に対して優
れた電導性を付与することができるが、この副生
ブラツクを熱可塑性樹脂に配合したとき、樹脂の
種類によつては、その軟化流動性(メルトインデ
ツクス、MI値で表わされる。)が低下し、成形性
が不良となることを認めた。 そこで、本発明者らは、さらに検討を続けた結
果、副生ブラツクに酸化処理を施したのち、これ
を熱可塑性樹脂に配合すれば、樹脂の軟化流動性
の低下を有効に防止し得ることを見出して本発明
に到達した。すなわち、本発明の目的は、高い電
導性とともに、優れた成形性を有する電導性合成
樹脂組成物を製造することに存し、この目的は炭
化水素を水蒸気および酸素と接触させて、これを
部分酸化することからなる合成原料ガス製造工程
から得られる、600m2/g以上の比表面積を有す
るカーボンブラツクを、これに酸化処理を施し
て、乾燥カーボンブラツク1gあたりの酸素換算
量が1.0mg以上のカーボンブラツクを得たのち、
熱可塑性樹脂に組成物の含有量で3〜70重量%の
範囲で配合することによつて達成される。 次に、本発明方法を詳細に説明する。 本発明方法においては、炭化水素を水蒸気およ
び酸素と接触させて、これを部分酸化することか
らなる合成原料ガス製造工程から得られるカーボ
ンブラツクが用いられる。 合成原料ガス製造工程とは、炭化水素の完全燃
焼に必要な酸素量の30〜40%に相当する酸素と、
水蒸気の存在下に炭化水素を部分酸化して、主と
して、水素および一酸化炭素を含むガスを生成す
る工程である。 上記工程において、原料炭化水素は、予熱した
のち、霧化され、部分酸化反応を行なうための反
応炉に供給される。原料炭化水素としては、主
に、直留ナフサ、燃料重質油エチレンボトム油、
アスフアルト等が用いられる。反応炉では、霧化
された原料炭化水素は水蒸気および酸素と十分に
混合される。 その後、この混合ガスは通常1〜80気圧で1200
〜1500℃に加熱され、原料炭化水素の部分酸化反
応が進行する。原料炭化水素は酸素および水蒸気
と反応して一酸化炭素および水素が生成する。ま
た、原料炭化水素の一部は熱分解されて、低分子
量の炭化水素、水素およびカーボンが生成する。
低分子量の炭化水素およびカーボンは反応炉内
で、さらに水蒸気、二酸化炭素等と反応し、可逆
的に一酸化炭素および水素を生成するが、カーボ
ンは、反応ガス中には、通常、原料炭化水素に対
して0.1〜4重量%の範囲で残留する。 その後、カーボンを含む反応ガスは水洗塔に導
入され、十分水洗される。反応ガス中のカーボン
は、カーボンスラリーとして反応生成ガスから分
離される。反応生成ガスはさらに脱硫工程を経て
合成原料ガスとして使用される。 カーボンスラリーは、脱水工程を経て、カーボ
ンと水とに分離される。カーボンと水との分離
は、カーボンスラリーを揮発性の非水溶性有機溶
剤を用いてフラツシングレ、カーボンを水相から
有機溶剤相に移し、この後、有機溶剤を揮発させ
てからカーボンを粒状体として回収するか、ある
いは、カーボンスラリーを沈殿槽に移してカーボ
ンを沈殿させて取り出し、さらにフイルタープレ
スにより脱水すること等により行なわれる。 この合成原料ガス製造工程から得られるカーボ
ンブラツクすなわち、副生のカーボンブラツク
は、通常のフアーネスブラツクに比し、一般に大
きな比表面積を有しているが、本発明方法では、
600m2/g以上の比表面積を有するカーボンブラ
ツクが用いられる。 カーボンブラツクの比表面積が小さいと、合成
樹脂への電導性付与効果も小さい。従つて、本発
明方法において高い電導性合成樹脂組成物を得る
ためには、比表面積が、600m2/g以上、好まし
くは800m2/g以上、さらに好ましくは1000m2/
g以上のカーボンブラツクが用いられる。 比表面積が600m2/gより小さいカーボンブラ
ツクに対しては、水蒸気酸化処理または炭酸ガス
酸化処理を施して、その比表面積を大きくするこ
とができる。 水蒸気酸化処理または炭酸ガス酸化処理は酸素
ガスを断つた水蒸気雰囲気下でまたは、炭酸ガス
雰囲気で、カーボンブラツクを通常、800〜1200
℃、好ましくは900〜1100℃に加熱保持すること
によつて行なわれる。この場合、酸素が雰囲気中
に存在すると、高温のため、カーボンブラツクが
燃焼し、得られるカーボンブラツクの収量が減少
するばかりでなく、電導性付与効果も減少する。 従つて、水蒸気または炭酸ガス中の酸素ガスの
混入量は2体積%以下とくに、1体積%以下とす
ることが好ましい。勿論、水蒸気または炭酸ガス
中に窒素ガスなどのカーボンブラツクに対して不
活性なガスが混入する場合は全くさしつかえな
い。また、雰囲気として炭酸ガスと水蒸気の混合
ガスを用いてもよく、例えば天然ガスまたはプロ
パンガス等を燃焼させた際に発生する、燃焼廃ガ
スを用いることもできる。 カーボンブラツクは水蒸気または炭酸ガスと均
一に接触させることが好ましく、このために、本
発明における酸化処理ではたとえば、ロータリー
キルン、ヘレシヨフ型炉、流動床炉等が好適に用
いられる。 この水蒸気酸化処理または炭酸ガス酸化処理に
よりカーボンブラツクの比表面積を増大させる場
合、その比表面積を極端に大きくすることは、カ
ーボンブラツクの収率が低下することとなるの
で、比表面積は、1800m2/g以下とすることが好
ましい。 本発明方法においては、比表面積600m2/g以
上の副生ブラツクに酸化処理を施すことが必要で
ある。 カーボンブラツクに酸化処理を施すことによ
り、カーボンブラツク表面に酸素が付加される。
表面に酸素が付加されたカーボンブラツクは、こ
れを熱可塑性樹脂に配合したとき、樹脂の成形性
の低下を有効に防止することができる。 樹脂の成形性低下の防止に有効な表面酸素量
は、後述するカーボンブラツクの700℃までの揮
発分中の一酸化炭素量から換算される酸素量(以
下、単に酸素換算量という)によつて表わされ
る。 この酸素換算量が多いほど、樹脂の成形性低下
の防止効果が大きいので、酸素換算量は乾燥カー
ボンブラツク1gあたり、通常、1mg以上好まし
くは1.5mg以上、さらに好ましくは3mg以上とす
る。 本発明方法における酸化処理は、公知の酸化剤
を用いてカーボンブラツクを処理することにより
行なわれる。 例えば、酸化剤として酸素を使用する場合は、
カーボンブラツクをロータリキルン中で空気、ま
たは、酸素濃度が10〜25体積%の範囲内にある、
不活性ガスで希釈された酸素含有ガスを通じなが
ら、120〜600℃、好ましくは250〜500℃に保持す
ればよい。処理温度が120℃より低ければ、酸素
の付加が十分に行なわれず、逆に600℃を越える
とカーボンブラツクの収率が低下するばかりでな
く、酸素の付加量も少なくなる。また、処理温度
を400〜600℃とするときは、雰囲気中の酸素濃度
が高いと、粉塵爆発を起す危険性があるので、酸
素濃度は、10体積%以下とすることが好ましい。 酸化剤としてオゾンを使用する場合は、ガラス
製またはステンレススチール製の回転ドラムを用
い、カーボンブラツクに対して0.01〜0.2倍重量
のオゾンを空気または不活性ガスで0.1〜1重量
%に希釈したものを、常温下(15〜30℃)で、カ
ーボンブラツクに接触させればよい。 その他、酸化剤として、硝酸、硫酸、塩酸、燐
酸、過酸化水素または次亜塩素酸素を使用する場
合は、これらを適当な濃度に希釈した水溶液中に
カーボンブラツクを浸漬撹拌し、必要に応じ加熱
する。 なお、カーボンブラツクを熱可塑性樹脂に配合
したとき、樹脂の成形性の低下の程度は、用いる
カーボンブラツクの吸油量(100gのカーボンブ
ラツクに吸着される亜麻仁油量:ml/100g)が
多いほど大きい。 従つて、カーボンブラツク表面に付加する酸素
量(酸素換算量)はカーボンブラツクの吸油量の
値に従つて決定することが好ましい。酸素換算量
は、吸油量が450ml/100gより少ないときは、1
〜3mg/gとし、吸油量が450ml/100g以上であ
るとは3mg/g以上とすることが好ましい。 酸素換算量は酸化処理条件、例えば、処理温
度、処理時間、酸素またはオゾン濃度等を選択す
ることにより適宜調節することができる。 本発明方法では、酸化処理を施したカーボンブ
ラツクを合成樹脂に配合する。 カーボンブラツクを配合する合成樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン
樹脂、アクリロニトリルスチレンブタジエン樹
脂、ナイロン6、ナイロン66などの熱可塑性樹脂
であるが、フエノール樹脂、エポキシ樹脂、アル
キツド樹脂などの熱可塑性樹脂に本発明のカーボ
ンブラツクを配合しても良効な電導性を有する樹
脂組成物を得ることができる。 また、これらの合成樹脂に酸化防止剤、無機充
填剤、無機補強剤などの添加剤を併せて配合して
もよい。 樹脂組成物のカーボンブラツク配合量は少なけ
れば電導性付与効果がなく、逆に多すぎても電導
性が飽和してしまうばかりかMI値が小さくなつ
てしまうのでカーボンブラツク含有量が通常3〜
70重量%、好ましくは5〜35重量%となるように
合成樹脂にカーボンブラツクを配合する。 カーボンブラツクを合成樹脂に配合したのち
は、これらを十分に混練した上で適当な形状に成
形される。 カーボンブラツク−合成樹脂組成物は合成樹脂
の軟化点付近で熱混合することによつて行うこと
が好ましい。 混練装置としてはミキシングロール、インター
ナルミキサー、バンバリーミキサーあるいは押出
型混練機等の公知の装置を用いることができる。 なお、吸油量が小さいカーボンブラツクを用い
る場合は、合成樹脂へのカーボンブラツクの分散
性が良好でないため、合成樹脂にカーボンブラツ
クを配合するにあたり、予め、20〜50重量%でカ
ーボンブラツクを含有する、親練り(マスターバ
ツチ)をつくり、次いでこれを合成樹脂に配合混
練することが好ましい。 以上、詳細に説明したように本発明方法によれ
ば従来に比し少ないカーボンブラツク配合量で、
従来と同等またはそれ以上の高い電導性ととも
に、優れた軟化流動性を有する電導性合成樹脂組
成物を製造することができる。 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の
実施例によつて限定されるものではない。 なお、本明細書における「揮発分中の一酸化炭
素の酸素換算量」は以下の方法によつて求められ
る。 「揮発分中の一酸化炭素の酸素換算量」 一定量の乾燥したカーボンブラツクを耐熱性試
料管に入れ、10-2mmHgまで減圧したのち、試料
を2℃/分で100℃から1500℃まで昇温する。 室温から700℃までに発生した揮発分中の一酸
化炭素量(Wg)を測定する。 酸素換算量は下記式により求められる。 酸素換算量= W×(酸素の原子量/一酸化炭素の分子量) 実施例1〜6および比較例1,2 重質油炭化水素を水蒸気および酸素の存在下に
部分酸化して、主として一酸化炭素および水素か
らなる合成原料ガスを製造する工程で副生された
二種のカーボンブラツク(A)および(B)に、空気また
は空気とオゾンの混合ガス(オゾン濃度
6000ppm)を用いて酸化処理を施した。酸化処
理は、乾燥したカーボンブラツク500gを均熱部
の内径が12cmで長さが54cmの円筒形キルンに入
れ、キルンを2〜10rpmで回転させながら、カー
ボンブラツクを空気または空気とオゾンの混合ガ
スに接触させることにより行なつた。 このときの処理温度および処理時間を表1に示
す。酸化処理後のカーボンブラツク物性について
測定した結果も同じく表1に示す。カーボンブラ
ツク物性のうち、粒子径は電子顕微鏡法により、
そして吸油量は亜麻仁油を用いてASTMD2414−
65TB法に準拠して測定した。 比表面積は低温窒素吸着装置、ソープト マチ
ツク(SORPTOMATIC)1800(イタリア、カル
ロ エルバ(CARLO ERBA)社商標)を用いて
低温窒素吸着法によりカーボンブラツクの窒素吸
着量を測定し、これからBET式を用いて多点法
により算出した。 またPH値は乾燥カーボンブラツク10gに蒸留水
100mlを加え、ホツトプレート上で10分間煮沸し
たのち室温まで冷却し、こののち遠心分雄器によ
り分離して得られた泥状物のPHをガラス電極PHメ
ーターを用いて測定した。 酸化処理を施した副生ブラツク(A)および(B)は、
その含有量が10重量%となるように、ポリエチレ
ン、ノバテツクLF131(ノバテツクは三菱化成工
業株式会社の登録商標)またはアクリロニトリル
ブタジエンスチレン共重合体樹脂、タフレツクス
450B(タフレツクスは三菱モンサント化成株式
会社の登録商標)に配合し、次いで、これを130
〜160℃に加熱したミキシングロールを用いて十
分に混練した。 混練後、得られたカーボンブラツクと樹脂の組
成物を130〜160℃で3mm間隔の2本のロール間に
通して厚さ約3mmのシート状組成物を得、次いで
これを160〜180℃、150〜180Kg/cm2の押圧力で成
形して100×100×2(mm)の平板を製造した。こ
のようにして得られた平板の体積固有抵抗および
MI値を測定した。その結果を実施例として表1
に示す。 比較のため、酸化処理を施していない副生ブラ
ツクについても、上記実施例と同様に、副生ブラ
ツクと樹脂からなる、100×100×2(mm)の平板
を成形し、その体積固有抵抗およびMI値を測定
した。この結果を比較例として表1に示す。 体積固有抵抗は、平板(試験片)を固有抵抗率
測定電極 レジステイビテイ セル
(RESISTIVITY CELL)16008A(ヒユーレツト
パツカード (HEWLETT PACKARD)
LTD社商標)内に設置し、試験片の抵抗が106〜
1016Ωの範囲にあるときは、抵抗計 ハイ レジ
スタンス メーター(HIGH REGISTANCE
METER)4329A(横河・ヒユレツト・パツカー
ド株式会社商標)を用い、試験片の抵抗が106Ω
以下のときは、抵抗計 デジタル マルチメータ
ー(DIGITAL MULTIMETER)TR−6856(タ
ケダ理研株式会社商標)を用いて、25℃、湿度60
%の雰囲気で試験片の抵抗値を測定し、これより
下記式に従つて算出した。 体積固有抵抗(Ω・cm)= S×測定した試験片の抵抗値/t S:上記固有抵抗率測定電極の電極面積 t:試験片の厚さ MI値は、上記体積固有抵抗の測定で用いた平
板を、粉砕機により直径0.5mm以下の粒状体に粉
砕し、これを試料としてMI値測定機、メルトイ
ンデクサーMX101型(宝工業株式会社商標)を
用いて測定した。 ポリエチレン組成物の試料については、試料を
190℃に加熱して5Kgの荷重をかけ、また、アク
リロニトリルブタジエンスチレン共重合体組成物
の試料については、試料を240℃に加熱して荷重
10Kgをかけ、それぞれ内径2mmのノズルから所定
時間に排出される樹脂重量を測定し、これを10分
間に排出される樹脂重量に換算してMI値とし
た。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭化水素を水蒸気および酸素と接触させて、
これを部分酸化することからなる合成原料ガス製
造工程から得られる、600m2/g以上の比表面積
を有するカーボンブラツクを、これに酸化処理を
施して、乾燥カーボンブラツク1gあたりの酸素
換算量が1.0mg以上のカーボンブラツクを得たの
ち、熱可塑性樹脂に組成物の含有量で3〜70重量
%の範囲で配合することを特徴とする電気伝導性
合成樹脂組成物の製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法において、
熱可塑性樹脂に配合するカーボンブラツクの比表
面積が800m2/g以上であることを特徴とする電
気伝導性合成樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2051378A JPS54113640A (en) | 1978-02-24 | 1978-02-24 | Preparation of electrically-conductive synthetic resin composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2051378A JPS54113640A (en) | 1978-02-24 | 1978-02-24 | Preparation of electrically-conductive synthetic resin composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54113640A JPS54113640A (en) | 1979-09-05 |
JPS6126577B2 true JPS6126577B2 (ja) | 1986-06-21 |
Family
ID=12029229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2051378A Granted JPS54113640A (en) | 1978-02-24 | 1978-02-24 | Preparation of electrically-conductive synthetic resin composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS54113640A (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54123157A (en) * | 1978-03-17 | 1979-09-25 | Sumitomo Naugatuck Co Ltd | Platable thermoplastic resin composition |
JPS57164146A (en) * | 1981-04-03 | 1982-10-08 | Nippon Zeon Co Ltd | Rigid vinyl chloride resin composition |
JPS59166553A (ja) * | 1983-03-11 | 1984-09-19 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 導電性樹脂組成物 |
JPS59177813A (ja) * | 1983-03-28 | 1984-10-08 | 筒中プラスチツク工業株式会社 | 透明導電性塗膜の形成方法 |
JPH10204341A (ja) * | 1997-01-21 | 1998-08-04 | Mitsubishi Chem Corp | 塗料組成物 |
CA2715309A1 (en) * | 2008-02-19 | 2009-08-27 | Cabot Corporation | Mesoporous carbon black and processes for making same |
CN108368315B (zh) * | 2015-12-22 | 2020-08-18 | 住友化学株式会社 | 丙烯系聚合物组合物、和由其形成的注射模塑物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3959008A (en) * | 1974-06-24 | 1976-05-25 | Cities Service Company | Carbon black |
JPS516852A (ja) * | 1974-07-09 | 1976-01-20 | Kubota Ltd | Enshinryokuchuzokokanno kyokaho |
-
1978
- 1978-02-24 JP JP2051378A patent/JPS54113640A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54113640A (en) | 1979-09-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5231224B2 (ja) | カーボンブラック、その製造方法および用途 | |
JP5775106B2 (ja) | カーボンブラック製品の製造法 | |
US4755371A (en) | Method for producing carbon black | |
CN1158359C (zh) | 用过氧化氢氧化碳黑 | |
US6471933B1 (en) | Ozone-oxidized carbon black composition with low conductivity and improved color | |
KR20030034057A (ko) | 가성 바이오매스 회분 용액으로부터 유도되는 것으로서,용착된 탄소를 함유하거나 함유하지 않는 침강 실리카 및실리카 겔, 및 이들의 제조방법 | |
EP1879965A2 (de) | Verfahren zur weiterverarbeitung des bei der fulleren- und kohlenstoff-nanostrukturen-herstellung anfallenden rückstandes | |
US20030180210A1 (en) | Method for producing post-treated carbon black | |
CN104150479A (zh) | 一种掺杂高比表面积活性炭的制备方法 | |
JPS6126577B2 (ja) | ||
US4061719A (en) | Process of conductive carbon black for use in depolarization masses in dry batteries | |
US11332622B2 (en) | Method for preparing a carbon black of high resistivity and a carbon black of high resistivity prepared by this method | |
US3245820A (en) | Preparation of long-flow carbon black | |
US4075157A (en) | Production of non-carcinogenic carbon black | |
JP3573921B2 (ja) | 粒状化活性炭の製造方法 | |
IE50184B1 (en) | Production of high surface area carbon blacks | |
JPS6126576B2 (ja) | ||
JP2005008877A (ja) | カーボンブラック及びゴム組成物 | |
Macpherson et al. | Electronic conduction in polymers. VI. The chemical consequences of space charge effects in conducting polymers | |
RU2480404C2 (ru) | Водорастворимый нанокластер углерода, способ его получения и его применения | |
JPH0471109B2 (ja) | ||
US3684763A (en) | Activated carbon black product | |
JPS609060A (ja) | 電池用カ−ボンブラツク | |
JPS6067564A (ja) | 高導電性カ−ボンブラツクの製造方法 | |
CN118515939B (zh) | 一种环保型pvc复合材料及其生产方法 |