JPS61264003A - 凝血性を有する多糖類の誘導体 - Google Patents
凝血性を有する多糖類の誘導体Info
- Publication number
- JPS61264003A JPS61264003A JP10405185A JP10405185A JPS61264003A JP S61264003 A JPS61264003 A JP S61264003A JP 10405185 A JP10405185 A JP 10405185A JP 10405185 A JP10405185 A JP 10405185A JP S61264003 A JPS61264003 A JP S61264003A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cellulose
- derivative
- group
- substitution
- carboxyethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、出血を阻止する作用を有し、医療分野で有用
なセルロース誘導体に関する。
なセルロース誘導体に関する。
従来、手術後の開口部からの出猟を阻止する目的ではい
わゆるガーゼが用いられている。ガーゼは、一般には、
綿、再生セルロースよりなり血液との接触で出血成分中
のフィブリンを凝集する効果を示すことが知られている
。特に血小板を除去した血漿ではこの効果は如実に現わ
れる。しかしく1) ながら、ガーゼは出血部の皮膚との密着性が悪く11−
血効果ないしは凝血効果は半減する重大な欠点を有して
いる。ガーゼの場合、その皮膚との密着性はテープ類等
の押圧によっているだけに過ぎない。この様な欠点を解
消する為に、止血剤、血液、閉口部の皮膚が一体となる
ようなIL血血相材料出現が望まれているのが現状であ
る。この1つの+A料としていわゆるオキシセルロース
が知られるに至ったが、このポリマーは人工クロノティ
ング(clotting)を起こし止血効果を発揮する
が、凝固機序には影響をちえない。また、それ自体弱ア
ルカリに不安定のため血液により分解し、体内に吸収さ
れ、手術後消滅するため見掛−卜すくれた特性を有して
いるが、分解物が体内吸収される点でより慎重に扱う必
要性がある。また、体内吸収のためには充分な血液の供
給が必要とされ止血という観点から好ましくない。
わゆるガーゼが用いられている。ガーゼは、一般には、
綿、再生セルロースよりなり血液との接触で出血成分中
のフィブリンを凝集する効果を示すことが知られている
。特に血小板を除去した血漿ではこの効果は如実に現わ
れる。しかしく1) ながら、ガーゼは出血部の皮膚との密着性が悪く11−
血効果ないしは凝血効果は半減する重大な欠点を有して
いる。ガーゼの場合、その皮膚との密着性はテープ類等
の押圧によっているだけに過ぎない。この様な欠点を解
消する為に、止血剤、血液、閉口部の皮膚が一体となる
ようなIL血血相材料出現が望まれているのが現状であ
る。この1つの+A料としていわゆるオキシセルロース
が知られるに至ったが、このポリマーは人工クロノティ
ング(clotting)を起こし止血効果を発揮する
が、凝固機序には影響をちえない。また、それ自体弱ア
ルカリに不安定のため血液により分解し、体内に吸収さ
れ、手術後消滅するため見掛−卜すくれた特性を有して
いるが、分解物が体内吸収される点でより慎重に扱う必
要性がある。また、体内吸収のためには充分な血液の供
給が必要とされ止血という観点から好ましくない。
本発明の目的は、ト述のような従来技術の欠点を解消し
、体内吸収を起こさず、極めて有効な凝血ないしは止血
効果を有する材料を捉供するにある。
、体内吸収を起こさず、極めて有効な凝血ないしは止血
効果を有する材料を捉供するにある。
本発明の止血効果を有する材料は、体温付近で希アルカ
リに膨潤又は溶解するカルボキシエチル化セルロース誘
導体であり、しかも血液凝固機序に影響を与え、ずくれ
たIト血、凝血性を発揮する。
リに膨潤又は溶解するカルボキシエチル化セルロース誘
導体であり、しかも血液凝固機序に影響を与え、ずくれ
たIト血、凝血性を発揮する。
更に本発明を詳述すると、本発明のカルボキシエチル化
セルロース誘導体は、カルボキシエチル基を主な置換基
として有し、そのカルボキシル化度が0.1以上であり
、場合によっては他の置換基を有していても構わない。
セルロース誘導体は、カルボキシエチル基を主な置換基
として有し、そのカルボキシル化度が0.1以上であり
、場合によっては他の置換基を有していても構わない。
全置換度は0.15以I−である。
カルボキシエチル基以外の置換基としては、シアノエチ
ル基、カルバモイルエチル基、ヒドロキシエチル基、メ
チル基、エチル基、ヒドロキシプロピル基等のエーテル
結合性基が挙げられる。これらの基は基本的にはカルボ
キシエチル化セル口−スの溶解性やゲル化能の調整に用
いられるに過ぎないが、希アルカリによって分解脱離す
ることはない特徴を有する。これら置換基を含め全置換
度は0.151u上であることが必要である。全置換度
が0.15以下では体温イ・1近で希アルカリ、例えば
0.05%Na0l+水?8液に膨潤せず、血液成分と
カルホキジエチル基の有効な接触が行われない。また、
カルホキジエチル基が0.1未満では血液凝固能が充分
とはいえない。
ル基、カルバモイルエチル基、ヒドロキシエチル基、メ
チル基、エチル基、ヒドロキシプロピル基等のエーテル
結合性基が挙げられる。これらの基は基本的にはカルボ
キシエチル化セル口−スの溶解性やゲル化能の調整に用
いられるに過ぎないが、希アルカリによって分解脱離す
ることはない特徴を有する。これら置換基を含め全置換
度は0.151u上であることが必要である。全置換度
が0.15以下では体温イ・1近で希アルカリ、例えば
0.05%Na0l+水?8液に膨潤せず、血液成分と
カルホキジエチル基の有効な接触が行われない。また、
カルホキジエチル基が0.1未満では血液凝固能が充分
とはいえない。
本発明の誘導体は基本的には従来の既知技術によって製
造できる。即ち、主な置換基であるカルボキシエチル基
をセル1′:1−スに導入するには、セルロースをアル
カリセルロース化し、次いで、アクリロニトリル、アク
リルアミ1\アクリル酸エステル等を反応せしめれば良
い。アクリロニトリルが反応剤の場合、カルボキシエチ
ルセルロース、シアノエチルセルじI−ス、カルバモイ
ルエチルセルロースの混合セルロースエーテルを与える
可能性がある。カルボキシエチル基置換を増大するには
、セルロースのアルセル化に際するアルカリ濃度を高く
すればよい。アクリル酸エステルを用いる場合は第1次
反応生成物であるセルロースのアクリルエステル誘導体
側鎖を酸またはアルカリで加水分解する必要がある。ま
た、上記1ソ外の側鎖を導入するにはアルカリセルロー
スにメチルクロリド、硫酸ジメチル、エチルクロリド、
エチレンオキシド、プロピレンオキシド等を作用せしめ
ればよい。この場合、カルボキシエチル置換基を与える
反応剤と同時に上記反応剤を作用せしめても本発明の誘
導体を得ることが出来る。また、あらかじめセルロース
をカルボキシル化、またはセルロースをカルボキシエチ
ル以外の誘導体にした後、対応する反応剤を作用させる
ことによっても得られる。
造できる。即ち、主な置換基であるカルボキシエチル基
をセル1′:1−スに導入するには、セルロースをアル
カリセルロース化し、次いで、アクリロニトリル、アク
リルアミ1\アクリル酸エステル等を反応せしめれば良
い。アクリロニトリルが反応剤の場合、カルボキシエチ
ルセルロース、シアノエチルセルじI−ス、カルバモイ
ルエチルセルロースの混合セルロースエーテルを与える
可能性がある。カルボキシエチル基置換を増大するには
、セルロースのアルセル化に際するアルカリ濃度を高く
すればよい。アクリル酸エステルを用いる場合は第1次
反応生成物であるセルロースのアクリルエステル誘導体
側鎖を酸またはアルカリで加水分解する必要がある。ま
た、上記1ソ外の側鎖を導入するにはアルカリセルロー
スにメチルクロリド、硫酸ジメチル、エチルクロリド、
エチレンオキシド、プロピレンオキシド等を作用せしめ
ればよい。この場合、カルボキシエチル置換基を与える
反応剤と同時に上記反応剤を作用せしめても本発明の誘
導体を得ることが出来る。また、あらかじめセルロース
をカルボキシル化、またはセルロースをカルボキシエチ
ル以外の誘導体にした後、対応する反応剤を作用させる
ことによっても得られる。
得られる誘導体の置換基種、それぞれの置換度は、アル
カリセルロース化に際するアルカリ濃度、圧搾率、反応
剤量、反応温度、反応時間によって適宜調節できる。例
えば、セルロース1重量部を30%カセイソーダ20重
量部に浸漬後、圧搾して得た、アルカリセルロース2.
8重量部に対し1重量部のアクリロニトリルを加え、4
0℃で30分間反応後、適宜水を加え所定時間攪拌する
と、カルボキシエチル置換度0.34、カルバモイル置
換度0.31の誘導体を得る。この場合、反応時間を延
長ずれば、例えば、カルボキシエチル置換度0.40、
カルバモイル置換度0.10の誘導体とすることも可能
である。
カリセルロース化に際するアルカリ濃度、圧搾率、反応
剤量、反応温度、反応時間によって適宜調節できる。例
えば、セルロース1重量部を30%カセイソーダ20重
量部に浸漬後、圧搾して得た、アルカリセルロース2.
8重量部に対し1重量部のアクリロニトリルを加え、4
0℃で30分間反応後、適宜水を加え所定時間攪拌する
と、カルボキシエチル置換度0.34、カルバモイル置
換度0.31の誘導体を得る。この場合、反応時間を延
長ずれば、例えば、カルボキシエチル置換度0.40、
カルバモイル置換度0.10の誘導体とすることも可能
である。
本発明の各置換基の置換度は以下の方法で求められる。
エチレンオキシドや、プロピレンオキシド以外の連鎖重
合しない置換基は、それぞれの置換基の重量分率を例え
ば“Method in Carbohydr−ate
Chemistry ” (R,L、−旧5
tler cd、 八cadem−4c Pres
s、 (New York、 1963)記載の方法に
よって求め、それらの混合セルロースエーテルの場合に
は簡屯な連立方程式から求められる。他方、自己重合性
置換基をもつセルロース誘導体千ツマー換算重量W)の
場合、上記文献記載の方法によってその誘導体中に占め
るその置換基(反応モノマー分子量A)の重量分率W1
を求め、他の置換基、例えば、カルボキシエチル基(分
子IB) 、カルハモイルエチル基(分子量C)の重量
分率W2 。
合しない置換基は、それぞれの置換基の重量分率を例え
ば“Method in Carbohydr−ate
Chemistry ” (R,L、−旧5
tler cd、 八cadem−4c Pres
s、 (New York、 1963)記載の方法に
よって求め、それらの混合セルロースエーテルの場合に
は簡屯な連立方程式から求められる。他方、自己重合性
置換基をもつセルロース誘導体千ツマー換算重量W)の
場合、上記文献記載の方法によってその誘導体中に占め
るその置換基(反応モノマー分子量A)の重量分率W1
を求め、他の置換基、例えば、カルボキシエチル基(分
子IB) 、カルハモイルエチル基(分子量C)の重量
分率W2 。
W3を常法に基づいて決定した後、次の様に各置換度を
定義し決定することができる。
定義し決定することができる。
−−−一−−−−−−−−−−= w 、−(21ここ
でW= 162−(x)y+z) 十nAx+By十
CzX:置換基Aの置換度(r)S) yH// B // z :// C// n:置換基Aの平均自己重合度 nx:置換基AのMSを与える。
でW= 162−(x)y+z) 十nAx+By十
CzX:置換基Aの置換度(r)S) yH// B // z :// C// n:置換基Aの平均自己重合度 nx:置換基AのMSを与える。
(1) 、 (2) 、 (3)から
ここでw17n=oと仮定し、
に代入し、yおよびnx=Msを求める。
本発明の誘導体のカルボキシル基部分は種々の塩の形及
び遊離酸の型で使用できるが、経済性、止血効果の点で
すl・リウム、カルシュウム塩が望しい。特にカルシュ
ラム塩は面液凝固作用機序の開始剤である。
び遊離酸の型で使用できるが、経済性、止血効果の点で
すl・リウム、カルシュウム塩が望しい。特にカルシュ
ラム塩は面液凝固作用機序の開始剤である。
カルシュラム塩の形で本発明の誘導体を得る方法は色々
ある。一般に、通常の方法で得られる本発明の誘導体は
ナトリウム塩またはM離の酸型であるため、誘導体が水
に溶解しない場合には塩化カルシュラム溶液に長時間浸
漬処理することにより製造出来る。水に溶解する場合で
も塩化力ルシュウム水溶液に溶解後、アルコールで再沈
、洗條すれば得られる。
ある。一般に、通常の方法で得られる本発明の誘導体は
ナトリウム塩またはM離の酸型であるため、誘導体が水
に溶解しない場合には塩化カルシュラム溶液に長時間浸
漬処理することにより製造出来る。水に溶解する場合で
も塩化力ルシュウム水溶液に溶解後、アルコールで再沈
、洗條すれば得られる。
本発明のセルロース誘導体は、体内吸収を起こさず、極
めて有効な凝血ないしは止血効果を奏する。
めて有効な凝血ないしは止血効果を奏する。
本発明のセルロース誘導体は、これ自体高い凝血性を示
す薬剤として使用できるばかりでなく、他物質表面に塗
布して、これに凝血性を付与することができる。その他
広範な用途展開が可能である。
す薬剤として使用できるばかりでなく、他物質表面に塗
布して、これに凝血性を付与することができる。その他
広範な用途展開が可能である。
本発明の誘導体は種々の形に成形できる。例えば、全置
換度が0.15〜0.28の誘導体は6℃で10%アル
カリに可溶であるので、紡糸することが可能で不織布状
に直接成形可能である。勿論膜状にも粉末状にも成形で
きる。また、全置換度が0.28〜0.40では常温で
アルカリに可溶であるので、これを溶媒として成形でき
る。これらの場合、水。
換度が0.15〜0.28の誘導体は6℃で10%アル
カリに可溶であるので、紡糸することが可能で不織布状
に直接成形可能である。勿論膜状にも粉末状にも成形で
きる。また、全置換度が0.28〜0.40では常温で
アルカリに可溶であるので、これを溶媒として成形でき
る。これらの場合、水。
水/アルコールを凝固浴として利用出来る。また、全置
換度0.45以上では水溶性であるので、水溶液または
水/アルコール混合溶液の形で供給することも可能であ
る。既存の布帛、ガーゼ類をこの様な誘導体で処理する
ことが出来る。また、反応媒体に有機溶媒系、例えばイ
ソプロピルアルコール、ヘンゼン、キシレン、トルエン
等ヲ用いれば、布帛やガーセ等を風合を損ねることなく
、直接本発明の誘導体とすることができる。
換度0.45以上では水溶性であるので、水溶液または
水/アルコール混合溶液の形で供給することも可能であ
る。既存の布帛、ガーゼ類をこの様な誘導体で処理する
ことが出来る。また、反応媒体に有機溶媒系、例えばイ
ソプロピルアルコール、ヘンゼン、キシレン、トルエン
等ヲ用いれば、布帛やガーセ等を風合を損ねることなく
、直接本発明の誘導体とすることができる。
本発明の誘導体の擬餌性能は、例えば次の様な方法で評
価できる。水可溶性の誘導体の場合は、(1)所定濃度
(0,2重、量%)の誘導体水溶液を径11cmの時計
間に所定量0.01 m l採取し、径1.5cmに円
形に拡げ、新鮮な人の全血0.30gを加え、これを直
径約3 cmの円形に拡げふたをして、所定時間放置後
、同量の精製水で(1[]mβ)で洗條後、37%ホル
マリン5m/lを加え、5分間静止し、凝血を固定し、
水洗後、風乾して凝血量を測定することが出来る。また
、(2)血漿についてもフィブリンの凝固時間を測定す
ることができる。この場合の1IIl脩は人の全血9容
に対し、0.02Mクエン酸ソーダ1容を混合し、約3
、 OOOrpmで2分間遠心分離した一ヒ澄を用い
る。本評価方法では、前記血漿をオーレンへロナール緩
衝液で所定倍率(2゜3.5倍)に希釈したものを使う
。評価手順は、内径1 cmのテストチューブに止血剤
(水中0.2重量%)0.旧mI、希釈面漿0.1ml
を加え37℃で1分間静置し、その温度でセファロプラ
スチン剤(Diagnostic Inc、製、 ll
5A) 0.1 m Aを加え2分後、あらかしめ37
℃に保温した0、02Mの塩化力ルシュウム水溶液を吹
き込んでから、フィブリンの生成しはじめる時間を測定
することもできる(方法1と略記する)。他方、水に溶
解しない誘導体では、評価のため、フィルムを調製し、
テフロンシート上にフィルムを設置し、0.30m1!
の血液を滴下し、一定時間(20分)後に水洗后ホルマ
リン固定し、凝血の状態を電子顕微鏡により観察できる
(方法2と略記する)。
価できる。水可溶性の誘導体の場合は、(1)所定濃度
(0,2重、量%)の誘導体水溶液を径11cmの時計
間に所定量0.01 m l採取し、径1.5cmに円
形に拡げ、新鮮な人の全血0.30gを加え、これを直
径約3 cmの円形に拡げふたをして、所定時間放置後
、同量の精製水で(1[]mβ)で洗條後、37%ホル
マリン5m/lを加え、5分間静止し、凝血を固定し、
水洗後、風乾して凝血量を測定することが出来る。また
、(2)血漿についてもフィブリンの凝固時間を測定す
ることができる。この場合の1IIl脩は人の全血9容
に対し、0.02Mクエン酸ソーダ1容を混合し、約3
、 OOOrpmで2分間遠心分離した一ヒ澄を用い
る。本評価方法では、前記血漿をオーレンへロナール緩
衝液で所定倍率(2゜3.5倍)に希釈したものを使う
。評価手順は、内径1 cmのテストチューブに止血剤
(水中0.2重量%)0.旧mI、希釈面漿0.1ml
を加え37℃で1分間静置し、その温度でセファロプラ
スチン剤(Diagnostic Inc、製、 ll
5A) 0.1 m Aを加え2分後、あらかしめ37
℃に保温した0、02Mの塩化力ルシュウム水溶液を吹
き込んでから、フィブリンの生成しはじめる時間を測定
することもできる(方法1と略記する)。他方、水に溶
解しない誘導体では、評価のため、フィルムを調製し、
テフロンシート上にフィルムを設置し、0.30m1!
の血液を滴下し、一定時間(20分)後に水洗后ホルマ
リン固定し、凝血の状態を電子顕微鏡により観察できる
(方法2と略記する)。
以下、本発明を実施例について具体的に説明する。
実施例1
セルロース100gを30重量%苛性ソーダ水溶液20
00 gに常温で30分浸漬後、圧搾して過剰のアルカ
リを除き、280gのアルカリセルロースを得た。
00 gに常温で30分浸漬後、圧搾して過剰のアルカ
リを除き、280gのアルカリセルロースを得た。
このアルカリセルロース280gに各々アクリロニトリ
ル80g 、 110g 、 150gを加え、4
0℃で30分反応後、常温に戻し、600gを水を加え
8時間撹拌後過剰の酢酸で中和メタノール中に投与し、
沈澱または、ゲル状物として分離後、3%食塩水/メタ
ノール混合液(30/70 、体積比)に1昼夜浸漬後
濾別し、更に水/メタノール混合液(30/70.体積
比)で充分洗條し、カルボキシエチルNa塩基とカルバ
モイル基を含む水溶性誘導体粉末それぞれa、b、cを
得た。これら水溶性誘導体粉末を酢酸5%(体積)を含
むメタノール溶液に1昼夜浸漬後、洗條し、遊離酸型誘
導体a H、b H、c Hを作成し、この酸型誘導体
を3%の塩化カルシウムを含むメタノール溶液に1昼夜
浸漬し、洗條後カルシウム塩型誘導体aCa、bCa。
ル80g 、 110g 、 150gを加え、4
0℃で30分反応後、常温に戻し、600gを水を加え
8時間撹拌後過剰の酢酸で中和メタノール中に投与し、
沈澱または、ゲル状物として分離後、3%食塩水/メタ
ノール混合液(30/70 、体積比)に1昼夜浸漬後
濾別し、更に水/メタノール混合液(30/70.体積
比)で充分洗條し、カルボキシエチルNa塩基とカルバ
モイル基を含む水溶性誘導体粉末それぞれa、b、cを
得た。これら水溶性誘導体粉末を酢酸5%(体積)を含
むメタノール溶液に1昼夜浸漬後、洗條し、遊離酸型誘
導体a H、b H、c Hを作成し、この酸型誘導体
を3%の塩化カルシウムを含むメタノール溶液に1昼夜
浸漬し、洗條後カルシウム塩型誘導体aCa、bCa。
cCaを得た。これらはいずれも0.2重量%水溶液と
し、本文中記載の方法1によって凝血性をテストした。
し、本文中記載の方法1によって凝血性をテストした。
その結果を表1に記す。表1には各誘導体の全W喚度<
< F >>、カルボキシエチル置換度<< F >>
。。、カルバモイル置換度<< F >>、llも同時
に示す。
< F >>、カルボキシエチル置換度<< F >>
。。、カルバモイル置換度<< F >>、llも同時
に示す。
比較として、水溶性止血剤として知られるゼラチンにつ
いての評価結果も示す。
いての評価結果も示す。
表より明らかな如くいずれの本発明の誘導体でも、比較
ゼラチンより+ht液を凝固させる能力が大であった。
ゼラチンより+ht液を凝固させる能力が大であった。
以下余白
表 1
実施例2
実施例1記載の本発明品aを10重量%アルカリ水溶液
に溶解し、50°Cで5分、10分、60分処理後中和
し、実施例1と同様操作を行ない、それぞれ、<<ド>
>−0,36(<<F>>。。−0,26。
に溶解し、50°Cで5分、10分、60分処理後中和
し、実施例1と同様操作を行ない、それぞれ、<<ド>
>−0,36(<<F>>。。−0,26。
<<F>>NI+=0.10) 、<<F>ν=0.2
5 (<<F>>=0.15゜<<F>>N++−0,
IO) 、<<F>>=0.16 (<<F>>。。−
〇、10、 <<F>>qlll、06) 、 <<
F>>−0,10(<<F”>>。。
5 (<<F>>=0.15゜<<F>>N++−0,
IO) 、<<F>>=0.16 (<<F>>。。−
〇、10、 <<F>>qlll、06) 、 <<
F>>−0,10(<<F”>>。。
=0.IO)のアルカリ可溶型読i体を得て方法2によ
り凝血性を観察した。
り凝血性を観察した。
比較として、ゼラチンフィルム、本発明品aのフィルム
再生セルロースフィルムについて4)同様の観察をした
。
再生セルロースフィルムについて4)同様の観察をした
。
ゼラチン、本発明品aフィルムでは血液が層状に強く凝
血しているのに対し、再生セルロースフィルムは殆んど
凝血は観察されなかった。これらの観察を基に、<<
F >>−0,36、<< F >> = 0.25、
<< T? >> = 0.16、<< F >> =
0. Inフィルムを観察したところ、<< ド>>
=0.10では再生セルロースフィル1、と同様、全
く凝血は観察されなかったが、他の(+5)′ 3つのMA jI体ラフイル1では本発明面aフィルJ
、程強固ではないか、明確な凝血が観察された。
血しているのに対し、再生セルロースフィルムは殆んど
凝血は観察されなかった。これらの観察を基に、<<
F >>−0,36、<< F >> = 0.25、
<< T? >> = 0.16、<< F >> =
0. Inフィルムを観察したところ、<< ド>>
=0.10では再生セルロースフィル1、と同様、全
く凝血は観察されなかったが、他の(+5)′ 3つのMA jI体ラフイル1では本発明面aフィルJ
、程強固ではないか、明確な凝血が観察された。
実施例3
由!仮のメチルセル「1−ス(DS=1.8)100g
を20%の苛性ソーダ水/8液180gに溶解し高粘稠
物とし、これにアクリロニトリル60gを混合し、4(
ビ(:で7時間反応し、メチル置換度1.42、カルボ
キシエチル置換度0.34のコニ−チルを得た。
を20%の苛性ソーダ水/8液180gに溶解し高粘稠
物とし、これにアクリロニトリル60gを混合し、4(
ビ(:で7時間反応し、メチル置換度1.42、カルボ
キシエチル置換度0.34のコニ−チルを得た。
このものを、1法による凝血テヌトを行なったところ、
5倍希釈血漿での結果、184秒という高い凝血性を示
した。
5倍希釈血漿での結果、184秒という高い凝血性を示
した。
Claims (1)
- 1、カルボキシエチル基を主な置換基として、その置換
度が0.1以上で、かつ全置換度が0.15以上で少な
くとも希アルカリに膨潤又は溶解することを特徴とする
凝血性を有するセルロース誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405185A JPS61264003A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 凝血性を有する多糖類の誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10405185A JPS61264003A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 凝血性を有する多糖類の誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61264003A true JPS61264003A (ja) | 1986-11-21 |
Family
ID=14370407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10405185A Pending JPS61264003A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 凝血性を有する多糖類の誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61264003A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2628764A1 (fr) * | 1988-03-16 | 1989-09-22 | Du Pin Cellulose | Procede de fabrication de produits fibreux a base de cellulose modifiee presentant des proprietes absorbantes ameliorees et produits obtenus |
JPH06254148A (ja) * | 1993-03-05 | 1994-09-13 | Nitta Gelatin Inc | 止血用パッド |
CN106279440A (zh) * | 2015-05-25 | 2017-01-04 | 中国制浆造纸研究院 | 一种羧乙基化改性纳米纤化纤维素的制备方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0466881A (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-03 | Hitachi Cable Ltd | 事故点標定装置 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP10405185A patent/JPS61264003A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0466881A (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-03 | Hitachi Cable Ltd | 事故点標定装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2628764A1 (fr) * | 1988-03-16 | 1989-09-22 | Du Pin Cellulose | Procede de fabrication de produits fibreux a base de cellulose modifiee presentant des proprietes absorbantes ameliorees et produits obtenus |
JPH06254148A (ja) * | 1993-03-05 | 1994-09-13 | Nitta Gelatin Inc | 止血用パッド |
JPH08131B2 (ja) * | 1993-03-05 | 1996-01-10 | 新田ゼラチン株式会社 | 止血用パッド |
CN106279440A (zh) * | 2015-05-25 | 2017-01-04 | 中国制浆造纸研究院 | 一种羧乙基化改性纳米纤化纤维素的制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2299182T3 (es) | Dispositivos medicos bioabsorbibles de polisacaridos oxidados. | |
CA1199275A (en) | Method of achieving hemostasis | |
CN103957948B (zh) | 止血组合物 | |
US20030073663A1 (en) | Bioabsorbable medical devices from oxidized polysaccharides | |
US10875933B2 (en) | Hemostatic devices with improved properties and methods of making same | |
AU636544B1 (en) | Water insoluble biocompatible hyaluronic acid polyion complex and method of making the same | |
US3765419A (en) | Amylose acetate | |
CN101861174B (zh) | 衍生的叔胺及其用途 | |
JP2001231847A (ja) | 凝固蛋白質を含む可溶性創傷治癒止血セルロース繊維とその製造方法 | |
CN113289052B (zh) | 一种可控交联、降解的材料及其应用 | |
US4068067A (en) | Process for the production of water-adsorbing cellulose ethers | |
JP3850905B2 (ja) | 医用材料及びその製造法 | |
JP2000186048A (ja) | 止血材 | |
CN116271188A (zh) | 医用水凝胶及制备方法与其在制备血管渗漏封合剂的应用 | |
JPS5823410B2 (ja) | ヒドロゲルヨウキザイ | |
CN114425103A (zh) | 一种仿生生物胶及其制备方法与应用 | |
JPS61264003A (ja) | 凝血性を有する多糖類の誘導体 | |
JP2003523459A (ja) | キトサン縮合生成物、その製造及び使用 | |
JPS5925802B2 (ja) | 水吸着性だが、少なくとも部分的に水に不溶のセルロ−スエ−テルの製法 | |
CN116549675B (zh) | 一种免刺激型医用超声耦合剂及其制备方法 | |
JPH10509471A (ja) | カチオン性ポリマー | |
JP3057446B1 (ja) | 可溶性創傷治癒止血セルロ―ス繊維とその製造方法、及びこれを用いた創傷部の止血治癒方法 | |
KR102029926B1 (ko) | 풀루란을 이용한 하이드로젤 지혈제 및 그 제조방법 | |
JP3174400B2 (ja) | 腹腔洗浄液 | |
EP4147731A1 (en) | Hemostatic polymer material kit |