JPS61261204A - 導電性炭窒化クロム粉末及びその製造方法 - Google Patents

導電性炭窒化クロム粉末及びその製造方法

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JPS61261204A
JPS61261204A JP10053585A JP10053585A JPS61261204A JP S61261204 A JPS61261204 A JP S61261204A JP 10053585 A JP10053585 A JP 10053585A JP 10053585 A JP10053585 A JP 10053585A JP S61261204 A JPS61261204 A JP S61261204A
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chromium
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carbonitride
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chromium carbonitride
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Akira Yamaguchi
明良 山口
Kunio Hisamatsu
久松 國男
Shozo Takatsu
高津 章造
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は導電性クロム化合物粉末に関し、更に詳しくは
炭化クロム(Cr2C)と窒化クロム(Cr、N)との
固溶体である炭窒化クロム[Crz(C1N)]の導電
性クロム化合物粉末及びその製造方法に関する。
[従来の技術及び問題点] 従来より、非金属導電性粉末、代表的にはカーボンブラ
ックをプラスチックに充填して電磁波シールド材料とし
て使用することは周知である。
他の材料としては例えば酸化スズ、沃化銅、硫化銅など
があるが、これらの導電性は金属に比べれば小さいもの
である。
従来、クロム化合物系で導電性を示すことがある化合物
の報告は全く皆無であり、本発明は新しいクロム化合物
系導電性粉末を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはクロム化合物のセラミックス材料を長年検
討していたところ、炭窒化クロム[CrdC、N )]
のクロム化合物が、炭化クロム単味が示す導電性よりも
著しく高い導電性を示すことを知見して本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は炭化クロム(Cr2C)と窒化クロ
ム(CrzN)との固溶体である炭窒化クロム[Crz
(C、N )]であって、且つ該炭窒化クロムの常温に
おける体積固有抵抗が1〜10−sΩCIlの範囲にあ
ることを特徴とする導電性炭窒化クロム粉末及びその製
造方法を提供するにある。
[作用] 上記のように本発明にかかる導電性炭窒化クロム粉末は
炭化クロム(Cr2C)と窒化クロム(Crz N )
との相互固溶体であるが、これは両者の不定比化合物[
Crz (C、N )]であって、その割合は焼成雰囲
気あるいは焼成温度等により変化し、またその割合の相
違により導電性も変化する。
なお、上記した炭化クロム(Cr2C)は充分に明らか
にされた化合物ではなく、高温で安定に存在しないとの
報告[エイチ・ラックス(H,Lux)らのChes、
Ber、、94 1562〜フ1(1961)]がある
事実、Cr粉末とCとの混合物を1000℃以上で焼成
してもCr2Cは生成しないけれども、Cr2Nと固溶
体を形成して[Crz (C、N )]となると安定に
存在するようになる。
換言すれば、本発明における炭窒化クロム      
   )[Crz(C、N )]はCr2CにNが固溶
して安定化した化合物、あるいはCr 2 NにCが固
溶した化合物ともみなすことかできる。
炭化クロムまたは窒化クロムのそれぞれ単味は、酸化ク
ロムよりも良好な導電性を示すものの、それほど良導体
ではない、しかし、炭窒化クロムが非金属であるにも拘
わらず、場合によっては金属材料差に著しく良好な導電
性を示すことは全く予想外の現象である。
すなわち、本発明にかかる炭窒化クロム粉末の導電性は
上記のように固溶比によって変化するが、多くの場合体
積固有抵抗で表して1〜10−sΩellの範囲にある
また、このような炭窒化クロムの粉末は多くの場合、平
均粒子径が0.1〜20μmの範囲にあることが好まし
い、この理由は導電性添加剤またはセラミックス材料と
しての用途に基づくことのほかに、製造上、この範囲以
外のものは難しいことによる。
更に、本発明にかかる炭窒化クロム粉末は粉末自体が均
質系の炭窒化クロムは勿論のことであるが、他の粉末と
して芯材が酸化クロムで、その表面層を導電性炭窒化ク
ロム層で被覆した状態のものも含むものである。
このような粉末は後述する如く、酸化クロムを原料とし
た場合に製造できるもので、比較的粒子径の大きい酸化
クロムを用いたときに容易に得ることができる。
上記の導電性炭窒化クロム粉末は金属クロム粉末または
酸化クロム粉末またはそれら両者をCO及びN2の混合
ガス雰囲気において焼成し、該粉末を炭窒化させること
を特徴として製造することができる。
本発明方法における出発原料としては金属クロム粉末ま
たは酸化クロム粉末を挙げることができ、金属クロム粉
末の粒度は特に限定することなく用いることができるが
、他方、酸化クロムは平均粒子径が0.1〜20μmの
範囲に°あるものを用いることが好ましい。
ここで酸化クロムというのは酸化クロム(CrzO*)
自体は勿論であるが、その先駆体、すなわち通常の酸化
焼成雰囲気でCr20zに転換しうるクロムの酸化物、
例えばCrO2、CrO□及びCr5Oa等、水酸化ク
ロム、蟻酸クロム、酢酸クロムまたはシュウ酸クロムな
どの有機酸クロムをも包含する。。
次に、CO及びN2の混合ガス雰囲気というのは前記原
料粉末の焼成雰囲気が、COガス分圧及びN2ガス分圧
が充分に高い焼成雰囲気の状態をいい、これらのガス雰
囲気は多くの場合、同時に構成されるが、必ずしもこれ
に限らず経時的に各ガス分圧を高めた焼成雰囲気を生成
させ、結果的に混合ガス雰囲気を構成させても差支えな
い。
なお、これらの混合ガス源としては、それらのガス自体
は勿論のこと、焼成温度において、それらのガスを発生
または含有するものであってもよい。
例えば、原料粉末にグラファイト等の炭素粉末を混合充
填しておき、N2ガスまたはNH,ガスを導入する場合
、炭素粉末が残存する限りにおいて0□ガスや空気を一
緒に導入しても、結果としてCO及びN2の混合ガス雰
囲気が構成されるので、本発明の好ましい焼成態様とし
てあげることができる。
しかして、上記雰囲気による原料粉末の焼成は炭窒化ク
ロムが生成しうるに必要且つ充分な焼成温度で行なわれ
るが、多くの場合、焼成は少なくとも約900℃以上、
好ましくは1100〜1ら00℃の範囲において行なわ
れる。
また、焼成時間は上記の温度条件や雰囲気組成または特
に原料粉末の種類によって大幅に異なる。
例えば、金属クロム粉末は酸化クロム粉末に比して著し
く速やかに炭窒化クロムを生成するが、酸化クロムを均
質な炭窒化クロムへ転換するためにはそれよりも充分に
時間をかける必要がある。
更に、この場合、焼成時間をコントロールすることによ
り表面層のみを炭窒化クロムにし、芯材として酸化クロ
ムの部分を意図的に残留させることも可能である。
このようなことから焼成時間は16時間以内にあれば、
任意の焼成時間を使用することができるが、多くの10
分〜3時間の範囲内が好ましい。
焼成操作は上記の焼成雰囲気が構成しうる限り特に限定
されるものではなく、動的または静的な操作のいずれで
あっても製造することができる。
すなわち、動的焼成操作としては流動法または回転炉を
使用して行なうのが代表的であり、また静的焼成操作と
しては原料粉末をアルミナ等の適当なルツボに入れて焼
成する方法が挙げられる。
かくして製造される粉末は少なくとも粒子表面に炭窒化
クロム[Cr2(C、N )]を形成したクロム化合物
系粉末であり、その常温における体積固有抵抗値が1〜
10−5ΩcIIの範囲にある導電性粉末であり、必要
に応じて粉砕または粒度調整して製品とすることができ
る。
本発明にかかる導電性粉末の導電性は高いものにおいて
は通常金属粉並の導電性を有し、必要に応じて有機また
は無機材料に添加して該材料への導電または制電性を与
える用途に利用することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げ、本発明を更に説明する。
夾IJLL ロータリーキルン(直径200I、長さ2500+*w
+)に金属クロム粉末(250メツシュ篩全通)を充填
し、炉内最高温度1350℃で、CO:N2の容量比=
1:2の割合にある混合ガスを向流で導入し、平均滞留
時間30分となるような条件で焼成した。
得られた粉末はX線回折では炭化クロムと窒化クロムと
の固溶体と推定できる炭窒化クロムの回折線が認められ
、この粉末の室温における体積固有抵抗値を測定したと
ころ4.3X10−’Ωcmの導電性のすぐれた粉末で
あった。
え五1工 実施例1と同じロータリーキルンにて同じ金属クロムと
同量の炭素粉末との混合物を充填し、自流で空気を導入
した以外は実施例1と同様の操作で焼成した。
次いで得られた焼成物を水液及び乾燥すると、得られた
粉末は炭窒化クロム粉末であり、その室温における体積
固有抵抗値は7.6X1−0−’の導電性を示しめしな
11乱と 平均粒子径0.8μmの酸化クロム粉末100重量部及
び炭素粉末20重量部からなる混合物を実施例1と同じ
ロータリーキルンに充填し、CO:N2の容量比=1=
5の割合の混合ガスを自流で導入した。このとき炉内最
高温度は1400℃であり、平均滞留時間を約1時間に
設定して運転した。
得られた粉末は炭窒化クロムであり、その導電性を測定
したところ、室温における体積固有抵抗値は5.3X1
0−’Ωe1mの導電性を示した。
及1九支 平均粒子径18μ積の粗大酸化クロム粉末を用い、焼成
温度を1300℃に設定した以外は実施例3と同様に操
作して粉末を得た。
この粉末をX線回折したところ酸化クロムと炭窒化クロ
ムの双方の回折線が認められたところから、粒子の表面
層のみが炭窒化クロム化していることがわかった。
この粉末の導電性を測定したところ、室温における体積
固有抵抗値は0.35ΩcII+の導電性を示した。
夾角」1区 酸化クロム粉末(平均粒子径0,5、μm)100重量
部及びシュウ酸クロム100重量部との混合物をアルミ
ナルツボに充填して電気炉内に入れ、N HsガスとC
OガX(NHs:C0=5:2)(’)混合ガスをルツ
ボ内に導入し500℃/時間で1400℃まで昇温し、
1400℃に2時間保持した。
得られた焼成物を軽く粉砕した後、電導度を測定したと
ころ室温で4.5X10−2Ωe1mの導電性を示した
[発明の効果] 本発明にかかる炭窒−化クロム粉末は極めてすぐれた導
電性を示す特異な物性を有するクロム化合物である。
製造条件により導電性をコントロールでき、それに応じ
た用途が展開できる。
例えば高分子材料に対する導電性フィラーとして、ある
いは導電性塗料として効果的に用いることができ、また
これ自体あるいは多の耐火材料と共にセラミックスへの
素材として適用できるものである。
また、本発明にかかる方法によれば工業的に有利に上記
導電性粉末を製造することができ、その目的とする用途
に容易に提供することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、炭化クロム(Cr_2C)と窒化クロム(Cr_2
    N)との固溶体である炭窒化クロム[Cr_2(C、N
    )]であつて、且つ該炭窒化クロムの常温における体積
    固有抵抗が1〜10^−5^Ωcmの範囲にあることを
    特徴とする導電性炭窒化クロム粉末。 2、炭窒化クロムの芯材が酸化クロムである特許請求の
    範囲第1項記載の導電性炭窒化クロム粉末。 3、金属クロム粉末または酸化クロム粉末またはそれら
    両者をCO及びN_2の混合ガス雰囲気において焼成し
    、該粉末を炭窒化させることを特徴とする導電性炭窒化
    クロム粉末の製造方法。 4、CO及びN_2の混合ガス雰囲気の焼成はCOガス
    及びN_2ガスの混合ガスを通気して行なう特許請求の
    範囲第3項記載の導電性炭窒化クロム粉末の製造方法。 5、CO及びN_2の混合ガス雰囲気の焼成は原料粉末
    と炭素粉末とを混合してN_2ガスまたは空気を通気し
    て行なう特許請求の範囲第3項記載の導電性炭窒化クロ
    ム粉末の製造方法。 6、CO及びN_2の混合ガス雰囲気の焼成はCOガス
    とNH_3ガスとの混合ガスを通気して行なう特許請求
    の範囲第3項記載の導電性炭窒化クロム粉末の製造方法
    。 7、CO及びN_2の混合ガス雰囲気の焼成は温度10
    00℃以上で行なう特許請求の範囲第3項ないし第6項
    のいずれかに記載の導電性炭窒化クロム粉末の製造方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5756410A (en) * 1997-02-27 1998-05-26 The Dow Chemical Company Method for making submicrometer transition metal carbonitrides
US6132695A (en) * 1998-05-29 2000-10-17 The Regents Of The University Of California Supported metal alloy catalysts
JP2001323330A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 Koji Hayashi 炭窒化クロムとその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5734007A (en) * 1980-08-07 1982-02-24 Ube Ind Ltd Preparation of metallic carbide nitride
JPS61247662A (ja) * 1985-04-23 1986-11-04 日本化学工業株式会社 導電性セラミックスの製造方法

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