JPS6126052B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は反射型スクリーンを備えたリーダープ
リンターに関するものである。

マイクロフイルムの画像をスクリーン上に投影
して、これを観察し、更にその像を感光体に投影
してそのコピーを得るリーダープリンターが広く
利用されている。現在マイクロフイルムに記録さ
れた画像を拡大して投影するフイルムリーダーは
読み取り方式によつて２種類に分類される。その
１つは透明なガラス製または透明なアクリル樹脂
製の板の片面に光拡散層を設けたいわゆる透過型
スクリーンを用い、このスクリーンの後面にマイ
クロフイルムの拡大像を投影しスクリーンの前面
でその透過光を読み取る「透過型」と称する方式
である。他の１つは映画スクリーンと同様の高光
拡散性の平面板、いわゆる反射型スクリーンを用
い、このスクリーンの前面にマイクロフイルムの
拡大像を投影し、スクリーンの前面でその反射光
を読し取る「反射型」と称する方式である。前者
は光拡散層により光透過率が悪く、このため画面
が暗く、また拡散性も劣るため観察者が眼の位置
を移動しない画面の周辺が判読しにくく、しかも
画面がぎらついて眼を疲労させる欠点がある。こ
れに対し、後者の反射型スクリーン方式は上記欠
点が除かれ、スクリーンの像が見易い利点があ
る。しかしながら反射型スクリーン方式では、一
般にスクリーンが機箱内で傾斜しているため、ス
クリーン奥側は手前側に較べ観察位置から遠くな
つており、近視など、視力の劣る人は奥側が見に
くく、また一般に反射型スクリーンのプリント位
置は複写紙サイズの如何にかかわらず奥側に基準
がとられており、特に小さいサイズの紙にプリン
トする場合、ピントの合わせやすい手前側に像を
投影し、そこでピントを合わせ、次に所定のプリ
ントわくに像を移動させ、その後プリントを行う
という煩雑な操作を余儀なくされていた。

本発明は、反射型スクリーンを使用するリーダ
ープリンターにおける上記の欠点を解決すること
を目的とするもので、マイクロフイルムの画像を
反射型スクリーンに投影してこれを閲読し、感光
紙に投影してそのコピーを得るリーダープリンタ
ーにおいて、画像が投影される第１位置と画像が
投影されない第２位置にスクリーンを移動する移
動手段と、該第１位置にサイズの異なる感光紙を
搬送する搬送手段と、観察者により近いスクリー
ンの一端近傍の基準位置に感光紙の端部を停止さ
せる搬送制御手段とを有するリーダープリンター
を提供するものである。

以下、図面を参照して本発明を説明する。図面
は本発明の一実施例を示すもので、リーダープリ
ンター本体は、上部機箱１と下部機箱２からな
り、下部機箱２内には、光源ランプ３、集光レン
ズ４、反射鏡５及び集光レンズ６等を有する照明
手段が配設されている。上部機箱１内には投影レ
ンズ７及び反射ミラー８等を投影光学手段と、反
射ミラー８からの反射光を受ける反射型スクリー
ン９と、複写紙用供給カセツト１０、送りローラ
ー１１、帯電器１２及び送りベルト１３、スクリ
ーン上で、スクリーン下部に基準線をもつプリン
トワクの基準位置に合わせて配置された紙検知マ
イクロスイツチ１９等を有するプリント手段と、
現像液槽１４及び現像ローラー１５等を有する現
像手段とが配設される。紙検知マイクロスイツチ
１９は、後述のように感光紙の後端部がこのマイ
クロスイツチを通過した時に感光紙を搬送するベ
ルトを停止させる働きをなし、観察者により近い
スクリーンの一端近傍の基準位置に感光紙の端部
を停止させる搬送制御手段として働く。スクリー
ン９は通常機箱内に傾斜して配設され、矩形の基
枠に紙等の光拡散シートを取り付けて構成され
る。集光レンズ６と投影レンズ７の間にマイクロ
フイツシユを挟持する２枚のガラス板Ｇ１，Ｇ２
を保持するフイツシユキヤリア１６が下部機箱２
の上に移動可能に置かれる。移動ハンドル１７を
操作し、キヤリヤー１６を図面で前後、左右に移
動させることにより、マイクロフイツシユを変位
して所望の画像を投影光路に配置する。

上記機箱の前面にはスクリーン９より小さい形
状の観察開口部が形成され、この開口部にフイル
ター１８が配設される。操作者はスクリーン９か
らの反射光をフイルター１８を通して見ることに
より投影画像を読み取る。フイルター１８はカラ
ー温度を補正すると共に、観察者が開口部のフイ
ルター１８を通して反射型スクリーン９上の画像
を読み取るとき、スクリーン上の像のコントラス
トを最適にするものである。反射型スクリーン９
は図示しない移動機構と連結され、プリント時、
移動機構の作動によつて、図面に実線９で示す読
み取り位置すなわち、画像が投影される第１位置
から鎖線９′で示す開口部遮蔽位置すなわち、画
像が投影されない第２位置まで投影光路外に移動
する。

今操作者が所望のコマをスクリーンに投影しプ
リントを得る場合操作者スクリーン上に所望のコ
マを投影しスクリーン上に印刷されたスクリーン
下部基準のプリントワクに合わせて、像のプリン
ト位置を決め、観察者により近く、従つて、より
見やすいスクリーン下部を見ながらフオーカス合
わせる。次にプリントボタン（図示せず）を押
す。すると投影ランプ３が消灯され次にスクリー
ンが９から９′まで移動し、同時に感光紙Ｓは送
りローラ１１を通り、帯電器１２で帯電され搬送
ベルト１３により露光位置まで送られ、紙Ｓの終
端部が紙検知マイクロスイツチ１９を通過した時
にベルト１３が止つて感光紙の搬送が停止され、
紙Ｓは紙検知マイクロスイツチ１９でもつて定め
られた基準位置に下端を合わせて露光位置で停止
し、次いでランプ３が一定時間点灯し、消灯と同
時に搬送ベルト１３は回転しはじめ、紙Ｓは再び
搬送され、現像ローラー１５で現像され機箱外に
排出される。このときスクリーンもほぼ同時に
９′の位置から９位置に戻り、駆動が停止しプリ
ントが完了する。

上述のように、本発明によれば、紙サイズにか
かわらず、観察者により近い位置、すなわち、図
示の実施例ではスクリーンの下側を基準としてプ
リントが行われるので、手前の見易い位置でフオ
ーカスを合わせプリントをとることができ、従来
のように手前でフオーカスを合わせ次にプリント
位置に像を移動するといつたわずらわしい操作も
必要がなくなり、使いやすいリーダープリンター
となる。なお、上記の実施例では紙の位置検知に
マイクロスイツチを使つているが、ホール素子、
フオトインターラプタ、光電スイツチ等を用いて
もよいことはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す図である。 １…上部機箱、２…下部機箱、３…ランプ、４
…集光レンズ、５…反射鏡、６…集光レンズ、７
…投影レンズ、８…反射ミラー、９…スクリー
ン、１０…複写紙供給カセツト、１１…送りロー
ラー、１２…帯電器、１３…送りベルト、１４…
現像液槽、１５…現像ローラ、１６…フイツシユ
キヤリヤー、１７…移動ハンドル、１８…フイル
ター、１９…紙検知マイクロスイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マイクロフイルムの画像を反射型スクリーン
   に投影してこれを閲読し、感光紙に投影してその
   コピーを得るリーダープリンターにおいて、画像
   が投影される第１位置と画像が投影されない第２
   位置にスクリーンを移動する移動手段と、該第１
   位置にサイズの異なる感光紙を搬送する搬送手段
   と、観察者により近いスクリーンの一端近傍の基
   準位置に感光紙の端部を停止させる搬送制御手段
   とを有するリーダープリンター。