JPS6125940B2 - - Google Patents
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- JPS6125940B2 JPS6125940B2 JP10586081A JP10586081A JPS6125940B2 JP S6125940 B2 JPS6125940 B2 JP S6125940B2 JP 10586081 A JP10586081 A JP 10586081A JP 10586081 A JP10586081 A JP 10586081A JP S6125940 B2 JPS6125940 B2 JP S6125940B2
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 18
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 7
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000009194 climbing Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/02—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H2710/00—Control devices for speed-change mechanisms, the speed change control is dependent on function parameters of the gearing
- F16H2710/24—Control dependent on torque
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はベルト式自動変速機に係り、特にトル
ク検出機構において、固定側フエースボス側にカ
ム溝を形成し、可動側フエース側に上記カム溝と
係合するガイドピンを固設して、該ガイドピンの
カム溝との係合位置を被動軸側へ移動せしめるこ
とにより、被動軸の負荷に伴つてガイドピンに作
用する反力を増大せしめ、以つてカム溝の傾斜角
を縮小し、性能向上、ベルトの耐久性向上等を図
つたベルト式自動変速機に関する。
ク検出機構において、固定側フエースボス側にカ
ム溝を形成し、可動側フエース側に上記カム溝と
係合するガイドピンを固設して、該ガイドピンの
カム溝との係合位置を被動軸側へ移動せしめるこ
とにより、被動軸の負荷に伴つてガイドピンに作
用する反力を増大せしめ、以つてカム溝の傾斜角
を縮小し、性能向上、ベルトの耐久性向上等を図
つたベルト式自動変速機に関する。
ベルト式自動変速機は、従来より種々の機械に
有用なる無段変速機として適用されている。この
種ベルト式自動変速機においては、駆動軸と被動
軸に配設されたプーリ間に張架されたベルトの
各々のプーリに対する有効巻掛径を軸速度に比例
してウエイトに作用する遠心力と、被動軸の負荷
に応じて作動するトルク検出機構とにより変更す
ることが行われている。
有用なる無段変速機として適用されている。この
種ベルト式自動変速機においては、駆動軸と被動
軸に配設されたプーリ間に張架されたベルトの
各々のプーリに対する有効巻掛径を軸速度に比例
してウエイトに作用する遠心力と、被動軸の負荷
に応じて作動するトルク検出機構とにより変更す
ることが行われている。
しかしながら、上記トルク検出機構を構成する
固定フエースボスと可動フエースボスとの連結は
固定フエース側に固設したガイドピンを固定フエ
ースより外方へ位置する可動フエース側に形成し
たカム溝に係合することで成されていたため、ガ
イドピンのカム溝との係合位置が軸から遠く、軸
負荷によりガイドピンに作用する反力が小さく、
従つて可動フエースを軸方向、即ちプーリの有効
巻掛径を拡大する方向へ移動せしめるに十分なる
分力を得るためには、上記カム溝の傾斜角を大き
く設定する必要があつた。このカム溝の傾斜角の
増大は可動フエースの同一軸方向移動量に対して
固定フエースと可動フエースの相対回転角の増大
を要し、このことはベルト寿命、変速機特性上不
利であつた。
固定フエースボスと可動フエースボスとの連結は
固定フエース側に固設したガイドピンを固定フエ
ースより外方へ位置する可動フエース側に形成し
たカム溝に係合することで成されていたため、ガ
イドピンのカム溝との係合位置が軸から遠く、軸
負荷によりガイドピンに作用する反力が小さく、
従つて可動フエースを軸方向、即ちプーリの有効
巻掛径を拡大する方向へ移動せしめるに十分なる
分力を得るためには、上記カム溝の傾斜角を大き
く設定する必要があつた。このカム溝の傾斜角の
増大は可動フエースの同一軸方向移動量に対して
固定フエースと可動フエースの相対回転角の増大
を要し、このことはベルト寿命、変速機特性上不
利であつた。
本発明者等はこの種ベルト式自動変速機におけ
る上記問題点に鑑み、これを有効、且つ合理的に
解決すべく本発明を成したもので、その目的とす
る処は、トルク検出機構において、固定側フエー
スボス側に傾斜カム溝を形成し、可動側フエース
側に上記カム溝に係合するガイドピンを固設して
該ガイドピンのカム溝との係合位置を被動軸側へ
移動せしめることにより、被動軸の負荷に伴つて
ガイドピンに作用する反力を増大せしめ、以つて
カム溝の傾射角を縮小し、性能向上、ベルトの耐
久性向上等を図るようにしたベルト式自動変速機
を提供するにある。
る上記問題点に鑑み、これを有効、且つ合理的に
解決すべく本発明を成したもので、その目的とす
る処は、トルク検出機構において、固定側フエー
スボス側に傾斜カム溝を形成し、可動側フエース
側に上記カム溝に係合するガイドピンを固設して
該ガイドピンのカム溝との係合位置を被動軸側へ
移動せしめることにより、被動軸の負荷に伴つて
ガイドピンに作用する反力を増大せしめ、以つて
カム溝の傾射角を縮小し、性能向上、ベルトの耐
久性向上等を図るようにしたベルト式自動変速機
を提供するにある。
以下に本発明を特に自動二輪車に実施した場合
を例にとり添付図面に基づいて詳述する。
を例にとり添付図面に基づいて詳述する。
第1図は本発明に係る自動変速機の横断平面
図、第2図は固定フエースボスの拡大展開図、第
3図はガイドピンの作動説明図である。
図、第2図は固定フエースボスの拡大展開図、第
3図はガイドピンの作動説明図である。
第1図中1は機関Aの出力軸たるクランクシヤ
フトで、これの一方の延出端1aには可変プーリ
2が配設されている。プーリ2は軸端に嵌着され
た皿状の固定フエース3と、該固定フエース3と
対面する如く軸1上で軸方向に摺動自在に設けら
れ、且つ機関A側に配設された皿状の可動フエー
ス4とから成る。可動フエース4は軸1上にスプ
ライン嵌合等で取り付けられ、これ4の機関A側
背面にはウエイトローラ5が配設され、ウエイト
ローラ5は可動フエース4の背面とこれを塞ぐ如
く設けたランププレート間で保持され、ランププ
レート6はスライドピース7で可動フエース4と
摺動自在に係合して一体に回転し、軸方向は拘束
されて定位置に保持され、ローラ5は可動フエー
ス4の背面傾斜ガイド部4aとプレート6の対称
的な傾斜ガイド部6a間に臨んでいる。
フトで、これの一方の延出端1aには可変プーリ
2が配設されている。プーリ2は軸端に嵌着され
た皿状の固定フエース3と、該固定フエース3と
対面する如く軸1上で軸方向に摺動自在に設けら
れ、且つ機関A側に配設された皿状の可動フエー
ス4とから成る。可動フエース4は軸1上にスプ
ライン嵌合等で取り付けられ、これ4の機関A側
背面にはウエイトローラ5が配設され、ウエイト
ローラ5は可動フエース4の背面とこれを塞ぐ如
く設けたランププレート間で保持され、ランププ
レート6はスライドピース7で可動フエース4と
摺動自在に係合して一体に回転し、軸方向は拘束
されて定位置に保持され、ローラ5は可動フエー
ス4の背面傾斜ガイド部4aとプレート6の対称
的な傾斜ガイド部6a間に臨んでいる。
以上の機関Aと駆動軸たるクランクシヤフト1
は自動二輪車の車体中央部に設けられ、車体後部
に設けられる後輪Bの車軸8に歯車列Cで連結さ
れた被動軸9は上記駆動軸1と平行に設けられ
る。被動軸9の車輪取付側端部9aとは反対側の
端部、即ち機関Aとは反対側の端部9bには発進
クラツチ10が設けられている。即ち、被動軸9
の軸端9bにはドラム状のクラツチアウタ11が
設けられ、アウタ11にはドラム部11a内壁に
接する摩擦係合部材であるクラツチシユー12が
対向する如く設けられている。一方、被動軸9上
には軸受13,13を介して固定フエースボス1
4が嵌装され、ボス14端部には駆動プレート1
5が固設され、プレート15には上記クラツチシ
ユー12と対応する遠心拡開素子16が設けられ
ている。尚17はクラツチダンパーラバーであ
る。
は自動二輪車の車体中央部に設けられ、車体後部
に設けられる後輪Bの車軸8に歯車列Cで連結さ
れた被動軸9は上記駆動軸1と平行に設けられ
る。被動軸9の車輪取付側端部9aとは反対側の
端部、即ち機関Aとは反対側の端部9bには発進
クラツチ10が設けられている。即ち、被動軸9
の軸端9bにはドラム状のクラツチアウタ11が
設けられ、アウタ11にはドラム部11a内壁に
接する摩擦係合部材であるクラツチシユー12が
対向する如く設けられている。一方、被動軸9上
には軸受13,13を介して固定フエースボス1
4が嵌装され、ボス14端部には駆動プレート1
5が固設され、プレート15には上記クラツチシ
ユー12と対応する遠心拡開素子16が設けられ
ている。尚17はクラツチダンパーラバーであ
る。
上記固定フエースボス14の後輪B側の端部に
は可変プーリ18の皿状固定フエース19が固設
され、この固定フエース19に対向する可動フエ
ース20は発進クラツチ10側に設けられ、上記
機関A側の可変プーリ2の可動フエース4とは反
対方向に設けられる。固定フエースボス14周に
は可動フエース20を固設支持する筒軸状の可動
フエースボス21が摺動自在、且つ回転可能に嵌
装され、可動フエースボス21は後輪Bとは反対
側の軸端9b方向に延出され、可動フエースボス
21に固設された可動フエース20の内側内端部
と固定フエースボス14側の駆動プレート15間
にはスプリング22が縮装され、スプリング22
により可動フエース20は固定フエース19側
へ、即ちプーリ径を拡大する側へ弾圧されてい
る。そして可動フエースボス21の円周複数個所
にはガイドピン23………が下方へ突設され、各
ガイドピン23の下部に回動自在に嵌装されたガ
イドローラ24は第2図に示す如く固定フエース
ボス14に形成された軸方向に長孔で周方向に傾
斜したカム溝14aに係合しており、このガイド
ピン23のガイドローラ24を介してのカム溝1
4aとの係合で可動フエースボス21及びこれに
固設された可動フエース20は軸方向への移動が
可能となり、これらがトルク検出機構を構成して
いる。尚前記駆動側プーリ2と被動側プーリ18
間にはVベルト25が張架されている。
は可変プーリ18の皿状固定フエース19が固設
され、この固定フエース19に対向する可動フエ
ース20は発進クラツチ10側に設けられ、上記
機関A側の可変プーリ2の可動フエース4とは反
対方向に設けられる。固定フエースボス14周に
は可動フエース20を固設支持する筒軸状の可動
フエースボス21が摺動自在、且つ回転可能に嵌
装され、可動フエースボス21は後輪Bとは反対
側の軸端9b方向に延出され、可動フエースボス
21に固設された可動フエース20の内側内端部
と固定フエースボス14側の駆動プレート15間
にはスプリング22が縮装され、スプリング22
により可動フエース20は固定フエース19側
へ、即ちプーリ径を拡大する側へ弾圧されてい
る。そして可動フエースボス21の円周複数個所
にはガイドピン23………が下方へ突設され、各
ガイドピン23の下部に回動自在に嵌装されたガ
イドローラ24は第2図に示す如く固定フエース
ボス14に形成された軸方向に長孔で周方向に傾
斜したカム溝14aに係合しており、このガイド
ピン23のガイドローラ24を介してのカム溝1
4aとの係合で可動フエースボス21及びこれに
固設された可動フエース20は軸方向への移動が
可能となり、これらがトルク検出機構を構成して
いる。尚前記駆動側プーリ2と被動側プーリ18
間にはVベルト25が張架されている。
次に本変速機の作用及び効果を説明する。
第1図は機関Aが低速回転している状態、即ち
出力軸たる駆動軸1が低速回転している状態を示
し、この時機関Aにて発生する動力は駆動軸1、
駆動側プーリ2、Vベルト25、被動側プーリ1
8へと伝達され、被動側プーリ18が回転せしめ
られる。この被動側プーリ18と一体に固定フエ
ースボス14及び可動フエースボス21が回転
し、更に駆動プレート15は固定フエースボス1
4とともに回転し、これ15に設けられた遠心拡
開素子16は遠心力で拡開され、これに固着した
クラツチシユー12をクラツチアウタ11のドラ
ム部11aに押圧し、クラツチアウタ11を介し
て被動軸9を回転せしめる。この被動軸9の回転
は減速歯車列Cを介して車軸8に伝えられ、後輪
Bが回転駆動せしめられる。この場合は前述の如
く駆動軸1の回転速度が低いため、ウエイトロー
ラ5に作用する遠心力はVベルト25のプーリ2
に対する巻掛径を拡大せしめるには至らず、従つ
て第1図の如く駆動側プーリ2の巻掛径は小さ
く、被動側プーリ18のそれは大きく保持され、
被動軸9は減速、且つトルク増幅され、車軸8は
減速歯車列Cにて更に減速され、その分だけトル
ク増幅される。
出力軸たる駆動軸1が低速回転している状態を示
し、この時機関Aにて発生する動力は駆動軸1、
駆動側プーリ2、Vベルト25、被動側プーリ1
8へと伝達され、被動側プーリ18が回転せしめ
られる。この被動側プーリ18と一体に固定フエ
ースボス14及び可動フエースボス21が回転
し、更に駆動プレート15は固定フエースボス1
4とともに回転し、これ15に設けられた遠心拡
開素子16は遠心力で拡開され、これに固着した
クラツチシユー12をクラツチアウタ11のドラ
ム部11aに押圧し、クラツチアウタ11を介し
て被動軸9を回転せしめる。この被動軸9の回転
は減速歯車列Cを介して車軸8に伝えられ、後輪
Bが回転駆動せしめられる。この場合は前述の如
く駆動軸1の回転速度が低いため、ウエイトロー
ラ5に作用する遠心力はVベルト25のプーリ2
に対する巻掛径を拡大せしめるには至らず、従つ
て第1図の如く駆動側プーリ2の巻掛径は小さ
く、被動側プーリ18のそれは大きく保持され、
被動軸9は減速、且つトルク増幅され、車軸8は
減速歯車列Cにて更に減速され、その分だけトル
ク増幅される。
機関Aの回転数、即ち駆動軸1の回転数が上昇
すれば、ウエイトローラ5はこれに作用する遠心
力によつて半径方向外方へ移動し、可動フエース
4を固定フエース3側へ移動せしめる。この結果
固定フエース3と可動フエース4間の間隔は狭め
られ、プーリ2のベルト巻掛径は拡大する。
すれば、ウエイトローラ5はこれに作用する遠心
力によつて半径方向外方へ移動し、可動フエース
4を固定フエース3側へ移動せしめる。この結果
固定フエース3と可動フエース4間の間隔は狭め
られ、プーリ2のベルト巻掛径は拡大する。
ベルト25の駆動側プーリ2による拡径引張動
により被動側プーリ18にあつては、該ベルト2
5は固定フエース19と可動フエース20間の半
径方向内方へ喰い込む。これに伴つて可動フエー
ス20はスプリング22の弾発力に抗して図中左
動し、ベルト25のプーリ18への巻掛径は縮少
し、被動軸9及び車軸8の回転は増速され、自動
二輪車は高速走行状態に移る。
により被動側プーリ18にあつては、該ベルト2
5は固定フエース19と可動フエース20間の半
径方向内方へ喰い込む。これに伴つて可動フエー
ス20はスプリング22の弾発力に抗して図中左
動し、ベルト25のプーリ18への巻掛径は縮少
し、被動軸9及び車軸8の回転は増速され、自動
二輪車は高速走行状態に移る。
斯る高速走行時において、自動二輪車が坂道に
差し掛かつたような場合には車軸8に負荷がかか
り、この負荷は歯車列C、被動軸9、クラツチア
ウタ11、拡開素子16、駆動プレート15、固
定フエースボス14を経て固定フエース19に伝
達され、固定フエース19の回転を妨げる抵抗力
として作用する。一方、可動フエース20は固定
フエース19に作用する前記抵抗力とは無関係に
ベルト25にて回転せしめられるため、これら固
定フエース19と可動フエース20間に相対回転
が生じる。可動フエースボス21のガイドピン2
3はこれに作用する前記抵抗力によつて生ずる反
力を受け、該反力のカム溝14aの傾斜方向の分
力によつて可動フエーンボス21及び可動フエー
ス20は第1図中右動し、固定フエース19と可
動フエース20間の間隔は狭められ、被動側プー
リ18のベルト巻掛径は拡大し、逆に駆動側プー
リ2のそれは縮小し、後輪Bは減速されるととも
に、トルク増幅され、必要な登坂力が得られる。
斯くして本変速装置においては、回転速度及び負
荷トルクに応じて適切なる変速操作が成される。
差し掛かつたような場合には車軸8に負荷がかか
り、この負荷は歯車列C、被動軸9、クラツチア
ウタ11、拡開素子16、駆動プレート15、固
定フエースボス14を経て固定フエース19に伝
達され、固定フエース19の回転を妨げる抵抗力
として作用する。一方、可動フエース20は固定
フエース19に作用する前記抵抗力とは無関係に
ベルト25にて回転せしめられるため、これら固
定フエース19と可動フエース20間に相対回転
が生じる。可動フエースボス21のガイドピン2
3はこれに作用する前記抵抗力によつて生ずる反
力を受け、該反力のカム溝14aの傾斜方向の分
力によつて可動フエーンボス21及び可動フエー
ス20は第1図中右動し、固定フエース19と可
動フエース20間の間隔は狭められ、被動側プー
リ18のベルト巻掛径は拡大し、逆に駆動側プー
リ2のそれは縮小し、後輪Bは減速されるととも
に、トルク増幅され、必要な登坂力が得られる。
斯くして本変速装置においては、回転速度及び負
荷トルクに応じて適切なる変速操作が成される。
ところで、本願発明においては、前述の如くガ
イドピン23のカム溝14aとの係合位置を従来
のもののそれより被動軸9に近づけたため、被動
軸9の負荷に基づいてガイドピン23に作用する
反力Fは従来のものの反力F′よりも大きくなる
(F>F′)なることは被動軸9の回りのモーメン
トの釣合を考慮すれば明らかである。
イドピン23のカム溝14aとの係合位置を従来
のもののそれより被動軸9に近づけたため、被動
軸9の負荷に基づいてガイドピン23に作用する
反力Fは従来のものの反力F′よりも大きくなる
(F>F′)なることは被動軸9の回りのモーメン
トの釣合を考慮すれば明らかである。
次にガイドピン23に作用する反力が増大する
ことにより得られる効果を従来との比較において
第3図に基づいて説明する。
ことにより得られる効果を従来との比較において
第3図に基づいて説明する。
第3図において、14aは本発明に係る変速機
に形成されたカム溝、14a′は従来の変速機に形
成されたカム溝とし、これらカム溝14a,14
a′の傾斜角を夫々θ,θ′とする。又カム溝14
a,14a′に係合するガイドピン23,23′は
同図中略中央位置にあり、これらに反力F,
F′が図示の如く作用しているものとする。今ガ
イドピン23,23′を夫々のカム溝14a,1
4a′に沿つて移動させる力、即ち反力F,F′のカ
ム溝14a,14a′方向の分力が相等しいものと
すれば、次式が成立する。
に形成されたカム溝、14a′は従来の変速機に形
成されたカム溝とし、これらカム溝14a,14
a′の傾斜角を夫々θ,θ′とする。又カム溝14
a,14a′に係合するガイドピン23,23′は
同図中略中央位置にあり、これらに反力F,
F′が図示の如く作用しているものとする。今ガ
イドピン23,23′を夫々のカム溝14a,1
4a′に沿つて移動させる力、即ち反力F,F′のカ
ム溝14a,14a′方向の分力が相等しいものと
すれば、次式が成立する。
Fsinθ=F′sinθ′ ………(1)
前述の如くF>F′なる故
sinθ/sinθ′=F′/F<1…
……(2) が成立し、これより θ<θ′ ………(3) となる。
……(2) が成立し、これより θ<θ′ ………(3) となる。
以上はガイドピンに作用する反力が大きけれ
ば、カム溝の傾斜角を小さく設定し得ることを意
味しており、これにより同一の可動フエースの軸
方向移動量lを得るためには、ガイドピンの溝に
沿つての移動量が小さくて済む。即ち図示例につ
いて言えば、この移動量は次式で表わされるΔx
だけ短縮できる。
ば、カム溝の傾斜角を小さく設定し得ることを意
味しており、これにより同一の可動フエースの軸
方向移動量lを得るためには、ガイドピンの溝に
沿つての移動量が小さくて済む。即ち図示例につ
いて言えば、この移動量は次式で表わされるΔx
だけ短縮できる。
Δx=l(1/cosθ′−1/cosθ)…
…(4) 又周方向移動量については Δy=l(tanθ′−tanθ) ……(5) だけ短縮化でき、これにより固定フエース19と
可動フエース20との相対回転角が小さくなり、
以つてベルトの耐久性向上、変速機特性の改善等
を図ることができる。
…(4) 又周方向移動量については Δy=l(tanθ′−tanθ) ……(5) だけ短縮化でき、これにより固定フエース19と
可動フエース20との相対回転角が小さくなり、
以つてベルトの耐久性向上、変速機特性の改善等
を図ることができる。
尚以上の実施例においては、自動変速機を特に
自動二輪車に適用した場合について説明したが、
本変速機はその他各種の機械に対して適用し得る
ものである。
自動二輪車に適用した場合について説明したが、
本変速機はその他各種の機械に対して適用し得る
ものである。
以上の説明で明らかな如く本発明によれば、ト
ルク検出機構において、固定側フエースボス側に
傾斜カム溝を形成し、可動側フエース側に上記カ
ム溝に係合するガイドピンを固設して該ガイドピ
ンのカム溝との係合位置を被動軸側へ移動せしめ
たため、被動軸の負荷に伴つてガイドピンに作用
する反力が増大し、以つてカム溝の傾斜角を小さ
く設定し得、特性の改善、ベルトの耐久性向上等
を図ることができる。
ルク検出機構において、固定側フエースボス側に
傾斜カム溝を形成し、可動側フエース側に上記カ
ム溝に係合するガイドピンを固設して該ガイドピ
ンのカム溝との係合位置を被動軸側へ移動せしめ
たため、被動軸の負荷に伴つてガイドピンに作用
する反力が増大し、以つてカム溝の傾斜角を小さ
く設定し得、特性の改善、ベルトの耐久性向上等
を図ることができる。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は本発明に係る自動変速機の横断平面図、第2図
は固定フエースボスの拡大展開図、第3図はガイ
ドピンの作動説明図である。 尚図面中1は駆動軸、2,18は可変プーリ、
3,19は固定フエース、4,20は可動フエー
ス、5はウエイトローラ、9は被動軸、10は発
進クラツチ、14は固定フエースボス、14aは
カム溝、21は可動フエースボス、22はスプリ
ング、23はガイドピン、25はVベルト、Aは
機関、Bは後輪、Cは減速歯車列である。
は本発明に係る自動変速機の横断平面図、第2図
は固定フエースボスの拡大展開図、第3図はガイ
ドピンの作動説明図である。 尚図面中1は駆動軸、2,18は可変プーリ、
3,19は固定フエース、4,20は可動フエー
ス、5はウエイトローラ、9は被動軸、10は発
進クラツチ、14は固定フエースボス、14aは
カム溝、21は可動フエースボス、22はスプリ
ング、23はガイドピン、25はVベルト、Aは
機関、Bは後輪、Cは減速歯車列である。
Claims (1)
- 1 駆動軸と被動軸に固定フエースと可動フエー
スとから構成されるベルトプーリを夫々配設し、
これら両プーリ間に張架されたベルトの上記各各
のプーリに対する有効巻掛径を駆動側に設けたウ
エイトローラに作用する遠心力と被動側に設けた
トルク検出機構により変更せしめるようにしたベ
ルト式自動変速機において、前記トルク検出機構
を固定側フエースに固着され、軸方向に長孔で周
方向に傾斜したカム溝を有して成る固定フエース
ボスと、可動フエースに固着され、前記固定フエ
ースボス外周に軸方向に移動自在で周方向に回動
自在に嵌合され、且つこれに固定したガイドピン
が上記固定フエースボスのカム溝に係合して成る
可動フエースボスとから構成したことを特徴とす
るベルト式自動変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10586081A JPS588855A (ja) | 1981-07-07 | 1981-07-07 | ベルト式自動変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10586081A JPS588855A (ja) | 1981-07-07 | 1981-07-07 | ベルト式自動変速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS588855A JPS588855A (ja) | 1983-01-19 |
JPS6125940B2 true JPS6125940B2 (ja) | 1986-06-18 |
Family
ID=14418731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10586081A Granted JPS588855A (ja) | 1981-07-07 | 1981-07-07 | ベルト式自動変速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS588855A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0432121Y2 (ja) * | 1986-08-27 | 1992-07-31 |
-
1981
- 1981-07-07 JP JP10586081A patent/JPS588855A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS588855A (ja) | 1983-01-19 |
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