JPS61256610A - 高電圧変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、ビデオ表示装置用の高電圧変圧器に、特に
集束電圧を発生するために３次巻線を利用する高電圧変
圧器に関するものである。

〈発明の背景〉 カラー陰極線管の電子銃構体は、所定のパタンで蛍光表
示スクリン上を衝撃して走査ラスタを形成する。１本ま
たはそれ以上の電子ビームを生成する。この電子銃構体
は、１本の電子ビームまたは複数本の電子ビームが通過
する、異った電位を有する多数の空間領域を作るように
設計されている。これらの電位領域の一つは、電子ビー
ムが表示スクリンを衝撃する時形成される輝点が所望の
大きさと鋭さを持つようにビームを集束させる。

この集束電圧すなわち集束電位は、高電圧変圧器の高電
圧巻線すなわち３次巻線の上にタップを設けることによ
り発生させることができる０例えば、アールシーニー　
コーポレーシミンにより製造されたＣ０ＴＹ−２９映像
管に使用されている電子銃構体は、公称上は高電圧すな
わちアルタ電位の３分の１に等しい集束電圧を形成する
ため、タップを設けた高電圧巻線を利用している。映像
輝度の変化により電子ビーム電流に変化が生ずれば、最
適のビーム集束を維持するために集束比（すなわち、集
束電圧レベルの高電圧レベルに対する比）を変化させる
ことが必要になる。ビーム電流の変化に応じて集束電圧
が変化するというこの集束トラッキングは、大きな偏向
角（例えば、　１１Ｇ＠）を持った映像管にとって、あ
るいは電子ビームの偏向による集束不良を増大させる可
能性のある。

ビンクッション歪補正のようなラスタ歪補正機能を備え
た偏向ヨークを利用する映像管にとって、一層重要にな
る。しかし電子ビーム電流が増加するに従い、高電圧電
源にかかる負荷もまた増加し、これが高電圧レベルの低
下を起し、結果的に集束比を増加させることになるかも
しれない、前記のＣ０ＴＹ−２９映像管を含めたいくつ
かの映像管では、最適状態に集束されたビームを作るた
めに、ビーム電流が増加するにつれて集束比が減少する
ことを要する電子銃構体を組み込んでいる。

〈発明の概要〉 この発明によれば、ビデオ表示装置に使用される高電圧
変圧器は、両端に配置された第１．第２の端子を有し、
高電位を供給する高電圧巻線を持っている。集束電位を
供給する中間端子が、この第１と第２の端子間に配置さ
れていて、この中間端子と第１の端子の間に集束巻線領
域を形成している。高電圧巻線に近接してかつ高電圧巻
線に磁気的に結合して、給電巻線が設けられている。そ
の給電巻線に占有された領域と集束巻線領域とは、その
大部分が互に重畳関係にはない。

く詳細な説明〉 第１図を参照すると、陰極線管すなわち映像管ｌＯと高
電圧変圧器１１を有するビデオ表示装置の一部が概略図
で示されている。

たとえば、アンテナ８を介して受信された信号は、ビデ
オ処理回路９に印加され、その回路９はビデオ駆動回路
１３に印加するため、その信号を適当な方法で復調し復
号する。ビデオ駆動回路１３の出力は映像管１０に印加
される。映像管１０には電子銃構体１２が組み込まれて
いる。電子銃構体１２は付勢されると、たとえば、３本
の電子ビームを発生させるものである。電子銃構体１２
には、端子１４を介して集束電圧を含む種々のレベルの
動作電圧が印加される。電子ビームは偏向ヨーク１５に
より偏向されてラスタを形成する。

交流電圧源１６が、調整器回路２０に印加される未調整
の成る直流電圧レベルを生成する整流回路１７に結合さ
れている。調整器回路２０としては、断続方式すなわち
シリコン制御整流器型調整器のような種々の型式のもの
を使用することができる。調整器２０の出力は、高電圧
変圧器１１の１次巻線２１の一方の端子に印加される調
整済の直流電圧である。１次巻線２１の他方の端子は、
端子２３を経て偏向ヨーク１５の水平偏向巻線に印加さ
れる水平偏向信号を発生させる水平偏向回路２２に結合
されている。

高電圧変圧器１１は、巻線部分４２．６４．６５と整流
用ダイオード６１．６２．６３から成る高電圧巻線２４
を有する０巻線２４は、水平リトレース期間に１次巻線
２１により付勢され、導体２５を介して映像管１ｏのア
ノード端子に印加される高電圧レベルを生成する。

抵抗２６は、ビデオ表示装置中の種々の電気部品を保護
するために、高電圧巻線２４から供給される可能性のあ
る電流を制限する作用を行なう、高電圧巻線２４上のタ
ップ２７は、端子１４を介して電子銃構体１２に印加さ
れる集束電圧を供給する。タップ２７は、集束電圧が高
電圧レベルの約３分の１程度の公称値になるように選ば
れている。従って、高電圧巻線２４のうち集束電圧発生
部分は高電圧巻線２４の全横断長の３分のｌ；すなわち
高電圧巻線２４の全巻回数の３分の１で構成されている
。この集束電圧は、タップ２７カラ可調整抵抗３０を経
由して端子１４に供給される。

高電圧変圧器１１はまた負荷回路給電巻線３１を有し、
この回路は適当な整流用ダイオードと濾波キャパシタを
経て端子３２に電圧レベル＋Ｖ□を生成する。電圧レベ
ル＋ｖ１は、たとえば約＋２３０ボルト程度の値であっ
て、ビデオ駆動回路１３に印加することができる。

視聴者による輝度調節器の調整によって、または映像情
景中の輝度が変化したことにより、電子ビーム電流が増
加すると、集束比、すなわち、集束電圧レベルの高電圧
レベルに対する比は、もはや低ビーム電流レベルの場合
に得られるものと同じ質のビーム集束度または鋭さを生
成しなくなる。例えば、ＲＣＡ　Ｃ０ＴＹ−２９映像管
は、ビーム電流が一例として０．２ミリアンペアを越え
て増加すると、集束比が減少する結果、より高いビーム
電流レベルにおいてビーム集束度が改善されることにな
る。しかし、典型的な回路を使用すれば、高電圧給電回
路に対する映像管の負荷作用により、高いビーム電流レ
ベルにおいてこの集束比は一定か、または増加する傾向
になる。

第２図は、増加する高いビーム電流レベルにおいて、前
記した望ましい集束比の減少が得られるように給電巻線
３１が巻かれている高電圧変圧器１１の一実施例を示し
ている。この変圧器１１は、１次巻線ボビン３３を有し
その上に１次巻線２１が巻かれている。１次巻線２１は
、端子支持棒４Ｂ、４９にそれぞれ接続された上部およ
び下部端子を有する。水平リトレース期間中、高電圧巻
線２４を均一に負荷するため、１次巻線２１は高電圧巻
線２４の全横断長を実質的にカバーするように巻かれて
いる。これと同様な技術は、ネロ（１，１１，Ｎｅｒｏ
）氏による１９８５年３月２９日付の米国特許出願第７
１７８０５号「テレビジョン装置用の変圧器巻線装置」
に記載されている。３次巻線ボビン３４は、１次巻線ボ
ビン３３を取り囲んで配置されており、このボビン３４
上には高電圧巻線２４が巻かれている。高電圧巻線２４
の下部端子３５は、導体３６を介して端子支持棒３７に
接続されている。集束分岐線タップ２７は、導体４１を
介して端子支持棒４０に接続されている。３分の１とい
う公称集束比を得るため、タップ２７は、高電圧巻線２
４の下部端子３５からその全横断長の３分の１に等しい
距離の点に配置されており、これにより高電圧巻線２４
の一部として集束電圧発生巻線部分４２を形成している
。高電圧巻線２４の上部端子４３は。

導体４４を経て陰極線管のアノード端子導体２５に接続
されている。

この発明の一様相によれば、給電巻線３１は、ビデオ駆
動回路１３に電力を供給するが、ボビン３コ上に１次巻
線２１に重ねて巻かれている。給電巻線３１は、１次巻
線２１の横断長の上半分のみをカバーするように、すな
わち、上半分のみに重なるように巻かれており、高電圧
巻線２４の集束電圧発生巻線部分４２とは重畳関係をな
していない。それで、給電巻線３１は、高電圧巻線２４
の横断長の上方部分とは磁気的に密に結合しているが集
束電圧発生巻線部分４２を含む高電圧巻線２４の横断長
の下方部分とは磁気的に疎結合していることになる。給
電巻線３１の下部端子４５と上部端子４６は、たとえば
導体（図示せず）により端子支持棒４７と５０にそれぞ
れ接続されている。前記した両ボビンと各巻線は、変圧
器外被５１内に配置されている。外被５１は、巻線類を
普通の方法で封注（ポット）するエポキシ化合物５２で
満たされている。１次ボビン３３の内側には、上側コア
部５４と下側コア部５５から成る透磁性のコア５３が配
置されている。コア部５４と５５の間には圧潰可能な間
隔材５６があって、１次巻線２１のインダクタンスの調
整が可能であるように両者な分離している。

給電巻線３１は、陰極線管１０の電子銃構体１２を駆動
するためビデオ駆動回路１３に電力を供給し、その結果
大きな負荷がかかる。従って電子ビーム電流の増加は、
給電巻線３１の負荷を増加させることになる。前記した
ように、給電巻線３１は高電圧巻線２４に磁気的に結合
している。この磁気的結合によって、給電巻線３１に対
す負荷が高電圧巻線２４に対してもそれに対応する負荷
を与える結果となる。しかし、給電巻１１３１によって
高電圧巻線２４に与えられる実質的負荷作用は、給電巻
線３１に密に結合している領域でのみ、すなわち、高電
°圧巻線２′４のうち集束電圧の発生に関係していない
部分でのみ生ずる。高電圧巻線２４のうち給電巻線３１
に密に結合しされている部分に現われる、１次巻線によ
るリトレース・パルスは、給電巻線３１により生じる負
荷のため一層平坦に、かつ一層幅広くなる０巻線２４の
この負荷が加わった部分に設けられた整流用ダイオード
６２．６３は、整流用ダイオード６１より長時間導通す
ることになり、それによって高電圧巻線２４のうち給電
巻線３１に密に結合している部分の出力インピーダンス
を低下させる。従って、増加するビーム電流によって巻
線２４に与えられる総合負荷は、高電圧巻線２４の高電
圧発生部分の出力インピーダンスの低下により、高電圧
レベルの低下に比べて集束電圧レベルを一層大幅に低下
させることになる。集束比、すなわち、高電圧レベルに
対しての集束電圧レベルは、それ故、ビーム電流が増加
するにつれて低下することになる。この過程によって、
ビーム電流の変化に対する電子ビーム集束特性が改善さ
れる結果となる。

高電圧巻線に対する前記した１次巻線の巻線配置によつ
て、１次巻線と高電圧巻線間の結合度は一定になる。こ
の変圧器の調波同調は、ビーム電流の変化、あるいは給
電巻線３１の負荷作用の変化によって影響されない、こ
の発明の装置は、給電巻線３１に対する負荷に都合よく
依存して、ビーム電流の変化に応じて集束比を好ましい
値に変化させるようにリトレース・パルスの波形を制御
するものである。

第３図は、第２図の、この発明による変圧器の構造を使
用した場合の、ビーム電流の変化の結果として公称集束
比に対する集束比のパーセント変化を示すグラフである
０例えば、０．２ミリアンペア未満の低ビーム電流レベ
ルにおいては、ビーム電流が増加すれば、集束比も増加
することになる。この事は、抵抗３０が、巻線２４の集
束電圧発生部分に負荷を与えかつ集束電圧発生回路の出
力インピーダンスを下げて、集束電圧に対して高電圧レ
ベルを低下させることによるものである。低ビーム電流
レベルに対して、これで最適の集束特性が与えられる。

しかし、ビーム電流が増加するにつれ、前記の高電圧巻
線の上方部分に対する負荷作用が優勢になり、高ビーム
電流レベルにおいてはこの集束比が都合良く低下するこ
とになる。

任意の陰極線管とビデオ表示装置において最適の電子ビ
ーム集束を得るようにするため、ビーム電流に対して集
束比が望ましい変化をするように、給電巻線３１と重畳
関係をなす高電圧巻線２４の横断長の長さを適当に選択
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はビデオ表示装置の一部の概略図とブロック図、
第２図はこの発明による一例高電圧変圧器の断面図、第
３図は第１図に示す変圧器の動作に固有の一特性を示す
グラフである。 ＩＯ・・・・陰極線管、１１・・・・高電圧変圧器、１
２・・・・電子銃構体、２４・・・・高電圧巻線、２７
・・・・中間端子（タップ）、３１・・・・給電巻線、
３５・・・・第１端子、４２・・・・集束巻線部分、４
３・・・・第２端子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）電子銃構体を有する陰極線管を具えたビデオ表示
   装置における高電圧変圧器であって： 一端に設けられた第１の端子と、他端に設けられた高電
   圧を供給するための第２の端子と、上記第１と第２の両
   端子間に設けられていて上記第１の端子との間に集束巻
   線部分を構成し上記電子銃構体に対して集束電位を供給
   するための中間端子とを有する高電圧巻線と、 上記高電圧巻線に近接してこれと磁気的に結合するよう
   に配設されている、上記電子銃構体を付勢するための給
   電巻線と、を具備し、 上記給電巻線が占有する領域と上記集束巻線部分とはそ
   の大部分が重畳関係にないことを特徴とする、高電圧変
   圧器。