JPS61255919A - 低光沢熱可塑性樹脂の製造方法 - Google Patents

低光沢熱可塑性樹脂の製造方法

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JPS61255919A
JPS61255919A JP9803585A JP9803585A JPS61255919A JP S61255919 A JPS61255919 A JP S61255919A JP 9803585 A JP9803585 A JP 9803585A JP 9803585 A JP9803585 A JP 9803585A JP S61255919 A JPS61255919 A JP S61255919A
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JP
Japan
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acrylonitrile
polymerization
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Kazuo Kishida
岸田 一夫
Yutaka Toyooka
豊岡 豊
Yoshiyuki Mikami
三上 芳行
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は光沢がなくしかも優れた加工性及び耐衝撃性を
有する熱可塑性樹脂の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
ABS樹脂はその優れた成形加工性、機械的強度、耐薬
品性及び良好な光沢を有するところから種々の用途に使
用されている。そして例えば自動車内装部品、カメラ、
スーツケースのハウジングなどには表面光沢の少ないい
わゆる艶消状態のものが望まれている。
一般に熱可塑性樹脂の艶消方法としては、(i)タルク
炭酸カルシウム及び特公昭49−44582号に示され
る様な鉛ビスマスの酸化物を熱可塑性樹脂に混合する方
法、(ii )特開昭48−383号、特開昭48−1
0628号、特公昭54−142259号、特開昭56
−133353号及び特開昭59−161459号に示
される様なゴム変性熱可塑性樹脂を添加する方法、(i
ii )或は特公昭44−25897号、特公昭48−
24034号、特開昭58−171411号に示される
ようなゴム成分を、重合後に添加する方法等がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記(i)の方法は、製造法が比較的容易であるが、艶
消程度が充分でなく、高温で成形すると光沢が発生し、
又衝撃強度の低下が大きい等の欠点がある。又(ii 
)の方法は艶消程度が成形条件により変化したり、成形
物の外観の平滑性が損なわれ且つ衝撃強度の低下も゛大
きい、さらに(in )の方法は艶消程度が充分でなく
均一な艶消状態にならず又剛性も低下する傾向にある。
そして通常ABS樹脂の製造に於て、ポリブタジェンは
重合開始時に全量仕込んだ後にグラフト重合を行なうこ
とにより光沢が高く衝撃強度の良好なABS樹脂が得ら
れる。一方艷消ABS樹脂を得る目的で、重合率40〜
70重量%の範囲でポリブタジェンの一部を添加してグ
ラフト重合する方法が開示されているが、この方法はグ
ラフト構造の制御を再現性よく行う事が困難な為艶消し
の再現性にも問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこれらの欠点を解決することを目的とし、前段
の重合に於いて、衝撃強度を発現させるべく通常のAB
S樹脂製°造と同様の製法でグラフト重合を終了し、後
段でさらにゴム成分と残余のモノマーを添加することに
より、ゴム成分への部分的なグラフトを行うようにし、
この部分的にグラフトされた共重合体は賦形時或は成形
時の熱によってゴムの凝集現象を起こすことになるが、
この凝集部分を押出賦型機等により適宜分散させること
により低光沢を発現させるようにしたものであって、こ
の2種類のグラフト重合の組み合せによる2段重合方式
を取ることにより上記ABS樹脂の有する諸物性を低下
させることなく、良好な艶消し効果が得られることを見
出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は少なくとも70重量%がブタジェンか
ら構成されるブタジェン系重合体20〜70重量部に対
し、シアン化ビニル単量体15〜40重量%、芳香族ビ
ニル単量体85〜60重量%で、且つシアン化ビニル単
量体と芳香族ビニル単量体の合計量が30〜80重量部
となるような組成割合で2段重合することにより低光沢
熱可塑性樹脂を製造する方法において、1段目のブタジ
ェン系重合体を全ブタジェン系重合体の20〜80重量
%に相当する量、ならびにシアン化ビニル単量体および
芳香族ビニル単量体を全シアン化ビニル単量体および全
芳香族ビニル単量体のそれぞれ20〜80重量%に相当
する量を仕込み1段目の重合を完結した後、残りのブタ
ジェン系重合体、シアン化ビニル単量体および芳香族ビ
ニル単量体を仕込んで2段目の重合を行なうことを特徴
とする。
この発明においてABS樹脂として実用的な物性を保有
させるにはブタジェン系重合体にシアン化ビニル及び芳
香族ビニル単量体をグラフト重合させる必要がある。こ
の場合基体となるブタジェン系重合体の量は70重量部
以下が好ましく、70重量部以上ではABS樹脂として
の基本的な特性を発現するに必要なグラフト量が得られ
ないためジエン系重合体の凝集が進み成形品にした際の
剛性及び表面特性が劣る傾向にあり、さらに衝撃強度が
低下する傾向にある。又2o重量部以下では艶消しに必
要な適当なグラフト構造を取ることが困難となり成形品
にした際の艶消程度が不充分である。
又本発明において使用するシアン化ビニル単量体は40
重量%を越えると得られたABS樹脂は加工時の流動性
が低下し且つ加熱成形時の着色が著しい、又15重量゛
%未満ではABS樹脂としての加工時の流動性は向上す
るが耐衝撃性、剛性、耐薬品性の低下があり実用的でな
い。
本発明に於いて使用するブタジェン系重合体は、ポリブ
タジェン、スタジェンースチレン共重合体、ブタジェン
−アクリロニトリル共重合体、ポリイソプレンなどであ
り、これらの単独或は併用で使用してもよい。
本発明に於いて使用するシアン化ビニル単量体は、アク
リロニトリル、メタシクロニトリル、工タシクロニトリ
ル、フマロニトリなどであり、これらの単独或は併用で
使用しても良い。
又本発明に於いて使用する芳香族ビニル単量体は、スチ
レンα−メチルスチレン、O−メチルスチレン、1.3
−ジメチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトル
エン、t−ブチルスチレン、ハロゲン化スチレン、p−
エチルスチレンなどがありそれら単独或は併用で使用し
てもよい。
本発明において1段目のブタジェン系重合体量が全ブタ
ジェン重合体の20重量%以下では衝撃強度発現に必要
なグラフト量が得られず衝撃強度等が劣り、ブタジェン
系重合体の凝集が進む傾向にあって成形品にした際の表
面外観が劣る傾向にあり、又この1段目の全ブタジェン
系重合体が80重量%以上では2段目の重合においてブ
タジェン系重合体へのグラフトが進み艶消程度が不充分
である。
本発明により得られたグラフトABS樹脂は光沢が低く
、かつ衝撃強度の高い性質を有しており、このグラフト
ABS樹脂を通常のABS樹脂と同様にAs樹脂や、ア
クリロニトリル−α−メチルスチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−αメチルスチレン−マレイミド系共重合体
等とブレンドして用いることも可能であり、又ポリカー
ボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等とブ
レンドして用いることも可能である。さらにこのグラフ
トABS樹脂を通常のABS樹脂と同じようにメッキや
スパッタリング、ホットスタンプ等の光輝処理をして使
用することも可能である。
〔作 用〕
この発明においては、衝撃強度を発現させるべく通常の
ABS樹脂製造と同様に前段のグラフト重合を行い、後
段でさらにゴム成分と残余のモノマーを添加することに
より、ゴム成分への部分的なグラフトを行うようにし、
このような2種類のグラフト重合の組み合せによる2段
重合方式を取ることにより上記ABS樹脂の有する諸物
性を低下させることなく、良好な艶消し効果が得られる
のである。
(実施例〕 以下実施例により本発明を具体的に説明するが、各実施
例、比較例中部は重量部を示しまた物性の評価は下記の
方法によった。
■ モノマー転化率: 乳化グラフト重合体ラテックスを常温にてイソプロピル
アルコール中に加えこれを80℃まで昇温しで重合体を
凝析固化させた後、炉別、洗浄、乾燥しグラフト重合体
ラテックスの固形分濃度を次式にて算出する。
■ グラフト率: 乳化グラフト重合体ラテックスを常温のイソプロピルア
ルコール中に加え、これを80℃まで昇温しで重合体を
凝析固化せしめた後、炉別、洗浄、乾燥しグラフト重合
体を得、この粉末の一定量(a)をアセトン中に投入し
て加熱し遊離の樹脂質共重合体を完全に溶解させた後、
この液から遠心分離機にて分離し不溶分(blを得て、
次式により算出した。
■ ダsp/c グラフト重合体中の遊離のシアン化ビニル−芳香族ビニ
ル共重合体の比粘度は25℃に於ける0、1%ジメチル
ホルムアミド溶液で、ウベローデ型粘度計にて測定した
■ !zOD  アイゾツト衝撃強度:厚みA”ノツチ
付試片^STM−D−256(kg −tx / cs
 )@  1lII  メルトフローインデックス:2
00℃、5 kg加重 ^S↑M−D−1238  (
g / 10m1n )■ Rロックウェル硬度: ASTM−D−785(Rスケール) ■ V、S、Tビカット軟化温度: 130−306            [’C)@ 
 GLoss光沢度: 村上彩色■光沢計反射角60℃による( % 〕■ Y
−1イエローインデックス: JIS K−71030
外観 表面の平滑性: (肉眼判定)◎ 非常に平滑がある 0 平滑がある × 平滑が悪い # 平滑が非常に悪い 実施例−1 ポリブタジェンラテックス(粒径300 mμ、固形分
50%)20部(固形分換算)と、蒸留水200部、ロ
ジン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0
.2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ
0.35部、アクリロニトリル9部、スチレン21部を
反応釜に仕込み攪拌下で、クメンハイドロパーオキサイ
ド0.15部、ターシャリドデシルメルカプタン0.3
部を入れ70℃迄昇温した後、硫酸第一鉄0.01部と
、ビロリン酸ナトリウム0.2部の混合水溶液を仕込み
重合を開始させた。1段目ラテックス物性を下表に示す
このラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス
(前記と同様のもの)20部とアクリロニトリル9部、
スチレン21部、ターシャリドデシルメルカプタン0.
5部を仕込み75℃迄昇温した後クメンハイドロパーオ
キサイド0.2部を入れ重合を完結させた6重合完結後
上記ラテックスにB・H−Tを0.2部(対ポリマー)
を添加した後硫酸で凝固させ、濾過、乾燥した。得られ
た樹脂固形物40部にアクリロニトリル−スチレン共重
合体樹脂(アクリロニトリル含量25重量%、η3p/
cO,6>60部をブレンド後40m/−単軸押出機に
て溶融混練後ペレット化し102射出成形機にて成形し
た試験片の物性を測定し同表に示した。
実施例−2 ポリブタジェンラテックス(粒径300 mμ、固形分
50%)30部(固形分換算)と、蒸留水200部、ロ
ジン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0
゜2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ
0.35部、アクリロニトリル9部、スチレン21部を
反応釜に仕込み攪拌下で、クメンハイドロパーオキサイ
ド0.15部、ターシャリドデシルメルカプタン0.3
部を入れ70℃迄昇温した後、硫酸第一鉄0.01部と
、ピロリン酸ナトリウム0.2部の混合水溶液を仕込み
重合を開始させた。1段目ラテックス物性を下表に示す
このラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス
(前記と同様のもの)10部とアクリロニトリル9部、
スチレン21部、ターシャリドデシルメルカプタン0.
5部を仕込み75℃迄昇温した後クメンハイドロパーオ
キサイド0.2部を入れ重合を完結させた0重合完結後
上記ラテックスにB・H−Tを0.2部(対ポリマー)
を添加した後硫酸で凝固させ、炉遇、乾燥した。得られ
た樹脂固形物40部にアクリロニトリル−スチレン共重
合体樹脂(アクリロニトリル含量25重量%、ηSp/
cO,6)60部を溶融混線後ペレット化し同様に射出
成形品にて物性を測定し同表に示した。
実施例−3 ポリブタジェンラテックス(粒径300量μ、固形分5
0%)10部(固形分換算)と、蒸留水200部、ロジ
ン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0.
2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ0
.35部、アクリロニトリル9部、スチレン21部を反
応釜に仕込み攪拌下で、クメンハイドロパーオキサイド
0.15部、ターシャリドデシルメルカプタン0.3部
を入れ70’C迄昇温した後、硫酸第一鉄0.01部と
、ピロリン酸ナトリウム0.2部の混合水溶液を仕込み
重合を開始させた。1段目ラテックス物性を下表に示す
このラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス
(前記と同様のもの)30部とアクリロニトリル9部、
スチレン21部、ターシャリドデシルメルカプタン0.
5部を仕込み75℃迄昇温した後クメンハイドロパーオ
キサイド0.2部を入れ重合を完結させた0重合完結後
上記ラテックスにB・H−Tを0.2部(対ポリマー)
を添加した後硫酸で゛凝固させ、炉遇、乾燥した。得ら
れた樹脂固形物40部にアクリロニトリル−スチレン共
重合体樹脂(アクリロニトリル含量25重量%、η$1
)/cO,6)60部を溶融混線後ペレット化し射出成
形品にて物性を測定し同表に示した。
実施例−4 ポリブタジェンラテックス(粒径300 mμ、固形分
50%)20部(固形分換算)と、蒸留水150部、ロ
ジン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0
.2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ
0.35部、硫酸第一鉄0.01部と、ピロリン酸ナト
リウム0.2部の混合水溶液を反応釜に仕込み、攪拌下
で70℃迄昇温した。
60℃に達した時点でアクリロニトリル6部、スチレン
14部、クメンハイドロパーオキサイドo、ts部、タ
ーシャリドデシルメルカプタン0.27部の混合溶液を
滴下し重合を開始させた。上記混合溶液の滴下時間は7
0分であった。1段目ラテックス物性を下表に示す、こ
のラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス(
前記と同様のもの)40部を仕込み75℃迄昇温させた
後、アクリロニトリル6部、スチレン14部、クメンハ
イドロパーオキサイド0.15部、ターシャリドデシル
メルカプタン0.27部の混合溶液を滴下し重合を開始
させた。混合溶液の滴下時間は7.0分であった。上記
混合溶液滴下終了後クメンハイドロパーオキサイドを0
.15部添加し重合を完結した。
重合完結後上記ラテックスにB−H−Tを0.2部(対
ポリマー)を添加した後硫酸にて凝固させ、濾過、乾燥
した。得られた樹脂固形物25部にアクリロニトリル−
スチレン共重合体樹脂(アクリロニトリル含量25重量
%、ηsp/cO,6) 75部を溶融混練後ペレット
化し射出成形品にて物性を測定し結果を同表に示した。
実施例−5 ポリブタジェンラテックス(粒径300 mμ、固形分
50%)30部(固形分換算)と、蒸留水150部、ロ
ジン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0
.2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ
0.35部、硫酸第一鉄0.01部と、ビロリン酸ナト
リウム0.2部の混合水溶液を反応釜に仕込み攪拌下で
70℃迄昇温させた後、アクリロニトリル6部、スチレ
ン14部、クメンハイドロパーオキサイド0.15部、
ターシャリドデシルメルカプタン0.27部の混合溶液
を滴下し重合を開始した。上記混合溶液の滴下時間は7
゜分であった。1段目ラテックス物性を下表に示す。
このラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス
(前記と同様のもの)30部を仕込み75℃迄昇温させ
た後、アクリロニトリル6部、スチレン14部、クメン
ハイドロパーオキサイド0.15部、ターシャリドデシ
ルメルカプタン0.27部の混合溶液を滴下し重合を開
始させた。混合溶液の滴下時間は70分であうた。上記
混合溶液滴下終了&クメンハイドロパーオキサイドを0
.15部添加し重合を完結した0重合完結後上記ラテッ
クスにB−H−Tを0.2部(対ポリマー)を添加した
後硫酸にて凝固させ、濾過、乾燥した。得られた樹脂固
形物25部にアクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂
(アクリロニトリル含量25重量%、ηsp/co、 
6 ) 75部を溶融混練後ペレット化し射出成形品に
て物性を測定し結果を同表に示した。
実施例−6 ポリブタジェンラテックス(粒径300−μ、固形分5
0%)40部(固形分換算)と、蒸留水150部、ロジ
ン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0.
2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ0
.35部、硫酸第一鉄0.01部と、ピロリン酸ナトリ
ウム0.2部の混合水溶液を反応釜に仕込み攪拌下で7
0℃迄昇温させた後、アクリロニトリル6部、スチレン
14部、クメンハイドロパーオキサイド0.15部、タ
ーシャリドデシルメルカプタン0.27部の混合溶液を
滴下し重合を開始した。上記混合溶液の滴下時間は70
分であった。1段目ラテックス物性を下表に示す。
このラテックスに70℃にてポリブタジェンラテックス
(前記と同様のもの)20部を仕込み75℃迄昇温させ
た後、アクリロニトリル6部、スチレン14部、クメン
ハイドロパーオキサイド0.15部、ターシャリドデシ
ルメルカプタン0.27部の混合溶液を滴下し重合を開
始させた。混合溶液の滴下時間は70分であった。上記
混合溶液滴下終了後クメンハイドロパーオキサイドを0
.15部添加し重合を完結した0重合完結後上記ラテッ
クスにB−H−Tを0.2部(対ポリマー)を添加した
後硫酸にて凝固させ、濾過、乾燥した。得られた樹脂固
形物25部にアクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂
(アクリロニトリル含量25重量%、ηsp/cO,6
) 75部を溶融混線後ペレット化し射出成形品にて物
性を測定し結果を同表に示した。
実施例−7 実施例−5で得られた樹脂固形物25部に、アクリロニ
トリル−アルファメチルスチレン共重合体樹脂(アルフ
ァメチルスチレン含量80重量%、ηsp /c O,
5) 75部を溶融混線後ベレット化し、射出成形品に
て物性を測定し結果を同表に示した。
実施例−8 実施例−5で得られた樹脂固形物35部に、アクリロニ
トリル−アルファメチルスチレン共重合体樹脂(アルフ
ァメチルスチレン含量80重量%、マsp/co、 5
 ) 65部を溶融混練後ペレット化し、射出成形品に
て物性を測定し結果を同表に示した。
実施例−9 実施例−1で得られた樹脂固形物40部に、アクリロニ
トリル−アルファメチルスチレン共重合体樹脂(アルフ
ァメチルスチレン含量80重量%、ηsp /c O,
5) 60部を溶融混練後ベレット化し、射出成形品に
て物性を測定し結果を同表に示した。
比較例−1 ポリブタジェンラテックス(粒径300−μ、固形分5
0%)50部(固形分換算)と、蒸留水150部、ロジ
ン酸カリウム1.0部、デモールN(花王石鹸製)0.
2部、水酸化ナトリウム水溶液0.02部(固形分換算
)、デキストローズ0.35部、硫酸第一鉄0.01部
と、ピロリン酸ナトリウム0.2部の混合水溶液を反応
釜に仕込み、攪拌下で70℃迄昇温した後アクリロニト
リル15部、スチレン35部、クメンハイドロパーオキ
サイド0.3部、ターシャリドデシルメルカプタン0.
6部の混合モノマー溶液を120分間で滴下させ重合を
完結し、冷却後上記ラテックスにB−H−7012部(
対ポリマー)を添加したグラフトポリマーラテックスを
得た。上記ラテックスを硫酸で凝固させ洗浄、濾過、乾
燥させグラフトポリマーを得た。得られた樹脂固形物3
0部にアクリロニトリル−スチレン共重合体(アクリロ
ニトリル含量25重量%、ηsp/cO,6) 70部
を溶融混練後ペレット化し射出成形品にて物性を測定し
結果を同表に示す。
比較例−2 アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合樹脂ダ
イヤベットA B 33001M (三菱レイヨン■製
メッキ用標準タイプABS樹脂) 100部に対し、ブ
タジェン−アクリロニトリル共重合体(アクリロニトリ
ル含量20%以下NBRと略す)10部をヘンシェルミ
キサーにて混合した後2輪ベント付き押出機にて溶融混
練後ペレット化し射出成形品にて物性を測定し結果を下
表に示す。
比較例−3 ポリブタジェンラテックス(粒径300−μ、固形分5
0%)40部(固形分換算)と、蒸留水200部、ロジ
ン酸カリウム2.0部、デモールN(花王石鹸製)0.
2部、水酸化ナトリウム0.02部、デキストローズ0
.35部、アクリロニトリル7部、スチレン18部を反
応釜に仕込み攪拌下で、クメンハイドロパーオキサイド
0.15部、ターシャリドデシルメルカプタン0.3部
を入れ70’C迄昇温した後硫酸第−鉄0.01部とビ
ロリン酸ナトリウム0.2部の混合水溶液を仕込み重合
を開始させた。このラテックスに70℃にてポリブタジ
ェンラテックス、(前記と同様のもの)10部とアクリ
ロニトリル7部、スチレン18部、ターシャリドデシル
メルカプタン0.5部を仕込み75℃迄昇温させた後ク
メンハイドロパーオキサイド0.26Bを入れ重合を完
結させた。重合完結後、上記ラテックスにB −H−T
 O,2部(対ポリマー)を添加した後硫酸で凝固させ
、濾過、乾燥し得られた樹脂固形物35部にアクリロニ
トリル−スチレン共重合体樹脂(アクリロニトリル含量
25重量%、ηsp /c O,6) 65部を溶融混
線後ペレット化し射出成形品にて物性を測定し結果を同
表に示した。
比較例−4 比較例−1で得られたラテックスにブタジェン−スチレ
ン共重合体(スチレン含有量20重量%)ラテックス1
5部(固形分換算)をラテックスブレンドし硫酸で凝固
させ洗浄、炉遇、乾燥した。
得られた樹脂固形物30部にアクリロニトリル−スチレ
ン共重合体樹脂(アクリロニトリル含量25I11%、
ηsp/cO,6) 70部をヘンシェルミキサーにて
ブレンドし溶融混線後ペレット化し射出成形品にて物性
を測定し結果を同表に示す。
比較例−5 比較例−1で得られたグラフトポリマー30部に、市販
の艶消材(ローム&ハース社製KF−710)30部と
アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂(アクリロニ
トリル含量25重量%、ηsp/cO,6)70部をヘ
ンシェルミキサーにてブレンドし、溶融混線後ペレット
化し射出成形品にて物性を測定し結果を同表に示す。
〔発明の効果〕
本発明の方法による低光沢熱可塑性樹脂は上記説明及び
実施例の結果から明らかな如く、それらの成形加工性、
機械的特性を低下させることなく優れた艶消外観を呈す
るものであり、自動車用部品を中心とした大型薄肉成形
品等、耐衝撃性、高流動性を要求される分野への成形材
料として特に好適である等の優れた効果を奏する。
手続補正書(自発) 昭和6n年8月−1日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも70重量%がブタジエンから構成されるブタ
    ジエン系重合体20〜70重量部に対し、シアン化ビニ
    ル単量体15〜40重量%、芳香族ビニル単量体85〜
    60重量%で、且つシアン化ビニル単量体と芳香族ビニ
    ル単量体の合計量が30〜80重量部となるような組成
    割合で2段重合することにより低光沢熱可塑性樹脂を製
    造する方法において、1段目のブタジエン系重合体を全
    ブタジエン系重合体の20〜80重量%に相当する量、
    ならびにシアン化ビニル単量体および芳香族ビニル単量
    体を全シアン化ビニル単量体および全芳香族ビニル単量
    体のそれぞれ20〜80重量%に相当する量を仕込み1
    段目の重合を完結した後、残りのブタジエン系重合体、
    シアン化ビニル単量体および芳香族ビニル単量体を仕込
    んで2段目の重合を行なうことを特徴とする低光沢熱可
    塑性樹脂の製造方法。
JP9803585A 1985-05-10 1985-05-10 低光沢熱可塑性樹脂の製造方法 Granted JPS61255919A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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