JPS6125557B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シートのパイルから個々のシートを
交互に露出するための装置、とくに写真を見る交
換装置に関し、この装置はシートのパイルの１つ
の側においてシートのへりを支持する面を有し、
そしてシートのパイルの１枚の端シートをその面
に対して平行に移動するための接近手段または移
動装置を有する。

写真、ダイアポジ（diapositives）、広告テキス
トなどを交換する、この型の装置は、ドイツ国特
許明細書第873908号から知られている。この既知
の交換装置は、しかしながら、比較的薄く、さら
に比較的大きい寸法容許度をもつ、たとえば、ふ
つうの写真のような、シートの信頼性ある交換に
ついて不適当である。

初めに述べた型の、信頼性をもつて機能し、で
きるだけ簡単に構成されかつ適度な経費で製作で
きる、写真を見る交換装置をつくるさいの困難性
は、とくに、このような写真を見る交換装置によ
つて見るために交互に露出される写真が、同一の
型であるにもかかわらず、多くの異なる面におい
て、製造者が供給する紙および写真を現像するた
めの薬品に依存し、かつプリント会社がそれらか
ら製造した仕上写真に依存する、という事実から
生ずる。

プリント会社が供給する写真はサイズが異な
り、最終サイズ９cm×９cm（より正確には8.9cm
×９cm）、９cm×11.5cmおよび９×11.7cmならび
に最もふつうには９cm×13cmであるばかりでな
く、かつまたこれらの公称最終サイズ内で５mmま
でにおよぶことがある比較的大きな寸法許容度が
存在し、その原因は写真がきわめて多くの方法
で、たとえば、紙ロールなどからの打抜き、切抜
き、切断などで最終サイズに作られるという事実
にある。さらに、写真の厚さは製造者に依存して
広く変化しうる。写真は、たとえば、一般に0.25
〜0.3mmの厚さであるが、これよりも厚かつた
り、薄かつたりすることがある。

また、写真は長方形または丸いかどを有するこ
とができ、そして写真のへりは、写真が最終サイ
ズにされる方法に依存して、異なつて形成するこ
とがあり、そして応用可能な場合、切断から生ず
る綾線をもつことがある。

最後に、いわゆる印画紙は、事実、紙からなら
ず、紙のように見えるプラスチツク支持体からな
り、その上に多数の異なる化学層が配置され、そ
られの層はゼラチン中に貯蔵または埋め込まれて
いるので、異なる写真は異なる強さをもち、かつ
異なる方向に曲がることがある。ゼラチンは天然
製品であり、それゆえその性質は著しく変化す
る。とくに、ゼラチンは強度に吸湿性であり、こ
れに対してプラスチツク支持体はかなり吸湿性が
低いので、空気中の湿度に依存して、変化する強
さの張力はプラスチツク支持体とゼラチン層との
間に生じ、その結果ひじように広範囲のわん曲が
写真中に生ずる。このわん曲はさらに前述の化学
層によつて影響を受ける。この化学層はゼラチン
中に埋め込まれており、少なくとも１つの光に対
する保護層、１つのフイルター層、１つの定着
層、１つの保護層および３つのカラー層と、必要
に応じて追加の層からなり、追加の層は製造者が
供給する紙および現像に使用した特別の化学的方
法に依存する。

これに関して、少なくとも５つの大きな印画紙
製造会社、すなわち、Kodak，Agfa、フジ、3M
およびサクラが存在し、おのおのが異なる印画紙
を製造し、そして広範な装置を用い、ことに最終
サイズを製造するために、写真を処理する無数の
プリント会社が存在すると考えると、操作的に信
頼性ある写真を見る交換装置をつくるさいの主な
問題は、事実、最高に変化する写真を、これらが
公称的に同一サイズであつてさえ、そう入できる
ということを確保することであることは明らかと
なるであろう。したがつて、このような写真を見
る変換装置は、同じ信頼性をもつて、これらの異
なる写真のすべてについて、機能するという要求
を満足しなければならない。とくに、次の要件ま
たはこれらの要件の少なくともいくつかを満足す
べきである： (1) 写真のパイルの種々の写真をそれらの差にか
かわらず同じ信頼性をもつて互に分離できなけ
ればならない。

(2) パイルから異なる写真の取り出しは、それら
の差にかかわらず、同じ信頼性をもつて機能し
なければならない。

(3) パイルの他端（パイルの上端または下端）に
おける分離した写真の再導入は、操作的に信頼
性をもつてなされなければならない。

(4) 写真は平らに観察できるように見るプレート
に対してプレスされなければならない。

(5) 写真を見る交換装置における写真の観察の間
および交換装置の操作の間、写真を見る交換装
置が保持されかつ操作される位置に無関係に、
写真がその装置から落下して出てはならない。

(6) 写真を見る交換装置の操作は、任意の位置に
おいて、観察者が上向きに横になつたときでさ
え、可能であるべきである。

(7) 写真を個々にまたはパイルの形で写真を見る
交換装置にそう入しかつそれから取り出すこと
ができなければならない。

(8) 写真を見る装置は、その中に含有される写真
の数に無関係に、たとえば、25枚の写真を完全
に含有するとき、および２〜３枚の写真を含有
するとき、の両者において動作しなければなら
ない。

(9) 写真を見る交換装置の操作は絶対にフールプ
ルーフでなければならない；とくに、写真を見
る交換装置の機構が部分的にのみ操作される場
合、写真は損傷、圧縮、破砕、引つかかれたり
してはならず、あるいはいかなる他の方法によ
つても状態をそこなわれてはならない。

(10) 必要に応じて、写真を永久的に見ることがで
きるべきであり、この目的に対して、写真を見
る交換装置で写真を直立させるか、あるいはつ
り下げることができることが必要である。

(11) 写真を見る交換装置を順番にかつ適当な形に
重ねることができるべきである。

(12) 写真を見る交換装置は「ポケツトに入れて運
ぶのに適合」し、その結果写真を見る交換装置
と一緒に写真をポケツト、可能ならば、スーツ
のポケツトまたはハンドバツクに入れて持ち運
び可能であるべきである；この目的に対し、写
真を見る交換装置はできるだけ平らであり、す
みが丸くかつ手触りが快くあるべきである。

(13) さらに、写真を見る交換装置の簡単なかつ
有利な価格の製作が望ましく、かつできるかぎ
り自動的製作および組立てが可能であるべきで
ある；部品は「射出成形に適合」し、プラスチ
ツク料材から射出成形できるべきである。

(14) 交換機構は操作的に信頼性があつて、その
結果常に正確に１枚の写真が取り出され、そし
てパイル中に再そう入され、すなわち、操作が
正しくかつ完全である場合、２枚の写真は決し
て同時に交換されず、かつ写真が交換されない
ことがないように、しなければならない。

(15) 写真は指の汗およびほこりに対して写真を
見る交換装置によつて保護されるべきである。

(16) 写真を見る交換装置はコンパクトであるこ
と、わずかに少ない空間のみをとること、そし
てその体積の大きい部分、可能ならばその体積
の大部分が写真自体によつて占有されることが
必要である。

(17) できるかぎり、露出された写真の全体の面
を見ることができること、すなわち写真はひじ
ように少なくカバーされているか、あるいはま
つたくカバーされていないようにすべきであ
る。

(18) 内容を示す目的で注釈を書き込めることが
できるようにすべきである。

(19) 写真を見る交換装置中に写真を、機械によ
り、ことに写真を見る交換装置に密接しかつ操
作検査を行う、写真をそう入する、自動装置に
よつて、そう入できなければならない。

(20) 写真を見る交換装置の機構は種々の形の配
置を許すべきであり、ここで１つの配置におい
て写真をパイルの上から取り出し、それらを下
に再そう入できるべきであり、これに対し他の
装置において、逆に、写真をパイルの下から取
り出し、それらを上に再そう入できるべきであ
る；必要に応じて、写真をパイルの内側から取
り出すこと、たとえば、一番上の写真をパイル
の上からではなくて、その下側から取り出すこ
とができる機構が存在すべきである。

写真を見る交換装置に関して前述した要件は、
他のシート様およびカード様物品にも適用され、
これらは以後「シート」と呼び、これらは、わず
かの例を挙げると、たとえば、料理の処方を含む
カード、あるいはスキーピステス（ski
pistes）、道筋などのための情報カードおよび短
かいカードインデツクスのためのインデツクスカ
ードであることができる。さらに、前述の要件は
見ることができない情報を含むカードのための交
換装置にも少なくとも部分的に関係する；たとえ
ば、このような交換装置によつて、言語のレツス
ンを含む磁気カードを、たとえば、交換機構へ確
実に取り付けられた、簡単な、たとえば、バツテ
リーで動作する磁気ヘツド走査機構の前に交互に
持つてくることができることが考えられる。

結局、本発明は、写真を見る交換装置にのみ関
するものでなく、写真に使用することが好ましい
が、一般に個々のシートをシートのパイルから交
互に露出するための装置に関する。本発明によつ
て、この種の装置が提供され、この装置により、
前述の要件の少なくともいくつか、好ましくは全
部が満足され、そして前述の技術状態の欠点は克
服される。

本発明によつて提供される装置は、初めに述べ
た方法で構成され、本発明によれば、少なくとも
シートのパイル端シートのシートへり部分に隣接
する部分において、シートのへり支持面は、パイ
ル側にある端シートの面と鋭角を含み、そして好
ましくはシートのへり部分全体に沿つた、少なく
とも１または２以上の領域において、シートのへ
り部分の、パイルから外向きに面する、境界にま
で少なくとも遠く延びるが、好ましくはパイルを
越えたこの境に延びる、延長部分を有することを
特徴とする。

この配置により、とくにシートのパイルから単
一のシートの信頼性ある分離が各回達成され、パ
イルからのシートの分離あるいはパイルからのい
く枚かのシートの同時分離の危険はない。この装
置は、シートが比較的大きい寸法でありかつ厚さ
の許容度をもつときでさえ、とくに信頼性をもつ
て動作する。

本発明による装置は、次のような構造をもつこ
とができる：この装置は少なくとも１つの分離ス
トツプを有し、この分離ストツプはパイルから外
向きに面する端シートの側に配置されかつ延長部
分に隣接するが、それから離れており、そしてこ
の分離ストツプはストツプ面の突出部が分離スト
ツプと延長部分との間に横たわる端シートの面に
対して平行に、延長部分内に、横たわるように配
置されるか、あるいは調節可能であり、ここで分
離ストツプと延長部分との間の領域に分離空間が
設けられており、その中へ端シートのへり部分は
シートが隣接シートから分離されうるように曲が
り込んでいる。

さらに、本発明による装置の構成は、延長部分
と、それに面する、ストツプ面の端との間の距離
が、シートのへり支持面に対して垂直に延びるシ
ートの長さもしくは幅に関して小さいような、あ
るいは取り出すべきシートとそれに隣接するシー
トとの間に伝わる摩擦力が、シートのへり部分を
分離空間中に導入するために、シートのへり支持
面でシートのへり部分を曲げるのに必要な曲げ力
に関して小さいような、ものであることができ
る。

好ましくは、装置は延長部分が取り出し開口、
ことに取り出しスロツトに隣接し、その取り出し
開口の幅が１枚のシートの厚さより多少大きくか
つその長さがそれに対して平行に延びるシートの
へりの長さより多少長いように、設計される。

簡素化した態様において、これはそれにもかか
わらず信頼性をもつて動作するが、分離ストツプ
の領域またはその代わりに、開口した接近手段を
設けることができ、それによつて圧力、ことに指
の圧力を取り出しスロツト側にある端シートへお
よぼすことができ、その結果シートの平面中に横
たわるプレス要素は取り出しスロツトを経てシー
トを押し出すことができる。

本発明による装置は、さらに、シートをパイル
へそう入する、ことにパイルから取り出されたシ
ートを再そう入する、シートそう入手段を有する
ことができる。とくに、この構成は次のようなも
のであることができる：シートへり支持面は、少
なくともパイルの他方の端シートのシートのへり
部分に隣接する部分において、好ましくは他方の
端シートのへり全体に沿つた。１または２以上の
領域に、延長部分を有し、この延長部分はこのシ
ートのへりの、パイルから外向きに面する、境界
まで少くなくとも遠くに延びるが、好ましくはシ
ートのパイルを越えたこの領域に延び、ここでこ
の境界およびそれに隣接する、パイルの外側に境
をなして、そう入空間が設けられており、それを
通してパイル中へはいるシートのへり部分は、パ
イル中に配置されたシートのへりによつて妨害さ
れずに、パイル中へ押し込まれることができる。
装置は、この場合、次のように設計できる：他方
の端シートの、パイルから外向きに面する、側に
かつそこに配置された延長部分に隣接して、なら
びにそれから間隔をおいて、少なくとも１つのそ
う入ストツプが設けられており、このそう入スト
ツプは、そのストツプ面の突出部がそう入ストツ
プとそれに隣接する延長部分との間に横たわる端
シートの面に対して平行に、延長部分内に存在す
るように配置され、あるいは調節可能であり、こ
こで好ましくは他方の端シートに隣接する延長部
分と、そう入ストツプのストツプ面の、延長部分
に面する。端との間の距離は、シートへり支持面
に対して垂直に延びるシートの長さもしくは幅に
関して小さい。とくに、構成は、次のようなもの
であることができる：他方の端シートに隣接する
延長部分はそう入開口、ことにそう入スロツトへ
延び、そう入開口の幅は１枚のシートの厚さより
多少大きく、かつその長さはそれに対して平行に
延びるシートのへりの長さより多少長い。

好ましくは、シートのへり支持面は、スロツト
側において、少なくともその延長部分の領域に、
他方の端シートの、パイルから外向きに面する、
面との鋭角を含む。さらに、好ましくは、シート
へりのへり支持面から遠いシートのパイルの側
に、カウンターシートのへり支持面が配置されて
おり、この面はそう入スロツト側においてシート
の、パイルの内側に面する、面との鋭角を含む。

前述の鋭角は30゜〜60゜、好ましくは45゜〜60
゜の間であることができ、ここでそれはことに好
ましくは40゜〜45゜、好ましくは42゜である。

延長部分を含むシートへり支持面および／また
はカウンターシートへり支持面は、好ましくは平
らであり、そしてとくにシートへり支持面とカウ
ンターシートへり支持面とは互に相補的であり、
その結果パイルのシートの２つの向い合つて横た
わるヘリは２つの平行な支持面の間に配置されて
いる。

シートのパイルをそう入しかつ取り出す目的
で、カウンターシートへり支持面は回転可能成
分、好ましくは本質的にくさび形成分上に設ける
ことができ、この成分はシートへりに対して平行
な軸のまわりを旋回することができ、そしてその
カウンターシートへり支持面に向かい合う面は好
ましくはシートを収容するハウジングの側壁を形
成する。シートのパイルの取り出しは、くさび形
成分がそのテーパ端にパイルの下に係合するラグ
を有する場合簡素化され、そしてそれが旋回する
とき、パイルをその正常位置から持ち上げる。

さらに、ロツキング手段は、くさび形成分をそ
の正常位置にロツクするために設けられている。
好ましい態様において、ロツキング手段は平面か
らなり、それは好ましくはシートのパイルを収容
するハウジングの底の面である：そしてさらに、
このロツキング手段は回転可能成分の反対側に設
けられたカウンター平面を有し、その面は、その
成分をその正常位置から外に旋回するための回転
に対して反対の回転方向に、曲面となり、その曲
率半径はその成分の回転軸と平らな面との間の距
離に等しい半径に減少する。カウンター平面は、
その成分がその正常位置から旋回する回転方向に
おいて、前述のラグとなることができる。

さらに、回転可能成分は１または２以上の突起
をもつことができ、この突起は成分の正常位置に
おいて、シートのパイルの隣接へり上に係合す
る。

分離ストツプは、取り出しスロツト側において
シートを取り出すための移動手段の、ロールまた
はローラー、ことにゴムのロールまたはローラー
の形であることができ、あるいはこのようなロー
ルまたはローラーは１または２以上の分離ストツ
プに加えて設けることができ、そして前述のシー
トの単なる移動の機能を有することができる。と
くに簡単な能様において、ロールまたはローラー
はそれを回転するためにシートのパイルから遠い
側で手で接近可能である。ロールまたはローラー
が本発明による装置の内側の種々の数のシートに
適合できるように、取り出しスロツトに対して平
行に延びるその軸は、シートのパイルに対して垂
直にあるいはある角度で動くことができ、そして
装置が空であるとき、ロールまたはローラーはそ
れ自体シートのための支持面に対して動くことが
できる。

ロールまたはローラーの材料は、その表面とそ
れに面するシートの側面との間の摩擦係数が隣接
シート間の摩擦係数に比較して大きいように、選
択する。これはまた以後述べる他のロールおよび
ローラーの場合であることもできる。

ロールまたはローラーは好ましくはループ上に
取り付けられており、これは取り出しスロツトに
対して平行に延びる回転軸のまわりを旋回でき、
そしそてシートのパイルを収容するハウジングの
底中にカウンターシンクできるように配置されて
いる。このループは本発明による装置中に配置さ
れた多数のシートへロールまたはローラーの前述
の適合を許すばかりでなく、かつまたパイルが配
置されているハウジングを直立させるために使用
できるので、本発明による装置はテーブル写真フ
レームのように直立できる。装置が水平方向の位
置にかつ直立した位置の両方に立つことができる
ように、傾斜角を調節するための要素として作用
するループを、第１位置と第２位置に旋回しかつ
ロツクすることができ、ここで第１位置において
ループはシートのパイルに対して鋭角で延び、そ
して第２位置においてループは直角で延びる。

本発明による装置は、とくに、次のように配置
できる：１または２以上の分離ストツプがシート
のパイルのための支持面上に設けられており、そ
して１または２以上のそう入ストツプがカウンタ
ー支持面上に設けられており、カウンター支持面
は支持面に向かい合うシートのパイルの側に配置
されている；あるいはその逆もまた同じである。

シートのパイルのための支持面は、ハウジング
の本質的に透明なふたの内側にことに設けられて
いるか、あるいはこの内側によつて本質的に形成
されていることができ、これに対しカウンター支
持面はハウジングの底に設けられているか、ある
いはこの底によつて本質的に形成されている。

好ましくは、カウンター支持面はその支持面に
対してシートのパイルを弾性的にプレスしている
圧力プレートに設けられている。とくに空間を節
約する配置は、シートのパイルから遠いその側に
圧力プレートをプレスするための円錐形らせんば
ねを提供することによつて生成される。なぜな
ら、このらせんばねはその材料の厚さに圧縮可能
であるからである。しかしながら、カウンター支
持面を１，２または３以上のロールまたはローラ
ー、ことにゴムのロールまたはローラーによつて
形成することを可能であり、これらはシートのパ
イルをその支持面に対して弾性的にプレスする。
カウンター支持面はまた弾性の銅または弾性のプ
ラスチツク材料で作られた弾性板によつて形成で
き、ここで前述の円錐形らせんばねを１または２
以上のばね部材、好ましくは弾性板と一体式に形
成したばね部材、ことに弾性タングで置き換え、
そしてここでさらにそう入ストツプは弾性部材、
好ましくは同様に弾性板と一体式に形成された弾
性部材である。この弾性部材は弾性タングである
ことができ、残りの弾性板よりも大きい弾性をも
ち、これは、たとえば、弾性板の残部よりも薄く
作ることによつて達成できる。

分離ストツプおよび／またはそう入ストツプは
有利には弾性的に形成できる。

取り出されたシートの半自動または完全自動の
そう入に対して、本発明に従う装置は、次のよう
に設計する：スライダー部材を設け、これは取り
出しスロツトに対して垂直に、それに設けられた
取り出し輸送面上で、スロツトから出るシートを
完全に収容するような程度に、動くとができ、こ
こでそれはさらにシートがそう入スロツトへ導入
されるとき、シートを支持するためのそう入輸送
面を有する。詳細には、その前後運動のため、ス
ライダー部材はシートのパイル保持手段またはこ
れによつて形成されもしくはこの上に配置された
ハウジング上に取り付けられかつ案内される。ス
ライダー部材はフレームを有し、これはスライダ
ー部材の動く方向に延びるパイルの横方向へりに
沿つて延びる。

スライダー部材上に、取り出されたシートの横
方向へりの領域に、ばね、ことに板ばねが設けら
れており、これはスライダー部材の動く方向に延
び、取り出しスロツトから出るシートをスライダ
ー部材のそう入輸送面の平面中に押し込む。スラ
イダー部材上に設けられた、これらのばねは、取
り出しスロツトの付近において、分離ストツプと
して、好ましくはそれらが各場合弾性分離ストツ
プである曲がつた突出部を形成するような方法
で、設計される。これらのばねはおのおのみぞ中
を案内され、みぞは取り出しスロツトの制限面中
に設けられており、取り出しスロツトはパイル保
持装置またはパイルを収容するハウジング上に配
置されている。

取り出しスロツトおよび／またはそう入スロツ
トは、ハウジング上に設けられた第１取り出しス
ロツトまたはそう入スロツト限定部材と、スライ
ダー部材上に設けられた第２取り出しスロツトま
たはそう入スロツト限定部材との間に、形成でき
る。とくに、第１取り出しスロツトまたはそう入
スロツト限定部材はシートへり支持面を支持で
き、この目的でことにくさび形であることができ
る。第２取り出しスロツト限定部材はスライダー
部材上に設けられた板、ことに透明なカバープレ
ートであることができ、これはスライダー部材が
引出されていない状態にあるとき、ハウジングの
ふたを形成し、一方第２そう入スロツト限定部材
はスライダー部材の動く方向に延びる１または２
以上のスライダー部材の部分によつて形成でき、
あるいは逆もまた同じである。

とくに好ましい態様において、グラブ部材を、
パイルの取り出しスロツト側で端シートを輸送す
るスライダー部材上に設ける。このグラブ部材は
種々の方法で設計でき、たとえば、それは真空ポ
ンプへ連結された吸引手段を有することができ、
この真空ポンプはスライダー部材の動きによつて
操作しかつコントロールできる。しかしながら、
とくに簡単な設計は、グラブ部材が突出部の形で
あり、これはパイルの取り出しスロツト側で端シ
ートの、カウンターシートへり支持面の付近に配
置された、後へりと係合する。

下に横たわるシートから輸送すべきシートを前
もつて分類しかつ前もつて分離するために、カウ
ンターシートへり支持面は、取り出しスロツト側
で端シートの後へりの領域において、厚さが１枚
のシートより多少大きい段高さをもつ２つの段様
肩を有する。この段様肩は前述の回転可能な、こ
とにくさび形の、成分上に設けることができる。

取り出すおよび／またはそう入するシートを移
動させるための移動装置は、それが１または２以
上の摩擦ローラーをもち、これらの摩擦ローラー
が取り出しスロツトまたはそう入スロツトの側に
横たわるシートのへり部分に係合するように、設
計することもできる。

シートのパイルをそう入するハウジングは、押
込み式または丁番付きふたを有し、このふたはシ
ートを観察しおよび／または読むために完全にま
たは少なくとも主として透明である。このハウジ
ングはいくつかの同様なハウジングを積み重ねる
ための１または２以上の積み重ね手段を有するこ
とができる；それ自体知られている多くの積み重
ね手段を使用できる。ハウジングが積み重ねみぞ
と突起を有する場合、とくに簡単であり、かつ有
利であることが明らかにされた。

本発明のある種の態様において、スライダー部
材は次のように設計する：ハウジングのふたをス
ライダー部材に取り付け、これと一緒にふたはシ
ートの面に対して平行に、１つの側においてハウ
ジングの中から外に、その最も外側の位置におい
て、それがハウジング上にとどまり、かつ予定の
長さでシートのパイル上に係合するように、遠く
に動くことができる。

このシートのパイルに重なる部分は、好ましい
態様の１つにおいて、いわゆるそう入ストツプの
ための底として作用し、その機能は上に詳述し
た。他方において、この重なつた部分はハウジン
グの中からスライダー部材が最も遠い可能な程度
に引出されたときシートのパイルが１つの側で落
下するのを防ぐ役目をし、そしてハウジングは下
向きにその開口と面し、この場合は、たとえば、
シート、たとえば、写真がこの背面に横たわる人
によつて観察されらるときである。重なつた部分
が２つの前述の機能の第１をちようどもたない場
合、スライダー部材に向かい合つて横たわる側壁
上に、シートのパイル上に接触する１または２以
上の突起が設けられる。なぜなら、部材がその上
に２つの向かい合つて横たわる側面から接触する
とき、シートのパイルの落下は有効に防止される
からである。後者の側壁はそれ自体シートのパイ
ル上に接触することさえできる。

パイルは、スライダー部材をハウジングから引
き出すことができる側において、スライダー部材
がその最も外の位置に引出されたとき、スライダ
ー部材と重なることが原理的に好ましく、なぜな
らスライダー部材は永久的にハウジング中に残留
するように、いかなる方法によつてもハウジング
から完全に引出されてしまつてはならないからで
ある、が、スライダー部材は、次のように設計す
ることもできる：スライダー部材がその最も外の
位置においてパイル上にもはや係合しないような
程度にスライダー部材を引出すことができるよう
にし、その代わり、シートのパイルは、スライダ
ー部材がそれを引出すことができるハウジングの
側から引出されるとき、ハウジング自体とあるい
はハウジング上に配置された１または２以上の突
起と重なるようにする。

これらの場合のすべてにおいて、重なつた部分
は、スライダー部材ができるだけ遠くにハウジン
グから引出されたときでさえ、シートのパイルを
ハウジングから取り出すこと、あるいはシートを
空のハウジングにそう入することを、困難とす
る。

本発明によれば、前述の態様は、スライダー部
材の完全に引出された位置において、パイル上に
係合する部分にかかわらず、パイルを容易にハウ
ジングから取り出すことができ、あるいはハウジ
ングにそう入できるように、設計する。

これは本発明に従えば次のようにして達成され
る：スライダー部材に向かい合つて横たわるハウ
ジングの側壁を追加のスライダー部材に取り付
け、この追加のスライダー部材はロツキング手段
によりハウジング上に保持され、この手段を操作
すると、スライダー部材の完全に引出された位置
においてスライダー部材の側でシートのパイルが
重なる予定の長さより多少遠くに、ハウジングか
ら外に引出されることができる。

この方法において、シートのパイルは、スライ
ダー部材の側において、ハウジングから外に重な
つた部分を過ぎて持ち上げかつ取り出されること
ができ、あるいはハウジング中にそう入されるこ
とができ、ここで後者の場合において、それはス
ライダーに向かい合つて横たわるハウジングの側
に、すなわち、好ましくは追加のスライダー部材
上に設けられた重なつた部分の下に前もつて押し
込まれる。

ロツキング手段は詳細には、追加のスライダー
部材へ取り付けられかつハウジング中のノツチス
トツプ中に係合する保持キヤツチを有するよう
に、設計される。この保持キヤツチは、タング上
に、このタングを旋回すると、それがハウジング
中のノツチストツプとの係合から解放されうるよ
うな方法で、配置することができる。この方法で
設計されたロツキング手段の設計および操作は、
保持キヤツチがハウジング中のノツチストツプ
と、ことにタングの固有の弾性により、弾性的に
係合して保持される場合、とくに簡単であるの
で、ハウジングの内側に向かう圧力をタング上に
加えることによつて、タングはノツチストツプか
ら解放される。

この装置は、さらに、それが解放されるとき、
取り出すべきパイルを困難なくつかむことができ
るように十分に遠くに、パイルがハウジングの中
から自動的に持ち上げられるように、設計され
る。これは、保持キヤツチをノツチストツピから
解放する目的でタングが旋回するとき、シートの
パイルに面するタングの側面がシートのパイルと
係合し、ハウジングの内側に向かつて十分に遠く
旋回し、これによりパイルが好ましくはハウジン
グの中から外に１つの側において完全に押し出れ
るという事実の結果として、達成される。

追加のスライダー部材が引出されるとき、シー
トのパイルがスライダー部材の側で重なる部分の
下に同時に前進して引出されるように、タングは
それがシートのパイルと係合する領域に、摩擦の
高い係合面を有することができ、高い摩擦のこの
係合面は、タングに取り付けられた摩擦要素、こ
とにゴムの小板によつて形成できる。このような
高い摩擦の係合面は、シートのパイルの下側をプ
レスするその位置において、そうでなければスラ
イダー部材の引出しによりそのグラブ要素によつ
て引出されるであろうパイルのシートを、固定位
置に保持するという目的をもつ。これらのグラブ
要素は、関連の出願中に詳述したように、たとえ
ば、高い摩擦の材料からなるグラブリツプまたは
自由走行ロールまたはローラーであることがで
き、その回転はシートがパイルから取り出される
とき妨害されるので、これらのグラブ要素は取り
出すべきシートをそれらとシートとの間の摩擦的
係合によつてハウジングの中から押し出す。シー
トをパイルから取り出す目的でこれらのグラブ要
素によつてこのシート自体へおよぼされる高い摩
擦に、タンダ上に配置された高い摩擦の係合面に
よるシートのパイルに対する相応して強い圧力は
打ち勝つことができるので、グラブ部材は比較的
強い力で保持されたシートの上をすべり過ぎる。
そうでない場合グラブ部材はスライダー部材が引
出されるときシートを運ぶであろう。

タングの改良されかついつそう信頼性ある操作
に対して、指と係合するみぞをこのタング中に形
成でき、これによつてタングを旋回しかつシート
のパイルをタングで保持するための圧力を加え
る。タングは一般にハウジングの底から操作さ
れ、一方使用者はハウジングの上側を見るため、
操作しなければならないタングの位置をまつたく
見ることができないので、このみぞは一方におい
てタングの存在を使用者にその感触によつて容易
に知らすことができ、他方において故意でないタ
ングの操作は避けられる。なぜなら、使用者は彼
の指が故意でなくみぞの領域にきた場合直ちに気
付くことは明らかであるので、彼は指がこのみぞ
に接触するのをひじようにたやすく避ることがで
きるからである。

タングは、スライダー部材の操作中ハウジング
を保持する役目をする、グリツプ面からハウジン
グの内側に向けて有利に配置されるので、グリツ
プ面とその次に配置された指と係合するみぞとの
間の指による自動的弁別は、ことに指と係合する
みぞがグリツプ面の直ぐ次に配置されていると
き、ひじように重要である。この配置はひじよう
に実際的である。なぜなら、シートを交換する代
わりにパイルを交換しようとするとき、グリツプ
面上に存在する指をハウジングの底の面の内側に
向けてわずかだけ、次の指と係合するみぞに動か
すだけで十分であるからである。

シートのパイルがハウジングの正しい側で、す
なわち、シートがスライダー部材の重なつた部分
の下に向かつて引出された側で、あるいはハウジ
ングに適用できる場合、追加のスライダー部材の
操作のさいタングによつてプレスされるように、
タングは係合面でシートに対してプレスされ、そ
の係合面が設けられているその自由端は、ハウジ
ングの中央を越えてスライダー部材の方向に延び
ることができる。このようにして、タングによつ
て加えられる圧力はスライダー部材に面するパイ
ルの側面に作用し、そしてスライダー部材はパイ
ル中のシートの層を再配置する役目をする。

とくに簡単な構造的配置は、次のようにして達
成できる：追加のスライダー部材の、好ましくは
同様にタング形の、案内部材中にタングを形成
し、この部材はハウジング中、ことにハウジング
の底中の案内面に沿つて、追加のスライダー部材
の動く方向に変位できる。この案内部材と案内面
はこのようにして単独で追加のスライダー部材の
ための案内手段として適切であることができ、そ
のさい追加のスライダー部材のために案内部材を
さらに設けることは不必要である。

最後に追加のスライダー部材のハウジングから
出る動きを制限する役目をするストツプを、ハウ
ジング上、ことにハウジングの底上のカウンター
ストツプと協同するように、案内部材上に設ける
ことは有利である。

ここで指摘されることは、次のとおりである：
本発明は前述の型の装置に使用できるばかりでな
く、かつまたパイルから個々のシートを交互に露
出するためにある装置、ことに写真を見る交換装
置を使用するすべての場合に基本的に使用でき、
ここでシートのパイルを収容するハウジングが設
けられており、ハウジングの底はシートの面に平
行に延び、ハウジングの側壁はパイルを取り囲
み、そしてここで、さらに、ハウジングのふたは
スライダー部材に取り付けられており、これと一
緒に、シートの面に対して平行に、その最も外の
位置においてハウジング上にまだとどまるように
ハウジングの中から外に遠くまでハウジングの１
つの側面に押されることができ、あるいはシート
のパイルは、スライダー部材が引き出されたと
き、スライダー部材が引出されたハウジングの側
から予定の長さだけ重なり、ここで最後に、好ま
しくはスライダー部材に向かい合つて横たわる側
壁に、パイル上へ係合する１または２以上の突起
が設けられており、および／またはこの側壁自体
はパイル上に係合する。

原理的に本発明はシートのパイルまたは単一の
シートを各場合において２つの向かい合つて横た
わる側面で重なる突起、リムなどによつて、保持
するすべての装置に有効に使用することさえ可能
であり、それらのうち一方のリム、突起などは固
定されており、これに対し他方は、本発明に従
い、上で「追加のスライダー部材」として呼ぶス
ライダー部材に相当するスライダー部材へ取り付
けられている。

本発明のほかの利点および特徴は、以下の添付
図面についての詳細な説明から明らかとなるであ
ろう。

本発明を、添付図に原理的に示された特定の有
利な形態の構造について以下に詳述する。

第１図をまず詳細に説明する；とくに写真のパ
イルであることができる、シートのパイル１から
個々のシートを交互に露出するための図示された
装置は、この場合ハウジング２の形である、パイ
ル保持装置を有する。この装置はさらに支持面３
を有し、これはシート面に対して平行に延び、シ
ートのパイル１に対してプレスされることができ
る。第１図に従う態様において、シートのパイル
１は駆動ローラー４の圧力によつて支持面に対し
てプレスされる。駆動ローラー４は金属またはプ
ラスチツクの材料から作られたループ５に回転可
能に取り付けられている。この装置のローラーは
ハウジングの底８中の開口７中に配置されてお
り、結局手によりシートのパイル１に対してプレ
スされることができ、ここでそれはハウジング１
の内側へ動いてはいることができるので、この装
置中の変化する数のシート、すなわちパイル１の
異なる高さに適合できる。駆動ローラー４はパイ
ルの一番下のシールを取り出すためにこのシート
を変位する追加の機能を有し、この目的のため、
ローラーが使用者によつて１本または２本以上の
指で矢印９の方向に回転され、同時にシートのパ
イル１へプレスされるということが単に必要であ
るだけである。

ひじように簡素化した態様において、この駆動
ローラーを省略することさえでき、開口７を経て
使用者の指でパイル１をプレスすると同時に、第
１図において右方向に一番下のシートに圧力を伝
えて、そのシートを取り出しスロツト１０を経て
変位させることができるのに十分な大きさを開口
７は有することができる。この目的で、開口７
は、たとえば、取り出しスロツト１０に隣接する
ハウジングの部分８中のスロツトの形であること
ができる。このスロツトは、指の幅より多少大き
くかつハウジングの縦方向に延びるが、第１図に
は示されていない。

第１図に従う装置は、パイル１から１枚のシー
トを取り出すためのシート取り出し手段を有し、
そしてこのシート取り出し手段はシートのパイル
１の１つの側にシートへり支持面を有する。この
シートへり支持面１１は、少なくとも下側の端シ
ート１３のシートのへり部分１２に隣接する部分
において、この端シートの、パイル側における、
面と鋭角αを含む。好ましくは、この鋭角αはシ
ートのパイルの高さ全体にわたつて一定に維持さ
れ、その結果シートのへり支持面１１は好ましく
は、第１図に示すように、シートのパイル１の横
方向に関して傾斜した平面である。

シートのへり支持面１１は、下側の端シート１
３のシートへり部分１２の下で取り出しスロツト
１０に隣接し、取り出しスロツト１０の幅は１枚
のシートの厚さよりも多少大きく、その長さはシ
ートのパイル１のシートの、それに対して平行に
延びる、へりの長さより多少長い。シートのパイ
ル１の上側端シート１５のシートへり部分１４よ
り多少上において、シートへり支持面１１はそう
入スロツト１６に隣接し、そのそう入スロツト１
６を経て、取り出しスロツトから取り出されたシ
ートをシートのパイル１は再そう入できる。

すでに簡単に前述し、かつ以後、ことに第２ａ
〜２ｃ図に関していつそう詳細に説明する。本発
明の重要な特徴は、シートへり支持面１１は底か
ら第２番目のシートのへり部分３５と係合するば
かりでなく、延長部分１８を有し、この部分は下
側の端シート１３のへり部分１２の、パイルから
外向きに面する境界１２ａ、すなわち、一番下の
境界まで少なくなくとも遠くに延びるので、この
シートは常態で、すなわち、それに作用する変位
力が存在しないとき、取り出しスロツト１０を通
つて外に出ることができない。好ましくは、延長
部分１８は、第１図に示すように、シートのパイ
ル１を越えたへり部分１２のこの下側境界を越え
て突出する。この延長部分１８およびそれに隣接
するシートのパイル１の下側に隣接した領域にお
いて、分離空間１９が形成され、ここで下側の端
シート１３のへり部分１２は、以後詳述するよう
に、それに隣接した底から第２番目のシートの平
行なへり部分３５から離れることができる。

さらに、ストツプ２０が設けられており、これ
はシートのへり部分１２のシートのパイル１から
前述の分離を助けるため、分離ストツプと呼ぶ。
この分離ストツプは、取り出しスロツト１０から
所定の距離Ａで配置された下側端シートの領域と
係合するように配置されている。この境離Ａは、
取り出しスロツト側のシートのへり部分１２と、
下側の端シート１３の、それに対して横たわるシ
ートのへり部分２１との間の距離Ｂと比較して小
さく、あるいは、一般的にいえば、取り出すとき
シートが変位しなければならない方向におけるシ
ートのパイルのシートの寸法に関して小さい。

分離ストツプ２０は、さらに、シートの面に対
して平行でありかつストツプ面２３上に設けられ
た突出部２２（第２ａ図参照）がシートへり支持
面１１の延長部分１８内に横たわるように配置さ
れている。これにより、下側の端シート１３はそ
れ自体、すなわち、変位力の作用を受けないで、
ハウジング２が保持されている位置に無関係に、
取り出しスロツト１０を通して動くことができな
い。

シートのパイル１のそう入スロツト側において
上部境界の領域に、シートへり支持面１１の延長
部分２４が設けられており、これは、それがそう
入スロツト１６へ到達する前に、他方の端シート
１５のシートへり部分１４の、パイルから外向き
に面する境界、すなわち第１図において上部境界
まで少なくとも遠くに延びるので、また一番上の
シートのシートへり部分１４はカバーされ、そし
てそう入スロツト１６を通るシートのそう入は妨
げられることはない。好ましくは、延長部分２４
は十分に大きくて、シートのへり１４の上部境界
１４ａを越えて突出する。延長部分２４のこの部
分と、延長部分２４に隣接する端シート１５の上
部側面とに隣接して、そう入空間２５が形成され
ており、これを通して、そう入スロツト１６を経
てはいるシート２７のへり部分２６（第２ｃ図参
照）は、パイル１中に配置されたシートのへりに
よつて妨害されずに、パイル１中へ押し込まれる
ことができる。

上端のシート１５のシートへり部分１４はシー
トへり支持面１１の延長部分２４の領域内に保持
されるように、かつシート２７の導入を促進する
ために、ストツプ２８が設けられており、これを
そう入ストツプと呼ぶ。このそう入ストツプ２８
はそう入スロツト１６から所定の距離Ｃで配置さ
れている端シート１５の領域と係合し、この距離
Ｃはそう入スロツト側におけるシートへり部分１
４とそれに向かい合つて横たわるシートへり部分
１５ａとの間の距離Ｄに関して小さい。いつそう
一般的な用語で、距離Ｄは、シートがパイルから
取り出され、あるいはパイルへ導入されるときこ
れらのシートを動かさなければならない動きの方
向における、シートのパイル１のシートの寸法に
等しい。

ストツプ２８は、シートの面に対して平行にか
つそう入ストツプ２８のストツプ面２８ａ上に配
置された突出部２９（第２ｃ図参照）がシートへ
り支持面１１のそう入スロツト側における延長部
分２４内に横たわるように、配置される。これに
より、一番上の端シート１５のシートへり部分１
４はハウジング２のいかなる位置においても、そ
う入スロツト１６へはいることができず、かつ圧
力がパイル１へ下から、たとえば、駆動ローラー
４によつて作用したときでさえ、はいることがで
きない。

シートへり支持面１１は、少なくともそう入ス
ロツト側の延長部分２４の領域において、端シー
ト１５の、パイルから外向きに面する、面と鋭角
βを含み、これはこの場合角度αと等しい。なぜ
なら、すでに述べたように、シートへり支持面１
１は、その延長部分を含めて、連続な平面である
からである。しかしながら、原理的には、角度β
は角度αとかならずしも等しくなくてよい。

鋭角αまたはβは一般に30゜〜60゜、好ましく
は45゜〜60゜、ことに好ましくは40゜〜50゜であ
る。できわめてよく動作する本発明による装置の
一態様において、鋭角αおよびβの大きさは42゜
であつた。

へり支持面１１から遠いパイル１の側におい
て、カウンターシートへり支持面３０が設けられ
ており、これは上部端シート１５の、パイルの内
側に向かつて面する、面と鋭角γを形成し、そし
てこれは変位の方向におけるシートの縦寸法より
多少大きい、シートへり支持面１１からの距離
で、配置されている。このカウンターシートへり
支持面３０は、すでにその名称で表現したよう
に、シートへり支持面１１のためのカウンター面
である。結局、これらの２つの面１１および３０
は好ましくは互に相補的に作られるので、第１図
の態様におけるカウンターシートへり支持面３０
は同様に平面であり、そして鋭角γは角度αおよ
び角度βに等しい。

本発明の下に一般に横たわる原理、すなわち、
シートのパイルからの１枚のシートの分離および
１枚のシートをシートのパイル中に導入する原理
を、こんどは第２ａ〜２ｃ図を参照しながら、第
１図に示した写真を見る交換装置の態様の操作に
照して説明する。

まず第２ａおよび２ｂ図について説明する。第
２ａ図は下側の端シート１３を示し、このシート
はその静止した状態、すなわち、取り出しスロツ
ト１０の方向における変位力の作用を受ける前の
パイル中に常態で保持されている位置にある。こ
の位置において、取り出しスロツトに隣接するそ
のシートへり部分１２は、シートへり支持面１１
の延長部分１８の前に存在する。この位置におい
て、それはストツプ２０によつて保持されてい
る。たとえば、ゴムからなる駆動ローラー４が開
口７の領域において端シート１３の下面上にプレ
スされ、同時に矢印３１の方向に回転されると、
矢印３２の方向の変位力はシート１３へ作用する
ので、シートのへり部分１２はシートへり支持面
１１の延長部分に対してプレスされる。シート１
３は、図面には次の２枚のシート３３および３４
のみが示されている、シートのパイル１の重なつ
て横たわるシートのために、シートへり支持部分
１２の領域において上向きに曲がることはできな
いので、それは分離空間１９中に曲がり込み、そ
して第２ａ図中に矢印３２で示す方向に右に向か
つて変位力によつてプレスされるので、それは最
後に取り出しスロツト１０へ到達し、前述の方法
で駆動ローラー４がさらに操作させるとそれはそ
こから出る。

自動的なシートへり部分１２の分離空間１９の
曲がりおよびその取り出しスロツト１０中への動
きは、シートへり支持面１１の傾斜（角度α参
照）によつてさらに促進され、これはある文脈に
おいて分離空間１９および取り出しスロツト１０
中への動きの意味においてシートへり部分１２を
導入する「案内面」として作用する。この点に関
して、シートのパイルの方向におけるシートへり
支持面１１の傾斜は正確に逆となるので、シート
へり部分１２はパイルの内側に向かう、すなわ
ち、上向きの曲がりは、重なるシートによつてば
かりではなく、かつまたシートへり支持面１１の
傾斜によつて防止されることを述べることができ
る。

下側の端シート１３が動くとき、端シート１３
とそのすぐ上に横たわるシート３３との間に作用
しかつ同様にしてシートをシートへり支持面１１
の方向に変位させる摩擦力は、シート３３を分離
空間１９中にかつ取り出しスロツト１０中へ曲げ
るためにシート３３の前へり部分３５へ加えねば
ならない摩擦および曲げ力より小さい；これによ
り２枚のシートの同時の取り出しスロツトの内側
入口への動きは防止されることに注意すべきであ
る。その結果、シートへり支持面またはそれに隣
接するシートへり部分１２と取り出しストツプ
の、取り出すべきシートの抜き出し方向におけ
る、前へり部分との間の距離Ａは、−物理的に表
わして−取り出すべきシート１３とそれに隣接す
るシート３３との間に伝わる摩擦力が、分離面１
１においてシートへり部分を曲げるのに必要な摩
擦力に比べて小さいように選定する。

前述の力の比は、シートへり支持面１１の傾斜
角、すなわち鋭角αが前述の範囲内に存在するよ
うに選ぶことによつて、主として確保される。そ
れは、また、駆動ローラー４の表面とシート１３
の下面との摩擦係数が、駆動ローラー４の表面の
材料を適当に選ぶことによつて、シート１３とシ
ート３３との隣接面の間の摩擦係数よりも実質的
に大きくすることによつても、確保される。

この力の比は、取り出すべきシート１３に隣接
するシート３３が取り出すべきシート１３に比べ
て長さが多少短かいか、同じ長さであるか、ある
いは多少長いかにかかわらず、有効であるので、
２枚のシート間の摩擦力の結果、それに隣接する
シート３３のへり部分３５が変位運動の開始時に
シートへり部分１２と同時にシートへり支持面１
１に衝突するかどうか、あるいはシートへり部分
３５がシートへり部分１２より早くあるいは遅く
シートへり支持面１１に衝突するかどうかは、重
要ではない。摩擦の結果シート３３へ伝わる力
は、前述の比のため、シートへり部分３５を下向
きに曲げるためには不十分である。明らかなよう
に最も有利な場合は、シートへり部分１２がシー
トへり支持面１１へいつそう早く衝突する場合で
ある。なぜなら、それは次いでシート３３をスト
ツプ面２０の変化する領域において上向きに分離
空間１９、すなわち曲がつた部分１３ａの領域
（第２ｂ図参照）中に押し込むからである。これ
はシートへり部分１２が分離空間１９中にはいる
ときに生ずる。好適さやわずかに劣るのは、へり
部分１２および３５がシートへり支持面１１に同
時に衝突する場合である。なぜなら、その時点に
曲がつた部分１３ａは形成されていないからであ
る。この場合、しかしながら、シートへり部分１
２はある程度分離空間１９中に曲がるシートへり
部分３５に対して「ストツプ」として作用する。
同じ効果は、程度は少ないが、シートへり部分３
５がシートへり部分１２の前にシートへり支持面
１１へ衝突するときにさえも、起こる。

シート２７のパイル１への再導入（第２ｃ図参
照）について、ここで詳細に説明す。

パイルの一番上のシート１５のへり部分１４に
よつて妨害されないように、シートをパイルの上
側に押し込むことができるようにするために、す
でに述べたそう入空間２５を形成し、これはそう
入ストツプ２８とシートへり支持面１１の延長部
分２４との組み合わせによつてつくられる。なぜ
なら、シート２７のそう入前そう入ストツプ２８
はそれに隣接するシート１５を押しかつ下に保持
しているので（第２ａ図参照）、このシートのシ
ートへり部分１４は認められるようにそう入スロ
ツト１６の下に静止するようになるからである。
そう入スロツトに向かい合つて横たわるストツプ
２８の側面上に形成された傾斜面３６によつて、
シート２７の前へり部分２６は、そう入スロツト
１６中へはいつたとき、下向きに、すなわち、パ
イルへ向けて押され、そして前へり部分２６は、
認められうる抵抗を何ら受けることなく、第２ｃ
図においてシート１５の上側に沿つて左側にすべ
り、最後にはカウンターシートへり支持面３０の
付近に到達し、そしてシート２７はパイル中に完
全にそう入される。

この時点において、延長部分２４の傾斜（角度
β参照）の結果、シート２７のへり部分２６が、
ストツプ面３６の付近で、シート１５を係合し、
これを、たとえば、寸法許容度の結果、多少カウ
ンターシートへり支持面３０の方向に、押すと
き、へり部分１４によるシート２７のそう入の妨
害は、また、防止されるという事実にとくに注意
すべきである。角度βは、シート１５が寸法許容
度の範囲内で最も短かいときであつてさえ、シー
トへり部分１４がそう入スロツトの領域にはいる
まで、「上に動いたり、あるいは上に曲がつた
り」できないように、延長部分２４の長さと組み
合わせて、選定する。

最後に、そう入空間に関して述べなければなら
ないことは、ハウジング２がいかなる位置にあつ
ても、あるいはどんなに多くのシートをハウジン
グ２が含有しても、そう入空間はシート２７のそ
う入を許すということである。この再そう入は、
第１図の簡単な態様において、手によつて行なわ
れる。なぜならば、この態様は特別の機構をもた
ないで操作できる装置をできるだけ簡単に供給す
る目的でつくられたからである。

取り出しスロツト１０は曲がつているか、ある
いは多少上向きに傾斜していることができ、すな
わち、静止位置に配置される端シート１３の、シ
ートのパイルに面する、側面の延長部分３７と鋭
角δを形成できる。この鋭角δは好ましくは１゜
〜10゜、ことに２゜〜４゜である。

ハウジングの底８中に存在するループ５は、ハ
ウジング２をテーブル上に立てる傾斜した直立要
素として作用でき、この目的のため、それはハウ
ジングの底の中からちようど旋回することがで
き、事実ハウジングの底と鋭角および／または直
角を形成するまで旋回できる。このループはさら
にこれらの２つの位置にロツクできる。この方法
で、ハウジング２を、水平位置または直立位置
で、あたかも直立写真フレームであるようにし
て、使用できる。このようにして、望むように、
数日、数週間または数カ月のある種の間隔で、本
質的に透明なハウジングの下にパイル１の一番上
のシートとして他の写真を保持することができ
る。

また、次のことを述べなくてはならない：駆動
ローラー４は取り出しスロツトに近接しすぎると
へり部分１２が分離空間１９中へ曲がり込むのを
妨害するであろうから、近接しすぎないように配
置する；しかしながら、それが取り出しスロツト
から離れすぎないようにする；なぜなら、そうで
ないとそれは下側シート１３上に横たわるシート
３３にある圧力をもつて作用して、この圧力によ
り前へり部分３５は上向きに押されないで下向き
に押されるであろうからである。したがつて、圧
力ローラー４は、ハウジング中のシートの数に適
合することもできるので、前述の解説から理解で
きるように、３つの問題を同時に解く。

また、次のことを述べなくてはならない；第１
ａおよび１ｂ図に従う態様の駆動ローラー４はま
たハウジング２の向かい合う境界において対応す
る開口中に配置することができ、そして指により
その軸でパイル１の方向に動かすことができるの
で、手によりそれを操作でき、一方他方の手によ
り問題のシートはハウジング１２から取り出さ
れ、その結果使用者の２つの手の間で仕事の自然
に分割させることができる。

第１ｃ図は第１ａおよび１ｂ図に比較して変更
した態様のハウジングの底８の平面図であり、ロ
ーラー４は開口７中に配置され、この開口７は駆
動ローラー４の長さより広く、そして取り出しス
ロツトの方向においてハウジングの中央からその
付近に配置されたハウジングの底８の境界の領域
まで遠くに延びる。

第１ｃ図における駆動ローラー４はループ５に
取り付けられ、このループ５はパイル１のシート
の変位方向にハウジングの底に沿つて変位するこ
とができ、そしておのおののハウジングの底中の
開口７ａ中のその端５ａによつて案内され、その
開口はハウジングの底の外側でカバーされなけれ
ばならないので、ループの端５ａはハウジングの
底８の平面を去ることはできない。ループ５は第
１ｃ図に示された静止位置にもどりばね５ｂによ
つて保持される。ループの他端へ取り付けられた
輸送ローラーは自由回転ローラーであり、かつそ
れが使用者の手によつて矢印５ｃの方向に隣接の
後側に対して押されかつ矢印５ｃの方向に引けれ
るとき、回転できないようにロツクされるので、
それは輸送部材として作用し、シートを取り出し
スロツト１０を通して押す；とくに、このような
ことが可能であるのは、輸送ローラーはシートの
下面と輸送ローラー４（たとえば、これはゴムま
たはプラスチツク材料からなる）との間で比較的
大きい摩擦係数が生ずるように作られているから
である。シートが取り出しスロツトから出てしま
うと、シートをつかみ、完全に引出して外に出す
ことができ、輸送ローラー４をいつたん解放する
と、これは矢印５ｃに対して反対方向に回転させ
ることができ、もどりばね５ｂの復元力のため第
１ｃ図に示す静止位置に引きもどされ、ここで輸
送ローラー４はこんどはパイル１の一番下のシー
トの下側上で回転できる。第１ａおよび１ｂ図に
従う態様に比較した第１ｃ図に従う態様の利点
は、使用者の指の動く方向が取り出すべき特定の
シートの動く方向に一致するということである。

製作上の理由で、第１ａ〜ｃ図に従う態様にお
けるループ５は、輸送ロールまたはローラー４が
その上に配置される前に、曲がつていることが有
利である。これは通常不可能であるが、第１ｄ図
に断面で示されているローラーを用いると達成で
き、このローラーは円周面４ｃまで遠くに曲線の
形で回転方向４ｂにおいてその軸方向開口４ａか
ら接線方向に延びるスロツト４ｄを有し、このス
ロツトは輸送ロールまたはローラー４の材料は弾
性であるので、この場合針金またはプラスチツク
材料からなるループ５よりも厚さを小さくするこ
とができる。

第１ｅ図は第１ｃ図に従う輸送手段の可能な変
形を示し、ここでループ５の代わりに板５ｆが設
けられており、その上に、たとえば、ゴムからな
り、小板の形の保持要素４ｅが配置されており、
これは輸送ローラー４の代わりをする。板５ｆは
ハウジングの底８中に、保持要素４ｅがシートの
パイルの対応する下のシート、すなわち、第２ａ
〜２ｃ図においてシート１３に係合する。第１ｅ
図において板５ｆの下側に、使用者の指と係合で
きるみぞ付領域またはへりを形成できるので、使
用者はシートの押し出し方向に板を動かし、次い
でシートをつかんた後解放するだけでよい。

第１ｆ図はカバー５ｇを示し、このカバー５ｇ
は使用者の指Ｆをその上に係合できる段５ｈを有
し、ループ５に取り付けられているか、あるいは
ループ５の代わりに設けられており、ここで後者
の場合輸送ローラー４もカバー５ｇに取り付けら
れ、そしてカバー自体はハウジングの底８中に変
位可能に取り付けられている。

第３ａ図は、第２図に従う装置の変形した態様
を示し、ここでスライダー部材３９が設けられて
おり、これはハウジング４０からほとんど完全に
取り出すことができ（短かい部分を除き）、この
ハウジング４０はそれ以外はハウジング２と同じ
方法で構成されており、そして各側に板ばね４１
を有し、これらの板ばね４１は出るシートを上向
きにスライダー部材の支持面に対してプレスす
る。この態様の利点は、取り出したシートを再そ
う入するとき、「ねらう」ことが不必要であるの
で、このシートの再導入位置は確保され、かつ半
自動的になされる。

第３ｂおよび３ｃ図は、ばね４１を不必要なも
のとする、可能な変形を示す。この場合におい
て、スライダー部材の引出し方向において後部に
あるスライダー部材の端に、カム様突出部３９ａ
がスライダー部材の底に、第３ａ図においてほぼ
３９ｂに設けられており、そしてシートへり支持
面１１がそれに対して配置されかつここで３９ｃ
で示し、かつ、たとえば、横断面であるが、他の
横断面であることもできる。部分は、軸３９ｃの
まわりを矢印３９ｅの方向に、ばね、たとえば、
ねじりばねに抗して回転できる。

カム様突出部３９ａは、第３ｂ図において、再
そう入のさい回転くさび３９ｄの下側ヘリ部分に
対して衝突し、くさび３９ｄの矢印３９ｅの方向
に回転させ、導入すべきシート３９ｆはそれに面
する回転くさびの面に沿つて上向きに案内され
（第３ｃ図参照）、そしてスライダー部材３９をハ
ウジング中にさらに押し込むとそう入スロツト１
６（ここでは図示せず）中に押し込まれる。わか
るように、この態様において、「ポイント」と見
なすことができるものが設けられており、これら
のポイントは回転くさび３９ｄとカム様突出部３
９ａとからなる。

第４ａ〜４ｆ図において、本発明のほかの態様
が示されており、この態様によると、パイルから
のシートの完全に自動的な取り出し、およびパイ
ル中へのシートの再そう入は、単にスライダー部
材４３をハウジング４２から引出し、そしてそれ
をハウジング中にそう入することによつて可能で
ある。

スライダー部材４３は、この態様において頂部
に設けられた取り出しスロツト１０に対して垂直
に、動くことができ、その程度はスライダー部材
４３がそれに対して設けられた輸送面４５上にお
いて、スロツトから出る特定のシート４４を完全
に収容し、輸送面４５によつてシート４４はそう
入スロツト１６へ再そう入される。しかしなが
ら、ハウジングからのスライダー部材の完全な取
り出しは適当なストツプによつて防止される。

その前後運動のため、スライダー部材４３はハ
ウジング４２中を案内され、その目的にそれはフ
レーム４６を有し（第４ｂおよびｆ図参照）、フ
レーム４６はスライダー部材の動く方向に延びる
スライダー部材部分４７を有し、この部分はハウ
ジング４２の内側および／またはハウジングの底
中の対応するみぞ中をすべつて変位可能である。
スライダー部材はハウジング中をいろいろな方法
で案内されることができ、そして多数の方法のい
かなる方法によつても設計でき、たとえば、入れ
子式で引き抜きできる。

好ましくは、スライダー部材４３はハウジング
４２の側壁で部分的に案内されるので、スライダ
ー部材の内側に面するスライダー部材の案内部分
の面は支持面からなり、それらの面によつてハウ
ジング上に引出されたシートはその側でスライダ
ー部材の中から外へ落下するのを防止される。

第４ａ〜４ｇ図に示された態様において、スラ
イダー部材はさらに本質的に透明なハウジングの
ふた４９からなり、これはフレーム５１中に固定
された透明板５０からなる（第４ｆ図参照）。ス
ライダー部材が引出されたとき、実際上自由に横
たわる位置にあるシートが落下できないように、
スライダー部材はその後ヘリ部分５１が、引出し
方向に、パイル１の対応するヘリ部分もまたカバ
ーするような程度にのみ、ハウジング４２から引
出すことができる。ハウジングの他端に、タング
形部材５２が設けられており、これは一番上のシ
ートのヘリ部分上に係合し、そして各場合写真支
持面によつて「それを抑えつけている」、すなわ
ち、スライダー部材４３が引出されたときハウジ
ング４２の中から外へシートがはね出したり、落
下しないように抑えつけているので、抑えつけタ
ングと呼ばれる。

スライダー部材４３の操作端は、底においてフ
ランジ５３によつてハウジング４２の方向に延長
される。スライダー部材４３がそう入されると
き、このフランジは適当な長さ、たとえば、10〜
14m、だけハウジングの底中へ突出し、これはこ
の領域において対応するみぞ５４を有する。フラ
ンジ５３の目的はつかみ面として作用することで
ある。

シートの引出しおよびその再導入の原理は第２
ａ〜２ｃ図についてすでに説明したものと同じで
あり、ここでシートへり支持面１１はハウジング
４２に固定した成分５５上に配置されており、こ
の成分は分離くさびまたはセパレーターとも呼ば
れ、そして取り出しスロツト１０およびそう入ス
ロツト１６のおのおのの側面を限定する。取り出
しスロツト１０の他の側はスライダー部材のふた
４９の内側によつて形成され、そしてそう入スロ
ツト１６の他の側は、スライダー部材部分４７に
よつて、完全にまたは部分的に形成されており、
この部分はスライダー部材の動く方向に延びる。
分離ストツプはスライダー部材の各側（それらの
１つのみが第４ａ図において見ることができる）
に、いつそう正確にはその前の外向きの曲がつた
部分５７によりスライダー部材の引出し方向に設
けられたばね５６によつて形成される。これらば
ねは、抑えつけばねとも呼ばれ、さらに取り出し
スロツト１０から出るシート４４をスライダー部
材上に設けられた輸送面４５へ移す目的を有し、
その輸送面４５によつてシートをそう入スロツト
１６中にそう入され、そのスロツト１６のそう入
ストツプ５８は圧力プレート５９上に設けられた
１または２以上の弾性タングによつて形成する。
圧力プレートはばね６０の圧力の下にあり、そし
てこれはスライダー部材のふた４９の内側に対し
てシートのパイル１を押しつける。

取り出しスロツト１０を経るシートの押し出し
は、グラブ部材６１によつて行ない、このグラブ
部材６１はスライダー部材のふた４９の後端に設
けられており、そして本質的に突出部の形であ
り、それに隣接してスライダー部材の引出し方向
にグラブキヤビテイが存在し、これは取り出すべ
きシートのヘリ部分を圧力プレート５９の作用下
にグラブ部材と信頼性をもつてスナツプ係合させ
る目的を有する。キヤビテイ６２は、たとえば、
幅が約３mm、深さ約0.5mmのみぞであるとができ
る。このようにしてグラブヘリは「損傷のない」
側面上を、すなわち、上向きに、第２の一番上の
写真が接触できないところに、ある程度延びる。

これはグラブ部材と係合するシートのヘリ部分
が損傷される、すなわちそれが広げられるという
意味において圧縮されるとき、とくに有利であ
る。これによりシートがさらに損傷されることが
防止される。

このシステムのいつそう信頼ある操作は、好ま
しくはシートとして使用する写真はそのヘリの境
に写真側で鋭い切断角をもち、反対の横たわるヘ
リで鈍角をもつという一般に提示される事実に基
づく。

回転くさび６３は軸６４のまわりで回転可能で
あるので、その上に配置された抑えつけタング５
２は、回転くさびがその静止位置から回転すると
き、第４ａ図において左側の限界の領域でシート
のパイル１を完全に解放する。このようにして、
スライダー部材４３が引出されたとき、シートの
パイル１をハウジング４２から取り出すことがで
きる。とくに、シートのパイル１をハウジング４
２に簡単にかつ自動的に入れることができる。

回転くさびを第４ａ図に示すその正常位置に信
頼性をもつて保持することを確保するため、ロツ
キング手段が設けられている。このロツキング手
段は、ハウジングの底の内側に配置された平面６
６と回転くさび６３の向かい合つて横たわるカウ
ンター平面６７とによつて本質的に形成され、こ
こで平面６６とカウンター平面６７は互に弾性的
に隣接し、これは、たとえば、適当な方法で形成
されたハウジングの底の固有の弾性によつて達成
される。カウンター平面６７は、ハウジングの外
側を越えて、曲面６８となり、その曲率半径γは
γ＋△γの半径に増加し、γは平面６６からの回
転軸６４の距離に等しい。回転くさびの他方の側
に、平面６７に隣接してラグ６５が存在し、この
ラグ６５はシートのパイル１の隣接するヘリ部分
の下に係合し、そして回転くさび６３がその正常
位置から旋回するとし、シートのパイルのそのヘ
リで持ち上げるので、シートはいつそう容易に取
り出すことができる。

回転くさびはその上端に２つの段様肩１００お
よび９９を有し、それらの高さは各場合シートの
厚さにほぼ等しい。これらの段様肩は、次の理由
で、グラブ部材６１が実際には一番上のシートの
ヘリのみをつかむことができるという意味におい
て、予備分類操作を行なう： スライダー部材４３がシートの取り出し後再び
押しもどされるとき、この取り出されたシートを
底でそう入スロツト１０を経て押し入れるため
に、スライダー部材４３へ取り付けられたハウジ
ングのふた４９の内側はパイルの一番上のシート
に摩擦力を加え、これは下に横たわるシートに部
分的に伝えられる。この摩擦力の結果、一番上の
シートは、前のシートの取り出しの間このシート
の摩擦によつてシートのヘリ支持面１１に向つて
運ばれ、こんどは再び押しもどされる。それは圧
力プレート５９によつて上向きにプレスされるの
で、それは第１の段様肩のところまで遠くに押し
もどされることができるだけである。なぜなら、
それはこれによつてカウンターシートヘリ支持面
３０の方向にさらに動くことが防止されるからで
ある。結局、第２の一番上のシートは、第４ａお
よび４ｃ図において段様肩１００の下側ヘリとい
やしくも接触するようになるかぎり、このヘリは
傾斜しているかまたは丸いためそれはこのヘリを
すべつて越えることができるので、第２のステツ
プ様肩９９のところまで遠くにさらに押しもどさ
れる。

この予備分類は、また、シートが受ける対応す
る寸法的許容度が存在するとき行なわれ、そして
そのため一番上のシートが第２の一番上のシート
より短かつたり長かつたりし、あるいは後者と同
じ長さである場合が起こることがある。これにつ
いて詳述する。

(a) 一番上のシートが第２の一番上のシートよ
り短かいとき、第１の段様肩１００は一番上のシ
ートがそれに到達する前に第２の一番上のシート
のヘリと接触するようになることがある。しかし
ながら、スライダー部材のふた４９と一番上のシ
ートとの間の摩擦力の結果伝えられる動きは一番
上のシートと第２の一番上のシートとの間のもの
よりも実質的に大きいので、後者は究極的には一
番上のシートによつて取り除かれ、そして第１の
段様肩１００の丸いヘリを越えて第２の段様肩９
９へさらに押しもどされる。

(b) 一番上のシートと第２の一番上のシートが
同じ長さであるとき、前のシートが取り出される
間スライダー部材が引出されるとき、第４ａ図に
おいて、一番上のシートの一番後のヘリは、スラ
イダー部材が再そう入しはじめるとき、第２の一
番上のシートの対応するヘリに関してさらに右に
横たわるので、第２の一番上のシートのヘリは先
ず第１の段様肩１００と接触するようになり、次
いで一番上のシートによつて変位され、第２の段
様肩９９へ押しもどされる。

(c) 最後に、一番上のシートが第２の一番上の
シートよりも長いとき、そのシートのヘリ部分は
第１の段様肩とまず係合し、これに対し第２の一
番上のシートの対応するヘリ部分は右にさらに静
置するようになる。この場合もまたグラブ部材に
係合されるべき一番上のシートのシートヘリ部分
は第２の一番上のシートのへり部分から信頼性を
もつて分離される。

予備分操作を提供するグラブヘリ６１と段様肩
１００および９９の満足すべき操作は、次の事実
によつて確保される：２つの段様肩がその上に設
けられている抑えつけタング５２は正確に正しい
レベルにおいて、すなわち、一方においては前述
のロツキング手段によつて、二重に確保され、そ
れによつて回転くさびは信頼性をもつてその正常
位置に保持され、そして他方において抑えつけタ
ング５２は同様に正確に正しい位置にスライダー
部材のふた４９中のみぞ８４によつて保持される
ので、その結果段様肩とグラブヘリの故障のない
操作が確保される。

円錐形らせんばね６０は、圧力プレート５９の
右の部分（第４ａ図において）よりも左の部分に
強い圧力をそれがおよぼすように設計または配置
する。これは次の事実により達成される：第１
に、それぞれのシートヘリ部分は信頼性をもつて
スライダー部材の後端におけるグラブキヤビテイ
６２中に押し込まれ、そして第２に分離を助ける
抑えつけばね５６の前の曲がり５７の妨害は回避
される。

また、次のことを述べなくてはならない：圧力
プレート５９と弾性そう入ストツプ５８は弾性金
属またはプラスチツク材料の単一の部分からな
り、それはさらにばね６０の機能を引き継ぐ内側
上に打抜きされたタングを有することができる。
弾性そう入ストツプ５８はできるだけ広くて、曲
がつたシートでさえ再そう入されるとき粘着でき
ないようにすべきである。さらに、そう入ストツ
プの弾性は、ハウジング４２にシートが存在しな
いか、あるいは数枚のシートだけが存在するとき
でさえ、そう入ストツプがハウジングの底まで遠
くに、あるいはほとんど底まで遠くに延び、その
結果ハウジングに数枚のシートが存在するとき、
そう入すべきシートが圧力プレートのもとに押さ
れないようなものである。

圧力プレート５９は、また、たとえば、第４ｇ
図における態様に示されているように、弾性鋼ま
たは弾性の丸いプラスチツク材料の「針金フレー
ム」によつて形成することもできる。このタイプ
の部材は単一の長さの針金から曲げて作ることが
でき、そして想像上の四角形の各角にらせんばね
６０ａが存在するように曲げることができ、らせ
んばね６０ａはらせんばね６０を置換し、同様に
円錐形であることができる。これらのらせんばね
６０ａは中間棒５９ａによつて互に結合し、中間
棒５９ａはらせんばねの延長部であり、そしてら
せんばね６０ａの端の上部レベル上に配置される
ので、それらはあたかも、シートのパイル１のた
めの支持面を形成し、第４ａ図においてそれらの
支持面は圧力プレート５９によつて形成される。
第４ｇ図において、２つの前のらせんばね６０ａ
は中間棒５８ａによつて互に結合され、中間棒５
８ａは同様にらせんばねの延長部であり、ある傾
斜でらせんばねの上側から下向きに延びるので、
それはそう入ストツプ５８の機能をもつと同時
に、その上向きに傾斜する前の結果、そう入スロ
ツト１６へはいつてくるシートを上向きに案内
し、または方向づけ、そして事実第４ａ図では示
されていないそう入ストツプ５８の前端がハウジ
ングの底まで遠くに延びかつハウジングの内側に
向けてある角度でのぼるように設計される。

第４ｄ図は、スライダー部材４３へ取り付けら
れたふた４９のグラブ側端の断面を示し、このふ
たにおいてグラブキヤビテイー６２中に、比較的
高い摩擦係数をもつ材料、たとえば、ゴムのスト
リツプ６２ａが設けられており、その自由表面６
２ｂは、好ましくは平らであり、グラブ部材の下
側ヘリ４９ｂに関して高さｈ、好ましくは0.1mm
だけキヤビテイ６２の内側に向かつて変位してい
る。

６２ａの代わりに、シートのパイル１へ、各シ
ートのグラブ側境界において、たとえば、シート
の下側上に、配置された、鉄または他の磁気で引
き付けられる材料の１または２以上の要素、たと
えば、ストリツプを取り付ける場合、磁気棒また
はストリツプを設けることができる。この場合、
磁力はそれが一番上のシートのみを取り上げるこ
とができるようなものである。次にシートがある
程度、実質的に弱いが、磁力によつてまた取り上
げられるときでさえ、このシートは分離くさび５
５によつて保持しもどされる。

最後に、第４ｅ図はハウジングのふた４９の横
断面を示し、ここでばね５６は弾性かつ透明なプ
レート５６ａによつて置換されており、このプレ
ート５６ａは負荷のかからない状態で曲がり部分
５６ｂを有し、これはそう入ストツプに相当す
る。製作上の理由で、これは大きな利点である。
なぜなら、その場合ハウジングのふた４９と弾性
プレート５６ａは両方とも透明なプラスチツク材
料、好ましくは同じ材料から、単一操作工程にお
いて射出成形できるからである。

プレート５６は５６ｂに（領域５７におけるば
ね５６と同じ方法で）比較的平らな、外向きに曲
がつた領域５６ｃをもつので、問題のシートはそ
の長さの比較的大きい面積にわたつて圧力を受け
る。この目的に対し、プレート５６ｄおよびまた
５６ｅにおいて比較的強く曲がつている。

さらに第５ａおよび５ｂ図は、取り出すべきシ
ートの分離と取り出しを、真空ポンプ９１へ接続
した吸引手段９０によつて行う装置を示す。この
真空ポンプはスライダー部材によつて操作されか
つコントロールされる。

パイルの一番上のシートが吸引手段によつて輸
送される装置の特定の好ましい態様は、第６図に
縦断面図で示されている。この装置は、第４ａ図
の装置と同様に、スライダー部材４３を有する、
ハウジング４２からなる。このスライダー部材
は、２つの部分、すなわち、スライダー部材の主
要部分である第１部分４３ａと、スライダー部材
の前にスライダー部材の引出し方向に配置された
第２前部分４３ｂとからなる。この部分４３ｂは
スライダー部材４３の引出しおよびそう入方向に
距離Ｅだけ変位可能に設置されている。スライダ
ー部材４３を引出しかつそう入するために、使用
者はスライダー部材部分４３ｂ上に設けられたグ
リツプ面をつかむ。結局、第６図に示す位置で出
発する場合、スライダー部材部分４３ｂは、スラ
イダー部材４３のハウジング中への後の再そう入
のとき、まずそのストツプ面７１とともにストツ
プ面７２のところまで動いた後、スライダー部材
部分４３ａはスライダー部材部分４３ｂと一緒に
ハウジング中へ押し込まれる。取り出しのとき逆
のことが起こり、すなわち、スライダー部材部分
４３ｂはまず動き、これに対しスライダー部材部
分４３ａは、変位運動の間ハウジングが加える摩
擦抵抗によつて、ハウジング中に保持される。こ
のスライダー部材部分４３ｂは、ストツプ７１が
ストツプ７２から距離Ｅだけ離れるまで遠くに動
き、次いでスライダー部材部分４３ｂはスライダ
ー部材部分４３ａからそれより遠くに動くことや
できないので、前者は後者を運ぶ。

スライダー部材４３ａおよび４３ｂの相対運動
が距離Ｅに限定される理由は、次のとおりであ
る： スライダー部材部分４３ｂはピストン７４へロ
ツド７３により取り付けられており、ピストン７
４はスライダー部材部分４３ｂの後端に設けられ
ているシリンダー７５内でスライダー部材４３の
引出し方向に動き、その軸はスライダー部材４３
の引出しおよびそう入の方向に平行に延びる。ス
ライダー部材４３が完全にハウジング中にあると
き、ピストン７４は、第６図に示す、その最も遠
い位置をとり、ここでその前端７６は破線７７で
示された位置に配置されている。使用者がスライ
ダー部材部分４３ｂを引くとき、まず最初にピス
トン７４はこの位置から右にその動きが円筒形孔
７５の端によつて停止するまで遠くに動き、次い
でスライダー部材部分４３ａ必然的に運ばれる。

このピストン７４の動きはシリンダー７５内に
減圧を生じ、それによつて一番上のシート１５は
シリンダー７５内に設けられた吸引開口７４に対
して吸引され、その開口の円周にはシート７９が
設けられている。このシールは、たとえば、ゴム
から作られたＯリングであることができ、シート
のパイル１に面するその側面がスライダー部材４
９の下面と同一平面となるように配置されてい
て、その結果スライダー部材４３のハウジング４
２中への再そう入のさい一番上のシートへおよぼ
される摩擦力はできるだけ低くされる。望むなら
ば、破線で示す広く、浅いみぞ８０は吸引孔７８
とシール７９のまわりに設けられており、これに
よつてシール７９をスライダー部材のふた４９中
にわずかにはめ込まれるように配置することがで
きる。なぜならシート１５の対応する上側面はこ
のみぞ中に動くことができるからである。

すでに前に述べたように、摩擦抵抗はスライダ
ー部材部分４３ａおよび４３ｂの間の相対運動が
スライダー部材４３の引出しおよびそう入の運動
よりも低い摩擦抵抗、すなわち、満足な操作のた
めの必要条件である条件を経験するようなもので
ある。さらに、第６図における装置は第４ｂ図に
従う装置と実質的に同じ設計であるので、たとえ
ば、圧力プレート５９およびばね６０に関して、
さらに詳述することは不必要であろう。この場
合、ばね６０は圧力プレートの２つの弾性端によ
つて形成されている。

第７ａ〜７ｅ図に関して、シートのパイルの完
全な取り出しのための装置をここで詳細に説明す
る：これらの図面において、各場合スライダー部
材のみが示されており、このスライダー部材は引
出しと呼ぶことができ、以後そのように呼び、そ
して上にかつ特許請求の範囲において「追加の」
スライダー部材と名付け、これはハウジング（部
分的にのみ示されている）からパイルを取り出す
ためにのみ作動されるスライダー部材である。ハ
ウジング中のシートの層状配置を変えるためのス
ライダー部材は、しかしながら、ハウジングの左
側（図示せず）に設けることができ、この側は、
たとえば、シートを再配置するためのスライダー
部材部分４３ｂをもつ第４ａおよび４ｂ図におい
て右側と同じ設計であることができる；第７ａ〜
７ｅの側面は、したがつて第４ａおよび４ｂ図と
逆転している。このような追加のスライダー部材
は第４ａおよび４ｂ図に従う装置中に設けられて
おり、この場合くさびは明らかに回転する必要は
ない。

第７ｂ図の線Ｉ−Ｉに沿つた断面の第７ａ図に
示された図は、ハウジング１０１の一部分を示
す。第７ａ図は実際にはハウジングの２つの側壁
１０２，１０３の１つの一部分を示し、そしてこ
の図において、以後詳述するハウジングの底１０
４のいくつかの特別な部分のみが示されている。

ハウジング１０１中には、シートのパイル（図
示せず）を収容することができ、このパイルはハ
ウジング１０１の底１０４上に、シートの面が底
に平行に述びるように配置されており、そしてシ
ートのパイルは側壁１０２，１０３および他の側
壁１０５ならびに後者に向かい合つて横たわる、
図示されていない、ほかの側壁で横方向に取り囲
まれている。側壁１０５上には保持フインガー１
０６が設けられており、これらはシートのパイル
上に係合する。側壁１０５に向かい合つて横たわ
る側において、ハウジング１０１上におよび／ま
たはシートのパイルのシートを再配置するための
スライダー部材上に突出部が設けられており、こ
れらの突出部は、後者のスライダー部材がシート
を再配置するためハウジングの中から外にできる
だけ遠くに引き出されたとき、シートのパイル上
に予定の長さだけ係合する。その結果、シートの
パイルはハウジングから上より容易に取り出すこ
とはできず、そして上から空のハウジング中にシ
ートのパイルをそう入することは容易にはできな
い。

これを可能にするため、ハウジング１０１の側
壁１０４を、ロツキング手段によつてハウジング
１０１へ保持されているスライダー部材へ取り付
ける。

ロツキング手段は、スライダー部材１０７上に
設けられた保持キヤツチ１０８からなり、この保
持キヤツチは、スライダー部材１０７のロツクさ
れた状態で、ハウジング上に、いつそう正確には
ハウジングの底１０４中に設けられたノツチスト
ツプ１０９中に係合するので、スライダー部材１
０７は、この状態において、ハウジング１０１の
中から右へ（第７ａおよび７ｅ図参照）動くこと
はできない。

保持キヤツチ１０８はタング１１０へ取り付け
られており、そしてタングを矢印１１１方向に、
すなわち、ハウジング１０１の内側に向けて旋回
することにより、ノツチストツプ１０９から解放
できる。保持キヤツチ１０８とノツチストツプ１
０９との間の係合が偶発的にゆるくならないよう
に、タング１１０はスライダー部材１０７上に、
矢印１１１の方向の圧力がタング１１０に下から
加えられないかぎり、タング１１０が保持キヤツ
チ１０８をノツチストツプ１０９とその固有の弾
性によつて保持するように設けられあるいは配置
されている。

タング１１０が上向きに矢印１１１の方向に旋
回するとき、タングの上側はシートのパイル（図
示せず）と係合し、その結果、スライダー部材１
０７の引出しのさいタングはシートのパイルを右
に輸送することができ、高い摩擦の係合面１１２
はタング上に設けられ、この態様において、タン
グの上側へ接着された摩擦要素１１３、たとえ
ば、ゴムの小板である。

タング１１０の触感を容易にしかつその故意に
よらない操作を避けるという前述の理由のため、
指の係合みぞ１１４（とくに第７ｃ図参照）がタ
ングの下側面に設けられている。指の係合みぞ１
１４は、この態様において、グリツプ面１１５か
らわずかの距離だけ置いて配置されており、この
グリツプ面１１５は好ましくは刻み付きであり、
スライダー部材がハウジングの中から実際に引出
されないときに、ハウジング１０１を保持するた
めに使用する。保持する指をグリツプ面１１５か
ら指の係合みぞ１１４へ急速に変えることができ
るようにする目的で、指の係合みぞ１１４はグリ
ツプ面１１５のすぐ隣りに配置することができ
る。

図示した態様において、スライダー部材１０７
はタング形案内部材１１６からなり、この部材は
第７ｂ〜７ｅ図に見ることができるように、グリ
ツプ面の領域中に延び込み、そしてそこでスライ
ダー部材１０７の残部に固定されているか、ある
いはこの部分と一体である。タング１１０はこの
ように案内部材１１６中の細長いみぞ１１７中に
配置されており、そして案内部材１１６はハウジ
ングの底１０４中をスライダー部材１０７の動く
方向に変位可能であり、その側面のヘリはハウジ
ング１０４中の案内面１１８中に設置されてい
る。これらの案内面１１８は、たとえば、Ｚ形案
内の形でいることができ、これは残部に対し、案
内部材１１６がその横方向限界１１９において案
内面１１８から、ハウジングの内側で、あるいは
外側に向かつて、解放されえないように、配置し
かつ設計できる。

案内部材１１６上にストツプ１２０が設けられ
ており、これは、たとえば、保持キヤツチ１０８
と同じ方法で設計できるが、任意の他の形である
こともでき、そしてハウジングの底の上または中
のカウンターストツプ１２１と協同する。その結
果ハウジング１０１の中から外への、すなわち、
矢印１２２の方向の（第７ａ図参照）スライダー
部材１０７の動きは、制限され、事実、シートの
パイルがスライダー部材１０７に向かい合つて横
たわるハウジング１０１の側面と重なる前述の予
定長さより多少長い長さに、制限される。結局、
適切な圧力がタング１１０へ矢印１１１の方向に
加えられる場合、シートのパイルはスライダー部
材１０７が外に動くときその摩擦要素１１３によ
つて運ばれ、そして第７ａ〜７ｅ図に示されてい
ないハウジング１０１の左側において、パイルの
シートを再配置するためのスライダー部材上およ
び／またはハウジング上に配置された突出部また
は他の重なり部分の下を前方に向かつて引出され
る。他方において、シートのパイルは向かい合つ
て横たわる側壁１０５の領域において保持フイン
ガー１０６によつてまだしつかりと保持されてい
るので、かくして、タング１１０上の圧力にかか
わらず、上向きに動くことはできず、タングの圧
力はシートのパイルの、第７ｄ図において、左側
のみが持ち上げられるという効果をもち、それ
は、しかしながら、完全に適切でありかつ有利で
さえある。なぜならば、これはシートのパイルが
ハウジング１０１の中から外へタング１１０上の
圧力が強すぎる結果コントロールされない方法で
押し出されるのを防ぎ、かつ床上へ落下し、ある
いは再び集合しなければならない個々のシートに
分離して落下するのを防ぐからである。

前もつてハウジング１０１中に存在したシート
のパイルを取り出した後、タング１１０を再び解
放し、そして必要に応じて他のシートのパイルを
ハウジングに入れ、次いでスライダー部材１０７
を、保持キヤツチ１０８が、その固有の弾性のた
め、ノツチストツプ１０９中にロツクされるま
で、ハウジング中に押しもどす。

スライダー部材１０７と同一または同様な形で
あり、必要に応じて、個々の構成要素、たとえ
ば、ストツプ１２０、カウンターストツプ１２
１、細長いみぞ１１７などを含む、スライダー部
材を、スライダー部材がシートの交換のために使
用されない場合、たとえば、第１ａ〜１ｃ図およ
び第２ａ〜２ｃ図の場合に、第８ａ〜８ｆ図に示
した態様について以後詳述するように、設けるこ
ともできる。ハウジングがシートの交換のために
設けられたスライダー部材によつて上で実質的に
開かない場合において、以後引出しと呼ぶ、全体
の取り出しのスライダー部材にとつて、引出しを
その最も外の位置に動かすときシートのパイルを
努力せずに取り出すことができるほど少なくとも
大きい引出し運動を有することが必要であること
は明らかである。

第８ａ〜８ｆ図に示した装置は、第１ｂ図に従
う態様の変形であるので、本質的な差異のみを以
下に説明する。

ハウジング２中の引出し２０１が配置されてお
り、これは、第８ｂ図に示すように、必要なとき
その中に配置されたシートのパイル（これは第８
ｂ〜ｄ図に示されていない）を完全に取り出すこ
とができるように遠くまで、ハウジング２から引
出すことができる。圧力ローラー４が原理的に第
１ｂ図に示した態様におけるように、前のように
機能するように、引出し２０１の下面は対応する
開口２０２′ご有し、この開口はプロプ２０２が
軸６のまわりを回転できるように大きく、このプ
ロプは第１ｂ図中のループ５に相当するか、ある
いはその代わりに、第８ｄ図中に破線で示すよう
に、パイルの異なる厚さに適合させるためにハウ
ジング２の内側に動いてはいることができる。プ
ロプ２０２の横方向自由端に、突出部２０３が設
けられており、これはプロプ２０２の前の横方向
自由端の設計のため、プロプ２０２上への対応す
る圧力によつてハウジングの底の隣接ヘリ２０４
を弾性的にたわませることができる。これらの突
出部は、プロプ２０２がハウジングの内側中にそ
の自由端で押し込まれた後、プロプ２０２が自発
的にハウジングから外に動き回るのを防ぐ役目を
する。このようにして、プロプ２０２はハウジン
グ中にロツクされ、これは、たとえば、ポケツト
中の運搬のために重要である。このロツキング装
置は、突出するプロプ２０２がハウジング２を入
れるべきもの、たとえば、胸のポケツトにひつか
かるのを防止する。

引出し２０１の、引出す方向において、前の領
域に向かい合つて横たわる横方向みぞ２０５が設
けられており、これらは、たとえば、平面図で半
円形であり、それらによつて引出し２０１中に配
置されたシートのパイルを親指と人さし指で直接
つかみ、パイルを引出し２０１から取り出すこと
ができ、引出しはその前端にハウジング２からの
取り出しを促進するために横のグリツプ面２０６
を有する。

引出し２０１の底に配置されたストツプ２１０
は、ハウジング中の対応するカウンターストツプ
と協同し、引出し２０１をハウジング２中にそう
入されたその位置にロツクし、そしてその完全な
引出しを防ぐ。

さらに、スライダー部材はその前の端面上の各
側に、内容を記入できるラベル２０７をそう入す
るためのみぞを有する。最後に、第１の積み重ね
突起２０８がハウジング２の上側面に設けられて
おり、そして第２の積み重ね突起２０９がハウジ
ングの下側面に設けられており、このようにして
いくつかのハウジングを互に上に積み重ねると
き、上の積み重ね突起２０８は実際上すべての側
面において下の積み重ね突起２０９と係合するの
で、積み重ねられたハウジング中の引出しは側面
で引出すことができ、その際このハウジングを積
み重ねから取り出す必要はない。

第９ａ〜９ｄ図は第４ａ図に示す態様の変形で
ある装置を示し、そしてこれらの図面において第
４ａ図中の態様と本質的に異なるもののみが示さ
れている： パイルを再配置するために矢印２１１の方向に
ハウジング４２の中から外に引出し、再びその中
に押しもどすスライダー部材の内側に、引出し２
１２が存在し、これはこの運動の間スライダー部
材４３に関して静止している。シートを交換する
ために、横方向グリツプ面２１３がスライダー部
材の前端に設けられており、そして下側のグリツ
プ面２１４がハウジング４２の向かい合う端に設
けられている。

パイル１全体を取り出す場合、引出し２１２を
ハウジング４２およびスライダー部材４３の中か
ら矢印２１５の方向に引出し、引出し２１２に取
り付けられた分離くさび２１６は同様に引出さ
れ、これに対し圧力プレート５９とばね６０はス
ライダー部材４３とともにハウジング中にとどま
る。この目的で、引出し２１２の底は対応するみ
ぞ２１７を有するので、引出し２１２は平面図が
Ｕ字形であり、これは第９ｂ図に明りように示さ
れている。引出し２１２をスライダー部材４３か
ら引出すためには、一方において引出しの前端に
引出し方向に設けられた横方向グリツプ面２１８
をつかみ、他方にいてスライダー部材４３のグリ
ツプ面２１３をつかむ。

第４ａ図に従う態様と対照的に、一番上のシー
ト１５をパイル１から側面方向に押し出すことに
よつて取り出すための部分２１９はスライダー部
分４３ではなくて、ハウジング４２に取り付けら
れているので、一番上のシート１５はハウジング
中に部分２１９によつてしつかりと保持されてお
り、一方パイル１の残部はスライダー部材４３と
ともにハウジングの中から外へ動かされる。

詳細には、部分２１９はハウジングのふた中の
みぞ２２０の中に、予定の角度で旋回できるよう
に設置されており、みぞは部分２１９と本質的に
同じ形である。部分２１９は図面の右端に円筒形
面２２１を有し、これはみぞの対応する円筒形面
２２２に隣接し、その結果部分２１９はこれらの
円筒形面の円筒形軸のまわりの相互変位によつて
回転することができ、その結果この部分２１９の
向かい合う端はみぞ２２０中に設けられた２つの
ストツプ２２４および２２５の間を上下に動くこ
とができる。部分２１９の上側面上にみぞ２２６
が設けられており、この中に板ばね２２７が配置
されており、これは一端で部分２１９に対して支
持され、他端でみぞ２２０の上壁に対して支持さ
れており、そして部分２１９を下向きに押すの
で、反ぱつ力が端２２３に作用されない場合スト
ツプ２２５に対してプレスされるであろう。

シートのパイル１に面するその側面上に、部分
２１９は保持要素２２８を有し、この要素は、た
とえば、ゴムからなり、部分２１２中のみぞ２２
９中に配置されている。保持要素は部分２１９を
多少越えて突出しているので、それはシートのパ
イル１の一番上にシート１５と信頼性をもつて係
合する。保持要素２２８の背後にシートのパイル
１の動く方向（矢印２３０参照）に、フツク様突
起２３１が設けられており、これは保持要素を越
えてパイル１の方向に、パイル１の１枚のシート
の厚さよりもわずかに小さい量だけ延びている。

固定輸送要素とも呼ぶことができる、固定部分
２１９の機能は、次のとおりである： スライダー部材４３のそう入位置において、シ
ートのパイル１の、スライダー部材の引出し方向
における、前端２３１′は、第９ａおよび９ｃ図
に見ることができるように、常に保持要素２２８
の下にある。スライダー部材４３が矢印２１１の
方向にハウジングの中から外に引出されるとき、
保持要素２２８は一番上のシート１５を、それと
の摩擦的係合の結果、しつかりつかむ。なんらか
の理由で、この摩擦が非常に十分でなかつた場
合、シート１５はそれがフツク様突起２３１と係
合する点にのみ部分２１９に関して動くことがで
き、しかしながら、この突起２３１は次いでパイ
ル１の次のシートと係合できない。いずれにして
も一番上のシート１５は安全に保持され、このよ
うにしてパイル１から取り出される。板ばねの目
的は、シートが多少不均一であるとき、保持要素
２２８および一方においてフツク様突起２３１他
方において一番上のシート１５との信頼性をもつ
た係合を常に確保する。スライダー部材４３をハ
ウジング４２へ再そう入すると、フツク様突起２
３１は、一番上のシートが保持要素２２８と接触
しないことを確保するので、シートのパイル１は
非常な抵抗を受けないで部分２１９の下を動き過
ぎることができる。

同様にフツク様突出部２３４と、たとえば、ゴ
ムからなる保持要素２３５とを有する輸送要素２
３３の他の形態は、第１０ａ〜１０ｃ図に示され
ている。保持要素２３５とフツク様突出部２３４
はローラー２３６の円周上に円周方向に順番に配
置されており、そしてこのローラーはその軸２３
７のまわりに旋回でき、軸２３７はシートのパイ
ル１に対して平行に延びる。ローラー２３６の軸
２３７のまわりの回転運動はローラー２３６に固
定されたカム２３８とカムコントロール部材２３
９とによつてコントロールされ、そしてカムコン
トロール部材２３９はローラー２３６に関して所
定位置に固定されている。たとえば、グラブ部材
６１の代わりにローラーの軸２３７は第４ａ図に
従う装置のスライダー部材４３上に固定すること
ができ、この場合においてカムコントロール部材
２３９はハウジング４２上に設けられる。

輸送要素２３３の操作は、第１０ａ〜１０ｃ図
に示すこれらの位置から明らかである。輸送部材
２３３は、事実、次のようにコントロールされる
一番上のシート１５がパイル１から矢印２４０の
方向に引出されるとき、はじめ保持要素２３５の
みがこのシートと係合する。第１０ａ図に示され
ている。この位置は、一番上のシート１５とパイ
ル１の次のシートとの間ステツプを生成する目的
をもち、一番上のシート１５は横方向にそれと保
持要素２３５との間の接着によつてある距離だけ
押される。この動きの後、カム２３８はカムコン
トロール部材２３９と係合し、その結果輸送部材
２３３は時計と反対方向に予定角度だけ回転し、
このようにしてフツク様突出部２３４はシート１
５の後ヘリ部分と係合し、シートをさらに動か
す。このフツク様突出部２３４は、シート１５の
全輸送の間、真直ぐの板様カムコントロール部材
２３９によつて同じ位置に保持され、この位置は
シート１５の後ヘリ部分と係合する突出部２３４
のフツク面がシートのヘリに対して垂直に延びる
ような位置である。この操作方式から理解できる
ように、フツクの高さｈは１枚のシートの厚さよ
りも容易に大きくできる。なぜなら、フツク様突
出部２３４は、シート１５がシートのパイル１に
関してある距離だけ押されてしまうまでシート１
５の後ヘリ部分と係合せず、このようにして他の
シートのヘリと係合できないからである。これに
よりフツク様突出部２３４の係合は非常に信頼性
であることが確保される。

第１０ｃ図に示す輸送要素２３３のもどりのさ
い、輸送要素は軸２３７のまわりにカム２３８お
よびカムコントロール部材２３９によつて反対方
向、すなわち、時計回りに回転されるので、フツ
ク様突出部２３４を保持要素２３５との両方は無
力化し、ローラー２３６はそのなめらかな滑走面
２４１でシートのパイル上を矢印２４２の方向に
すべることができ、この面２４１は、たとえば、
プラスチツク材料からなる。

また、弾性接触はパイル１と輸送要素２３８の
間で常に維持されることを述べることができる。
さらに、輸送要素はかならずしもローラーの形で
ある必要はなく、原理的には、シートのパイル１
に面する凸部を有する任意の対応して回転できる
部分を使用でき、その凸部上にまたはその中に動
く方向に順番にフツク様突出部２３４、保持要素
２３５と滑走面２４１を設ける。

第１２ａおよび１２ｂ図は第１ａ図に従う態様
の変形である態様を示し、この装置は、とくに透
明なプラスチツク材料から一体的に製造できるよ
うに設計されている。このことは、次のことを意
味する：ふた２ａと部分２ｂをもつハウジング２
は、シートヘリ支持面１１を有し、取り出しスロ
ツト１０とそう入スロツト１６のおのおのの側を
制限し、このハウジング２は一体的に製造され、
ここで矢印２ｃの方向に閉じることができるふた
は、プラスチツクジヨイント２ｄによつてハウジ
ング２の残部に接合されている。取り出しスロツ
ト１０はこの場合ハウジング２の底中の開口によ
つて形成され、この開口はハウジングの中央領域
中にハウジングの内側に向かつて延びる延長部分
２ｅをさらに有し、この部分を通して下側シート
は指と係合し、取り出しスロツト１０の方向に押
されることができ、このようにして、第１２ａ図
に示すように、ハウジングから取り出される。

最後に、第１１ａおよび１１ｂ図は第４ａ図に
従う装置の変形を示し、この装置は第４ａ図の装
置と特にシートのパイル（図示せず）の完全な取
り出しについて異なり、ふた４９はスライダー部
材４３に取り付けられており、第１１ａ図で点−
長点の線で示すように、丁番で開くことができ
る。ふた４９上に突出部２４３が設けられてお
り、これはスライダー部材４３中のみぞ２４４中
に弾性的にロツクされることができ、この突出部
２４３によつてふた４９は閉じた位置にロツクさ
れる。スライダー部材４３を操作するためには、
グリツプ面２４５がその前端の上と下に設けられ
ており、一方横に対応するグリツプ面２４６がハ
ウジングの向かい合う端に配置されている。

ここで次の事実に注意すべきである：前述の態
様のいずれの１つの個々の特徴も、それぞれの自
由に選択可能なシート交換操作との協同に関して
技術的に適切であり、あるいは何らかの方法で技
術的に適切であるかぎり、あるいはそれらがシー
トの交換操作、たとえば、回転くさびの特別の形
成またはスライダー部材もしくはハウジング上の
ハウジングのふたの配置を妨害しないかぎり、他
の記載の態様のいずれにもそのまま使用できる。
この意味において、特許請求の範囲中の選択され
た付加物は限定を与えず、特許請求の範囲は、技
術的な手段である範囲内で、それぞれ付加物中に
表現的に述べられていないこのような他の特許請
求の範囲に従属できる。

とくに、たとえば、輸送問題（シートの取り出
し）を解決するために使用する輸送要素、たとえ
ば、グラブヘリなどを交換すること、あるいはそ
れらをグリツプ、保持または摩擦によつて取り出
すべきシート上に作用する他の要素で置換するこ
とが可能である。たとえば、シート上に係合する
要素としてグラブヘリの代わりにまたは減圧輸送
要素の代わりに一連の自由回転ブラシを使用で
き、このブラシは引出し方向にある角度で配置さ
れていて、シートが取り出されるときシートの下
面に対して「突き当り」、一方シートがそう入さ
れるときシートの下面を「無力」ですべる。ブラ
シの代わりに金属または他の種類の鋭い材料から
なるのこ歯様突出部を使用することができ、その
のこ歯の刃はスライダー部材の引出し方向に傾斜
しているので、スライダー部材がハウジング中に
再導入されるとき、それらはシートの下面上をす
べる。

第１３および１４図をまず詳述する。これらの
図面において、写真支持装置３０１は表面上に水
平に立つている。この写真支持装置は本質的にフ
レーム３０２、それに結合した、好ましくはそれ
と一体的に形成された後壁３０８、プロプ３０４
からなり、プロプ３０４は写真支持装置を支持す
る役目をするので、スタンドと呼ぶこともでき
る。

プロプ３０４は、次のように後壁３０３中に旋
回自在に取り付けられている：写真支持装置３０
１が直立されないとき、プロプは後壁中に旋回し
てはいることができ、その結果その後側は後壁３
０３の後側と同一平面となり、および／またはそ
の面側は後壁３０３の前側と同一平面となる。輸
送ロールまたはローラー３４２はプロプ３０４中
に取り付けられており、後でさらに詳述する。

写真支持装置３０１はさらに２つの穴３０９お
よび３１０を有し、それらの一方の穴３０９は後
壁３０３中に写真支持装置３０１の長さの半分の
ところにかつその長い方のヘリの１つに近接して
設けられており、そして他方の穴３１０は写真支
持装置の幅を横切つて半分のところにかつその短
かい方のヘリの１つに近接して設けられている。
これらの穴により写真支持装置を壁上の適当な突
出部、たとえば、くぎ、ねじなどからつり下げる
ことができる。

写真支持装置３０１は直立位置と水平位置との
両方に立たせたり、つり下げたりすることができ
る。第１３および１４図中に示されていない写真
は、その厚さに合致するギヤツプ中に位置し、こ
のギヤツプは後壁３０３の前側３０８とフレーム
３０２の後側（図示せず）との間を第１３図中に
示した破線３１１とフレーム３０２の内側ヘリ３
１２との間を延びる領域中を延びている。１つの
ヘリ（これは実際には写真支持装置の縦方向ヘリ
３１７である）の領域中に、このギヤツプ３１３
はちようど外向きに延びるので、写真は写真支持
装置３０１にこのヘリからそう入することがで
き、そう入位置で後壁３０３の前側３０８で支持
され、そしてフレーム３０２の内側ヘリ３１２に
よつて取り囲まれた領域にわたつて表示される。

ギヤツプ３１３の厚さは写真の厚さに従つて選
ばれ、そして適用できる場合、ことに非常に大き
い型の場合、透明なカバープレートおよび後の支
持プレートまたはフオイルの厚さに従つて選ばれ
る。通常の目的で、ギヤツプの厚さは0.1〜１
mm、好ましくは0.25〜0.75mm、ことに好ましくは
0.4〜0.6mmである。

ギヤツプ３１３は、それが写真支持装置の外側
に結合する領域において、横断面はろうとの形で
ギヤツプ全長にわたつて広げられて写真のそう入
を促進できる。しかしながら、後壁３０３の横方
向ヘリ３１４（第１３図で点−長点の線で示す）
がギヤツプ３１３の開口領域に沿つて写真支持装
置のフレーム３０２の横方向ヘリ３１５に関して
後戻りして、連続なギヤツプ３１３の壁３１６
（第１３および１４図では直接見ることはできな
いが、第１８および２１図で見ることができる）
が写真支持装置の外側で他方の壁３１８に関して
短かくなるように、ギヤツプを前記領域において
設計することがことに好ましい。壁３１６を越え
て突出する壁３１８の部分はこのようにしてギヤ
ツプ３１３へそう入すべき写真のため横方向スト
ツプを形成し、これによつてそう入操作が促進さ
れる。ろうと形の広がり３７９は、第２１図に示
すように、ギヤツプ３１３の全幅にわたつて延び
る壁３１６のチヤンバー３２１によつて追加的に
形成されうる。

後壁３０３はさらに好ましくは長方形のみぞ３
２９を有し、この中に第１５〜１７図に示す態様
において詳述するプロプ３０４を収容できる。こ
の目的に対し、プロプ３０４は、次のような方法
で後壁３０３上に旋回自在に設置できる：プロプ
３０４は後壁３０３の中からその横方向ヘリの１
つにおいて、好ましくは綬方向に対して垂直な横
方向ヘリ３３０において後方に旋回することがで
き、この目的に対して、第１５〜１７図に従う態
様において、横方向ヘリ３３０の端は好ましくは
球形ピン３３１の形をとり、これらのピン３３１
は横方向ヘリ３３２を越えて突出し、横方向ヘリ
３３２はプロプ３０４の縦方向に延び、そしてピ
ン３３１はみぞ３２９の横方向ヘリ中に設けられ
た相補的くぼみ中に係合し、その中に弾性的にそ
う入されうる。

プロプ３０４が広い範囲の傾斜位置にとどま
り、あるいはロツクされうるように、ある環境に
おいては後壁中のピン３３１の領域においてプロ
プを固定することが適切であることがあるが、ピ
ン３３１の１つのまわりに、あるいは第１５図に
示すように、両方のピン３３１のまわりに、いわ
ゆる摩擦領域および／またはロツキング領域３３
４を設け、この場合この領域３３４は波形領域で
あり、第１７図に拡大して示されている。この領
域の歯２３５はプロプ３０４の旋回軸３３６に関
して半径方向に延び、同様に、第１５図に示すよ
うに、プロプ３０４の横方向ヘリ３３２を多少越
えて突出する。ロツキング領域３３４が隣接する
後壁の面上に対応する歯３３５を設けることは原
理的に可能であるが、この態様においては絶対必
要であるというわけではない。なぜなら、ロツキ
ング領域３３４に接触する後壁のヘリはいずれの
場合においてもある程度後壁によつておよぼされ
る固定作用と組み合つて「カウンター戻り止め」
として作用できるからである。

プロプ３０４は残部に対して平らな、ことに長
方形のみぞ３２９に合致する部材であり、そして
それを保持しかつ後壁３０３から離れる方向に旋
回する目的でくぼみ３３７を有するが、材料を節
約するため、その代わりそれは２本の縦方棒３３
８を有することができ、これらの棒３３８は旋回
軸３３６から半径方向に延び、好ましくはそれら
の端３３９が旋回軸から先細になつており（第１
３，１４，１６および１８図参照）、そして互に
１本または２本以上の横棒３４０によつて結合さ
れており、この場合横棒は平らである。各横棒３
４０の厚さは縦方向棒３３８のそれよりも小さ
く、そしてこの場合もまたくぼみ３３７がプロプ
をつかみかつそれを後壁から外に旋回するために
かつ輸送ロールまたはローラー３４２を収容する
ために設けられている。

後者の目的で、旋回軸３３６から遠いプロプ３
０４の端の領域に、この場合縦方向棒３３８の対
応する端に、穴３４１が各場合設けられている。
これらの穴は輸送ローラー３４２の軸３２０の軸
受として作用する。

みぞ３２９は写真支持装置のヘリにフレーム３
０２の内側ヘリ３１２をわずか越えたところまで
延びる（第１４図参照）。この方法で、フレーム
３０２の後側は輸送ロールまたはローラーのスト
ツプを形成する。写真支持装置３０１が空である
とき、これは直接のストツプであり、これに対し
写真がそう入されるとき間接のストツプである。
なぜなら、そのとき写真のヘリはストツプとプロ
プの下端３３９との間に配置されるからである。
このストツプの結果、透明なカバープレートが写
真の前側に設けられていない場合、写真支持体中
に配置された写真は後壁中に旋回してはいるプロ
プ３０４によつて損傷を受けることがない。なぜ
なら、プロプ３０４が写真をプレスすることまた
はそれを「突き通す」ことさえ防止されるからで
ある。なかでも、このストツプはそのとき写真が
輸送ロールまたはローラーと係合する領域におい
て写真の前側に対する支持体を形成する。

第１９図に示す写真支持装置の態様において、
自由に回転できるように取り付けられた輸送ロー
ルまたはローラー３４２が存在し、これはギヤツ
プ３１３の領域に配置されており、ギヤツプ３１
３は写真支持装置の横方向ヘリ３１７の外側に、
写真の前側に対する支持面または前側の一部分に
向かい合つて、延びる。この支持面はこの態様に
おいて、透明なカバープレート３４３の、写真に
面する、後側によつて形成される。

ロールまたはローラー３４２はプロプ３０４の
旋回軸３３６から遠いこのプロプ３０４の端の領
域中に、一般的なくぼみ３３７（第１３〜１５図
参照）または、第１８図に示す、特別なくぼみ３
４４中に配置されている。ロールまたはローラー
３４２は、材料、ことにゴムからなり、好ましく
は、みぞ、縦みぞ、刻みが形成されまたは何らか
の方法で粗面化されていて、このロールまたはロ
ーラーの円周と写真の後側（第１８，１９および
２１図中に示されていない）とのすぐれた摩擦係
合を生ずるようにし、そして写真は透明なカバー
プレート３４３と後壁３０３との間に配置されて
いる。

ロールまたはローラー３４２を用いると、非常
に簡単な方法で、特定を写真を写真支持装置中に
容易にかつしわの領域を形成せずに、ロールまた
はローラー３４２の円周側面を保持することによ
つて運び込むことができ、ロールまたはローラー
３４２の回転は外側から行なうことができる。同
じ方法で写真は努力せずに写真支持装置から取り
出すことができる。ロールまたはローラーは、旋
回可能なプロプ３０４の自由端に取り付けられて
おり、このようにして写真上へ動くことができる
ので、操作のとき写真の後側上に常に押し付けら
れ、そしてロールまたはローラーの円周と写真の
後側との間のすぐれた係合が常に保証される。

写真の前側をカバーする透明なカバープレート
３４３は、その横方向ヘリ３４５が後壁３０３と
フレーム３０２との間のギヤツプ３１３中に収容
されかつ保持されるように、取り付けられてい
る。第１８および１９図に従う写真支持装置にお
いて、ギヤツプ３１３は（第２１図に示しかつ後
述する写真支持装置の場合のように）写真を収容
するばかりでなく、かつまた透明なカバープレー
ト３４３を収容する役目をする。このカバープレ
ートが写真交換のとき写真支持装置中にとどまる
ようにするため、外側へ延びるギヤツプ３１３の
厚さはカバープレートの厚さよりも小さい。透明
なカバープレート３４３は、簡単な方法で、フレ
ーム３０２および後壁３０３（これらが一緒に、
たとえば、円筒形突出部とそれと相補的な穴３２
５とからなることができるプラグジヨイントによ
り、結合しているとき）を分離することによつて
交換できる。

透明なカバープレート３４３は、好ましくは無
機ガラスからなるが、透明なプラスチツク材料か
らなることができ、そしてことに青、ピンク、金
または銀に着色されていることができ、あるいは
すすガラスであることができる。さらに、このカ
バープレートはまぶしくなくかつ非反射性の材料
またはまぶしくなくかつ非反射性とされた材料か
らなることができる。

不透明のカバープレート３４６は、後壁３０３
中にプロプ３０４をカウンターシンクするために
設けられたみぞ３２９の領域に配置されている。
このカバープレートは少なくとも１つの第１位置
と少なくとも１つの第２位置（第１８図に第１位
置のみが示されている）との間を変位できる。こ
の位置において、不透明なカバープレート３４６
は写真の後側の一部分のみを開いて残すので、こ
の部分は直接に、もしくは第１８図に示すように
保持できるので、写真はロールまたはローラー３
４２によつて保持することができ、すなわち、カ
バープレート３４６はくぼみ３３７または３４４
の領域においてみぞ３２９の一部分を自由に残す
ので、写真支持装置中に配置された写真はローラ
ーまたはロール３４２により、または手によりみ
ぞ３２９を経て保持され、そして写真支持装置か
ら横方向に取り出すことができ、あるいはそれを
導入するとき、写真支持装置中に完全にそう入さ
れることができる。図示されていない第２位置に
おいて、カバープレート３４６は第１８図におい
て右にまで動かされているので、その右端はフレ
ーム３０２の下に静止し、その結果カバープレー
ト３４６はみぞ３２９によつて開いたままになつ
ておりかつフレームの後側に配置されていない写
真の後側の部分を完全にカバーする。

これによつて、写真支持体中に配置された写真
は、ことにプロプ３０４が後側３０３から外に旋
回するとき、「光のはん点」を生ずることを防止
され、そうでないと写真支持装置が、たとえば、
その背面を窓に向けて机の上に立つているときの
場合のように、前からよりも背後から強い光を受
けるとき、光のはん点は生ずることがある。

不透明のカバープレート３４６の滑動可能な案
内および収容のため、くぼみ３４７が写真に面す
る後壁の前側に設けられている。このくぼみの深
さは好ましくは不透明なカバープレート３４６の
厚さと同一である。このくぼみ３４７は、第１９
図に示すように、好ましくはすべての側において
みぞ３２９のヘリを越えて延びるので、カバープ
レート３４６は第２位置において写真の後側から
の光を信頼性をもつてさえぎり、ここでカバープ
レート３４６の幅は第１９図におけるくぼみ３４
７の幅に等しく、そしてそれより多少長い。

不透明なカバープレート３４６は、輸送スライ
ダー部材３２２として構成することもでき（第２
０図参照）、この場合、もちろん、輸送スライダ
ー部材３２２はロールまたはローラー３４２と同
じ仕事をするので、ロールまたはローラー３４２
は省略される。これは本質的にプレート３２３、
写真のそう入方向に変位できるように設置された
ラグまたは任意の他の部材からなり、その部材上
にそれを設置するために、たとえば、案内手段３
２４が設けられており、この手段３２４は相補的
案内手段（図示せず）と係合し、この相補的案内
手段は後壁３０３またはプロプ３０４中に、ある
いは後壁全体が輸送部材として構成されるとき、
フレーム３０２中に設けられる。輸送スライダー
３２２は写真の後側に面するその側面に写真を支
持する保持要素３２５、たとえば、小さなゴムの
パツチを有する。明瞭となるように、保持要素３
２５について、厚さは第２０図においてかなり拡
大されているが、もちろん、非常に薄く、たとえ
ば、ゴムまたはプラスチツク材料の薄く施こした
層であることができる。

保持要素３２５が望まない方向に写真を運ばな
いように、輸送スライダー部材は次のように構成
されあるいは変位可能に設置されている：保持要
素３２５を写真の後側とかたく係合させるために
はある程度の最小圧力を必要とし、その結果各場
合において比較的重い圧力とかなり軽い圧力を輸
送スライダー部材３２２を交互に加えることによ
つて、使用者は写真を望む方向に輸送できる。

第２１図の態様において、写真支持装置３０１
の後側３０３に、隔室３２６が設けられており、
これは後壁３０３と一体的であることができ、そ
してその内部３２７に他の写真を保持できる。み
ぞ３２９はこの場合後壁３０３中に残り、これに
対しプロプ３０４は輸送ロールまたはローラー３
４２と一緒に３２８に旋回可能に取り付けられた
ふた３３３中のみぞ３２９中に設けられている。
このふたは、ここでは写真支持装置３０１の実際
の後壁を形成し、通常ロツキングジヨイント３４
８で閉じられている。ロール３４２を操作するた
め、追加の写真を隔室３２６から取り出し、ふた
３３３を閉じた後、プロプを次に後壁３０３に向
けて、ローラー３４２が写真と係合するまで旋回
する。このようにして、使用者はギヤツプ３１３
中にそう入されていた写真を隔室３２６からの他
の写真と交換できる。

本発明に従う写真支持装置は、態様に依存し
て、次の利点のすべて、またはすくなくともいく
つかを有する： (a) 写真支持装置は簡単に設計され、そして美
的外観を有し、好ましい態様におけるスロツトは
写真を努力せずにかつことに容易に写真支持装置
中にそう入できるようにする。

(b) 写真支持装置は操作上安全でありかつ信頼
性がある；とくに写真は写真支持装置中に自己設
置的に配置され、そして輸送ロールまたはローラ
ーあるいは輸送スライダー部材によつて容易なそ
う入と取り出しが可能である。

(c) 写真は側面のスロツトから単に導入しなけ
ればならず、そして誰によつても容易に交換でき
るので、写真支持装置は取り扱いが簡単でありか
つ軽量である。

(d) 写真支持装置は立つた位置または水平位置
およびつり下げられた位置または直立位置におい
て写真を表示できるので、融通性がある。後者の
目的で、写真支持装置は自己ロツク性プロプを有
し、このプロプは後壁中に完全にカウンターシン
ク可能であるので、壁かけが促進される。写真支
持装置を壁にかける目的で、穴を設け、水平また
は直立に掛けるとき針を穴に係合できる。さら
に、写真支持装置はすべてのサイズの写真のため
に有利に製造できるかぎり、その使用において融
通性がある。

(e) 写真支持装置は好適な価格で製造できる；
とくにそれはガラスカバーを必要とせず、一体的
に製造でき、あるいは分離した部分として製造す
るとき、２つの部分で安価に製造でき、材料の消
費量は非常に少ない。時間の消費も少なく、組み
立ての際、そのピンをもつプロプは後壁中の対応
するみぞに容易にはめ込まれる。フレームは、飾
り効果を達成するために完全にまたは部分的にプ
リントすることができる。

(f) 最後に、写真支持装置は運搬が簡単であ
り、ことに通常の写真のためのその態様におい
て、ガラスカバーを使用していないのでガラスカ
バーの破壊の危険はなく、手紙の形でまたは手紙
の中に入れて送ることができ、そしてプロプは後
壁中に完全にカウンターシンク可能であるという
事実は手紙による発送に好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は、上からある角度で、部分的に断面
で示した、本発明の第１態様の斜視図である。 第１ｂ図は、ある角度で、下から見た第１ａ図
の態様の斜視図である。 第１ｃ図は、第１ｂ図に相当するが、第１ｂ図
に従うものと異なるシートを取り出すための装置
を有する態様の斜視図である。 第１ｄ図は、第１ｂ、１ｃおよび１ｆ図に従う
装置、ならびに輸送ロールまたはローラーを有す
る他の態様において使用できる、輸送ローラーの
とくに有利な態様の断面図である。 第１ｅ図は、第１ａ図に従う本発明による装置
に使用するための、シート取り出し装置のほかの
可能な変形を原理的に示す。 第１ｆ図は、第１ｃ図に従う装置の可能な変形
を示す略断面図である。 第２ａ〜２ｃ図は、第１ａ図に示す態様の操作
法を示す略図であり、ここでシートのパイルのシ
ートは説明を助けるため比例しないように大きく
拡大した断面図で示されている。 第３ａ図は、第２態様の斜視図であり、ここで
この図面において第１ａ図と異なるもののみが本
質的に示されている。 第３ｂおよび３ｃ図は、シートを持ち上げるた
めの、第３ａ図に従う態様中に示した、ばねを用
いないで、取り出したシートを再導入できる、第
３ａ図に従う態様の可能な変形である。 第４ａ図は、シートの完全に自動的な取り出し
と再導入が可能である、本発明よる第３態様の縦
断面図である。 第４ｂ図は、ある角度で上から見た、部分的断
面図で示す、第４ａ図に従う態様の斜視図であ
る。 第４ｃ図は、第４ａおよび４ｂ図に従う回転可
能なくさび形成分の、第４図と比較して拡大し
た、図である。 第４ｄ図は、第４ａおよび４ｂ図に従う装置の
グラブ部材の拡大図である。 第４ｅ図は、第４ａおよび４ｂ図に従う装置
の、スライダー部材上に配置された、ハウジング
のふたの変更した態様の断面図である。 第４ｆ図は、第４ａ図に示したが、拡大しかつ
部分的に断面図で示す装置の部分図である。 第４ｇ図は、第４ａ図に従う装置の円錐形らせ
んばねおよびそう入ストツプを含む圧力プレート
の代わりに使用できる、針金から作られた圧力要
素の斜視図である。 第５ａおよび５ｂ図は、取り出すべき特定のシ
ートの分離を吸引手段によつて行なう本発明の第
４態様の部分的略図であり、第５ａ図は部分的な
断面斜視図であり、そして第５ｂ図は略縦断面図
である。 第６図は、シート交換および見る装置の縦断面
図であり、ここでシートのパイルの一番上のシー
トは吸引手段によりスライダー部材へしつかりと
保持され、そしてスライダー部材によつてハウジ
ングの中から外に引出され、ここでハウジング中
にシートは配置されており、そしてスライダー部
材が再そう入されるとき、そのシートは、一番下
のシートとして、シートのパイル中へ押しもどさ
れ、吸引手段はスライダー部材の動きによつて操
作される。 第７ａ図は、ロツキング手段をもつスライダー
部材の縦断面図であり、ここでハウジングの一部
分は見ることができ、これはシートのパイルを収
容でき、そしてロツキング手段はスライダー部材
がハウジングから引出されるのを防ぐ位置に配置
されている。 第７ｂ図は、ロツキング手段をもつスライダー
部材とシートのパイルを含まないハウジングの一
部分との上から見た平面図であり、ここでスライ
ダー部材は第７ａ図に示す位置に配置されてい
る。 第７ｃ図は下から見たスライダー部材とハウジ
ングの一部分との平面図であり、そしてスライダ
ー部材は同様にロツクされた位置に配置されてい
る。 第７ｄ図は、第７ａ図に従う断面図であり、こ
こで、しかしながら、スライダー部材はほとんど
可能なだけ遠くにハウジングの中から外に引出さ
れている。 第７ｅ図は、第７ｂ図に相当する図面であり、
ここでスライダー部材は第７ｄ図に示す位置にあ
る。 第８ａ〜８ｆ図は、第１ｂ図における態様に類
似するが、これに比較して変更されており、他の
変更に加えてとくにシートのパイルを完全に取り
出すための引出しを有する態様を示し、詳細に
は、 第８ａ図は、この態様の側面図を示し、 第８ｂ図は、引出された引出しをもつが、シー
トが輸送するためのロールまたはローラーをもた
ない、この態様の縦断面図であり、 第８ｃ図は、この態様の横断面図であり、 第８ｄ図は、閉じた引出しをもちかつシートを
輸送するためのロールまたはローラーが設けられ
ている、縦断面図であり、 第８ｅ図は、下からの平面図であり、そして 第８ｆ図は、上から平面図である。 第９ａ〜９ｄ図は、第４ａ〜４ｇ図に従う装置
の変更した態様を示し、ここでフツクが同様に輸
送要素として設けられており、このフツクは、し
かしながら、スライダー部材上ではなくて、ハウ
ジングのふた上に配置されており、そしてさらに
シートを完全に取り出すための引出しが設けられ
ている。詳細には、 第９ａ図は、この態様の縦断面図であり、 第９ｂ図は、下からの平面図であり、 第９ｃ図は、第９ａ図より拡大したフツク形輸
送要素の縦断面図であり、そして 第１０ａ〜１０ｃ図は、可動輸送要素の種々な
位置を示し、この要素によつてパイルのシートの
一番上のシートは第１相において独占的に保持要
素により、次の相においてフツクにより動かされ
る。 第１１ａおよび１１ｂ図は、シートのパイル全
体の取り出しが丁番付けしたふたの開放によつて
可能である態様を示し、ここで第１１ａ図は、丁
番付けふたが破線でその開いた位置にあることが
示されている。この態様の縦断面図であり、そし
て第１１ｂ図はこの態様の上からの図面である。 第１２ａおよび１２ｂ図は、とくに一体的に製
造できる態様を示し、第１２ａ図はふたが開いた
この装置の縦断面図を示し、そして第１２ｂ図は
この装置の平面図である。 第１３図は、平らな表面上に直立した写真支持
装置の態様の第１例の斜視前面図である。 第１４図は、平らな表面上に直立した第１３図
の写真支持装置の後面斜視図である。 第１５図は、写真支持装置の後壁に取り付ける
ことができるプロプの部分断面平面図である。 第１６図は、第１５図に示すプロプの線Ｉ−Ｉ
に沿つた断面図である。 第１７図は、第１５および１６図に示すプロプ
の位置をロツクするための波形リングの平面図で
ある。 第１８図は、本発明に従う写真支持装置の態様
の第２例の縦断面図である。 第１９図は、第１８図に示す線に沿つた横断面
図である。 第２０図は、輸送スライダー部材の一態様の斜
視図である。そして、 第２１図は、追加の写真を収容するための追加
の隔室を有する。本発明に従う写真支持装置の態
様の第３例の断面図である。 １……シートのパイル、２……ハウジング、２
ａ……ふた、２ｂ……第１取り出しスロツトまた
はそう入スロツト限定部材、２ｄ……プラスチツ
クジヨイント、２ｅ……開口、３……支持面、４
……ロールまたはローラー、駆動ローラー、４ａ
……軸方向穴、４ｃ……ケース面、４ｄ……スロ
ツト、５……ループ、６……回転軸、７……接近
手段、開口、１０……取り出しスロツト、１１…
…シートのへり支持面、１２……へり部分、１２
ａ……境界、１３……端シート、シート、１４…
…シートへり部分、１５……他方の端シート、１
６……そう入スロツト、１８……延長部分、１９
……分離空間、２０……分離ストツプ、２３……
ストツプ面、２４……延長部分、２５……そう入
空間、２６……へり部分、２７……シート、２８
……そう入ストツプ、２８ａ……ストツプ面、２
９……突出部、３０……カウンターシートヘり支
持面、３３……隣接シート、３４……隣接シー
ト、３５……シートのへり、３８……ふた、３９
……スライダー部材、３９ａ……カム様突出部、
３９ｃ……成分、３９ｆ……そう入すべきシー
ト、３９ｇ……案内面、４０……ハウジング、４
１……ばね、４２……ハウジング、４３……スラ
イダー部材、４３ａ……第１部分、４３ｆ……第
２スライダー部材部分、４５……輸送面、４７…
…第２取り出しスロツトまたはそう入スロツト限
定部材、４９……第２取り出しスロツトまたはそ
う入スロツト限定部材、５２……突起、５３……
フランジ、５５……取り出しスロツトまたはそう
入スロツト限定部材、５６……ばね、５７……曲
がつた突出部、圧力プレート、５９ａ……フレー
ム、６０……円錐形らせんばね、６０ａ……フレ
ーム、６１……グラブ部材、突出部、６２……空
どう、６２ａ……保持要素、６３……回転可能成
分、くさび形成分、６４……軸、６５……ラグ、
６６……平らな面、６７……カウンター平面、６
８……曲面、７１……ストツプ、７２……カウン
ターストツプ、７３……ピストンロツド、吸引手
段、協同要素、７４……吸引手段、ピストン、７
５……吸引手段、円筒形孔、７６……吸引手段、
７７……吸引手段、７８……吸引手段、吸引孔、
７９……吸引手段、８０……浅いみぞ、９１……
真空ポンプ、９９……段様肩、１００……段様
肩、１０１……ハウジング、１０４……ハウジン
グの底、１０５……側壁、１０７……追加のスラ
イダー部材、１０８……保持キヤツチ、ロツキン
グ手段、１０９……ノツチストツプ、ロツキング
手段、１１０……タング、１１２……係合面、１
１３……摩擦要素、１１４……指の係合みぞ、指
のみぞ、１１５……グリツプ面、１１６……案内
部材、１１８……案内面、１２０……ストツプ、
２０１……引出し、２０２……プロプ、２０３…
…突出部、２０４……へり、２０５……みぞ、２
１０……ストツプ、２１２……引出し、２１６…
…第１取り出しスロツトまたはそう入スロツト限
定部材、２１９……グラブ部材、２２０……み
ぞ、２２７……ばね、２２８……保持要素、２２
９……みぞ、２３１……フツク様突起、２３３…
…輸送要素、２３４……フツク様突出部、２３５
……保持要素、２３７……軸、２３８……カム、
２３９……カムコントロール部材、２４１……滑
走面、案内面、２４３……突出部、２４４……突
出部、３０１……写真支持装置、３０２……フレ
ーム、３０３……後壁、３０４……プロプ、３１
３……ギヤツプ、３１５……横方向ヘり、３１６
……壁、３２２……輸送スライダー部材、３２５
……保持カバー、３２６……写真の容器、３２８
……隔室、３２９……みぞ、３３１……ピン、３
３３……後壁、３３４……摩擦領域および／また
はロツキング領域、３３６……旋回軸、３４２…
…輸送ロールまたはローラー、３４６……不透明
なカバープレート、３４７……くぼみ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１のフレーム部材と、該第１のフレーム部
   材に対して往復移動可能な第２のフレーム部材と
   を具備し、 該第１及び第２のフレーム部材が、シートのパ
   イルを収容し、且つ 該第１のフレーム部材からの第２のフレーム部
   材の引き出しによつて、該パイルの一方の側から
   １枚のシートを分離し、該パイルから該シートを
   移動し、該第１のフレーム部材への該第２のフレ
   ーム部材の戻りの際に、該パイルの反対側に該シ
   ートを加える分離手段を備えており、 該分離手段が、該フレーム部材の１つに設けら
   れた、上記往復移動の方向に対して横に延びてい
   る分離バーを備えており、 該１枚のシートが、該パイルから離れるよう
   に、該バーによつて規定された第１のスロツトを
   介して進み、該バーによつて規定された第２のス
   ロツトを介して、該バーの表面へそのエツジの１
   つを呈する該パイルに戻り、該表面が該パイルか
   ら除かれる該１枚のシートの主平面に対して鋭角
   を形成しており、該バーが、該パイルの両端部
   に、該端部シートを越えて延びているエツジ部分
   を形成するスロツトを有し、 これによつて、該シートが該パイルから除去さ
   れ且つ該パイルへと戻される曲がつた通路が、規
   定されていることを特徴とするシート交換装置。 ２ 少なくとも１つの分離ストツプ２０が設けら
   れており、これはパイルから外向きに面する端シ
   ート１３の側面に配置されており、延長部分１８
   に隣接しかつそれから間隔をおいて位置し、該ス
   トツプはストツプ面２３の突出部が分離ストツプ
   ２０と延長部分１８との間に横たわる端シート１
   ３の面に対して平行に延長部分１８内に横たわる
   ように配置されているか、あるいは調節可能であ
   り、ここで分離ストツプ２０と延長部分１８との
   間の領域中に分離空間１９が設けられており、こ
   の中にシートが隣接シート３３から分離されるよ
   うに端シート１３のへり部分１２は曲がり込んで
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の装置。 ３ 延長部分１８とそれに面するストツプ面２３
   の端との間の距離はシートのへり支持面に対して
   垂直に延びるシートの長さまたは幅に関して短か
   いこと、あるいは取り出すべきシート１３とそれ
   に隣接するシート３３との間に伝わる摩擦力は、
   シートのへり部分１２を分離空間１９へ導入する
   ために、シートのへり部分をシートのへり支持面
   １１で曲げるのに必要な曲げる力に関して小さい
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載の装
   置。 ４ シートの面に対して平行に延びる支持面３が
   設けられており、それに対してシートのパイル１
   はプレスされることができることを特徴とする特
   許請求の範囲第１〜３項のいずれかに記載の装
   置。 ５ 分離スロツプの領域にまたは分離ストツプの
   代わりに、開口した接近手段７が設けられてお
   り、それによつて圧力、ことに指の圧力を端シー
   ト１３へ加えることができることを特徴とする特
   許請求の範囲第１〜４項のいずれかに記載の装
   置。 ６ シートをパイル１中にそう入する、ことにパ
   イルから取り出されたシートを再そう入するため
   のシートそう入手段が設けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１〜５項のいずれかに記
   載の装置。 ７ シートへり支持面１１は、パイル１の他方の
   端シートのシートへり部分１４に隣接する少なく
   ともその部分に、好ましくは他方の端シート１５
   のへり部分全体に沿つた、１または２以上の領域
   において、このシートへり部分１４のパイルから
   外向きに面する境界１４ａまで遠くに延びるが、
   好ましくはシートのパイルを越えたこの境界に延
   びる延長部分２４を有し、この境界１４ａおよび
   それに隣接するパイル１の外側に接して、そう入
   空間２５が設けられており、それを通してパイル
   中へはいるシート２７のへり部分２６はパイル中
   に配置されたシートのへりによつて妨害されずに
   パイル中に押し込まれることができることを特徴
   とする特許請求の範囲第６項記載の装置。 ８ パイルから外向きに面する他方の端シート１
   ５の側面にかつそこに配置された延長部分２４に
   隣接してならびにそれから間隔を置いて、少なく
   とも１つのそう入ストツプ２８が存在し、該スト
   ツプ２８はそのストツプ面２８ａの突出部２９が
   そう入ストツプ２８とそれに隣接する延長部分２
   ４との間に横たてる他方の端シート１５の面に対
   して、この延長部分２４内に、横たわるように、
   配置されているか、あるいは調節可能であること
   を特徴とする特許請求の範囲第７項記載の装置。 ９ 他方の端シート１５に隣接する延長部分２４
   と延長部分に面するそう入ストツプ２８のストツ
   プ面２８ａの端との間の距離は、シートのへり支
   持面に対して垂直に延びるシートの長さまたは幅
   に関して短かいことを特徴とする特許請求の範囲
   第８項記載の装置。 １０ シートのへり支持面１１は、スロツト側の
   少なくとも延長部分２４の領域において、他方の
   端シート１５の、パイルから外向きに面する、面
   に関して鋭角βを含むことを特徴とする特許請求
   の範囲第８〜９項のいずれかに記載の装置。 １１ シートのへり支持面１１から遠いシートの
   パイル１の側に、カウンターシートへり支持面３
   ０が設けられており、該支持面３０はそう入スロ
   ツト側のシート１５のパイルの内側に面する、面
   に関して鋭角γを含むことを特徴とする特許請求
   の範囲第１〜１２項のいずれかに記載の装置。 １２ 鋭角（α，β，γ）は30゜〜60゜の間であ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１〜１１項
   のいずれかに記載の装置。 １３ 鋭角（α，β，γ）は45゜〜60゜の間であ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１２項記載
   の装置。 １４ 鋭角（α，β，γ）は40゜〜45゜であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１２項記載の装
   置。 １５ 鋭角（α，β，γ）は42゜であることを特
   徴とする特許請求の範囲第１２項記載の装置。 １６ 取り出し側における延長部分１８はその長
   さが調節可能であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１〜１５項のいずれかに記載の装置。 １７ そう入側における延長部分２４はその長さ
   が調節可能であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１６項記載の装置。 １８ 取り出し側のシートへり支持面１１の鋭角
   （α，β，γ）の１または２以上、ことに鋭角α
   は調節可能であることを特徴とする特許請求の範
   囲第１〜１７項のいずれかに記載の装置。 １９ 延長部分１３，２４を含むシートへり支持
   面１１および／またはカウンターシートへり支持
   面３０は平らであることを特徴とする特許請求の
   範囲第１〜１８項のいずれかに記載の装置。 ２０ シートへり支持面１１とカウンターシート
   へり支持面３０は互に相補的であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１１〜１９項のいずれかに
   記載の装置。 ２１ カカウンターへり支持面３０は回転可能成
   分６３、好ましくはことにくさび形成分上に設け
   られており、該成分６３はシートのへりに対して
   平行な軸６４のまわりを旋回可能であり、カウン
   ターシートへり支持面３０に向かい合う該成分６
   ３の面は好ましくはシートを収容するハウジング
   ４２の側壁を形成することを特徴とする特許請求
   の範囲第１４〜２０項のいずれかに記載の装置。 ２２ くさび形成分６３は、そのテーパ端にパイ
   ルの下に係合するラグ６５を有し、それは旋回す
   るとき、パイルをその正常位置から持ち上げるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２１項記載の装
   置。 ２３ くさび形成分をその正常位置にロツクする
   ためのロツク手段を備えることを特徴とする特許
   請求の範囲第２１または２２項記載の装置。 ２４ ロツク手段は平らな面６６からなり、該面
   は好ましくはシートのパイル１を収容するハウジ
   ング４２の底の面であり、ここでさらにカウンタ
   ー平面６７が回転可能な成分の反対側に設けられ
   ており、該面は該成分をその正常位置から旋回す
   る方向に反対の回転方向に曲面６８となり、その
   曲率半径は該成分の回転軸６４と平面６６との間
   の距離に等しい半径γに減少することを特徴とす
   る特許請求の範囲第２３項記載の装置。 ２５ カウンター平面６７は、該成分がその正常
   位置から旋回する回転方向に、ラグ６５となるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２２及び２４項
   記載の装置。 ２６ 回転可能な成分６３は１または２以上の突
   起５２を有し、突起５２はこの成分の正常位置に
   おいてシートのパイルの隣接へりとまたはその上
   に係合することを特徴とする特許請求の範囲第２
   １〜２４項のいずれかに記載の装置。 ２７ 分離ストツプ２０はシート１３を取り出し
   スロツト側で移動するための移動手段のロールま
   たはローラー、ことにゴムのロールまたはローラ
   ーの形であることを特徴とする特許請求の範囲第
   １〜２６項のいずれかに記載の装置。 ２８ ロールまたはローラー４はそれを回転する
   ためにシートのパイル１から遠い側において手で
   接近可能であることを特徴とする特許請求の範囲
   第２７項記載の装置。 ２９ ロールまたはローラー４の軸は、取り出し
   スロツト１０に対して平行に延び、シートのパイ
   ルに対して直角にまたはある角度で動くことがで
   きることを特徴とする特許請求の範囲第２７また
   は２８項記載の装置。 ３０ ロールまたはローラー４の表面とそれに面
   するシート側との間の摩擦係数は隣接シート１
   ３，３３，３４間の摩擦係数に比較して大きいこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第２７，２８また
   は２９項記載の装置。 ３１ ロールまたはローラー４はループ５上に取
   り付けられており、これは取り出しスロツトに対
   して平行に延びる回転軸６のまわりを旋回できる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２９または３
   ０項記載の装置。 ３２ ループ５はシートのパイル１を収容するハ
   ウジング２の底中に沈むことができるように配置
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第３
   １項記載の装置。 ３３ ロールまたはローラー４の軸は取り出すべ
   きシートの変位方向にかつそれに対して反対方向
   に前後に動くことができ、そして後者の方向に回
   転可能であるが、前者の方向に回転不可能である
   自由走行ロールまたはローラーとして設計されて
   おり、ここでこのロールまたはローラーは、必要
   に応じて分離ストツプを形成せず、シートが取り
   出された後もどりばねによつてその静止位置にも
   どることを特徴とする特許請求の範囲第２７〜３
   ２項のいずれかに記載の装置。 ３４ １または２以上の分離ストツプがロールま
   たはローラー４の代わりに設けられており、そし
   てロールまたはローラー４は、取り出すべきシー
   トの後部領域に、取り出すべきシートの変位方向
   に、配置されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第２７〜３２項のいずれかに記載の装置。 ３５ シートのパイルまたはそれを収容するハウ
   ジング２の傾斜角を調節するための要素として作
   用するループ５は、第１および第２の位置に旋回
   でき、好ましくはこれらの位置にロツクされるこ
   とができ、これらの位置においてそれはシートの
   パイルに対して、それぞれ鋭角および直角に延び
   ることを特徴とする特許請求の範囲第３１〜３４
   項のいずれかに記載の装置。 ３６ １または２以上の分離ストツプ２０が支持
   面上に設けられており、そして１または２以上の
   そう入ストツプ２８はカウンター支持面上に設け
   られており、カウンター支持面は支持面に向かい
   合うシートのパイル１の側に配置されてあり；あ
   るいはその逆であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１〜３５項のいずれかに記載の装置。 ３７ 支持面３はシートのパイル１を収容するハ
   ウジング２の本質的に透明なふた３８の内側に設
   けられており、あるいはこの内側によつて実質的
   に形成されており、あるいはスライダー部材上に
   設けられていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１〜３６項のいずれかに記載の装置。 ３８ カウンター支持面はハウジングの底８に設
   けられているか、あるいはこの底によつて実質的
   に形成されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第３７項記載の装置。 ３９ カウンター支持面は支持面３に対してシー
   トのパイルを弾性的にプレスする圧力プレート５
   ９上に設けられており、円錐形らせんばね６０が
   好ましくはシートのパイル１から遠い圧力プレー
   ト５９の側に設けられていることを特徴とする特
   許請求の範囲第３７項記載の装置。 ４０ カウンター支持面および／またはそう入ス
   トツプおよび／またはそれに隣接するそう入タン
   ク５８は弾性フレーム、ことに針金または弾性プ
   ラスチツク材料から一体的に形成されたフレーム
   ５８，５９ａ，６０ａによつて形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第３７項記載の装
   置。 ４１ １または２以上の分離ストツプ２０およ
   び／または１または２以上のそう入ストツプ２
   ８，５８は弾性的に形成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１〜４０項のいずれかに記
   載の装置。 ４２ 取り出しスロツトに対して垂直にそれに設
   けられた輸送面４５上でスロツトから出るシート
   を完全に収容する程度に動くことができるスライ
   ダー部材３９，４３が設けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１〜４１項のいずれかに
   記載の装置。 ４３ その前後運動のため、スライダー部材３
   ９，４３はシートのパイル保持装置上、あるいは
   これによつて形成されまたはこの上に配置された
   シートのパイル１のためのハウジング上に設置さ
   れかつ案内されることを特徴とする特許請求の範
   囲第４２項記載の装置。 ４４ スライダー部材３９，４３はフレームを有
   し、該フレームは取り出しスロツト側および／ま
   たはそう入スロツト側をシートのパイル１の端シ
   ートの横方向へりに沿つて延び、そして横方向へ
   りはスライダー部材の動く方向に延びていること
   を特徴とする特許請求の範囲第４３項記載の装
   置。 ４５ スライダー部材上の、取り出されたシート
   の横方向へりの領域に、ばね４１，５６、ことに
   板ばねが設けられており、該ばねはスライダー部
   材の動く方向に延び、かつ取り出しスロツトから
   出るシートを輸送面４５の平面中に押し込むこと
   を特徴とする特許請求の範囲第４４項記載の装
   置。 ４６ スライダー部材４３上に設けられたばね５
   ６は、取り出しスロツト１０の付近において、分
   離ストツプとして、好ましくは、各場合弾性の分
   離ストツプを形成する、曲がつた突出部５７を有
   するように、設計されていることを特徴とする特
   許請求の範囲第４５項記載の装置。 ４７ ばね５６はおのおのみぞ中を案内され、こ
   のみぞは取り出しスロツト１０の限定面中に形成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第４
   ５または４６項記載の装置。 ４８ 取り出しスロツト１０および／またはそう
   入スロツト４６は、シートのパイル保持装置また
   はシートのパイルを収容するハウジング４２上に
   設けられた第１の取り出しスロツトまたはそう入
   スロツト限定部材５５と、スライダー部材４３上
   に設けられた第２の取り出しスロツトまたはそう
   入スロツト限定部材４９，４７との間に形成され
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第４４〜
   ４７項のいずれかに記載の装置。 ４９ 第１取り出しスロツトまたはそう入スロツ
   ト限定部材５５，２ｂ，２１６はシートへり支持
   面１１を支持し、そしてことにくさびの形である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４８項記載の
   装置。 ５０ 第２取り出しスロツト限定部材４７はスラ
   イダー部材上に設けられたプレート、ことに透明
   なカバープレートであり、これはスライダー部材
   ４３が引出されないとき、シートのパイルを収容
   するハウジングのハウジングふたを形成し、これ
   に対し第２そう入スロツト限定部材４７はスライ
   ダー部材の動く方向に延びる１または２以上のス
   ライダー部材の部分によつて形成されているか、
   あるいはその逆であることを特徴とする特許請求
   の範囲第４８または４９項記載の装置。 ５１ 取り出しスロツト側においてパイルの端シ
   ートを輸送するグラブ部材６１がスライダー部材
   ４３上に設けられていことを特徴とする特許請求
   の範囲第４２〜５０項のいずれかに記載の装置。 ５２ グラブ部材は真空ポンプ９１へ連結された
   吸引手段９０を有し、該ポンプはスライダー部材
   の動きによつて操作かつコントロールされること
   ができることを特徴とする特許請求の範囲第５１
   項記載の装置。 ５３ グラブ部材は突出部６１の形であり、これ
   は、カウンターシートへり支持面３０の付近に配
   置されてパイルの、取り出しスロツト側の、端シ
   ートの後へりと係合し、ここで好ましくはグラブ
   部材のスライダー部材引出し方向に隣接してシー
   トへり支持面４９ｂ中に空どう６２が設けられて
   おり、その延長部は動く方向において短かくて、
   グラブ部材へ第２番目に最も隣接するシートは空
   どう６２中へ曲がり込むことができず、ここで好
   ましくは保持要素６２ａが空どう６２中に配置さ
   れており、その要素を越えてグラブへりはシート
   の厚さより小さい距離だけ延びていることを特徴
   とする特許請求の範囲第５１項記載の装置。 ５４ カウンターシートへり支持面３０は取り出
   しスロツト側の端シートの後へり領域に２つの段
   様肩１００，９９を有し、該肩は１枚のシートの
   厚さにほぼ等しい段高さを有することを特徴とす
   る特許請求の範囲第５３項記載の装置。 ５５ 段線肩１００，９９は回転可能な、ことに
   くさび形の、成分６３上に設けられていることを
   特徴とする特許請求の範囲第５４項および特許請
   求の範囲１０〜１８項のいずれかに記載の装置。 ５６ 円錐形らせんばね６０は、カウンターシー
   トへり支持面３０に面する圧力プレート５９の端
   上の圧力が他方の向かい合つて横たわる端上の圧
   力より大きいように配置されまたは設計されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第４０項およ
   び特許請求の範囲第１〜４項のいずれかに記載の
   装置。 ５７ シートのパイル１を収容するハウジング
   ２，２０，４２を備えることを特徴とする特許請
   求の範囲第１〜５６項のいずれかに記載の装置。 ５８ シートのパイルを導入するためのハウジン
   グのふた３８，４９は丁番付けされているか、あ
   るいは押込まれていることを特徴とする特許請求
   の範囲第５７項記載の装置。 ５９ シートを見るためおよび／または読むため
   には、ハウジング２，４０のふたは完全にまたは
   少なくとを主として透明であることを特徴とする
   特許請求の範囲第５７または５８項記載の装置。 ６０ ハウジング２，４０，４２はいくつかの同
   様なハウジングを積み重ねるための１または２以
   上の積み重ね手段を有することを特徴とする特許
   請求の範囲第５７，５８または５９項記載の装
   置。 ６１ ハウジング２，４０，４２は積み重ねみぞ
   および突起を有することを特徴とする特許請求の
   範囲第６０項記載の装置。 ６２ 取り出しスロツト１０は、取り出しスロツ
   ト側において、端シート１３の、シートのパイル
   １に面する、側面の延長部分に対して鋭角で曲が
   つているか、または傾斜していることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１〜６１項のいずれかに記載
   の装置。 ６３ 鋭角δは１゜〜10゜、好ましくは２゜〜４
   ゜の間であることを特徴とする特許請求の範囲第
   ６２項記載の装置。 ６４ スライダー部材３９，４３はその上部側お
   よび／または下部側に前面において取り出し方向
   に、グリツプ面を有し、この面は、必要に応じ
   て、フランジ５３の形であり、これはスライダー
   部材のそう入された位置において、ハウジング中
   に形成された相補的な形のみぞ５４中に収容され
   ていること、そしてスライダー部材は、必要に応
   じて、横方向のグリツプ面を有することを特徴と
   する特許請求の範囲第５７項および特許請求の範
   囲第４２〜５４項のいずれかに記載の装置。 ６５ ハウジング２，４０，４２はそれを背面で
   つり下げるための１または２以上のつり手段およ
   び／または１または２以上の穴を有することを特
   徴とする特許請求の範囲第５７〜６４項のいずれ
   かに記載の装置。 ６６ スライダー部材３９，４３および／または
   ハウジング２，４０，４２上にシートおよび／ま
   たは取り出されたシートのための支持面が設けら
   れており、該支持面はシートおよび／または取り
   出されたシートが、いずれかの位置におけるスラ
   イダー部材および／またはハウジングの中から、
   落下し、押出され、またはすべり出るなどするこ
   とを防ぐことを特徴とする特許請求の範囲第５７
   〜６５項のいずれかに記載の装置。 ６７ １または２以上のロールまたはローラー４
   はちようどそれらの長さに沿つた軸の方向に対し
   て平行に延びるスロツト４ｄを有し、該スロツト
   は軸方向穴４ａからケース面４ｃまで回転方向に
   ほぼ接線方向に延び、そしてそれを通して軸をそ
   の軸方向穴中にそう入できることを特徴とする特
   許請求の範囲第２７〜６６項のいずれかに記載の
   装置。 ６８ シートへり支持面１１は成分３９ｃ上に設
   けられており、該成分はことにくさび形または三
   角形の横断面を有し、もどり力に抗して弾性的に
   回転可能であり、そして該成分はスライダー部材
   上に設けられた操作要素により、ことにカム様突
   出部３９ａにより、そう入すべきシート３９ｆが
   はいる前に、回転後シートに面するその上に設け
   られた案内面３９ｇがシートの前へり部分を取り
   出しスロツトの領域の中からそう入スロツトの領
   域中へ案内するように、回転できることを特徴と
   する特許請求の範囲第１〜６７項のいずれかに記
   載の装置。 ６９ シートのパイルを収容するハウジングを有
   し、その底はシートの面に平行に延び、その側壁
   は横方向にシートのパイルを取り囲み、ここでハ
   ウジングのふたはスライダー部材へ取り付けられ
   ており、これと一緒にハウジングの中から、シー
   トの面に対して平行にその１つの側を遠く引出さ
   れることができ、その結果ふたはその最も外部の
   位置にあるときハウジング上に残り、かつシート
   のパイル上に予定の長さだけ係合し、あるいはス
   ライダー部材が引出されたとき、シートのパイル
   はハウジングの側面からスライダー部材が引出さ
   れる予定の長さだけ重なり、ここで、さらに、シ
   ートのパイル上に係合する１または２以上の突起
   が設けられており、および／または、この側壁自
   体はシートのパイル上に係合し、スライダー部材
   に向かい合う、ハウジング１０１の側壁１０５は
   追加のスライダー部材１０７に取り付けられてお
   り、追加のスライダー部材１０７はハウジング１
   ０１中にロツキング手段１０８，１０９によつて
   保持され、そしてこの手段が操作されると、ハウ
   ジング１０１の中から引出されることができ、そ
   の距離はシートのパイルがスライダー部材側でス
   ライダー部材の完全に引出された位置に重なる予
   定長さよりも多少遠いことを特徴とする特許請求
   の範囲第１〜６８項のいずれかに記載のパイルか
   ら個々のシートを交互に露出するための装置、こ
   とに写真を見る交換装置。 ７０ ロツキング手段は保持キヤツチ１０８を有
   し、保持キヤツチ１０８は追加のスライダー部材
   １０７上に取り付けられており、かつノツチスト
   ツプ１０９中の係合することを特徴とする特許請
   求の範囲第６９項記載の装置。 ７１ 保持キヤツチ１０８はタング１１０上に配
   置されており、タンク１１０を旋回することによ
   りハウジング中のノツチストツプ１０９との係合
   から解放されることができることを特徴とする特
   許請求の範囲第７０項記載の装置。 ７２ 追加のスライダー部材１０７がハウジング
   中に完全にそう入されるとき、保持キヤツチ１０
   ８はハウジング中のノツチストツプ１０９と、こ
   とにタング１１０の固有の弾性によつて、弾性的
   に係合した状態に保持されること、そして保持キ
   ヤツチ１０８はノツチストツプ１０９から、タン
   グ１１０をハウジングの内側の方向にプレスする
   ことによつて、係合を解放されることができるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第７１項記載の装
   置。 ７３ タング１１０を旋回すると、タングのシー
   トのパイルと面する側面はパイルと係合するよう
   になることを特徴とする特許請求の範囲第７１ま
   たは７２項記載の装置。 ７４ タング１１０はシートのパイルと係合する
   領域に高い摩擦をもつ係合面１１２を有すること
   を特徴とする特許請求の範囲第７３項記載の装
   置。 ７５ 高い摩擦の係合面１１２はタング１１０上
   に配置された摩擦要素１１３、ことにゴムの小板
   によつて形成されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第７４項記載の装置。 ７６ 指の係合みぞ１１４がタング１１０中にタ
   ングを旋回するために設けられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第７１〜７５項のいずれか
   に記載の装置。 ７７ タング１１０はグリツプ面１１５からハウ
   ジングの内側に向けて配置されており、グリツプ
   面１１５はスライダー部材を操作する間ハウジン
   グ１０１を保持するために設けられていることを
   特徴とする特許請求の範囲第７１〜７６項のいず
   れかに記載の装置。 ７８ 指のぞみ１１４はグリツプ面１１５の次
   に、好ましくはグリツプ面のすぐ次に配置されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第７６また
   は７７項記載の装置。 ７９ タング１１０は、係合面１１２が旋回する
   その自由端において、ハウジングの中心を越えて
   スライダー部材の方向に延びていることを特徴と
   する特許請求の範囲第７２〜７８項のいずれかに
   記載の装置。 ８０ タング１１０は追加のスライダー部材１０
   ７の好ましくは同様なタング形案内部材１１６中
   に設けられており、該スライダー部材はハウジン
   グ１０１、ことにハウジングの底１０４中の案内
   面１１８に沿つて、追加のスライダー部材１０７
   の動く方向に変位可能であることを特徴とする特
   許請求の範囲第７１〜７９項のいずれかに記載の
   装置。 ８１ 案内部材１１６上にストツプ１２０が設け
   られており、ストツプ１２０はハウジングから出
   る追加のスライダー部材１０７の動きを制限し、
   ハウジング１０１、ことにハウジングの底１０４
   中のカウンターストツプと協同することを特徴と
   する特許請求の範囲第８０項記載の装置。 ８２ 吸引手段７３〜７９がスライダー部材４３
   の第１部分４３ａ中に設けられており、一方吸引
   手段のための協同要素７３は第２スライダー部材
   部分４３ｂに連結し、該部分４３ｂはスライダー
   部材４３の第１部分４３ａ中にスライダー部材４
   ３の取り出し方向に予定の距離Ｅだけ変位できる
   ように設置されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第５２項記載の装置。 ８３ 協同要素は一端でスライダー部材４３の第
   ２部分４３ｂへ固定されたピストンロツド７３で
   あり、その他端にピストン７４が取り付けられて
   おり、ピストン７４はスライダー部材４３の第１
   部分４３ａ中に形成された円筒形孔７５中を前後
   に動くことができ、ここでこの孔はシートのパイ
   ル１の一番上のシート１５にすぐに隣接する吸引
   孔７８を有することを特徴とする特許請求の範囲
   第８２項記載の装置。 ８４ 浅いみぞ８０が吸引孔７８のまわりに形成
   されており、その中に吸引孔７８のまわりを延び
   るシール７９が皿形に座ぐられていることを特徴
   とする特許請求の範囲第８３項記載の装置。 ８５ 第１部分４３ａから離れるスライダー部材
   ４３の第２部分４３ｂの動きは吸引手段のピスト
   ン７４のためのストツプによつて制限され、一方
   スライダー部材の第１部分４３ａに向かう第２部
   分４３ｂの動きは、第２部分４３ｂ上に設けられ
   たストツプ７１と第１部分４３ａ上に配置された
   それと協同するカウンターストツプ７２とによつ
   て制限されることを特徴とする特許請求の範囲第
   ８３または８４項記載の装置。 ８６ グラブ部材２１９がハウジング４２のふた
   中に形成されたみぞ２２０中に配置されており、
   グラブ部材２１９はパイル１のシートの平面に対
   して垂直に動くことができ、ここでそれはシート
   のパイル１の方向にばね２２７によつてプレスさ
   れ、その結果グラブ部材２１９中のみぞ２２９中
   に設けられた保持要素２２８は、スライダー部材
   ４３がそう入された状態に配置されているとき、
   あるいはハウジング４２から引出されたとき、シ
   ートのパイルの一番上のシートと係合することを
   特徴とする特許請求の範囲第１〜８２項のいずれ
   かに記載の装置。 ８７ グラブ部材２１９上に、保持要素２２８の
   後にスライダー部材４３の引出し方向に、フツク
   様突起２３１が設けられており、このフツク様突
   起２３１はスライダー部材４３を越えてシートの
   パイル１の方向に突出していることを特徴とする
   特許請求の範囲第８６項記載の装置。 ８８ 引出し２１２がスライダー部材４３中に取
   り付けられており、引出し２１２はパイル１を全
   部取り出すため、ハウジング４２中にとどまる、
   スライダー部材４３の中から、スライダー部材の
   引出し方向とは反対方向に、引出くことができる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第８６または８
   ７項記載の装置。 ８９ グラブ部材は輸送要素２３３であり、シー
   トのパイル１に面する凸面を有し、それぞれその
   中にまたはその上に、スライダー部材の引出し方
   向に、順番に、フツク様突出部２３４、保持要素
   ２３５および滑足面２４１が設けられており、こ
   こで、輸送要素２３３は軸２３７のまわりを回転
   できるようにスライダー部材中に設置されてお
   り、かつハウジング上に設けられたカムコントロ
   ール部材２３９と協同するカム２３８を支持し、
   その結果スライダー部材が引出されるとき、パイ
   ルの一番上のシート１５は保持要素２３５によつ
   て第１距離に沿つてなかでも最初に取り上げら
   れ、その後輸送要素２３３は軸２３７のまわりを
   旋回し、その結果フツク様突出部２３４はスライ
   ダー部材の動く方向に一番上のシート１５の後部
   シートへりと係合し、これに対しスライダー部材
   がハウジング中に押し込まれるとき、輸送要素は
   軸２３７のまわりを反対方向に回転するので、そ
   れはシートのパイル１とその滑走面２４１によつ
   て係合するようになることを特徴とする特許請求
   の範囲第１〜８２項のいずれかに記載の、ことに
   特許請求の範囲第５１項記載の装置。 ９０ 輸送要素２３３はシートのパイル１を弾性
   的に支持することを特徴とする特許請求の範囲第
   ８９項記載の装置。 ９１ シートを変位するためにのみ必要に応じ
   て、すなわち、１または２以上の分離ストツプに
   加えて、設けられたロールまたはローラー４は、
   プロプ２０２へ取り付けられており、プロプ２０
   ２はハウジング２の底の中から外へ旋回すること
   ができ、次にハウジング２の底中のみぞが形成さ
   れた位置にロツクされることができ、その目的で
   突出部２０３が好ましくはプロプ２０２上に設け
   られており、突出部２０３はハウジングの底のへ
   り２０４と弾性的に協同することを特徴とする特
   許請求の範囲第１〜８１項、ことに２７〜２９項
   のいずれかに記載の装置。 ９２ 引出し２０１が設けられており、これはシ
   ートのパイル全体を取り出すためハウジング２の
   中から外に出ることができることを特徴とする特
   許請求の範囲第１〜９１項、ことに１〜４１項の
   いずれかに記載の装置。 ９３ みぞ２０５が引出し２０１の側面と底に形
   成されており、みぞ２０５によりシートのパイル
   を側面で保持できることを特徴とする特許請求の
   範囲第９２項記載の装置。 ９４ みぞ２０５は引出し２０１の前面に引出し
   の引出す方向に形成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第９３項記載の装置。 ９５ 突出部の形のストツプ２１０が引出し２０
   １上に設けられており、ストツプ２１０はハウジ
   ング上のカウンターストツプと協同して、一方に
   おいては引出しをハウジングに関してそれがハウ
   ジング２中に完全にそう入されたその位置に弾性
   的にロツクし、他方において引出し２０１がハウ
   ジング２から完全に取り出すことができないよう
   にすることを特徴とする特許請求の範囲第９３ま
   たは９４項記載の装置。 ９６ スライダー部材４３またはハウジング２の
   ふた２ａ，４９は丁番付けふたの形であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１〜９５項のいずれ
   かに記載の装置。 ９７ その正常位置にロツクすべき丁番付けふた
   ４９のために突出部２４３が設けられており、こ
   れはスライダー部材４３またはハウジング２中の
   みぞ２４４中にロツクし、またはその逆であるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第９６項記載の装
   置。 ９８ 丁番付けふたはハウジング２またはスライ
   ダー部材へプラスチツクジヨイント２ｄによつて
   連結されており、プラスチツクジヨイント２ｄは
   ふたおよびハウジング２と、またはスライダー部
   材と一体式であることを特徴とする特許請求の範
   囲第９６または９７項記載の装置。 ９９ ことに丁番付けふた２ａ、ハウジング２お
   よびシートへり支持面１１を支持する部分２ｂは
   一体構造からなるようにプラスチツク材料から一
   体式に製造されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第９８項記載の装置。 １００ 取り出しスロツト１０はハウジング２の
   底の開口の形であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１〜９９項のいずれかに記載の、ことに特
   許請求の範囲第９９項記載の装置。 １０１ 取り出しスロツトはハウジング２の底中
   の開口２ｅ中に延び込んでおり、開口２ｅはスロ
   ツトからハウジングの内側に向かつて延びてお
   り、この開口によつてシートのパイル１の下側は
   手の接近が可能であつて一番下のシートの取り出
   しを促進できることを特徴とする特許請求の範囲
   第１００項記載の装置。 １０２ 後壁３０３とそれと結合したフレーム３
   ０２との間にギヤツプ３１３が存在し、ギヤツプ
   ３１３はフレームのまわりと、その外側を通して
   延びる写真支持装置３０１の１つの側面上とを、
   少なくとも部分的に、好ましくは完全に延びてお
   り、連続なギヤツプの付近に、輸送ロールまたは
   ローラー３４２あるいは保持カバー３２５を有す
   る輸送スライダー部材３２２が設けられており、
   これらは写真支持装置３０１の後壁３０３，３３
   ３中のみぞ３２９を経て、写真の前側が支持され
   ている写真の領域において写真の後側と係合で
   き、輸送ロールまたはローラー３４２あるいは輸
   送スライダー部材３２２は、後壁上に設けられた
   プロプ３０４へ取り付けられており、その結果写
   真支持装置を直立して置くことができ、そして好
   ましくはそのように配置されているので、後壁中
   に同高に沈むことができ、かつ後壁３０３，３３
   ３の平面の中から外へ旋回することができ、ここ
   で輸送ロールまたはローラー３４２あるいは輸送
   スライダー部材３２２は好ましくはプロプ３０４
   の自由端の付近に設けられていることを特徴とす
   る、写真のための見る開口を形成するフレーム
   と、写真の後側のための支持面を有する後壁とを
   有する写真支持装置。 １０３ 後壁３０３の横方向へり３１４は、写真
   支持装置３０１の外側３１７に遠くまで延びるギ
   ヤツプ３１３に沿つて、写真支持装置のフレーム
   ３０２の横方向へり３１５に関して、うしろにセ
   ツトされるので、連続なギヤツプの一方の壁３１
   ６は写真支持装置の外側上において他方の壁に関
   して短かくなつていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１０２項記載の装置。 １０４ プロプ３０４は、好ましくはプロプ３０
   ４上に、旋回軸３３６の方向に延びるピン３３
   １、ことに球形ピンが設けられている結果、絞り
   ばめなどの方法ですべてのまたは任意の予定位置
   にロツクされることができ、かつ弾性的に後壁３
   ０３中のみぞの中へそう入させることができ、あ
   るいはその逆が可能であり、ここで、旋回軸３３
   ６に対して横方向にまたは垂直に延びる１または
   ２以上の環状摩擦領域および／またはロツキング
   領域３３４がプロプ３０４上に設けられており、
   該領域は各場合後壁上のカウンター領域と係合
   し、そしてここでロツキング領域３３４および必
   要に応じてカウンター領域は波形領域であり、旋
   回軸に関して半径方向に延びる歯を有し、ここで
   さらに摩擦領域および／またはロツキング領域３
   ３４および必要に応じてカウンター領域はピン３
   ３１および／またはそれらと連合するみぞのまわ
   りに設けられていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１０３項記載の装置。 １０５ プロプ３０４をカウンターシンクするた
   めに後壁中に配置された、みぞ３２９の領域に、
   不透明なカバープレート３４６が設けられてお
   り、このカバープレート３４６は少なくとも第１
   位置と第２位置との間を変位することができ、第
   １位置においてカバープレート３４６は写真の後
   側の一部分を開いたままにしておくので、写真は
   直接にまたはロールまたはローラー３４２により
   つかむことができ、そして第２位置においてカバ
   ープレート３４６は写真の後側のその部分を完全
   におおい、そして該写真はみぞ３２９によつて自
   由な状態にされており、かつフレーム３０２の後
   側を越えて延び、ここで不透明のカバープレート
   ３４６は好ましくは後壁３０３の前側中のくぼみ
   ３４７中に配置されていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１０２〜１０４項のいずれかに記載
   の装置。 １０６ 輸送スライダー部材３２２はプロプ３０
   ４のためのみぞの付近において不透明なカバープ
   レート３４６として構成されており、そして少な
   くともその１つの位置においてみぞ３２９によつ
   て自由な状態にありかつフレーム３０２の後側を
   越えて延びる写真の後側の部分を完全にカバーす
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１０２また
   は１０４項記載の装置。 １０７ 写真支持装置３０１の後側に、他の写真
   のための隔室３２８が存在するか、あるいは写真
   支持装置の後側は他の写真の容器３２５として構
   成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １０２〜１０６項のいずれかに項記載の装置。 １０８ 写真支持装置の後壁３０３全体は輸送ス
   ライダー部材３２２として構成されており、ここ
   で後壁のための案内手段が好ましくはフレーム３
   ０２中に構成されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１０２，１０３，１０４または１０７
   項記載の装置。