JPS6125500B2

JPS6125500B2 -

Info

Publication number: JPS6125500B2
Application number: JP57205854A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Yasukawa
Original assignee: Niigata Engineering Co Ltd
Current assignee: Niigata Engineering Co Ltd
Priority date: 1982-11-24
Filing date: 1982-11-24
Publication date: 1986-06-16
Also published as: JPS5947135A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は自動工作機械に適用される工具の取替
え方法に関する。

マシニングセンタなどを多数並設し、これら工
作機械をコンピユータにより総括制御する加工設
備（FMS）が最近数多くみられる。この設備で
使用される工具は、他の場合と同様に、寿命がき
たり、折損したり、或いは加工の対象が変つたよ
うな場合、これを取り替える必要がある。

従来から行われてきた工具の取替え方法として
は、 (a) 工作機械を停止させ、人手により工具マガジ
ンの工具を取り替える。

(b) 工作機械の工具マガジンを交換式にしてマガ
ジンごと工具を取り替える。

(c) 工作機械の工具マガジンと別のサブマガジン
の間で工具を取り替える。

などが採用されているが、上記(a)の場合は、機械
を停止させて工具を取り替える必要があるため稼
働率が低くなり、また人手を要するため、無人運
転化することができない、という欠点がある。ま
た、(b)の場合は、一般の加工において工作物の工
程及び対象によつて共用工具と専用工具で対処す
ることになるが、これを一つの工具マガジンに収
納するとき、マガジンごと交換する取替え方法で
は、共作工具を各マガジンごとにもつ必要があり
不経済である上、マガジンを搬送し、工具機械に
ローデイングする装置、さらには位置決め、クラ
ンプ装置など、通常の工具交換装置以外の装置が
必要で高価につき、しかも広いスペースを必要と
する、といつた欠点もある。さらにまた(c)の場合
は、サブマガジンの搬送割出し装置、工作機械の
工具マガジンへのローデイング装置などが必要
で、上記(b)の場合と同様に高価なものとなり、広
いスペースもとるといつた欠点がある。

本発明は、複数の工具を着脱自在に支持した工
具ドラムを、テーブルベース上に水平な面内で回
動自在に取り付けられた割出し機能を有するテー
ブルの上に工具パレツトを介して装着し、テーブ
ルベースに設けられたアクチユエータに工具パレ
ツトに設けられた工具ローダを結合するととも
に、上記テーブルを回動させて上記工具ドラムに
支持された一つの工具を所定の位置に割り出し、
上記アクチユエータで工具ローダを作動させて工
具ローダの工具グリツパで上記割出し工具を把持
して工具ドラムから取り外し工具グリツパで工具
の姿勢を主軸に対する装着に適合するように変換
してから、その工具を工作機械の主軸に装着し、
工作機械に備えられた工具マガジンと上記主軸と
の間で工具を取り替えることにより上記従来の問
題点を解消したもので、ドラムチエンジヤ（マガ
ジンチエンジヤ）のような大型のローデイング装
置や駆動装置等が不用である上、既存の工作機械
に簡単な装置を追加するだけで工具の取替えを容
易化することができる工具の取替え方法を提供す
ることを目的とする。以下、本発明を図面を参照
して詳細に説明する。

第１図は工作機械Ｂとこれの関連機器の関連構
成を示すもので、工作機械Ｂは通常の工具マガジ
ンＣと工具チエンジヤＤとを備え、工具チエンジ
ヤＤにより、工具マガジンＣから１個の工具６を
取り出してこれを主軸Ｅに装着し、また主軸Ｅか
ら工具６を取り外して工具マガジンＣに戻すこと
ができるようになつている。上記工作機械Ｂのテ
ーブルベース１には、テーブル２や、後で詳しく
述べる工具取替え装置Ａが支持され、更にテーブ
ル２の前にオートパレツトチエンジヤＦが配設さ
れており、無人搬送車Ｇによつて運ばれてきたワ
ークパレツトＨまたは工具パレツト３を、オート
パレツトチエンジヤＦを通じてテーブル２の上に
送り込むことができるようになつている。なお、
上記において工具取替え装置Ａを除く他の工作機
械ＢやオートパレツトチエンジヤＦ等は周知のも
のである。

第２図ないし第８図は本発明の実施に用いられ
る工具取替え装置の一例を示すもので、自動工具
交換装置付工作機械Ｂのテーブルベース１は、水
平な面内で回動自在に構成され割出し可能にされ
たテーブル２を上部に備え、そのテーブル２に工
作物を載せるワークパレツトＨと工具ドラム４を
取り付ける工具パレツト３とを択一的に装着する
ことができるようになつている。上記工具パレツ
ト３の中心部には工具ドラム４を水平に支える支
柱５が垂直に立設されている。上記工具ドラム４
は複数の工具６を着脱自在に垂直に支持するもの
で、その外周部に工具６を支持するＵ字状に開口
した工具保持部７が設けられている。工具６はそ
のシヤンク部６ｃが上記工具保持部７の開口部内
に挿入され、フランジ６ｂが上記開口部の周縁に
載せられた状態で、上記工具保持部７に支持され
ている。また、上記工具ドラム４の下面には、こ
れと間隔をあけて結合部材４ａを介して環状のレ
ール１３が固定され、このレール１３の外周縁に
は工具６のシヤンク部６ｃの端部に取付けたブル
スタツド６ｄのフランジ部６ｅが嵌まる複数個の
穴１３ａが、前記各工具保持部７の開口部に対応
させ、かつその中心を該各工具保持部７の開口部
における円弧の中心軸線上にそれぞれ一致させて
あけられている。そして、これらの穴１３ａは、
前記シヤンク部６ｃの端部に設けたブルスタツド
ボルト６ｄの通り抜けができる程度の幅を有する
直径方向の切欠き１３ｂにより前記レール１３の
外周に開放している。工具ドラム４に支持された
各工具６は、そのブルスタツド６ｄのフランジ部
６ｅが、前記穴１３ａに嵌まると共に、フランジ
６ｂが工具保持部７に載り、該フランジ６ｄの外
周が工具保持部７の係合縁７ａに拘束されること
によつて、工具ドラム４から抜け出たり、転倒す
ることを防止されている。

上記工具パレツト３には、工具ローダボデイ８
がその中心の軸受け９を上記支柱５に嵌合させ、
かつ軸受け９の周囲に上下自在に配設された複数
（図のものは３本）の案内棒１０の上下端の車輪
１１，１２を工具ドラム４の下面に連結された環
状のレール１３と工具パレツト３の上面に敷設さ
れた環状のレール１４とに接触させて、支柱５に
対し、水平な面内で相対回転自在に、かつ上下自
在に設けられている。

上記工具ローダボデイ８の一側には、ローダブ
ラケツト８ａを介して工具ローダＪが支持されて
いる。この工具ローダＪにおいては、工具ローダ
ボデイ８の一側に固定したローダブラケツト８ａ
に、第１ピニオン１６を有する中空軸１７が第１
ラツク１８に上記ピニオン１６を噛み合わせて垂
直に設けられ、この中空軸１７には、上下の端部
に第２、第３ピニオン１９，２０を有する回転軸
２１が、上記第３ピニオン２０を第２ラツク２２
に噛み合わせて嵌挿されるとともに、中空軸１７
の上端にはスライダ２３を摺動自在に備えた案内
部材２４が固定され、さらに上記スライダ２３に
設けられた第３ラツク２５に上記第２ピニオン１
９が噛み合わされており、第２図において第１ラ
ツク１８を紙面垂直方向に動かすと、中空軸１７
が周方向に回転して案内部材２４の向きを変え、
また第２ラツク２２を紙面に垂直方向に動かすと
回転軸２１が回転してスライダ２３を案内部材２
４に沿つて第２図で左右に動かすようになつてい
る。

また、上記スライダ２３には、第１、第２リン
ク２７，２８がそれぞれ取付け軸２９，３０によ
つてスライダ２３の摺動方向に回動自在に取り付
けられ、更に上記各リンク２７，２８の自由端に
結合リンク３１がそれぞれ取付け軸３２，３３で
取り付けられて上記各リンク２７，２８とともに
平行リンクを構成している。上記第２リンク２８
の先端には工具６を把持する工具グリツパ３４が
枢軸３６により上下に回動自在に取り付けられて
おり、この枢軸３６は枢軸３６に取り付けられた
歯車３７と第２リンク２８の軸３８に取り付けら
れた中間歯車３９を介して上記取付け軸３３に回
転自在に取り付けられた太陽歯車４０に連絡され
ている。また上記の第１リンク２７，２７の外側
部には、第７図に示すように、下端部にカムフオ
ロア４３ａ，４３ｂを回転自在に備えた一対のレ
バー４４ａ，４４ｂが、上端部側をそれぞれ第１
リンク２７，２７に固定し、かつ下端部側を該第
１リンク２７，２７よりも下方に延出させて設け
られている。なお、レバー４４ａ，４４ｂは第２
図において省略されている。

さらに、ローダブラケツト８ａには、延出部４
６ａ（第７図ロ）を有する第１ストツパ４６が固
定されており、前記案内部材２４がその一側部を
工具ローダボデイ８側に向くごとく、90度旋回さ
れたとき、案内部材２４の一側部の後端側に固定
したストツパボルト２６が、第７図ロで２点鎖線
で示すように、第１ストツパ４６の端面に当接す
ると共に、第２図に示すように案内部材２４の後
端（第２図では左端）に位置しているスライダ２
３の第１リンク２７に固定した一方のレバー４４
ａのカムフオロア４３ａが前記突出部４６ａに当
接するようになつている。

また、案内部材２４の他側部には、後端部に位
置して第２ストツパ４８（第７図イ，ロ，ハ）
が、前端部側に位してガイドレール４１がそれぞ
れ固定されており、前記他方のレバー４４ｂのカ
ムフオロア４３ｂはスライダ２３が第２図と第７
図ハに示すように案内部材２４上の後退端にある
とき、第２ストツパ４８の内端面４８ａに当接
し、スライダ２３が前後動するとき、ガイドレー
ル４１上を転動するようになつている。

したがつて、前に述べたように、第１ラツク１
８の作用で案内部材２４を90度旋回させてローダ
ブラケツト８ａに固定して設けられた第１ストツ
パ４６の突出部４６ａに上記一方のカムフオロア
４３ａを当接し、かつ他方のカムフオロア４３ｂ
を第２ストツパ４８に当接した状態において、案
内部材２４の後端に存在するスライダ２３を案内
部材２４の前端に向けて動かすと、レレバー４４
ａ，４４ｂのカムフオロア４３ａ，４３ｂが前記
第１、第２ストツパ４６，４８により移動を止め
られていることから、レバー４４ａ，４４ｂが取
付軸２９（見掛け上はカムフオロア４３ａ，４３
ｂ）を中心に回動してリンク２７を第７図ハで時
計方向に回動させ、また上記の状態からスライダ
２３を案内部材２４の後端に向けて動かすと、レ
バー４４ａ，４４ｂが取付け軸２９を中心に前記
と逆に回動してリンク２７を第７図ハのように回
動させる。

上記において、歯車３７，３９，４０の歯数は
１：(1)：２に設定され、かつ太陽歯車４０は結合
リンク３１にピン４７で固定されている。したが
つて、第２リンク２８を取付け軸３０を支点に第
２図において右方に90度回動させると、水平状態
の工具グリツパ３４は第２リンク２８に対して
180度（第２リンク２８が90度回動しているため
見掛け上は、180度−90度＝90度）左方に回動し
て垂直に起立する。

更にまた、上記のローダブラケツト８ａには、
上記第１、第２ラツク１８，２２にそれぞれ設け
られた係止部４９，５０（第４図、第５図）を係
止して第１、第２ラツク１８，２２の軸方向の移
動を防止する固定爪５１，５２を有する可動部材
５３が、ばね５４により第１、第２ラツク１８，
２２側に付勢されて移動自在に設けられている。
またテーブルベース１の側部にブラケツト１ａを
介して固定された受台１ｂには、前記工具ローダ
Ｊを作動させるアクチユエータＫが設けられてい
る。このローダＪにおいては、前記受台１ｂに支
持され、該受台１ｂに固定したシフトシリンダ５
５によつて前記ローダブラケツト８ａに向けられ
て進退移動される摺動部材５６が設けられ、この
摺動部材５６には、ピストンロツド５７，５８の
先端に前記第１、第２ラツク１８，２２の係止部
４９，５０にそれぞれ係合する係合爪５９，６０
を有し、前記第１、第２ラツク１８，２２の軸方
向と平行な方向に作動するシリンダ装置よりなる
第１、第２アクチユエータ６１，６２と、上記可
動部材５３をばね５４の弾力に抗して押し動かし
て第１、第２ラツク１８，２２の係止部４９，５
０から固定爪５１，５２を外す一対の押し子６
３，６３が摺動部材５６の両側に配置して設けら
れている。また、この押し子６３，６３は、ロー
ダブラケツト８ａ側に押し動かされたときには、
前記固定爪５１，５２を外すと同時に、先端側が
ローダブラケツト８ａの両側に設けた一対の溝６
６，６６（第４図）に挿入させられ、工具ローダ
ボデイ８を支柱５の軸方向に持ち上げた状態で、
ローダブラケツト８ａを不動に保持するようにな
つている。

さらに、前記ローダブラケツト８ａの下面には
リング６７が固定されており、前記押し子６３，
６３が該ローダブラケツト８ａを保持したとき、
該リング６７が工具パレツト３の上面に固定した
ピン６８との嵌合を解かれ、押し子６３，６３が
ローダブラケツト８ａを解放したとき、リング６
７がピン６８と嵌合し、工具ローダボデイ８と工
具パレツト３または支柱５との相対回転ができな
いようになつている。上記係合爪５９，６０は軸
方向に移動自在なガイド棒６４，６５に根端部を
固定され、ピストンロツド５７，５８が周方向に
回動しないようになつている。

なお、第２図の６９はローダブラケツト８ａに
取り付けた第１ストツパねじであり、工具グリツ
パ３４が工具ドラム４側に向いているとき、スラ
イダ２３の前進端で第３ラツク２５の前端に当接
し、該スライダの前進動を規制するようになつて
いる。また、第３図の７０は第２ストツパねじで
あり、前記ローダブラケツト８ａに取り付けら
れ、工具グリツパ３４が工具ドラム４側に向いて
いるとき、案内部材２４の他方の側面に当接し該
案内部材２４の時計方向（第３図）の回動位置を
規制する。

また、第２図の７１は、工具グリツパ３４が図
示状態より180度反転したときの位置決めを行う
ストツププレートで、第２リンク２８に固定され
ている。７２は、工具グリツパ３４の水平姿勢
（第２図の状態）の位置決めを行うストツプボル
トで、一対の第２リンク２８を連結するプレート
７３にねじ込まれて取付けられている。

次に本発明の工具取替え方法を工具の運出しか
ら順を追つて説明する。

工具ステーシヨンで用意された工具６は工具パ
レツト３に載せられた所定の工具ドラム４の各工
具保持部７に保持される。工作機械等を総括制御
するコンピユータには、前記工具パレツトNo.
（工具ドラムNo.）、工具ドラム内の工具No.と工
具コード（工具は絶対コードが付与されてい
る。）が記憶される。工具ドラム４をセツトされ
た工具パレツト３はコンピユータからの取替え指
令があるまでパレツト収納場所などで待機する。

加工スケジユールに従つて取替え指令が出る
と、工具ドラム４をセツトした工具パレツト３は
無人搬送車Ｇにのせられて工作機械Ｂのオートパ
レツトチエンジヤＦの所まで運ばれ、工具ドラム
４とともにオートパレツトチエンジヤＦに引込ま
れる。工作機械Ｂが加工中である時は、その加工
が終るまで工具パレツト３はオートパレツトチエ
ンジヤＦの上で待機する。

工作機械Ｂによる加工が終了すると、工具パレ
ツト３は工作機械Ｂのテーブル２に移され、主軸
Ｅと工具パレツト３の中心が合わされる。なお、
上記に並行して主軸Ｅにくわえられた使用工具６
は工具チエンジヤＤの作用で専用工具マガジンＣ
に移される。この場合、テーブル２のパレツトク
ランパー２ａは、上昇位置（アンクランプ位置）
にあり、工具パレツト３を上位で支持しており、
工具パレツトのピン６８とローダブラケツト８ａ
のリング６７とは互いに嵌合された状態にある。

このようにして工具パレツト３がテーブル２に
装着されると、シフトシリンダ５５が伸長して摺
動部材５６をローダブラケツト８ａ側（第２図で
右方）に動かす。この摺動部材５６の移動によつ
て一対の押し子６３，６３がその先端側をローダ
ブラケツト８ａの一対の溝６６，６６に挿入し、
これによりローダブラケツト８ａは不動に保持さ
れ、同時に、一方の押し子６３が可動部材５３を
ばね５４の弾力に抗して押し動かし固定爪５１，
５２を第１、第２ラツク１８，２２の係止部４
９，５０から外し、代りに係合爪５９，６０を係
止部４９，５０に係合させる。この後にパレツト
クランパ２ａが下降して工具パレツト３をテーブ
ル２に固定する。これにより工具パレツト３も下
降し、前記ローダブラケツト８ａのリング６７と
工具パレツト３のピン６８との嵌合が解かれる
（第２図の状態）。この状態でテーブル２が旋回せ
しめられて目的の工具６がローダブラケツト８ａ
側の所定位置に割り出される。これが済むと、再
びパレツトクランパ２ａが上昇してパレツト３が
上昇位置にもたらされ、これにより工具ドラム４
が上昇されて該工具ドラム４に保持されている割
出し工具６のフランジ溝６ａの高さ位置が水平状
態の工具グリツパ３４の高さに一致させられる。
しかる後、第１アクチユエータ６１が作用して第
１ラツク１８をその軸方向に移動し、第１ピニオ
ン１６、中空軸１７を介して案内部材２４を工具
ドラム４に支持された工具６の着脱方向、つまり
支柱５に向ける。工具グリツパ３４が水平になつ
ている第２図の状態で第２アクチユエータ６２が
作用して第２ラツク２２、第３ピニオン２０を介
して回転軸２１を回転させ、第２ピニオン１９、
第３ラツク２５を介してスライダ２３と一諸に工
具グリツパ３４を第２図で右方に移動させ、工具
グリツパ３４に工具６を把持させる。この時カム
フオロア４３ｂはガイドレール４１に沿つて移動
する。

工具６が工具グリツパ３４に把持され終ると、
パレツトクランパ２ａが下降（クランプ状態）
し、工具パレツト３と一体に工具ドラムが下降す
る。これにより工具グリツパ３４につかまれた工
具６は、工具保持部７および環状レール１３の穴
１３ａから浮かせられた状態になり、工具保持部
７の係合縁７ａによる工具フランジ６ｂの外周縁
およびシヤンク６ｃの端部の拘束が解かれ、工具
６を工具保持部７の開口および環状レール１３の
切欠き１３ｂより、工具ドラム４の半径方向に取
り出し得る状態となる。この状態において第２ア
クチユエータ６２が前記とは逆に作用してスライ
ダ２３を後退させ工具６を工具保持部７および環
状のレール１３の穴１３ａから完全に離脱させ
る。このとき他方のレバー４４ｂのカムフオロア
４３ｂは第２ストツパ４８の内端面４８ａに当接
する。これが済んだら第１アクチユエータ６１が
再び作用して案内部材２４を反時計方向（第３
図）に90度旋回させ工具グリツパ３４を工作機械
の主軸Ｅ側に向けさせる（第３図参照）。このと
き、一方のレバー４４ａのカムフオロア４３ａが
第１ストツパ４６の突出部４６ａに当る。この場
合、テーブル２は工作機械のＸ軸方向（第１図で
上下方向）にあらかじめ移動していて工具ドラム
４の回転軸２１（第２ピニオン１９）の軸心と、
工作機械の主軸軸心とが同一の垂直平面内にあ
る。この状態で第２アクチユエータ６２が作用し
てスライダ２３を主軸に向けて第３図において上
方に移動させる。この際、前記のようにレバー４
４ａ，４４ｂのカムフオロア４３ａ，４３ｂが第
１、第２ストツパ４６，４８に当接させられてい
るため、スライダ２３の上記移動に伴いレバー４
４ａ，４４ｂと共に第１、第２リンク２７，２８
が取付け軸２９，３０を支点に回動する。この結
果、前に述べたように工具グリツパ３４は垂直に
起立して工具６を水平にし、そのシヤンク部６ｃ
を主軸Ｅに向けさせる。最後に工作機械の主軸ヘ
ツドが工作機械のＹ、Ｚ軸方向に下降、前進移動
して、主軸ヘツドの主軸Ｅの軸心と工具グリツパ
３４につかまれた工具６の軸心とを一致させ、主
軸内に工具６を挿入させて主軸内の工具把持具に
該工具６をつかませる。主軸Ｅが工具６をつかん
だ後は、主軸ヘツドがＹ軸方向に上昇し、主軸に
つかまれた工具を工具グリツパ３４から引き離な
す。このとき、工具グリツパ３４は単にばねの弾
力で工具６を保持しているのみであるから、主軸
の上昇移動で容易に工具６を開放する。

その後、主軸Ｅは所定の工具交換位置に移動
し、主軸と工作機械に備えられた工具マガジンＣ
との間で周知の方法により工具チエンジヤＤを介
して工具の交換がなされ、工具ドラム４から取り
出した所要の工具６が工作機械に附属の工具マガ
ジンＣに装着され、該工具マガジンＣから取出さ
れた不要の工具が主軸Ｅに装着される。主軸につ
かまれた不要の工具は、上記の逆の操作で工具グ
リツパ３４を経て工具ドラム４のの工具保持部７
に支持される。

上記において、工具６を主軸Ｅから工具グリツ
パ３４に装着し終つたら、第２アクチユエータ６
２の作用でスライダ２３を案内部材２４の後端に
移動させ、前に述べたように、第１、第２ストツ
パ４６，４８とカムフオロア４３ａ，４３ｂの働
きでレバー４４ａ，４４ｂを回動させてそれまで
垂直になつていた工具グリツパ３４を水平にす
る。

さらに、工具ドラム４の別の工具を工作機械付
属の工具マガジンＣ中の不要の工具を交換する場
合には、既述のごとくテーブル２の割出し動作を
行い、所要の工具を工具グリツパ３４と対面する
位置に割り出し、前記のごとき動作を行う。工具
パレツト上の工具ドラムと工作機械付属の工具マ
ガジンとの間で前記の動作を繰り返えして所要数
の工具の取替えが終了すると、工具パレツト３は
テーブル２からオートパレツトチエンジヤＦを経
て、無人搬送車Ｇに移動されて、パレツト収納場
所または工具ステーシヨン等に運搬される。この
間にテーブル２にはワークパレツトＨが載せら
れ、工作機械でワークの加工が開始される。

なお、上記においては、工具チエンジヤＤを使
用して工作機械付属の工具マガジンＣと主軸Ｅと
の間で通常の工具交換を行う方式の自動工具交換
装置付工作機械に、本発明を適用した場合を示し
たが、本発明はこれに限定されず、上記工具チエ
ンジヤＤを使用しないで、上記工具マガジンＣと
主軸Ｅとの間で直接に通常の工具交換を行う方式
の自動工具交換装置付工作機械にも適用できる。

以上説明したように本発明の工具取替え方法に
おいては、複数の工具を着脱自在に支持した工具
ドラムと、テーブルベース上に水平な面内で回動
自在に取り付けられた割出し機能を有するテーブ
ルの上に工具パレツトを介して装着し、テーブル
ベースに設けられたアクチユエータに工具パレツ
トに設けられた工具ローダを結合するとともに、
上記テーブルを回動させて上記工具ドラムに支持
された一つの工具を所定の位置に割り出し、上記
アクチユエータで工具ローダを作動させて工具ロ
ーダの工具グリツパで上記割出し工具を工具の姿
勢を主軸に対する装着に適合するように変換して
から、その工具を工作機械の主軸に装着し、工作
機械に備えられた工具マガジンと上記主軸との間
で工具を取り替えるものであるから、工作機械に
備えられた工具マガジンを他の工具マガジンに取
り替える方式のものと違つて大型のローデイング
装置や駆動装置が不要であり、全体的に規模が小
さくてよい。また、工具ローダを作動させるアク
チユエータをテーブルベース側に設備し、テーブ
ルベース上にのせられた工具パレツトに設けられ
た工具ローダを上記アクチユエータに結合して作
動させるものであるから、各工具パレツトにアク
チユエータを設ける必要がなく、経済的であると
ともに工具パレツトの重量を軽減して作動を円滑
にすることができる。その上、テーブルの割出し
機能をそのまま活用して工具ドラムを回転させ、
必要な工具を所定の位置に割り出すものであるか
ら、特殊な装置を必要とせず、簡単な工具グリツ
パの作動で的確かつ迅速に工具を取り出し、また
工具ドラムに戻すことができる。しかも既存の装
置に簡単な装置を追加するだけでよいので実施が
容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は工作機械とこれの関連機器の関連構成
を示す平面略図、第２図ないし第８図は本発明の
実施に用いられる工具取替え装置の一例を示すも
ので、第２図は縦断面図、第３図は平面図、第４
図は第２図の−線に沿う断面図、第５図は同
−線に沿う断面図、第６図は案内部材とスラ
イダ等の関係を示す断面図、第７図イはリンクと
レバー等の関係を示す正面図、第７図ロは同平面
図、第７図ハは同側面図、第８図は固定爪の取付
け構造を示す側面図である。Ｂ……工作機械、Ｃ……工具マガジン、Ｅ……
主軸、１……テーブルベース、２……テーブル、
３……工具パレツト、４……工具ドラム、６……
工具、３４……工具グリツパ。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数の工具を着脱自在に支持した工具ドラム
を、テーブルベース上に水平な面内で回動自在に
取り付けられた割出し機能を有するテーブルの上
に工具パレツトを介して装着し、テーブルベース
に設けられたアクチユエータに工具パレツトに設
けられた工具ローダを結合するとともに、上記テ
ーブルを回動させて上記工具ドラムに支持された
一つの工具を所定の位置に割り出し、上記アクチ
ユエータで工具ローダを作動させて工具ローダの
工具グリツパで上記割出し工具を把持して工具ド
ラムから取り外し、工具グリツパで工具の姿勢を
主軸に対する装着に適合するように変換してか
ら、その工具を工作機械の主軸に装着し、工作機
械に備えられた工具マガジンと上記主軸との間で
工具を取り替えることを特徴とする工具の取替え
方法。