JPS61252937A - 動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野］ 本発明は動力伝達装置に関し、特に、偏心歯車を有する
ＫＨＶ減速機を備えた動力伝達装置に関する。

【発明の背景】

ＫＨＶ減速機では、ピンギヤとサイクロイドギヤとを組
合せているので、サイクロイドの歯形そのものが歯元応
力に対して有利且つ噛合率が高い為に、あるいはピンを
回転可能にしたすることで、通常のインボリュート噛合
に見られるような歯面間のすべりによってピッチング寿
命が支配されたり、歯元折損等の不都合はない、つまり
、すべりが少ない為に伝達効率が良く、噛合率が高い為
に負荷容量が高く静かである等１機能的に優れている。 しかも、固定するギヤを変えるだけで回転方向を変更で
き、２つのギヤの歯数差や歯数を変えることで減速比を
容易に変更できる等、構造的に自由度も高い、従って、
自動車等に適用できれば、自動二輪車、自動三輪車等の
小型、軽量化と共に高性能化を図ることができる。 しかしながら、ＫＨＶ減速機は偏心軸を有するため、偏
心軸上にある構造物が偏心回転することにより、振動が
生じるという不具合がある。この不具合を解決する為、
従来は、偏心ギヤを２枚用意してこれを１８０度位相を
ずらして配置したリ、カウンタウェイトを別に設けたり
している。 しかし、斯かる解決方法では、ＫＨＶ減速機の特徴であ
るコンパクト性を失ってしまう、　′［発明の目的］ 本発明の目的は、コンパクト性を損なうことなく振動を
減少させたＫＩ（Ｖ減速機を備える動力伝達装置を提供
することにある。 ［目的を達成するための手段］ 上記目的を達成する為、本発明では、偏心歯車を有する
ＫＨＶ減速機を備えた動力伝達装置において、前記偏心
歯車を偏心回転させる偏心円カムを有する入力部材の偏
心カム偏心側質量を偏心カム反偏心側質量に比べて減少
させて構成する。 ［作用］ 上記構成により、偏心円カム、偏心歯車の重量的偏りが
入力部材の重量的偏りで是正され、偏心歯車が偏心回転
することにより生じる振動が低減される。しかも、バラ
ンスウェイトを別に付加するのでなく、減速機の構成上
必要な入力部材の片側（偏心カム偏心側）の質量を減少
させるので。 減速機がシンプル且つコンパクトになる。 し発明の実施例］ 以下、一本発明の一実施例を第１図乃至第７図を参照し
て説明する。但し、以下の実施例の説明に記載し又は図
示している構成部品の数９寸法、材質、形状、配置、結
合方法等の内、特許請求の範囲第１項に記載した本発明
の要旨以外のものは、この発明をそれ等に限定する趣旨
のものではなく、単なる説明例にすぎないことはいうま
でもない。 第１図は、自動三輪車あるいは自動四輪車に適用する本
発明の第１実施例に係る動力伝達装置のシステム構成図
である。第１図において、ベルトｌが巻回される無段変
速機のドリブンプーリ２と無段変速機の被駆動軸３とは
遠心クラッチ１０を介して連結しである。最終駆動軸は
右最終駆動軸５と左最終駆動軸６とから成り、右後輪が
外嵌される右側リヤホイール７を右最終駆動軸５に固設
し、左後輪が外嵌される左側リヤホイール８を左最終駆
動軸６に固設し、右最終駆動軸５と左最終駆動軸６とを
デフクラッチ２０を介して連結しである。 被駆動軸３と右最終駆動軸５との間には、増速機能を有
する変速機、本実施例では遊星歯車機構で成る増速機３
０を介装してあり、更に、増速機３０の一要素を停止さ
せるブレーキ機構５０と、増速＠３０と右最終駆動軸５
との間を連結するＫＨＶ減速機６０を設けである。 遠心クラッチｌＯは、その入力軸１１の回転数が所定回
転数以上になると拡開するフライウェイト１２と、該フ
ライウェイト１２と摩擦接合するクラッチアウタ１３と
を有し、該クラッチアウタ１３に被駆動軸３を一体に連
結しである。 増速機３０は、サンギヤ３１と、該サンギヤ３１に噛合
する複数個のプラネットギヤ３２と、該プラネットギヤ
３２に噛合するリングギヤ３３と、各プラネットギヤ３
２の回転軸を支持するギヤキャリア３４と、該ギヤキャ
リア３４とリングギヤ３３との間に配設されたワンウェ
イクラッチ３５とを有し、ギヤキャリア３４に被駆動軸
３を一体に連結しである。 ブレーキ機構５０は、前記サンギヤ３１と一体回転する
ブレーキドラム５１と、該ブレーキドラム５１に巻締可
能に配されたブレーキシュー５２とを有し、サンギヤ３
１を停止する場合、自動または手動操作によりブレーキ
シュー５２をブレーキドラム５１に巻締める。 ＫＨＶ減速機６０は、前記リングギヤ３３と一体回転す
る入力板６１と、該入力板６１の軸心に固設された偏心
円カム６２と、該偏心円カム６２により偏心回転するサ
イクロイド歯車６３と、該サイクロイド歯車６３に噛合
する外歯となり、サイクロイド歯車６３の歯数プラス１
の歯数を有する固定されたピンギヤ６４と、前記サイク
ロイド歯車６３の偏心回転を被駆動軸３と同軸回転に戻
すカウンタキャリア６５とを有する。このカウンタキャ
リア６５には孔７１が形成されており、サイクロイド歯
車６３に軸方向に突設されたピン６９が夫々対応する孔
７１に遊挿されている。 そして、右最終駆動軸５に固設されたギヤ４は、前記カ
ウンタキャリア６５の軸に固設されたギヤ９と噛合して
いる。 次に、上述した構成による動力伝達装置の作動を説明す
る。 図示しないエンジンの回転力がベルト１を介してドリブ
ンプーリ２に伝達され遠心クラッチ１０が作動すると、
被駆動軸３及びギヤキャリア３４が回転する。 ブレーキ機構５０を作動させてい−ない場合には、ワン
ウェイクラッチ３５の作用によりサンギヤ３１とリング
ギヤ３３はギヤキャリア３４と一体に回転し、変速機３
０は入力回転をｌ：１の比率で出力側に伝達する。この
変速＄１’３０の出力は、リングギヤ３３と一体回転す
る入力板６１及び偏心円カム６２によりＫＨＶ減速機６
０に入力される。 ＫＨＶ減速機６０では、サイクロイド歯車６３が偏心円
カム６２の作用によりピンギヤ６４の内側を滑ることな
く転勤する。この結果、サイクロイド歯車６３は、被駆
動軸３に対して逆回転で減速される。この減速比は、サ
イクロイド歯車６３の歯数をＡ、ピンギヤ６４の歯数を
Ａ＋１とすると。 −Ａ／　　（（Ａ＋　１）−Ａ）＝−Ａとなる。このサ
イクロイド歯車６３の回転はカウンタキャリア６５．ギ
ヤ９．ギヤ４を介して右最終駆動軸５に伝達され、主駆
動輪である右後輪が駆動される。 右後輪が例えばスリップ等して空転し、従駆動輪である
左後輪との間で回転力に差が生じると。 該回転力の差によりデフクラッチ２０がロックされ、左
右後輪が直結して駆動され、車輌の直進性が保たれる。 ブレーキ機構５０を作動してサンギヤ３１を停止させる
と、ギヤキャリア３４の回転よりリングギヤ３３の回転
が早くなり、ワンウェイクラッチ３５が解除され、増速
されたリングギヤ３３の回転は、　Ｋｎｖ減速機６０に
より前記減速比−Ａで減速される。 第２図は第１図に示したシステム構成に基づいて組立て
た自動三輪車用動力伝達装置の断面図であり、第３図は
第１図の■−■線から見たサイクロイド歯車の概略端面
図である。第１図で説明した部材に対応する部材には同
一符号を付して説明する。 第２図において、動力伝達装置のケース８０には被駆動
軸３がベアリング８１．８２により回転自在に取付けら
れ、被駆動軸３の左端部に遠心クラッチ１０が設けられ
ている。遠心クラッチ１０の入力軸ｌｌは、ベアリング
８３．８４により被駆動軸３に回転自在に外嵌され、入
力軸１１の一端部にドライブプレート１４が固設され、
入力軸１１の他端部にドリブンプーリ２の固定フェース
面２ａが固設されている。ドリブンプーリ２の可動フェ
ース面２ｂは入力軸１１に摺動自在に外嵌されたスリー
ブ８５に固設され、可動フェース面２ｂとドライブプレ
ート１４との間に可動フェース面２ｂを固定フェース面
２ａ側に押圧する弾発バネ８６が配設されている。ドラ
イブプレート１４にはフライウェイト１２が拡開可能に
ピン１５で軸支され、′フライウェイト１２に取付けら
れたライニング１６が摩擦接合するクラッチアウタ１３
にはカラー１７が固設され、該カラー１７はスプライン
結合及びナツト８７により被駆動軸３の軸端部に固設さ
れている。 ケース８０内において、被駆動軸３にはベアリング８８
を介してサンギヤ３１が外嵌され、サンギヤ３１の一部
にブレーキドラム５１がカシメ止めされ、ブレーキドラ
ム５１の外周にプレー￥シュー５２が配され、ブレーキ
シュー５２を巻締める手動操作装ｆｉ５３がケース８０
の所定箇所に配設されている。 被駆動軸３には例えば溶接等によりギヤキャリア３４が
固着され、ギヤキャリア３４に３個のプラネットギヤ（
第２図には１個のみ図示）３２が夫々ピン３’６により
回転自在に軸支されている。 プラネットギヤ３２は、サンギヤ３１に噛合されると共
に、リングギヤ３３の内歯にも一噛合されている。リン
グギヤ３３とギヤキャリア３４との間にはワンウェイク
ラッチ３５が配設され、リングギヤ３３にはスプライン
結合によりギヤケース３７が外嵌され、このギヤケース
３７にカシメ止めにより入力板６１が固設されている。 円盤状の入力板６１の中心には偏心円カム６２が溶接等
により固設され、偏心円カム６２はベアリング８９を介
して被駆動軸３に回転自在に外嵌され、偏心円カム６２
はサイクロイド歯車６３の中心孔６６（第３図）にベア
リング９０を介して挿入されている。入力板６１には、
偏心円カム６２及びサイクロイド歯車（偏心歯車）６３
に対するバランス用の孔７３が詳細は後述するように穿
設されている。 サイクロイド歯車６３は、第３図に示すように、本実施
例では１０個のサイクロイド形状の歯６７を有し、ケー
ス８０に固定され１１本のピン６８が植設されたピンギ
ヤ６４に噛合されている。サイクロイド歯車６３には軸
方向に突出する６本のピン６９が植設され、各ピン６９
の先端部にはフランジ付カラー７０が回動自在に外嵌さ
れ、各ピン６９のカラー７０部分がカウンタキャリア６
５の対応する孔７１に夫々遊挿されている。カウンタキ
ャリア６５はベアリング９１を介して被駆動軸３に回転
自在に外嵌されており、このカウンタキャリア６５のボ
ス部７２にギヤ９がスプライン結合により外嵌され、ギ
ヤ９がギヤ４に噛合している。 右最終駆動軸５はケース８０にベアリング４０．４１を
介して回転自在に支持され、略中央位置にギヤ４がスプ
ライン結合により固定され、右端部に右側リヤホイール
７が固設されている。 左最終駆動軸６は左端部がベアリング４２を介してケー
ス８０に支持されると共に、他端部にはベアリング４３
．４４を介して右最終駆動軸５の左端部が挿入されてい
る。この左右の最終駆動軸５．６の連結部分にデフクラ
ッチ２０が設けられている。 デフクラッチ２０は、右最終駆動軸５に固設されたセン
ターガイド２１と、センターガイド２１に軸方向に摺動
自動に外嵌されたクラッチアウタ２２と、クラッチ７ウ
タ２２に植設されセンターガイド２１に刻設された図示
しないカム状のガイド溝に案内されるガイドローラ２３
を有するピン２４と、クラッチアウタ２２と左最終駆動
軸６との間に設けられたクラッチプレート２５及びフリ
クションプレート２６と、クラッチスプリング２７とか
ら構成されている。 第４図は入力板６１の端面図である。入力板６１に固着
された偏心円カム６２の中心Ｂは、被駆動軸３の回転中
心Ｃから矢線Ａ方向にずらして設けられている。従って
、入力板６１の偏心カム偏心側６１ａ、即ち矢線Ａ方向
側の質量を反対側６１ｂより減少させ４為に孔７３を穿
設し、偏心円カム６２及びこれに回転自在に外嵌される
サイクロイド歯車６３の重心の偏りに対し、入力板６１
の重心を反対側に偏らせてバランスをとっている。この
ように、入力板６１の片側の質量を減少させるので、Ｋ
ＨＶ減速機６０の構成がシンプル且つコンパクトになる
。 第５図は自動二輪車に適用する本発明の第２実施例に係
る動力伝達装置のシステム構成図であす、第６図は第５
図に示したシステム構成に基づいて組立てた自動二輪車
用の動力伝達装置の断面図である。以下、第１図及び第
２図１説明した部材と同様の部材には同一符号を付して
その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。 本実施例では、ＫＨＶ減速機６０のサイクロイド歯車６
３を内歯としてこれを固定し、偏心円カム６２により偏
心回転するピンギヤ６４をサイクロイド歯車６３に外側
から噛合させる。そして、ピンギヤ６４に、カウンタキ
ャリア６５に形成された孔７１に遊挿される軸方向のピ
ン６９が突設されている。このように、第１実施例とは
逆に内歯を固定すると、ＫＨＶ減速機６０の出力軸即ち
最終駆動軸５の回転方向は、被駆動軸３の回転方向と同
方向になる１本実施例によるＫＨＶ減速機６０の減速比
は、サイクロイド歯車６３の歯数をＡ、ピンギヤ６４の
歯数をＡ＋１とすると、（Ａ＋１）／　（（Ａ＋１）　
−Ａ）　＝Ａ＋１となる。 第７図は、第６図に示した入力板６１の端面図である０
本実施例では、入力板６１にバランス孔７３を穿設する
と共に、入力板６１の孔７３を設けた側と反対側にカウ
ンタウェイト７４を固着しである。このように、カウン
タウェイト７４をを設けるのは、孔７３を設けるだけで
はバランスが取り切れない場合である。しかし、孔７３
を設けて該孔７３側の質量を減少させている為、カウン
タウェイト７４は小さくて済み、ＫＨＶ減速機６０のコ
ンパクト性はそれ程損なわれない。 ［発明の効果］ 本発明によれば、コンパクト性を損なうことなく振動を
減少させたＫＨＶ減速機を得ることができ、これを自動
車等の動力伝達装置に装置することにより、自動車等の
小型軽量化及び高性能化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る動力伝達装置のシス
テム構成図、第２図は第１図に示したシステム構成に基
づいて組立てた自動三輪車用動力伝達装置の断面図、第
３図は第１図の■−■線から見たサイクロイド歯車の概
略端面図、第４図は第２図に示した入力板の端面図、第
５図は本発明の第２実施例に係る動力伝達装置のシステ
ム構成図、第６図は第５図に示したシステム構成に基づ
いて組立てた自動二輪車用動力伝達装置の断面図、第７
図は第６図に示した入力板の端面図である。 ｌ・・・ベルト、　　　　　　２・・・ドリブンプーリ
。 ３・・・被駆動軸、　　　　　５・・・最終駆動軸。 １０・・・遠心クラッチ、　３Ｇ・・・遊星歯車機構、
６０・・・ＫＨＶ減速機、　　６１・・・入力板、６２
・・・偏心円カム、　　６３・・・サイクロイド歯車６
４・・・ピンギヤ、　　　７３・・・バランス孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、偏心歯車を有するＫＨＶ減速機を備えた動力伝達装
   置において、前記偏心歯車を偏心回転させる偏心円カム
   を有する入力部材の偏心カム偏心側質量を偏心カム反偏
   心側質量に比べて減少させて構成したことを特徴とする
   動力伝達装置。 ２、前記入力部材の偏心カム偏心側に孔を穿設して該偏
   心カム偏心側質量を減少させたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の動力伝達装置。