JPS6125017Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパイロツトランプを兼ねた複数の表示
色を有する照光表示板に関する。

一般に電子機器筐体に取着される社称銘板等の
表示板は内部より照明されるようなことはなく、
外光のみにより確認されるのが普通である。そこ
でこれらの表示板を筐体内部より照明して夜間又
は暗所でも認識できるようにとの要求がある。こ
の場合あらたに照明用の光源を必要とし、またそ
れを単色で表示する場合には着色した樹脂板を筐
体内より照明することで可能であるが、２色以上
の多色で表示する場合には問題がある。例えば各
表示色部材を着色樹脂板で形成し、それを接合し
て表示板とし、その裏面より照明したときに、接
合部の近傍は互に隣接した色の光が侵入して境界
の鮮明度が低下する欠点がある。本考案はこの欠
点を改良するために案出されたものである。

このため本考案においては、色の異なる複数の
表示部材を接合して成り、その裏面よりパイロツ
トランプで照明されるパイロツトランプを兼ねる
照光表示板であつて、前記各表示部材は夫々半透
明樹脂材料にて形成され、その接合部は不透明材
料を挾んで一体に接合され、裏面全面を除く表示
面の光を透過する必要のない部分と外周側面は不
透明材料にて被覆されてなり、該照光表示板はそ
の裏面から一括して照明されるようにしたことを
特徴とするものである。

以下添付図面に基づいて本考案の実施例につき
詳細に説明する。

第１図に社称等の記号１と角窓２とを異なる色
で表示する場合の表示板を示した。第２図はそれ
を分解したところを示したものである。第１図お
よび第２図において、例えば記号１を赤色で表示
し、角窓２を青色で表示するような場合には、表
示部材３を赤色の半透明樹脂で形成し、表示部材
４および５を青色の半透明樹脂で形成する。なお
半透明樹脂には直接光源のフイラメント等が透視
されないように内部で光を散乱させるようにした
もの、例えば住友化学社製No.405スカーレツト、
No.743コバルトブルー等が適している。これらの
表示部材３，４，５はその接合面３′，４′，５′
を予め黒色塗装を施した後接合するか、或いは不
透明な接着剤を用いて接合する。このように表示
部材３，４，５を接合して１体化した表示板６は
第１図の如く光の透過を必要としない部分７（ハ
ツチングを入れて示す）および外周側面８を黒色
塗料等の不透明材料にて被覆する。なお７の部分
には不透明被覆の上に更に明るい所でも認識でき
る色を塗装しておいても良い。このように形成さ
れた表示板６は裏面全面が不透明化されておら
ず、従つてその裏面から一括してパイロツトラン
プ９により照明されるように構成される。

このように構成された本考案のパイロツトラン
プを兼ねる照光表示板は明るい所でかつ電源が入
つてない場合には通常の社称銘板の如き表示板と
同様であるが電源を入れた場合には表示板が光り
パイロツトランプを兼ねることになる。また夜間
または暗所においても電源が入つている場合には
パイロツトランプを兼ね表示板を認識することが
できる。この場合前述したように色の異なる表示
部材の接合面を不透明としているので色の混合は
生ぜずその表示は鮮明である。また第３図の如く
斜の方向（矢印Ｐ）から見た場合、角度がθ以下
になつても記号や文字が切れたり混色したりする
ことはなく鮮明度は良好である。

以上説明したように本考案はパイロツトランプ
を兼ねると同時に、表示板を色毎の各部材に分け
て接合し、その接合面を不透明にすることにより
混色のない鮮明な表示を行なうことを可能にした
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる実施例の表示板の斜視
図、第２図はその分解斜視図、第３図はその作用
説明図である。 １……記号、２……角窓、３，４，５……表示
部材、３′，４′，５′……接合面、７……光の透
過を必要としない部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 色の異なる複数の表示部材を接合して成り、そ
   の裏面よりパイロツトランプで照明されるパイロ
   ツトランプを兼ねる照光表示板であつて、前記各
   表示部材は夫々半透明樹脂材料にて形成され、そ
   の接合部は不透明材料を挾んで一体に接合され、
   裏面全体を除く表示面の光を透過する必要のない
   部分と外周側面は不透明材料にて被覆されてな
   り、該照光表示板はその裏面から一括して照明さ
   れるようにしたことを特徴とするパイロツトラン
   プを兼ねる照光表示板。