JPH0138624Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、可視光を照射する表示ユニツト、特
にネオンサインやおもちやなどに用いて便利な発
光色を定期間欠的にまたは随時異なつた光を連続
的に変化させる表示ユニツトに関するものであ
る。

（従来の技術） 近年発光ダイオード（以下LEDという。）の技
術進歩に伴い高輝度のLEDが開発され、小型で
高輝度の光が得られるため産業用機器やおもちや
などに幅広く利用されている。

（考案が解決しようとしている問題点） しかし、前記LEDの発光色についてはまだ限
界があり、現在最も実用化されているのは赤色と
緑色であり、黄色も開発はされているものの他の
色については実用化に至つていない。一方、おも
ちやなどの分野では単色のみならず種々の中間色
をも発光させたい要求があるが、これらの要求に
応えるためには白色光を色ガラスを通して着色し
なければならず、同じ場所で異つた色の光を照射
するためには、色ガラスを連続的に機械的に回転
させたり、あるいは重ね合わせたりしなければな
らず、装置が大型になると共に機械的故障等があ
り、信頼性の面においても不都合が多く、しかも
望みの中間色を十分得ることは難しいという問題
点がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、このような問題点に鑑みなされたも
ので、複数色、例えば二色または三色の発光源を
それぞれ複数個配列すると共に、各発光源はその
対向面に配置した反射膜の所定面積を照射するよ
う配置し、各発光源の同一色の複数個は同時に点
滅およびまたは照度を変化させて前記反射膜上に
所望の発光色を生成し反射光として外部に取り出
すことによつて、所望の中間色の発光色を容易に
得られる表示ユニツトを提供することを目的とし
ている。以下図面により詳細に説明する。

第１図〜第３図は本考案の基本構造ならびにそ
の一実施例を示す表示ユニツトの概略図で第１図
は平面図、第２図は第１図のＢ−Ｂ断面図、第３
図は第２図のＣ−Ｃ断面図を示す。本考案は複数
色、列えば実施例では赤色と緑色の二色のLED
を用いて赤と緑およびその中間色を表示できる表
示ユニツトの例について説明する。第１図〜第３
図で１は円形状の照射面、２は赤色発光源、３は
緑色発光源、４は反射膜で例えばビーズスクリー
ンのような反射率が高く乱反射するものである。
５は反射鏡で必ずしも必要なものではないが照度
を増すためのものである。これらの基本構造は、
円筒体を形成し、前面に照射面１、後面に反射膜
４を配置し前記赤色発光源２と緑色発光源３は第
３図に示すように赤色LED２１，２２，２３，
２４，２５と、緑色LED３１，３２，３３，３
４，３５をそれぞれ円周上に交互に配置し、いず
れのLEDも反射膜４の中心部を照射するように
第２図の如く傾斜して配置してある。また各
LEDには図示してない可変抵抗器、リレースイ
ツチ等を経てLEDを駆動するための電源が接続
されている。

（作用） 次に作用をこの実施例で説明する。例えばリレ
ースイツチにより赤色LED２１，２２，２３，
２４，２５のみを点燈させれば赤色のみが反射膜
４により反射され、第２図の矢印Ｌで示すように
照射面１から赤色が表示される。またリレースイ
ツチの作用により赤色LEDはOFFにし緑色LED
３１，３２，３３，３４，３５のみを点燈すれば
照射面１から緑色が表示される。あるいは赤色
LEDと緑色LEDの両方を可変抵抗器等の手段で
電圧を調整し、同じ照度で点燈すれば反射膜４上
で両者の色が混合され黄色が照射面１から表示さ
れる。従つてこのリレースイツチの切替や可変抵
抗器等による電圧調整手段等を組み合わせること
により交通信号である緑、黄、赤を二色のLED
で順次表示することができる。またLEDに接続
した可変抵抗器を調整することによりLEDに印
加される電圧が異なり、LEDの発光の強さを調
整できる。例えば赤色LED２を強く発光させ緑
色LED３を弱く発光させれば赤色に近い中間色
を照射面１から表示することができ、両者の可変
抵抗器を調整することにより赤色と緑色の間の所
望の波長の着色光を得ることができる。

（他の実施例） 上述の実施例では、可変抵抗器、リレースイツ
チの例で説明したが、これに限定されることはな
く、例えば可変抵抗器でなくても印加電圧を直接
可変にしても良く、要は各色の発光源を点滅、照
度調整できる機能を具備すればよいことは言う迄
もない。またLEDの個数も目的に応じ例えば明
るい表示を望むときはできるだけ多く取り付けれ
ばよく、この場合は規則的に配置されなくても、
また必ずしも二色のLEDが交互でなければなら
ないことはない。

更に上述の実施例ではLEDで説明したが発光
源としてはLEDに限定されることなく例えば豆
電球を使用した着色光でも同様に自在の中間色を
得ることができ、この場合赤色、緑色の他に青色
の三原色を使用すれば可視光全域に亘つて所望の
着色光を得ることができる。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば簡単な複
数色例えば二色または三色の単色光をもとに各々
の色の電源を切換えたり、電圧を調整する等の手
段により彩色、変色等自由自在に表示を簡単に、
しかも安価に得ることができ、産業用、民生用機
器ならびにおもちや等広範囲な表示ユニツトとし
て利用できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案の基本構造並びにその
一実施例を示す概略図で第１図は平面図、第２図
は第１図のＢ−Ｂ縦断面図、第３図は第２図のＣ
−Ｃ横断面図である。 １……照射面、２……赤色LED、３……緑色
LED、４……反射膜、５……反射鏡。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数色の発光源をそれぞれ複数個配列すると共
   に、各発光源はそれに対向して配置した反射膜の
   所定面積を照射するように配置し、各発光源の同
   一色の複数個は同時に点滅および、または照度変
   更すべき手段を有し、該手段の調整により前記反
   射膜から定期間欠的に、または随時異なつた光を
   連続的に照射することを特徴とする表示ユニツ
   ト。