JPS61250152A - 高強度高靭性焼きならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板 - Google Patents

高強度高靭性焼きならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板

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JPS61250152A
JPS61250152A JP9241985A JP9241985A JPS61250152A JP S61250152 A JPS61250152 A JP S61250152A JP 9241985 A JP9241985 A JP 9241985A JP 9241985 A JP9241985 A JP 9241985A JP S61250152 A JPS61250152 A JP S61250152A
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toughness
steel plate
strength
bainite
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Haruo Kaji
梶 晴男
Mutsuo Hiromatsu
廣松 睦男
Shoji Tone
登根 正二
Akihito Nishijima
西島 明史
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ボイラ・圧力容器用低炭素鋼板に関し、詳し
くは、焼ならし後の組織におけるベイナイトの割合が2
0〜85%であって、すぐれた耐溶接割れ性、耐エロー
ジヨン性及び耐クリープ特性を有する高強度高靭性焼な
らし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板に関する。
(従来の技術) 従来より、発電プラントや化学プラント等におけるボイ
ラ・圧力容器用構造材料として、JIS 5849M(
^STM A204 Gr、B)等の圧延鋼材が用いら
れている。これらの圧延鋼材は、フェライトを主体とし
たフェライト・ベイナイト組織又はフェライト・パーラ
イト組織を有し、その室温及び約300〜450℃の高
温での強度を確保するために、C量を0.15〜0.3
0%と比較的多量に添加して、ベイナイトやパーライト
の割合を高めている。しかし、このように、C量を高め
た圧延鋼材においては、溶接割れ感受性組成PCMが高
く、その溶接施工にあたっては、低温割れ防止のために
、通常、150〜300℃程度での高温の予熱を必要と
し、製造期間の長期化や熱エネルギーの大量消費等、製
造コスト上昇の一因となっている。
他方において、低温割れ感受性を低めて溶接性を改善す
るためには、PCMを低減すること、特にC量を下げる
ことが有効であることは既によく知られている。しかし
ながら、C量を低減すれば、強度の低下、耐エロージヨ
ン性の低下、高温クリープ強度の低下等の問題を生じる
ことが懸念される。
一方、Bは、従来、焼入れ焼戻しを行なう調質鋼につい
ては広く利用されているが、一般に、焼ならし鋼或いは
焼ならし焼戻し鋼には、従来、殆ど添加されていないと
ころ、最近に至って、焼ならし鋼或いは焼ならし焼戻し
鋼にも微量のBを添加し、鋼の焼入れ性の増加を図って
、強度を増加させる方法が実用化されるに至っている。
最近になって、ボイラ・圧力容器用鋼板の分野において
も、低炭素鋼にBを添加することによって、すぐれた耐
溶接割れ性と高強度とを兼ね備えさせ得ることが報告さ
れている。しかし、このようにして得られる鋼板は、焼
ならしままでの靭性が低く、ボイラや圧力容器の製造時
、冷間曲げ加工によれば、脆性破壊の発生が懸念される
ので、従来、加工に際しては熱間曲げ加工を余儀なくさ
れており、従って、この含B鋼を用いる場合も、製造期
間の長期化や製造コストの上昇が避けられない。特に、
近年、冷間加工技術の進歩に伴って、冷間曲げ加工が多
用される傾向にあるので、焼ならしままで高靭性を有す
るボイラ・圧力容器用鋼板への要望が極めて高くなって
きている。
(発明の目的) 本発明者らは、かかる要望に応えるぺ(鋭意研究した結
果、耐溶接割れ性を改善するためにC量を著しく低減し
たにもかかわらず、Bの焼入れ性向上効果を最大限に活
用すると同時に、Cu、Ni及びCrを複合添加するこ
とによって、低炭素台B鋼における焼ならしままの靭性
を格段に改善し、更に、C量0.15〜0.35%の従
来のボイラ・圧力容器用鋼板と同等又はそれ以上にまで
、強度、耐エロージヨン性、耐クリープ特性を改善し得
て、従来にない新規なボイラ・圧力容器用鋼板を得るこ
とができることを見出して、本発明に至ったものである
従って、本発明は、焼ならしままですぐれた耐溶接割れ
性、耐エロージヨン性及び耐クリープ特性を有する新規
な高強度高靭性低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板を提供す
ることを目的とする。
(発明の構成) 本発明によるすぐれた耐溶接割れ性、耐エロージヨン性
及び耐クリープ特性を有する高強度高靭性焼ならし型低
炭素ボイラ・圧力容器用鋼板は、第1には、 重量%で C0001〜0.12%、 Si0.05〜1.0%、 Mn  0.20〜1.50%、 Cu  0.05〜0.19%、 Ni0.05〜0.40%、 Cr   0.05〜0.39%、 Mo0.45%を越える量であって、1.0%以下、 sol A10.005〜0.10%、BO00003
〜0. OO20%、 N   0.005%以下、 残部鉄及び不可避的不純物よりなり、 C+0.17Mn≦0.28(%) を満足すると共に、 で定義されるPl、Mが0.23%以下であり、且つ、
焼ならし後の組織におけるベイナイトの割合が20〜8
5%であることを特徴とする。
また、本発明による第2の鋼板は、上記した化学成分に
加えて、 Ti  0.005〜0.08%、 Nb   0.005〜0.08%、 v   o、oos 〜o、io%及びCa   0.
0O05〜0.010%よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の元素を含有することを特徴とする。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明によるボイラ・圧力容器用鋼板において、Bは、
オーステナイト中に固溶し、結晶粒界に偏析して、フェ
ライト変態を抑制するため、鋼の焼入れ性を向上させる
。しかし、他方において、Bは、鋼中のNと結合しゃ(
、BがBNを生成すると、鋼中におけるBの有効量が減
少し、焼入れ性を低下させる。従って、本発明において
は、鋼の焼入れ性を向上させるべく、Bの有効量を確保
するために、鋼中のN量を低減すると共に、AJ+によ
ってNを固定する。しかし、Bを過多に添加するときは
、オーステナイト粒界にB化合物が析出し、却って焼入
れ性を低下させるので、本発明においては、B及び5o
lAj!の添加量を後述するように所定の範囲に限定す
ると共に、N量を規制する。
しかし、本発明鋼板のように、低C鋼においては、Bの
焼入れ性向上効果を利用するだけでは、強度、靭性ほか
目的とする望ましい特性を得ることは困難である。ここ
において、本発明者らは、研究を重ねた結果、低C鋼に
おいて、Bを所定量添加して、その焼入性向上効果を利
用すると共に、Cu SN i及びCrを複合添加する
ことにより、鯛の焼入れ性を一層向上させると同時に、
Bの焼入れ性向上効果との相乗効果によって、鋼組織に
おけるベイナイトの割合を大幅に上昇させることができ
、ここに、ベイナイトは、フェライトと比較して、各元
素の固溶限が高いために、結晶粒界に析出物を生じ難い
性質を有しているので、耐エロージヨン性及び耐クリー
プ特性をも従来鋼と同等以上に改善できることを見出し
たのである。
次に、本発明によるボイラ・圧力容器用鋼板に−おける
化学成分の限定理由について説明する。
Cは、鋼の強度及び耐エロージヨン性を確保するために
、本発明鋼においては、0.01%以上を添加すること
が必要であるが、反面、C量の増加と共に耐溶接割れ性
及び靭性が低下するので、添加量の上限は0.12%と
する。
Siは、強度の確保及び耐酸化性の向上のために有効で
あり、少なくとも0.05%を含有させることが必要で
あるが、しかし、過多に含有させるときは、靭性が低下
するので、本発明においては、含有量の上限は1.0%
とする。
Mnは、鋼の焼入れ性を高めるのに有効であり、本発明
においては、PCMが0.23%以下であり、且つ、後
述するように、C+0.17Mnが0.28%以下の範
囲で所定の鋼強度を確保するために、0.20%以上を
添加することが必要である。しかし、1.50%を越え
て過多に添加するときは、靭性及び耐溶接割れ性が低下
するので、添加量は0゜20%〜1.50%の範囲とす
る。
Cuは、固溶強化及び析出強化に有効な元素であり、且
つ、耐エロージヨン性の向上にも効果がある。かかる効
果を有効に発揮させるためには、少なくとも0.05%
を添加する必要がある。一方、0.19%を越えて過多
に添加すると、耐溶接割れ性が低下するので、Cuの添
加量は0.05〜0019%の範囲とする。
Niは、鋼の焼入れ性を増し、また、耐エロージヨン性
の向上に効果があり、更に、高温におけるオーステナイ
ト粒界へのCuの析出による亀甲割れを防止するのに有
効である。かかる効果を有効に発現させるためには、0
.05%以上を添加する必要がある。しかし、Niは高
価な元素であるので、実用的な観点から、その添加量は
0.05〜0.40%の範囲とする。
Crは、高温における耐食性と強度を確保するために、
少なくとも0.05%を添加することが必要である。し
かし、過度に添加すると靭性が劣化するので、その添加
量の上限は0.39%とする。
MOは、鋼の焼入れ性、特にBと共存した場合の焼なら
し時の焼入れ性を高めるために、本発明鋼において不可
欠の元素であって、通常、450℃程度の高温度での使
用に耐えるように、本発明鋼においては、0.45%を
越えて添加することが必要である。しかし、MOは高価
な元素であるので、その添加量の上限は、実用的な見地
から1.0%とする。
Bは、前記したように、焼ならし時の焼入れ性を高め、
強度上昇の効果を有効に得るために、本発明鋼において
は、0.0003%以上を添加することが必要である。
しかし、0.0020%を越えて過剰に添加するときは
、焼ならし時にB化合物を生成し、焼入れ性を低下させ
ると同時に靭性をも劣化させる。従って、添加量の上限
は0.0020%とする。
5olAlは、前記したように、Nを固定し、また、組
織を微細化して、靭性を高める効果を有するが、その含
有量が0.005%よりも少ないときは、上記の効果が
なく、一方、含有量が0.1θ%を越えると、鋼塊表面
割れの原因となることから、その含有量は0.005〜
0.10%の範囲とする。
Nは、その含有量が0.005%を越えるときは、BN
を生成しやすくなり、その結果、焼入れ性に有効なり量
が減少し、鋼板の焼入れ性が低下するので、含有量は0
.005%以下とする。
前記PCMは、よく知られているように、溶接時の低温
割れ感受性を示す指標であり、溶接施工時の予熱温度を
より低くするためには、この値を極力低(抑える必要が
ある。予熱温度を約100℃以下にしても割れを生じな
いようにするため、本発明による鋼板においては、PC
Mを0.23%以下とする。
本発明による第2のボイラ・圧力容器用鋼板は、前記し
た元素に加えて、Ti、Nb5V及びCaよりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種以上の元素を含有する。
Tiは、1200℃以上の高温域までNの固定に有効で
あるが、その添加量がo、oos%よりも少ないときは
、かかる効果に乏しく、一方、0.08%を越えて過多
に添加するときは、靭性を著しく損なう。従って、添加
量はo、 o o s〜0.08%の範囲とする。
Nb、Vは共に、結晶粒を微細化して強度を向上させる
のに有効であるが、それぞれ0.005%未満ではその
効果が乏しく、一方、添加量がNbについて0.08%
、■について0.10%をそれぞれ越えるときは、靭性
及び溶接性を劣化させるのみならず、経済性の点からも
好ましくない、従って、その添加量は、Nbについては
o、oos〜0゜08%、■については0.005〜0
.10%の範囲とする。
Caは、靭性を改善し、また、溶接継手、ボンド部の靭
性を向上させ、更に、板厚方向の特性を改善する。かか
る効果を有効に発揮させるには、少なくとも0.000
5%を添加することが必要である。しかし、0.010
%を越えて過多に添加するときは、非金属介在物の量が
増して、延性を低下させる。従って、本発明鋼において
は、その添加量を0.0005〜0.010%の範囲と
すし、好ましくはo、ooos〜0.0070%の範囲
とする。
上記Ti、Nb5V及びCaは、必要に応じて、単独に
て又は複合して添加されるが、第2の発明に従って、■
を添加する場合も、PeMを0.23%以下に抑える必
要がある。
次に、本発明鋼においては、前記したように、Bと共に
Cu、Nt及びCrを複合添加することにより、焼なら
し後の鋼組織として一層ペイナイトを有しているが、本
発明鋼は、この焼ならし後の鋼組織に占めるベイナイト
の割合が20〜85%の範囲にあることが必要である。
このベイナイト量が20%よりも少ない場合は、ベイナ
イトに基づく強度上昇の効果が殆どなく、実質的にC量
に応じた強度しか得ることができない。一方、ベイナイ
ト量が85%を越える場合は、焼ならしままで高強度を
得ることはできるが、靭性が非常に低い、従って、焼な
らしままにて高強度高靭性を得るには、焼ならし後の組
織をベイナイト・フェライト又はベイナイト・フェライ
ト・パーライトとし、且つ、ベイナイトの割合を上記範
囲とする必要がある。
このように、焼ならし後の組織に占めるベイナイトの割
合を前記所定の範囲とするためには、Cu s N 1
及びCrの添加量を前記したように規制すると共に、焼
入れ性を高めるC及びMn量を規制することが必要であ
り、本発明においては、C+0.17Mn(但し、元素
記号は当該元素の重量%を示す。)を0.28%以下と
する必要がある。
C+0.17Mnが0.28%を越えると、vEoが急
激に低下し、vTrsも大幅に上昇する。後述するよう
に、C+0.17Mnを0.28%以下とすることによ
って、vEoを10.0kgf−m以上、vTrsを一
5℃以下とすることができ、従って、本発明においては
、C+0.17Mnを0.28%□以下とする。
本発明による鋼板を製造するには、常法に従い、本発明
による化学成分を有する鋼片を熱間圧延し、引続いて熱
処理を行なえばよい。尚、焼ならし時に加速冷却を実施
することにより、本発明鋼の特性を一層改善することが
できる。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、鋼におけるC量を著し
く低減して、耐溶接割れ性を改善するのみならず、Bと
共にCu、Ni及びCrを複合添加することによって、
低炭素含B鋼における焼ならしままの靭性を格段に改善
し、かくして、従来の比較的C量の多い鋼板と同等又は
それ以上にまで、強度、耐エロージヨン性、耐クリープ
特性を改善することができ、このようにして、従来にな
い新規なボイラ・圧力容器用鋼板を得ることができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を挙げる。
実施例 第1表に本発明鋼A−D及び比較鋼E−Hの化学成分、
Po及びC+0.17Mnを、また、第2表にこれらの
鋼板の熱処理条件、その引張特性、衝撃特性、溶接性及
び焼ならし後の組織におけるベイナイトの割合をそれぞ
れ示す。
本発明鋼はいずれも、比較鋼E及びFに比べてC量を大
幅に低減しているために、PCXが著しく低く、そのた
めに、本発明鋼の斜めY形溶接割れ試験におけるルート
割れ防止予熱温度は、比較鋼E及びFに比べて100℃
以上も低くなっている。
また、本発明鋼では、焼ならしまま、又はSR後のいず
れであっても、50 kgf/mm”以上の引張強さが
得られると同時に、衝撃特性においても、0℃における
吸収エネルギーvEoは10.Okgf・m以上である
比較鋼G及びHは低C含B鋼である。比較鋼Gは、引張
特性及び耐溶接割れ性の点ではすぐれるが、C+0.1
7Mnが0.28%を越え、その結果として、焼ならし
後の組織におけるベイナイト量が85%を越えるので、
高強度が得られるものの焼ならしままの状態におけるv
Eoが1.9kgf・mと極めて低い。
他方、比較鋼Hは、N量が高いためにBの焼入れ性向上
効果が十分に発揮されず、強度が著しく劣る。
第1図にCu0.05〜0.19%、Ni0.05〜0
.40%、Cr0.05〜0.39%、Cr 0.05
〜0.39%及び83〜20ppmを含有する板厚40
〜80mmの鋼板のC+0゜17Mn及び焼ならし後の
組織に占めるベイナイトの割合と焼ならしままの衝撃特
性との関係を示す。C+0.17Mnが0゜28%を越
えるとき、vEoが急激に低下すると共に、vTrsも
大幅に上昇することが認められるのに対して、本発明に
従って、C+0.17Mnを0゜28%以下とするとき
、vEoは10.Okgf−m以上、vTrsは0℃以
下である。
また、第2図に本発明鋼及び比較鋼の耐エロージヨン性
を示す。B s Cu −、N を及びCrを含有しな
い比較鋼H(従来鋼)である高C鋼(C0,27%)に
比較して、低C含B鋼であっても、Cu −。
Ni及びCrを含有しない比較鋼は、耐エロージヨン性
が低下しているが、本発明鋼は、上記従来鋼Hよりすぐ
れた耐エロージヨン性を有している。
これは、本発明鋼においては、Cu% N 1及びCr
の複合添加によって、鋼目体の耐食性が向上しているこ
と、また、極低C化すると共に、組織の一部をベイナイ
ト化したので、結晶粒界での析出物が少なく、また、析
出する炭化物も結晶粒内に微細に生じているために、ミ
クロ的硬度が均一となって、局部的な腐食が起こり難い
ことによる。
更に、本発明鋼においては、B及び上記Cu。
Ni及びCrの複合添加による焼入れ性の向上のために
、全体として硬度が上昇していることも、耐エロージヨ
ン性の向上に寄与している。
尚、耐エロージヨン性試験は、それぞれ表面を研摩した
直径10鶴の試験片の中心部に高圧で1、  50℃の
水を流速5m/秒で500時間衝突させた後、試験片の
腐食減電量を測定することにより行なった。
第3図に本発明鋼及び前記従来鋼の高温クリープ破断強
度を示す。横軸(P)はLarson−Mil ler
゛1 パラメータを示し、Tは試験温度(K) 、tは破断時
間(h)である。本発明鋼の破断強度は、比較鋼のそれ
と比較して同等以上である。これは、本発明鋼によれば
、クリープ温度域において、ボイド発生の核となる結晶
粒界の炭化物の析出が少ないうえに、粒界と粒内の強度
差も小さいため、粒界に歪の集中が起こり難いことによ
るものである。
また、本発明鋼は、第2表に示したように、溶接施工後
に実施されるSR後でも、高強度高靭性を有している。
このように、本発明鋼は、耐溶接割れ性、耐エロージヨ
ン性及び耐クリープ特性にすぐれ且つ、高強度高靭性を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は鋼板のC+0.17Mn及び焼ならし後の組織
におけるベイナイトの割合と焼ならしままの衝撃特性と
の関係を示すグラフ、第2図は本発明鋼及び比較鋼の耐
エロージヨン性を示すグラフ、第3図は本発明鋼及び比
較鋼の高温クリープ破断強度を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で C0.01〜0.12%、 Si0.05〜1.0%、 Mn0.20〜1.50%、 Cu0.05〜0.19%、 Ni0.05〜0.40%、 Cr0.05〜0.39%、 Mo0.45%を越える量であって、1.0%以下、 solAl0.005〜0.10%、 B0.0003〜0.002.0%、 N0.005%以下、 残部鉄及び不可避的不純物よりなり、 C+0.17Mn≦0.28(%) を満足すると共に、 P_C_M=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/
    20+Ni/60+Mo/15+V/10+5B(%) で定義されるP_C_Mが0.23%以下であり、且つ
    、焼ならし後の組織におけるベイナイトの割合が20〜
    85%であることを特徴とするすぐれた耐溶接割れ性、
    耐エロージョン性及び耐クリープ特性を有する高強度高
    靭性焼ならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板。
  2. (2)重量%で (a)C0.01〜0.12%、 Si0.05〜1.0%、 Mn0.20〜1.50%、 Cu0.05〜0.19%、 Ni0.05〜0.40%、 Cr0.05〜0.39%、 Mo0.45%を越える量であって、1.0%以下、 solAl0.005〜0.10%、 B0.0003〜0.0020%、 N0.005%以下を含有すると共に、 (b)Ti0.005〜0.08%、 Nb0.005〜0.08%、 V0.005〜0.10%及び Ca0.0005〜0.010% よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を含有し
    、 残部鉄及び不可避的不純物よりなり、 C+0.17Mn≦0.28(%) を満足すると共に、 P_C_M=C+Si/30+(Mn+Cu+Cr)/
    20+Ni/60+Mo/15+V/10+5B(%) で定義されるP_C_Mが0.23%以下であり、且つ
    、焼ならし後の組織におけるベイナイトの割合が20〜
    85%であることを特徴とするすぐれた耐溶接割れ性、
    耐エロージョン性及び耐クリープ特性を有する高強度高
    靭性焼ならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板。
JP9241985A 1985-04-26 1985-04-26 高強度高靭性焼きならし型低炭素ボイラ・圧力容器用鋼板 Pending JPS61250152A (ja)

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CN110396648A (zh) * 2019-06-29 2019-11-01 江阴兴澄特种钢铁有限公司 一种连铸坯生产特厚合金模具钢板及其制造方法
CN110396648B (zh) * 2019-06-29 2021-04-09 江阴兴澄特种钢铁有限公司 一种连铸坯生产特厚合金模具钢板及其制造方法

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