JPS61247517A - 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の駆動力配分制御装置

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JPS61247517A
JPS61247517A JP8976385A JP8976385A JPS61247517A JP S61247517 A JPS61247517 A JP S61247517A JP 8976385 A JP8976385 A JP 8976385A JP 8976385 A JP8976385 A JP 8976385A JP S61247517 A JPS61247517 A JP S61247517A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、前後輪への駆動力配分を所定の制御条件によ
り制御させるようにした4輪駆動車の駆動力配分制御装
置に関する。
(従来の技術) 従来の4輪駆動車の駆動力配分制御装置としては、例え
ば特開昭56−26636号公報に記載されているよう
な装置が知られている。
この従来装置は、変速機において前後輪の一方へ直接動
力伝達し、油圧クラッチ式のトランスファクラッチを介
して上記前後輪の他方へも動力伝達すべく伝動構成し、
上記クラッチを通常はスプリングにより滑り可能な半ク
ラッチの係合状態にし、上記前後輪の間でスリップを生
じた場合はピストンの押圧により完全に一体化した保合
状態にするように2段に制御することを特徴とするもの
であった。
従って、従来装置では、前後輪の間でスリップが所定値
以下の時は、トランスファクラッチが半クラツチ係合状
態で、トランスファクラッチを介してわずかに駆動力伝
達される駆動力配分状態(2輪駆動に近い状態)であり
、また、前後輪の間でスリップが所定値以上になると、
トランスファクラッチが完全係合をし、完全4輪駆動走
行状態になっていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の駆動力配分制御装置に
あっては、所定のスリップ率ΔS1を境に2輪駆動状態
から4輪駆動状態へと0N−OFF的に駆動力配分が切
換わるものであったため、旋回時にはステア特性が急変
するし、必ずしも走行状態に応じた最良の駆動力配分と
なっているわけではなく、駆動ロスを生じる場合がある
という問題点があった。
また、このような問題点を解法する先行技術として、本
出願人は特願昭59−276048号の出願を行なった
しかし、この先行技術は、実際の前後軸回転速度差に基
づいたフィードフォオワード制御であったため、基準が
変化する旋回時等においては必ずしも適切な駆動力配分
を得ることが難かしい場合があった (問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
、以下に述べるような解決手段とした。
本発明の解決手段を第1図に示すクレーム概念図により
説明すると、前後輪1.2への駆動力伝達系の途中にト
ランスファを備えた4輪駆動車において、前記トランス
ファをアクチュエータ3の制御作動で前後輪1.2への
駆動力配分の変更が可能な可変トルククラッチ4とし、
該可変トルククラッチ4から前後輪1.2への駆動軸系
の回転速度を検出°する回転センサ5,6と、舵角を検
出する舵角センサ7と、車速を検出する車速センサ。
8とを設け、舵角センサ7からの舵角信号■と車速セン
サ8からの車速信号■により前後軸回転速度差を推定し
、前記回転センサ5,6からの回転速度信号■、■によ
る実際の前後軸回転速度差が推定値に近づくような制御
信号■を前記アクチュエータ3に出力する制御手段9を
設けた。
(作 用) 従って、本発明の4輪駆動車の駆動力配分制御装置では
、上述のような手段としたことで、車速と舵角から推定
した前後軸回転速度差の推定値に実際の前後軸回転速度
差が近づくように前後輪の駆動力配分が制御され、走行
条件に対応して変化する推定値を基準とした駆動力配分
の制御を行なうことができる。
この駆動力配分制御によって、推定値に対する実際の前
後軸回転速度差の発生度合に応じて駆動力配分がなめら
かに変化し、旋回時にステア特性が急変することもなく
、走行状態や路面状態に応じた適切な駆動力配分が得ら
れる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたって、後輪駆動をベース
にした4輪駆動車の駆動力配分制御装置を例にとる。
まず、第2図〜第5図に示す実施例についてその構成を
説明する。
10は駆動力配分装置であって、第2図に示すように、
駆動入力軸11.トランスミッション12、入力軸13
.後輪側駆動軸14.多板摩擦クラッチ15.オイルポ
ンプ16.圧油吐出管17、オイル吸入管18.リザー
ブタンク19.ギヤトレーン20.前輪側駆動軸21を
備えている。
上記駆動入力軸11は、エンジン及びクラッチを経過し
た駆動力が入力される軸である。
上記トランスミッション12は、前記駆動入力軸11か
らの回転駆動力をシフト操作により選択した変速段位置
に応じて変速させるもので、実施例では平行な二本のシ
ャフトに異なるギヤ比の歯車組を設けたタイプのものを
用いている。
上記入力軸13は、トランスファとしての多板摩擦クラ
ッチ15へ前記トランスミッション12からの回転駆動
力を入力させる軸である。
上記後輪側駆動軸14は、前記入力軸13と同芯上に直
結させたもので、入力軸13からの回転駆動力がそのま
ま伝達される。
上記多板摩擦クラッチ15は、クラッチ締結圧により前
輪側への伝達駆動力の変更が可能なりラッチで、前記入
力軸13及び後輪側駆動軸14に固定させたクラッチド
ラム15aと、該クラッチドラム15aに回転方向係合
させたフリクションプレー)15bと、前記入力軸13
の外周部に回転可能に支持させたクラッチハブ15cと
、該クラッチハブ15cに回転方向係合させたフリクシ
ョンディスク15dと、交互に配置されるフリクション
プレー)15bとフリクションディスク15dとの一端
側に設けられるクラッチピストン15eと、該クラッチ
ピストン15eと前記クラッチドラム15aとの間に形
成されるシリンダ室15fと、を備えている。
上記オイルポンプ16は、リザーブタンク19内のオイ
ルをオイル吸入管18から吸入し、加圧させて圧油吐出
管17に供給するポンプで、この圧油吐出管17は前記
シリンダ室15fに連通され、オイルポンプ16からの
加圧油供給時は、クラッチ締結圧をクラッチピストン1
5eに付与して、フリクシ璽ンプレート15bとフリク
ションディスク15dとを圧接させ、入力軸13からの
駆動力を前輪側へ伝達させる。
上記ギヤトレーン20は、前記クラッチハブ15Cに設
けられた第1ギヤ20aと、中間シャフト20bに設け
られた第2ギヤ20cと、前輪側駆動軸21に設けられ
た第3ギヤ20dと、によって構成され、多板摩擦クラ
ッチ15の締結による前輪側への駆動力を伝達させる手
段である。
上記前輪側駆動軸21は、車両の前輪に回転駆動力を伝
達させる軸である。
尚、第3図はトランスファの具体例を示したもので、ト
ランスファケース22の中に前記多板11擦クラツチ1
5やギヤ類やシャフト類が納められている。
第3図中15gはディシュプレート、23はリターンス
プリング、24は制御圧油入力ポート。
25は制御圧油路、26は後輪側出力軸、27は潤滑用
油路、28はスピードメータ用ビニオン。
29はオイルシール、30はベアリング、31はニード
ルベアリング、32はスラストベアリング、33は継手
フランジである。
40は駆動力配分制御装置であって、前輪側回転センサ
41.後輪側回転センサ42.舵角セン+43.車速セ
ンサ44.コントロールユニット45、バルブソレノイ
ド46.電磁比例制御リリーフバルブ479分岐ドレー
ン管48を備えている。
前輪側回転センサ41及び後輪側回転センサ42は、そ
れぞれ前輪側駆動軸21及び後輪側駆動軸14の途中に
設けられたもので、軸に固定された回転板と回転板の孔
位置に配置された光電管及び光電素子と、による回転セ
ンサ等を用い、この再回転センサ41,42からは軸回
転に応じたパルス信号による回転速度信号(nf)、(
nr)が出力される。
上記舵角センサ43は、ステアリング操作により回転ま
たは移動するステアリング系に設けられた舵角検出手段
で、実施例ではこの舵角センサ43から舵角に応じたパ
ルス信号による舵角信号(θ)が出力される。
上記車速センサ44は、車速に相当する駆動軸の回転速
度等を検出する手段で、実施例ではこの車速センサ44
から車速に応じたパルス信号による車速信号(V)が出
力される。
上記コントロールユニット45は、前記回転センサ41
,42からの回転速度信号(nf)。
(n r)と舵角セサ43からの舵角信号(θ)と車速
センサ44からの車速信号(V)を入力し、前記舵角信
号(θ)と車速信号(V)により前後軸回転速度差ΔN
5を推定し、前記回転速度信号(Nf)、(Nr)によ
る実際の前後軸回転速度差ΔN(Nr−Nf)が推定値
Δダに近づき、しかもΔNのの変化率ΔN(ΔN/Δt
)がOに収束するような制御信号(C)を前記バルブソ
レノイド46に出力するもので、第4図に示すように、
カウント回路451,452,453,454、クロッ
ク回路455、RAM456、ROM457、CPU4
58、制御信号発生回路459を備えている。
カウント回路451.452,453,454は、再回
転センサ41,42、舵角センサ43及び車速センサ4
4から入力される回転速度信号(nf)、(nr)、舵
角信号(θ)及び車速信号(V)をデジタル信号に変換
し、CPU456での演算処理が行なえる一号とする回
路である。
上記クロック回路455は1時間指示を行ない、CPU
458での演算処理を所定時間毎に行なわせるための回
路である。
上記RAM456 (ランダム・アクセス・メモリ)は
、書込み読出しのできるメモリで、このRAM456に
は、CPU458で演算処理が行なわれている間に入力
される回転速度信号(nf)、(nr)、舵角信号(θ
)及び車速信号(V)のカウント数を一時的に記憶させ
ておく回路である。
上記ROM457(リード・オンリー・メモリ)は読出
し専用のメモリで、このROM457には、回転速度差
ΔN、ΔN8や速度差の変化率6食を演算する演算式や
、第5図に示すように、回転速度差ΔN、ΔNの比較及
び変化率ΔNの正負と、多板摩擦クラッチ15へのクラ
ッチ圧Pcとの関係が表(テーブル)の形で予め記憶さ
れていて、CPU458からこれらの演算式や関係が読
み出される。
上記CPO458(セントラル・プロセシング・ユニッ
ト)は、演算処理を行なう中央処理装置で、このCPU
458では、前後軸の回転速度差ΔN、ΔNや速度差の
変化率ΔNの演算、RAM456及びROM457から
の読み出し等を行ない、その結果信号を制御信号発生回
路459に出力する。
上記制御信号発生回路459は、アクチュエータである
バルブソレノイド46に対し、CPU4゜58からの結
果信号に応じた制御信号(C)を出力する回路である。
上記バルブソレノイド46は、圧油吐出管17からリザ
ーブタンク19へ分岐連通させた分岐ドレーン管48の
途中に設けた電磁比例制御リリーフバルブ47を駆動さ
せるアクチュエータで、制御信号(C)の出力がない場
合は、チェック油路49からの油圧で前記リリーフバル
ブ47が開き、クラッチ開放状態となるが、制御信号(
C)の出力がある場合は、前記リリーフバルブ47が閉
じ方向に移動し、オイルポンプ16からの吐出圧を制御
信号(C)に応じた油圧となす。
尚、クラッチ圧Pcは、次式であられされる。
Pc=ΔT/ (p・A−2n−Rm)pL:クラッチ
板の摩擦係数  A;ピストンへの圧力作用面積  n
;フリクションディスク枚数 Rm:フリクションディ
スクのトルク伝達素゛効半径 次に、実施例の作用を説明する。
(イ)前後軸回転速度差ΔNが生じない場合タイヤのす
べりがない乾燥路等での直進走行時においては、舵角信
号(θ)と車速信号(V)による推定の前後軸回転速度
差ΔN8は零であり、回転速度信号(nf)、(nr)
による実際の前後軸回転速度差ΔNもほぼ零となる。
このために、電磁比例リリーフバルブ47は。
開いたままの状態となり、多板摩擦クラッチ15へはク
ラッチ圧Pcの供給がなく、クラッチ開放状態となる。
従って、入力軸13からの駆動力は、多板摩擦クラッチ
15を介して前輪側へほとんど伝達されず、はぼ後輪駆
動状態となる。
(ロ)前後軸回転速度差ΔNが生じる場合急加速時や低
摩擦係数路等での走行時においては、車輪のすべりによ
り前後軸回転速度差ΔNが生じ、制動時や旋回時等にお
いては、車輪のロックやブレーキキングにより前後軸回
転速度差ΔNが生じるもので、この時に、ΔNとΔNと
の比較及びΔNの正負をみてクラッチ圧Pcの制御を行
なう。
尚、実際の前後軸回転速度差ΔNと推定の前後軸回転速
度差ΔNとの間には、ΔN〉ΔNの場合とΔNくΔNも
場合があり、また1前後軸回転速度差ΔNを時間Δtで
微分した変化率Δk(ΔN/Δt)は正の場合と負の場
合があり、実施例では、これらの組合わせによってクラ
ッチ圧Pcの制御を異ならせているもので、表1にその
制御作動を示す。
表  1 次に、前述のクラッチ圧Pcの制御作用を、コントロー
ルユニット45の作動の流れを示すフローチャート図(
第6図)により説明する。
まず、ステップ200においては、前輪側回転センサ4
1及び後輪側回転センサ42から入力された回転速度信
号(nf)、(nr)により、所定時間内におけるそれ
ぞれのカウント数Nf、Nrを読み込む。
ステップ201においては、前記ステップ200におい
て読み込んだカウント数Nf、Nrにより、回転速度差
ΔN(ΔN=Nr−Nf)を演算すると共に、変化率Δ
貧(ΔN=ΔN/Δt)を演算する。
ステップ202においては、舵角センサ43及び車速セ
ンサ44から入力された舵角信号(θ)及び車速信号(
V)により、それぞれの舵角カウント数θ及び車速カウ
ント数Vを読み込む。
ステップ203においては、前記ステップ202で読み
込んだカウント数θ、■により、回転速度差ΔN“(Δ
N’=f(θ、■))を推定演算す−る。
ステップ204においては、前記ステップ201.20
3による回転速度差ΔN、ΔNの差(ΔN−ΔN”)が
0より大きいか小さいかの判断がなされ、ΔN−ΔN′
〉0の場合はステップ205に進み、ΔN−ΔN’< 
Oの場合は、ステップ206に進む。
ステップ205においては、変化率6食が正か負かの判
断がなされ、Δi〉0であればステップ207に進み、
Δ袖く0であればステップ208に進む。
ステップ207においては、クラッチ圧Pcを増圧(4
輪駆動状態への移行)させる制御信号(e)がアクチュ
エータであるバルブソレノイド46に対して出力される
尚、増圧は回転速差ΔNの大きさに比例させている。
ステップ208においては、クラッチ圧Pcを保持させ
る制御信号(C)がバルブツレメイド46に対して出力
される。
ステップ206においては、変化率6食が負か正かの判
断がなされ、Δ扁く0であればステップ209に進み、
Δ貸〉0であれば前記ステップ208に進む。
ステップ209においては、クラッチ圧Pcを減圧(2
輪駆動状態への移行)させる制御信号(C)がバルブソ
レノイド46に対して出力される。
尚、減圧も回転速度差ΔNの大きさに比例させている。
尚、上述の処理はクロック回路455で、設定した所定
時間毎に繰り返しなされる。
クラッチ圧Pcが制御される具体例として、タイトコー
ナを旋回する場合について、第5図により説明する。
実際値ΔNとに差が生じていない領域C1では、クラッ
チ圧Pcの供給がなく、後輪駆動状態(2輪駆動状態)
のままである。
コーナに突入し、前後軸回転速度差ΔNの変化率6食が
正で、前後軸回転速度差の実際値ΔNが推定値ΔNより
も大きい領域C2では、制御信号(C)によりクラッチ
圧Pcが増圧され、後輪駆動状態から4輪駆動状態へと
移行する。
旋回中で、減速により前後軸回転速度差ΔNの変化率Δ
Nが負に転じた領域C3では、制御信号(C)によりク
ラッチ圧Pcが増圧状態のまま保持され、4輪駆動状態
が維持゛される。
旋回後半で、前述の状態から実際値ΔNが推定値ΔNよ
りも小さくなった領域C4では、制御信号(C)により
クラッチ圧Pcが減圧され、4輪駆動状態から2輪駆動
側へと移行する。
尚、ΔNくΔNになるのは、推定値ΔNに比べ実際値Δ
Nが過小に出ることによる。
さらに、前述の状態から、変化率6食が正に転じた領域
C5では、制御信号(C)によりクラッチ圧Pcが減圧
状態のまま保持され、後輪への駆動力配分が大きい状態
が維持される。
コーナ出口側で、変化率Δiが正で、ΔN〉ΔNに転じ
た領域C6では、前述の領域C2と同様に、クラッチ圧
Pcが増圧され、4輪駆動状態へと移行する。
このように、コーナリング時においては、実際値ΔNが
推定値ΔNに近づくようにクラッチ圧PCの制御がなさ
れ、駆動力配分としては後輪駆動状態から徐々に前輪側
への駆動力配分が増加する制御となるので、旋回時にス
テア特性が急変することもなく、さらに駆動ロスを生じ
ることもない。
また、旋回中は4輪駆動状態に近い状態となるので、コ
ーナリング特性が向上するし、完全4輪駆動の場合に駆
動逃げがなくて生じるタイトコーナブレーキング現象も
、旋回途中で減圧制御がなされることで防止することが
できる。
以上は旋回時を例として述べたが、このような駆動力配
分制御作用によって、急加速時や発進時においてはホイ
ールスピンを防止することができるし、また急制動時に
おいては片輪ロックの防止ができるし、さらに雪路や両
路等での低摩擦係数路に・おいては車輪スリップを防止
することができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では後輪駆動車をベースにした4輪駆動
車を示したが、前輪駆動車をベースにしたものであって
もよい、尚、その場合、前後軸回転速度差ΔNはNf−
Nrとして演算すればよい。
また、クラッチ圧の制御手段も、実施例の電磁比例式リ
リーフバルブに限らず、他の手段を用いてもよい。
また、回転センサの取付位置も、前輪側及び後輪側の駆
動伝達系に設けたものであれば、実施例の取付位置に限
定されない。
また、可変トルククラッチとしては、電磁クラッチ等を
用いてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の4輪駆動車の駆動力
配分制御装置にあっては、前後軸の回転速度差の推定値
を基準として、この推定値に実際値が近づくような駆動
力配分の制御を行なわせる構成としたため、基準値に対
して回転速度差が発生する走行状態や走行条件等に応じ
て適切な駆動力配分にすることができるという効果が得
られる。
そして、上述の効果によって、急加速時や発進時におけ
るホイールスピン防止や、急制動時における片輪ロック
防止や、低摩擦係数路走行におけるスリップ防止を図る
ことができ、しかも、駆動力配分の急変化による弊害の
発生もない。
また、実施例にあっては、上述の効果に加えて、前後軸
回転速度差の変化率をみて減圧制御を含む制御としたこ
とで、タイトコーナブレーキング現象の発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の4輪駆動車の駆動力配分制御装置を示
すクレーム概念図、第2図は実施例の駆動力配分制御装
置を示す示す全体図、第3図は実施例装置のトランスフ
ァを示す断面図、第4図は実施例装置のコントロールユ
ニットを示すブロック線図、第5図(A)(B)(C)
は実施例装置のコントロールユニー/ )における演算
値とクラッチ圧とのタイムチャート図、第6図は実施例
装置におけるコントロールユニットでの制御作動の流れ
を示すフローチャート図である。 l・・・前輪 2・・・後輪 3・・・アクチュエータ 4・・・可変トルククラッチ 5.6・・・回転センサ 7・・・舵角センサ 8・・・車速センサ 9・・・制御手段 ■・・・舵角信号 ■・・・車速信号 ■、■・・・回転速度信号 ■・・・制御信号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)前後輪への駆動力伝達系の途中にトランスファを備
    えた4輪駆動車において、前記トランスファをアクチュ
    エータの制御作動で前後輪への駆動力配分の変更が可能
    な可変トルククラッチとし、該可変トルククラッチから
    前後輪への駆動軸系の回転速度を検出する回転センサと
    、舵角を検出する舵角センサと、車速を検出する車速セ
    ンサとを設け、舵角センサからの舵角信号と車速センサ
    からの車速信号により前後軸回転速度差を推定し、前記
    回転センサからの回転速度信号による実際の前後軸回転
    速度差が推定値に近づくような制御信号を前記アクチュ
    エータに出力する制御手段を設けたことを特徴とする4
    輪駆動車の駆動力配分制御装置。 2)前記制御手段が、実際の前後軸回転速度差と、推定
    の前後軸回転速度差の比較と、実際の前後軸回転速度差
    を時間で微分した回転速度差の変化率と、によって制御
    信号を出力する手段としたことを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
JP8976385A 1985-04-25 1985-04-25 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 Granted JPS61247517A (ja)

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