JPS61245803A - イオン交換膜の処理方法 - Google Patents

イオン交換膜の処理方法

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JPS61245803A
JPS61245803A JP60085448A JP8544885A JPS61245803A JP S61245803 A JPS61245803 A JP S61245803A JP 60085448 A JP60085448 A JP 60085448A JP 8544885 A JP8544885 A JP 8544885A JP S61245803 A JPS61245803 A JP S61245803A
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JP
Japan
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ion exchange
exchange membrane
aromatic vinyl
vinyl monomer
monomer
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JP60085448A
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Tomoaki Uehara
上原 智明
Koichi Toi
戸井 興一
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、イオン交換膜の所定の部分に高電気抵抗性を
付与するための新規な方法に関する。
[従来の技術] 陰イオン交換膜と陽イオン交換膜とを室枠を介して交互
に配列して締付け、複数の室を形成し、その両端に電極
を配置した、いわゆるフィルタープレス型電気透析装置
には、各室内に液の給排を行うための連通孔を設ける。
このような電気透析装置においては、通電部に流れる電
流の連通孔への漏洩を防止するため、その閏の電気抵抗
を高く保つように設計されている。したがって、上記の
通電部と連通孔との間に電位差が生じ、夫々の液に接触
する締付は部のイオン交換膜を通って電流が流れるよう
になる。しかしながら、この電流が一定限度を超えると
、特に上記締付部に位置する陰イオン交換膜にアルカリ
スケールが発生したり、膜が変質してもろくなる、いわ
ゆる「やけ」の現象が生じてイオン交換膜の寿命を極端
に低下させる。このような「やけ」を防止するための方
法として、従来より、イオン交換膜の上記締付部に位置
する部分に高電気抵抗性を付与する方法が知られている
。例えば、イオン交換膜に高電気抵抗性を有するゴム、
プラスチック等のエマルジョンを含浸させる方法、或い
は特公昭43−1859号に記載されているようにスチ
レン、ビニルクロライド、アクリロニトリルなどのモノ
マーをイオン交換膜に含浸させた後、該モノマーを重合
する方法が代表的な方法である。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記したエマルジョンを含浸する方法は
、イオン交換膜に対する含浸速度が極めて遅く、内部ま
で均一に電気抵抗を付与することができない、即ち、上
記方法によって付与されるイオン交換膜の電気抵抗は高
々25Ω・cj程度であり、前記透析装置の対数が50
0対以上の大型の装置では通電部と連通孔との間の電位
差が大きくなり「やけ」の現象を防止することができな
い。
また、この方法で電気抵抗を数百Ωc”以上に上げよう
とすると、処理部分と未処理部分との境界部に皺ができ
イオン交換膜の破損の原因となる。また、上記したモノ
マーをイオン交換膜に含浸する方法において、該モノマ
ーはアルコール、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤で
希釈して使用されるが、この方法によれば、イオン交換
膜への含浸速度は速いものの有機溶剤によるイオン交換
膜の膨潤、収縮が大きい。そのため、上記イオン交換膜
の処理部分と未処理部分との境界部に皺ができ易く、機
械的強度が低下するという問題を有する。
また、高電気抵抗性を付与するためには、比較的高濃度
のモノマー溶液を使用する必要があり、上記問題を助長
していた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上記した問題に鑑み成されたもので、イオン
交換膜の処理用モノマーとして特定のモノマーの水溶液
を使用することにより、該イオン交換膜の処理部分と未
処理部分との境界部における皺の発生による機械的強度
の低下を防止し、しかも高電気抵抗性を付与することを
可能としたイオン交換膜の処理方法を提供する。
本発明はイオン交換膜に、該イオン交換膜のイオン交換
基に対して反対の電荷を有するイオン交換基を持つ芳香
族系ビニルモノマー(以下、芳香族系ビニルモノマーと
もいう)の水溶液を含浸させた後、該芳香族系ビニルモ
ノマーを重合することを特徴とするイオン交換膜の処理
方法である。
本発明において、イオン交換膜は特に限定されるもので
はなく、公知のイオン交換膜が特に制限なく対象とされ
る。そのうち、特に前記した「やけ」の問題が大きい陰
イオン交換膜について有効である。
本発明において、芳香族系ビニルモノマーは、水に対す
る溶解度が10mg/l、を以上、好ましくは50 v
ag/ ?%以上で、且つ前記イオン交換膜のイオン交
換基に対して反対の電荷を有するイオン交換基を持つも
のであればよい0例えば、陰イオン交換膜に対しては、
スルホン酸基、カルボン酸基、水酸基、ホスホン酸基、
イミノ酢酸基等のイオン交換基を有する芳香族系ビニル
モノマーが挙げられる。上記イオン交換基はナトリウム
又はカリウム塩のものが水への溶解度が高く好ましい、
上記の芳香族系ビニルモノマーを更に具体的に示せばび
これらの塩が好適である。これらの芳香族系ビニルモノ
マーのうちスチレンスルホン酸又はその塩が、イオン交
換膜への含浸速度が速く特に好ましい。
前記した芳香族系ビニルモノマーは、水に溶解して水溶
液の状態でイオン交換膜に含浸させる。
この場合、芳香族系ビニルモノマーの濃度はイオン交換
膜に付与する電気抵抗性の都合により異なり一概に限定
されないが、一般に50〜110000pp、好ましく
は100〜3000 ppmが適当である。含浸方法は
、上記水溶液とイオン交換膜の処理しようとする部分と
を接触させる方法がすべて採用される0例えば、イオン
交換膜を前記水溶液に浸漬する方法、該水溶液をイオン
交換膜に塗布又はスプレーする方法等が代表的である。
芳香族系ビニルモノマーの水溶液とイオン交換膜との接
触時間は、該水溶液中のモノマーの濃度などにより多少
の差があるが、一般に30分以上、好ましくは60〜4
00分である。また、温度は10〜60℃が好ましい。
本発明において、上記芳香族系ビニルモノマーに、更に
他のモノマー、架橋剤等を併用することは、本発明の効
果を阻害しない範囲内で実施できる。上記した他のモノ
マーとしては、アクリルニトリル、スチレン、ビニルク
ロライド、アクリ酸メタアクリル酸メチル、ビニルピリ
ジン等が、また架橋剤としては、ジビニルベンゼン、エ
チレングリコールジメチルメタクリレート等が挙げられ
る。特に架橋剤の併用は、イオン交換膜の耐熱性強度等
を向上することができ好ましい。
本発明は芳香族系ビニルモノマーをイオン交換膜に含浸
後、重合することにより、該イオン交換膜の含浸部分に
高電気抵抗性を付与することができる。上記重合方法は
、スチレン系モノマーの重合で行われる公知の重合方法
が特に制限なく採用される。そのうち、特にレドックス
触媒を用いた重合方法が、重合温度が低く、しかも反応
も速いため、イオン交換膜の劣化が効果的に防止でき、
最も推奨される。上記の重合方法を詳細に説明する。ま
ず、触媒としては、N a HS O,、N aユS 
o、、K HS O,、K2S 03− N a2sx
o 7等の還元剤及びN31520g、K、S、O,、
(N HJ z SユOt 等の酸化剤が使用される。
これらの還元剤と酸化剤よりなる触媒は、水、アルコー
ル等の極性溶媒に溶解して溶液とした後使用すればよい
が、イオン交換膜の膨潤、収縮を可及的に少なくするた
めに、水を溶媒とすることが望ましい。上記水溶液にお
いて、触媒の濃度は20〜10000 ppm+の範囲
内で選択するのが好ましい。重合は、前記した芳香族系
ビニルモノマーを含浸させたイオン交換膜と上記触媒を
溶解した溶液とを接触させればよい。かかる接触方法は
、前記した浸漬、塗布、スプレー等特に制限されない。
また接触時間は30〜960分程度、温程度15〜60
℃が一般的である。
[作用及び効果] 本発明の処理方法は、イオン交換膜に電気抵抗を付与す
るための処理剤として芳香族系ビニルモノマーの水溶液
を使用することにより、イオン交換膜の含浸時における
膜の膨潤、収縮がなく、処理部分と未処理部分との境界
部分における皺の発生を効果的に防止できると共に、イ
オン交換膜内への含浸速度が速く、膜の内部まで均一に
電気抵抗性を付与でき、しかも、未処理膜の電気抵抗に
、 対して20〜2,000倍(50〜5,000ΩC
めとなるというメリットがある。また、含浸された芳香
族系ビニルモノマーは、重合することにより、極めて高
い電気抵抗性を発揮するため、該モノマーの含浸量を低
減することができ、イオン交換膜を変質することなく電
気抵抗性を付与することができる。
[実施例] 以下、本発明をより具体的に説明するため実施例を示す
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
実施例1 市販のバラ・スチレンスルホン酸ソーダ20g5水10
,000ccをビーカーに入れ、40℃に加温しながら
撹拌する。次に、陰イオン交換膜の通電部と連通孔、締
付棒部との閾を前述のモノマー溶液に5時間浸漬した。
その後、この浸漬液に酸化還元触媒として、亜硫酸カリ
ウム10g、多硫酸カリウム10gを加え40℃に加温
して撹拌、循環した。16時間後、液中より交換膜を取
り出し含浸重合した膜面を水で洗浄した。
この含浸重合部分の電気抵抗を測定した結果、185Ω
C♂となった。また、処理部分と未処理部分との境界部
分での皺の発生は全くなかった。この陰イオン交換膜を
陽イオン交換膜と共に透析槽(有効面$fi200d♂
、膜対数1500対)へ組み込み、約1.5ケ月運転し
、解体、点検したが、アルカリスケールの発生はなく、
交換膜本体の損傷も認められなかった。
実施例2 市販のパラ・スチレンスルホン酸ソーダ10g。
ジビニルベンゼン2g1アクリルニトリル1g1水10
,000ccをビーカーに入れ、40℃に加温しながら
、モノマーが揮散しないように撹拌した。
次いで、上記液に実施例1と同様に陰イオン交換膜を浸
漬した後、重合させた。
この結果、電気抵抗は370ΩC♂となり、また、膜面
での皺の発生も全くなかった。この膜を実施例1の同じ
仕様の透析槽での3ケ月間の評価運転ではアルカリスケ
ールの発生はなく、膜面の損傷もなかった。又、運転後
の含浸重合部の電気抵抗は365Ωc++I’と殆ど運
転前と変わらなかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イオン交換膜に該イオン交換膜のイオン交換基に
    対して反対の電荷を有するイオン交換基を持つ芳香族系
    ビニルモノマーの水溶液を含浸させた後、芳香族系ビニ
    ルモノマーを重合することを特徴とするイオン交換膜の
    処理方法。
  2. (2)水溶液中の芳香族系ビニルモノマーの濃度が20
    0〜10,000ppmである特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  3. (3)イオン交換膜が陰イオン交換膜である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
  4. (4)芳香族系ビニルモノマーがスチレンスルホン酸又
    はその塩である特許請求の範囲第3項記載の方法。
JP60085448A 1985-04-23 1985-04-23 イオン交換膜の処理方法 Granted JPS61245803A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989000593A1 (en) * 1987-07-16 1989-01-26 Memtec Limited Porous membranes of interpenetrating polymer networks
WO2023120731A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 国立大学法人東海国立大学機構 酸性官能基を高密度で有するポリマーをベースとした高分子電解質膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989000593A1 (en) * 1987-07-16 1989-01-26 Memtec Limited Porous membranes of interpenetrating polymer networks
WO2023120731A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 国立大学法人東海国立大学機構 酸性官能基を高密度で有するポリマーをベースとした高分子電解質膜

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