JPS6124504B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は両面接着テープを利用して誰でも畳の
縁布を簡単にかつ美麗に取り付けることができる
ようにした新規な畳の縁布の取付方法に関するも
のである。

従来、畳に縁布を取り付ける際には、縁布とそ
の芯材の端縁を縫合してこれを折り返し、畳床に
固着する方法が一般的であつた。この方法によれ
ば、縫糸が介在することによつて縁布が厚めとな
り仕上りが良好ではなく、使用時には畳の側縁に
抵抗感がある欠点を有するとともに、この縫合作
業は専門職人によらなければならず、縁布の張り
替えもこれら専門職人の手をわずらわさなくては
ならないものであつた。また、発泡性スチロール
等を用いた畳床にあつては、縁布の縫合作業にも
適さないなどの欠点をも合わせて有していた。そ
こで、近時これらの欠点を払拭するため、合成樹
脂等の縁枠（コーナー）が開発され、この縁枠に
あらかじめ縁布を貼着しておき、これを畳床の側
縁にあてがつて両面接着テープ等を介して畳表の
側縁に接着固定する方法が知られている。しか
し、この方法によつた場合には、従来の縫合作業
の手数と労力を軽減する効果を有するものの、専
用部品として、縁布の幅に応じた縁枠を別途用意
しなければならず、それに応じて縁布も一般に使
用される市販の縁布を使用できないので、いきお
いコスト高となり十分に需要に応じきれない欠点
を有していた。また、縁布の紙等の芯材に代え
て、合成樹脂等の縁枠を使用するので、従来の縫
合による縁布と比較して、仕上りは更に厚めとな
り、使用時に違和感、抵抗感がきわめて大となる
致命的な欠点を有していた。この欠点は、縁布を
上下に伸縮自在となるように、縁布を２分割して
両者を嵌合連結するようにした縁枠にあつても払
拭できないものであつた。

そこで、本発明は前記の欠点を全面的に解消す
るため、畳表の側縁に、第１両面接着テープ、縁
布、第２両面接着テープ、芯材を重層し、さらに
縁布の未重層部分を折り返し芯材表面に重合した
ことにより従来の縫合作業を必要とすることな
く、加工が容易であり、素人にも取付、張替えが
可能であるとともに、仕上りがきわめて優美であ
り、しかも使用時の違和感を全く排除することが
できる優れた畳の縁布の取付方法を提供すること
を目的として開発したものである。

以下図面に基づいて本発明の一実施例について
説明する。第１図は本発明の一実施例を示すもの
で、図中１は畳で、その畳１の表面は畳表２で覆
われている。

先ず第１図Ａに示すように前記畳表２の側縁に
両面接着テープ３の一面を貼着する。

次に第１図Ｂに示すように第１両面接着テープ
３の補助テープを剥離した後、適宜の幅を有する
縁布４表面の一側縁を前記第１両面接着テープ３
の他面の片側部に圧着する。その次に第１図Ｃに
示すように前記第１両面接着テープ３と同じ幅を
有する第２両面接着テープ５の一面を、その貼着
位置が該第１両面接着テープ３に重合するように
前記縁布４の裏面に貼着する。次に第２両面接着
テープ５の補助テープを剥離してその第２両面接
着テープ５に第１図Ｄに示すように断面が略Ｌ字
状に成形された紙製の芯材６の一側面を圧着す
る。そして前記縁布４の他側縁（第１両面接着テ
ープが貼着していない部分）を芯材６の端面より
折り返して前記芯材６の全体に重合せしめ、最後
に芯材６の下端より下方に延出した縁布４の先端
部を常法により畳床７に固着させる。その結果縁
布４の畳１に対する貼着状態は第２図に示す断面
図のようになる。ところで上述のように縁布４の
一側縁の両面は、一面が畳表２に貼着した第１両
面接着テープ３と一面が略Ｌ字状に成形された芯
材６の一側に貼着した第２両面接着テープ５とに
より貼着されているので、縁布４は芯材６と一体
になつて畳１に確実に固着されることになる。

なお畳表２に対する第１両面接着テープ３の貼
着位置、第１両面接着テープ３に対する縁布４の
圧着位置および縁布４に対する第２両面接着テー
プ５の貼着位置は、上述したような位置に限定す
ることなく、第１、第２両面接着テープ３，５の
幅および縁布４の幅により適宜決定される。また
芯材６を縁布４の幅に応じて折曲げることができ
るように折曲げ部を一定間隔に刻設しておけばき
わめて効果的である。

以上のように本発明によれば、従来の縁布の縫
合作業を全く排除してその作業はきわめて容易で
あり、素人でもその取付、張替ができる簡便さを
有し、短時間に取付が可能で省力効果は莫大であ
り、縫合糸や縁布（コーナー）が介在しないの
で、仕上りが美麗となり、その厚さもきわめて薄
くすることができて、使用時の抵抗感、違和感が
全くなくなるとともに、従来一般に使用されてい
た縁布を使用し、特別の専用部品を用いることが
ないから省資源の見地から非常に効果的で、かつ
コストを大巾に低下させることができるものであ
り、欺界において画期的な成果をもたらす優れた
効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明にかかる畳の縁布の取付方法の一
実施例を示すもので、第１図は施工工程を示す斜
視図、第２図は拡大断面図である。 １…畳、２…畳表、３…第１両面接着テープ、
４…縁布、５…第２両面接着テープ、６…芯材、
７…畳床。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 畳床の上面を覆うべく添設した畳表の側縁に
   第１両面接着テープの一面を貼着し、該第１両面
   接着テープの他面に上記畳表の側縁に沿わせて配
   置する適宜の幅を有する縁布表面の一側縁を圧着
   し、該圧着してなる上記縁布の裏面長手方向に沿
   つて第２両面接着テープの一面を貼着したのち、
   該第２両面接着テープの他面に断面略Ｌ字状に成
   形してなる芯材の一側を圧着し、最后に前記縁布
   の未接着側縁を折り返して前記芯材の全体を包合
   すると共に芯材の下端より下方に延出してなる上
   記縁布を常法により畳床に固着するようにしたこ
   とを特徴とする畳の縁布の取付方法。