JPS61242906A - メソカ−ボン・マイクロビ−ズの製造方法 - Google Patents

メソカ−ボン・マイクロビ−ズの製造方法

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JPS61242906A
JPS61242906A JP60084513A JP8451385A JPS61242906A JP S61242906 A JPS61242906 A JP S61242906A JP 60084513 A JP60084513 A JP 60084513A JP 8451385 A JP8451385 A JP 8451385A JP S61242906 A JPS61242906 A JP S61242906A
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JP
Japan
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aromatic hydrocarbon
formaldehyde
heat
formaldehyde resin
heat treatment
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Pending
Application number
JP60084513A
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English (en)
Inventor
Keisuke Takei
武居 恵亮
Kenta Tagawa
田川 憲太
Koji Yamazaki
晃司 山崎
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Mitsui Coke Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Coke Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂125
0〜600℃で熱処理して笑質的に炭素、水素および酸
素元素から構成される炭素前駆体であるメンフェーズ小
球体を生成させる方法に関するものである 本発明の特許請求の範囲および発明の詳細な説明で使用
する「メソフェーズ小球体」とは芳香族炭化水素−ホル
ムアルデヒド樹脂を250〜600℃の温度で加熱した
時に生成する光学的異方性な小球体をいい、「メソカー
ボン・マイクロビーズ」とは前記メソフェーズ小球体を
芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂熱処理物から分
離したものをいう。
「メソカーボン・マイクロビーズは高度t:m合した多
環芳香族炭化水素が一定方向に配列した構造であると考
えられ、その特異な形状および電気的、磁気的に活性で
あり、耐薬品性が高い等の炭素固有の性質を有している
ため、電導性充填剤、電極用バインダー、成型炭素材、
あるいはそのまま又は炭化径粒状物として触媒担体、ク
ロマトグラム充填剤などの化学材料等の工業用素材とし
て利用される。
(従来の方法およびその問題点) 従来、メソカーボン・マイクロビーズの製造は石油系お
よび石炭系重質油を原料にして、これらを350〜50
0℃に加熱処理して重質油中に光学的異方性なメソフェ
ーズ小球体を生成させ、これを重質油から分離すること
によって行われている。(特公昭52−9639号公報
、特開昭56−96710号公報、特公昭53−959
9公報) 従来法で使用される石油系および石炭系重質油は主要構
成元素である炭素、水素の他に硫黄、窒素などの元素や
バナジウム、鉄、ニッケルなどの金属元素を含有し、硫
黄含有量の比較的高い重質油はメソフェーズ小球体を生
長させて分離することが不可能であり、また、これらの
元素は熱処理時にメソフェーズ小球体中に濃縮され、メ
ソカーボン・マイクロビーズの化学材料としての性能を
低下させ、あるいは使用範囲か限定される等の欠点があ
る。
例えば上記重質油から製造されたメソカーボン・マイク
ロビーズな触媒担体として使用する場合に、硫黄元素は
触媒毒の原因となり触媒能を低下させる。また、バナジ
ウム、鉄、ニッケルなどの金属元素を含有するものはそ
れら自身触媒能があるために、所望の触媒を製造する担
体として問題を生じる。
また、上記重質油から製造されたメソカーボン・マイク
ロビーズを炭素材料と、して使用する場合に、硫黄や窒
素元素を含有するものは焼成時にSoxやNOxが発生
し、公害問題となり、また、硫黄はバッフィング現象を
起し、炭素材の強度低下の原因となる。
しかし、硫黄、窒素およびバナジウム、鉄、ニッケルな
どの金属元素が存在しないメソフェ脱ヤ属を行うことが
必要であるが完全にこれらの元素を除去することは困難
である。
また、特公昭49−86341=クリセン、フェナンス
レン、テトラベンゾフェナジンの結晶’&500℃以上
の温度で熱処理して光学的異方性ピッチ!製造している
が、これらの物質は非常に高価であり、且つ大量入手が
困難であり、しかもこれらの物質はナフタリ/やアント
ラセンなどと同様に昇華性であるため通常の熱処理では
熱処理物の収量が少ない等の欠点があり、メソカーボン
−マイクロビーズを製造するのに不利である。
(発明を解決するための手段) 本発明者はこのような欠点をなくすために鋭意研究を重
ねた結果、芳香族炭化水素とホルムアルデヒドを硫酸触
媒の存在下で反応させ、芳香族炭化水素−ホルムアルデ
ヒド樹脂を製造し。
該芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂を250〜6
00℃で熱処理して、メソフェーズ小球体を生成させ、
これt分離すること(二よって、炭素、水素および酸素
元素のみから構成されるメソカーボン・マイクロビーズ
の製造が可能であることt見い出し、この知見に基づい
て本発明をなすに至った。
本発明に用いられる芳香族炭化水素はナフタリン、イン
デン、フルオレン、アセナフテン、アントラセン、ピレ
ン、クリセン、ナフタセン等の単環から6環の芳香族炭
化水素であり、好ましくは2〜4環の芳香族炭化水素で
あり、これらの芳香族炭化水素は2種類以上混合して用
いることができる。また、これらの芳委族環にメチル基
!有するもは好ましいが、含窒素基や含硫黄基を有する
芳香族炭化水素は本発明に適さない。
本発明の芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂の製造
は常法に従って行なわれ、該反応に使用されるホルムア
ルデヒドの量は芳香族炭化水素に対して1〜3モル倍で
あり、硫酸触媒濃度は40〜70重量%が好ましく、反
応条件は80〜150℃の温間範囲で、10時間を越え
ない範囲で所定時間性なわれる。
本発明の熱処理に用いられる芳香族炭化水素−ホルムア
ルデヒド樹脂は数平均分子量が200〜1000のもの
が好ましい、数平均分子量が200未満のものは熱処理
物の収率が非常に低く。
メソフェーズ小球体の生成速度も非常に遅い。
また、数平均分子量が1000を越えるものの熱処理物
中にはメンフェーズ小球体は生成せず。
光学的等方性である。ここで数平均分子量はぺンゼン氷
点降下法による測定値である。
本発明における熱処理温度は250〜600℃であり、
好ましくは350〜55(℃である。
なお、250℃未満の場合はメソフェーズ小球体の生成
がおそく長時間を要する。600℃を越える場合はメソ
フェーズ小球体が瞬時にしてコーキング反応をおこし、
メソフェーズ小球体として存在することは不可能である
。 また、熱処理に必要な時間は熱処理温度との関係で
求められるが、芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂
の性状や熱処理装置などによってもそれぞれ異なった値
を示す。一般的傾向としては250〜600℃の範囲内
であっても熱処理度が低温側の場合には高温側に比べて
熱処理温度は長時間’に要する。
本発明における熱処理は常圧下、加圧下および減圧下の
いずれの場合で、行なわれてもよく、減圧や過熱水蒸気
の吹き込みや大量の不活性ガスの吹込みは低沸点成分の
除去ならびに熱分解によって生成する軽質成分の除去に
役立ち、また加圧下での熱処理はメソカーボン−マイク
ロビーズの収量を増加させるのに好適である。また、上
記の熱処理方法は2つ以上組合せて使用することもで診
る。
かく また、本発明の熱処理時に適度の参拝を行うことによっ
てメソフェーズ小球体の生成をより均一にすることがで
きる・ 以上の如き方法によって製造されたメン7エズピツチか
ら濾過等の操作によりメソフェーズ小球体を分離、除去
してメソカーボン・マイクロビーズを製造する。例えば
、アントラセン油やキノリン好ましくは硫黄、酸素、お
よび窒素元素全台まない浴剤に加えて、加熱、攪拌しな
がら抽出し、この抽出液を濾過し、残渣をアセトンなど
の軽質溶剤で洗浄してメソカーボン・マイクロビーズを
製造する。また、メソカーボン・マイクロビーズを分離
、除去した抽出液は減圧蒸留等で加えた溶剤を回収し、
未変換ピッチを得、これは再加熱されて更にメソフェー
ズ小球体が製造される。
(作用) このようにして、本発明に従うと、実質的に炭素、水素
および微量の酸素元素のみから構成されるメソフェーズ
小球体を効率よく生成させることができろ。
次に本発明の方法を実施例、比較例に基づいて詳しく説
明する。
実施例1 温度計、還流コンデンサー、かくはん機を付けた500
d三ツロフラスコに37i量%ホルムアルデヒド100
重量部を加える。フラスコを水浴に浸しゆっくりかくは
んしながら95g量チ硫酸50重量部を滴下していく。
内温か60℃以上にならないように注意し、その間10
分を要す。このとき硫酸触媒濃度は42重量%1ありた
。次にナフタリン100重量部を投入してから昇温を始
める。内温か90℃に達してから2時間反応させ、その
後内温を80℃まで冷却し、トルエン100重量部を加
える。それから内容物Y1を分液漏斗に移し、硫酸層7
分離除去する。トルエン層は中和、水洗してからトルエ
ン未反応ナフタリンを蒸留C二よって留去し、数平均分
子量350.軟化点25℃のす7タリンーホルムアルデ
ヒド樹脂100fを得た。
次に得られた樹脂100 f’Jk内容積200adの
ガラス製反応器に入れ、窒素ガスy30111t/分の
割合で流しながら、予め470℃に加熱しておいた塩浴
に浸漬後、その温度に90分間保持した。得られた熱処
理物の一部を取り、偏光顕微鏡によりメンフェーズ小球
体の発生を確認し、そのメソフェーズ小球体の粒径範囲
は5〜20ミクロンであることがわかった。次に、この
熱処理物にアントラセン油を加えて150℃で2時間か
くはんしてメソカーボン・マイクロビーズを抽出し、抽
出液を加圧濾過し、残71Eをアセトンで洗浄し、乾燥
してメソカーボン・マイクロビーズが7,8重量%得ら
れた。このメソカーボン・マイクロビーズの元素分析を
行った結果、炭素94.8重量%、水素4.9重量%、
酸素0.3 重量−の割合であった。
比較例1 コールタール(71J−カーボン5.1重i%)を加圧
濾過して、フリーカーボッ!分離除去し、予め430℃
C加熱しておいた塩浴C二浸漬後、ただちに減圧し、そ
の温度に60分間保持した。
得られた熱処理物の一部を取り、偏光顕微鏡によりメソ
フェーズ小球体の発生を確認し、メソフェーズ小球体の
粒径範囲は5〜40ミクロンであることがわかった。
次に、この熱処理物にアントラセン油を加えて、150
℃で2時間攪拌して、メソカーボン・マイクロビーズを
抽出し、抽出液を加圧濾過し、残渣をアセトンで洗浄し
、乾燥してメソカーボン・マイクロビーズが5.1重量
%得られた。
このメソカーボン・マイクロビーズの元素分析を行った
結果、炭素91.0重量%、水素4.0重量%、窒素1
.6重量%、硫黄0.4重量%、酸素3.0重t%の割
合であった。
(効 果) 本発明により製造されるメソカーボン・マイクロビーズ
は炭素、水素、酸素のみから構成され、従来の方法に於
けるような不純物を含まず、其の応用範囲はいちぢるし
く大きくなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 芳香族炭化水素とホルムアルデヒドを硫酸触媒の存在下
    で反応させ、芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂を
    製造し、該芳香族炭化水素−ホルムアルデヒド樹脂を2
    50〜600℃で熱処理して、炭素、水素および酸素元
    素のみから構成されるメソフェーズ小球体を生成させ、
    これを分離することを特徴とするメソカーボン・マイク
    ロビーズの製造方法。
JP60084513A 1985-04-22 1985-04-22 メソカ−ボン・マイクロビ−ズの製造方法 Pending JPS61242906A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63129006A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 Kanebo Ltd 粒状ないし粉末状炭素微粒子の製造方法
CN103311518A (zh) * 2012-03-07 2013-09-18 宁波杉杉新材料科技有限公司 锂离子二次电池用硬碳负极材料及其制备方法

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