JPS6124250B2

JPS6124250B2 -

Info

Publication number: JPS6124250B2
Application number: JP56118996A
Authority: JP
Inventors: Toshio Nakajima
Original assignee: Teraoka Seiko Co Ltd
Current assignee: Teraoka Seiko Co Ltd
Priority date: 1981-07-29
Filing date: 1981-07-29
Publication date: 1986-06-10
Also published as: JPS5820633A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はあらかじめ必要事項を印字したラベ
ル付台紙を収納したカセツトケースを装填して、
ラベルを剥離させながら貼付するようにしたカセ
ツト式ラベル貼付機に関するものである。

従来、携帯用ラベル貼付機、例えばハンドラベ
ラは、紙管などに巻き付けたロール状のラベル付
台紙をロール収納部から印字部に送り込んで商品
格などを印字した後、剥離部に送り込んで台紙か
らラベルを剥離させるとともに、ラベルが剥離さ
れた台紙を引き取る操作で、ラベルを目的とする
方向に送り出すようにしていた。そのために、ラ
ベル貼付機（以下ラベルと略す）にラベル付台紙
のロールを装填する場合には、ラベル付台紙を収
納部、ガイド部、印字部、剥離部、台紙の引き取
り部に順に導びく操作が必要であり、正確な印字
がなされたラベルを発行させて貼付するためには
複雑な調整が必要であつた。

また、ラベル付台紙のロールを簡単に装填する
ことを意図したものに、特公昭54−16400号公報
に記載の技術が提案されている。しかしながらこ
の技術においても、ラベルテープ収納函の先端か
らラベルを剥離させる印刷台板（剥離部）までの
間で、操作レバーの操作によつてラベルテープ
（ラベル付台紙）の送りとともに、印字器によつ
て所望の印刷を行うものであり、ラベルテープ収
納函の先端と剥離部との間に印字などのための距
離が必要である。したがつてラベルテープをラベ
ルに装填する操作は、ラベルテープ収納函の部分
では簡略化されるが、ラベルテープ収納函の先端
から、ラベルテープ送り出し用のホイール、印字
器、剥離板、ホイールなどラベル内を順に導い
て、ラベルからテープを突出させるまでの部分で
はほとんど改善されないなどの問題点があつた。

この発明は前記背景に基づいてなされたもの
で、カセツトケースにあらかじめ必要事項を印字
したラベル付台紙を収納するようになし、また、
カセツトケースに剥離部を設けてラベルと分離さ
れた状態の台紙をカセツトケースから露出させ
て、ラベルよつて引き取らせるようにしたもの
で、カセツトをはめ込む操作だけでラベルに装填
することを目的とするものである。

また、この発明は、操作レバのストローク量を
変々えることなく、ラベル付台紙の移送量を調節
することを目的とする。

以下、この発明を図面に示す一実施例に基づい
て説明する。

第１図はこの発明に使用されるカセツトケース
１を示すもので、このカセツトケース１の収納部
２に収納しておいたロール状のラベル付台紙Ａを
開口部３から引き出すようになつており、開口部
３の付近には、台紙Ｂを屈曲させてあらかじめ必
要事項を印字したラベルＣを剥離させるための剥
離板４と、この剥離板４と対向する押えローラ５
とが設けられ、また、収納部２と開口部３との間
には、ラベルＣまたは台紙Ｂに接触して凹凸など
を検出し、ラベルＣの枚数を計数する可逆式カウ
ンタ６が設けられている。

そして、剥離板４の裏側には屈曲させられた台
紙Ｂを所要方向（目的とする接線方向）に案内す
るための送りローラ７が設けられ、この送りロー
ラ７の付近には台紙Ｂを案内するガイド部材８が
設けられている。かつ、剥離板４の付近には後述
するラベル本体と係合させるための位置決めピン
（位置決め溝）９が設けられている。

また、収納部２の中心にはラベル付台紙Ａを支
持する回転自在な支持軸１０が設けられ、この支
持軸１０の軸心に係合孔１１が形成されるととも
に、外周にラベル付台紙Ａの巻き始め端部を挟持
させるためのスリツト１２が形成され、収納部２
の一側部には、開閉可能なカバー１３（必要に応
じて透明材質で形成してラベル付台紙Ａの量を点
検できるようにするとよい。）が取りつけられ、
このカバー１３に覗き窓１４が形成され、さら
に、収納部２を囲む周壁１５と一体に嵌合板１６
が設けられ、この嵌合板１６に取付孔１７が形成
されている。

一方、第２図において符号２１で示すものは前
記カセツトケース１が装填されるラベル貼付機本
体（以下ラベル本体という）で、手動操作（電動
操作式であつてもよい）によつてカセツトケース
１のラベルＣを１枚ずつ繰り出して貼付させる機
能を持つものである。すなわち第２図に示すよう
にカセツトケース１を装填して、ラベル本体２１
の操作レバ２２を握る操作をすると、ラチエツト
爪２３がラチエツトギヤ２４を１つずつ送り、ラ
チエツトギヤ２４の間欠回転が、すべり歯車２５
Ａ、中間ギア２５Ｂを介して駆動ローラ２６に伝
達され、この駆動ローラ２６と、台紙Ｂを所要方
向に案内している送りローラ７との間の台紙Ｂ
が、まさつ力によつて第２図矢印イの方向に送り
出される。この際に駆動ローラ２６の一部（ある
いはこれと連動する部分）をスプロケツト状とし
て、剥離板４に到達する前のラベル付台紙Ａ、ま
たは台紙Ｂの送り孔に係合させるようにして間欠
送りを確実に行うようにしてもよい。かつ、送り
ローラ７、駆動ローラ２６の代りにスプロケツト
を設けてもよい。なお、カツタ２７から外部に突
出した台紙Ｂは適宜に切断されることになる。

また、すべり歯車２５Ａ、中間ギア２５Ｂは第
３図に示すように切り換えレバ３３Ａを歯車軸３
４Ａに沿つて移動させる操作によつて、噛み合わ
せが切り換えられて、ギヤ比が２段（３段以上で
あつてもよい）に変えられるようになつており、
第４図に示すラベルＣのピツチＰの仕様が異なる
場合でも対応させられるように配慮されている。

なお、前記すべり歯車２５Ａ、中間ギア２５
Ｂ、切り換えレバ３３Ａによつて伝達手段３５が
構成される。

台紙Ｂの送りと同時に、ラベルＣか剥離板４の
先端で剥離され、第２図鎖線で示すように貼付ロ
ーラ２８の下側に突出させられ、また、この際に
ラベルＣは剥離板４および押えローラ５の間から
ラベル本体２１のラベル受軸２９およびラベル受
板３０の間を介して、ほぼ直線状に貼付ローラ２
８に送り出される。次いで、ラベル本体２１から
突出しているラベルＣを目的とする商品などに貼
付することになる。

このように、操作レバ２２を操作するたびに新
しいラベルＣがカセツトケース１から供給され、
以下ラベルＣを貼付する操作が繰り返され、ラベ
ルＣの発行枚数（残り枚数）は可逆式カウンタ６
により計数される。

次いでラベル付台紙Ａを新しいものと交換する
場合は、カセツトケース１の取付孔１７に係合し
ている係止フツク３１を外し、カセツトケース１
先端の位置決めピン９をラベル本体２１の位置決
め溝（カセツトケース１の位置決めピン９を位置
決め溝とした場合は位置決めピンとする）３２か
ら引き抜き、カセツトケース１全体を外すのであ
る。

また、新しいカセツトケース１を装填する場合
は、送りローラ７およびガイド部材８から台紙Ｂ
を突出させ、ラベルＣおよび押えローラ５それぞ
れの先端位置を合わせた状態としておいて、ラベ
ル本体２１の底カバー３３を第２図鎖線で示すよ
うに開いておいて、位置決めピン９を位置決め溝
３２に挿入した後、取付孔１７に係止フツク３１
を嵌めてカセツトケース１を固定し、開いた底カ
バー３３を元に戻す。この操作により送りローラ
７およびガイド部材８から突出していた台紙Ｂ
は、底カバー３３のガイド面３４に沿わされて第
２図実線の状態になる。以下、前述のように操作
レバ２２を操作してラベルＣを剥離させるように
すればよい。、また、カセツトケース１にラベル付台紙Ａを収
納する場合について説明すると、次のいずれかの
方法が使用される。

(イ) あらかじめ印字したラベル付台紙Ａをロール
状にして、収納部２に収納し、巻き終り部を開
口部３まで引き出すとともに、台紙Ｂを第１図
に示すように送りローラ７およびガイド部材８
の間から突出させておいて、収納部２および開
口部３をカバー１３などで閉塞する。

(ロ) 支持軸１０にラベル付台紙Ａの巻き始め部を
スリツト１２に挿入して止め、係合孔１１に駆
動軸を挿入してラベル付台紙Ａを巻き取り、カ
セツトケース１の外で印字を行いながら巻き取
つて、ラベル付台紙Ａを収納し、次いで台紙Ｃ
を送りローラ７およびガイド部材８から突出さ
せる。なお、ラベル付台紙Ａの巻き取りに際
し、ラベルＣの枚数は可逆式カウンタ６によつ
て計数され、必要枚数のラベルＣを収納部２に
収納することが可能である。また、支持軸１０
にオートローデイング機構を設けてもよい。

このように、この発明は収納部に収納させたロ
ール状のラベル付台紙を開口部から引き出し台紙
を剥離板の先端で屈曲させて送りローラを介して
所要方向に送り出す機能を持つカセツトケース
と、このカセツトケースが装填されて送りローラ
に台紙を介して接触して台紙を間欠的に駆動させ
る機能を持つラベル貼付機本体からなるものであ
るから、カセツトケースをラベル貼付機本体に装
填する操作の際に、ラベル位置の設定が簡単にな
し得るとともに、台紙の送り機構との連結がなし
得て調整を必要とせず、カセツトケースを装填作
業を単純化することができる。また、ラベルにあ
らかじめ印字を施したものを収納しておいて使用
し得て、印字機などの補助機構を必要とせず構造
を単純化することができるから、ラベル貼付機が
携帯用である場合、特に有用であるなどの効果を
奏する。

伝達手段によつて中間ギアとすべり歯車のギア
比を変更して、前記駆動ローラ、送りローラの回
転量を調節するようにしたので、操作レバのスト
ローク量を変えることなく、ラベル付台紙の移送
量を調節することができる。これによつて、例え
ば、同じ台紙Ｂ上に大きさの異なる大小２種類の
ラベルＣが交互に貼付されているラベル付台紙Ａ
を使用する場合あつても、操作レバのストローク
量が一定であるため、常時同じリズムでラベルＣ
の貼付作業を行うことができ、仕事の能率が向上
するという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示すもので、第１
図は一部を切欠したカセツトケース部分の側面
図、第２図はカセツトケースをラベル貼付機本体
に装填した状態を説明する一部を切欠した側面
図、第３図は中間ギヤのギヤ比の説明図、第４図
はラベルピツチの説明図である。１……カセツトケース、２……収納部、３……
開口部、４……剥離板、７……送りローラ、８…
…ガイド部材、９……位置決めピン（位置決め
溝）、１０……支持軸、１１……係合孔、１２…
…スリツト、１３……カバー、１４……覗き窓、
１５……周壁、１７……取付孔、２１……ラベル
貼付機本体（ラベル本体）、２２……操作レバ、
２３……ラチエツト爪、２４……ラチエツトギ
ア、２５Ａ……すべり歯車、２５Ｂ……中間ギ
ア、２６……駆動ローラ、２７……カツタ、２９
……ラベル受軸、３０……ラベル受板、３１……
係止フツク、３２……位置決め溝（位置決めピ
ン）、３３Ａ……切り換えレバ、３４Ａ……歯車
軸、３５……伝達手段、Ａ……ラベル付台紙、Ｂ
……台紙、Ｃ……ラベル。

Claims

【特許請求の範囲】１ロール状に巻回されたラベル付台紙を回転自
在に収納し、前記ラベル付台紙が引き出される開
口部の近傍に剥離板を設けたカセツトケースと、
このカセツトケースが装填されるラベル貼付機本
体とからなるカセツト式ラベル貼付機において、１前記カセツトケースの剥離板の裏側に設けら
れ、台紙を送り出す送りローラと、２前記ラベル貼付機本体に設けられ、前記送ロ
ーラに台紙を介して当接する駆動ローラと、３前記ラベル貼付機本体に設けられた操作レバ
の揺動運動を回転運動に変換して前記駆動ロー
ラに伝達するとともに、前記駆動ローラに伝達
する回転量を切り換えることが可能な伝達手段
とを具備してなり、前記伝達手段は、駆動ローラの回転軸に固定的に
設けられた互いに歯数の異なる複数の中間ギア
と、これらの中間ギアにそれぞれ噛合され、前記
駆動ローラの回転軸と平行な歯車軸にその軸線方
向に移動可能に設けられた複数のすべり歯車と、
これらすべり歯車を軸線方向に移動させて前記中
間ギアに択一的に噛合させる切り換えレバーとか
ら構成されたことを特徴とするカセツト式ラベル
貼付機。