JPS61241186A - マイクロカプセルを含有する水性塗液 - Google Patents

マイクロカプセルを含有する水性塗液

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JPS61241186A
JPS61241186A JP60082663A JP8266385A JPS61241186A JP S61241186 A JPS61241186 A JP S61241186A JP 60082663 A JP60082663 A JP 60082663A JP 8266385 A JP8266385 A JP 8266385A JP S61241186 A JPS61241186 A JP S61241186A
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JP
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water
microcapsules
microcapsule
coating liquid
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JP60082663A
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Makoto Asano
真 浅野
Kiyoharu Hasegawa
長谷川 清春
Masatoshi Takagi
正利 高木
Takamine Yamaguchi
山口 隆峯
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Priority to CN85109698A priority patent/CN1008901B/zh
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Priority to EP85309503A priority patent/EP0186516A3/en
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
    • B41M5/165Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components characterised by the use of microcapsules; Special solvents for incorporating the ingredients

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマイクロカプセルを含有する水性塗液に関する
。更に詳細には、マイクロカプセルを用いた製品の品質
、生産性を大幅に向上させることができるマイクロカプ
セルを含有する水性塗液に関する。
(従来技術およびその問題点) マイクロカプセルは、NCR社が感圧複写紙用に長年の
歳月を要して開発したゼラチン膜コンブレックスコアセ
ルベーション法マイクロカプセル化製造法に端を発し、
その後、感圧記録紙等の記録材料、医薬品、香料、液晶
物質に代表される示温材料、食品、農薬、染料、溶剤、
防錆剤、健康食品などで多岐にわたる精力的検討が行な
われ、種々のものが実用化または実用化試験の段階に至
っている。
とくに、疎水性物質(油状物および/または固体)のマ
イクロカプセルについては既に数多くの技術が提案され
、それらのなかで、とくにゼラチンヲ用いたコアセルベ
ーション法(相分離法)が主として感圧複写紙向けに商
業的規模で実施されている。
しかしながら、ゼラチンとアニオン性高分子電解質を用
いるコンプレックスコアセルベーション法によるマイク
ロカプセルについては、(1)原理上20%以上の固型
分を有するマイクロカプセルを得ることが困難であるた
め、単位容積当りの生産性が低い、輸送コストが高い、
かつ感圧複写紙用等のコーティングに用いる場合には多
量の水分を蒸発乾燥によって留去せねばならず、塗工作
業性およびエネルギーコスト面で大きな問題が残されて
いたこと、(2)カプセル膜材が天然物であるため品質
面および価格面での変動が大きいこと、(3)製造後、
腐敗、凝集の傾向を有するため長期間の保存に耐えられ
ないことなどの問題点を有し、強く改善を求められてい
た。
このような要求に対する改良技術として、(A)特開昭
51−9079号、同53−84882号、同55−1
32+551号、同55−158998号等に尿素ホル
ムアルデヒド樹脂を膜材とするマイクロカプセルの製造
法、(B)特開昭53−84881号、同54−499
84号、同55−47139号、同56−58536号
、同56−155636号等に於いてメラミンホルムア
ルデヒド樹脂を膜材とするマイクロカプセルのスラリー
の製造方法などが提案されている。これらの合成樹脂を
膜材とする疎水性物質のマイクロカプセルスラリーは、
コンプレックスコアセルベーション法によるマイクロカ
プセルスラリーに比して相対的に高い固型分を有しく3
0〜5Qwt%程度)生産作業性、省エネルギーという
点で優れている。
本発明者らも既に高固型分、かつ品質の優れたマイクロ
カプセルについて種々検討し、アニオン性水溶性高分子
として少なくとも(A)アクリル酸および/またはメタ
アクリル酸、(B)アクリロニトリルおよび/またはメ
タアクリロニトリル、(c)アクリルアミドアルキルス
ルホン酸および/またはスルホアルキルアクリレートか
ら選ばれる3種以上のアクリル性モノマーを必須成分と
する多元共重合体を用いることを特徴とするアミノアル
デヒド樹脂(尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホル
ムアルデヒド樹脂、メラミン−尿素ホルムアルデヒド樹
脂)を膜材とするマイクロカプセルの製造方法を提案し
た(特願昭58−13687号、同59−16086号
、同59−70959号)。この方法によれば、低固型
分から60チを越える超高固型分濃度に及ぶマイクロカ
プセルスラリーを低い粘度の状態で得ることができる。
以上のような提案により得られる各種の合成樹脂を膜材
とする、とりわけ、アミノアルデヒド樹脂を膜材とする
マイクロカプセルスラリーは、従来、広く用いられてい
たコンプレックスコアセルベーション法マイクロカプセ
ルスラリーに比して、一般的に高い固型分濃度を有し、
かつマイクロカプセル膜の緻密性にすぐれ、保存時の腐
敗または凝集傾向が少ないという特徴を有するものであ
る。
一方、一般にマイクロカプセルはその個有の性質として
圧力破壊型である。したがって、マイクロカプセルを複
写記録用に、特に疎水性物質として液体状で用いた場合
には、紙等の支持体に塗布した感圧紙の製造、仕上げ、
選別、印刷または通常の取扱いや使用における圧力また
は摩擦力によってカプセルが破壊されやすく、汚染が発
生したり保存性が低下したりする。そのため、マイクロ
カプセルを含有する塗液には、保護材料または緩衝材料
として、スチルト材料および一般的には水溶性または水
分散性のバインダーが混合されている。このような水性
塗液が各種のコーティング方式(例えば、エアナイフコ
ーター、バーコーター)または印刷方式で紙等の支持体
上に適用され、乾燥されるのが一般的である。
このようなスチルト材としては、米国特許第26554
55号に開示されたガラスピーズ、米国特許第2711
375号に開示された微粉砕セルロース繊維(セルロー
スフロック)あるいは特公昭47−1178号、同48
−55204号等に開示された未糊化の澱粉粒子(小麦
澱粉、馬鈴しよ澱粉、ピーフラワー澱粉)等などが、マ
イクロカプセル固型分100重量部あたり10〜100
重量部使用される。これらのスチルト材は一般的にマイ
クロカプセル粒子よりやや大きい不活性粒子(一般的に
は10〜30μ)である。更にバインダーとしては澱粉
系誘導体(例えば、酸化澱粉、エステル化澱粉など)、
水溶性高分子類(例えば、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
、アクリル酸系ホリマーなど)、水分散性合成樹脂バイ
ンダー(例えば、各種合成ゴムラテックス、酢酸ビニル
系エマルジョン、アクリルエマルジョンなど)がマイク
ロカプセル固型分100重量部あたり、1〜50重量部
混合して用いられる。したがって、マイクロカプセルを
含有する水性塗液は、一般的に固型分比率でマイクロカ
プセルニスチルト材:バインダーが100:10〜10
0°:1〜50の重量組成を有するようにスチルト材を
含有する水性塗料として調製される。このような水性塗
液が一般的にエアナイフコーターまたはバーコーターに
より原紙等の支持体上に塗布乾燥されて製品となり、ス
チルトが製品の塗布面のマイクロカプセルを圧力破壊か
ら保護している。このようなマイクロカプセルを用いる
最大の用途である感圧複写紙を例にとれば片方の上用紙
(cB紙)はトリアリルメタンフタリド誘導体、フルオ
ラン誘導体などを溶解した高沸点疎水性溶剤のマイクロ
カプセル主成分とする前述のような水性塗液を一般的に
はエアナイフコーターを用いて塗布乾燥して製造される
のに対し、対向面である顕色剤塗布面(下用紙(cF紙
乃は一般的には固型分50〜70重量%を有する高濃度
、高粘度塗料をブレードコーター(フレキシブルブレー
ドコーター、トレーリンクフレードコーター、ファウン
テンブレードコーターなど)、ロールコータ−(ケート
ロールコータ−、リバースロールコータ−)、グラビア
コーターなどの高速塗工機を用いて製造される。
各種の放香からも明らかなように、エアナイフコーター
に用いられる水性塗料は、塗液粘度10〜5 D Oc
ps程度、かつ塗液固型分20〜45重量%程度の相対
的に低粘度、低濃度(低固型分)のものが用いられ、単
位時間当りの塗工速度も100〜400m/mi程度が
限界といわれている。これに対し、顕色剤を含有する水
性塗料は一般的に50〜65重量%の固型分濃度、20
0〜5000ep8の粘度を有し、塗工速度400〜1
000m/1niRの高速塗工方式が一般的に用いられ
る。上述のように、感圧複写紙製造に際して、マイクロ
カプセル塗料を塗工する工程と顕色剤塗料を塗工する工
程では著しい生産性の差が生じているのが実情であり、
マイクロカプセル塗料、塗工工程の生産性の向上は当業
界にとって共通の願望であった。
マイクロカプセル水性塗料の高濃度、高速度塗工による
生産性向上を阻害してきた要因としては主として次の二
つが挙げられる。
(1)ゼラチン膜コンプレックスコアセルベーション法
マイクロカプセルに代表されるように、従来のマイクロ
カプセル化技術によっては、高濃度塗料を作成しつるよ
うな高固型分マイクロカプセルスラリーを得ることが困
難であったこと、(2)マイクロカプセル塗布層布面の
圧力緩衝材料として併用されるスチルト材料(例えば、
マイクロカプセルより粒子径の大きな未糊化澱粉粒子、
微粉砕セルロース粒子等)が、例えば、高速度塗工の代
表的方法であるブレードコーティングまたはグラビアコ
ーティングによってはブレードでかき落されてしまうた
め、塗工面に緩衝材料が存在せず、ひりてはマイクロカ
プセル塗布層が圧力に対して過敏となり、製造、仕上げ
印刷工程゛や通常の取扱いによる圧力や摩擦力によるカ
プセル破壊がおこりやすく、汚染が発生しやすくなって
しまうことが挙げられる。
前記(1)の高固型分マイクロカプセルスラリーの製造
についての要因は、近年の合成樹脂を膜材とするマイク
ロカプセル化技術の進歩にしたがい、従来にない高固型
マイクロカプセルスラリー製造技術が確立され、とりわ
け、本出願人が特願昭58−13687号、同59−1
60867号、同59−70959号で提案したアミノ
アルデヒド樹脂を膜材とするマイクロカプセルスラリー
の製造方法によれば、60重量%を越える超高固型分濃
度を有するマイクロカプセルスラリーを低い粘度で得る
ことができるようになり、解決がなされつつある。
しかしながら、上記のような高固型分のマイクロカプセ
ルについても前記の圧力緩衝材料は必要であり、圧力緩
衝材料を支持体面にマイクロカプセル粒子と共存させた
形で塗工するためには、塗液に水を加えて低粘度、低濃
度としたうえでエアナイフコーターまたはバーコーター
などによる比較的低速度の塗工を実施せざるを得ない状
況にある。マイクロカプセルスラリーの高固型分化によ
す、従前のゼラチンコアセルベーションマイクロカプセ
ルスラリーを用いた水性塗料に比して、相対的に高濃度
のマイクロカプセル含有水性塗液を塗工できるようには
なったが、依然、顕色剤塗工に比して著しく生産性が悪
く、かつ塗工に際しても多量の水分を支持体上から乾燥
によって除かねばならず、多量の乾燥エネルギーを必要
としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らはこのような現状をふまえ、すぐれたコーテ
ィング適性を有するマイクロカプセル含有水性塗液につ
いて鋭意検討を行なった。その結果、(a)合成樹脂を
膜材とするマイクロカプセルおよび(b)ガラス転移点
が60℃以下の高分子ラテックス(A)の存在下で少な
くとも1種の水溶性ビニル系重合体(B)を重合してな
り、かつ(A) :(B)が固型重量比で3:97〜9
0:10である組成物および(c)微粉状タルクを、必
須成分として含有するマイクロカプセル水性塗液が、前
述のようなマイクロカプセル水性塗液の問題点を解決し
うろことを見出し、本発明に到達した。
本発明の水性塗液に用いられるマイクロカプセルは、好
ましくは合成樹脂を膜材として製造されるものであり、
いわゆる界面重合法またはIn −Situ重合法と称
される合成樹脂膜で疎水性物質を被覆する方法で得られ
たマイクロカプセルを包含する。具体的には界面重合法
によるポリアミド膜マイクロカプセル、ポリエステル膜
マイクロカプセル、ポリウレア膜マイクロカプセル、エ
ポキシ膜マイクロカプセル、ポリウレアアミド膜マイク
ロカプセルなど、あるいはI n −S i t u重
合法による尿素ホルムアルデヒド樹脂膜マイクロカプセ
ル、メラミンホルムアルデヒド樹脂膜マイクロカプセル
、メラミン尿素ホルムアルデヒド樹脂膜マイクロカプセ
ルなどが挙げられる。もちろん、界面重合法またはIn
−Situ重合法と他の化学的方法を組合せて得られる
複合合成樹脂膜または二重合成樹脂膜を膜材とするマイ
クロカプセルを用いることもできる。
これらの合成樹脂を膜材とするマイクロカプセルのなか
で、本発明に於いて好ましく用いられるのは、(1)マ
イクロカプセルスラリーの製造の作業安定性、(2)比
較的高固型分マイクロカプセルスラリーが得られ、単位
容積当りの生産性がすぐれていること、(3)マイクロ
カプセル膜の緻密性、(4)長期保存安定性、(5)膜
材コストが安価でかつ工業的に容易に入手できること、
等の理由からIn−Situ重合法によるアミノアルデ
ヒド樹脂膜マイクロカプセルが好ましい。
これらのなかでも、メラミンホルムアルデヒド樹脂膜マ
イクロカプセルは、膜の緻密性にすぐれて有用であり、
更に固型分が50重量%を土建る高固型分スラリーとし
て得られるので、このスラリーを用いた場合にブレード
コーター、グラビアコータ二、ロールコータ−などの高
速度コーティング方式に対応できる水性塗料の調製が可
能となるためとりわけ好ましい。
本発明のもう一方の必須成分である組成物は、ガラス転
移点が60℃以下の高分子ラテックス(A)の存在下で
少なくとも1種の水溶性ビニル系単量体(B)を重合し
てなる組成物であって、前記(A) : (B)が固形
重量比で3:97〜90:10のものである。
好ましい組成物としては、ガラス転移点が60℃以下の
高分子ラテックス(4)の存在下で少なくとも1種の水
溶性ビニル単量体(B)を水の存在下で、ラジカル重合
またはレドックス重合等の水溶性ビニル系単量体の重合
を行なう重合法で重合してなる組成物であって前記図:
(B)が固型重量比で3=97〜90:10、好ましく
は5:95〜8〇二20であることを特徴とするもので
ある。この組成物を得るのに用いる高分子ラテックスと
は、公知の重合方法により得られるSBR,MBR,M
SBR。
NBR,CR,IRおよびポリブタジェンのような合成
ゴムラテックス、酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸ビニ
ル−エチレン系エマルジョンおよびアクリル酸エステル
系エマルジョンのようなエマルジッンラテックス、塩化
ビニル系ラテックス、塩化ビニリデン系ラテックスであ
り、これらの高分子ラテックスのガラス転移温度は60
°C以下であることが必要であり、好ましくは40℃以
下である。
高分子ラテックスのガラス転移温度が60℃を越えるも
のであると、組成物によって得られるマイクロカプセル
接着層の可撓性がなくなってしまう。
前記高分子ラテックスにおいて、5BR−ラテックスは
スチレン−ブタジェン、MBRラテックスはメタクリル
酸メチルとブタジェンを、MBRラテックスはメタクリ
ル酸メチル、スチレン、ブタジェンを、NBRラテック
スはアクリロニトリル、ブタジェンを、CRラテックス
はクロロプレンを、IRラテックスはイソプレンを、ポ
リブタジェンラテックスはブタジェンを、酢酸ビニル系
エマルジョンラテックスは酢酸ビニルを、酢酸ビニル−
アクリル系エマルジョンは、酢酸ビニルとアクリル酸エ
ステル(メチル、エチル、ブチル、2−エチルヘキシル
等)を、酢酸ビニル−エチレン系エマルジョンラテック
スはアクリル酸エステル(メチル、エチル、ブチル、2
−エチルヘキシル等)を、塩化ビニル系ラテックスは、
塩化ビニル、酢酸ビニルまたはエチレンを、塩化ビニリ
デン、塩化ビニル、アクリル酸エステルをそれぞれ主原
料にしている。しかし、これらの主原料以外にこれら主
原料と共重合可能な下記のような単量体も、得られる高
分子ラテックスの物性改善のために用いることができ、
これらを用いて改善された高分子ラテックスも本発明に
用いる高分子ラテックスとして使用できることはいうま
でもない。
即ち、前記各々の高分子ラテックスの主原料と共重合可
能な単量体としては次のようなものを挙げることができ
るが、これらは例示であってこの外にも主原料と共重合
可能な単量体はすべて使用できる。これらの物性改良の
ための単量体は予め高分子ラテックスと共重合させてお
いてもよいしまた、場合によっては高分子ラテックスの
存在下に水溶性ビニル系単量体を重合させる場合に併用
してもよい。このような単量体としてはアクリル酸、メ
タアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、
クロトン酸のようなエチレン系不飽和カルボン酸、ブタ
ジェン、イソプレン、クロロプレンのような共役ジオレ
フィン、スチレン、メチルスチレン、α−メチルスチレ
ンのような芳香族ビニル化合物、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸−2−エチルヘキシルのようなメタクリル酸エステル
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸
エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリルのよ
うなエチレン系ニトリル化合物、アクリル酸−β−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−
ブトキシメチルアクリルアミド、アクリル酸グリシジル
、メタクリル酸グリシジルのような親水性単量体、酢酸
ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン等である。
また組成物を得るのに使用される水溶性ビニル系重合体
とは重合により、水溶性のポリ今一を生成するビニル系
単量体であり、これらには、例えばアクリルアミド、メ
タクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ビニルピ
ロリドンのような非゛イオン性のビニル系単量体、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、マレ
イン酸半エステル、フマル酸、クロトン酸のような陰イ
オン性ビニル系単量体、ジメチルアミノエチルメタアク
リレート、トリメチルアミノエチルメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルメタクリレート、トリエチルアミン
エチルメタクリレートのような陽イオン性ビニル系単量
体があり、これらは1種のみならず2種以上組合せて使
用できる。
ここで例示した以外にも水溶性ポリマーを生成するビニ
ル系単量体であれば使用できる。
本発明で用いる組成物は前述のように、ガラス転移点6
0℃以下のラテックス(A)の存在下にビニル系単量体
(B)を固型重量比で(A) : (B)が3:97〜
9010の範囲で重合する点にあり、このように(A)
=(B)の割合を特定する理由は次の通りである。
即ち、高分子ラテックス対水溶性のビニル系単量体が3
:97より高分子ラテックスの割合が小さくなると、最
終的に得られる共重合組成物から形成される膜の可撓性
が認められなくなり、マイクロカプセル面の耐圧力、摩
擦汚染性が低下してしまい、また、高分子ラテックス対
水溶性のビニル系単量体が90:10より高分子ラテッ
クスの割合が大きくなると、最終的に得られる共重合組
成物から形成される膜の水溶性が殆んど認められなくな
り、ひいては、マイクロカプセルスラリーと混合した水
性塗液の保水性が悪く実用性にとぼしいものとなる。
本発明のマイクロカプセルを含有する水性塗料は、前述
の(、)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセルを前記
のような各種の方法で製造したマイクロカプセルスラリ
ーと(b)ガラス転移点が60℃以下の高分子ラテック
ス(A)の存在下に少なくとも1種の水溶性ビニル系単
量体(B)を重合してなり、(A)=(B)が固型重量
比で6=97〜90:10である組成物を含有する膜形
成性組成物のスラリーとを、一般的には(、) :(b
)が固型分比率で100:2〜100:50程度、好ま
しくは100:5〜100:30で配合してなる(、)
合成樹脂を膜材とするマイクロカプセルおよび(b)ガ
ラス転移点が60℃以下の高分子ラテックスの存在下に
少なくとも1種以上の水溶性ビニル単量体を重合してな
る組成物を主成分として含有することを特徴とするもの
である。
また本願番ご用いられる(0)タルクとは、一般に滑石
と称せられる鉱石を微粉砕した白色〜灰色のリン片状の
無機粉体であって、化学的には含水珪酸マグネシウム(
5Mg0・4Si02・H2O)で表わされる低硬度(
モース硬度−1)の材料である。タルクは工業的には、
種々の粒度分布を有する粉体として入手可能であり、本
発明のマイクロカプセルを含有する水性塗液用には、平
均粒子径が1〜10μ、粒度分布 が0.2〜30μ、
好ましくは0.2〜20μのものが用いられる。タルク
は一般的には水に対して易分散性であり、水性塗液の調
製に際しては一般に特別の前処理分散を必要としないが
、必要によりではタルクをアニオン系またはノニオン系
界面活性剤の存在下もしくは不在下に水に混線、分散し
たものを用いてもよい。
以上のように本発明のマイクロカプセルを含有する水性
塗液は、(a)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセル
、(b)ガラス転移点が60℃以下の高分子ラテックス
(4)の存在下に少なくとも1種の水溶性ビニル系単量
体(B)を重合してなりかつ(A) : (B)が固型
重量比で3:97〜90:10である組成物および(c
)タルクを必須成分とする含有する水性塗液であってそ
の配合比率は、一般的に(a)=(b):(c)=10
0:2〜50:3〜100(固型分比)が一般的である
が、用いられる用途によっては必ずしもこの限りではな
い。
また本発明の水性塗液は、前述の(、)、(b)、(c
)三成分より構成されるが、その他に水性塗液としての
物性を調節するため、各種の添加剤、例えば、粘度調節
剤、チクソl−IJピー性付与剤、消泡剤、耐水化剤、
接着剤などを添加する。
更に従来スティルト材として用いられてきた澱粉粒子、
セルロース粉などを混合使用してもよい。
これらを添加することによってより一層、不都合な汚染
に対する耐性を付与することができる。
本発明の水性塗液は一般的に15wt%〜65wt%程
度の幅広い固型分および5cps  10000cps
の広範囲な粘度領域に調節することが可能であり、種々
のコーティング方式に容易に対応することが可能である
(作用および発明の効果) 本発明のマイクロカプセルを含有する水性塗液は、従来
知られているマイクロカプセルを含有する水性塗液に比
して、次のような極れた特徴を有する。
(1)従来必須とされていた保護材料または緩衝材料と
してのスチルト材、例えば、澱粉粒子、の使用を必要と
せずに、マイクロカプセル塗布層の耐圧力、正摩擦安定
性を大きく向上させることができる。
(2)それ故、従来スティルト材の共存が不可欠とされ
ていたため不可能だった、ブレードコーター、グラビア
コーターなどの高固型分塗料による高速度コーティング
が可能となり、コーティング作業性の大幅向上、水分蒸
発に必要なエネルギー量の大幅減少による省エネルギー
効果が大幅に認められる。
例えば、マイクロカプセルを含有する水性塗液を塗工し
た具体的な商品である感圧複写紙の製造工程に於いては
、マイクロカプセル塗工面(cB面)は、従来、(A)
マイクロカプセル、(B)スチルト材(平均粒子20μ
程度の各種澱粉粒子、セルロース粉体、合成樹脂粒子)
および水溶性あるいは水分散系バインダーを混合した低
粘度低固型分(20〜30wt%、10〜100cps
)の水性塗液をもっばらエアナイフコーター、バーコー
ターなど、低速度塗工装置を用いて生産されており、塗
工時に多量の水を蒸発乾燥させるため多量のエネルギー
を必要としていた。しかし本発明の水性塗液を用いると
ブレードコーター、ゲートロールコータ−などの50〜
70wt%の高固型分塗液を用いた高速塗工方式による
顕色剤塗工面(cF面)に比して著しく生産性の劣って
いるCB面の塗工作業性をCF面並みの生産性進向上さ
せることができる。
また従来不可能であったCB面のオンマシンコーティン
グをも可能である。
さらに本発明の水性塗液は、従来公知の水性塗液と異な
り、澱粉粒子、セルロースなどの大粒子径のスチルト材
(緩衝剤)を混在させる必要がないため、高速コーティ
ングでもつとも普遍的に用いられるブレードコーティン
グ方式によっても粗大粒子がかき落とされてしまう心配
がなく、かつ極めて高品質(発色性能、耐圧汚染性、耐
摩擦汚染性)の感圧複写紙を高い生産性を維持しながら
得ることができる。
また紙等の支持体に充分な接着強度を有する乾燥被膜を
与え、また、本発明の膜形成成分は非水溶性疎水性ラテ
ックス成分と水溶性ポリマー成分を適度に含有している
ため、水性塗液も単にラテックス成分を接着剤とする水
性塗料に比して、保水性にすぐれ長時間の塗液循環型の
コーティングを行なっても、塗料固凰分および粘度の変
化が少なく塗工作業性が良い、などの極めて優れた効果
をもたらすものであり、感圧複写紙の製造に工業的に適
用できるものである。
以上のように、本発明の水性塗液を用いた場合には、一
台の高速コーティング用コーター(例えばブレードコー
ター)を用いて、CFのみならず、CB、CFHの生産
が可能となり設備費用面からも大きなメリットを提供す
るものである。
(実施例) 以下、実施例および比較例によって本発明の特徴を詳細
に説明する。
尚、実施例および比較例で得られた感圧複写紙の評価法
はつぎの通りである。
(1)発色性能 得られた感圧複写紙CB紙の塗布面とフェノール樹脂系
顕色剤を用いた市販の感圧複写紙CF紙(十條製紙製[
レジンecpW 50BRJ )と重ね合わせ、電動タ
イプライタ−(HERMES−8[1B)により打刻発
色させた。発色後1分、24時間後の発色濃度をハンタ
ー比色計(東洋精機製)アンバーフィルター使用で測色
し反射率値で表示した。
数値が小さい程濃色に発色していることを示す。
(2)加圧汚染性 (1)と同様に得られたCB紙の塗布面と市販感圧紙C
F紙の塗布面とを重ね合わせ、鋼板上でミエーレン破裂
度試験機により10kg/cdの静圧をかけて1分間保
持し、試験前後のCF面の着色の程度をハンター比色計
(アンバーフィルター使用)を用いて反射率として求め
た。試験前後の反射率の差が小さい程弱い静圧(積み重
ね自重、コーテイング後の巻取り圧など)に対するカプ
セルの破壊が少ないことを示す。
(3)摩擦汚染性 JIS−L−1048に準じ、学振型染色物摩擦堅牢度
試験機を用い、2009の荷重を加えたCB塗布面を前
述と同じCF塗布面に重ね合わせて5回往復摩擦を行な
い、一時間のCF紙の発色(汚れ)の程度をハンター比
色計(アンバーフィルター)で測定する。試験前後の数
値の差が少ないほど摩擦によるカプセル破壊が少ないこ
とを意味する。
この試験は、塗工紙のカッティング断裁その他感圧複写
紙の取扱い時iこ発生する摩擦による汚染を推定するの
に用いる。
(4)塗工紙のカプセル破損の程度の測定各側で得られ
た感圧複写紙CB紙のマイクロカプセル塗布面から、約
20cWLの間隔をおいてカプセルチェッカー(三菱製
紙製)を噴霧してカプセルの破壊の様子を視感的番と確
認した。
製造例1 スチレン60重量%、メタクリル酸メチル50重量%、
ブタジェン38.5重量%およびアクリル酸1.5重量
%からなる固型分50%pH7,0のMSBRラテック
ス(Tgは一1℃)80部、蒸留水55.9部、40重
量%のアクリルアミド水溶液50部、40重量%のアク
リル酸10部を冷却管、攪拌機及び温度計付きのフラス
コに投入し、攪拌しながら以下の操作を行なった。
先ずフラスコを加熱し、フラスコ内温度を35℃に昇温
する。次いで、10重量%の過硫酸アンモニウム水溶液
7部と10重量%の酸性亜硫酸ソーダ水溶液5部を投入
して1.5時間の重合反応を行ない、その後に20重量
%の苛性ソーダ水溶液を少量投入してpHを8.0とし
、組成物−1を得た。
組成物−1は乳白色枯損な水分散液で固型分40重量%
、粘度は1500cps (B型粘度計)であった。
製造例2 エチレン20重量%、酢酸ビニル80重量%の重量%か
らなる固型分50%、pH5,0のエチレン酢酸ビニル
系ラテックス(Tg=16°G)720部、20重量%
のメタアクリルアミド水溶液400部、40重量%のア
クリルアミド水溶液100部、40重量%のアクリル酸
12.5部およびイオン交換水381部を冷却管攪拌機
つきのフラスコに投入し、攪拌しながら以下の操作を行
なった。
まずフラスコを加温し、フラスコ内液温を50℃に昇温
する。次いで10重量%の過硫酸アンモニウム3部と、
10重量%の酸性亜硫酸ソーダ水溶液2部を投入して1
.5時間の重合反応を行なう。
その後に20重量%の苛性ソーダ7部を投入し、pHの
調節を行なって膜形成を行なう組成物−■を得た。
該組成物は乳白色濁懸液で固型分30重量%で540 
cpsの粘度を有していた。
実施例1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸0
.08モル、アクリル酸0.58モル、アクリロニトリ
ル0,66モルのモノマー構成を有する三元共重合体の
20%水溶液(粘度150 cps 125℃)30部
を水で希釈したpH4,5の水溶液793チを溶解した
アルキルナフタレン(呉羽化学「KMC−115j)1
30部を加え、ホモミキサーで乳化して10分後に平均
粒子径3.5μのO/W型の安定なエマルジョンを得た
。つづいて、攪拌下にメチル化メチロールメラミン樹脂
水溶液(不揮発分8(1)24.4部を加えたのち、系
を60℃に昇温しで2時間線合したのち冷却してマイク
ロカプセル化を終えた。
本例のマイクロカプセルスラリーは65%の固型分を有
していた。残存するホルムアルデヒドを除去するために
28チのアンiニア水を少量加えて% pHを8.0と
したところホルマリン臭は完全に消失した。
該カプセルスラIJ −153,8部および製造例−1
で得た組成物−1,37,5部および、微粉状タルク(
平均粒子径2.8μ、最大粒子径8μ)20部および水
13.7部を混合して水性塗液−(I)を得た。
本例の水性塗液は固型分60チ、920 ape (a
t25℃)の粘度を有していた。該水性塗液を、ファウ
ンテンブレードコーター(石川島播磨重工製)を用いて
501/rrlの上質紙上に700m/lXiの高速度
で塗布乾燥して(乾燥塗布量3.5#/m)感圧複写紙
CB紙を得た。
比較例1 実施例1のマイクロカプセルスラリーを用いてマイクロ
カプセルスラリー   153.8部小麦粉澱粉粒(平
均粒径20μ)     40  部煮た酸化澱粉(2
0チ水溶液)      50  部水       
              6.2部の組成を有する
固型分60q6、粘度850 cps (25℃)の水
性塗液−■調製し、実施例1と同条。
件で枚葉ブレードコーター(熊谷埋機製)を用い400
 m/winのスピードで509部mの感圧複写紙用原
紙に塗布乾燥して(乾燥塗布量3.61 / m” )
感圧複写紙用CB紙を得た。本例の感圧複写紙CB紙の
カプセル塗布面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、
スティルト材としての小麦粉澱粉粒はまりたく存在せず
、すべてが塗工時にブレードによりかきおとされてしま
ったことが判明した。
本例の感圧複写紙CB紙は塗工時にはマイクロカプセル
の破壊は認められないが、スティルト材が存在しないた
め静圧、摩擦テストによりカプセルの破壊傾向が著しく
、実用性のとぼしいものであった。
比較例2 実施例1のマイクロカプセルスラリーを用いてマイクロ
カプセルスラリー   100部小麦粉澱粉粒(平均粒
径20μ)    30部煮た酸化澱粉       
   10部の固型分比率を有する固型分30チの水性
塗液−■を作成し、メ°イヤーバーコーターにより感圧
複写紙原紙上に乾燥塗布量が4.oy/、lとなるよう
に塗布乾燥して感圧複写紙(cB紙)を得た。
本例の感圧複写紙CB紙は従来から知られている標準的
な物性を有している。
実施例2 エチレン無水マレイン酸共重合体(モンサンド社;商品
名EMA−31)50部を水に加熱溶解して、エチレン
マレイン酸共重合体の10チ水溶液を得た。該水溶液1
00部および水250部を混合し104 NaOH水溶
液でpHを4.0とし、このなかに実施例1と同じ芯物
質200部をホモミキサーで乳化し、安定なO/W型エ
マルジョンを得た。
ここに攪拌下に固型分50チのメチル化メチロールメラ
ミン水溶液(三層東圧化学「ニーラミンT−5304)
60部を加え、3時間55℃に保温攪拌下に保持してマ
イクロカプセル化を終えた。
カプセル壁の生成に従い系は増粘するが流動性を失なう
ことはなかった。得られたマイクロカプセルスラリーは
約69チの固型物を有し、2400cps (25℃)
の粘度を有していた。
該マイクロカプセルスラリー256.4部、製造例−2
で得た膜形成組成物スラIJ−−n、60部、予め、少
量のジオクチルスルホサクシネートNa塩の存在下に水
分散されたタルク(50wt%固型分、平均粒子径4.
4μ)および水19部4部を攪拌混合して、不揮発分2
5チ、32cps+(25°C)の粘度を′有する水性
塗液−■を作成し、4011/rlの感圧複写紙用原紙
に乾燥塗布量が4.0.9/7F+”となるように塗布
乾燥して感圧複写紙CB紙を得た。
比較例−3 実施例2のマイクロカプセルスラリー256.4部、セ
ルロースフロック(山場国策パル7’、KC−フロック
+250)40部、リン酸エステル化澱粉10%水溶液
100部および水205.6部を混合して、不揮発分2
5部粘度30cps(at25°C)の水性塗液−■を
作成した。該水性塗液を実施例2と同様にエアナイフコ
ーターで感圧複写紙原紙上に乾燥塗布量が4.81 /
 mとなるように塗布乾燥して感圧複写紙CB紙を得た
実施例3 実施例1に用いて作成したと同じメラミン樹脂膜マイク
ロカプセルスラリーを用い、マイクロカプセルスラリー
1538部、製造例−2の膜形成性組成物1000部、
実施例−2と同じ方法で作成したタルク50チ分散液2
40部、および、リン酸エステル化澱粉20%水溶液1
00部を攪拌混合して、不揮発分50wt%、780 
cpsの粘度を有する水性塗液■を得た。該水性塗液を
グラビアロールコータ−で501/rrlの上質紙上に
乾燥塗布量が5.511/lriとなるように塗布乾燥
して感圧複写紙CB紙を得た。
本例の感圧複写紙は、ドクターによる力1きとり時ある
いはニップ圧によるカプセルの破壊は存在しなかったこ
とが、走査型電子顕微鏡写真観察により確認された。
比較例4 実施例1に於いて作成したと同じメラミン樹脂膜マイク
ロカプセルスラリーを用い、マイクロカプセルスラリー
1538部、平均粒子径18μの小麦粉澱粉粒300部
、10チPVA水溶液1000部および水162部を混
合して水性塗液−■を得た。本例の水性塗液は不揮発分
46.7%、800ep8の粘度(25℃)を示した。
実施例3と同様にグラビアロールコータ−で上質紙上に
塗布乾燥して感圧複写紙CB紙を得た。
本例の感圧複写紙の塗布面を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、スティルト材としての小麦澱粉粒は存在せず
、またマイクロカプセルの部分破壊が認められた。これ
はドクターにより澱粉粒子がかきおとされ、また、バッ
クアップロールとのニップ圧で、カプセルの部分破壊が
おきたものと思われる。
実施例4 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランを5重量%溶解したフェニルキシリルエタン60部
および978部の塩化テレフタロイルが30部のフェニ
ルキシリルエタンに溶解されたものを混合し、ポリビニ
ルアルコール(クラレ(製)1.ポバール−205)の
2wt%水溶液200部に加え、ホモミキサーで乳化し
て平均粒子径が4μのO/W型エマルジョンを得た。
ついで冷却攪拌下に5.58部のジエチレントリアミン
および2.88部の炭酸ナトリウムを60部の水に溶解
したものを徐々番こ滴下し、その後24時間室温で攪拌
してジエチレントリアミンと塩化テレフタロイルとによ
る界面重縮合によるポリアミド膜マイクロカプセルスラ
リー(黒色発色用)を得た。
本例のマイクロカプセルスラリーは固型分30.5wt
%、220cps(25℃)の粘度を有していた。
該カプセルスラIJ −32,8部、製造例1の組成物
−12,5部スチレンブタジェン−ラテックス(固型分
50チ)0.6部、タルク(粒子径5.8μ)4部およ
び水11.1部を攪拌混合して、水性塗液−■(固型分
30%、55 cps )を得た。
本例の水性塗液をメイヤーバーコーターで709/ぜの
上質紙上に乾燥塗布量が4.8ty/rrtとなるよう
に塗布乾燥して感圧複写紙CB紙を得た。
比較例5 実施例4で得たポリアミド膜マイクロカプセルスラリー
32.8部、スチレンブタジェンラテックス(固型分5
0%)3部および水2.55部を攪拌、混合して水性塗
液−■を得た。
該水性塗液を実施例4と同様に7011部mの原紙上に
乾燥塗布量が4.8g/7FL1となるように塗布乾燥
して感圧複写紙CB紙を得た。本例の感圧複写紙は微弱
な圧力によっても発色する傾向を有し、実用的ではなか
った。
つぎに、実施例1〜4、比較例1〜5により得られた感
圧複写紙について、発色性能、耐圧汚染性、摩擦汚染性
、カプセルの破壊の程度を試験した結果を表−1にまと
めて示す。
実施例5 実施例1で得たメラミン樹脂膜マイクロカプセルスラI
J −155,8部、合成例−1の膜形成性組成物I 
57.5部、平均粒子径8μのタルク10部、平均粒子
径20μの小麦澱粉粒25部および水215.3部を攪
拌混合して水性塗液を得た。(固型分60チ、粘度15
 cps ) 該水性塗液をエアナイフコーターで509/rrlの感
圧複写紙用原紙に乾燥塗布量が4、Og/イとなるよう
に塗布乾燥して感圧複写紙08紙を得た。
以上、本発明を実施例、比較例により説明したが、表−
1からも明らかなように本発明のマイクロカプセルを含
有する水性塗液は、従来その存在が必須とされていたス
ティルト材を用いることなく、すぐれた耐加圧汚染性、
耐摩擦汚染性を有する塗膜を提供することができるよう
になった。更に高固型分のマイクロカプセルと膜形成物
を併用することによりブレードコーター、グラビアコー
ターなどの高速度コーティング方式でのマイクロカプセ
ル塗工が可能となり、マイクロカプセル塗工紙の生産性
を大幅に向上させることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(a)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセル、(
    b)ガラス転移点が60℃以下の高分子ラテックス(A
    )の存在下で少なくとも1種の水溶性ビニル系単量体(
    B)を重合してない、かつ前記(A):(B)が固型重
    量比で3:97〜90:10である組成物および(c)
    微粉状タルクを必須成分として含有することを特徴とす
    るマイクロカプセルを含有する水性塗液。 2)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセルがアニオン
    性水溶性高分子物質の存在下に疎水性物質の周囲にアミ
    ノアルデヒド樹脂膜を形成させるIn−Situ重合法
    で得られたマイクロカプセルである特許請求の範囲第1
    項に記載の水性塗液。 3)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセルが、アニオ
    ン性水溶性高分子物質の存在下に疎水性物質の周囲に実
    質的にメラミンホルムアルデヒド樹脂膜を形成させる、
    In−Situ重合法で得られたマイクロカプセルであ
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の水性塗液
    。 4)疎水性物質が色素前駆体を溶解した沸点が200℃
    以上の疎水性溶剤である特許請求の範囲第1ないし第3
    項に記載の水性塗液。 5)(a)合成樹脂を膜材とするマイクロカプセル10
    0重量部(固型分)あたり(b)の組成物が2〜50重
    量部(固型分)および(c)微粉状タルクが3〜100
    重量部(固型分)である特許請求の範囲第1〜第4項に
    記載の水性塗液。
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