JPS61240515A - 架空送電線用避雷碍子装置 - Google Patents

架空送電線用避雷碍子装置

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JPS61240515A
JPS61240515A JP8176785A JP8176785A JPS61240515A JP S61240515 A JPS61240515 A JP S61240515A JP 8176785 A JP8176785 A JP 8176785A JP 8176785 A JP8176785 A JP 8176785A JP S61240515 A JPS61240515 A JP S61240515A
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insulator
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哲也 中山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は架空送電線用避雷碍子装置に関し、さらに詳し
くは左右両側に送電線吊下用の吊架碍子を備え、両吊架
碍子間に避雷碍子を装設した架空送電線用避雷碍子装置
に関するものである。
(従来の技術) 一般に、鉄塔上には落雷に起因する異常高電圧を避雷碍
子により速やかに大地へ放電し、地絡事故の発生を防止
し、系統の信頼度向上を目的とする架空送電線用避雷碍
子装置が使用されている。
この従来例として、第6図に示すように、鉄塔1に碍子
取付金具85を介して碍子連86を吊下ずろとともに、
同碍子連86の下端部にクランプ87を介して電線30
を支持し、又、上部のキヤ。
プ金具88には支持金具89を介して避雷碍子90を斜
状に片持ち支持し、同避雷碍子90の下端に止着したア
ーキングボーン91と、前記碍子連86の下端部のキャ
ップ金具92に止着したアーキングホーン93とを対向
させたものがあった。
一方、従来第7図に示すように、鉄塔1の先端部に碍子
連86を吊下し、同碍子連86の下端部に支持した電線
30と鉄塔1との間に直接避雷碍子94を斜状に架設し
、気中間隙前の方式、つまり発変電所の避雷器に催た方
式のものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、第6図に示す前者の従来装置は、避雷碍子が
吊架碍子に対して偏位して装着されているので同碍子中
心軸に対して対称とならず、このため架設時に安定した
形状を保ち難く取付作業に手間を要していた。
このような構成でなる避雷碍子装置においては、避雷要
素の放電耐量が小さく、耐汚損度レベルが低く避雷碍子
が吊架碍子に比べ相対的に小型軽量である場合は、吊架
碍子に直接取付けされた避雷碍子単体が碍子装置全体の
挙動に及ぼす影響は無視し得るものであった。しかしな
がら、適用範囲が拡大するにつれて放電耐量の増加、安
全対策の実施や耐汚損特性の向上要求などから避雷碍子
が大型化するにつれ、この装柱方法の欠点が無視し得な
くなった。
すなわち、無風時の静的なバランス、あるいは強風下に
おける線路方向や同直角方向横振れ時の異常な振動によ
るクリアランス不足、吊架碍子の端部金具に避雷碍子の
自重分と振動による慣性力による曲げ荷重が加わること
による強度不足J避雷碍子の絶縁強度と気中間隙長を確
保する上で避雷碍子を水平に近い状態で取付けることに
よる線下幅の拡大等である。
第7図に示す従来装置は、無風時、無振動時には避雷碍
子の分担荷重は自重のみであるが、電線が強風あるいは
着氷雪落下その他で振動するような場合、電線に発生す
る水平方向荷重を避雷碍子が大半を負担する形となって
しまい避雷碍子に吊架碍子並みの強度と信頼性が要求さ
れ、このため大型化し重量が格段に増加するという問題
があった。
また、鉄塔アームもこの荷重に耐えるため特殊な構造と
する必要があった。更に、電線を吊架碍子と避雷碍子と
2点で支持し、しかも垂直方向荷重を水平方向荷重を分
担して負担する構造であることから特殊なりランプを必
要とし構造が複雑で信頼性、価格面で問題があった。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明は前記問題点を解決するため、鉄塔に対し、吊下
金臭を介して連結ヨークを回動可能に連結するとともに
、同連結ヨークの両端部に左右一対の吊架碍子の上端部
をそれぞれ回動可能に連結し、両吊架碍子の下端部間に
は間隔保持ロッドを架設して、前記両吊架碍子をほぼ逆
V字状になし、前記両吊架碍子の下端部には、送電線を
二点で支持し、さらに前記連結ヨークの中央部には避雷
碍子の上部を左右方向、つまり線路方向、及び前後方向
、つまり線路方向とほぼ直交する方向の回動不能に取着
し、前記連結ヨーク、吊架碍子、間隔保持ロッド及び避
雷碍子を、前記連結ヨークの回動中心を通る垂線に関し
て左右対称状に配置し、前記避雷碍子の下端の接地側放
電電極と前記送電線側に取着した課電側放電電極との間
に所定の気中放電間隙を設けるという手段を採っている
(作用) 本発明は避雷碍子装置全体が連結ヨークの回動中心を通
る垂線に関して左右対称であり、しかも送電線が二点で
把持されているため、装置全体が安定化し、送電線に風
圧等による外力が作用しても振れ難く異常な動きが防止
される。さらに両吊架碍子のうちいずれか一方の吊架碍
子が離断するという異状な状態において、この離断した
吊架碍子は中心に位置する避雷碍子に衝突するものの、
このとき離断した吊架碍子の回動力はほぼその自重によ
るもののみとなり、従って前記衝突によるショックも小
さく避雷碍子の破損が防止される。
この結果正常の吊架碍子に離断した吊架碍子が激突する
こともなく、従って正常の吊架碍子の離断が防止され、
送電線の地上落下が防止される。さらに、ヨークと避雷
碍子が一体の運動をし、避雷碍子の質量がヨークの回転
速度を低減する作用をすることから、残存吊架碍子側に
発生する衝撃引張荷重を避雷碍子のない場合に比べ抑制
できる利点がある。このような異常な事態においても機
械的に十分な信頼性を確保することができる。
又、避雷碍子の下端放電電極と送電線側の放電電極との
間に所定の気中放電間隙により、避雷碍子に内蔵した避
雷素子が劣化したときや異常雷の襲来により素子部が電
気的導通状態となった場合でも再閉路により永久地絡が
防止される。
放電電極24が間隔保持ロッド22に取付られているこ
とから、続流遮断に失敗し放電電極52と24がアーク
で結ばれてもアークは放電電極24に固定され電線30
、間隔保持ロッド22を損傷することなく機械的信頼性
を損なうこともない。
放電電極52と24は上下方向に長さ調節可能な構造と
なっていることから、吊架碍子の公差、避雷碍子の公差
によって気中放電間隙G2が変化しでも担いの値に正し
く設定することが容易に可能となる。さらに、避雷碍子
接地側の放電電極52は線路直角方向に円弧状となって
いることがら吊架碍子と避雷碍子に仮に強風その他の荷
重によって振れを生じ、その振れ角に差が生じても気中
放電間隙G2を一定に保ことが可能となる。これらのこ
とによって、電気的機械的に高い信頼性を確保するうこ
とができる。
(実施例) 以下、本発明を具体化した実施例を第1図〜第4図に基
づいて説明する。
第2図に示すように、鉄塔1には正面はぼU字状をなす
吊下金具2がホルト3により固定され、同吊下金具2に
は側面はぼ逆U字状をなす別の吊下金具4が左右(線路
)方向及び前後(線路方向と直交する)方向の回動可能
にH)止され、同吊下金具4の下端部間には連結ピン5
により連結ヨーク6が左右方向の回動可能に吊下されて
いる。
この実施側の架空送電線用避雷碍子装置は概略的にみて
、前記連結ヨーク6の左右両端に支持され、かつ同一構
造に形成した吊架碍子としての一対の懸垂碍子連7,7
と、同懸垂碍子連7,7の下端部間に架設された間隔保
持ロッド22と、前記連結ヨーク6の中心部に吊下固定
された避雷碍子33と、前記間隔保持ロッド22の両端
部において送電線30を二点で支持するだめの左右一対
のクランプ28.28とにより構成されている。
そこで、次に前記両懸垂碍子連7.7について説明する
と、前記連結ヨーク6の左右側n1部には連結ピン8に
より第1連結リンク9が左右方向の回動可能に連結され
、同リンク9には連結ピン10により第2連結リンク1
1が前後方向の回動可能に連結されている。又、同第2
連結リンク11には連結ピン12により第3連結リンク
13が左右方向の回動可能に連結されている。さらに、
同第3連結リンク13の下端部には連結ピン14を介し
て、懸垂碍子を多数直列に連結して構成した懸垂碍子連
15の上端部が左右方向の回動可能に連結されている。
前記碍子連15の下端部には第4連結リンク16が左右
方向の回動可能に連結され、同リンク16には連結ピン
17により連結プレート18が左右方向の回動可能に連
結され、同連結プレート18と前記第3連結リンク13
には課電側及び接地側のアーキングホーン19,20が
ボルト21により片持固定されている。
前記両懸垂碍子連7,7の下端部に位置する一対の連結
プレート18.18の間には導電材よりなる間隔保持ロ
ッド22が連結ピン23により架設され、同間隔保持ロ
ッド22の中央部には、はぼ逆U字状の課電側放電電極
24が上方に向けてナツト25により上下位置調節可能
に取着されている。
前記両懸垂碍子連7,7は第2図から明らかなように全
体として略述V字状に装着されている。
又、前記連結ヨーク6、両懸垂碍子連7.7及び間隔保
持ロッド22は、前記連結ピン5を通る垂線H−Hに関
して左右対称に、かつ全体として略台形状に形成されて
いる。
前記一対の連結プレー1−18.18には第5連結リン
ク26が連結ピン27により左右方向の回動可能に連結
され、両リンク26.26にはそれぞれクランプ28.
28が連結ピン29,2!H:Zより回動可能に連結さ
れ、両クランプ28.28により送電線30が三箇所に
おいて把持されている。なお、送電線30にはアーマ−
ロッド31゜31が被覆され、クランプ28と送電線3
0はナツト32により相対移動不能に締着されている。
次に、前記連結ヨーク6に装着された避雷碍子33につ
いて説明する。
連結ヨーク6の左右両側部には、それぞれ固定取付板3
4.34がポルl−35により垂下固定され、再固定取
付板34.34の下端部間には避雷碍子33が具備する
吊耳41がボルト36により締付固定されている。この
避雷碍子33は前記連結ピン5を通る垂線H−H上に位
置している。
次に、第3.4図により前記避雷碍子33の構成を説明
する。
磁器製の碍管37の上端外周面及び下端外周面には円筒
状のフランジ金臭38.39がセメンチング40により
嵌合固定されている。上部のフランジ金具38の外周面
には前記固定取付板34゜34に対してボルト36によ
り取付けられる吊耳41.41が互いに]80度をおい
て一体に形成されている。
前記碍管37及びフランジ金具38.39の端面には、
端子板4.2.43が複数(この実施例では8本である
が、1本のみ図示する)のボルト44により固定されて
いる。碍管37の端面と端子板42.43との間にはそ
れぞれシール部材45゜45が介装されている。
前記端子板42.43には碍管37内の空間と大気側と
を連通する放圧通路42a、43aが透設されている。
そして、端子板42.43の端面には前記放圧通路42
a、43aを覆うように破裂板46.46が当接され、
同破裂板46,4.6の表面には押圧リング4.7.4
1が当接され、前記ボルト44により固定されている。
端子板42゜43の端面と破裂板4/6.46との間に
は、それぞれシール部材48.49が同心状に2箇所に
介在され、こうして碍管37内の空間は密閉状態に保持
されている。
前記端子板42.4’3の端面には前記押圧リング47
.47の外周近傍を囲繞するようにそれぞれ放圧路形成
カバー50.50の開口縁が当接され、同カバー50.
5(+は複数のボルト51により端子板4.2.43に
固定されている。同カバー50.50の外側には互いに
接近する方向へ傾斜して対応するように放圧口50a、
50aが形成されている。
前記下部の放圧路形成カバー50の下面中央には、前記
課電側の放電電極24と一定の気中放電間隙をもって対
向する接地側の放電電極52が下方に突設され、両放電
電極24.,52の気中放電電極間隙をG1、前記アー
キングホーン19,20の放電間隙をG2とすると、G
lxl、3<G2のように設定し、放電間隙Gl側にお
いて常に放電が行われるよ・うにしている。風圧力によ
る電線振動により碍子装置のクランプ28が線路直角方
向に振れたとき懸垂碍子連と避雷碍子の振れ角には差が
生じる。従って、放電電極24と52の相対変位が生じ
、放電間隙G1が変化する。この場合、放電電極52の
形状を同方向に円弧状とし、その変化を極力小さくする
ことが出来る。また、定格放電電流が大の場合、あるい
は強度上問題のある場合は放電電極52はフランジ金具
39に直接取付けてもよい。同気中放電間隙Glは避雷
碍子33に内蔵された避雷素子67が劣化し、あるいは
想定を上進る雷撃その他によって素子部が電気的導通状
態となって続流が流れても遮断器が作動して再送電した
場合に閃絡を住じない間隙に設定されている。
一方、前記フランジ金具38.39の外周面には第3.
4図に示すようにアーキングリング腕部saa、53a
が取り付けられ、その端部には碍管37を余裕をもって
取り巻くように略円環伏のアーキングリング53.53
が水平に片持支持され、その一部は第2図に示すように
前記放圧口5Qa、50aと対応する位置において切欠
かれている。前記下側のアーキングリング53と前記碍
子連15上端のキャンプ金具15aの下端との放電間隙
をG3とすると、GIXl、3<G3のように設定し、
放電間隙G1において常に放電が行われるようにしてい
る。
ところで、 前記左右一対の懸垂碍子連7.7の上部連
結点、つまり連結ピン8.8の間隔を15とし、同懸垂
碍子連7.7の碍子連15の外径をDlとし、避雷碍子
33の碍管37の外径をD2とすると、L>Di−1−
D2のように設定され、懸垂碍子連7,7のいずれか一
方が離断したとき、離断した碍子連15が垂下された状
態で碍管37との間に間隙が形成され、碍管37に対す
る碍子連15の衝突によるショックを緩和するようにず
るとともに、鉄塔1への取付は時における相互の接触に
よる破損防止を図るようになっている。
次に、碍管37の内部避雷構造について説明すると、碍
管37内には機械的強度に優れた強化プラスチック(F
 RP)等の材料よりなる耐張絶縁筒54が収容され、
同絶縁筒54の上下両端外周部には内側のフランジ金具
55.55が接着剤56により気密性をもって嵌合固定
されている。
両フランジ金具55.55の端面と前記端子板42.4
3との間には取付筒5’7.58が介在され、複数のボ
ルト59.60により固定されている。そして、上部の
取付筒57を前記ボルト59により前記端子板42に締
付固定し、前記耐張絶縁筒54を所定位置に吊下保持し
ている。
一方、前記フランジ金具55.55の蓋部には放圧通路
55a、55aが透設され、同道路55a、55aを密
閉するように、同フランジ金具55.55と取付筒57
.58との間には、破裂板61.61が介在されている
。フランジ金具55゜55と破裂板61.61の間及び
破裂板61,61と取付筒57,58の間には、シール
部材62゜62がそれぞれ介在されている。又、端子板
42と取付筒57との間にもシール部材63が介在され
ている。
前記下部の取付筒58の下端面には係合凹所58aが形
成され、ここに端子板43の上面に突設した係合突部4
3bが上下方向の相対移動可能に嵌入され、碍管37と
耐張絶縁筒54の熱膨張の違いによる上下方向の相対移
動を吸収して、耐張絶縁筒54の破損を防止するように
している・又・前記係合凹所58aと係合突部4.3 
bとの間にはシール部材64が介在されている。さらに
、前記端子板43には脱落防止ポル1−65が前記取付
筒58を貫通してフランジ金具55に螺合され、碍管3
7と耐張絶縁筒54の相対移動を許容するとともに、碍
管37が破壊されたとき同碍管37の落下を防止するよ
うにしている。
又、前記端子板43の上面には凹所4.3 Cが形成さ
れ、同凹所43cにシャント80を有するバネ81が収
容され、その上端が取付筒58の下面に押圧され、電気
的な導通が計られている。
前記耐張絶縁筒54内には酸化亜鉛を主体とした電圧電
流特性が非直線性の材料よりなる避雷素子67が収容さ
れている。同避雷素子67は上下両端に当接された接触
金具68.68に円環状の締付部材69.69を係合さ
せ、この締付部材にFRPにより形成された締付棒70
を挿通してナツト71により複数個積層されている。
フランジ金具55の凹所55bと接触金具68との間に
は第3図に示すように素子67を押圧し素子相互の接触
を良好ならしめ、また、外的衝撃によって素子相互の変
位を防止するためのシャント82を有するバネ83が収
容されている。  。
次に、前記のように構成した架空送電線用避雷碍子装置
について、その作用を説明する。
今、架空送電線に予期しない大規模雷撃による異常電流
が印加されると、この電流はクランプ28、第5連結リ
ンク26、連結プレート18、間隔保持ロッド22及び
課電側の放電電極24を経て、接地側の放電電極52へ
放電される。そして、避雷碍子33内を通過した後、フ
ランジ金具38の吊耳41、固定取付板34、連結ヨー
ク6、吊下金具4,2を経て鉄塔1へ流れ接地される。
前記異常電流が前記避雷碍子33の避雷素子67に流れ
て、同素子67が破壊された電気的導通状態においては
、異常放電して超高温のアークが発生する。このため、
耐張絶縁筒54内の圧力が上昇し、破裂板61.46が
順次破裂して端子板42.43の放圧通路42a、43
aから超高温のアークが放圧路形成カバー50.50内
に流れ、さらに放圧口50a、50aから外部へ放出さ
れ、このアークは上下一対のアーキングリング53゜5
3に移行する。
さて、本発明実施例においては、鉄塔1に回動可能に吊
下された連結ヨーク6に対して、懸垂碍子連7.7を略
逆V字状に取着するとともに、同懸垂碍子連7.7の下
端部間に間隔保持ロッド22を架設固定し、同ロッド2
2の両端部にて送電線30を三箇所で把持し、さらに前
記連結ヨーク6の中央部には避雷碍子33の上端部を固
定し、連結ヨーク6の回動中心、つまり連結ピン5を通
る垂線H−Hlこ関して、前記各部材を左右対称状に構
成したので、風等により送電線30に線路方向の揺れが
作用しても異常な振れ方をすることなく、碍子連荷重の
アンバランスの助長が抑制されるとともに、避雷碍子と
懸垂碍子連の衝突も生じ難くなる。また、前後方向つま
り線路と直交する方向に揺れようとしても碍子装置の重
量が作用してその揺れ量が抑制され、異常な動きが防止
されることから、課電側−塔体間のクリアランスが縮小
出来るとともに、避雷碍子と懸垂碍子連の衝突も生じ難
くなる。
又、一対の懸垂碍子連7,7のいずれか一方が万一離断
したときには、一方のクランプ28が送電線30の自重
により下方へ移動されるが、その量はそれほど大きくな
く、しかも他方のクランプ28も元位置から余り偏位し
ないので、離断した方の懸垂碍子連7はその自重のみに
よる作用で連結ビン8を中心に避雷碍子33側へ回動さ
れる。
しかし、この回動力は弱く、避雷碍子33への衝突によ
るショックは少なく、避雷碍子33が破壊されることが
ない。この結果離断された懸垂碍子連7が避雷碍子33
に衝突して同避雷碍子33を多少損傷することはあって
も、正常の懸垂碍子連7の破壊を確実に防止して、送電
線30の地上落下を防止することができる。
特に、本発明実施例は避雷碍子33の下端放電電極52
と前記間隔保持ロッド22に取着した放電電極24との
間に所定の気中放電間隙G1を設けたので、避雷碍子3
3に内蔵した避雷素子67が劣化したとき、あるいは想
定を越える雷撃その他により素子部が導通状態となって
も永久地絡を防止することができる。
また、避雷碍子33や懸垂碍子連7に公差があっても放
電電極の長さ調整により間隙G1を正しく設定すること
が容易であり、強風その他によって線路直角方向に振れ
ても、課電側ホーン形状の効果によって間隙G1を一定
に保持出来る。これらのことから、電気的特性を格段に
向上させることが可能になり信頼性が増大する。また、
放電電極24によってアークが発生しても電線30、保
持ロッド22を損傷させることなく機械的信頼性が向上
する。
なお、本発明は次のような実施例で具体化することもで
きる。
(1)前記実施例において、避雷碍子33を左右方向の
回動不能に、かつ前後方向に回動可能に装着すること。
この実施例は避雷碍子33の上部連結部に作用する前後
方向の繰り返し曲げ荷重を無くして同連結部の疲労によ
る離断を防止することができる。
(2)第5図(a)に示すように放圧路形成カバー50
の下面に取付筒72を固着し同筒72には放電電極52
に固着した支持棒73を上下位置調節可能に挿入してポ
ルト74により固定し得るようになし、前記放電電極5
2を左右方向つまり送電線の線路方向から見て円弧状に
湾曲形成させること。この場合には避雷碍子33と懸垂
碍子連7が前後方向つまり線路方向と直交する方向に相
対回動しても気中間隙G1が常に一定に保持される。
(3)第5図(b)に示すように放圧路形成カバー50
の下面に取付板75を固着し、同板75には細長四角環
状に、かつ円弧状に形成した放電電極52に固着したネ
ジ棒76を貫通してナツト77により上下位置調節可能
に取着すること。この場合には同放電電極50の両端部
における電位集中を緩和することができる。
(4)端子板43と放圧路形成カバー50との間に第5
図(C)に示す平板状の取付板78を挾持固定するよう
になし、同取付板78には支持棒79を止着し、同支持
棒79の下端部に放電電極52を固定すること。この場
合には放圧路形成カバー50に作用する荷重を軽減し、
同カバー50への加工を省略することができる。
(5)例えば破裂板61あるいは放圧路形成カバー50
.50を省略したタイプの避雷碍子等、任意の避雷碍子
を使用すること。
(6)前記懸垂碍子連15に代えて、長幹碍子(図示略
)を一つ又は複数個使用すること。
発明の効果 以上詳述したように、本発明は送電線吊下用避雷碍子装
置全体を安定化し、かつコンパクト化することができる
とともに、吊架碍子が万一離断しても、正常の吊架碍子
の破壊を防止しでき、さらに避雷碍子に内蔵した避雷素
子が劣化したとき、あるいは想定を越える雷撃があり、
素子部が導通状態となる場合でも再閉路により、永久地
絡を防止することができる効果がある。さらに、放電間
隙を一定に保持出来ることから電気的信頼性の向上が期
待できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す送電線用避雷碍子装置
の装柱状態の路体斜視図、第2図は避雷碍子装置を拡大
して示す正面図、第3図は第2図のA−A線拡大半断面
図、第4図は第2図のB−B線拡大半断面図、第5図(
a)〜(C)は避雷碍子側の放電電極の構造を示す側面
図、第6.7図はそれぞれ従来例を示す正面図である。 6・・・連結ヨーク、7・・・懸垂碍子連、22・・・
間隔保持ロッド、24・・・課電側放電電極、26・・
・第5連結リンク、28・・・クランプ、33・・・避
雷碍子、52・・・接地側放電電極、H−H・・・垂線
、G1・・・気中放電間隙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鉄塔に対し、吊下金具を介して連結ヨークを回動可
    能に連結するとともに、同連結ヨークの両端部に左右一
    対の吊架碍子の上端部をそれぞれ回動可能に連結し、両
    吊架碍子の下端部間には間隔保持ロッドを架設して、前
    記両吊架碍子をほぼ逆V字状になし、前記両吊架碍子の
    下端部には、送電線を二点で支持し、さらに前記連結ヨ
    ークの中央部には避雷碍子の上部を左右方向、つまり線
    路方向、及び前後方向、つまり線路方向とほぼ直交する
    方向の回動不能に取着し、前記連結ヨーク、吊架碍子、
    間隔保持ロッド及び避雷碍子を、前記連結ヨークの回動
    中心を通る垂線に関して左右対称状に配置し、前記避雷
    碍子の下端の接地側放電電極と前記送電線側に取着した
    課電側放電電極との間に所定の気中放電間隙を設けたこ
    とを特徴とする架空送電線用避雷碍子装置。 2、前記気中放電間隙は避雷碍子に内蔵された避雷素子
    が劣化したとき、あるいは想定を越える雷撃その他の原
    因で素子部が電気的導通状態となり、続流遮断に失敗し
    て地絡状態となっても、遮断器が作動して再送電した場
    合に閃絡を生じない間隙に設定されている特許請求の範
    囲第1項記載の架空送電線用避雷碍子装置。 3、前記間隔保持ロッドは導電材により形成され、かつ
    送電線と電気的に接続されていて、同ロッドの中央部に
    は前記避雷碍子の下端放電電極に対向する課電側放電電
    極が取着されている特許請求の範囲第1項記載の架空送
    電線用避雷碍子装置。 4、前記避雷碍子の放電電極は間隔保持ロッド側の放電
    電極と常に一定の気中放電間隙を保持するように前後方
    向に円弧状に形成されている特許請求の範囲第3項記載
    の架空送電線用避雷碍子装置。 5、前記避雷碍子の放電電極又は間隔保持ロッド側の放
    電電極は、気中放電間隙を調節し得るように上下方向の
    位置調節可能に取着されている特許請求の範囲第1項又
    は第3項記載の架空送電線用避雷碍子装置。 6、左右一対の吊架碍子の上下両連結点の間の距離をL
    とし、同吊架碍子の外径をD1とし、避雷碍子の碍管の
    外径をD2とすると、L>D1+D2のように設定され
    ている特許請求の範囲第1項記載の架空送電線用避雷碍
    子装置。 7、前記吊架碍子の上下両端部に取着した課電側及び接
    地側のアーキングホーンの放電間隙をG2とすると、同
    放電間隙G2は避雷碍子の放電電極と送電線側の放電電
    極との気中放電間隙G1の1.3倍以上に設定されてい
    る特許請求の範囲第1項に記載の架空送電線用避雷碍子
    装置。
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