JPS6124046B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6124046B2
JPS6124046B2 JP55066723A JP6672380A JPS6124046B2 JP S6124046 B2 JPS6124046 B2 JP S6124046B2 JP 55066723 A JP55066723 A JP 55066723A JP 6672380 A JP6672380 A JP 6672380A JP S6124046 B2 JPS6124046 B2 JP S6124046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lecithin
water
ethanol
composition
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55066723A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56163745A (en
Inventor
Shingo Fujiwara
Yukitane Ko
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUJI SEIYU KK
Original Assignee
TSUJI SEIYU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by TSUJI SEIYU KK filed Critical TSUJI SEIYU KK
Priority to JP6672380A priority Critical patent/JPS56163745A/ja
Publication of JPS56163745A publication Critical patent/JPS56163745A/ja
Publication of JPS6124046B2 publication Critical patent/JPS6124046B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレシチン組成物の改良に係り、特に水
分散性に優れた、透明なレシチン組成物を提供す
るものである。 一般に、レシチン、例えば通常の大豆レシチン
は中性油を30〜40%程度含むペースト状のもの
で、天然の乳化剤などとして特に食品関係に広く
用いられているが、このものは親油性でHLB値
が低く、水への分散性が極めて悪いという問題が
あり、それ故その適用に際しては種々なる困難を
惹起せしめているが、それでもなお天然の乳化剤
であるが故に特に食品関係にその利用が推し進め
られている。而して、かかるレシチンの従来の使
用は、上記特性のために、一般に食物油などの油
脂に溶解してから用いられており、水に直接加え
るものではなかつたため、かかるレシチンの特性
を有効に利用することは困難であつたのである。
また、中性油を含まない粉末状レシチンはペース
ト状レシチンに比べると水への分散性は幾分よく
なつてはいるが、粉末を一度に大量の水に投入す
ると塊状物が出来て均一分散し難く、作業性の悪
い欠点は依然として残つていた。このため、従来
よりレシチンの水分散性を向上せしめる手法がい
くつか提案されており、例えば特公昭50−30595
号公報には、大豆レシチンに脂肪酸庶糖エステル
とプロピレングリコールとの特定量を配合せしめ
ることが明らかにされているが、これとてもその
溶解に時間がかかつたり、水への分散性が不満足
である等の問題を内在し、未だ充分に従来からの
要求に応え得たものではなかつたのである。この
ように従来のレシチンの水分散性の改良策は未だ
充分なものではなかつたのであり、それ故その水
分散性能の更なる向上が、特に食品関係において
強く望まれているのである。 ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景に
して為されたものであつて、その目的とするとこ
ろは、直接水を加えて、簡単に掻き混ぜる程度で
容易に水中に分散し、以て乳化剤として有効に用
いることの出来る、透明且つ安定なレシチン組成
物を提供することにある。そして、かかる目的を
達成するために、本発明は、レシチンに、下式(A)
または(B); 2≦x≦6.2のとき、 0<y≦x+1 ………(A) 6.2<x≦15のとき、 0<y≦4/x−5.5+1.5………(B) (但し、x及びyは、それぞれ組成物中のエタノ
ール及び水の重量%を意味する)を満足するよう
にエタノールと水とを均一に配合せしめることに
よつて、それらを相互に溶解して、均質で透明且
つ安定な液状組成物と為したことにある。 すなわち、かかる本発明に従えば、レシチンに
は、エタノール或はエタノールと共に水が配合せ
しめられることとなるが、それらの配合量は前記
式(A)または(B)を満足するものでなければならず、
かかる式(A)または(B)を満足しない場合にあつて
は、本発明の目的が充分に達成され得ない。 そして、かかる本発明において、エタノールは
レシチンに添加されると、その水に対する分散性
を向上せしめるが、その添加(配合)量(x重量
%)は前記式(A)または(B)から導かれる如く2〜15
重量%(組成物全体に対して)の範囲内に維持さ
れる必要がある。 また、水はレシチンに含まれると濁りを増し、
またその量が多くなると増粘して取扱いを悪化せ
しめることが知られているが、本発明に従つてエ
タノールと水とをある混合比内で添加すると、得
られる組成物の粘度の上昇を伴なうことなく、更
に水分散性の良好なレシチン組成物となることが
明らかとなつたのである。即ち、レシチンにエタ
ノールを単独に配合せしめるよりも、エタノール
と共に所定量の水を更に添加、配合せしめること
により、水分散性能が著しく向上せしめられるの
である。尤も、このエタノールと共にレシチンに
添加される水の配合量(y重量%)は、組成物全
体に対して、式(A)または(B)を満足するように決定
されるのである。 そして、これら(A)式並びに(B)式にて規制される
エタノール配合量(x)及び水配合量(y)は、
図面においてA,B,C,D,Eにて囲まれる領
域にあり、直線BC〔式(A)〕より上の部分の割合
のところでは、0〜5℃に当該組成物を1日保持
したときに、その流動性が悪くなつて固化し、そ
れを収容した容器を逆にしても組成物は落下せ
ず、全くその取扱いが出来なくなる。一方、該直
線BC以下の割合(x、y)でエタノール、水を
添加せしめた場合には、それらの現象は全く認め
られないのである。また、曲線CD式(B)より上の
部分の割合のところでは、当該組成物を室温で放
置すると、1〜2週間で分離するか或は沈澱を惹
起する。要するに、本発明では、直線BC及び曲
線CD以下のエタノール割合、水割合で、レシチ
ン組成物を構成する必要があるのである。なお、
かかる直線BCと曲線CDの交点Cは、前記式(A)及
び(B)のx、yに関する式を連立式程式として解く
ことにより求められ、x=6.2、y=7.2を得るこ
とが出来る。また、レシチン組成物における水の
配合効果を充分に奏せしめるには、一般にその配
合量(y)は0.5重量%以上とされることとな
る。 また、かかる式(A)または(B)によつて規制される
量のエタノール、水が配合せしめられる、本発明
で対象とするレシチンには、通常大豆油の精製工
程で副生するリン脂質を60%程度以上含む、ペー
スト状ないし粉末状の、所謂大豆レシチンが用い
られるが、その他卵黄レシチンなどのレシチンに
対しても、本発明は適用され得るものである。 そして、かかるレシチンに、規定量のエタノー
ル、水を配合せしめるに際しては、予めエタノー
ルと水とを混合した溶液を調製した後、それをレ
シチンに均一混合せしめるか、或はレシチンに規
定量のエタノールを均一に混合せしめた後、更に
規定量の水を均一に混合せしめるようにすること
が望ましい。エタノールよりも先に水をレシチン
に混和せしめると、粘度が増大して種々なる不都
合を惹起するので、水の配合順序には注意を払う
必要がある。 かくして得られるレシチン−エタノール−水系
組成物は一般に83重量%程度以上のレシチンを含
むこととなるため、レシチン自身の特性を充分に
発揮することが出来ることは勿論、透明で、しか
も長時間の保存によつても流動性が悪くなつた
り、沈澱を生じたりすること等のない安定な液状
物であつて、水に対する分散性能が著しく向上せ
しめられたものとなり、以てそれに直接水を加え
て、簡単に掻き混ぜる程度で効果的に分散し得る
のである。また、かかる本発明に従うレシチン組
成物は、レシチン単独の場合に比して、その粘度
が1/3〜1/7程度に低下した低粘度のものとなるた
め、その取扱い性が著しく改善されることとなる
他、添加成分がエタノール、水のみであるので、
全く天然物のみからなる水分散性の良好なレシチ
ン組成物が完成されるに至つたのである。 なお、本発明に係るレシチン組成物の水中への
良好な分散機構については未だ充分に解明されて
いないが、該組成物中の親水性のエタノールの存
在によつて該組成物への水の拡散が容易になると
同時に、水層へのエタノールの逆拡散を該組成物
中に共存する成分によつて抑制してレシチン粒子
同士の凝集を防ぐ効果が生ずるためではないかと
推定されている。尤も、本発明がかかる推定によ
つて何等の制約をも受けるものでないことは、言
うまでもないところである。 以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に具
体的に明らかにする。 実施例 下表に示す種々なる割合の大豆レシチンとエタ
ノールと水との組合せ、先ず所定量のエタノール
と水を混合した溶液を調整した後、それを大豆レ
シチンに均一に混合せしめることによつて、各種
のレシチン組成物を製造した。 かくして得られた各種のレシチン組成物の性状
並びに物性を併せて下表に示すが、本発明に従う
組成範囲の組成物は、いずれも透明で且つ安定な
低粘度のものであり、しかも水に対する分散性能
においても著しく優れていることが認められた。 【表】
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に従うエタノール(x)と水
(y)の配合量範囲を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レシチンに、下式(A)または(B); 2≦x≦6.2のとき、 0<y≦x+1 ………(A) 6.2<x≦15のとき、 0<y≦4/x−5.5+1.5………(B) (但し、x及びyは、それぞれ組成物中のエタノ
    ール及び水の重量%を意味する)を満足するよう
    にエタノールと水とを均一に配合せしめてなる水
    分散性の良好なレシチン組成物。 2 前記水の配合量(y重量%)が、少なくとも
    0.5重量%である特許請求の範囲第1項記載のレ
    シチン組成物。
JP6672380A 1980-05-20 1980-05-20 Lecithin composition having superior water dispersibility Granted JPS56163745A (en)

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JP6672380A JPS56163745A (en) 1980-05-20 1980-05-20 Lecithin composition having superior water dispersibility

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JP6672380A JPS56163745A (en) 1980-05-20 1980-05-20 Lecithin composition having superior water dispersibility

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Publication Number Publication Date
JPS56163745A JPS56163745A (en) 1981-12-16
JPS6124046B2 true JPS6124046B2 (ja) 1986-06-09

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JP6672380A Granted JPS56163745A (en) 1980-05-20 1980-05-20 Lecithin composition having superior water dispersibility

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Cited By (1)

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JPH0319870Y2 (ja) * 1987-10-07 1991-04-26

Families Citing this family (3)

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EP0158441B2 (en) 1984-03-08 2001-04-04 Phares Pharmaceutical Research N.V. Liposome-forming composition
JPH0350283Y2 (ja) * 1985-04-09 1991-10-28
CN104919170B (zh) 2013-01-16 2019-03-01 丰田自动车株式会社 带增压器的内燃机

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JPH0319870Y2 (ja) * 1987-10-07 1991-04-26

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JPS56163745A (en) 1981-12-16

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