JPS6123989B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、中央部の背面部分と、この背面部分
の一端につながる折曲げ部分と、上記背面部分の
他端につながるカバー部分とから構成された帯状
体から成り、上記折曲げ部分は上記背面部分と共
にマツチを収納するポケツトを形成し、上記カバ
ー部分は上記マツチを覆つて上記折曲げ部分に達
するように構成されているマツチを収納するため
の紙容器に関する。

従来の技術と発明が解決しようとする問題点 この種の包装に関しては、この包装からステツ
カーを剥離可能にしておき、これを例えば宣伝用
の何かの文書として役立つようにしておくと良
い。従来は、この種の剥離可能なステツカーは、
既成の包装自体に貼着されていたから、これは包
装上可成りの出費を伴うものであつた。

従つて本発明の目的は、上記のような出費を少
なくし、ステツカーを中に組込むことよつて上記
紙容器の構造を改善することにある。

問題を解決するための手段 本発明は上記の目的を達成するため、冒頭に述
べたマツチを収納するための紙容器において、帯
状体はその両面又は片面に圧力粘着材料の圧着を
拒否する被覆部を備え、この被覆部は自己粘着材
料の層を有する粘着紙によつて覆われると共に、
この粘着紙は背面部分及び／又はカバー部分の領
域に少なくとも１つの切抜きを有し、この切抜き
内には上記切抜かれた粘着紙から成る剥離可能な
ステツカーが貼着される構成とした。

作 用 以上のように構成することにより、帯状体から
成る紙容器全体が自己粘着材料の層を有する粘着
紙のための台紙となり、この粘着紙から切抜かれ
た部分が切抜き部に用いられて剥離可能なステツ
カーとなる。従つてステツカーを特別に作る必要
がなく、又ステツカーを貼着するための特別な工
作をする必要もない。即ち、帯状体は台紙となつ
て粘着紙と一体になり、粘着紙と共に紙容器を製
作するための出発物質となる。そして粘着紙の所
定の位置には、パンチング工程において周知の方
法で所定形状の切抜きが形成され、この切抜き内
に入れられた粘着紙の部分が、剥離可能なステツ
カーとなる。

実施例 以下本発明を適用したブツクマツチの一実施例
を、図面に基づき説明する。

第１図及び第３Ｂ図などに示すように、マツチ
２を収納する紙容器１は、背面部分３、折曲げ部
分４及びカバー部分５とから構成されている。そ
して背面部分３と折曲げ部分４とでマツチ２を収
納するためのポケツト６を構成し、マツチ２は折
曲げ部分４の内側に留金１５又は接着剤などによ
り固着され、この部分から周知の方法で折り取ら
れるようになつている。そして背面部分３、折曲
げ部分４及びカバー部分５は、展開すると第５図
のような帯状体７となる。

第４図の断面図に示す通り、帯状体７はその外
面に、圧力粘着材料を拒否する被覆部８を有し、
この上に自己粘着材料の層１０を有する粘着紙９
が貼着される構造である。しかし圧力粘着材料を
拒否する被覆部８を有してしるから、粘着紙９は
自己粘着材料の層１０と共に、帯状体７から容易
に剥離される。

帯状体７をマツチ２と反対の側から見て展開し
た第５図から明らかなように、背面部分３及びカ
バー部分５の領域には、粘着紙９に切抜き１１，
１２が設けられている。この切抜き１１，１２は
粘着紙９を貫通して帯状体７に達する切抜きであ
るから、この切抜き１１，１２内に貼着される、
上記切抜かれた粘着紙９から成るステツカー１
３，１４は、帯状体７から容易に剥離される。そ
してこの剥離されたステツカーは、説明文その他
広告として所望の場所に貼着されて使用される。

発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、帯状体
から成る紙容器全体が自己粘着材料の層を有する
粘着紙のための台紙となり、この粘着紙から切抜
かれた部分が切抜き部に用いられて剥離可能なス
テツカーとなる構成である。このため従来の様に
ステツカーを特別に作る必要がなく、又ステツカ
ーを貼着する位置に特別な工作を施す必要もな
い。

従つて本発明によれば、剥離可能なステツカー
を備えた、コスト安で見ばえの良い、マツチを収
納するための紙容器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明を適用したブツクマツチの一実施例
を示したもので、第１図はカバー部分を開放して
示したブツクマツチの拡大した斜視図、第２図は
カバー部分を閉じて示した第１図のブツクマツチ
の上面図、第２Ａ図は第２図のＡ−Ａ線矢視
図、第３図はカバー部分を開放して示した第１図
のブツクマツチの上面図、第３Ａ図は第３図の
Ａ−Ａ線矢視図、第３Ｂ図は第３図のＢ−
Ｂ線矢視拡大図、第３Ｃ図〜第３Ｅ図は夫々第３
図の左側面図、右側面図及び下面図、第４図は第
３Ｂ図の−線矢視拡大部分断面図、第５図は
外側から見た第１図のブツクマツチの展開図、第
５Ａ図及び第５Ｂ図は夫々第５図のＡ−Ａ線
及びＢ−Ｂ線矢視図、第５Ｃ図〜第５Ｅ図は
夫々第５図の左側面図、右側面図及び下面図であ
る。 なお図面に用いられた符号において、１……紙
容器、２……マツチ、３……背面部分、４……折
曲げ部分、５……カバー部分、６……ポケツト、
７……帯状体、８……被覆部、９……粘着紙、１
０……自己粘着材料の層、１１，１２……切抜
き、１３，１４……ステツカーである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中央部の背面部分３と、この背面部分３の一
   端につながる折曲げ部分４と、上記背面部分３の
   他端につながるカバー部分５とから構成された帯
   状体７から成り、上記折曲げ部分４は上記背面部
   分３と共にマツチ２を収納するポケツト６を形成
   し、上記カバー部分５は上記マツチ２を覆つて上
   記折曲げ部分４に達するように構成されているマ
   ツチを収納するための紙容器１において、上記帯
   状体７はその両面又は片面に圧力粘着材料の圧着
   を拒否する被覆部８を備え、この被覆部８は自己
   粘着材料の層１０を有する粘着紙９によつて覆わ
   れると共に、この粘着紙９は背面部分３及び／又
   はカバー部分５の領域に少なくとも１つの切抜き
   １１，１２を有し、この切抜き１１，１２内には
   上記切抜かれた粘着紙９から成る剥離可能なステ
   ツカー１３，１４が貼着されていることを特徴と
   するマツチを収納するための紙容器。