JPS6123833B2 - - Google Patents
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- JPS6123833B2 JPS6123833B2 JP7206479A JP7206479A JPS6123833B2 JP S6123833 B2 JPS6123833 B2 JP S6123833B2 JP 7206479 A JP7206479 A JP 7206479A JP 7206479 A JP7206479 A JP 7206479A JP S6123833 B2 JPS6123833 B2 JP S6123833B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
本発明はキヤリヤ材を有するフイルム状接着剤
に関し、特にハニカムをコア材とする複合サンド
イツチパネル材の製造においてハニカムとパネル
面材とを接着するための接着剤として有効に使用
されるフイルム状接着剤の構造に関するものであ
る。 この種のフイルム状(シート状と称することも
ある)接着剤は例えば不織布、ガラスクロス、チ
ーズクロス(いずれも目の粗いもの)等の含浸性
材料からなるキヤリヤ材に、例えば潜在硬化性エ
ポキシ樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂組成
物等の熱硬化性樹脂組成物等からなる加熱硬化型
の接着剤組成物を含浸させてフイルム状に形成し
たものである。従来このようなフイルム接着剤S
は第1図に示すようにキヤリヤ材1が接着剤組成
物2のできるだけ厚み方向の中心l上に配置され
るようにその製造技術が開発され、従つて得られ
た製品であるフイルム状接着剤Sも、その中に含
まれているキヤリヤ材1がほゞ中心に位置してい
る。しかるにこのようなキヤリヤ材1が中心に位
置した構造のものは、ハニカムサンドイツチパネ
ルの接着剤として使用した場合、後述するように
フイレツトが立ちにくくそのため高い接着力を得
にくいという欠点があつた。したがつて接着力を
増すには接着剤組成物の目付量(単位面積当りの
接着剤組成物の重量)を増す必要があつた。 本発明は上述の点に着目してなされたもので、
キヤリヤ材を中心から偏位した位置に配置するこ
とによつて同一目付量における接着性能を高めた
フイルム状接着剤を提供することを目的とする。 以下本発明の実施例を図面と共に説明する。第
2図は本発明によるフイルム状接着剤Sの構造の
一例を示しており、1はキヤリヤ材、2は接着剤
組成物である。該キヤリヤ材1はフイルム状接着
剤Sの厚さt方向の中心線lから上方に偏位した
位置に配置されている。したがつてキヤリヤ材1
の上部における接着剤組成物層2aの厚さ(キヤ
リヤ材1の上面からフイルム状接着剤Sの上面に
至る寸法)をt1、キヤリヤ材の下部における接着
剤組成物層2bの厚さ(キヤリヤ材1の下面から
フイルム状接着剤Sの下面に至る寸法)をt2とす
ると、t1<t2となつている。 前記キヤリヤ材1としては不織布、ガラスクロ
ス、チーズクロス、寒冷紗、織布(いずれも目の
粗いもの)、その他の含浸性を有する材料が用い
られる。又接着剤組成物としては一般の加熱硬化
型の接着剤、FRP等の使用されている潜在硬化
性エポキシ樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂
組成物、ビニルエステル樹脂組成物、フエノール
樹脂組成物等の常温で固体或いは高粘稠なもの
で、熱により溶融・軟化し、硬化接着しうるよう
な熱硬化性樹脂組成物が使用出来る。 第3図に上記フイルム状接着剤Sを用いてハニ
カム3の両面に面材4,4を接着して複合サンド
イツチパネルを製造する工程を示している。第3
図は接着剤組成物2の硬化前の状態を示してい
る。シート状接着剤Sは大きい厚さt2の接着剤組
成物2bをハニカム3側に、小さい厚さt1の接着
剤組成物層2aを面材4側に配置する。この状態
で加熱、加圧して接着剤を硬化すると、その硬化
過程で第4図のようにハニカム3側にフイレツト
5が生じる。このフイレツト5がハニカム3と面
材4の接着力に最も大きく寄与する。 上述のようなフイレツト形成には、キヤリヤ材
1の内側(ハニカム3側)の接着剤組成物層が主
として寄与し、キヤリヤの外側(面材4側)の接
着剤組成物層は殆んど寄与しない。したがつて同
一目付量の場合はキヤリヤ材1を境にしてハニカ
ム3側にできるだけ多くの接着剤組成物層を設
け、面材4側には、面材との接着強度を維持する
に足るごく少量の接着剤組成物層とすることが好
ましい。本発明はキヤリヤ材1を中心から偏位し
た位置に配置することによつてこれを達成したも
のである。 フイルム状接着剤Sの厚tは接着する対称物に
よつて異なるが、上述のごときハニカムサンドイ
ツチパネルに使用されるものとしては、0.1〜1.0
mmであり、好ましくは0.2〜0.6mm程度のものであ
る。薄い方の接着剤組成物層の厚さt1は面材4の
凹凸を吸収できるだけの厚さがあれば充分であ
り、一般的には面材を貼り合わせたとき空気が介
在しない程度にキヤリヤ材片面に接着剤組成物層
がにじみ出ている程度でよい。これは具体的に云
えばほゞ10〜100μ程度である。 次に実施例により本発明をより具体的に説明す
る。 実施例 1 キヤリヤ材として厚さ150μの不織布を、接着
剤組成物として常温で半固体状のエポキシ樹脂組
成物を使用し、合計厚さtが400μで、t1、t2が異
なつた二種のサンプルS1,S2を作成し、各サンプ
ルについてセルサイズ1インチ(25.4mm)のペー
パーハニカム(フエノール含浸処理20%)とのフ
ラツトワイズ強度を測定した。この場合t1の接着
剤層を面材側に、t2の接着剤層をハニカム側に配
置した。なおここに「フラツトワイズ強度」とは
ハニカムサンドイツチパネルにおいて面材とハニ
カムとの接着力を示す用語で、ハニカムサンドイ
ツチパネルの両面に鋼板等の治具を貼り付けて面
材と直角方向に張力をかけて破壊荷重により表わ
す。表1にその結果を示す。
に関し、特にハニカムをコア材とする複合サンド
イツチパネル材の製造においてハニカムとパネル
面材とを接着するための接着剤として有効に使用
されるフイルム状接着剤の構造に関するものであ
る。 この種のフイルム状(シート状と称することも
ある)接着剤は例えば不織布、ガラスクロス、チ
ーズクロス(いずれも目の粗いもの)等の含浸性
材料からなるキヤリヤ材に、例えば潜在硬化性エ
ポキシ樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂組成
物等の熱硬化性樹脂組成物等からなる加熱硬化型
の接着剤組成物を含浸させてフイルム状に形成し
たものである。従来このようなフイルム接着剤S
は第1図に示すようにキヤリヤ材1が接着剤組成
物2のできるだけ厚み方向の中心l上に配置され
るようにその製造技術が開発され、従つて得られ
た製品であるフイルム状接着剤Sも、その中に含
まれているキヤリヤ材1がほゞ中心に位置してい
る。しかるにこのようなキヤリヤ材1が中心に位
置した構造のものは、ハニカムサンドイツチパネ
ルの接着剤として使用した場合、後述するように
フイレツトが立ちにくくそのため高い接着力を得
にくいという欠点があつた。したがつて接着力を
増すには接着剤組成物の目付量(単位面積当りの
接着剤組成物の重量)を増す必要があつた。 本発明は上述の点に着目してなされたもので、
キヤリヤ材を中心から偏位した位置に配置するこ
とによつて同一目付量における接着性能を高めた
フイルム状接着剤を提供することを目的とする。 以下本発明の実施例を図面と共に説明する。第
2図は本発明によるフイルム状接着剤Sの構造の
一例を示しており、1はキヤリヤ材、2は接着剤
組成物である。該キヤリヤ材1はフイルム状接着
剤Sの厚さt方向の中心線lから上方に偏位した
位置に配置されている。したがつてキヤリヤ材1
の上部における接着剤組成物層2aの厚さ(キヤ
リヤ材1の上面からフイルム状接着剤Sの上面に
至る寸法)をt1、キヤリヤ材の下部における接着
剤組成物層2bの厚さ(キヤリヤ材1の下面から
フイルム状接着剤Sの下面に至る寸法)をt2とす
ると、t1<t2となつている。 前記キヤリヤ材1としては不織布、ガラスクロ
ス、チーズクロス、寒冷紗、織布(いずれも目の
粗いもの)、その他の含浸性を有する材料が用い
られる。又接着剤組成物としては一般の加熱硬化
型の接着剤、FRP等の使用されている潜在硬化
性エポキシ樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂
組成物、ビニルエステル樹脂組成物、フエノール
樹脂組成物等の常温で固体或いは高粘稠なもの
で、熱により溶融・軟化し、硬化接着しうるよう
な熱硬化性樹脂組成物が使用出来る。 第3図に上記フイルム状接着剤Sを用いてハニ
カム3の両面に面材4,4を接着して複合サンド
イツチパネルを製造する工程を示している。第3
図は接着剤組成物2の硬化前の状態を示してい
る。シート状接着剤Sは大きい厚さt2の接着剤組
成物2bをハニカム3側に、小さい厚さt1の接着
剤組成物層2aを面材4側に配置する。この状態
で加熱、加圧して接着剤を硬化すると、その硬化
過程で第4図のようにハニカム3側にフイレツト
5が生じる。このフイレツト5がハニカム3と面
材4の接着力に最も大きく寄与する。 上述のようなフイレツト形成には、キヤリヤ材
1の内側(ハニカム3側)の接着剤組成物層が主
として寄与し、キヤリヤの外側(面材4側)の接
着剤組成物層は殆んど寄与しない。したがつて同
一目付量の場合はキヤリヤ材1を境にしてハニカ
ム3側にできるだけ多くの接着剤組成物層を設
け、面材4側には、面材との接着強度を維持する
に足るごく少量の接着剤組成物層とすることが好
ましい。本発明はキヤリヤ材1を中心から偏位し
た位置に配置することによつてこれを達成したも
のである。 フイルム状接着剤Sの厚tは接着する対称物に
よつて異なるが、上述のごときハニカムサンドイ
ツチパネルに使用されるものとしては、0.1〜1.0
mmであり、好ましくは0.2〜0.6mm程度のものであ
る。薄い方の接着剤組成物層の厚さt1は面材4の
凹凸を吸収できるだけの厚さがあれば充分であ
り、一般的には面材を貼り合わせたとき空気が介
在しない程度にキヤリヤ材片面に接着剤組成物層
がにじみ出ている程度でよい。これは具体的に云
えばほゞ10〜100μ程度である。 次に実施例により本発明をより具体的に説明す
る。 実施例 1 キヤリヤ材として厚さ150μの不織布を、接着
剤組成物として常温で半固体状のエポキシ樹脂組
成物を使用し、合計厚さtが400μで、t1、t2が異
なつた二種のサンプルS1,S2を作成し、各サンプ
ルについてセルサイズ1インチ(25.4mm)のペー
パーハニカム(フエノール含浸処理20%)とのフ
ラツトワイズ強度を測定した。この場合t1の接着
剤層を面材側に、t2の接着剤層をハニカム側に配
置した。なおここに「フラツトワイズ強度」とは
ハニカムサンドイツチパネルにおいて面材とハニ
カムとの接着力を示す用語で、ハニカムサンドイ
ツチパネルの両面に鋼板等の治具を貼り付けて面
材と直角方向に張力をかけて破壊荷重により表わ
す。表1にその結果を示す。
【表】
比較例
上記サンプルS1,S2を裏返し、すなわちt2を面
材側に、t1をハニカム側にして同様の試験を行な
つた、なお、そのほかにキヤリヤ材が中心に配置
された(t1=t2)従来と同様のサンプルS3を作成
し、同様の試験を行なつた。その結果を表2に示
す。
材側に、t1をハニカム側にして同様の試験を行な
つた、なお、そのほかにキヤリヤ材が中心に配置
された(t1=t2)従来と同様のサンプルS3を作成
し、同様の試験を行なつた。その結果を表2に示
す。
【表】
実施例 2
キヤリヤ材として厚さ120μの不織布を、接着
剤組成物として常温で半固体状の潜在硬化性エポ
キシ樹脂組成物を使用し、合計厚さtが300μで
t1、t2が異なつた二種のサンプルS3,S4を作成
し、各サンプルについて実施例1と同様の試験を
行なつた。その結果を表3に示す。
剤組成物として常温で半固体状の潜在硬化性エポ
キシ樹脂組成物を使用し、合計厚さtが300μで
t1、t2が異なつた二種のサンプルS3,S4を作成
し、各サンプルについて実施例1と同様の試験を
行なつた。その結果を表3に示す。
【表】
上記実施例および比較例から明らかなように同
一厚さ、同一目付量のフイルム状接着剤でもキヤ
リヤ材の両面の接着剤組成物の厚さを変え、厚さ
の大きい方をハニカム側に配置して接着すること
により接着力が大巾に向上している。 次に上述のごとき本発明のフイルム状接着剤を
製造する方法の一例を第5,6図に基いて説明す
る。 1は不織布等、織物等の含浸性材料からなるキ
ヤリヤ材、6は剥離材、7は剥離性ライナー(以
下ライナーと称す)であつて、各々ロール状に巻
かれている。8a,8bは一対の加熱ロールであ
つて、前記剥離材6は両加熱ロール8a,8b間
に略水平状態で送り込まれ、前記ライナー7およ
びキヤリヤ材1は共にガイドロール9,10を介
して上部の加熱ロール8aの周面に沿わせた状態
で加熱ロール8a,8b間に送り込まれる。ガイ
ドロール9,10は好ましくはその軸に対して直
角方向に移動可能に構成され、ライナー7および
キヤリヤ材1のテンシヨンを調整し、加熱ロール
8aに対する押圧力を調整できるようになつてい
る。11は冷却ロール、12は剥離材6を巻き取
る剥離材巻取ロール、13は得られたシート状接
着剤を巻き取る製品巻取ロールである。 2は常温で固型又は高粘稠なる性質を有する潜
在硬化性接着剤組成物で、熱硬化性エポキシ樹脂
を主成分とする組成物が好ましく使用される。こ
のような接着剤組成物2は図示しない適当な加熱
装置によつて予め加熱して含浸に適した粘度にな
るように軟化させておく。この加熱温度は接着剤
組成物の種類によつて異なる。該組成物2として
潜在硬化性エポキシ樹脂組成物を用いる場合は、
30〜70℃、好ましくは45〜50℃に加熱することに
より適当な粘度に軟化される。軟化した組成物2
は前記加熱ロール8a,8bの後部に設けられた
保温ジヤケツト14上の剥離材6上に供給され
る。該保温ジヤケツト14は接着剤組成物2の軟
化を維持できる温度に調整されている。 前記加熱ロール8a,8bはその表面温度を保
温ジヤケツト14と同程度に設定され、かつ両ロ
ール8a,8b間の間隙を調整できるようになつ
ている。 前記加熱ロール8a,8bは等速で逆方向に回
転せしめられ、同時に冷却ロール11、製品巻取
ロール12、剥離材巻取ロール13も回転せしめ
られる剥離材6、ライナー7、キヤリヤ材1は移
動せしめられる。接着剤組成物2は一方の加熱ロ
ール8aに沿うキヤリヤ材1の表面に接触しつつ
加熱ロール8a,8b間に挾み込まれ、剥離材6
とキヤリヤ材1間に介在される(第6図参照)。
これによつて接着剤組成物4は基材3に、その片
面から他の面、すなわち加熱ロール5b側から加
熱ロール5b側に向けて含浸が進行しつつ連続的
に送り出される。この場合の接着剤組成物の目付
量は加熱ロール8a,8b間の間隙によつて決定
され、製造すべきシート状接着剤の厚さがこの加
熱ロール間の間隙によつて決定される。 加熱ロール8a,8bによつて挾み込まれてシ
ート状に一体化された剥離材6、接着剤組成物
2、キヤリヤ材1、およびライナー7はガイドロ
ール15を介して冷却ロール11は掛けられる。
該冷却ロール11によつて、軟化した接着剤組成
物は元の固体又は高粘稠の状態に戻される。冷却
ロール11の表面温度は15〜20℃程度に設定され
る。かくして得られた製品、すなわち接着剤組成
物2が含浸されたキヤリヤ材1と、該キヤリヤ材
1の片面を覆うライナー7とからなるフイルム状
接着剤Sはガイドロール17を介して製品巻取ロ
ール12にロール状に巻き取られ、かつ剥離材6
はガイドロール16を介して剥離材巻取ロール1
3に巻き取られる。 上述の方法において加熱ロール8a,8b間の
間隙を調整することによつて任意の厚みtのフイ
ルム状接着剤が得られると共に、この間隙を大き
くするほど、キヤリヤ1の下部の接着剤層の厚み
を大きくでき、かつキヤリヤ材1のテンシヨンを
強くするほどキヤリヤ材1の上部の接着剤層の厚
みを小さくすることができる。すなわち加熱ロー
ル8a,8b間の間隙と、キヤリヤ材1のテンシ
ヨンとによつてキヤリヤ材1を中心から任意に偏
位した位置に配置することができる。 上述した製造方法は単なる例示であつて、キヤ
リヤ材が中心から偏位した位置に配置される方法
であればいかなる製造方法を採用してもよい。 以上のように本発明によればキヤリヤ材を厚み
方向の中心から偏位した位置に配置するだけの簡
単な構造で、ハニカムと面材を少ない目付量で大
きい接着強度をもつて接着できる効果がある。
一厚さ、同一目付量のフイルム状接着剤でもキヤ
リヤ材の両面の接着剤組成物の厚さを変え、厚さ
の大きい方をハニカム側に配置して接着すること
により接着力が大巾に向上している。 次に上述のごとき本発明のフイルム状接着剤を
製造する方法の一例を第5,6図に基いて説明す
る。 1は不織布等、織物等の含浸性材料からなるキ
ヤリヤ材、6は剥離材、7は剥離性ライナー(以
下ライナーと称す)であつて、各々ロール状に巻
かれている。8a,8bは一対の加熱ロールであ
つて、前記剥離材6は両加熱ロール8a,8b間
に略水平状態で送り込まれ、前記ライナー7およ
びキヤリヤ材1は共にガイドロール9,10を介
して上部の加熱ロール8aの周面に沿わせた状態
で加熱ロール8a,8b間に送り込まれる。ガイ
ドロール9,10は好ましくはその軸に対して直
角方向に移動可能に構成され、ライナー7および
キヤリヤ材1のテンシヨンを調整し、加熱ロール
8aに対する押圧力を調整できるようになつてい
る。11は冷却ロール、12は剥離材6を巻き取
る剥離材巻取ロール、13は得られたシート状接
着剤を巻き取る製品巻取ロールである。 2は常温で固型又は高粘稠なる性質を有する潜
在硬化性接着剤組成物で、熱硬化性エポキシ樹脂
を主成分とする組成物が好ましく使用される。こ
のような接着剤組成物2は図示しない適当な加熱
装置によつて予め加熱して含浸に適した粘度にな
るように軟化させておく。この加熱温度は接着剤
組成物の種類によつて異なる。該組成物2として
潜在硬化性エポキシ樹脂組成物を用いる場合は、
30〜70℃、好ましくは45〜50℃に加熱することに
より適当な粘度に軟化される。軟化した組成物2
は前記加熱ロール8a,8bの後部に設けられた
保温ジヤケツト14上の剥離材6上に供給され
る。該保温ジヤケツト14は接着剤組成物2の軟
化を維持できる温度に調整されている。 前記加熱ロール8a,8bはその表面温度を保
温ジヤケツト14と同程度に設定され、かつ両ロ
ール8a,8b間の間隙を調整できるようになつ
ている。 前記加熱ロール8a,8bは等速で逆方向に回
転せしめられ、同時に冷却ロール11、製品巻取
ロール12、剥離材巻取ロール13も回転せしめ
られる剥離材6、ライナー7、キヤリヤ材1は移
動せしめられる。接着剤組成物2は一方の加熱ロ
ール8aに沿うキヤリヤ材1の表面に接触しつつ
加熱ロール8a,8b間に挾み込まれ、剥離材6
とキヤリヤ材1間に介在される(第6図参照)。
これによつて接着剤組成物4は基材3に、その片
面から他の面、すなわち加熱ロール5b側から加
熱ロール5b側に向けて含浸が進行しつつ連続的
に送り出される。この場合の接着剤組成物の目付
量は加熱ロール8a,8b間の間隙によつて決定
され、製造すべきシート状接着剤の厚さがこの加
熱ロール間の間隙によつて決定される。 加熱ロール8a,8bによつて挾み込まれてシ
ート状に一体化された剥離材6、接着剤組成物
2、キヤリヤ材1、およびライナー7はガイドロ
ール15を介して冷却ロール11は掛けられる。
該冷却ロール11によつて、軟化した接着剤組成
物は元の固体又は高粘稠の状態に戻される。冷却
ロール11の表面温度は15〜20℃程度に設定され
る。かくして得られた製品、すなわち接着剤組成
物2が含浸されたキヤリヤ材1と、該キヤリヤ材
1の片面を覆うライナー7とからなるフイルム状
接着剤Sはガイドロール17を介して製品巻取ロ
ール12にロール状に巻き取られ、かつ剥離材6
はガイドロール16を介して剥離材巻取ロール1
3に巻き取られる。 上述の方法において加熱ロール8a,8b間の
間隙を調整することによつて任意の厚みtのフイ
ルム状接着剤が得られると共に、この間隙を大き
くするほど、キヤリヤ1の下部の接着剤層の厚み
を大きくでき、かつキヤリヤ材1のテンシヨンを
強くするほどキヤリヤ材1の上部の接着剤層の厚
みを小さくすることができる。すなわち加熱ロー
ル8a,8b間の間隙と、キヤリヤ材1のテンシ
ヨンとによつてキヤリヤ材1を中心から任意に偏
位した位置に配置することができる。 上述した製造方法は単なる例示であつて、キヤ
リヤ材が中心から偏位した位置に配置される方法
であればいかなる製造方法を採用してもよい。 以上のように本発明によればキヤリヤ材を厚み
方向の中心から偏位した位置に配置するだけの簡
単な構造で、ハニカムと面材を少ない目付量で大
きい接着強度をもつて接着できる効果がある。
第1図は従来の接着剤の断面図、第2図は本発
明の接着剤の実施例を示す断面図、第3図および
第4図は同上の接着剤によりハニカムと面材とを
接着する工程を示す断面図、第5図は本発明の接
着剤を製造する方法の一例を示す側面図、第6図
は同上の要部拡大面面図である。 1……キヤリヤ材、2……接着剤組成物、S…
…フイルム状接着剤、l……厚み方向の中心線。
明の接着剤の実施例を示す断面図、第3図および
第4図は同上の接着剤によりハニカムと面材とを
接着する工程を示す断面図、第5図は本発明の接
着剤を製造する方法の一例を示す側面図、第6図
は同上の要部拡大面面図である。 1……キヤリヤ材、2……接着剤組成物、S…
…フイルム状接着剤、l……厚み方向の中心線。
Claims (1)
- 1 キヤリヤ材を含有する熱硬化性接着剤組成物
からなるフイルム状接着剤において、前記キヤリ
ヤ材は厚み方向の中心から偏位した位置に配置さ
れていることを特徴とするフイルム状接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206479A JPS55164275A (en) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | Film adhesive |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206479A JPS55164275A (en) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | Film adhesive |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55164275A JPS55164275A (en) | 1980-12-20 |
JPS6123833B2 true JPS6123833B2 (ja) | 1986-06-07 |
Family
ID=13478584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206479A Granted JPS55164275A (en) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | Film adhesive |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55164275A (ja) |
-
1979
- 1979-06-08 JP JP7206479A patent/JPS55164275A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55164275A (en) | 1980-12-20 |
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