JPS61231041A - 塩素含有樹脂組成物の熱安定化方法 - Google Patents

塩素含有樹脂組成物の熱安定化方法

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JPS61231041A
JPS61231041A JP7106085A JP7106085A JPS61231041A JP S61231041 A JPS61231041 A JP S61231041A JP 7106085 A JP7106085 A JP 7106085A JP 7106085 A JP7106085 A JP 7106085A JP S61231041 A JPS61231041 A JP S61231041A
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chlorine
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barium
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Masahiko Tadenuma
蓼沼 正彦
Tetsuhiro Miyagi
宮城 哲弘
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Akishima Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩素含有樹脂に有機金属塩化合物の一種または
二種以上と、下記一般式■で表わされる液状錯化合物の
少なくとも一種とを組合せ添加してなり、長時間の高温
蓄熱に対して優れた着色防止性を有することを特徴とす
る熱安定化された塩素含有樹脂組成物に関するものであ
る。
塩素含有樹脂は熱及び酸素などの影響によって着色及び
(又は)物理劣化をきたし、成形品の商品価値を著しく
低下させる欠点がある。これを防止する目的で従来より
種々の安定化方法が提案されている。また、安定化され
た該樹脂組成物は優れた物理及び化学的性質を有し、し
かも可塑剤などの添加によって市場の多岐にわたる要求
に十分対応できる成形品を提供するなど、極めて有用で
ある。そして、かかる該樹脂組成物よりなる成形品は近
年自動車などの車輌内装用部品に多用され、更には、そ
の部品の軽量化などの目的で使用範囲が拡大されてきて
いることも周知である。
しかして、かかる該樹脂組成物からなる車輌内装部品用
の成形品は反発弾性及び風合などを更に改善する目的で
ポリウレタンフォームを裏面に接着あるいは内部に注入
する方法を採用してい、るのが現状である。そして、こ
のような車輌内装用の成形品は、その用途及び目的によ
っては70℃から最高140℃の高温で、しかも長時間
にわたる熱にさらされるなどの厳しい条件に十分耐え得
る性能が要求されている。かかる長時間の高温蓄熱など
の熱経時に対して、ポリウレタンフォームに接着または
ポリウレタンフォームを内部に注入した該塩素含有樹脂
組成物からなる車輌内装用の成形品は、着色及び(又は
)物理的劣化をきたし、品質性能及び商品価値の著しい
低下をもたらすなどの欠点がある。すなわち、該ポリウ
レタンフォーム中に残存あるいは熱により分解したアミ
ン化合物若しくはイミド若しくはシアン化合物などが、
該塩素含有樹脂組成物よりなる成形品層に移行し塩素含
有樹脂組成物の蓄熱劣化をより一層促進するものと推考
される。
そこで、このような技術課題に対して既に種々の熱安定
化方法が提案されて(・る。例えば、特開昭57−36
143号公報にはジアルキルスズメルカプトカルボ/酸
塩と、チオジカルバミン酸亜鉛とからなる方法を、また
、特開昭58−71152号公報には亜鉛石ケ/若しく
は亜鉛無機塩と、アルカリ土類金属の無機塩とからなる
安定剤をもって低温域(70〜140℃)の熱劣化防止
方法を、さらに特開昭59−84946号公報には金属
石ケンと、ハイドロタルサイト類の焼成処理化合物との
組合せによる熱安定化方法をそれぞれ提案している。し
かしながら、前記のような方法では、該樹脂からなる車
輌内装用の成形品に対する熱安定化作用及び効果におい
て十分でない。そして、本発明の安定剤成分である(b
)の一般式(1)で表わすM6 (C104)n −−
−−に相当する化合物、すなわち、ハロゲン酸素酸塩は
塩素含有樹脂組成物の熱安定剤として既に提案されて(
・6つ例えば、特公昭57−57056号公報、同57
−47925、同57−47926、同57−4792
7などの公報及び特開昭58−122951号公報には
、金属石ケ/とハロゲン酸素酸塩、あるいはこれに塩基
性無機塩若しくはハイドロタルサイトなどを更に組合せ
た方法、また該ハロゲン酸素酸塩と有機スズ化合物とを
組合せてなる安定剤をもって塩素含有樹脂の熱成形加工
に適応する条件、すなわち、温度180〜200℃、1
時間位の高温そして短時間における熱安定化方法を提案
している。しかしながら、このような安定剤からなる熱
安定化方法は、ポリウレタンフォームに接着または該ポ
リウレタンを内部に注入した塩素含有樹脂組成物の成形
品に対する長時間蓄熱、列えば110℃で300時間以
上に耐え得るという熱安定化効果は十分でないのでその
改良が望まれていた。
本発明者らは、かかる技術課題を解決するために種々研
究を重ねた結果、長時間でしかも高温蓄熱に対して十分
に耐え得る熱安定化された塩素含有樹脂組成物を見い出
し、本発明に至った。
すなわち本発明は塩素含有樹脂に、(a)!jチウム、
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ス
トーンチウム、バリウム、亜鉛、スズまたはセリウムの
有機金属塩化合物の少なくとも一種または二種以上と、
(b)次の一般式 %式%() (式中 Meはナトリウム、バリウム、カルシウムを、
nは1〜2の数を、Xは1〜5の数を、yは1〜3の数
を、2は1〜6の数をそれぞれ表わし、そしてRは多価
アルコールまたはその誘導体の水酸基を除く残基を表わ
す。)で表わされる常温で液状の錯化合物の少なくとも
一種以上と を組合せ添加してなる塩素含有樹脂組成物の熱安定化方
法である。
以下に本発明について詳細する。
本発明における塩素含有樹脂の安定剤、すなわち構成成
分(ωの有機金属塩化合物は一般に金属石ケンとよばれ
るもので、かかる金属石ケンを構成する有機残基として
はカルボン酸及びフェノール類などの残基がある。
カルボン酸としては炭素数7〜22の飽和脂肪族または
不飽和脂肪族のモノカルボン酸及びジカルボン酸、炭素
数7〜16の炭素環カルボン酸で例えばヘキサン酸、オ
クタン酸、2−エチルヘキシル酸、デカン酸、イソデカ
/酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイ
ン酸、オレイン酸、リシノール酸、す/レイン酸、イソ
オレイン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステ
アリン酸、そしてコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
イソクロトン酸、更には安息香酸、トルイル酸、キシリ
ル酸、エチル安息香酸、クロμ安息香酸、p−第三ブチ
ル安息香酸、p−オクチル安息香酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ケイ皮酸、サリチル酸またはこ
れらカルボン酸の混合酸などをあげることができる。
また、炭素数6〜24のフェノール類も有用であり、例
えばフエ/−ル、クレゾール、I)−第Eブチルフェノ
ール、p−第三オクチルフェノール、/ニルフェノール
、ジノニルフェノール、テシルフェノール、ドデシルフ
ェノール、キシレノールなどをあげることができる。
しかして、かかる有機残基と結合した有機金属塩化合物
は酸性塩または中性塩であってもよく、そして該化合物
中の金属が全化学当量以上に結合した塩基性または過塩
基性塩であってもよ(・。
また、スズ化合物としてはアルキルスズ化合物によって
代表され、例えばジメチルスズビス(インオクチルチオ
グリコール酸エステル)塩、ジブチルスズジラウリン酸
塩、ジブチルスズマレイン酸塩ポリマー、ジブチルスズ
ビス(マレイン酸モノエステル)塩、ジブチルスズビス
(イソオクチルチオグリコール酸エステル)塩、ジオク
チルスズマレイン酸塩ポリマー、ジオクチルビス(イン
オクチルチオグリコール酸エステル)塩またはジオクチ
ルスズチオプロピオン酸塩などをあげることができる。
しかして、これらの有機金属塩化合物は、本発明におい
で使用する場合、単独で用いてもよくまた亜鉛塩と他の
金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム1.
スズまたはセリウム塩との組合せが相乗効果の点でより
好ましく、その添加量は塩素含有樹脂100重量部に対
して0.1〜8重量部、好ましくはα5〜6重量部であ
る。
本発明において用いられる安定剤の構成成分G)の錯化
合物は前述したとおりの一般式(りで表わされ、該錯化
合物を構成するM6 (C104)n  としては過塩
素酸ナトリウム、過塩素酸バリウムまたは過塩素酸カル
シウムである。また、R(OH)yにおいてRは多価ア
ルコールまたはその誘導体(以下「グリコール類」とい
う)の水酸基を除く残基であり、かかるグリコール類と
しては、例えばエチレングリコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノイソプレビルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノイソアミルエーテル エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノペン
ジルエーテル、エチレングリフールモノヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコール、ジエチレングリコール七ツ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールアセテート、トリエチレングリコール、  ゛トリ
エチレングリコール七ツメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル、トリエチレンモノブチ
ルエーテル、テトラエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、フロビレ/グリコール、プロピレングリコ
ール七ツメチルエーテル、プロピレングリフールモノエ
チルエーテル、プロビレ/グリコールモノブチルエーテ
ル、ジプロピレングリフール、ジプロピレングリコール
七ツメチルエーテル、ジプロピレングリ:2− ルモ/
エチルエーテル、トリエチレングリコール、トリプロピ
レングリコール七ツメチルエーテル、ポリプロピレング
リコール、トリメチレングリコ−ル、1.4−ブタンジ
オール、1.5−ベンタンジオール、ヘキシレングリコ
ール、オクチレングリコール、グリセリン、グリセリン
モノ若しくはジアセテートそしてグリセリンモノブチレ
ートなどをあげることができる。
かかる錯化合物を構成する前記の過塩素酸のナトリウム
、バリウムまたはカルシウム塩と、グリコール類との溶
解、反応比は10 : 90〜70:30の重量比、好
ましくは20:80〜55:45の重量比である。そし
て上記の特定比をもってなる該錯化合物はその特性とし
て無着色〜黄褐色を呈し、常温において透明〜半透明の
液体である。かかる錯化合物は塩素含有樹脂100重量
部に対して0.01〜5重量部、好ましくはα1〜2重
量部添加される。
また、過塩素酸のナトリウム塩、バリウム塩及びカルシ
ウム塩に代表される過塩素酸塩類は水溶液中で容易に水
和し、そして水を配位子にもつ錯化合物、すなわちアク
ア錯化合物が生成することは知られている。しかしなが
ら該アクア錯化合物は、本発明のように塩素含有樹脂の
熱安定剤として用いた場合、併用する他の安定剤成分と
の相溶性は全くなく、更には水により他の安定剤成分を
容易に分解し、その成分の属性である熱安定化作用及び
効果などを喪失するおそれがある。そして該樹脂に該ア
クア錯化合物を添加して熱成形を行った場合、水の沸点
以上の高温加工であるため、成形品中に気泡などを発生
させ、商品価値を低下させる欠点がある。
本発明において用いられる安定剤の構成成分(b)で表
わした過塩素酸のナトリウム、バリウムまたはカルシウ
ム塩と、多価アルコールまたはその誘導体と、からなる
常温で液状の錯化合物は、上述したアクア錯化合物と略
々同じ物質である。この事象は赤外線吸収スペクトル測
定結果によって確認された。更には、以下に記す実施例
、特に合成例によって具現化し詳述する。また、かかる
錯化合物は、本発明の構成成分(a)の有機金属塩化合
物はもとより、他の公知の安定剤または安定化助剤に対
しても相溶性は良好である。
しかして、塩素含有樹脂に(b)の錯化合物を添加した
場合、液状という特徴を有するため分散性が極めて優れ
ている。これがために熱安定化、特にgリウレタンフオ
ームに接着または該ウレタンを内部に注入した該樹脂組
成物からなる成形品の長時間の高温蓄熱(すなわち温度
70℃〜140℃で300時間)に対し顕著な相乗効果
を示すものである。
本発明は前記(−〜(b)の二成分からなることを必須
の構成要件とするものであるが、他の公知の安定剤また
は安定化助剤、例えば亜9/酸エステル類、フェノール
系などの酸化防止剤、エポキシ化合物そしてその他の添
加剤である。そしてかかる安定剤または安定化助剤を併
用することにより熱安定化効果はより一層向上するもの
である。
亜リン酸エステルとしては、例えばトリアルキルホスフ
ァイト、トリアリールホスファイト、アルキルアリール
ホスファイト、ビスフェノールA−ホスファイト、多価
アルコールホスファイト更にはアルキル、アリールまた
はアラルキルなどの有機残基の一つまたは二つが水素原
子によって置換されたアシッドホスファイトであり、例
エバトリオクチルホスファイト、トリフェニルホスファ
イト、トリキシルホスファイト、トリベンジルホスファ
イト、ジフェニルモアデシルホスファイト、トリスノニ
ルフェニルホスファイト、4.4−イソプロピリデンジ
フェニルアルキル(C12〜C15)ホスファイト、ポ
リ(ジプロピレングリフール)フェニルホスファイト、
ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ト
リス(4−オキシ−3,5−ジー第三ブチルフェニル)
ホスファイトそしてヘプタキス(ジプロピレングリコー
ル)トリホスファイトなどであり、更にジオクチルアシ
ッドホスファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、
ジベンジルアシッドホスファイトそしてフェニルイソデ
シルアシッドホスファイトなどである。
また、ホスホネート化合物、例えばトリフェニルホスホ
ネート、ジフェニルイソデシルホスホネート、トリベン
ジルホスホネートそしてジフェニルアジッドホスホネー
ト、フェニルイソテシルアシツドホスホネートなどであ
る。
また、ホスホネートとアルカリ土類金属、亜鉛またはア
ルキル錫塩化合物も有用であり、例えばジステアリルリ
ン酸のバリウム若しくはカルシウム若しくはマグネシウ
ム若しくはジブチルスズ若しくは亜鉛塩、ジ(C12〜
C15アルキル)リン酸のバリウム若しくはカルシウム
若しくはマグネシウム若しくはジプチルスズ若しくは亜
鉛塩である。
また、フェノール系化合物としては、例えばアルキル化
フェノール、アルキル化フェノールエステル、アルキレ
ンまたはアルキルデンビスフェノール、ポリアルキル化
フェノールなどで代表的な化合物としてブチル化ヒドロ
キシトルエン、2゜2′−メチレンビス(4−メチル−
6−第三7’チルフエノール)、4.4’−チオビス(
6−第三ブチル−m−クレゾール)などであり、その他
ピペリジン系の2.2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オールエステル、更にチオジプロピオン酸アル
キルエステルなどの酸化防止剤である。
エポキシ化合物としては、例えばエポキシ化不飽和油脂
、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシクロヘ
キサン誘導体またはエピクロルヒドリン誘導体などであ
る。
また、初期着色防止剤も有用であり、例えばジベンゾイ
ルメタン、ベンゾイルアセトン、ステアロイルベンゾイ
ルメタンそしてデヒドロ酢酸あるいはこれらβ−ジケト
ン化合物とバリウム、カルシウム若しくは亜鉛などの錯
化合物をあげることができる。
更に、以下の安定化助剤、例えば無機金属塩化合物でリ
チウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、ストロンチウム、亜鉛、アルミニウム
、ケイ素及びスズからなる群から選ばれた金属の水酸化
物、酸化物または炭酸化物、更には塩基性無機塩であっ
て、例えばリン酸、亜リン酸、ケイ酸、硝酸、亜硝酸、
硫酸、亜硫酸、塩素酸、過塩素i!a’塩。そして上記
金属塩の混合物あるいは複塩であり、例えばハイドロタ
ルサイトまたは明ばんなどをあげることができる。
また、多価アルコール化合物、例えばペンタエリスリト
ール、ジペンタエリスリトール、マンニトール、ソルビ
トールまたはこれらの多価アルニールと脂肪族多価カル
ボン酸及びアミノ酸とのエステル化合物。含窒素系化合
物であるβ−7ミノクロトン酸アルキルエステル塩、2
−フェニルインドールまたはN、N−ジフェニルチオ尿
素つまた、光安定剤であるベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、サリシレート系、置換アクリロニトリル
系化合物そしてヒンダードアミン系化合物などがそれぞ
れの用途に応じて適宜使用できる。
本発明における塩素含有樹脂にはポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−プロピレン
共重合体、塩化ビニル−ブタジェン共重合体、塩化ビニ
ル−スチレン共重合体、塩化ビニル−塩化〈ニリデン共
重合体、塩化ビニルーウレタイ共重合体、塩素化ポリエ
チレ/、塩素化ポリプロピレンまたはこれらと塩化ビニ
ルとの共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン
酸三元共重合体、そしてエチレンーブタジz 7−スチ
レ7共重合体などとポリ塩化ビニルとのプレノド品、ブ
ロック共重合体またはグラフト共重合体などをあげるこ
とができる。
本発明においては、成形品の用途に応じて、可盟剤の添
加量の増減により硬質から軟質までの広範囲にわたる成
形品を提供するものであり、また必要に応じて充てん剤
、顔料、帯電防止剤、防曇剤、防燃剤、防ばい剤、架橋
剤その他の補強剤または加工助剤などを併用することが
できる。
つぎに本発明を具体的に説明するために、以下の実施例
によって詳細に開示する。しかしながら本発明はこれら
の実施例によって何ら限定されるものではない。
合成例 1 ジエチレングリコールモノブチルエーテル243.9(
15モル)をかきまぜながら加熱し温度60℃で過塩素
酸バリウム(3水塩)231(0,6モル)を少しづつ
加えて該グリコール中に懸濁させた。
つぎに、かきまぜながら徐々に温度を上げ100℃で4
5分間、溶解し反応させた。更に加熱し温度110℃で
減圧しながら水を十分留出させ、理論量の水を除去した
。反応終了後、合計4411の微黄色透明液体からなる
錯化合物を得た。
合成例 2 ジエチレングリコールモノメチルエーテル216N(1
8モル)と、過塩素酸ナトリウム(1水塩)224II
(16モル)とを用い、合成例1と同じ合成法に従(・
合成した。そして4081の黄色透明液体からなる錯化
合物を得た。
合成例 3 エチレングリコールモノフェニルエーテル220II(
16モル)と、過塩素酸カルシウム191 # (0,
8モル)とを用(・、合成例1と同じ合成法に従い合成
した。そして41ONの微黄色透明液体からなる錯化合
物を得た。
また、合成例1〜3で合成した該錯化合物を赤外線吸収
スペクトルで測定した結果、3200〜3500fi−
1の間に広い特性吸収を示した。
さらに、合成例1〜3で合成した該錯化合物につ(1で
その安全性をみ・るために、不安定物質の危険性評価試
験を以下のとおり行った。
すなわち、吉田忠雄「化学薬品の安全」(1982)に
基く不安定物質の危険評価試験の試験方法に従い、 (イ)示差走査熱測定(DSC)による発熱性及び安定
性試験をみた。
その結果、合成例1〜3の該錯化合物はいずれも温度6
0〜220℃の間、全く発熱せず、35〜45%の重量
減という挙動を示した。
(ロ)デユワ−びん試験、すなわち恒温蓄熱貯蔵試験を
温度150℃で168時間行い、蓄熱分解性をみた。
その結果、合成例1〜3の該錯化合物は、蓄熱により発
熱または分解などの挙動は示ざなかった。
以上の試験結果からみて、該錯化合物は発熱または蓄熱
分解などの危険性はほとんどないことがわかった。
実施例 1 本発明の安定剤(a)及び(ロ)を添加した塩素含有樹
脂組成物の熱安定化効果をみるために、つぎの配合物を
温度180℃の2本ロールで5分間混練して厚さ0.5
 tmの均一なシートを作成した。
つぎに、該シートから試験片を採取し、長時間の高温蓄
熱にさらすたり、温度120℃に加熱されたギヤーオー
ブン老化試験機に入れ、熱劣化による着色そして黒色分
解までの時間、さらにシートのせ(1(脆)性などをみ
た。その結果を第1表に示す。
なお熱劣化によるシートの着色は以下の数値により評価
した。
1 無着色      7 黄かっ色 2 極微黄色     8 黄かっ色、一部分3 微黄
色        斑点状に黒色分解4 淡黄色   
   9 かっ色 5 黄色       10  濃かっ色6 黄色、一
部分斑点 11  約50%黒色分解状に黒色分解  
 12  全面黒色分解配合 塩化ビニル樹脂(平均重合度   100重量部105
0)(注−1) NBR(注−2)      10  lジオクチルフ
タレート        58 lエポキシ化大豆油 
         21炭酸カルシウム(注−3)  
    20  l三酸化アンチモン        
  3I亜鉛ステアレー)           0.
6’バリウムステアレー)         0.5’
バリウム/ニルフェル−)      0.51ジプエ
ニルイソデシルホスフアイト        0.81
ジベ/ゾイルメタン          0.081試
 料           (第1表)注−1信越化学
工業社製 TK−1000注−2日本ゼオン社製 ハイ
カー1042濠−3白石力I7シ之久ネエ製 ホワイト
ンS8前記、第1表の試験結果から明らかなように本発
明の安定剤成分(社)及び(b)を組合せてなる塩素含
有樹脂組成物のシート(実施例1−1〜1−8)におい
て、特に安定剤成分(ロ)が液状の錯化合物であるため
に該樹脂組成物に対して分散性が優れ、これがために初
期−後期の蓄熱において斑点状の急激な黒色分解(別名
ジンクパー二/グ現象ともいう)が全く発生しないこと
がわかった。
実施例 2 この実施例は塩素含有樹脂組成物からなるシートにポリ
ウレタンフォームを注入し、接着させた複合体の成形品
に対する蓄熱試験を行った。
また、シートの作成は実施例1と同一の方法及び条件で
行った。
配合及びポリウレタンフォームの注入そして成形などの
手法は以下のとおりである。
配合 塩化ビニル樹脂(平均重合度   100重量部フタル
酸ジアルキル(Cs−Co)エステル  48  Iエ
ポキシ大豆油           2I炭酸カルシウ
ム(注−5)     20 I亜鉛ステアレー)  
         0.5#バリウムステアレート  
      0.5#亜鉛2−エチルヘキソエート  
      0.2r過塩基性バリウムドデシルフエル
−ト     0.81力−ボネート錯体 4.4′−イソプロビリデ/ジフェニル       
 0.81アルキル(C1z〜Cl11)ホスファイト
ジペノゾイルメタン         O,OS′試 
料              (第2表)注−タ 日
東粉化社製 NS−100 ウレタンの調整及び該ウレタンフオームと、塩化ビニル
樹脂からなるシートとの複合体の成形まず、(A)ポリ
エーテル、EP−3033(三片東圧化学社製)90重
量部、トリエタノールアミ78重量部、トリエチレンジ
アミン0.5重量部及び水L5重量部からなる組成物を
調整した。つぎに常温にてかきまぜながら十分に混合さ
せた。
ざらに、■インシアネート、MDI−CR(E井東圧化
学社製)70重量部を用意した。この(B)液と、前記
のポリエーテル組成物(A)とをかぎまぜながら十分に
混合させた。かかるウレタン調整液を前記のとおりロー
ルミル加工した厚さα5■の塩化ヒニル樹脂からなるシ
ート上に厚さ20 m 4::なるように注入して発泡
せしめ、塩化ビニル樹脂組成物と、ウレタンフオームと
からなる複合体の成形品を得た。
かかる方法で得られた複合体の成形品から試験片を採取
し、実施例1と全く同一の方法及び条件で蓄熱試験を行
い、熱劣化による着色及び黒色分解までの時間などをみ
た。その結果を第2表に示す。
なお、熱劣化による成形品の着色度合な、とは実施例1
と同一の数値による評価で示す 実施例 3 この実施例は下記の配合で示すように乳化重合によって
得られたペーストタイプの塩化ビニル樹脂を用い、本発
明の安定剤の効果をみた。
配合 塩化ビニル樹脂(平均重合度   100重量部175
0)(注−7) フタル酸ジアルキル(Cs−Cu)エステル    7
0  Iエポキシ化大豆油          31炭
酸カルシウム(MS−100)     20  l亜
鉛2−エチルヘキシル酸        0.51バリ
ウム/ニルフエノール         1.0−ジフ
ェニルイソデシルホスファイト         1.
OIブチル化ヒドロキシトルエフ         0
.5#試料             (第3表)注−
Y 日本ゼオ/社製 ゼオン121上記配合組成物を十
分にかぎまぜて均一にした後、減圧状態にして混入した
空気を完全に脱気した。得られたペーストジルコ/パラ
/ドラ厚す1鱈になるように平面なステンレス板上に塗
布して均一にした。つぎに、該ゾルを温度200℃の加
熱炉中に水平に2分間入れ、完全にゲル化させてシート
を成形した。
つぎに実施例2と全く同じ方法でウレタン調整液を用意
した。そして、前記のゲル化させたシート上に該ウレタ
ン調整液を厚さ20mになるように均一に注入して発泡
成形せしめ、塩化ビニrし樹11!組成物と、ウレタン
フオームとからなる複合体の成形品を得た。
かかる方法で得られた複合体の成形品を実施例1及び2
と同一の方法及び条件で蓄熱試験を行い、熱劣化による
着色及び黒色分解までの時間などをみた。その結果を第
3表に示す。
なお、熱劣化による成形品の着色度合などは実施例1と
同一の数値による評価で示す。
この実施例で明らかなように、該配合組成物をかきまぜ
、所謂ペーストゾルを調整してそのまま熱成形する場合
、安定剤の分散性が極めて重要であることがわかった。
すなわち、第3表の試験結果から明らかなように安定剤
成分(ω及び(b)を組合せて添加してなる本発明の塩
化ビニル樹脂組成物において、特に(b)が液状の錯化
合物であるため該ベーストゾルに容易にそして完全に分
散しているので斑点状の急激な黒色分解であるジンクバ
ーニング現象が全く発生しなかった。
これに対比して比較例3−2〜3−5はジ/クハーニン
グ現象がみられた。この理由として過塩素酸バリウムに
代表される過塩素酸塩類はその属性として粗い結晶系(
六方晶若しくは斜方晶など)であり、これがために分散
性において劣り、結果として熱安定性が十分でないこと
がわかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 塩素含有樹脂に(a)リチウム、ナトリウム、カリウム
    、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
    ム、亜鉛、スズまたはセリウムの有機金属塩化合物の少
    なくとも一種または二種以上と、(b)次の一般式 〔Me(ClO_4)n〕x〔R(OH)y〕z(1)
    (式中 Meはナトリウム、バリウム、カルシウムをn は1〜
    2の数を x は1〜5の数を y は1〜3の数を z は1〜6の数をそれぞれ表わし、そしてR は多価
    アルコールまたはその誘導体の水酸基を除く残基を表わ
    す。) で表わされる常温で液状の錯化合物の少なくとも一種以
    上と を組合せ添加してなる塩素含有樹脂組成物の熱安定化方
    法。
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