JPH01215834A - 塩素含有樹脂の発泡体組成物 - Google Patents

塩素含有樹脂の発泡体組成物

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JPH01215834A
JPH01215834A JP4077988A JP4077988A JPH01215834A JP H01215834 A JPH01215834 A JP H01215834A JP 4077988 A JP4077988 A JP 4077988A JP 4077988 A JP4077988 A JP 4077988A JP H01215834 A JPH01215834 A JP H01215834A
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JP
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acid
foaming
alcohol
chlorine
foam
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JP4077988A
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Fumio Goto
文男 後藤
Kazuaki Takano
和明 高野
Atsushi Kagiyama
鍵山 淳
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Westlake Akishima Co Ltd
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Akishima Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塩素含有樹脂発泡体組成物に関する。
さらに詳しくは低毒性若しくは無毒性の有機酸金属塩と
塩化亜鉛、尿素及びアルコール類との常温で液状の発泡
促進剤さらに化学発泡剤とを組合せ含有した塩素含有樹
脂の発泡体組成物に関するものである。
塩素含有樹脂の発泡体は廉価であり優れた物性及び風合
いなどを具備している。すなわち引張強さ、伸び、引裂
強さ、反ばっ弾性、耐薬品性さらには耐溶剤性などに優
れ、そして離燃加工も容易であることから一般レザーは
もとより家具製品又は建材用なかんずく壁用の装飾材若
しくは床材層して広く利用されている。
[従来の技術] この塩素含有樹脂の発泡体を得る方法として一般に該樹
脂に安定剤、発泡剤、可塑剤、顔料、充てん剤その他の
添加剤を配合した組成物を混練しこれをカレンダー成形
してシート状にするが、あるいはペーストレジンに上記
安定剤、発泡剤、可塑剤などの添加剤を配合したペース
トゾル組成物を基布である防燃紙上にコーテングしこれ
をゲル化溶融してシート状にし、これらのシートを温度
180〜280℃の高温にて発泡処理して該樹脂発泡体
を得る方法を工業的に実施している。かがる発泡体は気
泡構造が均一でしがも微細であることかより望ましく、
また配合した化学発泡剤はより低い発泡温度で短時間の
熱処理に・て迅速に熱分解することが経済的であり、そ
して高倍率で優れた風合を有する発泡体であることが市
場において強く求められている。
このような課題に対して、従来より種々の安定剤又は安
定化助剤か提案されている。例えば特公昭45−114
29号、同49−21419号、同58−25336号
、ニス・ピー・イー・ジャーナル(SPE  Jour
naI)11月号、第69頁、1967年にはZn−に
系、Zn−Na系、Zn−Ba系又はZn−Ca系の有
機酸金属塩(以下「金属セッケン」という)の組合せで
あって、かかる亜鉛セッケンか塩基性塩又は過塩基性塩
などの亜鉛金属塩を用いる方法が提案されている。これ
らの方法によれば塩素含有樹脂の熱安定剤として汎用さ
れている亜鉛カルボキシレートに比較して、上記の亜鉛
金属塩は熱処理発泡時、配合されているアゾジカルボン
アミドなどの化学発泡剤の熱分解をより促進し発泡速度
の速い、すなわち発泡の立ち上がりを改善した安定剤で
あるがまだ十分ではない。
また、Zn−に系、Zn−Ba系などの金属セッケンに
、亜鉛化合物などの促進剤を塩素含有樹脂に併用添加し
て気泡構造の立ち上がりを改善する方法、例えは特公昭
53−29号、特公昭57−307号、特公昭62−1
9771号及び特公昭62−19777号には酸化亜鉛
、活性化された酸化亜鉛又は水酸化亜鉛をそれぞれ併用
添加する方法が提案されている。さらに特公昭53−2
179号にはメラミン又は尿素を用いる方法が提案され
、特開昭61−221238号には尿素とパラホルムア
ルデヒドを用いる方法か、そして特開昭55−1334
33号には塩化亜鉛とヒドロキシアミンとの反応物を用
いる方法が提案されている。また、本発明者らは特開昭
60−6736号で塩化亜鉛とアルコール類からなる液
状安定剤を用いる方法を提案した。
しかしながら、上記の亜鉛化合物、メラミン又は尿素な
どの促進剤はその形状か粉末状か結晶状であるため、塩
素含有樹脂、特にベーストレジンに該促進剤を配合した
場合、液状の添加剤に比較して分散性が極めて悪く、熱
成形したシート表面に該促進剤が粗い粒子そのままでブ
ツ状となって残存し、これがために該シートを発泡処理
しなとき発泡体の表面が凹凸状となった発泡体しか得ら
れないなど、製品の商品価値を著しく低下させる欠点か
ある。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこのような背景のもとになされたものであるが
、塩素含有樹脂の発泡体は近年、従来以上に該樹脂に廉
価な炭酸カルシウムなどの充てん剤、防燃剤、顔料及び
発泡剤などを多量に配合し、しかも高温短時間の発泡加
工に適応させるためにより速い立ち上がりと気泡構造の
均一微細さ、そして高倍率化が求められ、かつ実施され
ているものである。しかしながら高温処理のための発泡
剤の急激な分解によってかえって気泡構造の不均一さや
気泡構造の粗大化、一部崩壊などの問題点も発生しこの
解決が求められている。また、発泡加工後には装飾材と
して用いる場合、所望の凹凸部様をエンボスロールによ
って施されるが、このエンボス加工時、エンボッジンゲ
ロール表面の凹凸部に発泡体より移行した充てん剤又は
発泡剤の分解残渣が付着するいわゆるプレートアウト現
象の発生、このプレートアウトによってエンボッジンゲ
ロール表面に目詰りを生じさせ凹凸模様が鋭角に形成さ
れないために立体感の不足、さらには美観か著しく見劣
りするなど家具製品又は建材用の装飾材としての利用価
値が低下するという大きな欠点がある。したがって、こ
れらの問題点の解決が求められていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らはこのような技術課題にかんがみて研究を重
ねた結果、塩素含有樹脂に特定した安定剤成分及び化学
発泡剤を組合せ含有させることによって、該樹脂の発泡
加工時、含有した該発泡剤を極めて速くかつ低温で分解
促進する作用効果を有し、また、これがために発泡加工
温度は従来よりも約20℃下げることが可能という経済
的効果をもたらすものである。そして該発泡体は均−微
細な気泡構造であり、高倍率で優れた風合及び表面平滑
性を有するものである。また、二次加工であるエンボッ
シング加工時、エンボスロール表面に発生するプレート
アラ1−現象を著しく改善するなど、種々の技術課題を
解決した塩素含有樹脂の発泡体組成物を見いたしたもの
である。
すなわち本発明は塩素含有樹脂に、(1)ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム又は亜
鉛の有機酸金属塩の少なくとも一種、(2)(a)塩化
亜鉛5〜45重量%、(b)尿素5〜45重量%及び(
c)アルコール類90〜10重量%とからなる常温で液
状の発泡促進剤、(3)化学発泡剤の少なくとも一種と
を組合せ含有した塩素含有樹脂の発泡体組成物を提供す
るものである。
以下に本発明の該樹脂発泡体組成物について詳述する。
本発明において塩素含有樹脂に含有した(1)成分のナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリ
ウム又は亜鉛の有機酸金属塩、すなわち金属セッケンを
構成する有機酸残基としてはカルボン酸又はフェノール
類などの残基である。
カルボン酸としては炭素数2−22の飽和脂肪族若しく
は不飽和脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸、炭素
数5〜16の炭素環式カルボン酸、炭素数4〜8の複素
環式カルボン酸、炭素数2〜8のしドロキシ、アルコキ
シ及びオキソカルホン酸で、例えば酢酸、プロピオン酸
、ヘキサン酸、オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、デ
カン酸、イソデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ミリストレイン
酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノール酸、リ
ノール酸、リルイン酸、イソステアリン酸、12−ヒド
ロキシステアリン酸、フェニルステアリン酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、メタクリル酸、クロトン酸、インク四
トン酸、マレイン酸、安息香酸、トルイル酸、クロロ安
息香酸、キシリル酸、エチル安息香酸、p−t−ブチル
安息香酸、ナフトエ酸、フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、ケイ皮酸、アニス酸、アトロバ酸、ニコチン
酸、フル酸、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、りん
ご酸、酒石酸、くえん酸、サリチル酸、アセト酢酸又は
これらの混合酸をあげることかできる。
また、フェノール類としては炭素数7〜24のアルキル
フェノールで、例えはクレゾール、エチルフェノール、
p−t−ブチルフェノール、p −t−オクチルフェノ
ール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、−デシ
ルフェノール又はドデシルフェノールなどをあけること
かできる。そして、これらの有機酸残基と前記金属と結
合した有機金属塩は酸性塩又は中性塩であってもよく、
金属か当量以上に結合した塩基性塩であってもよい。
上記該金属セッケンは本発明において使用する場合、単
独で用いてもよくまた亜鉛塩と他の金属塩、例えばナト
リウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム又はバリ
ウム塩との組合せで用いてもよい。これらの金属セッケ
ンは塩素含有樹脂100重量部に対し0.1〜10重量
部、好ましくは0.3〜5重量含有される。
本発明において用いられる(2)成分の発泡促進剤であ
って、液状化するために用いる(c)のアルコール類と
しては、例えばエチルアルコール、プロピルアルコール
、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ペンチル
アルコール、ヘキシルアルコール、ヘキシルアルコール
、オクヂルアルコール、2−オクタノール、2−エチル
−1−ヘキサノール、ノニルアルコール、2.6−シメ
チルー4−ペプタノール、デシルアルコール、ウンデシ
ルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコ
ール、シクロヘキシルアルコール又はベンジルアルコー
ルなどのm個アルコールをあげることができる。
また、以下の多価アルコール及びその誘導体も本発明の
アルコール類に包含されるものであり、有用なアルコー
ル類として、例えばエチレングリコール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル
、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメ
チルニーチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコール、トリエチレングリコールモノメチル
エーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル
、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラ
エチレンクリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレング
リコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
、トリプロピレングリコール、トリプロピレンクリコー
ルモノメチルエーテル、ポリプロピレングリコール、ト
リメチレングリコール、1゜4−ブタンジオール又はグ
リセリンなどをあげることができる。そしてこれらのア
ルコール類は水を含んだいわゆる含水アルコールであっ
てもよく、混合アルコールであってもよい。かかるアル
コール類は、本発明の(2)発泡促進剤に包含される他
の成分、(a)塩化亜鉛及び(b)尿素の特定量を液状
化するものであり、そして、本発明において用いる場合
、(a)塩化亜鉛5〜45重量%、好ましくは10〜3
0重量%、(b)尿素5〜45重量%、好ましくは10
〜35重量%、そして(c)アルコール類90〜10重
量%、好ましくは80〜35重量%である。このように
特定した重量比をもってなる(2)発泡促進剤はその特
性として無色〜淡黄色を呈した常温で透明の液体である
。かかる発泡促進剤は塩素含有樹脂100重量部に対し
て0.3〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部で
ある。
本発明において用いられる(3)成分の化学発泡剤は常
任下、温度80〜300℃の加熱時に分解するいわゆる
有機発泡剤であって、例えばアゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、p−)ルエンスルホニルヒドラジド、4.4′−
オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3.3
’−ジスルホンヒドラジドジフェニルスルホン、ジニト
ロペンタメチレンテトラミン、N、N−ジニトロソ−N
N′−ジメチルテレフタルアミド又はトリヒドラジノト
リアジンをあげることができる。かかる化学泡剤は塩素
含有樹脂100重量部に対して0.5〜15重量部、好
ましくは2〜8重量部である。
本発明は塩素含有樹脂に上記の(1)金属セッケン、(
2)発泡促進剤及び(3)化学発泡剤の三成分を特定量
組合せ含有した塩素含有樹脂の発泡体組成物である。そ
して、本発明は以下のような安定化助剤または発泡助剤
をさらに併用することかできる。かかる安定化助剤また
は発泡助剤は本発明において用いた場合、塩素含有樹脂
の発泡体の気泡構造、熱処理による熱変色さらには加工
性などをより一層改首することができる。安定化助剤と
しては、例えば亜リン酸エステル類、エポキシ化合物、
無機金属塩化合物またはアルキル錫塩化合物などである
。発泡助剤としては、例えば界面活性剤、アクリル酸エ
ステル系ポリマーなとである。
亜リン酸エステル類としてはトリアルキルホスファイト
、トリアリールホスファイト、アルキルアリールホスフ
ァイト、ビスフェノール−A−ホスアイト、多価アルコ
ールホスファイトさらにアルキル、アリール又はアラル
キルなどの有機残基の一つ又は二つが水素原子によって
置換されたアシッドホスファイトであり、例えばトリオ
クチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリト
リデシルホスファイト、トリフェニルホスファイト、ト
リベンジルホスファイト、ジフェニルモノデシルホスフ
ァイト、トリスノニルフェニルホスファイト、4.4′
−イソプロピリデンジフェニルアルキル(c12〜C1
5)ホスファイト、2−モーブチル−α(3−t−ブチ
ル4−ヒドロキシフェニル)p−クメニルビス(p−ノ
ニルフェニル)ホスファイト、ポリ(ジプロピレングリ
コール)フェニルホスファイト、ジステアリルペンタエ
リスリトールジホスファイト、トリス(4−オキシ−3
,5−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト又はヘプ
タキス(ジプロピレングリコール)トリホスファイトな
どであり、さらにジオクチルアシッドホスファイト、ジ
フェニルアシッドホスファイト、ジベンジルアシッドホ
スファイト又はフ工二ルイソデシルアシッドホスファイ
トなどである。
エポキシ化合物としてはエポキシ化不飽和油脂、エポキ
シ化不飽和脂肪酸エステル、エポキシシクロヘキサン誘
導体又はエピクロルヒドリン誘導体であり、例えはエポ
キシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ヒマシ
油、エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチルエステル、エポキ
システアリン酸オクチル、3−(2−キセノキシ)−1
,2−エポキシプロパン、エポキシ化ポリブタジェン、
エポキシへキサヒドロフタル酸オクチル、ビニルシクロ
ヘキセンジエポキサイド又はビスフェノール−A−ジグ
リシジルエーテルなどである。
また、無機金属塩化合物としてはリチウム、ナトリウム
、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜
鉛、アルミニウムなどの群から選ばれた金属の酸化物、
水酸化物又は無機酸塩、例えばリン酸塩、亜リン酸塩、
ケイ酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、ホウ
酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩又は塩基性無機塩である。
そしてこれらの無機金属塩化合物は混合物または複塩で
あってもよい6代表的な化合物として、例えば酸化亜鈴
、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム、ホウ酸亜鉛、明ばん、ハイ
ドロタルサイト類、ワラストナイト類、トベルモライト
類、ジャイロライト類そしてアルミノシリケートを主体
とするA型、X型、Y型などを有する合成ゼオライトを
あげることができる。
アルキル錫塩化合物としては、例えはジメチル錫クロラ
イド、ジメチル錫オキサイド、ジブチル錫クロライド、
ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ラウリン酸塩、ジー
n−オクチル錫クロライド、ジーn−オクチル錫オキサ
イド又はジーn−オクチル錫マレイン酸塩ポリマーなど
をあげることができる。
本発明は発泡体の気泡構造の粗大化、不均一などを防止
し、風合を改善するために以下の発泡助剤を併用するこ
とができる。かかる発泡助剤として界面活性剤又はアク
リル系ポリマーがあげられ、例えはラウリルアルコール
スルホン酸エステルのNa、Ba、Ca又はZn塩、n
−ドテシルベンゼンスルホン酸のNa、に、Mg、Ca
、Ba、又はZn塩、ドデシルフェノキシポリオキシエ
チレンスルホン酸Na塩、ノニルフェノキシポリオキシ
エチレンスルホン酸Na塩、ポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテルリン酸、ポリオキシエチレントリデシルエー
テルリン酸などである。
そして、アクリル系ポリマーとしては重合度200〜6
00であって、例えば平均重合度400のメタクリル酸
ブチルエステルポリマー、メタアクリル酸インブチルエ
ステルポリマー、メタアクリル酸−t−ブチルエステル
ポリマー、メタアクリル酸イソオクチルエステルポリマ
ー、メタアクリル酸−2−エチルへギシルエステルボリ
マー又はメタアクリル酸イソデシルエステルボリマーを
あけることかできる。
本発明における塩素含有樹脂としてはポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化(17)   
  ’ ビニル−ウレタン共重合体、塩化ビニル−エチレン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブタジェ
ン−スチレン共重合体とポリ塩化ビニルとのブレンド品
などをあけることができる。
本錦明の塩素含有樹脂発泡体は前記の塩素含有樹脂に安
定剤、発泡剤を組合せ含有するものであるがその外に一
可塑剤、充てん剤、顔料などの配合剤を配合してなりそ
の用途は広範囲にわたりうる発泡体を提供するものであ
る。そして、その他必要に応じて帯電防止剤、防ぽい剤
、プレートアウト防止剤、防燃剤、架橋剤その他の添加
剤などを含有することができる。
[作用及び効果] このように、本発明の塩素含有樹脂発泡体は特定量の(
1)金属セッケン、(2)塩化亜鉛、尿素及びアルコー
ルからなる発泡促進剤、(3)化学発泡剤の三成分を含
有してなるものであり、さらにこの塩素含有樹脂に炭酸
カルシウムなどの充てん剤白顔料を多量に配合した場合
においても発泡加工時、発泡剤の分解促進、すなわち気
泡の立ち上がりが極めて速く、気泡構造は均一微細であ
り、短時間で高倍率の発泡体を得ることかできるなどの
経済的効果をもたらすものであるとともにエンボス加工
時においてはプレートアウト現象か極めて少ないため商
品価値の高い装飾材か得られるものである。
つぎに、試験例及び実施例によって本発明を具体的に説
明する。しかしながら本発明は以下の試験例及び実施例
によって何ら限定されるものではない。
試験例1〜8及び比較例1〜4 この試験例は本発明の成分(2)(a)〜(c)を用い
、混合し加熱しながら溶解して液状の発泡促進剤を得た
。また、該促進剤についての経時変化も観察した。ます
、第1表に示す成分(a)塩化亜鉛及び(c)アルコー
ルとをかきまぜながら加熱した。緩やかな発熱をともな
いながら溶解させ、60分後に110℃で完全に溶解さ
せた。つぎに、100°Cにて(b)尿素を加えて溶解
し、淡黄色の透明な成分(2)を得た。この液状で淡黄
色を呈した発泡促進剤(2)を密閉容器に入れ、室温に
て放置し、溶解した(a)及び(b)成分の分離、析出
又は沈澱などの発生状態を観察した。(a)〜(c)成
分の使用重量%及び経時変化などの観察結果を第1表に
示しな。
まな、前記の第1表、比較例No4の成分で、溶剤とし
て用いたケロシン(白灯油)を以下のアルコール類に置
き換えてその溶解性を見た。この結果、デシルアルコー
ル、シクロヘキシルアルコール、ペンシルアルコール、
ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール
を用いた場合、貯蔵安定性はそれぞれ90日以上であっ
た。そして、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール及びトリエチレングリコールモノメチルエーテル
を用いた場合、貯蔵安定性は120日以上であった。
実施例1〜6及び比較例5〜10 乳化重合によって得られた塩化ビニル樹脂(平均重合度
900)に対して、以下の第2表に示すように可塑剤、
充てん剤及び安定剤などを添加して配合し、十分にかき
まぜて均一なペーストゾルにした。つぎに、該ゾルを防
燃紙上に厚さ0.2市になるようにドクターナイフで均
一に塗布し、130°Cの加熱炉中に60秒間入れゲル
化溶融してシートを作成した。
このシートを210℃に加熱した発泡炉内に所定時間入
れ発泡させて発泡状態、特に発泡剤の分解速度、均一微
細さ、倍率及び色相などを見た。
その結果を第3表に示す。なお、結果の判定において記
号の表示は、◎極めて良い、○良い、△普通、×少し悪
い、××極めて悪い、で示した。
また、上記210℃、60秒間発泡さぜな発泡シート5
枚を用意した。この発泡シート1枚をフェロ板の鏡面上
に密着させ、140’Cのギヤー老化試験機に5分間放
置して取り出し、新たな発泡シートをフェロ板の前回と
同一密着面に密着させ、該試機中に入れ、同一操作を行
った。この試験を5回繰り返し行い、フェロ板の鏡面上
に付着する白色の汚染物、すなわちプレートアウトの発
生現象を調べた。汚染物が極めて少なく発見できないと
き極めて良いとした。その結果を第3表に示す。
なお、記号の表示は上記と同一の表示である。
また、第2表に示す配合量は重量部を示す。
実施例7〜10及び肚較例11〜13 この実施例は塩化ビニル樹脂(平均重合度1100)に
対して、以下の第4表に示すように可塑剤、充てん剤及
び安定剤などを添加して配合した。これを140℃に設
定したロールて゛5分間混練して0.5romの均一な
シートを作成した。
つぎに、該シートを205℃及び230°Cとそれぞれ
設定した発泡炉中に所定時間入れ発泡処理を行い、発泡
状態特に本発明の成分(1)〜(3)を含有した塩素含
有樹脂組成物か発泡温度205℃と230°Cとの差に
おいてその発泡速度、すなわち気泡の立ち上かり、倍率
、色相などについてどのような挙動を示すかを観察した
。その結果を第5表に示す。なお、結果の判定において
記号の表示は実施例1と同一の表示とした。
前記の第5表から明らかなように、本発萌の成分(1)
〜(3)を含有した塩素含有樹脂から成る発泡体組成物
はその発泡加工時、発泡剤を分解促進する作用効果が大
きいため発泡速度、すなわち気泡の立ち上がりが極めて
優れていることがわかった。
したがって、高温の発泡加工であれば従来よりも短時間
で発泡加工ができ、そして同一の加工速度であれば約2
0°C加工温度を下げることがそれぞれ可能となり、し
かも気泡構造は均一微細であり表面平滑性も良く、工業
上の実緒において有益な経済的効果をもたらすものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塩素含有樹脂に(1)ナトリウム、カリウム、マグネシ
    ウム、カルシウム、バリウム又は亜鉛の有機酸金属塩の
    少なくとも一種、(2)(a)塩化亜鉛5〜45重量%
    、(b)尿素5〜45重量%及び(c)アルコール類9
    0〜10重量%とからなる常温で液状の発泡促進剤、(
    3)化学発泡剤の少なくとも一種とを組み合せ含有した
    塩素含有樹脂の発泡体組成物。
JP4077988A 1988-02-25 1988-02-25 塩素含有樹脂の発泡体組成物 Pending JPH01215834A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015124317A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 東ソー株式会社 ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれを用いたペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物

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