JPS61227918A - 五酸化アンチモンゾルの製造法 - Google Patents
五酸化アンチモンゾルの製造法Info
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- JPS61227918A JPS61227918A JP7071985A JP7071985A JPS61227918A JP S61227918 A JPS61227918 A JP S61227918A JP 7071985 A JP7071985 A JP 7071985A JP 7071985 A JP7071985 A JP 7071985A JP S61227918 A JPS61227918 A JP S61227918A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は五酸化アンチモンゾルの製造法に関するもので
ある。更に詳しく述べると、アンチモン酸アルカリと無
機酸より五酸化アンチモンゲルを得て、このゲルを解膠
する方法において、反応時及び/又は解膠時に燐酸を添
加することよりpHがl〜4の五酸化アンチモンゾルを
得る、五酸化アンチモンゾルの製造法に関する。
ある。更に詳しく述べると、アンチモン酸アルカリと無
機酸より五酸化アンチモンゲルを得て、このゲルを解膠
する方法において、反応時及び/又は解膠時に燐酸を添
加することよりpHがl〜4の五酸化アンチモンゾルを
得る、五酸化アンチモンゾルの製造法に関する。
(従来技術)
五酸化アンチモンゾルは、プラスチック、繊維などの難
燃助剤、プラスチック、ガラスの表面処理用マイクロフ
ィラー、無機イオン交換体等として使用されるもので、
一般には有機塩基で安定化した高濃度ゾル(SbzOs
30〜50%、pH4〜8)が使用されている。
燃助剤、プラスチック、ガラスの表面処理用マイクロフ
ィラー、無機イオン交換体等として使用されるもので、
一般には有機塩基で安定化した高濃度ゾル(SbzOs
30〜50%、pH4〜8)が使用されている。
この五酸化アンチモンゾルの製造法としては、アンチモ
ン酸アルカリ塩をイオン交換樹脂によって脱イオンする
方法(特公昭57−11848号、米国特許41102
47号)、二酸化アンチモンを高温下で過酸化水素によ
り酸化する方法(特公昭53−20479号、特開昭5
2−21298号、特開昭52−123997号)等に
より得たpH1〜4の五酸化アンチモンゾルを有機塩基
で安定化している。あるいは、アンチモン酸アルカリを
無機酸と反応させた後に解膠する方法(特開昭60−4
1536号)等が知られている。
ン酸アルカリ塩をイオン交換樹脂によって脱イオンする
方法(特公昭57−11848号、米国特許41102
47号)、二酸化アンチモンを高温下で過酸化水素によ
り酸化する方法(特公昭53−20479号、特開昭5
2−21298号、特開昭52−123997号)等に
より得たpH1〜4の五酸化アンチモンゾルを有機塩基
で安定化している。あるいは、アンチモン酸アルカリを
無機酸と反応させた後に解膠する方法(特開昭60−4
1536号)等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点)
上述の有機塩基はプラスチックや繊維の強度を低下させ
たり、熱安定性を悪くすることが少な(ない、従って、
有機塩基を含有しないpHが1〜4の五酸化アンチモン
ゾルあるいは、これを原料′ にして作成した五酸化ア
ンチモンパウダーが必要になって来ている。又、このp
Hが1〜4の五酸化アンチモンゾルはエタノール、イソ
プロパツール、ブタノール、エチルセルソルブ、DMF
、 トルエン、キシレン、ソルベントナフサ等を分散媒
としたオルガノ五酸化アンチモンゾルの原料として期待
されている。
たり、熱安定性を悪くすることが少な(ない、従って、
有機塩基を含有しないpHが1〜4の五酸化アンチモン
ゾルあるいは、これを原料′ にして作成した五酸化ア
ンチモンパウダーが必要になって来ている。又、このp
Hが1〜4の五酸化アンチモンゾルはエタノール、イソ
プロパツール、ブタノール、エチルセルソルブ、DMF
、 トルエン、キシレン、ソルベントナフサ等を分散媒
としたオルガノ五酸化アンチモンゾルの原料として期待
されている。
従来(7) p H1〜4の五酸化アンチモンゾルの製
造法としては上述した方法がある。しかしこれらの方法
には以下に述べる欠点がある。
造法としては上述した方法がある。しかしこれらの方法
には以下に述べる欠点がある。
イオン交換法によるpHが1〜4の五酸化アンチモンゾ
ルはコロイド粒子が球に近い形状を有しており、分散性
が良好で安定性も良好であるが、この方法では五酸化ア
ンチモン(SbgOs)濃度10重量%以上で製造する
ことが困難であり、また、イオン交換樹脂の分離、再生
操作を伴うため工程が煩雑であり、洗浄のために多量の
水を必要とする等の欠点を有している。
ルはコロイド粒子が球に近い形状を有しており、分散性
が良好で安定性も良好であるが、この方法では五酸化ア
ンチモン(SbgOs)濃度10重量%以上で製造する
ことが困難であり、また、イオン交換樹脂の分離、再生
操作を伴うため工程が煩雑であり、洗浄のために多量の
水を必要とする等の欠点を有している。
一方、過酸化水素法は直接五酸化アンチモン(SbgO
s)濃度30重量%程度の高濃度のpH1〜4の五酸化
アンチモンゾルが得られるが、このゾルはコロイド粒子
の形状が悪いため分散性が悪く、保存により凝集沈降し
やすく、又、表面活性が大きいため酸、アルカリ、無機
塩類、樹脂エマルジョン等との相溶性が悪いという欠点
を有している。過酸化水素法により得られる五酸化アン
チモンゾルの安定性を改良する方法として、五酸化アン
チモンゾルの製造時に二価の燐または砒素を含む酸をS
b1モルに対して0.01モル以上添加する方法が提案
されている(西独公開特許2931523号)、この反
応では燐酸によりアンチモン酸の重合が著しく抑制され
、ポリアンチモン酸イオンあるいは5mμ以下の微小五
酸化アンチモンコロイドが生成するため、得られるゾル
の粘度が非常に高く、また保存により著しく増粘する欠
点を有している。
s)濃度30重量%程度の高濃度のpH1〜4の五酸化
アンチモンゾルが得られるが、このゾルはコロイド粒子
の形状が悪いため分散性が悪く、保存により凝集沈降し
やすく、又、表面活性が大きいため酸、アルカリ、無機
塩類、樹脂エマルジョン等との相溶性が悪いという欠点
を有している。過酸化水素法により得られる五酸化アン
チモンゾルの安定性を改良する方法として、五酸化アン
チモンゾルの製造時に二価の燐または砒素を含む酸をS
b1モルに対して0.01モル以上添加する方法が提案
されている(西独公開特許2931523号)、この反
応では燐酸によりアンチモン酸の重合が著しく抑制され
、ポリアンチモン酸イオンあるいは5mμ以下の微小五
酸化アンチモンコロイドが生成するため、得られるゾル
の粘度が非常に高く、また保存により著しく増粘する欠
点を有している。
本発明者等はアンチモン酸アルカリを無機酸と反応させ
、得られた五酸化アンチモンゲルを分離、水洗後、有機
塩基で解膠して得た五酸化アンチモンゾル(pH4〜1
0.5)を陽イオン交換樹脂を充填したカラムを通すこ
とによりpHが1.5〜4のゾルを得ている(特開昭6
0−41536号)。この方法によるゾルは安定性に優
れているもの\、イオン交換の際の五酸化アンチモン(
Sbzos)濃度は15重量%が限度であり、イオン交
換樹脂の再生、洗浄及び廃液処理が必要になるため製造
コストが高くなる欠点を有している。
、得られた五酸化アンチモンゲルを分離、水洗後、有機
塩基で解膠して得た五酸化アンチモンゾル(pH4〜1
0.5)を陽イオン交換樹脂を充填したカラムを通すこ
とによりpHが1.5〜4のゾルを得ている(特開昭6
0−41536号)。この方法によるゾルは安定性に優
れているもの\、イオン交換の際の五酸化アンチモン(
Sbzos)濃度は15重量%が限度であり、イオン交
換樹脂の再生、洗浄及び廃液処理が必要になるため製造
コストが高くなる欠点を有している。
本発明の目的は上述した従来のpl(が1〜4の五酸化
アンチモンゾルの製造法の欠点を除いた、工業的な五酸
化アンチモンゾルの製造法にある。
アンチモンゾルの製造法の欠点を除いた、工業的な五酸
化アンチモンゾルの製造法にある。
(問題点を解決するための手段)
本発明者等は上記目的にかなう五酸化アンチモンゾルの
製造法を鋭意研究を重ねた結果、アンチモン酸アルカリ
を酸処理して得た五酸化アンチモンを燐酸で解膠するこ
とにより、目的とするpHが1〜4の五酸化アンチモン
ゾルを得られることを見出し゛た。
製造法を鋭意研究を重ねた結果、アンチモン酸アルカリ
を酸処理して得た五酸化アンチモンを燐酸で解膠するこ
とにより、目的とするpHが1〜4の五酸化アンチモン
ゾルを得られることを見出し゛た。
即ち、本発明はアンチモン酸アルカリと無機酸を反応さ
せて五酸化アンチモンゲルを生成させ、次いでこのゲル
を分離、水洗後、解膠し、五酸化アンチモンゾルを得る
方法において、アンチモン酸アルカリを化学量論比で0
.5〜5倍量の一価又は二価の無機酸と反応させ、反応
時及び/又は解膠時に燐酸をPgos/Sbgos重量
%が0.2〜5.0%になるように添加し、五酸化アン
チモンゾルのpHが1−4にすることを特徴とする五酸
化アンチモンゾルの製造法に関する。
せて五酸化アンチモンゲルを生成させ、次いでこのゲル
を分離、水洗後、解膠し、五酸化アンチモンゾルを得る
方法において、アンチモン酸アルカリを化学量論比で0
.5〜5倍量の一価又は二価の無機酸と反応させ、反応
時及び/又は解膠時に燐酸をPgos/Sbgos重量
%が0.2〜5.0%になるように添加し、五酸化アン
チモンゾルのpHが1−4にすることを特徴とする五酸
化アンチモンゾルの製造法に関する。
本発明の出発原料であるアンチモン酸アルカリは一般式
MtO−3bzos ・、x HzO(x = O〜6
)で示されるもので、MはNa、にのアルカリ金属を示
す。アルカリ金属としてはナトリウムが好ましくとりわ
けアンチモン酸ソーダ水和物Na。
MtO−3bzos ・、x HzO(x = O〜6
)で示されるもので、MはNa、にのアルカリ金属を示
す。アルカリ金属としてはナトリウムが好ましくとりわ
けアンチモン酸ソーダ水和物Na。
0 ・5btos ・68zO(SbgOs64〜65
重量%、NazO12〜13重量%、H!023〜24
重量%)が好ましい。
重量%、NazO12〜13重量%、H!023〜24
重量%)が好ましい。
本発明のアンチモン酸アルカリと酸の反応させる五酸化
アンチモンゲルの製造工程において使用可能な酸は塩酸
、硝酸、硫酸、スルファミン酸等の一価又は二価の無機
酸である。燐酸はアンチモン酸と同じく二価の酸である
ことがら五酸化アンチモンゲルを得ることができず、t
a酸アンチモン酸アルカリの水溶液となる。また、酸強
度が弱いと例えば、蟻酸、蓚酸等では目的とする五酸化
アンチモンゲルができない。
アンチモンゲルの製造工程において使用可能な酸は塩酸
、硝酸、硫酸、スルファミン酸等の一価又は二価の無機
酸である。燐酸はアンチモン酸と同じく二価の酸である
ことがら五酸化アンチモンゲルを得ることができず、t
a酸アンチモン酸アルカリの水溶液となる。また、酸強
度が弱いと例えば、蟻酸、蓚酸等では目的とする五酸化
アンチモンゲルができない。
本発明のアンチモン酸アルカリと上記の酸の反応におい
てアンチモン酸アルカリの濃度は反応液中で無水五酸化
アンチモン(SbgOs)として2〜40重量%が可能
である。2重量%以下では五酸化アンチモンゲルの生産
量が少なくなるため経済的ではない。40重量%以上で
は反応液中の固形分が60%以上になり反応が不均一と
なるため好ましくない、好ましくは無水五酸化アンチモ
ン(SbgOs)として6〜25重量%である。
てアンチモン酸アルカリの濃度は反応液中で無水五酸化
アンチモン(SbgOs)として2〜40重量%が可能
である。2重量%以下では五酸化アンチモンゲルの生産
量が少なくなるため経済的ではない。40重量%以上で
は反応液中の固形分が60%以上になり反応が不均一と
なるため好ましくない、好ましくは無水五酸化アンチモ
ン(SbgOs)として6〜25重量%である。
本発明のアンチモン酸アルカリと上記酸の反応において
酸の濃度は化学量論比で酸/アンチモン酸アルカリが0
.5〜5の範囲であり、好ましくは1〜゛3である。こ
こで化学量論比とは一価の場合は(HX)/2 (Mz
O−Sbgos ・XHtO)比(〔〕はモル数)、二
価の酸の場合は[Hz X)/ (MxO−3b to
s ・XHzO)比である。化学量論比0.5以下では
反応温度、アンチモン酸アルカリ濃度を高くしても目的
とする五酸化アンチモンゲルを得ることができない。ま
た、化学量論比5以上では生成した五酸化アンチモンゲ
ルが洗浄時に部分解膠してゾルが濾液中に流失しやすく
なるため生産性が悪くなる。
酸の濃度は化学量論比で酸/アンチモン酸アルカリが0
.5〜5の範囲であり、好ましくは1〜゛3である。こ
こで化学量論比とは一価の場合は(HX)/2 (Mz
O−Sbgos ・XHtO)比(〔〕はモル数)、二
価の酸の場合は[Hz X)/ (MxO−3b to
s ・XHzO)比である。化学量論比0.5以下では
反応温度、アンチモン酸アルカリ濃度を高くしても目的
とする五酸化アンチモンゲルを得ることができない。ま
た、化学量論比5以上では生成した五酸化アンチモンゲ
ルが洗浄時に部分解膠してゾルが濾液中に流失しやすく
なるため生産性が悪くなる。
本発明のアンチモン酸アルカリと上記酸の反応において
反応温度は室温から100℃であり、反応時間は0.5
時間以上が可能であり、粒子形状の良い五酸化アンチモ
ンゾルを得るためには反応温度は50℃以下で、反応時
間は10時間以内が好ましい。
反応温度は室温から100℃であり、反応時間は0.5
時間以上が可能であり、粒子形状の良い五酸化アンチモ
ンゾルを得るためには反応温度は50℃以下で、反応時
間は10時間以内が好ましい。
本発明の五酸化アンチモンゲルは反応により生成した粒
子径が5mμ〜20mμ程度の五酸化アンチモンコロイ
ドが系内の酸及びアルカリ金属塩のために著しく凝集し
、約3μ以上の凝集体粒子となって反応液中に沈降した
ものである。従うて・このゲルスラリーは加圧濾過、吸
引濾過、遠心濾過等の方法により極めて容易に分離する
ことができる。濾過後共存する酸およびアルカリ金属塩
を除去するために洗浄が必要となる。洗浄に際しては、
多量の水と接触により五酸化アンチモンゲルの部分的解
膠が起こるので洗浄は加圧濾過、吸引濾過、遠心濾過の
いずれの場合でも、反応液量の0.5〜4倍量の純水又
は蒸溜水で注水洗浄を速やかに行わなければならない。
子径が5mμ〜20mμ程度の五酸化アンチモンコロイ
ドが系内の酸及びアルカリ金属塩のために著しく凝集し
、約3μ以上の凝集体粒子となって反応液中に沈降した
ものである。従うて・このゲルスラリーは加圧濾過、吸
引濾過、遠心濾過等の方法により極めて容易に分離する
ことができる。濾過後共存する酸およびアルカリ金属塩
を除去するために洗浄が必要となる。洗浄に際しては、
多量の水と接触により五酸化アンチモンゲルの部分的解
膠が起こるので洗浄は加圧濾過、吸引濾過、遠心濾過の
いずれの場合でも、反応液量の0.5〜4倍量の純水又
は蒸溜水で注水洗浄を速やかに行わなければならない。
尚、本発明の方法で濾過、洗浄により濾液中に流失する
五酸化アンチモンは3重量%以下である。
五酸化アンチモンは3重量%以下である。
上記の濾過、洗浄で得られた五酸化アンチモンゲルのウ
ェットケーキは含水率が30〜40%でその約半分が結
晶水である。この五酸化アンチモンゲルのxvA回折パ
ターンは五酸化アンチモン水和物(sbzos・4Hz
O)と同じで、原料のアンチモン酸アルカリのX線回折
パターンは認められない、又、この五酸化アンチモンゲ
ルはアルカリ金属の残存が認められM t O/ S
b t Osモル比は0.1〜゛0.6である。
ェットケーキは含水率が30〜40%でその約半分が結
晶水である。この五酸化アンチモンゲルのxvA回折パ
ターンは五酸化アンチモン水和物(sbzos・4Hz
O)と同じで、原料のアンチモン酸アルカリのX線回折
パターンは認められない、又、この五酸化アンチモンゲ
ルはアルカリ金属の残存が認められM t O/ S
b t Osモル比は0.1〜゛0.6である。
この五酸化アンチモンゲルのウェットケーキを水に分散
した後、燐酸を添加し、50℃以上に加温し、解膠する
ことによりpHが1〜4の五酸化アンチモンゾルを得る
ことができる。
した後、燐酸を添加し、50℃以上に加温し、解膠する
ことによりpHが1〜4の五酸化アンチモンゾルを得る
ことができる。
燐酸を添加しないとこの五酸化アンチモンゲルはほとん
ど解膠せず、少量の燐酸の添加によりこのゲルがはり完
全に解膠するということは驚くべきことである。
ど解膠せず、少量の燐酸の添加によりこのゲルがはり完
全に解膠するということは驚くべきことである。
本発明の燐酸はオルト燐酸、ピロ燐酸、メタ燐酸、三燐
酸、四項酸等であり、市販工業製品として容易に入手で
きる。燐酸の中でもオルト燐酸が最も好ましい。
酸、四項酸等であり、市販工業製品として容易に入手で
きる。燐酸の中でもオルト燐酸が最も好ましい。
燐酸イオンはアルカリ金属イオンと結合するためアルカ
リイオンを含有する五酸化アンチモンゲルに燐酸を添加
すると、燐酸イオンは五酸化アンチモンゲルの五酸化ア
ンチモンコロイド(5mμ〜20mμ)の表面に強く吸
着される。燐酸を添加しないとこの五酸化アンチモンコ
ロイドどうしが加温による脱水縮合により強く結合し、
解膠し。
リイオンを含有する五酸化アンチモンゲルに燐酸を添加
すると、燐酸イオンは五酸化アンチモンゲルの五酸化ア
ンチモンコロイド(5mμ〜20mμ)の表面に強く吸
着される。燐酸を添加しないとこの五酸化アンチモンコ
ロイドどうしが加温による脱水縮合により強く結合し、
解膠し。
なくなるのに対して、燐酸イオンを吸着した五酸化アン
チモンコロイドは加温によっても脱水縮合が著しく抑制
され、更に加温によりコロイド表面層に生成する燐酸ア
ンチモン酸アルカリは水に可溶であることから加温によ
り解膠する。
チモンコロイドは加温によっても脱水縮合が著しく抑制
され、更に加温によりコロイド表面層に生成する燐酸ア
ンチモン酸アルカリは水に可溶であることから加温によ
り解膠する。
本発明において燐酸は五酸化アンチモンゲルに強く吸着
され、洗浄によっても除去されないことから少量の燐酸
をアンチモン酸アルカリと他の無機酸との反応時に添加
しても解膠時に添加した場合と全く同じ効果を示す。又
、同様に燐酸を反応時と解膠時の両方に添加することも
できる。
され、洗浄によっても除去されないことから少量の燐酸
をアンチモン酸アルカリと他の無機酸との反応時に添加
しても解膠時に添加した場合と全く同じ効果を示す。又
、同様に燐酸を反応時と解膠時の両方に添加することも
できる。
アンチモン酸アルカリと無機酸の反応時に燐酸を添加す
ることにより、生成する五酸化アンチモンゲル中に残存
するアルカリは燐酸無添加の場合よりも減少する(M
t O/ S b g Osモル比を小さくする。)。
ることにより、生成する五酸化アンチモンゲル中に残存
するアルカリは燐酸無添加の場合よりも減少する(M
t O/ S b g Osモル比を小さくする。)。
これはゲルの表面に燐酸が吸着されることによりイオン
交換体である五酸化アンチモンが溶液中のアルカリイオ
ンを構造内に取り込むのが抑制されているためである。
交換体である五酸化アンチモンが溶液中のアルカリイオ
ンを構造内に取り込むのが抑制されているためである。
本発明において、燐酸は解膠時に添加する場合、反応時
に添加する場合、その両方に添加する場合のいずれの場
合においても添加量は単独または合計量がP Z Os
/ S b z Os重量%で0.2〜5.0%であり
、好ましくは0.5〜2.0%である。
に添加する場合、その両方に添加する場合のいずれの場
合においても添加量は単独または合計量がP Z Os
/ S b z Os重量%で0.2〜5.0%であり
、好ましくは0.5〜2.0%である。
添加量が重量%で0.2%以下では解膠率が著しく低下
し凝集沈降物が増加する。又、5重量%以上では解膠は
するが五酸化アンチモンコロイドの粒子径が小さい上に
液中の燐酸が多くなるためにゾルの粘度が高くなり樹脂
エマルジョン、水溶性高分子、酸、アルカリなどとの相
溶性が悪くなるので好ましくない。
し凝集沈降物が増加する。又、5重量%以上では解膠は
するが五酸化アンチモンコロイドの粒子径が小さい上に
液中の燐酸が多くなるためにゾルの粘度が高くなり樹脂
エマルジョン、水溶性高分子、酸、アルカリなどとの相
溶性が悪くなるので好ましくない。
本発明において解膠の温度は60℃〜150℃であり、
オートクレーブによる解膠も可能であるが、経済的では
なく60〜100℃が好ましい。
オートクレーブによる解膠も可能であるが、経済的では
なく60〜100℃が好ましい。
解膠にようする時間は解膠温度、解Ft1度によるが、
0.5〜lO時間である。
0.5〜lO時間である。
本発明における解膠濃度は無水五酸化アンチモン(Sb
zOs)として2〜30重量%が可能である。解膠濃度
が低い場合には解膠ゾルを蒸発法、限外濾過法、逆浸透
法等の方法で濃縮することができる。濃度2%以下では
濃縮コストが高くなり、経済的でなく、又、30%以上
では解膠した五酸化アンチモンコロイドが再凝集して沈
降する傾向が大きくなるため好ましくない。
zOs)として2〜30重量%が可能である。解膠濃度
が低い場合には解膠ゾルを蒸発法、限外濾過法、逆浸透
法等の方法で濃縮することができる。濃度2%以下では
濃縮コストが高くなり、経済的でなく、又、30%以上
では解膠した五酸化アンチモンコロイドが再凝集して沈
降する傾向が大きくなるため好ましくない。
本発明で得た五酸化アンチモンゾルのpHは1〜4であ
るが、このゾルに水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、
モノエタノールアミン、第4級アンモニウムハイドロオ
キサイド、グアニジンハイドロオキサイド等の塩基を添
加することによりpHを4〜10.5にすることができ
るし、これを濃縮して五酸化アンチモン(SbzOs)
として30〜50重量%のゾルを得ることができる。
るが、このゾルに水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、
モノエタノールアミン、第4級アンモニウムハイドロオ
キサイド、グアニジンハイドロオキサイド等の塩基を添
加することによりpHを4〜10.5にすることができ
るし、これを濃縮して五酸化アンチモン(SbzOs)
として30〜50重量%のゾルを得ることができる。
本発明で得た五酸化アンチモンコロイドの粒子径は電子
顕微鏡による観測では5〜40mμで、粒子形状はほり
球状であり、粒子径分布も非常に小さい。
顕微鏡による観測では5〜40mμで、粒子形状はほり
球状であり、粒子径分布も非常に小さい。
本発明で得た五酸化アンチモンゾルはそのま\スプレー
ドライヤーにて乾燥することにより粉末にすることがで
き、塩ビ、ポリエステル樹脂等の難燃助剤として有効で
ある。また本発明の五酸化アンチモンゾルはアルコール
等との相溶性が良くアルコキシシリコーン系表面処理剤
等に添加すると皮膜の透明性が良くなる。
ドライヤーにて乾燥することにより粉末にすることがで
き、塩ビ、ポリエステル樹脂等の難燃助剤として有効で
ある。また本発明の五酸化アンチモンゾルはアルコール
等との相溶性が良くアルコキシシリコーン系表面処理剤
等に添加すると皮膜の透明性が良くなる。
次ぎに実施例によって本発明を更に詳細に説明する。し
かしながら本発明はこれらの実施例によって限定される
ものでない。尚、実施例で記す%は重量%であり、使用
したアンチモン酸ソーダは5bzOs64%、NazO
12,5%、Hzo23゜5%の組成のものである。
かしながら本発明はこれらの実施例によって限定される
ものでない。尚、実施例で記す%は重量%であり、使用
したアンチモン酸ソーダは5bzOs64%、NazO
12,5%、Hzo23゜5%の組成のものである。
実施例1
アンチモン酸ソーダ800gを純水830gに分散させ
、これを攪拌しながら35%塩酸420gを添加した後
、30℃に加温し、4時間反応させた。反応液中の五酸
化アンチモン濃度は5b20、として25.0%、塩酸
/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.27である。
、これを攪拌しながら35%塩酸420gを添加した後
、30℃に加温し、4時間反応させた。反応液中の五酸
化アンチモン濃度は5b20、として25.0%、塩酸
/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.27である。
次いで反応により生成した五酸化アンチモンゲルスラリ
ーを吸引濾過し、純水1800gを注水し、洗浄を行っ
た。
ーを吸引濾過し、純水1800gを注水し、洗浄を行っ
た。
得られた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ8゜30
g(SbzOs61.7%、N a z O3、7%
SH,034,8%、Na z O/ S b z O
sモル比0.313)を純水2490gに分散させ、攪
拌しながらこれに85%オルト燐酸8.5gを加え、8
0℃に加温し、2時間解膠を行った。@酸の添加量はP
2O5/Sb2O5bzos重量%は1.02%で解膠
率は98.5%であった。
g(SbzOs61.7%、N a z O3、7%
SH,034,8%、Na z O/ S b z O
sモル比0.313)を純水2490gに分散させ、攪
拌しながらこれに85%オルト燐酸8.5gを加え、8
0℃に加温し、2時間解膠を行った。@酸の添加量はP
2O5/Sb2O5bzos重量%は1.02%で解膠
率は98.5%であった。
得られたゾルは比重1.162、pH2,20、粘度1
0g cpSSbz0515.4%、Na、OQ、92
%、pzoso、t 6%、CC12001)p。
0g cpSSbz0515.4%、Na、OQ、92
%、pzoso、t 6%、CC12001)p。
粒子径20〜25mμ、粒子ばはソ゛球状であった。
又、このゾルは50℃1ケ月保存しても粘度の増大、沈
降物の生成は認められず安定であった。
降物の生成は認められず安定であった。
実施例2
実施例1と同一反応条件で得た五酸化アンチモンゲルウ
ェットケーキ(Sl)gos61.0%)415gを水
615gに分散させ、攪拌しながら85%オルト燐酸9
.0gを加え、75℃に加温し、3時間解膠を行った。
ェットケーキ(Sl)gos61.0%)415gを水
615gに分散させ、攪拌しながら85%オルト燐酸9
.0gを加え、75℃に加温し、3時間解膠を行った。
PtOs/5bzos重量%は2.19%で解膠率は9
9%であった。
9%であった。
得られたゾルは比重1.242、pH2,10、粘度3
0 cp、5btos24.4%、Na、01゜51%
、pzosO,53%、C13251)I)m。
0 cp、5btos24.4%、Na、01゜51%
、pzosO,53%、C13251)I)m。
粒子径10〜20mμであった。このゾルは50”CI
ケ月保存しても(粘度の増大、沈降物の生成は認められ
ず)安定であった。
ケ月保存しても(粘度の増大、沈降物の生成は認められ
ず)安定であった。
実施例3
アンチモン酸ソーダIQOOgを純水870gに分散さ
せ、これを攪拌しながら35%塩酸270g、85%オ
ルト燐酸5.4gを加え、40℃に加温し、6時間反応
させた。反応液中の五酸化アンチモン濃度は5bzOs
として29.8%、塩酸/アンチモン酸ソーダの化学量
論比は0.65、P2O5/Sb2OSb、o、重量%
は0.52%である。
せ、これを攪拌しながら35%塩酸270g、85%オ
ルト燐酸5.4gを加え、40℃に加温し、6時間反応
させた。反応液中の五酸化アンチモン濃度は5bzOs
として29.8%、塩酸/アンチモン酸ソーダの化学量
論比は0.65、P2O5/Sb2OSb、o、重量%
は0.52%である。
次いで反応により生成した五酸化アンチモンゲルスラリ
ーを吸引濾過し、純水3200gを注水し、洗浄を行っ
た。得られた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ10
50 g (S b、os61.0%、Na、05,5
%、H,033,4%、N a t O/ 5b2o、
モル比0.48)を純水4250gに分散させ、90℃
に加温し、5時間解膠を行った。解膠率は97%であっ
た。
ーを吸引濾過し、純水3200gを注水し、洗浄を行っ
た。得られた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ10
50 g (S b、os61.0%、Na、05,5
%、H,033,4%、N a t O/ 5b2o、
モル比0.48)を純水4250gに分散させ、90℃
に加温し、5時間解膠を行った。解膠率は97%であっ
た。
得られたゾルは比重1.125、pH3,15、粘度1
.5 cp、5btus 12.1%、Na、01゜1
1%、PzOs 0.063%、CI!3180ppm
、粒子径25〜30mμであった。このゾルは50℃1
ケ月保存しても粘度の増大、沈降物の生成は認められず
安定であった。
.5 cp、5btus 12.1%、Na、01゜1
1%、PzOs 0.063%、CI!3180ppm
、粒子径25〜30mμであった。このゾルは50℃1
ケ月保存しても粘度の増大、沈降物の生成は認められず
安定であった。
このゾル5300gにトリエタノールアミン60gを加
えpHを6.5に調整した後ロータリーエバツボレータ
−にて液温70℃で無水五酸化アンチモン(Sb2O,
)濃度50%まで濃縮した。
えpHを6.5に調整した後ロータリーエバツボレータ
−にて液温70℃で無水五酸化アンチモン(Sb2O,
)濃度50%まで濃縮した。
得られたゾルは比重1.910、pH6,5、粘度9.
5 c p、5btos49.5%であった。
5 c p、5btos49.5%であった。
実施例4
アンチモン酸ソーダ600gを純水1790gに分散さ
せ、これを攪拌しながら35%塩酸350g、85%オ
ルト燐酸3.0gを加え、25℃に加温し、4時間反応
させた。反応液中の5btO3濃度は14.0%、塩酸
/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.41、Pgo
s /5bzos重量%は0.48%である。次いで反
応により生成した五酸化アンチモンゲルスラリーを吸引
濾過し、純水4200gを注水し、洗浄を行った。得ら
れた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ650g(S
bzos59.1%、N a t O2、8%、Nat
O/5bzOsモ/Lz比0.247)を純水3300
gに分散させ、攪拌しながら85%オルト燐酸3゜5g
を添加し、80℃、2時間解膠を行った。解膠率は98
%であった。
せ、これを攪拌しながら35%塩酸350g、85%オ
ルト燐酸3.0gを加え、25℃に加温し、4時間反応
させた。反応液中の5btO3濃度は14.0%、塩酸
/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.41、Pgo
s /5bzos重量%は0.48%である。次いで反
応により生成した五酸化アンチモンゲルスラリーを吸引
濾過し、純水4200gを注水し、洗浄を行った。得ら
れた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ650g(S
bzos59.1%、N a t O2、8%、Nat
O/5bzOsモ/Lz比0.247)を純水3300
gに分散させ、攪拌しながら85%オルト燐酸3゜5g
を添加し、80℃、2時間解膠を行った。解膠率は98
%であった。
得られたゾルは比重1.105、pH1,98、粘度1
.4 c p、S bzos 9.71%、PzOs
/5btOs重量%1,04%、粒子径25〜35mμ
であった。粒子形状はほり球状であった。このゾルをエ
バポレーターにて90℃で五酸化アンチモン(SbzO
s)濃度20%まで:a縮した。得られたゾルは比重1
.222、pH1,95、粘度25cpであった。この
ゾルは保存によりチクソ性が出てくるが安定であった。
.4 c p、S bzos 9.71%、PzOs
/5btOs重量%1,04%、粒子径25〜35mμ
であった。粒子形状はほり球状であった。このゾルをエ
バポレーターにて90℃で五酸化アンチモン(SbzO
s)濃度20%まで:a縮した。得られたゾルは比重1
.222、pH1,95、粘度25cpであった。この
ゾルは保存によりチクソ性が出てくるが安定であった。
実施例5
アンチモン酸ソーダ480gを純水2420gに分散さ
せ、これを撹拌しながら40%硫酸380gを添加した
後、45℃に加温し、5時間反応させた。反応液中の5
bzOs濃度は9.36%、硫#1/アンチモン酸ソー
ダの化学量論比は1. 63である。次いで反応により
生成した五酸化アンチモンゲルスラリーを吸引濾過し、
純水3500gを注水し、洗浄を行った。得られた五酸
化アンチモンゲルウェットケーキ510 g(S b、
o、 60.2%)を純水1970gに分散させ、攪拌
しながら10%ピロ燐酸水溶液50gを添加し、100
℃、1時間解膠を行った。 P gos / S b
、Os重量%は1.30%で解膠率は99%であった。
せ、これを撹拌しながら40%硫酸380gを添加した
後、45℃に加温し、5時間反応させた。反応液中の5
bzOs濃度は9.36%、硫#1/アンチモン酸ソー
ダの化学量論比は1. 63である。次いで反応により
生成した五酸化アンチモンゲルスラリーを吸引濾過し、
純水3500gを注水し、洗浄を行った。得られた五酸
化アンチモンゲルウェットケーキ510 g(S b、
o、 60.2%)を純水1970gに分散させ、攪拌
しながら10%ピロ燐酸水溶液50gを添加し、100
℃、1時間解膠を行った。 P gos / S b
、Os重量%は1.30%で解膠率は99%であった。
得られたゾルは比重1.12B、pH2,50゜−粘度
1.6cp1.5bzOs12.1%、pJatoo。
1.6cp1.5bzOs12.1%、pJatoo。
81%、N a t O/ S b z OBモル比0
.349で粒子径20゛〜25mμ、粒子形状はほり球
状であった。このゾルは50℃1ケ月保存により増粘、
及び沈降物の生成が認められず安定であった。
.349で粒子径20゛〜25mμ、粒子形状はほり球
状であった。このゾルは50℃1ケ月保存により増粘、
及び沈降物の生成が認められず安定であった。
比較例1
アンチ”モン酸ソーダ800gを純水1680gに分散
させ、これを攪拌しながら35%塩酸510gを添加し
た後、30℃に加温し、4時間反応させた。反応液中の
五酸化アンチモン濃度はsbgosとして17.1%、
塩酸/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.54であ
る。次いで反応により生成した五酸化アンチモンゲルス
ラリーを吸引濾過し、純水2500gを注水し、洗浄を
行った。得られた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ
840 g(S b、Os61.0%、Nat03.4
%、pJ a 10 / S b t Osモル比0.
291)を純水4100gに分散させ、攪拌しながらこ
れに10%オルト燐酸4.0gを加え、80℃に加温し
、5時間解膠を行った。解膠時の五酸化アンチモン濃度
はsb、o、10.4%、燐酸の添加量はP2O5/S
b2O5bxos重量%で0.057%、解膠率は10
%であった。
させ、これを攪拌しながら35%塩酸510gを添加し
た後、30℃に加温し、4時間反応させた。反応液中の
五酸化アンチモン濃度はsbgosとして17.1%、
塩酸/アンチモン酸ソーダの化学量論比は1.54であ
る。次いで反応により生成した五酸化アンチモンゲルス
ラリーを吸引濾過し、純水2500gを注水し、洗浄を
行った。得られた五酸化アンチモンゲルウェットケーキ
840 g(S b、Os61.0%、Nat03.4
%、pJ a 10 / S b t Osモル比0.
291)を純水4100gに分散させ、攪拌しながらこ
れに10%オルト燐酸4.0gを加え、80℃に加温し
、5時間解膠を行った。解膠時の五酸化アンチモン濃度
はsb、o、10.4%、燐酸の添加量はP2O5/S
b2O5bxos重量%で0.057%、解膠率は10
%であった。
比較例2
比較例1と同じ反応条件で得た五酸化アンチモンゲルウ
ェットケーキ840gを純水335.0 gに分散させ
、次いで85%オルト燐酸45gを加え、85℃3時間
解膠を行った。解膠時の5b2oS濃度12.1%、燐
酸の添加量はpzos/5b805重量%で5.41%
、解膠率は99%であった。しかし、得られた五酸化ア
ンチモンゾルの粘度は110cpであり、50℃での保
存により顕著な増粘傾向を示した。
ェットケーキ840gを純水335.0 gに分散させ
、次いで85%オルト燐酸45gを加え、85℃3時間
解膠を行った。解膠時の5b2oS濃度12.1%、燐
酸の添加量はpzos/5b805重量%で5.41%
、解膠率は99%であった。しかし、得られた五酸化ア
ンチモンゾルの粘度は110cpであり、50℃での保
存により顕著な増粘傾向を示した。
比較例3
比較例1と同じ反応条件で得た五酸化アンチモンゲルウ
ェットケーキ420 g (S bto%61゜0%
)を純水1460gに分散させ、次いで85%オルト燐
酸4.0gを加え、40℃で10時間解膠を行った。し
かし、解膠は認められなかった。
ェットケーキ420 g (S bto%61゜0%
)を純水1460gに分散させ、次いで85%オルト燐
酸4.0gを加え、40℃で10時間解膠を行った。し
かし、解膠は認められなかった。
解膠時の5bzOs濃度13.6%、燐酸の添加量はP
z Os/ S b t Os重量%で0.96%で
ある。
z Os/ S b t Os重量%で0.96%で
ある。
Claims (1)
- アンチモン酸アルカリと無機酸を反応させて五酸化アン
チモンゲルを生成させ、次いでこのゲルを分離、水洗後
、解膠し、五酸化アンチモンゾルを得る方法において、
アンチモン酸アルカリを化学量論比で0.5〜5倍量の
一価又は二価の無機酸と反応させ、反応時及び/又は解
膠時に燐酸をP_2O_5/Sb_2O_5重量%が0
.2〜5.0%になるように添加し、五酸化アンチモン
ゾルのpHが1〜4にすることを特徴とする五酸化アン
チモンゾルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7071985A JPH0617233B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 五酸化アンチモンゾルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7071985A JPH0617233B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 五酸化アンチモンゾルの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61227918A true JPS61227918A (ja) | 1986-10-11 |
JPH0617233B2 JPH0617233B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=13439649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7071985A Expired - Fee Related JPH0617233B2 (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 五酸化アンチモンゾルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617233B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5190700A (en) * | 1988-02-25 | 1993-03-02 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Flame retardant for halogen-containing vinyl resins |
JP2001122621A (ja) * | 1999-08-16 | 2001-05-08 | Nissan Chem Ind Ltd | 変性金属酸化物ゾル及びその製造方法 |
EP1466867A2 (en) | 2003-03-27 | 2004-10-13 | Nissan Chemical Industries Ltd. | Diantimony pentoxide sol and method for its preparation |
JP2005015324A (ja) * | 2002-12-03 | 2005-01-20 | Nissan Chem Ind Ltd | 変性された酸化第二スズゾル、酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル及びその製造方法 |
US7309457B2 (en) | 2003-11-06 | 2007-12-18 | Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. | Chain inorganic oxide fine particle groups |
WO2008007708A1 (fr) | 2006-07-14 | 2008-01-17 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Procédé de fabrication d'un sol de composite oxyde de zirconium-oxyde d'étain modifié |
JP2010138040A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | 鎖状五酸化アンチモン微粒子の製造方法および該微粒子を含む被膜付基材 |
US7897138B2 (en) | 2004-09-21 | 2011-03-01 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Process for producing antimony pentaoxide |
JP2011063478A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | リン含有五酸化アンチモン微粒子および該微粒子を含む透明導電性被膜形成用塗布液ならびに透明導電性被膜付基材 |
WO2024209991A1 (ja) | 2023-04-03 | 2024-10-10 | 日産化学株式会社 | 導電性酸化第二スズ粒子を含む有機溶媒分散ゾル及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-04-03 JP JP7071985A patent/JPH0617233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5190700A (en) * | 1988-02-25 | 1993-03-02 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Flame retardant for halogen-containing vinyl resins |
JP2001122621A (ja) * | 1999-08-16 | 2001-05-08 | Nissan Chem Ind Ltd | 変性金属酸化物ゾル及びその製造方法 |
JP2005015324A (ja) * | 2002-12-03 | 2005-01-20 | Nissan Chem Ind Ltd | 変性された酸化第二スズゾル、酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル及びその製造方法 |
EP1466867A2 (en) | 2003-03-27 | 2004-10-13 | Nissan Chemical Industries Ltd. | Diantimony pentoxide sol and method for its preparation |
US7291652B2 (en) | 2003-03-27 | 2007-11-06 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Diantimony pentoxide sol and method for its preparation |
US7309457B2 (en) | 2003-11-06 | 2007-12-18 | Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd. | Chain inorganic oxide fine particle groups |
US7897138B2 (en) | 2004-09-21 | 2011-03-01 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Process for producing antimony pentaoxide |
WO2008007708A1 (fr) | 2006-07-14 | 2008-01-17 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Procédé de fabrication d'un sol de composite oxyde de zirconium-oxyde d'étain modifié |
US8034846B2 (en) | 2006-07-14 | 2011-10-11 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Method for producing modified zirconium oxide-tin oxide composite sol |
JP2010138040A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | 鎖状五酸化アンチモン微粒子の製造方法および該微粒子を含む被膜付基材 |
JP2011063478A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Jgc Catalysts & Chemicals Ltd | リン含有五酸化アンチモン微粒子および該微粒子を含む透明導電性被膜形成用塗布液ならびに透明導電性被膜付基材 |
WO2024209991A1 (ja) | 2023-04-03 | 2024-10-10 | 日産化学株式会社 | 導電性酸化第二スズ粒子を含む有機溶媒分散ゾル及びその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617233B2 (ja) | 1994-03-09 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |