JPS61221218A - カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JPS61221218A
JPS61221218A JP6301685A JP6301685A JPS61221218A JP S61221218 A JPS61221218 A JP S61221218A JP 6301685 A JP6301685 A JP 6301685A JP 6301685 A JP6301685 A JP 6301685A JP S61221218 A JPS61221218 A JP S61221218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
weight
acid
formula
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6301685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0554515B2 (ja
Inventor
Yasuo Matsuki
安生 松木
Masayuki Endo
昌之 遠藤
Yoshinobu Kariya
苅屋 義信
Shiyuichi Matsumoto
松本 脩一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP6301685A priority Critical patent/JPS61221218A/ja
Publication of JPS61221218A publication Critical patent/JPS61221218A/ja
Publication of JPH0554515B2 publication Critical patent/JPH0554515B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱硬化性樹脂組成物に関し、特に塗膜形成材
料として種々の塗膜物性に優れた熱硬化性樹脂組成物に
関する。
〔従来の技術〕
従来、各種物品の基体表面の劣化や損傷を防止するため
に、その表面に保護塗膜を形成することが広く行わ九で
いる。このような保護塗膜においては、基体への接着性
が高く、塗膜が平滑であり、高硬度で強靭であり、耐傷
性が高いこと、耐熱性および耐光性が高くて長期にわた
って変色などの変質をしないこと、耐水性および耐溶剤
性が優れること等の性能が要求される。
また、近年、カラーフィルターを備えた液晶表示素子や
固体撮像素子が種々発表されているが、これらのカラー
フィルターは、ガラス等の透明基体や固体撮像素子上に
1例えば9次のような工程を経て形成される。すなわち
、ポリビニルアルコール、グリユー、ゼラチン等に感光
性を付与し基体上に均一に塗布し、マスク露光法で1色
目のパターンのみ光硬化させ現像し、その他の部分を除
去する。このパターン部分に所定の分光特性を有する染
料で染色する1次いで透明な防染保護層を被覆する。2
色目のパターン部分についても同様の工程を用い染色し
、防染保護層を被覆する。3色目のパターン部分につい
ても同様の工程を用い染色し、最後に表面保護層を形成
する。二の防染保護層および表面保護層は、前記保護塗
膜に必要な性能、すなわち接着性、平滑性、強靭性、耐
熱性、耐光性、耐水性および耐溶剤性の他に、透明性お
よび染料に染色されないための耐染性等の性能が要求さ
れる。そして、さらに、これらの層となる材料は、防染
保護層および表面保護層を形成させるために、溶液とし
て塗布するが、均一な塗膜を形成させるためにスピンコ
ークによる回転塗布法を用いる場合があり、この塗布法
にも適することが要求される。
従来、塗膜形成材料の一つとしてポリスチレン。
ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が知られているが、
これらの塗膜は、基体との接着性、耐熱性および耐溶剤
性が低いという欠点を有する。また。
別の塗膜形成材料としてメラミン樹脂、エポキシ樹脂等
の熱硬化性樹脂が知られているが、これらの塗膜は硬く
てもろく、特に透明性と耐染性が低く、その上回転塗布
法には適しないという欠点を有する。さらに熱硬化性ア
クリル樹脂が塗膜形成材料として知られているが、その
塗膜は基体への接着性が低く、かつ回転塗布法には適し
ないという欠点を有する。
また、カラーフィルターの製造における保護層形成材料
として、特に、環化ゴムと増感剤を組合わせたものやポ
リメタクリル酸メチルが提案されている(特開昭59−
49507号公報)、シかし、これらの材料で保護層を
形成しても、保護層に求められる前記の諸性能がバラン
スよく備わった保護層を得ることはできず、特に、環化
ゴムと増感剤からなる材料は、透明性、耐熱性等が劣り
、またポリメタクリル酸メチルは染色基質層との溶着性
および耐熱性が劣るため、満足できるカラーフィルター
を得ることができないという問題点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように、従来の塗膜形成材料では前記の要求諸特性
がバランスよく満たされた塗膜を得ることができず、と
りわけ接着性、透明性、耐水性。
耐溶剤性および耐染性を調和させることが困難であり、
さらに回転塗布法には適しないものが多かった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、平滑
、強靭で耐熱性および耐光性が高いうえに、基体等への
接着性、透明性、耐水性、耐溶剤性および耐染性のいず
れの点でも優れている塗膜を形成でき、かつ該塗膜の硬
度が高く、しかも回転塗布法に適したカラーフィルター
の保護層形成材料として好適な熱硬化性樹脂組成物を提
供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記の問題点を解決する手段として、(A)
一般式(I): す 〔式中 R1は水素原子または低級アルキル基であり、
nは1〜5の整数である〕 で表わされる単量体化合物に由来する単量体二ニットと 一般式(■): cH2=c coo CnHzn−8i(OR3)3 
  ・・・(II)〔式中、R2は水素原子または低級
アルキル基であり、R3は低級アルキル基であり、nは
1〜5の整数である〕 で表わされる単量体化合物に由来する単量体二ニットと
を含有する共重合体、および (B)多価カルボン酸および多価カルボン酸の無水物か
ら選ばれる少なくとも1種 を含んでなる熱硬化性樹脂組成物を提供するものである
本発明の組成物の(A)成分である重合体としては、一
般式(1)の化合物と一般式(■)の化合物との共重合
体、および一般式(1)の化合物と一般式(It)の化
合物とその他の重合性単量体とからなる共重合体を挙げ
ることができる。
一般式(I)の化合物の具体例としては、アクリル酸グ
リシジル、メタクリル酸グリシジル、α−エチルアクリ
ル酸グリシジル、α−n−プロピルアクリル酸グリシジ
ル、α−n−ブチルアクリル酸グリシジル、アクリル酸
−3,4−エポキシブチル、メタクリル酸−3,4−エ
ポキシブチル、メタクリル酸−4,5−エポキシペンチ
ル、アクリル酸−8,7−エポキシペンチル、メタクリ
ル酸−6,7−エポキシペンチル、α−エチルアクリル
酸−6゜7−エポキシペンチル等が挙げることができる
これらの化合物の中でも、一般式(1)においてRが水
素原子、メチル基またはエチル基が好ましく。
nは1または2が好ましい。
一般式(II)の化合物の具体例としては、2−アクリ
ロイルオキシエチルトリメトキシシラン、2−アクリロ
イルオキシトリエトキシシラン、2−メタクリロイルオ
キシトリメトキシシラン、2−メタクリロイルオキシト
リエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、3−アクロイロキシエチルトリメト
キシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリプロ
ポキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロビルトリ
メトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルト
リエトキシシラン、3−(α−エチルアクリロイルオキ
シ)プロピルトリメトキシシラン、4−メタクリロイル
オキシブチルトリメトキシシラン、4−メタクリロイル
オキシブチルトリプロポキシシラン等を挙げることがで
きる。これらの化合物の中でも、好ましい化合物は、2
−メタクリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、2
−アクロイロキシエチルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−ア
クリロイルオキシエチルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−ア
クリロイルオキシプロピルトリエトキシシランである。
(A)成分の共重合体において、一般式(1)の化合物
に由来する単量体ユニットは60重量%以上、一般式(
n)の化合物に由来する単量体ユニットは0.1重量%
以上であることが好ましい、一般式(I)の化合物に由
来する単量体ユニットが60重量%未満であると、耐熱
性の優れた塗膜が得られにくく、一般式(If)の化合
物に由来する単量体ユニットが0.1重量ぶ未満である
と、基体に対する接着性が不十分である。
(A)成分の共重合体の製造において用いる一般式(I
)および(II)の単量体化合物以外の他の重合性単量
体化合物としては、例えばアクリル酸メチル、メタクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸フェニル等のアクリル酸もしくはメタクリル酸のエ
ステル、;スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルナフタレン等のビニル芳香族化合物を
挙げることができる。これらの重合性単量体のうちでも
、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルを用いる
ことが、より強靭で透明性の高い塗膜を形成する点にお
いて特に好ましい。しかし、これらの他の重合性単量体
化合物に由来する単量体ユニットは、(A)成分の共重
合体において30重量%を超えない範囲であることが望
ましい。これらの含量が30重量%を超えると、基板に
対する接着性が低下するのみでなく1回転塗布法により
均一で平滑な塗膜を形成することが困難となる。
また1重合性単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、メタクリ酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキ
シエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、メタ
クリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−
ヒドロキシブチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシブチ
ル等の官能性アクリル化合物;ブタジェン、イソプレン
、ピペリレン、ジメチルブタジェン等のジエン系化合物
を使用することもできるが、これらに由来する単量体ユ
ニットの含量は(A)成分の重合体の5重量%を超えな
い範囲であることが望ましい。これらの含量が5重量%
を超えると、基体に対する接着力が低下する。(A)成
分の共重合体の共重合形態は特に制限されず、付加重合
によるランダム共重合体、ブロック共重合体等のいずれ
でもよく、また共重合方法も溶液重合法、乳化重合法等
のいずれでもよい。
(A)成分の共重合体の分子量は1本発明組成物を基体
に均一な膜として塗布することができる限り特に限定さ
れないが、通常ポリスチレン換算重量平均分子量が5,
000〜500,000であり、形成する塗膜の厚さ、
塗布方法等の塗膜形成の目的や条件に応じて適宜選択す
ることができる。
本発明の組成物は、前記(B)成分として多価カルボン
酸および多価カルボン酸無水物から選ばれる少なくとも
1種を含有する。該多価カルボン酸の具体例としては、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ブタンテトラカル
ボン酸、マレイン酸、イタコン酸等の脂肪族多価カルボ
ン酸;ヘキサヒドロフタル酸、1,2−シクロヘキサン
カルボン酸、1.2.4−シクロヘキサントリカルボン
酸、シクロペンタンテトラカルボン酸等の脂環式多価カ
ルボン酸およびフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
、1.2,3−トリカルボキシルベンゼン、1,2.3
− トリカルボキシル−4−メチルベンゼン、1,2.
3− トリカルボキシル−5−メチルベンゼン、1,2
.3−トリカルボキシル−4−フェニルベンゼン、1,
2.3−トリカルボキシル−5−フェニルベンゼン、1
,2.4−トリカルボキシルベンゼン(すなわち、トリ
メリット酸)、1,2.4−トリカルボキシル−3−メ
チルベンゼン、1,2.4− hリカルボキシルー3−
フェニルベンゼン、1,2.4− トリカルボキシル−
5−メチルベンゼン、1,2.4− トリカルボキシル
−5−フェニルベンゼン、1,2.4−トリカルボキシ
ル−6−メチルベンゼン、1,2.4−トリカルボキシ
ル−6−フェニルベンゼン、1,2,3.4−テトラカ
ルボキシルベンゼン、1,2,3.4−テトラカルボキ
シル−5−メチルベンゼン、1,2,3.4−テトラカ
ルボキシル−5−フェニルベンゼン、1,2,3.5−
テトラカルボキシルベンゼン、1,2,3.5−テトラ
カルボキシル−4−メチルヘンセン、1,2,3.5−
テトラカルボキシル−4−フェニルベンゼン、1,2,
4.5−テトラカルボキシルベンゼン(すなわちピロメ
リット酸)等のベンゼン誘導体; 1.2.3− トリカルボキシルナフタレン、1,2.
4−トリカルボキシルナフタレン、1,2.5−トリカ
ルボキシルナフタレン、1,2.6−トリカルボキシル
ナフタレン、1,2.7− トリカルボキシルナフタレ
ン、l。
2.8−トリカルボキシルナフタレン、1,2,3.4
−テトラカルボキシルナフタレン、 1,2,3.5−
テトラカルボキシルナフタレン、1,2,3.6−テト
ラカルボキシルナフタレン、1,2,3.7−テトラカ
ルボキシルナフタレン、1,3,5.6−テト°ラカル
ボキシルナフタレン、 1,3,5.7−テトラカルボ
キシルナフタレン、l。
4.5.6−テトラカルボキシルナフタレン、1,4,
5.7−テトラカルボキシルナフタレン、1,4,5.
8−テトラカルボキシルナフタレン、等のナフタレン誘
導体; 2.2.3− トリカルボキシルベンゾフェノン1.2
,3゜3−トリカルボキシルベンゾフェノン、 2,3
.4−トリカルボキシルベンゾフェノン、2,3.4−
 トリカルボキシルベンゾフェノン、3,3.4− ト
リカルボキシルベンゾフェノン、 3,4.4−トリカ
ルボキシルベンゾフェノン、2,3.4− トリカルボ
キシルベンゾフェノン、2,3.6− トリカルボキシ
ルベンゾフェノン、2.3,4.5−テトラカルボキシ
ルベンゾフェノン、2゜3.5.6−テトラカルボキシ
ルベンゾフェノン、2.2’。
3.3′−テトラカルボキシルベンゾフェノン、2,3
゜3′、5−テトラカルボキシルベンゾフェノン、3.
3’。
4.4′−テトラカルボキシルベンゾフェノン、3.3
’。
4.5′−テI・ラカルボキシルベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン誘導体等の芳香族多価カルボン酸を挙げる
ことができ、該多価カルボン酸無水物としては、前記例
示化合物の無水物を挙げることができ、好ましくは芳香
族多価カルボン酸または芳香族多価カルボン酸無水物で
ある。
上記の多価カルボン酸および多価カルボン酸無水物は、
1種単独でも2種以上の組合せでも用いることかできる
本発明の組成物における(B)成分の配合量は、(A)
成分である重合体100重量部当り0.01〜50重量
部の範囲であり、好ましくは1〜50重量部である。
(B)成分の配合量が0.01重量部未満であると、硬
化が不十分となって強固な塗膜を形成することができず
、また50重量部を超えると塗膜の基体への接着性が低
下する上に回転塗布法により均一で平滑な塗膜を形成す
ることが困難である。
本発明の組成物には、前記(A)成分および(B)成分
以外の成分を添加することができる。このような成分と
しては、 (C)前記一般式(1)の単量体化合物に由来する単量
体ユニットを例えば60重量%以上含有する(共)重合
体を挙げることができる。
この(C)成分が共重合体である場合に、一般式(1)
の単量体化合物と共重合される単量体化合物としては、
前記(A)成分の共重合体の製造において用いられると
同様の一般式(1)および(II)の化合物以外の重合
性単量体化合物を挙げることができる。
上記の重合性単量体化合物と一般式(1)の化合物の共
重合体の共重合形態も特に制限されず、付加重合による
ランダム共重合体、ブロック共重合体等のいずれでもよ
く、また共重合方法も溶液重合法、乳化重合法等のいず
れでもよい。
(C)成分の(共)重合体の分子量は、特に限定されな
いが、通常ポリスチレン換算重量平均分子量が5 、0
00〜300,000であり、形成する塗膜の厚さ、塗
布方法等の塗膜形成の目的や条件に応じて適宜選択する
ことができる。
(C)成分の(共)重合体の添加量は通常(A)成分の
共重合体100重量部あたりs、ooo重量部以下程度
である。
本発明の組成物には、上述した(A)〜(C)の成分の
ほかに、必要に応じて、例えば老化防止剤、紫外線吸収
剤等の安定剤を透明性を損わない程度に添加することが
できる。なお、塗膜の目的によって透明性が求められな
い場合には、顔料、塗料、充填剤等を配合することがで
きるが、その場合でもその他の諸特性は何ら損われない
本発明の組成物は、上記諸成分を均一に混合することに
より得られる。これらの成分を混合する方法としては、
通常、これらの成分を適当な溶媒に溶解することによっ
て混合する溶液混合法が好ましい。溶液混合に用いる溶
媒としては、上記各成分を溶解し、かつこれらの成分と
反応しないものであれば、特に限定されるものではなく
、種々の溶媒を使用することができ、具体例としては、
アセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピル
ケトン、メチルイソプロピルケトン、メチル−n−ブチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−アミ
ルケトン、メチル−〇−へキシルケトン、ジエチルケト
ン、エチル−〇−ブチルケトン、ジ−n−プロピルケト
ン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ホロン等
のケトン系溶媒; エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエ
ーテル、ジイソアミルエーテル、エチレングリコールジ
メチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル
、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレン
グリコール、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸−n−ブ
チル、酢酸エチル、酢酸 n−プロピル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸 n−メチル、酢酸−n−アミル、エチレン
グリコール、ジメチルエーテルアセタート、エチレング
リコールモノエチルエーテルアセタート、ジエチレング
リコールモノメチルエーテルアセタート、ジエチレング
リコールモノエチルエーテルアセタート等のエステル系
溶媒を挙げることができる。
本発明の組成物を溶液混合により調製する場合の混合順
序は特に限定するものではなく、例えば全成分を同時に
溶媒に溶解して本発明の組成物の溶液を調製してもよい
し、必要に応じて各成分を別々に同一または異種の溶媒
に溶解して2以上の溶液とし、これらの溶液を混合して
本発明の組成物の溶液を調製してもよい1例えば(B)
成分の溶液と残りの他の成分の溶液の2種とを調製して
おき、使用直前に所望の比率で混合することによって、
各成分の長期にわたる貯蔵安定性を向上させたり、2種
の溶液の混合比率をかえるだけで、目的に応じ簡単に塗
膜性能を変化させることが可能になる。
組成物溶液の濃度は、特に限定されるものではなく、使
用目的に応じて適宜選定することができるが、一般的に
は5〜50重量%程度で使用する。
上記のようにして調製した本発明の組成物の溶液を基体
表面に塗布し、加熱により硬化させることにより所要の
塗膜を得ることができる。
本発明の組成物の溶液を基体表面に塗布する方法は特に
限定されず1例えばスプレー法、ロールコート法、回転
塗布法など各種の方法を用いることができ、本発明の組
成物が回転塗布法にも適している点は本発明の特長の一
つである。
本発明組成物の熱硬化条件は、組成物の各成分の具体的
種類、配合割合等によって適宜選択されるが、通常80
〜250℃で15分〜10時間程度である。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
実施例1 メタクリル酸グリシジル75重量部と3−メタクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン25重量部の共重
合体(ポリスチレン換算重量平均分子量約45,0oO
) 10.2gをエチルセロソルブアセテート95gに
溶解した。かくして得られた溶液にトリメリット酸0.
5gを加え、均一に混合するまでかきまぜた。かくして
得られた溶液を孔径0.2μ■のフィルターでろ過した
のち、スピンコーターを用いてガラス板上に回転数3.
OOOrpmで回転塗布した。塗布後ガラス板を150
℃のクリーンオーブン中にて30分間熱処理し塗膜を硬
化させた。得られた塗膜の表面は、極めて滑らかであり
、膜荒れは全く見られなかった。触針式膜厚計(タリス
テップ〔ホブソン・テーラ−社製〕)によって測定した
膜厚は0.35μmであった。
以上のようにして作製した塗膜につき以下の試験を行な
った。まず上記の方法で塗膜をつけたガラス板の吸収ス
ペクトルを、塗布したものと同じガラス板を対照として
測定した。 350n1〜800nmの全領域において
光線透過率は95%以上であった。
次にこのガラス板に塗布硬化した塗膜の接着性を調べる
ためにテープ剥離によるゴバン目試験(JISに−54
00)を行なった。その結果剥離は全く認められなかっ
た。またこのガラス板を沸騰水中に入れて5時間放置し
たのち、同様にしてゴバン目試験を行なったが、この場
合も剥離は全く見られなかった。また、上記の塗膜つき
のガラス板をトルエン中に入れて、5時間加熱還流した
のちゴバン目試験を行なったが、この場合も剥離は全く
認められなかった。また、上記と同様にして作製した塗
膜つきのガラス板を200℃のギヤオーブン中で200
時間熱処理した結果、塗膜にクラックの入ることはなく
、また吸収スペクトルの変化も認められなかった。
さらに、上記と同様にして作製した塗膜つきのガラス板
を下記の組成の染色浴中に入れ100℃で30分間放置
したのち、ガラス板をとり出して、よく水洗し乾燥した
のち、塗膜の様子を目視で調べたが、クラックや膜荒れ
等の異常は認められず、また塗膜は無色透明のままで全
く染色されていなかった・ 染色浴 酸性染料(カヤノールミリングレッドR3−125〔日
本化薬製〕)      ・・・ 2g酢   酸  
                 ・・・ 2g蒸留
水        ・・・100g以上の結果から本発
明の組成物の塗膜が平滑であり、透明性、接着性、耐水
性、耐溶剤性、耐熱性および耐染性に極めてすぐれてい
ることが明らかである。
実施例2 メタクリル酸グリシジル75重量部と3−メタクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン25重量部の共重
合体(ポリスチレン換算重量平均分子量約45,000
)44gとポリメタクリル酸グリシジル(ポリスチレン
換算重量平均分子量約80,000) 6gとをエチル
セロソルブアセテート95gに溶解し、さらにトリメリ
ット酸0.5gを加え、実施例1と同様に組成物溶液を
調製した。
次いで実施例1と同様にしてガラス板上に膜厚0.35
μmの塗膜を形成した。得られた塗膜について実施例1
と同じ試験を行なった結果は表1に示す通りであった。
実施例3 実施例2におけるメタクリル酸グリシジルと3−メタク
リロイルオキシプロピルトリメトキシシランの共重合体
4.8gにかえてメタクリル酸−3,4−エポキシブチ
ル80重量部と2−メタクリロイルオキシエチルトリメ
トキシシラン20重量部の共重合体(ポリスチレン換算
重量平均分子量約50,000)5.0gを用い他は実
施例1と同様にして組成物溶液を調製した0次いで実施
例1と同様にしてガラス板上に膜厚0.42μmの塗膜
を形成した。得られた塗膜について実施例1と同じ試験
を行なった結果は表1に示す通りであった。
実施例4 実施例2におけるメタクリル酸グリシジルと3−メタク
リロイルオキシプロピルトリメトキシシランの共重合体
4.8gにかえて、メタクリル酸グリシジル70重量部
とメタクリル酸第3ブチル27重量部と3−メタクロイ
ロキシプロピルトリメトキシシラン3重量部の共重合体
(ポリスチレン換算重量平均分子量約50,000) 
5.0gを用い、他は実施例1と同様にして組成物溶液
を調製した1次いで実施例1と同様にしてガラス板上に
膜厚0.40μ禦の塗膜を形成させた。塗膜の表面は非
常に平滑であった。
得られた塗膜について実施例1と同じ試験を行なった結
果は表1に示す通りであった。
実施例5 実施例2におけるトリメリット酸0.5gをピロメリッ
ト酸0.3gにかえて、他は実施例2と同様にして組成
物溶液を調製した0次いで実施例1と同様にしてガラス
基板上に0.32μ腸の塗膜を形成させた。得られた塗
膜について実施例1と同じ試験を行なった結果は表1に
示す通りであった。
実施例6 実施例2におけるポリメタクリル酸グリシジルに代えて
、メタクリル酸グリシジル62重量部とメタクリル酸第
3ブチル38重量部の共重合体(ポリスチレン換算重量
平均分子量150,000)6.0gを用い、他は実施
例1と同様にして組成物溶液を調製し、ガラス基板上に
膜厚0.40μmの塗膜を形成した。
得られた塗膜について実施例1と同様の試験をした結果
は表1に示す通りであった。
比較例1 実施例2におけるメタクリル酸グリシジルと3−メタク
リロイルオキシプロピルトリメトキシシランの共重合体
4.8gにかえて、メタクリル酸グリシジル75重量部
とメタクリル酸メチル25重量部の共重合体(ポリスチ
レン換算重量平均分子量50.000)5.0gを用い
、他は実施例1と同様にして、ガラス基板上に膜厚0.
38μ閣の塗膜を形成した。
得られた塗膜について実施例1と同様の試験を行なった
結果は表1に示す通りであった。
〔発明の効果〕
本発明の組成物は常温における安定性に優れているため
、1波型熱硬化性樹脂組成物として調製するのに有利で
ある。
本発明の組成物を硬化させて得られる塗膜は、紫外線か
ら可視の領域にわたる広い範囲の波長域において高い光
線透過率を有して透明性に優れているほか、ガラス、金
属、プラスチック等の種々の材料からなる基体に対して
優れた接着性を示す。
また、この塗膜は平滑性が高く、高硬度で強靭であるた
め耐傷性が高く、耐光性および耐熱性に優れており、長
期にわたる使用によっても変色などの変質を起すことが
なく、さらに、耐水性、耐溶剤性および耐染性にも優れ
たもので、かつ硬度の高いものである。これらの特徴に
より、本発明の組成物により形成される塗膜は、各種物
品の基体表面の保護塗膜として有用であるのみならず、
色分離フィルターの防染保護層、表面保護層等として極
めて好適であり、色の鮮明度や明るさに優れ。
信頼性の高い色分離フィルターを得ることができる。
本発明の組成物により得られる塗膜は、上述のように要
求諸特性がバランスよく、いずれも良好であることが大
きな特徴である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は水素原子または低級アルキル基であり
    、nは1〜5の整数である〕 で表わされる単量体化合物に由来する単量体ユニットと 一般式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 〔式中、R^2は水素原子または低級アルキル基であり
    、R^3は低級アルキル基であり、nは1〜5の整数で
    ある〕 で表わされる単量体化合物に由来する単量体ユニットと
    を含有する共重合体、および (B)多価カルボン酸および多価カルボン酸の無水物か
    ら選ばれる少なくとも1種 を含んでなる熱硬化性樹脂組成物。
JP6301685A 1985-03-27 1985-03-27 カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物 Granted JPS61221218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6301685A JPS61221218A (ja) 1985-03-27 1985-03-27 カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6301685A JPS61221218A (ja) 1985-03-27 1985-03-27 カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61221218A true JPS61221218A (ja) 1986-10-01
JPH0554515B2 JPH0554515B2 (ja) 1993-08-12

Family

ID=13217099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6301685A Granted JPS61221218A (ja) 1985-03-27 1985-03-27 カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61221218A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512402A (ja) * 2003-11-17 2007-05-17 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト エポキシ官能性およびシラン官能性のオリゴマーおよびポリマーの加水分解物および/または縮合物、ならびに、それらの製造および使用
JP2012077236A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Jnc Corp 熱硬化性着色組成物及びそれを焼成して得られる硬化膜

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58164659A (ja) * 1982-03-26 1983-09-29 Dainippon Ink & Chem Inc 粉体塗料用樹脂組成物
JPS5924767A (ja) * 1982-08-02 1984-02-08 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 架橋性接着剤
JPS59118243A (ja) * 1982-12-22 1984-07-07 Nissan Motor Co Ltd 鋳砂粘結用組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58164659A (ja) * 1982-03-26 1983-09-29 Dainippon Ink & Chem Inc 粉体塗料用樹脂組成物
JPS5924767A (ja) * 1982-08-02 1984-02-08 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 架橋性接着剤
JPS59118243A (ja) * 1982-12-22 1984-07-07 Nissan Motor Co Ltd 鋳砂粘結用組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007512402A (ja) * 2003-11-17 2007-05-17 ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト エポキシ官能性およびシラン官能性のオリゴマーおよびポリマーの加水分解物および/または縮合物、ならびに、それらの製造および使用
JP4823915B2 (ja) * 2003-11-17 2011-11-24 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エポキシ官能性およびシラン官能性のオリゴマーおよびポリマーの加水分解物および/または縮合物、ならびに、それらの製造および使用
JP2012077236A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Jnc Corp 熱硬化性着色組成物及びそれを焼成して得られる硬化膜

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0554515B2 (ja) 1993-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06507201A (ja) 弗素化高分子組成物
CN1978519B (zh) 树脂组合物、彩色滤光片保护膜的形成方法以及彩色滤光片保护膜
CN101842422A (zh) 光学膜及制备该光学膜的方法
TW200946597A (en) Organic-inorganic complex resin composition adapted for protection layer
CN101165091A (zh) 热固性树脂组合物、滤色片保护膜及其形成方法
WO1996034303A1 (fr) Materiau permettant de realiser un film protecteur filtrant les couleurs et film protecteur filtrant ainsi les couleurs
JPS60217230A (ja) 熱硬化性組成物
JPS61221218A (ja) カラーフィルター保護膜形成用熱硬化性樹脂組成物
JPS61252225A (ja) 熱硬化性重合体組成物
JP2001329112A (ja) シランカップリング剤、硬化性樹脂溶液組成物、及びそれからなる機能性硬化物
JPS60216307A (ja) カラーフイルターの製法
EP1138731B1 (en) Coating composition
JP3901242B2 (ja) 樹脂組成物、カラーフイルター保護膜用樹脂組成物及びその硬化物
JPH04272978A (ja) コーティング用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
TW202037490A (zh) 積層體及其製法、光學膜的形成方法、偏光膜及其製法、圓偏光板、液晶顯示元件的製法
JPH10186652A (ja) 硬化塗膜用樹脂組成物、これを用いたカラーフィルタ保護膜、カラーフィルタおよび液晶表示素子
JPH04315103A (ja) コーティング用樹脂組成物及びカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
JPH0593047A (ja) 熱硬化性重合体組成物
JPH115816A (ja) カラーフィルタ表面保護材用組成物
JPH10212448A (ja) 硬化塗膜用樹脂組成物、これを用いたカラーフィルタ保護膜、カラーフィルタおよび液晶表示素子
JPH04272976A (ja) コーティング用樹脂組成物およびこれを用いたカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
JPH04315101A (ja) コーティング用樹脂組成物及びカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物
JPH04133001A (ja) カラーフィルターの表面保護材および表面保護層の形成法
JPH0371446B2 (ja)
JPH04315102A (ja) コーティング用樹脂組成物及びカラーフィルタ保護膜用樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term