JPS61219745A

JPS61219745A - 封着用複合合金

Info

Publication number: JPS61219745A
Application number: JP60059300A
Authority: JP
Inventors: Shigemichi Sugiura; 杉浦　重道; Masakazu Umeda; 梅田　正和
Original assignee: Sumitomo Special Metals Co Ltd
Current assignee: Proterial Ltd
Priority date: 1985-03-23
Filing date: 1985-03-23
Publication date: 1986-09-30
Also published as: JPH0479457B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】利用産業分野この発明は、封着用複合合金板、特に、ディスプレイ等
の表示管用電極等に使用される封着用複合合金板に係り
、電極等の作製時における酸化被膜の除去や不要部分の
切削加工工程が省略あるいは簡単になる封着用複合合金
に関する。

背景技術一般に、ディスプレイ等の表示管用電極に使用される封
着用合金は、 ■その熱膨張係数が軟質ガラスの熱膨張係数と近似する
こと、 ■酸化被膜の素地との密着性が良好なること■打抜き性
、加工性のすぐれていること、等の特性を満足すること
が要求され、現在、封着用合金としては、１５〜３０Ｃ
ｒ　−Ｆａ金合金、４０〜４８ＮＬ　−４〜８Ｃｒ−Ｆ
ａ金合金使用されている。

この封着用合金は、所要板厚に圧延したのち、所要寸法
、形状に打抜き加工またはエツチング加工後、例えば、
表示管用電極を作製する場合は、表示管のガラス部に封
着されるリード部に、ガラスとの密着性を改善するため
に、封着用合金板を、露点＋１０℃〜＋４０℃の湿潤Ｈ
２雰囲気中で、１０００’Ｃ〜１２５０°Ｃの予備酸化
被膜処理を施すが、板金面に酸化被膜が形成され、不要
となる封入側リード部及び外部リード部表面の酸化被膜
を除去するため切削加工する必要がある。

しかし、上記の合金板は極薄厚みであり、かつ酸化被膜
の組織が緻密で強固に被着していることから、その切削
加工には多大の工程と時間を要していた。

発明の目的この発明は、ディスプレイ等の表示管用電極等に使用さ
れる封着用複合合金板を目的とし、電極等の作製時にお
ける酸化被膜の除去や不要部分の切削加工工程が省略で
きるかあるいは簡単になる封着用複合合金板を目的とし
ている。

発明の構成と効果この発明は、少なくとも１枚のＣｒ含有封着合金板と予
備酸化被膜処理による酸化被膜を生成しない金属または
合金板を、相互に厚み側側面で溶着並列したことを特徴
とする封着用複合合金である。

この発明による封着用複合合金は、第２図に示す如く、
用途、目的に応じて種々の寸法、形状。

配列で、Ｃｒ含有封着合金板と予備酸化被膜処理による
酸化被膜を生成しない金属または合金板を、交互に厚み
側側面で溶着並列するもので、ガラスとの密着性改善の
ための予備酸化被膜処理を施しても所要の封着合金部分
のみに酸化被膜が形成されるため、従来不可避であった
酸化被膜の除去や不要部分の切削加工工程が省略あるい
は簡略化できる。

したがって、リードスイッチ用リード片の場合、磁気特
性、めっき性、封着性が共に具備されていることが求め
られていたため、従来では、材料選定が甚だ困難であり
、いずれかの特性を犠牲にせざるを得なかったが、この
発明では、ガラスに封入された内部部分は磁気特性と貴
金属めっき性のみを求め、ガラス封着部は封着性のみを
、外部リード部ははんだ、めっき性のみを追及した材料
を用いればよく、用途や目的に応じた材料の選定が容易
となる利点がある。

この発明において、Ｃｒ含有封着合金板としては、１５
％〜３０％Ｃｒ　　Ｆａ合金板、４０％〜４８ＮＬ−４
％〜８％Ｃｒ　　Ｆ＠合金板、が適しており、この封着
合金板の厚み側側面に溶着並列する金属または合金板は
、予備酸化被膜処理による酸化被膜を生成しなければ、
いずれの金属または合金板も適用でき、熱膨張係数、熱
伝導度の整合性やコストの面からＦａ　−３０％〜５５
％ＮＬ合金板、Ｆｅ、　ＮＬ、　Ｃｕの金属板等が望ま
しく、目的、用途に応じて適宜選定すればよ（、また、
溶着方法はＴＩＧ溶接、プラズマ溶接、し−ザー溶接な
どの溶接等積々の溶着方法が適用できる。

この発明において、１５％〜３０％Ｃｒ　　Ｆａ合金板
、４０％〜４８Ｎ＊　　４’％〜８％Ｃｒ　　Ｆａ合金
板を用いる理由は、以下のとおりである。

１５％〜３０％Ｃｒ　−Ｆｅ合金において、Ｃｒは１５
ｗｔ％未満では熱膨張係数が大きくなり、軟質ガラスの
熱膨張係数との差が大きくなりすぎ、好ましくなく、３
０ｗｔ％を越えると、加工性が劣化し、所定形状に成形
困難となるため、Ｃｒは１５ｗｔ％から３０ｗｔ％とす
る。

また、４０％〜４８ＮＬ−４％〜８％Ｃｒ　−Ｆｅ合金
において、ＮＬが４０ｗｔ％未満では熱膨張係数が小さ
くなり、軟質ガラスの熱膨張係数との差が大きくなりす
ぎてガラス封着が困難となり、４８ｗｔ％を越えると、
熱膨張係数が大きくなり、軟質ガラスの熱膨張係数との
差が大きくなりすぎ、好ましくなく、Ｃｒが４ｗｔ％未
満では、熱膨張係数が小さくなり、軟質ガラスの熱膨張
係数との差が大きくなりすぎると共に酸化被膜の合金素
地との密着性が悪くなり、８ｗｔ％を越えると熱膨張係
数が大きくなり、軟質ガラスの熱膨張係数との差が大き
くなりすぎ、好ましくない。

また、上記いずれの到着合金においても、熱間。

冷間加工性を改善するため、ＳＬ、ｆｌｎの含有は、そ
れぞれｏ、　ｏｏ５ｗｔ％〜１．０ｗｔ％の含有が望ま
しく、酸化被膜との密着性を向上させるため、Ｍｌ、”
ｌｒ。

Ｔｉ、Ｙあるいは希土類元素のうち少なくとも１種を０
．００５ｗｔ％〜１．Ｏｗｔ％含有するのもよい。

図面に基づ〈発明の開示第１図と第３図はこの発明による封着用複合合金を使用
した表示管用電極の製造方法を示す説明図である。

表示管用電極を作製する場合は、所要寸法のＣｒ含有封
着合金板（１）の厚み測置側面に、予備酸化被膜処理に
よる酸化被膜を生成しない所要寸法の金属あるいは合金
板（２）を、溶接により溶着並列させて１枚の複合合金
板となしたのち、必要とする寸法形状に、打扱き加工あ
るいはエツチング加工する。

ついで、Ｃｒ含有封着合金板（１）に溶着並列した金属
おるいは合金板（２）が、Ｆａ−３０％〜５５％Ｎｉ合
金板、Ｆ８、ＮＬ金金属は合金の場合は、露点＋１０’
Ｃ〜÷４０°Ｃの湿潤Ｈ２雰囲気中で、１０００°Ｃ〜
１２５０’Ｃの予備酸化被膜処理を施し、金属あるいは
合金板（２）がα金属または伍合金の場合は、露点÷１
０℃〜＋４０℃の湿潤Ｈ２雰囲気中で、１ｏｏｏ’ｃ〜
１０５０℃の予備酸化被膜処理を施すことにより、封着
リード部となるＣｒ含有封着合金板（１）表面にのみ、
厚みＩＢｍ〜５Ａｍの酸化被膜（３）が形成されるが、
両側の金属あるいは合金板（２）表面には酸化被膜は生
成されない。

この酸化被膜（３）が生成被着したＣｒ含有封着合金板
（１）部にガラス（４）が封着される。

予備酸化被膜処理を施しても所要のＣｒ含有封着合金（
１）部分のみに酸化被膜（３）が形成されるため、従来
不可避であった外部リード部（５）及び封入側リード部
（６）表面の酸化被膜の除去工程が不要となり、不要部
分の切削加工工程が省略あるいは簡略化でき、表示管用
電極の製造工程の削減、簡素化、コスト低減に極めて有
効である。

実施例実施例１板厚０．２１Ｔ１ｍ×幅１０ｎｎｒ＋寸法のＣｒ１８．
２Ｗｊ％−Ｆｅの封着合金の両側に、板厚領２ｍｍＸ幅
３０ｍｍ寸法のＮｉ４２．１ｗｔ％−Ｆｅの合金板を、
ＴＩＧ溶接にて溶着並列したのち、平坦化の為にレベラ
ー処理し、この発明による封着用複合合金を得た。

つぎに、この封着複合合金板を、リード部長さ６０ｍｍ
、リード部幅２．０ｍｍ、リード部ピッチ５．０＋ｎ＋
ｒ＋、リード部２０条、幅１０ｍｍのリード連結部を有
する形状に打抜き加工し、露点＋３０℃の湿潤Ｈ２雰囲
気中で、１１００℃、１時間の予備酸化被膜処理を施し
た。

その結果、Ｃｒ含含有封合合金板表面のみ、厚み２、ｃ
＋ｍのＣｒ酸化物を主体とした酸化被膜が形成され、合
金板部分には酸化被膜が形成されず、その表面にろう付
けやはんだ付けが直ちに容易に実施できた。

実施例２板厚０．５ｍｍＸ幅５ｍｍ寸法のＮｊ４２ｗｔ％−Ｃｒ
　６ｗｔ％−Ｆ＠の封着合金の一方に、板厚０．５ｍｍ
Ｘ幅２０ｍｍ寸法の伍合金板（２ａ）を、他方に板厚０
．５ｍｍＸ幅２０ｍｍ寸法のＮＬ５２ｗｔ％−Ｆｅ合金
板（２ｂ）を、ＴＩＧ溶接にて溶着並列したのち、平坦
化の為にレベラー処理し、この発明による封着用複合合
金を得た。

つぎに、この封着複合合金板を、リード部長さ３５ｍｍ
、リード部幅２．０ｍｍ、リード部ピッチ３．０ｍｍ、
リード部２０条、缶板側で幅１０ｍｍのリード連結部を
有する形状に打扱き加工し、露点＋３０′Ｃの湿潤Ｈ２
雰囲気中で、１０２０℃、１時間の予備酸化被膜処理を
施した。

その結果、Ｃｒ含有封着合金板表面にのみ、厚み１μｍ
のＣｒ酸化物を主体とした酸化被膜が形成され、両側の
合金板部分には酸化被膜が形成されなかった。

つぎに第３図に示す如く、予備酸化被膜処理後のａ５２
ｗｔ％−Ｆｅ合金板（２ｂ）側のリード部先端にもめっ
き（７）を施し、このもめつき（７）を施した素材の２
個を、もめつき（７）を対向させてガラス管（８）内に
封入し、ざらに、ガラス管（８）外の気合金板（２ａ）
部分にはんだめっき（９）を施したのち、加工素材の両
端に位置するリード連結部を除去した。

所要箇所に必要な材質を用い、所要箇所以外には酸化被
膜が生成されないため、めっき等が容易にできた。

【図面の簡単な説明】

第１図と第３図はこの発明による封着用複合合金を使用
した表示管用電極の製造方法を示す説明図である。第２
図はこの発明に封着用複合合金の断面説明図である。１・・・Ｃ「含有封着合金板、２・・・金属あるいは合
金板、３・・・酸化被膜、４・・・ガラス、５・・・外
部リード部、６・・・封入リード部、７・・・ｈめつき
８・・・ガラス管、９・・・はんだめっき。

Claims

【特許請求の範囲】

１　少なくとも１枚のＣｒ含有封着合金板と予備酸化被
膜処理による酸化被膜を生成しない金属または合金板を
、相互に厚み側側面で溶着並列したことを特徴とする封
着用複合合金。