JPS61213790A - 原子炉遮へい壁の据付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は、原子力発電所の据付方法に係り、特に原子炉
圧力容器の周囲に配設される原子炉遮へい壁の据付方法
に関するものである。

［発明の技術的背景とその問題点］ 従来、原子炉遮へい壁の据付方法は、まず、鋼製型枠を
二重構造の円筒状でかつ上下方向で複数台に分割して製
作し、この後、最下部に位置する鋼製型枠をペデスタル
上に固定し、この上に次の鋼製型枠を積上げて接続し、
以下順次鋼製型枠を積上げて接続し一体とした鋼製型枠
を形成する。

しかして、この一体とした鋼製型枠の中空部にコンクリ
ートを充填し原子炉遮へい壁を形成するようにしている
。

したがって、この原子炉遮へい壁の据付作業が完了する
までは、安全を確保したり原子力発電所にとって重要な
構成物である原子炉圧力容器の損傷を防止するために、
原子炉圧力容器をペデスタル上に据付けることができな
い。

又、原子炉圧力容器を先にペデスタル上に据付けた後に
原子炉遮へい壁を据付ける場合は、この原子炉遮へい壁
の据付工事期間中は原子炉圧力容器と原子炉遮へい壁間
での原子炉圧力容器ノズルへの配管接続作業を行うこと
ができない。

特に、原子力発電所の建設においては、原子炉圧力容器
の据付けが他の据付工事に大きく影響を与えるので、原
子４遮へい壁の据付けを短縮化することが強く望まれて
いた。

［発明の目的］ 本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、原子
炉圧力容器を含めて据付所要期間を大幅に短縮した原子
４遮へい壁の据付方法を提供することを目的とする。

［発明の概要］ 本発明は、円筒状の二重構造として中空部を形成した鋼
製枠型を、原子炉圧力容器の外側に部材を介し一体に支
持して原子炉圧力容器と共にペデスタル上に吊り降ろし
、下部をペデスタル上に固定した後に中空部にコンクリ
ートを注入し、この後に鋼製型枠を原子炉圧力容器に支
持する部材を取除くようにし、原子４遮へい壁の据付工
事が原子炉圧力容器のペデスタル上への吊り込みと据付
工事に干渉することなく併行して行うことができ、これ
により原子力発電所の据付工事期間を大幅に短縮するよ
うにしたものである。

［発明の実施例］ 以下、本発明の原子４遮へい壁の据付方法の一実施例を
図面を参照して説明する。まず、鋼製型枠の製造方法を
第１図及び第２図を参照して説明する。鋼製型枠１は、
二重構造の円筒状でかつ上下方向に積上げて接続する複
数の単位鋼製型枠で構成される。なお、以下の説明にお
いては３個の鋼製型枠２，３．４で構成されるものとす
る。単位鋼製型枠２は、最下段に配置されるもので、円
筒状の外側壁２ａと内側壁２ｂを複数の適宜間隔で板状
又は棒状をなすサポート２Ｃで溶接し、空間部２ｄを形
成する。又、下端面には、外径°を外側壁２ａの外径と
略同−直径とし内径を内側壁２ｂの内径と略同−直径と
する環状の端板２ｅを溶接する。ここで、サポート２Ｃ
は、中空部２ｄにコンクリートを注入する際支障を来た
さない形状のものとする。

単位鋼製型枠３は、中段に配置されるもので、上記の単
位鋼製型枠２と同様に円筒状の外側壁３ａと内側壁３ｂ
を複数の適宜間隔で板状又は棒状をなすサポート３Ｃで
溶接し、空間部３ｄを形成する。ここで、サポート３Ｃ
は、中空部３ｄにコンクリートを注入する際支障を来た
さない形状とする。

単位鋼製型枠４は、上段に配置されるもので、上記した
単位鋼製型枠２及び３と同様に円筒状の外側Ｗ！４ａと
内側壁４ｂを複数の適宜間隔で板状又は棒状をなすサポ
ート４Ｃで溶接し、空間部４ｄを形成する。ここで、サ
ポート４Ｃは、中空部４ａにコンクリートを注入する際
支障を来たさない形状とする。

しかして、単位鋼製型枠２の上面と単位鋼製型枠３の下
面には、原子炉圧力容器６のノズル６ａと略同心となる
ように断面形状がノズル６ａの外径より適宜大きい半径
を有しかつ対向する中空の半円形とした仕切板２「及び
３ｅを溶接する。又、単位鋼製型枠３の上面と単位鋼製
型枠４の下面には、原子炉圧力容器６のノズル６ｂと略
同心となるように断面形状がノズル６ｂの外径より適宜
大きい半径を有しかつ対向する中空の半円形とした仕切
板３ｒ及び４ｅを溶接する。なお、上記した半円形の仕
切板２ｆ　、３ｅ　、３ｆ及び４ｅは、単位鋼製型枠２
，３及び原子炉圧力容器６のノズル６ａ及び６ｂの位置
で分割した場合であり、ノズル６ａ及び６ｂの位置以外
で鋼製型枠を分割した場合には、ノズル６ａ及び６ｂと
略同心となるようにパイプ状の仕切板をそれぞれ溶接す
る。

このように構成した単位ｍ製型枠２．３及び４は、それ
ぞれ複数の仮サポート５で原子炉圧力容器６に仮付けさ
れると共に、相互間を図示しない接続板又は外側壁と内
側壁の当接部を溶接等によりそれぞれ接合し一体とする
。なお、仕切板２「と３ｅ　、３ｆと４ｅのそれぞれの
接合面も溶接する。

次に、このｆｌＩ製型枠１が仮付けされた原子炉圧力容
器６を据付場所近傍に搬入し、第３図に示すように揚重
ｔＩｉ７で原子炉格納容器８内のペデスタル９上に吊り
降ろし、鋼製枠型１の底部（即ち単位ＴＩ４製型枠２の
下部）周囲をペデスタル９上面に溶接する。この後、鋼
１型枠１の上部（即ち単位鋼製型枠４の上部）から空間
部２ｄ、３ｄ及び４ｄにコンクリート１０を流し込むと
共に、鋼製型枠１を原子炉圧力容器６に仮付している仮
サポート５を取除き、原子炉遮へい壁１１を形成する。

第４図はこの状態を示す。

なお、鋼製型枠１が仮付された原子炉圧力容器６を原子
炉格納容器８内に吊込む場合、鋼製型枠１の外径寸法が
原子炉格納容器８上部の開口部寸法より大きいときには
、原子炉格納容器８の最上段フランジ１２を一時的に取
外して行う。

このように構成することにより、原子炉遮へい壁１１と
原子炉圧力容器６の据付けを併行して行うことができる
ので、原子力発電所全体の建設工事期間を大幅に短縮す
ることができる。これを例えば５００Ｍ　Ｗ以上の容量
を有する原子力発電所を建設する場合を例にとってみる
と、次のようになる。

（１）原子炉遮へい壁１１を据付けてから原子炉圧力容
器６を据付ける場合、鋼製型枠１の据付けに要する期間
（約２ケ月）、原子炉圧力容器６の据付工事開始を早め
られるので、全体の建設工事期間をその分く約２ケ月、
）だけ短縮することができる。

（２）原子炉圧力容器６を据付けてから原子炉遮へい壁
１１を据付ける場合、ｒｊＡ製型枠１の据付けに要する
期間（約３ケ月）、原子炉圧力容器６のノズルへの配管
接続作業の開始を早められるので、全体の建設工事期間
をその分く約３ケ月）だけ短縮することができる。

なお、以上の説明では鋼製型枠１を複数に分割したが、
分割しないで一体に構成してもよく、又、鋼製型枠１は
据付場所近傍で原子炉圧力容器６に仮付けし、揚重機７
でペデスタル９上に吊り降ろすようにしてもよい。

［発明の効果］ 本発明は、以上のように構成されているから、原子力発
電所の建設工事期間を大幅に短縮でき、原子炉圧力容器
と原子炉遮へい壁の位置決めも容易となり据付作業を容
易とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原子炉遮へい壁の据付方法に関連する
鋼製型枠を原子炉圧力容器に仮付けした状態を示す断面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿って切断し矢印方向
に見た断面図、第３図は第１図に示す鋼製型枠を仮付し
た原子炉圧力容器をペデスタル上に据付けた状態を示す
断面図、第４図は第３図に示す鋼製型枠の中空部にコン
クリートを注入した状態を示す断面図、第５図は第４図
のＡ−Ａ線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である
。 １・・・鋼製型枠 ２ｄ　、３ｄ　、４ｄ・・・中空部 ５・・・仮サポート ６・・・原子炉圧力容器 ８・・・原子炉格納容器 ９・・・ペデスタル １０・・・コンクリート １１・・・原子炉遮へい壁 （７３１７）代理人　弁理士　則　近　憲　佑（ほか１
名） 蓚　１　図 ｂ 篤２図 第３図 第　　４　　口 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒状の二重構造として中空部を形成した鋼製型
   枠を、原子炉圧力容器の外側に部材を介し一体に支持し
   て前記原子炉圧力容器と共にペデスタル上に吊り降ろし
   、下部を前記ペデスタル上に固定した後に前記中空部に
   コンクリートを注入し、この後に前記部材を取除くよう
   にしたことを特徴とする原子炉遮へい壁の据付方法。
2. （２）鋼製型枠を、分割構造とした特許請求の範囲第１
   項記載の原子炉遮へい壁の据付方法。