JPS61211688A - 窒素ガス製造装置 - Google Patents

窒素ガス製造装置

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JPS61211688A
JPS61211688A JP27877685A JP27877685A JPS61211688A JP S61211688 A JPS61211688 A JP S61211688A JP 27877685 A JP27877685 A JP 27877685A JP 27877685 A JP27877685 A JP 27877685A JP S61211688 A JPS61211688 A JP S61211688A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は窒素ガス製造装置に関するものである。
電子工業では極めて多量の窒素ガスが使用されている。
このため、安価な窒素ガスの供給が望まれ、その要望に
応えるためにPSA方式が導入され、それによって窒素
ガスが製造され供給されるようになっている。このPS
A方式による窒素ガス製造装置を第1図に示す0図にお
いて、1は空気取入口、2は空気圧縮機、3はアフター
クーラー、3aは冷却水供給路、4は油水セパレーター
である。5は第1の吸着槽、6は第2の吸着槽であり、
V、およびv2は空気作動弁で、空気圧縮機2によって
圧縮された空気を弁作用により吸着槽6に送り込む。■
、およびv4は真空弁であり、吸着槽5,6内を真空ポ
ンプ6aの作用により真空状態にする。6bは真空ポン
プ6aに冷却水を供給する冷却パイプ、6cはサイレン
サー、6dはその排気パイプである。V、、Vh、V、
およびV、は空気作動弁である。7は製品槽であり、パ
イプ8により吸着槽5,6に接続されている。7aは製
品窒素ガス取出パイプ、7bは不純物分析針、7cは流
量計である。
この窒素ガス製造装置は、空気圧縮機2により空気を圧
縮し、この空気圧縮機2に付随するアフタークーラー3
によって圧縮された空気を冷却してセパレーター4で凝
縮水を除去し、空気作動弁V、またはvtを経由させて
吸着槽5.6に送入する。2基の吸着槽5,6はそれぞ
れ酸素吸着用のカーボンモレキュラシープを内蔵してお
り、これらの吸着槽5,6にはプレッシャースイング方
式により一分間毎に交互に圧縮空気が送り込まれる。こ
の場合、圧縮空気の送り込まれていない吸着槽5,6は
真空ポンプ6aの作用により内部が真空状態にされる。
すなわち、空気圧縮機2により圧縮された空気は、一方
の吸着槽5内に入りカーボンモレキュラシーブによって
そのなかの酸素骨を吸着除去され、、窒素ガスとなって
弁V9.V6、■、を経て製品槽7に送られパイプ7a
から取り出される。この時、他方の吸着槽6は、空気圧
縮機2からの空気が弁■2の閉成によって遮断され、か
つ弁v4の開成によって内部が真空ポンプ6aにより真
空吸引される。その結果、カーボンモレキュラシープに
吸着された酸素が吸引除去されカーボンモレキュラシー
ブが再生される。このようにして、吸着槽5,6から交
互に窒素ガスが製品槽7に送られ製品窒素ガスが連続的
に得られる。このように、この窒素ガス製造装置は、カ
ーボンモレキュラシープが酸素を選択的に吸着するとい
う特性を利用して窒素ガスを製造するため、安価に窒素
ガスを得ることができる。しかしながら、前記のように
、2基の吸着槽5,6に一分間毎に交互に圧縮空気を送
り、それと同時に、他方の吸着槽内を真空吸引するため
、弁が多数必要になるとともに、弁操作も煩雑になり故
障が多発しやすいという欠点を有している。そのため、
2個1組の吸着槽5,6を2組設け、1組を予備としな
ければならないのが実情である。したがって、設備費が
かさむという欠点も有している。
他方、従来の深冷液化方式の窒素ガス製造装置は、圧縮
機で圧縮された圧縮原料空気の冷却用熱交換器の冷却の
ために、膨張タービンを用い、これを精留塔内に溜る液
体空気(深冷液化分離により低沸点の窒素はガスとして
取り出され、残部が酸素リッチな液体空気となって溜る
)から蒸発したガスの圧力で駆動するようになっている
。ところが、膨張タービンは回転速度が極めて大(数万
回/分)であって負荷変動(製品窒素の取出量(需要量
)の変動)に対する追従運転が困難であるため、負荷変
動時に製品の純度がばらつくという難点を存している。
また、このものは高速回転するため機械構造上高精度が
要求され、かつ高価であり、機構が複雑なため特別に養
成した要員が必要という難点も有している。すなわち、
膨張タービンは高速回転部を有するため、上記のような
諸問題を生じるのであり、このような高速回転部を有す
る膨張タービンの除去に対して強い要望があった。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、外
部より取り入れた空気を圧縮する空気圧縮手段と、この
空気圧縮手段によって圧縮された圧縮空気中の炭酸ガス
と水分とを除去する除去手段と、この除去手段を経た圧
縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、この熱交換手
段により超低温に冷却された圧縮空気の一部を液化して
底部に溜め、窒素のみを上部から気体として取り出す精
留塔を備えた窒素ガス製造装置において、精留塔の塔内
の上部に設けられた液体窒素貯溜部と、装置外から液体
窒素の供給を受けこれを貯蔵する液体窒素貯蔵手段と、
この液体窒素貯蔵手段内の液体窒素を冷熱発生用膨脹器
からの発生冷熱に代えて圧縮空気液化用の寒冷源として
連続的に上記液体窒素貯溜部中の貯溜液体窒素内に導く
導入路と、上記精留塔から気体として取り出される窒素
ガスおよび上記精留塔内において寒冷源としての作用を
終え気化した上記液体窒素を上記熱交換手段を経由させ
上記圧縮空気と熱交換させることにより温度上昇させ製
品窒素ガスとする窒素ガス取出路を備えたことを特徴と
する窒素ガス製造装置をその要旨とするものである。
すなわち、この発明の窒素ガス製造装置は、液体窒素の
蒸発熱を利用して、精留塔に送り込まれる圧縮空気を冷
却し、圧縮空気の一部を液化分離して窒素を気体のまま
で保持し、これを、精留塔における寒冷源しての作用を
終えて気化した液体窒素と合わせて製品窒素ガスとして
取り出すため、膨張タービンが不要になり、膨張タービ
ンに起因する上記負荷変動時における純度ばらつき等の
弊害を回避でき、かつ窒素ガスを安価に得ることができ
るようになる。そのうえ、この装置は、PSA方式のよ
うな多数の弁を要しないため故障が少ない。したがって
、PSA方式のように、2個1組の吸着槽を予備にもう
1組設けるというようなことが不要になり設備費も節約
できるようになる。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明する
〔実施例〕
第2図はこの発明の一実施例の構成図である。
図において、9は空気圧縮機、10はドレン分離器、1
1はフロン冷却器、12は2個1組の吸着筒である。吸
着筒12は内部にモレキュラシーブが充填されていて空
気圧縮機9により圧縮された空気中のFl、0およびC
O□を吸着除去する作用をする。13は第1の熱交換器
であり、吸着筒12によりH2OおよびCO□を吸着除
去された圧縮空気が送り込まれる。14は第2の熱交換
器であり、第1の熱交換器13を経た圧縮空気が送り込
まれる。15は分縮器16を塔頂に備えた精留塔であり
、第1および第2の熱交換器13.14により超低温に
冷却された圧縮空気をさらに冷却し、その一部を液化し
て底部に溜め、窒素のみを気体状態で上部から取り出す
ようになっている。すなわち、この精留塔15は、第1
および第2の熱交換器13.14を経て超低温(約−1
70℃)に冷却された圧縮空気を、バイブ17により精
留塔15の底部の貯溜液体空気(Nffi : 50〜
70%pat:30〜50%)18中を通してさらに冷
却し、ついで膨張弁19を経て内部に噴射させ、分縮器
16で酸素等を液化し、窒素を気体のまま残すようにな
っている。この分縮器16は、多数のチューブ20が植
設されている仕切板21によって塔部22と区切られて
いて、仕切板21上には圧縮空気の液化分離の際に生じ
た液体窒素および液体窒素貯槽23から導入路パイプ2
4を経て供給された液体窒素が貯溜される。そして、上
記分縮器16は、精留塔15内に噴射された圧縮空気を
チューブ20内に案内して貯溜液体窒素の冷熱で冷却し
、酸素(沸点−183℃)を液化して流下させ窒素(沸
点−196℃)を気体のまま上方に移行させるようにな
っている。上方に移行した気体状窒素の一部は先に述べ
たように液化して仕切板21上の貯溜液体窒素となる。
この場合、精留塔15の塔部22内に噴射された圧縮空
気は、チューブ20から流下する液体酸素と向流的に接
触するため、酸素の液化分離が一層促進される。25は
上記分縮器16内の貯溜液体窒素の液面を一定に保つ液
面計であり、分縮器16内の液体窒素の液面の変動に応
じてパルプ2゛6を制御し液体窒素貯槽23からの液体
窒素の供給量を制御する。27は分縮器16の上部に溜
まった窒素ガスを取り出す取り出しバイブで、超低温の
窒素ガスを第2.第1の熱交換器14.13内に案内し
、そこに送り込まれる圧縮空気と熱交換させて常温にし
メインパイプ28に送り込む作用をする。29は精留塔
15の底部の貯溜液体空気18を第2および第1の熱交
換器14.13に送り込む送り込みバイブで、29aは
保圧弁である。上記第2および第1の熱交換器14.1
3で熱交換(熱交換器14.13内の圧縮空気の冷却)
を終えた上記貯溜液体空気は気化して第1の熱交換器1
3から矢印Aのように放出されるようになっている。な
お、30はバックアップ系ラインであり、空気圧縮系ラ
インが故障したときに液体窒素貯槽23内の液体窒素を
蒸発器31により蒸発させてメインパイプ2Bに送り込
み、窒素ガスの供給がとだえることのないようにする。
32は不純物分析針であり、メインパイプ28から送り
出される製品窒素ガスの純度を分析し、純度の低いとき
は、弁34.34aを作動させて製品窒素ガスを矢印B
のように外部に逃気する作用をする。33は圧力調節弁
である。
この装置は、つぎのようにして製品窒素ガスを製造する
。すなわち、空気圧縮機9により空気を圧縮し、ドレン
分離器10により圧縮された空気中の水分を除去してフ
ロン冷却器11により冷却し、その状態でモレキュラシ
ーブが充填されている吸着筒12に送り込み、空気中の
H2OおよびCO8を吸着除去する。ついで、H,0、
cotが吸着除去された圧縮空気を第1の熱交換器13
および第2の熱交換器14に送り込んで超低温に冷却し
、さらに精留塔15の下部の貯溜液体空気18で冷却し
たのち、精留塔15内に噴射させる。そして、窒素と酸
素の沸点の差(酸素の沸点−183℃。
窒素の沸点−196℃)を利用して空気中の酸素を液化
し、窒素を気体のまま取り出して第1または第2の熱交
換器13.14に送り込み常温近くまで昇温させメイン
パイプ28から窒素ガスとして取り出す。この場合、液
体窒素貯槽23内の液体窒素は、精留塔15の分縮器1
6の寒冷源として作用し、それ自身は気化してメインパ
イプ28内に送り込まれ、上記精留塔15から得られる
空気中の窒素ガスと合わされ製品窒素ガスとして取り出
される。
このように、この窒素ガス製造装置によれば、液体窒素
の蒸発熱を利用して圧縮空気を冷却し、それを精留塔1
5に送り込んで酸素等を分離し窒素のみを取り出し、こ
れを寒冷源となった液体窒素(気体状になっている)と
合わせて製品窒素ガスとするため、膨張タービンに起因
する前記弊害を全く生じず、極めて安価に、かつ高純度
の窒素ガスを得ることができる。
すなわち、精留塔15を高精度に設定することにより、
純度99.999%の窒素ガスを純度ばらつきなく得る
ことができるようになる。これに対して、PSA方式の
窒素ガス製造装置では、たかだか99.3%の純度のも
のしか得られないのであり、膨張タービンを用いる深冷
液化分離装置では負荷変動時に純度がばらつくのである
。特に、この窒素ガス製造装置は、液体窒素貯槽23の
液体窒素を精留塔塔部22の内部空間に直接供給するの
ではなく、分縮器16内の貯溜液体窒素中に導入して両
者を混合一体化するため、液体窒素を精留塔塔部22の
内部空間へ直接供給するときに生起する液体窒素のフラ
ッシング(高圧霧状化)が生じず、上記フラッシングに
もとづく製品窒素の純度ばらつき(フラッシング時には
液体から気体への体積膨張により塔部22の圧力が高(
なり精留効果が悪くなって純度が下がり、それ以外の時
には一定純度が得られる。)が生じず、常時安定した純
度の製品窒素ガスを供給することができるのであり、こ
れが最大の特徴である。しかも、この窒素ガス製造装置
は、製品窒素ガスの需要量に変動が生じても、その変動
に応じて液面計25がバルブ26の開度や開閉を制御す
るため、迅速に対応できるのである。このように、この
発明の窒素ガス製造装置によれば高純度の窒素ガスが安
定な状態で得られるため、それをそのまま電子工業向け
にすることができる。しかもこのガスには炭酸ガスが含
まれていない(製造装置内で除去されている)ため、炭
酸ガス用の吸着槽を別個に装備する必要力(ない。さら
に、少量の液体窒素を供給するだけで大量の窒素ガスが
得られるようになる。すなわち、この発明の窒素ガス製
造装置によれば、液体窒素貯槽23から100Nrrr
(ガス換算)の液体窒素を分縮器16に送り込むことに
より、100ONnrの製品窒素ガスを得ることができ
る。このように、この製造装置によれば少量の液体窒素
を供給するだけで、その10倍の製品窒素ガスが得られ
るようになるのである。したがって、極めて安価な窒素
ガスが得られるようになる。
また、PSA方式や膨張タービン使用の従来の深冷液化
分離方式による窒素ガス製造装置に比べて、装置が簡単
であるため装置全体が安価であり、かつ多数の弁等も不
要なため、装置の信頬度が大である。また、膨張タービ
ンに起因する特別な要員も不要になる。しかも、バック
アップ系ラインが設けられているため、空気圧縮系ライ
ンの不調時にも窒素ガスを供給しうるのであり、窒素ガ
スの供給が中断されるということが生じない。
第3図は精留塔の変形例を示す実施例の構成図である。
この窒素ガス製造装置は、精留塔15の上方に凝縮器3
5を付帯させて連通パイプ36により分縮器16の上部
と連通させ、分縮器16の上部に溜められた窒素ガス(
分縮器16によって酸素が液化分離され得られた窒素ガ
ス+液体窒素貯槽23から供給された液体窒素の気化窒
素ガス)を凝縮器35内に入れるように構成している。
そして、この窒素ガスを、一端35bが精留塔15の底
部と連通し他端35cが第2および第1の熱交換器14
.13を通って空気中に開放されている冷却パイプ35
aで冷却して(冷媒は精留塔15底部の貯溜液体空気)
その一部を凝縮させ、生成した液体窒素37を、ヘッド
差を利用して戻しパイプ38から分縮器16内へ戻し、
未凝縮の窒素ガスを第2および第1の熱交換器14.1
3を通してメインパイプ28に送り込むようにしている
。それ以外の部分は前記の実施例と同じであり、同一部
分に同一符号を付している。
すなわち、この窒素ガス製造装置は、分縮器16の上部
から得られる製品窒素ガスを凝縮器35に導き、その一
部を凝縮させて分縮n16内に戻し、液体窒素貯槽23
から供給される液体窒素に合わせるようにするため、上
記凝縮器35が精留作用を発揮するようになる。したが
って、前記の実施例の装置に比べて、液体窒素貯槽23
に供給する液体窒素として純度の低いものを用いうると
いう優れた効果を得ることができるようになる。
第4図は精留塔のさらに他の変形例を示す実施例の構成
図である。この窒素ガス製造装置は、戻しパイプ38を
分縮器16ではなく、精留塔15の上部に接続して凝縮
液体窒素を精留塔15の上部へ戻すようにしている。そ
れ以外の部分は第3図の実施例と同じであり同一部分に
同一符号をイスしている。44、 この実施例によれば、上記と同様の効果が得られるばか
、還流液量が増加するため精留効果の向上も実現しうる
ようになる。
なお、上記の実施例は分縮器16が塔部22と一体化し
ている精留塔15を用いているが、これに限定されるも
のではない。例えば分縮器16が塔部22と分離してい
るようなタイプのものでもよいし、分縮器16がなく塔
部22の外周全体を液体窒素で冷却するようなタイプの
ものを用いてもよい。また、上記実施例は分縮器16内
に液体窒素を貯溜しているが、液体窒素の貯溜態様はこ
れに限定されるものではない。例えば精留塔塔部22内
の上部に液体窒素貯溜器を設け、そこに供給するように
してもよい。要するに、液体窒素貯槽23から液体窒素
を精留塔塔部22の内部空間へ直接供給せず、予め貯溜
されている液体窒素中に供給するようにすればよく、そ
れによって供給液体窒素によるフラッシング現象の発生
が防止され、製品窒素ガスの純度のばらつきの発生が阻
止される。さらに、上記第3図の実施例の装置は凝縮器
35で凝縮させた液体窒素を分縮器16に戻しているが
、加圧して液体窒素貯槽23に戻すようにしてもよい。
また、凝縮器35としては、精留塔15の液体窒素を寒
冷源とするものに限定するものではなく、それ自身冷媒
を有しているようなタイプのものを用いてもよい。
以上のように、この発明の窒素ガス製造装置は、膨張タ
ービンを用いず、それに代えて何ら回転部を持たない液
体窒素貯槽のような液体窒素貯蔵手段を用いるため、装
置全体として回転部がなくなり故障が全く生じない、し
かも膨張タービンは高価であるのに対して液体窒素貯槽
は安価であり、また特別な要員も不要になる。そのうえ
、膨張タービン(窒素精留塔内に溜る液体空気から蒸発
したガスの圧力で駆動する)は、回転速度が極めて大(
数万回/分)であるため、負荷変動(製品窒素ガスの取
出量の変化)に対するきめ細かな追従運転が困難であり
、したがって、製品窒素ガスの取出量の変化に応じて発
生寒冷量を変化させ窒素ガス製造原料である圧縮空気を
常時一定温度に冷却することが困難であり、その結果、
これを用いた装置では、頻繁に低純度のものがつくりだ
され全体的に製品窒素ガスの純度が低くなる。この発明
の装置は、膨張タービンに代えて液体窒素貯槽を用い、
供給量のきめ細かい調節が可能な液体窒素を寒冷源とし
て用いるため、負荷変動に対するきめ細かな追従が可能
となり、純度が安定していて極めて高い窒素ガスを製造
しうるようになる。
特に、この発明の装置は、液体窒素貯蔵手段からの液体
窒素を精留塔の内部空間へ直接供給するのではなく、精
留塔の塔内の上部に設けられた液体窒素貯溜部の貯溜液
体窒素中に供給して精留塔内で液体窒素のフラッシング
が生じないようにするため、製品窒素ガスの純度ばらつ
きを生じないのである。また、この発明の窒素ガス製造
装置には、PSA製造方式のような多数の弁が不要であ
って装置の信幀度が大であり、しかもバックアップ系ラ
インが簡単に設けられるため、PSA製造方式のような
1組の吸着槽を予備にもう一系列設けるというようなこ
とも不要になるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の構成図、第2図はこの発明の一実施例
の構成図、第3図は他の実施例の構成図、第4図はさら
に他の実施例の構成図である。 9・・・空気圧縮機 12・・・吸着筒 13.14・
・・熱交換器 15・・・精留塔 16・・・分縮器 
18・・・貯溜液体空気 23・・・液体窒素貯槽 2
4・・・導入路バイブ 27・・・取り出しパイプ 2
8・・・メインパイプ 30・・・バックアップライン
系 31・・・蒸発器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外部より取り入れた空気を圧縮する空気圧縮手段
    と、この空気圧縮手段によつて圧縮された圧縮空気中の
    炭酸ガスと水分とを除去する除去手段と、この除去手段
    を経た圧縮空気を超低温に冷却する熱交換手段と、この
    熱交換手段により超低温に冷却された圧縮空気の一部を
    液化して底部に溜め、窒素のみを上部から気体として取
    り出す精留塔を備えた窒素ガス製造装置において、精留
    塔の塔内の上部に設けられた液体窒素貯溜部と、装置外
    から液体窒素の供給を受けこれを貯蔵する液体窒素貯蔵
    手段と、この液体窒素貯蔵手段内の液体窒素を冷熱発生
    用膨脹器からの発生冷熱に代えて圧縮空気液化用の寒冷
    源として連続的に上記液体窒素貯溜部中の貯溜液体窒素
    内に導く導入路と、上記精留塔から気体として取り出さ
    れる窒素ガスおよび上記精留塔内において寒冷源として
    の作用を終え気化した上記液体窒素を上記熱交換手段を
    経由させ上記圧縮空気と熱交換させることにより温度上
    昇させ製品窒素ガスとする窒素ガス取出路を備えたこと
    を特徴とする窒素ガス製造装置。
JP27877685A 1985-12-10 1985-12-10 窒素ガス製造装置 Granted JPS61211688A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07305952A (ja) * 1994-12-22 1995-11-21 Daido Hoxan Inc 窒素ガス製造装置

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