JPS61211274A

JPS61211274A - 旋網漁業用揚網機

Info

Publication number: JPS61211274A
Application number: JP4955185A
Authority: JP
Inventors: Satoru Horie; 堀江　悟; Junichi Sato; 潤一佐藤
Original assignee: NICHIMOU KK; Nichimo Co Ltd
Current assignee: NICHIMOU KK; Nichimo Co Ltd
Priority date: 1985-03-13
Filing date: 1985-03-13
Publication date: 1986-09-19
Also published as: JPH0155182B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、旋網漁業における揚網機に関するものである
。

〔技術的背景〕

伐が国における旋網漁業においては、船規模に対して網
規模が大きいことから、旋網操業時、第９図（＆）のよ
うに、網裾を絞る環捲作業を実施すると、第９図（ｂ）
のように、船が旋かれた網の内側に入り込む形となり、
第９図（ｃ）のように揚網を船のサイドにて行うと、網
が船底や推進機に引掛るので、揚網機を船尾に装備する
ことが不可欠である。尚揚網機は船尾の揚網に適した位
置に固定して設置すると、投網の際邪魔になるため、投
網時には作業舷に収納できるように、船尾の左右舷間を
水平移動させる必要がある。また揚網が進行するにつれ
、張力が最も加わった浮子方の揚網機への入射角は、第
１０図に示すように、通常９０゜以上変化するため、常
に条件をそろえて揚網するためには、揚網機には旋回機
能力ｆ不可欠であり、投網時作業舷に収納させた場合に
も左右舷間の占有長さを短くするように揚網機を旋回さ
せることが望ましい。

揚網機による揚網が完了したならば、サイドローラーに
よる魚捕網のサイド揚げに移るが、網地をサイドローラ
ーに乗せるのに多大の人力を要しており、簡単に魚捕網
のサイド揚げに移行できるようにすることが望まれてい
る。

また、旋網は、身網に対して浮子網、沈子綱に縮結を入
れ、魚群を包囲する網成りを作るが、海底付の魚群や深
場の魚群を旋く場合は、縮結を多く入れ網裾深さを増す
必要があり、揚網時、身網に対して浮子網、沈子綱が短
いため、適宜スリップさせ、身網を浮子網、沈子綱を揃
えて揚げろ必要がある。

〔従来の技術〕

旋網漁業手段としては、以下述べろものがある。

（ａ）　　先ず第１に、特公昭５０−３３９５６号公報
や特公昭５９−１２２５０号公報にみられろような、共
通した支持端部材に、複数の駆動ローラを片持支持させ
、相隣れる駆動ローラの回転方向を互いに反対方向とし
、これらの各駆動ローラの間に漁網を蛇行状に案内させ
、揚網する装置が提案されている。

しかしながらこの種のものは、水平移動と旋回機能を有
していないので、船尾に装備できず、船体の舷側中途部
に装備せざるを得ないものであるため、我が国の旋網漁
法には不適なものである。上述の技術的背景で述べたよ
うに、我が国の旋網漁業の網規模は、船規模に対して大
きい。このため、環倦作業が進行すると、船が網の内側
に引動されろ。このことは、揚網に当たり網が、船底や
推進機に引掛る姿勢となるし、加えて、このような揚網
機を舷側途中部に設けろことは、サイドローラーの長さ
に制約をうけ、揚網作業効率が著しく阻害されろ。また
旋回できない構造であるため、揚網角度が定形化され、
揚網負荷に対応した作業がなし得ない。

（ｂ）　　第１１図で示すような、ネットホーラーによ
ろ揚網手段は、揚網時に、スリップ率が大きく、網地の
小破れが発生しやすく、また、浮子方と身網との揚網速
度のｙＡ整ができない。このために、人力による足踏み
を必要とするなどの問題点がある。

（ｃ）　　第１２図に示す揚網手段は、網地を挾んで揚
網するため、身網と浮子網、沈子綱の揚網速度の調整が
できないばかりか、縮高が大きくなると揚網力が網地に
伝わらず揚網速度が低下する。

（ｄ）　　第１３図に示す揚網手段は、揚網力を向上さ
せるためには、本機を強大なブームにて吊上げる必要性
があり、このため船体重心が上昇するのと、揚網力の作
用点が高所となり、船体が傾斜しやすく、荒天時操業に
危険性が伴う重大な問題点がある。また浮子方の揚網力
が不足するとともに、浮子と身網及び沈子との揚網速度
の調整ができないなどの問題点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、このような実情に鑑みなされたもので、簡単
な面も合理的手段により従来技術の問題点を解消せしめ
、旋網の浮子方の揚網方向を、揚網方向線に対して最も
良好な状態の角度に調整保持させるとともに、浮子方と
沈子方との揚網速度の調整が可能、網地に均一な張力を
かけることによる網地の小破れ防止、網地の均一揚網の
可能な揚網機を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

従来技術の問題点を解決する本発明の旋網漁業用場網装
［Ｉπは、直径よ抄も長さの大きい複数の揚網用駆！ｌ
１ｌＪＯ−ラを、それぞれ平行に、かつ、それぞれの片
端で共通の支持端部材に軸架させ、互いに隣接する上記
駆ｆｉｌＩｏ−ラが反対方向に回転駆動されるようにし
た揚網機において、上記駆動ローラ揚網上手側に、該駆
動ローラと平行に、而も駆動ローラと共通の支持端部材
に、自由回転可能に案内ローラを設けるとともに、上記
支持端部材に構成せる網接触面が、上記各ローラの中心
軸に共通に直交するよう構成し、上記支持端部材を起倒
する回転軸の軸線と、該支持端部材の網接触面とが平行
である構成条件と、回転軸の軸線と上記駆動ローラのう
ち、揚網上手側から第１番目の駆動ローラ及び第２番目
の駆動ローラの夫々中心軸と、上記支持端部材の網接触
面を含む平面との２交点を結ぶ揚網方向とが平行でない
構成条件とにより、支持端部材の揚網上手側が下方に向
け傾斜するように構成せしめ、上記構成よりなる揚網機
構を、甲板上に配設せる旋回台に旋回可能に支持させた
ことを特徴とするものである。

〔実施例〕　（第１〜３図）第１図〜第３図は本発明の第１実施例を示している。第
１図ば揚Ｍ！機自体の正面図、第２図及び第３図はそれ
ぞれ平面図である。

１は、船体２の船尾部甲板上に、該船体２の長手軸線方
向と直交する方向に愈設された案内レールで、該案内レ
ール１上には、架台３が水平移動可能に乗載されている
。この架台３の下面１こｌｅｔ突部４が設けてあり、こ
れに上記案内レール１と平行に架設した螺杵５が螺合さ
れ、この螺杵５の正逆回動により、架台３が案内レール
１にそって往復動せしめられるよう構成されている。

上記架台３上には、これに設けた軸Ｍ（図示略）に嵌合
構造とした旋回台６が回動可能にＷｔ＠ｌ、である。そ
してこの旋回台６の内部には、特に図示してないが、ウ
オームホイールが設けてあり、これに上記架台３の上側
に軸架したウオームギアが噛合せしめられ、このウオー
ムギアの軸端に連結せろ旋回油圧モーター７によって、
ウオームホイールがウオームギアを介して回動し、更に
旋回台６が回動しうるようにしである。

８は、平面形状が第２，３図がら明らかなように、細長
小判形で、かつ、内部が空洞構造の支持端部材で、該支
持端部材８の上面には、網接触面８ａが形成されている
。そして、この網接触面８ａに対して直角に、かっ、網
の揚網方向線ａａにそうように２本（２本以上でもよい
）の揚網用の駆動ローラ９，１０が垂設されるとともに
、この駆動ローラ９，１０の軸心を結ぶ線が、上記場網
方向線１１−−　Ｑと一致するように構成される。

即ち、上記揚網方向線ａ　−ａは、上記駆動ローラのう
ち、揚網上手側から第１番目の駆動ローラ９及び第２番
目の駆動ローラ１０の夫々中心軸と、上記支持端部材８
の網接触面８ａを含む平面との２交点を結ぶことによっ
て設定されるものである。

また、この網接触面８ａには、支持端部材８の揚網上手
側へに配した案内ローラ１１がフリー回転するように垂
設せしめられろ。この案内ローラ１１は旋網漁具の沈子
ｗｉ１２を案内する役割を果すものである。また、上記
両揚網用の駆！１ｉＩＩローラ９，１ｏは、直径より長
さが大きく構成されている。

更に、上記駆！ｌｔｈ四−ラ９，１０は、身網部を主と
して揚網するための摩擦助長手段、詳しくは、表面にゴ
ムなどのＨ擦暦や多数の係止溝１３を形成したローラ部
９ｍ、　１０ａと、摩擦助長手段を有しないローラー上
ｍ　９ｂ、　１０ｂによって構成されている。

即ち、旋網を構成する身網に対しては十分な縮結を入れ
、魚群を包囲する網成りを作るようにしているため、身
網に対して浮子網が短い。このため、身網部と浮子網の
差の分だけ浮子網の揚上を遅らせる必要がある。このた
め上述のように、浮子網を摩擦助長手段を有しないロー
ラ上部９ｂ、　１０ｂに導き、この部分でスリップさせ
、身網の揚上とバランスさせる。尚摩擦助長手段として
は、ｗｉ擦の少ない金属面とするか、あるい１．ｔ、駆
動ローラ　　　゛に対してフリーに回転するスリップリ
ング（図示略）を被嵌するとよい。

また、駆動ローラ９．ｌＯの下部は、上記支持端部材８
の空洞部内に改装されたギア（図示路）に対して嵌合的
に固定され、支持端部材８の下面に設けた７１１Ｉ圧モ
ーク１４によって回動するギア（図示路）がト記ギアに
共通的に噛合し、ギアを介して駆動ローラ９，１０が互
いに逆方向、即ら、第２゜３図の矢印方向に回転駆動さ
れるようにしである。

１５．１６は揚網作業中の浮子１１１７や身網が上方に
抜脱するのを防止する鍔部材で、この鍔部材１５．１６
（よ固定構造であって、駆動ローラ９，１０とは一緒に
回転しない。

また、上記案内ローラ１１は沈子！１１２を誘導し、駆
動ローラ９，１０に供給するもので、この駆動ローラ９
．］０よりも直径が小さく構成されている。

次に、本発明において、最も重要な技術的事項について
説明する。

（ａ）　　１８は、Ｌ記支持端部材８を旋回台６に対し
て起倒可能に軸支せしめる回転軸で、該回転軸１８は、
特に第２，３図から明らかなように、この回転軸１８の
中心軸線ｂ−ｂが、上記揚網方向線ａ　−ａと平行でな
く、投影的にみて両１％ａ−ａ、ｂｂが、例えば約４５
°の角度をなす構成条件、（ｂ）　　第１図から明らかなように、回転軸１８の中
心軸線ｂ−ｂと、支持端部材８の網接触面８ａとが平行
で、かつ、水平である構成条件、（ｃ）　　上記（ａ）
、　（ｂ）の条件が満足されたときに、支持端部材８の
揚網上手側Ａが下方に向け傾斜するように構成する、ようにしたものである。そして、上記支持端部材８、詳
しくは、網接触向８ａの傾斜手段は、上記回転軸１８の
中心軸線ｂ−ｂと直交するとともに、回転軸１８の中央
部を通る線上で、かつ、上記旋回台６の下部と支持端部
材８の下面との間に設けられたシリンダ１９の伸縮作用
によって行われる。

図中２０は、上記油圧モータ７．１４及びシリンダ１９
操作用の弁箱で、との弁箱２０内に、操作レバー２１に
よって切換え操作される複数の弁（図示路）が収容され
ている。また上記油圧モータ７．１４及びシリンダ１９
と弁を結合する油圧管路は、従来公知の手段で足りるた
め、図示説明は省略しである。

〔作　　用〕

次に、上記第１実施例の作用を、第６〜８図について説
明する。第６図は、きわめて正常な状態の旋網操業を示
し、第７図は、浮子網１７が沈子網１２と略直線状にな
った場合を示し、また、第８図は、浮子ｗ４１？のみが
沈子１１１２側に近接した場合の旋網操業を示している
。

第６〜８図は、浮子網１７．身網２２、及び環外しの済
／しだ沈子Ｍ４１２を駆動ローラー９と案内ローラ１１
の間からとり込み、駆動ローラ９，１０にＳ字形にかけ
まねして、支持端部材８の揚網上手側Ａから揚網下手側
Ｂに向けて揚網移行させろとともに、駆動ローラ１０を
出たあと網捌Ｊａ２３に導き、円滑な揚網を行う。揚網
方向線ａ　−ａと浮子＠１２の揚網方向とのなす角θ（
この図では約４５°）、即ち、浮子力の入射角の変化に
適合するように、油圧モーフ７を介して旋回台６を回動
旋回し、また、浮子網１７を駆動ローラ９，１０のＷｉ
擦助長手段を有しないローラ上部９ｂ、　ＩＯｂに適合
するよう、また摩擦助長手段を有するローラ部９ａ、　
１０ａに適合するようにシリンダ１９を操作して支持端
部材８、即ち、駆動ｏ−ラ９，１Ｇを傾斜調整し、浮子
ｗｉ１７．身ＭＪ２２゜沈子網１２の揚上速度を調整し
、バラツキのない揚網を行うものである。また、海洋条
件２人魚量に対応して支持端部材８の旋回、傾倒調節を
行うものである。また、投網の場合には、この揚網機は
不要で、第６図の位置に置くことは投網時邪魔になるの
で、揚網機は案内レール１上を水平移動させ、第６図仮
想線で示す位置イに固定することが必要で、更に揚網機
を旋回させ、第６図仮想線で示す位置口に収納すること
が望ましい。

〔実施例〕　（第４，５図）第４，５図について本発明の第２実施例を説明する。第
４図は揚網機の正面図、第５図は同上平面図を示してい
る。

この第２実施例は、上記回転軸１８が、上記支持端部材
８の網接触面８ａと平行で、がっ、揚網上手側Ａが下方
となるように傾斜した状態で旋回台６に装着したもので
あり、その他構成用件は、上記第１実施例と同一である
ため、詳細説１ガは省略する。ただし、第１実施例と同
じ構成部材は、同一の符号を利用し表示しである。尚こ
の第２実施例の作用は、第１実施例の作用と同一である
ので、詳述は省略する。

［発明の効果〕このように本発明によれば、っぎのような効果がある。

（ａ）　　支持端部材の揚網上手側が下向きに傾斜して
いるため、支持端部材の揚網方向線を網捌き装置方向に
適合させることができ、円滑で而も確実な揚網が連続し
て行える。

（ｃ）　　支持端部材、詳しくは、駆動ローラが傾倒可
能であることから、夫々長さの異なる浮子ＩＩ４゜身網
、沈子網の揚網速度を調整し、長さに適応したバランス
のとれた揚網がなしうる。

（ｄ）　　揚網機を揚網される身網に対して、支持端部
材を旋回させ、揚網の円滑性及び揚網負荷に見合った揚
網ができる。

（ｃ）　　駆動ローラ、案内ローラを備えた支持端部材
が旋回可能であるため、揚網が終了し、サイドホーラー
にて網のサイド揚げを行う場合、揚網の上手方向を船首
側に旋回させるだけで網地を自動的にサイドホーラーに
のせることができ、人力による網地のサイドホーラーへ
のかけまわし作業が大巾に省力化される。

（ｆ）　　揚網機が船尾にあるため、長尺のサイドホー
ラーの敷設が可能となり、多量の網がサイドホーラーに
掛かり、サイド揚げの効率が向上される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明揚網機の正面図、第２図及び第３図は同
上平面図、第４図は別実施例揚網機の正面図、第５図は
同上平面図、第６図〜第８図は揚網操業状態の説明図、
第９図（ａ）−（ｂ）、　（ｃ）は環捲開始から揚網後
半状態に至る間の流れ説明図、第１０図は浮子方の入射
角の変化を示す説明図、第１１図〜第１３図は現在一般
的に使用されている旋網漁業用揚網機である。１・・・案内レール、２　船体、３　架台、４　突部、
５・・螺杵、６・・旋回台、７・・油圧モータ、８・支
持端部材、　８ａ・網接触面、９，１０・駆動ローラ、
９ａ、１０ａ・・摩擦助長手段をもつローラ部、９ｂ、
１ｏｂ・・摩擦助長手段をもたないローラ上部、１１・
・案内ローラ、１２・沈子網、　１３−係止溝、　１４
・・・油圧モータ、１５．１８・・鍔部材、１７・・浮
子網、１８・・・回転軸。１９・シリンダ、２１・・・操作レバー、２２・・・身
網、２３・網捌機。特許出願人　　ニチモウ株式会社第１図第２図第４図第９図Ｃ勾　　　　　　　　　　　　　　　（ｌｏ）ＣＣ＞第１０図　　。第１１図

Claims

【特許請求の範囲】〔第１項〕（ａ）直径よりも長さの大きい複数の揚網用駆動ローラ
を、それぞれ平行に、かつ、それぞれの片端で共通の支
持端部材に軸架させ、互いに隣接する上記駆動ローラが
反対方向に回転駆動されるようにした揚網機において、（ｂ）上記駆動ローラ揚網上手側に、該駆動ローラと平
行に、而も駆動ローラと共通の支持端部材に、自由回転
可能に案内ローラを設けるとともに、上記支持端部材に
構成せる網接触面が、上記各ローラの中心軸に共通に直
交するよう構成し、（ｃ）上記支持端部材を起倒する回転軸の軸線と、該支
持端部材の網接触面とが平行である構成条件と、回転軸
の軸線と上記駆動ローラのうち、揚網上手側から第１番
目の駆動ローラ及び第２番目の駆動ローラの夫々中心軸
と、上記支持端部材の網接触面を含む平面との２交点を
結ぶ揚網方向とが平行でない構成条件とにより、支持端
部材の揚網上手側が下方に向け傾斜するように構成せし
め、（ｄ）上記構成よりなる揚網機構を、甲板上に配設せる
旋回台に旋回可能に支持させたことを特徴とする旋網漁
業用揚網機。〔第２項〕回転軸が、上記支持端部材の網接触面と平行で、かつ、
水平であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
の旋網漁業用揚網機。〔第３項〕回転軸が、上記支持端部材の網接触面と平行で、かつ、
揚網上手側が下方となるよう傾斜せしめたことを特徴と
する特許請求の範囲第１項記載の旋網漁業用揚網機。