JPS6120946Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は賽銭箱の改良に関するものである。
神社、仏閣の賽銭箱には従来から上部に桟を列設
した木製のものが専ら用いられている。従つて雨
の吹き込む場所や屋外などには設置するのに適し
ないし、腐〓しやすい欠点もある。この考案はこ
のような欠点を除去し特に屋外用として好適な賽
銭箱を提供しようとするもので燈篭を模した形状
の金属製の賽銭箱本体を支柱の上端に固着してな
る賽銭箱に関するものである。

次にこの考案の実施例を図面について説明する
と、賽銭箱本体１は青銅製で、六角燈篭の形状に
鋳造されており、第１図に示すようにその前面２
には賽銭を入れるための投入口３が明けられ、更
に賽銭の文字４が表わされている。又後面５には
第３図に示すように賽銭受箱６を引き出すための
引出口７があけられている。賽銭受箱６は抽出し
形をして上面が開放されており、第４図に示すよ
うに本体１に挿込まれたときはその後端部が賽銭
投入口３の下方に位置して投入された賽銭を収納
できるようになつている。賽銭受箱６には引き出
すのに便利なように取手８またはつまみが設けら
れるとともに、盗難防止のため錠９が取付けられ
て本体の後壁に係合可能とされており、鎖錠をす
ると鍵なしには賽銭受箱を取り出すことができな
いようになつている。第５図、第６図に示す実施
例は後面に扉１０を蝶番１１で取付けて内部に収
納された賽銭受箱６の引出口とし、扉に取手８と
錠９を取付けたものである。尚６つの壁の隣接し
た２つの壁を一枚の扉とすれば、賽銭受箱６角形
としても引出すことができて便利である。

本体１は底部には第１図に示すように鋼管から
なる支柱１２が溶接、ねじ止め等適宜の手段で固
着されており、支柱の下端部を地面に掘つた穴に
挿入してコンクリートを流し込んで固定する。こ
の場合支柱１２の下端に近くあけられた穴１３に
第４図に示すように２本の金属棒１４を直交して
挿入してから穴に立てて、その後コンクリートで
固めると一層安定して取付けることができる。支
柱１２は鋼管の他のプラスチツプパイプ等、堅牢
な材料であれば任意に選ぶことができる。また本
体１は燈篭の形状をしておれば、六角燈篭型に限
定されるものではなく、四角型、円筒型などでも
よく、又金属の素材も鉄その他青銅以外のものも
使用することができる。ただし青銅で製造すると
丈夫で長持ちし、しかも使用期間が経過するにつ
れ表面に青銅独特の緑青が発生して風格ある美観
を呈するようになる。

この考案の賽銭箱は上述のように金属製である
ため木製と異なりきわめて堅牢で風雨にさらされ
ても腐〓することがなく、半永久的に使用するこ
とができる。しかも賽銭箱本体１を支柱の上端に
固定してあるので、支柱を立設することにより、
屋外屋内を問わず、任意の場所を設置することが
できる。しかも従来周知の賽銭箱と異なり、全体
が燈篭型をしているので美観に優ぐれ、境内の景
観を損うことがなく、参詣者に与える賽銭箱とい
う印象、認織はきわめて僅かである。特に御像の
そばや、祠、御堂の前に設置すると風致を一層向
上させるので最適である。尚鎖錠機構を設けてあ
るので、盗難のおそれもなく又支柱を土中に固定
するだけで設置できるので取付工事もきわめて簡
単である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の正面図、第２図
は賽銭箱本体の左側面図、第３図は同背面図、第
４図は第１図のＡ−Ａ断面図、第５図は他の実施
例の第３図に相当する後面図、第６図は第５図の
賽銭箱の第４図に相当する断面図である。 １……本体、２……前面、３……賽銭投入口、
４……文字、５……後面、６……賽銭受箱、７…
…引出口、９……錠、１２……支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燈篭型の金属製本体の内部に賽銭受箱を収納
   し、本体の前面に賽銭投入口を開口させると共に
   賽銭の文字を表示し、前面以外の面に賽銭受箱の
   引出口と鎖錠機構を設け、かつ賽銭箱本体を支柱
   の上端に固着したことを特徴とする賽銭箱。