JPS61209128A - 磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイルム - Google Patents

磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフイルム

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JPS61209128A
JPS61209128A JP60048284A JP4828485A JPS61209128A JP S61209128 A JPS61209128 A JP S61209128A JP 60048284 A JP60048284 A JP 60048284A JP 4828485 A JP4828485 A JP 4828485A JP S61209128 A JPS61209128 A JP S61209128A
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film
particles
polyester
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calcium
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Shigeo Uchiumi
滋夫 内海
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Diafoil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、平坦易滑性、磁性層との接着性、多数回走行
性に優れ、かつガイド部と摩耗しても白粉の発生が少な
く、又その際フィルムに傷がつきにくくかつ粗大プツの
少ない磁気記録媒体用ベースフィルムとして特に有用な
二軸配向ポリエステルフィルムに関するものである。
従来の技術と解決すべき問題点 二軸延伸ポリエステルフィルムは、耐熱性1機械的性質
、耐薬品性等に優れているため、磁気記録媒体とりわけ
オーディオ用、ビデオ用等の磁気テープ、フロッピー用
等磁気シートとして需要が急増している。
これらの磁気記録媒体は、近年ますます高品質化、高密
度化の方向にあり、ベースフィルムの平坦易滑性、磁性
層との接着性、多数回走行性のより良いものが要望され
ている。又、磁気記録媒体の製造は、ベースフィルム上
に磁性粉を含むバインダーを、例えばコーチングロール
とドクターナイフの組合わせで塗布する方法で行なわれ
るが、該コーチングロールが駆動、遊びロールあるいは
固定静止ロールであっても、ポリエステルフィルムとロ
ール表面との摩擦・摩耗が激しく、該フィルム自身の表
面が削られて白粉状の物質を析出させ、ひいてはドロッ
プアウトの原因となる。さらに、該磁性体を塗布したテ
ープ又はシートを録音・録画等に用いる場合、ガイド部
での摩擦・摩耗でフィルムに傷が生じ、白粉が生じたり
多数回走行後すべり性が悪化したりする。又粗大ブツが
多いいと押出機のフィルターライフが短かくなったり、
ドロップアウトの原因となる。これらすべての特性を満
足するベースフィルムは未だ完成されておらず、フィル
ムメーカーの要望は強いものであった。
問題点を解決するための手段 本発明者は、フィルムの平坦易滑性、磁性層との接着性
を維持した上で粗大プツが少なく耐摩耗性、耐スクラッ
チ性(耐スリ傷性)、多数回走行性を改良したフィルム
を開発すべく鋭意検討の結果、ポリエステルフィルムの
物性をある特定の範囲にし、それに適当な粒子を混入す
ることにより解決出来ることを見い出し本発明に到達し
たものである。
すなわち本発明は、フィルムの厚み方向の屈折率ルαが
1.492以上でかつ突起と該突起を核とした長径が少
なくとも0.5μmの窪みとからなる凹凸単位のフィル
ム表面積1m−当りの個数A(個/mm”)が0式を満
たし、(A)リチウム元素、カルシウム元素、リン元素
を含有する内部粒子を0.01〜1.0重量%および(
B)平均粒径0.1μflt〜10.0μmのカルシウ
ムの酸化物もしくは無機塩からなる不活性外部粒子0.
001〜0.7重量%を含有してなる磁気記録媒体用二
軸延伸ポリエステルフィルム。
0≦A≦10000     ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・■に関するものである。
本発明にいうポリエステルとは、テレフタル酸。
イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸のご
とき芳香族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレング
リコール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等のジオールとを重縮
合させて得ることの出来る結晶性芳香族ポリエステルで
ある。該ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸とグリコ
ールを直接重縮合させて得られる他、芳香族ジカルボン
酸ジアルキルエステルとグリコールをエステル交換反応
させた後重縮合せしめるあるいは、芳香族ジカルボン酸
のジグリコールエステルを重縮合せしめる等の方法によ
っても得られる。
かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−26ローナフタレート、
ポリテトラメチレンテレフタレート。
ポリテトラメチレン−2,6−ナフタレート等であり、
例えばポリエチレンテレフタレート、或いはポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートはテレフタール酸或いはナフ
タレン−2,6−ジカルボン酸とエチレングリコールと
が結合したポリエステルのみならず、繰り返し単位の8
0モルチ以上がエチレンテレフタレート、或いはエチレ
ン−2,6−ナフタレート単位より成り、繰り返し単位
の加モルチ以下が他の成分である共重合ポリエステル、
またはこれらのポリエステルに他のポリマーを添加、混
合した混合ポリエステルであっても良い。特に磁性層と
の接着性を向上させるべくジオール成分としてポリエチ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポ
リアルキレングリコールを共重合する事は好ましい。ポ
リエステルに他のポリマーを添加、混合する場合はポリ
エステルの性質を本質的に変化させない範囲内で添加、
混合する必要があり、ポリオレフィン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、その他のポリエステル等を15重量%
未溝の割合で添加することができる。
本発明において、フィルムに平坦易滑性を与えるために
は、フィルムの厚みの方向の屈折率ルαが0式を満たす
事、好ましくは1.493以上である事が必要であると
共に、突起と該突起を核とした長径が少なくとも0.5
μmの窪みとからなる凹凸単位のフィルム表面積1朋2
当りの個数A(個/闘2)が0式を満足することが必要
である。
rLct≧1.492      ・・・・・・・・・
・・・・・・・・・■0≦A≦10000    ・・
・・・・・・・・・・・・・・・・■Aは零でも良いが
、少なくとも該凹凸単位が存在する事の方が好ましい。
一方、1oooo個を超えると、平坦性には優れるが易
滑性、とりわけ多数回走行時の走行性に劣るため不適で
ある。
かくして■、■式を満たすフィルムは、これを満足しな
いフィルムよりも同一の原料において平坦易滑性に優れ
ており、又粗大粒子量を低減させる効果があり、又磁性
層の塗布工程でのガイドロール及び磁気テープとして使
用する際のガイドピンとの摩擦・摩耗による白粉の発生
を低減せしめる効果が有る。しかしながら、その効果の
程度は用いる原料により差が有る事が判明した。現在磁
気記録媒体は、高密度化・高品質化の要請が高く、より
高性能のフィルムが要求されており、小、■式を満足す
るフィPレムの中でもより高性能な特性を付与する原料
の選択がせまられていた。
本発明は、■、■式を満足し、しかも更に高性能な特性
を付与する原料を選定したものである。
ポリエステルフィルムの製膜において、従来から、■シ
リカ、二酸化チタン、カオリン、炭カル。
硫酸バリウムなどの不活性微粒子を重合時又は重合後に
添加して得た粒子含有ポリエステル組成物を製膜する方
法(外部粒子添加方式)。■ポリエステル合成時に使用
する触媒や着色防止剤などの一部又は全部を反応の過程
で析出させて得た粒子含有ポリエステル組成物を製膜す
る方法(内部粒子生成方式)が多く提案されている。
しかし、外部粒子添加方式の場合、通常使用されるカオ
リンは、粒子が偏平な為■、■を満足するフィルムにお
いても易滑性が改善されない。又、Ba80.では、磁
気テープ製造工程中のカレンダー処理で粒子がつぶれ易
く易滑性が極めて悪い。
又、二酸化チタンでは、表面凹凸を形成する能力が少な
く、十分に付与するだけ含有させると、白粉の発生量が
多くなり不適である。また、タルク。
炭酸カルシウム、シリカ等を使用する場合には、粗大粒
子が必然的に入ってくるのを避けられない上、平均粒度
を一定にするための粉砕・分級工程で凝集による粗大化
がおこり、押出機のフィルター目づまりを起こし、生産
を阻害するばかりか、ドロップアウトの問題が顕在化し
てくる。
このように、外部粒子添加方式では、種々の問題が生じ
、原料として使用する事は極めて困難であったが、前記
のとおりリチウム元素、カルシウム元素、およびリン元
素含有内部粒子を含有するポリエステル組成物を用いて
、かつ■、■式を満足せしめるフィルムを製造した時、
平坦易滑性。
粗大粒子の低減が極めて有効に行なわれた。そして、こ
の内部粒子は、リチウム元素0,03〜5重量%、カル
シウム元素0.03〜5重量%、リン元素0.03〜1
0重量%(いずれも対内部粒子)を含んでいる時、好ま
しい結果が得られた。
本発明に用いるに特に適したかかる析出粒子を含むポリ
エステルの製造法の例について以下により詳しく説明す
る。
即ち、かかる粒子を含むポリエステルは例えばエステル
交換反応をリチウム化合物及びカルシウム化合物の存在
下で行い、エステル交換反応終了後、リン酸、亜リン酸
もしくはこれらのアルキルエステルまたはアリールエス
テルから成る群から選ばれた化合物の一種以上をこれら
金属化合物の合計量に対し016〜3倍当量添加し、引
き続き重縮合反応を行うことにより得ることができる。
この場合用いるリチウム化合物としてはエステル化もし
くはエステル交換反応生成物に溶解するものなら良く、
例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸の如き脂肪族カルボン
酸の塩、安息香酸、P−メチル安息香酸の如き芳香族カ
ルボン酸の塩、更にエチレングリコール、プロピレング
リコール等のリチウムグリコラートを挙げることができ
る。
この中でも、脂肪族カルボン酸リチウム、就中酢酸リチ
ウムが好ましい。またその量は芳香族ジカルボン酸成分
に対し0.03〜0.4モルチ、特に0.1〜0,3モ
ルチが好ましく用いられる。
またカルシウム化合物としては、やはりエステル化もし
くはエステル交換反応生成物に溶解するものなら特に制
限は無く、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸の如き脂肪
族カルボン酸の塩、安息香酸、P−メチル安息香酸の如
き芳香族カルボン酸の塩、更に玉子レンゲリコール、プ
ロピレングリコール等のカルシウムグリコラートを挙げ
ることができる。この中でも脂肪族カルボン酸カルシウ
ム、特に酢酸カルシウムが好ましく用いられる。
また該カルシウム化合物の量は芳香族ジカルボン酸成分
に対し0.05〜0.3モルチ、特に0.08〜0.1
5モル係が好ましく用いられる。
リン化合物としては上述の金属化合物と反応してその一
部または全部をリン酸塩または亜リン酸塩の誘導体に転
化できるものならば、如何なる化合物でも良いが、特に
リン酸、リン酸のトリアルキルエステル、リン酸の部分
アルキルエステル。
亜すン酸、亜リン酸のトリアルキルエステル及び亜リン
酸の部分アルキルエステルが好ましく用いられる。
これらリン化合物の添加量は該金属化合物の合計量に対
し0.6〜3倍当量、好ましくは0.8〜2倍当量、更
に好ましくは0.9〜1.5倍当量用いられる。
なお、ここで金属化合物に対するリン化合物の当量比は
以下の式 (式中P、Cα及びLiはそれぞれリン化合物、カルシ
ウム化合物及びリチウム化合物のモル数を示す。) で表わされる。
以上のように金属化合物及びリン化合物を併用すること
により、粒子中に使用した金属元素及びリン元素を含有
する析出粒子が得られる。もちろんリチウム化合物また
はカルシウム化合物の一部または全部をエステル交換反
応終了後に添加することにしても良い。
本発明の目的を達成するためには、このポリエステル中
に析出したリチウム、カルシウム及びリン元素゛を含む
粒子の使用量はポリエステルフィルムに対し0.01〜
1.0重量%、好ましくは0.03〜0.5重量%、よ
り好ましくは0.06〜0.18重量%の範囲から選択
される。なおこの場合、析出粒子の定量は次のようにし
て行う。
(ポリエステルフィルム中の析出粒子の定量:ポリエス
テルioo gにO−クロルフェノール1.Olを加え
120℃で3時間加熱した後ベックマン製超遠心機り、
−5Qを用い30.00Orpmで40分間遠心分離を
行い、得られた粒子を100°Cで真空乾燥する。該粒
子を走査型差動熱量計にて測定した時、ポリマーに相当
する融解ピークが認められる場合には該粒子にO−クロ
ルフェノールを加え加熱冷却後再び遠心分離操作を行う
融解ピークが認められなくなった時該粒子を析出粒子と
し、ポリエステルに対する重量比を算出する。) かくして、フィルムの平坦易滑性に優れ粗大粒子の極め
て少ないフィルムを得る事が出来たが、このものはいま
だ耐摩耗性においては不充分であった。
そこで、耐摩耗性を向上させるべく、更に検討の結果、
■、■式を満足するフィルムにおいて特定金属元素から
なる微細内部粒子の特定量に、特定の不活性外部粒子の
特定量とを含有させる事により大巾に改良される事が見
い出された。
つまり、無機不活性外部粒子のうちでもカルシウムの酸
化物もしくは無機塩からなる粒子、例えばCaCO3,
Ca So、 、 C,!(H2po、 ) t 。
C,zHPO,、C(L3 (PO4)tなどの粒子の
平均粒径0.1μfr1〜10.0μ慣、好ましくは0
15tttn〜10μm更に好ましくは1,0μf11
〜10μmのもの0.001〜0.7重量%を上記内部
析出粒子と組み合わせる事により顕著な効果が奏せられ
るのである。理由は定かではないが、粒子が球径に近い
事、粒子の硬度が適当である事により他の粒子と区別さ
れるものと思われる。該粒子の粒径が10.0μmを超
えたり粒子量が0.7重量%を超えると粗大粒子が顕著
となり不適である。
又平均粒径が0.1μm未満、含有量が0.001重量
%未満の場合には本発明が目的とする白粉発生の軽減効
果が発揮できないため不適である。
粒子の添加はポリエステル重合前でもよく、重合反応中
でもよく、又重合終了後ペレタイズするときに押出機中
で混練させてもよい。
さらに、シート状に溶融押出す際に添加し、押出機中で
分散して押出してもよい。
かくして平坦易滑性、耐摩耗性、多数回走行性に優れた
フィルムを得ることが出来た訳であるが、更に耐スクラ
ッチ性つまり磁気テープの録画・再生時の摩擦・摩耗に
よるテープの耐スリ傷性な改良する事も要請されている
これに関しても鋭意検討の結果、縦方向の屈折率を低下
せしめると良好である事が判明した。つまり横方向の屈
折率rLTDと縦方向の屈折率rLMDの差’TD−r
LMDが次式〇を満足させることにより耐スクラッチ性
も改良することが可能になった。
”TD  ”!。≧0.030   ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・■好ましくは、謬rD−nMDは
0.050以下である。
0.03未満であると、磁気テープ化後、カセットデツ
キ内で走行させた時フィルムが傷つき易い、つまり耐ス
クラッチ性に劣るため好ましくない。
又、0.050を超えると、縦方向の強度が下がりすぎ
て好ましくない。
かくして本発明により磁気テープとして必要とされる種
々の特性を満足するポリエステルフィルムを提供するこ
とが可能となったのである。
次に本発明のポリエステルフィルムの製膜方法を具体的
に説明する。
内部析出粒子と平均粒径0.1μm〜10.0,0μm
のカルシウムの酸化物もしくは無機塩からなる不活性外
部粒子を必要量含有せしめた重合体レジン又はそれらの
混合レジン又は押出時添加レジンを常法の手段で乾燥し
、押出機を通して溶融押出をして回転冷却体ドラム上で
冷却固化し、未延伸ポリエステルシートを形成する。こ
の際、静電印加冷却法等既知の密着法を採用することは
好ましい。
このようにして得た未延伸フィルムはまず第一軸方向通
常は縦方向にロールによって1段階又は多段階延伸して
Δルがo、 o s o以下とし、次に第一軸方向と直
角方向に90℃〜150℃の温度でrLTD−rLMD
=0.030となるよう2.5〜5.0倍延伸し、二軸
延伸フィルムを作成し200℃から250℃で1秒から
10分間熱固定する。但し、必要に応じて二軸延伸後更
に’TD −rLMD≧0.030を満足する範囲内で
再縦及び/又は再横延伸することは特に好ましい。
かくしてルαが1.492以上かつ粒子を核とした窪み
とからなる凹凸単位を有するフィルムが得られる。
以上のごとく縦延伸後のΔルを低く押さえることにより
何故ルαが高くなりかつ粒子を核とした凹凸単位が出来
るが、その理由については定かではないが以下のように
考えられる。
つまり該縦延伸後の複屈折率(ΔrL)を低く押さえる
ことによりポリエチレンテレフタレートの骨格にあるベ
ンゼン環のフィルム面への面配向が低下し、それに伴な
い厚み方向の屈折率ルαが高くなる。又、縦延伸後の複
屈折率が低いと、粒子周辺に配向差カ礒じ、これを横延
伸すると粒子を核とした窪みが形成されるものと考えら
れる。
かくして得られたフィルムでは、フィルムの粒子が均一
かつ高密度でありかつ粒子のまわりにボイドを伴わず急
峻となるため極めて平坦易滑性に富むフィルムとなるの
である。
本発明において第一軸延伸通常は縦延伸後のΔルをo、
 o s o以下にすることが必須である。舎−一、 
          ・   Δルがo、os。
以下でなければ、平坦易滑性に劣るばかりかrLTD”
MD≧0.030を満足しても耐スクラッチ性の向上が
見られない。
又特に厚み斑を改良するために第一軸方向の延伸を多段
にすることも好ましいし、又縦の延伸倍率をあげるため
にスーパードロー又はスーパードロー近傍の延伸を適用
することも好ましい。
実施例 以下に実施例において更に詳細に説明する。なお、フィ
ルムの各物性の測定法について以下に述べる。
(1)摩擦係数(μ) 固定した硬質クロムメッキ金属ロール(直径6闘)テ、
フィルムを巻き付角135°(θ)で接触させ、53g
(T2)の荷重を一端にかけてl frL / mLr
Lの速度でこれを走行させて他端の抵抗力(T、(g)
)を測定し、次式により走行中の摩擦係数を求めた。
(2)中心線平均表面粗さく R’a )小板研究所社
製表面粗さ測定器(SE−3FK)によって次のように
求めた。触針の先端半径は2μm、荷重は30m9であ
る。フィルム断面曲線からその中心線の方向に基準長さ
L(2,5mm)の部分を抜き取り、この抜き取り部分
の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線
y = f (z)で表わしたとき、次の式で与えられ
た値をμmで表わす。但し、カットオフ値は80μmで
ある。
RcLは縦方向に5点、横方向に5点の計10点の平均
値を求めた。
(3)屈折率 アツベの屈折計(株式会社アタゴ製)を用いて5℃で測
定されるNcL−D線に対する値を求めた。
(4)突起周辺に窪を有する凹凸単位(プロペラ)の個
数(A) カールツアイス社製微分干渉顕微鏡でアルミニウム蒸着
したフィルムの表面を750倍で写真撮影し、合計11
R11E2のフィルム表面積当り突起を核とした長径が
少なくとも0.5μmの窪からなる凹凸単位の個数A(
個/lnx” )を数えた。
(5)粗大突起数(L、) 偏光下10倍の倍率でフィルムを観察しフィッシュアイ
として光る部分にマーキングをし、そのマーキングした
部分の高さを二光束法で測定して5次以上つまり1.3
5μm以上の高さをもつ突起の数を200cIrL2に
ついて測定しLs以上の粗大突起数とした。
(6)多数回走行性、耐摩耗性、耐スクラッチ性フィル
ムな細巾にスリットしたものを巻取機にかけ、中間に設
置した金属製ガイドロールにこすりつげて高速で往復2
00回走行させた。この時発生した白粉量を測定し、耐
摩耗性を次のようにランク付けした。
ランク1級  良好 2級  普通 3級  悪い 4級  極めて悪い 又その際フィルム表面の傷の付き方を写真観察し耐スク
ラッチ性を次のようにランク付けした。
ランク1級  良好 2級  普通 3級  悪い 4級  極めて悪い 実施例1゜ (ポリエステルの製造法) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部、酢酸カルシウム−水塩0.10部及び酢酸リチ
ウムニ水塩0.17部を反応器に仕込み、加熱昇温する
と共にメタノールを留出させてエステル交換反応を行な
い、反応開始後約4時間な要して230℃に達せしめ、
実質的にエステル交換を終了した。
次にこの反応生成物にトリエチルホスフェート0.35
部を添加し、更に重縮合触媒として三酸化アンチモン0
.05部を添加した後、常法に従って重合し、ポリエス
テルを得た。該ポリエステル中には粒径およそ0.5〜
1μm程度の均一で微細なカルシウム、リチウム及びリ
ン元素を含む析出粒子が多数認められた。該ポリエステ
ルAは〔η〕= 0.65であった。該ポリエステルA
について先に述べた方法により析出粒子の粒子量を定量
したところQ、3wt%であった。
別途内部析出粒子及び不活性外部添加粒子を含まないポ
リエステルB((η〕=0.65 ) ヲfi造した。
一方、ポリエステルB中に外部粒子として平均粒径1.
4μmの炭カル0.4重量%を含むポリエステルC〔η
)=0.65を製造した。
(製膜法) ポリエステルAとポリエステルB及びポリエステルCを
A : B : C=50:45: 5の割合でプレン
ドし常法により乾燥し、285°Cで押出し急冷して無
定形シートとした。
該無定形シートを100°Cで3.2倍延伸しΔルを0
、043としたのち98℃で1,2倍延伸して△ル=0
.062とした。かくして得られた縦延伸フィルムを次
圧テンターで140℃で3.9倍横方向に延伸して21
7°Cで熱固定を行い、15μmのフィルムを得た。
比較例1゜ 実施例1と同様に作成した無定形フィルムを用いて該無
定形フィルムを85°C縦方向に3.7倍延伸し、次い
で100’Oで横方向に3.9倍延伸し211Cで熱固
定を行って15μmのフィルムを得た。該比較例のフィ
ルムは縦延伸を低温高倍率で延伸しているためルαが低
く窪を有する凹凸単位が存在しないフィルムである。
実施例2.、比較例2゜ 実施例1において縦2段目延伸倍率を1.3倍。
1.4倍延伸しΔルを0.072(実施例2 ) 、 
0.083(比較例2)とじた以外は実施例1と同様に
重合製膜を行ない15μmのフィルムを得た。比較例2
のフィルムは、2段延伸での縦延伸後の△ルが高くルα
が1.4920以下窪を有する凹凸単位の存在しないフ
ィルムとして例示したものである。
実施例3゜ 実施例1において縦・横二軸延伸後のフィルムを更に縦
方向に1.07倍(実施例3)延伸したのち217℃で
熱固定した。
比較例3゜ 実施例1の内部析出粒子に代りにそれぞれ平均粒径0.
75μmのシリカの外部添加粒子0.30重量%含むポ
リエステルとポリエステルCを95:5でブレンドし、
実施例1と同様に製膜した。該フィルムは内部粒子と外
部粒子の組み合わせの代りに2種の外部粒子を組み合わ
せたものである。
比較例4゜ 実施例1の外部析出粒子の代りに、アルミナを用いる以
外は実施例1と同様に製膜した。該フィルムは、外部粒
子としてCcLの酸化物もしくは無機塩を含有しない粒
子を用いたものとして例示した。
比較例5゜ ポリエステルAとポリエステルBを1=1にブレンドし
ん以外は実施例1及び比較例1と同様に重合・製膜した
。該フィルムは、内部粒子のみで製膜し、外部粒子を含
まないフィルムとして例示した。
実施例4゜ 実施例1と同様の未延伸フィルムを用いて、横延伸倍率
を4.2倍とする以外は、実施例1と同様に製膜を行な
い15μmのフィルムを得た。
以上の結果を第1表に示した。
第1表より析出粒子としてCα−Li−P系の粒子を添
加粒子として炭酸カルシウムを用い、ルαを1.492
以上で粒子を核とする凹凸単位を存在せしめたフィルム
において、平坦易滑性、フィッシュアイ、耐摩耗性、耐
スクラッチ性共に優れていることが分かる。
発明の効果 以上記載のとおり、屈折率ルαを1.492以上とし、
個数A(個/朋2)をO〜10000とし、Li−Cα
−Pを含有する内部析出粒子を0.01〜1.0重量%
、及び平均粒径0.1μfn〜10゜0μmのCαの酸
化物もしくは無機塩からなる不活性外部粒子0.001
〜0.7重1%含有し、さらに横方向の屈折率nTDと
縦方向の屈折率りゆの差を0、030以上とすることに
より、平坦易滑性、多数回走行性、耐摩耗性(白粉の発
生の少ない)。
耐スクラッチ性がすぐれ、且つ粗大プツの少ない磁気記
録媒体用ベースフィルムとして有用な二軸配向ポリエス
テルフィルムが得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルムの厚み方向の屈折率n_αが1.492
    以上でかつ突起と該突起を核とした長径が少なくとも0
    .5μmの窪みとからなる凹凸単位のフィルム表面積1
    mm^2当りの個数A(個/mm^2)が[1]式を満
    たし、(A)リチウム元素、カルシウム元素、リン元素
    を含有する内部粒子を0.01〜1.0重量%および(
    B)平均粒径0.1μm〜10.0μmのカルシウムの
    酸化物もしくは無機塩からなる不活性外部粒子0.00
    1〜0.7重量%を含有してなる磁気記録媒体用二軸延
    伸ポリエステルフィルム。 0≦A≦10000・・・[1]
  2. (2)フィルムの横方向の屈折率n_T_Dと縦方向の
    屈折率n_M_Dの差n_T_D−n_M_D≧0.0
    30である耐スクラッチ性に優れた特許請求の範囲第1
    項記載の磁気記録体用二軸延伸ポリエステルフィルム。
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