JPS61207805A - 蒸気タ−ビン加減弁暖機方法及び暖機装置 - Google Patents
蒸気タ−ビン加減弁暖機方法及び暖機装置Info
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- JPS61207805A JPS61207805A JP4749085A JP4749085A JPS61207805A JP S61207805 A JPS61207805 A JP S61207805A JP 4749085 A JP4749085 A JP 4749085A JP 4749085 A JP4749085 A JP 4749085A JP S61207805 A JPS61207805 A JP S61207805A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分計〕
本発明は蒸気タービン起動時における蒸気加減弁蒸気室
の暖機方法及び暖機装置に関するもので −ある。
の暖機方法及び暖機装置に関するもので −ある。
従来の蒸気加減弁蒸気室の暖機方法は、暖機弁(ウオー
ミング弁)の開閉時間を調整して行なっていた。この暖
機弁の開閉タイミングは、蒸気タービン起動モードと無
関係に同一タイミングであった為、蒸気加減弁(CV)
のメタル温度が比較的に低い状態からの蒸気加減弁暖機
の際釦おいて暖機開始時VC!!気加減弁内壁と外壁と
の温度差が制限値以上となって、暖機を中断しなければ
ならなくなる為、暖機終了までの時間が長くかかつてい
た。
ミング弁)の開閉時間を調整して行なっていた。この暖
機弁の開閉タイミングは、蒸気タービン起動モードと無
関係に同一タイミングであった為、蒸気加減弁(CV)
のメタル温度が比較的に低い状態からの蒸気加減弁暖機
の際釦おいて暖機開始時VC!!気加減弁内壁と外壁と
の温度差が制限値以上となって、暖機を中断しなければ
ならなくなる為、暖機終了までの時間が長くかかつてい
た。
従来の蒸気加減弁暖機方法の一例としては、タービン通
気前忙高圧タービン第1段後内壁メタル温度がある規定
値以下であった場合に、ある決まった一定の周期で蒸気
加減弁暖機弁を全開#全閉させるか、又は、蒸気加減弁
暖機弁の開度を一定にして蒸気加減弁に設置しであるシ
ートドレン弁をある一定の周期で全開#全閉させること
によって実施していた。この様に従来のこの暖機方法で
は、タービン起動モードに関係なく、ある一定周期で暖
機弁又はシートドレン弁を全開・全閉させるため、蒸気
加減弁のメタル温度を目標温度まで上昇させるのに長時
間を要していた。
気前忙高圧タービン第1段後内壁メタル温度がある規定
値以下であった場合に、ある決まった一定の周期で蒸気
加減弁暖機弁を全開#全閉させるか、又は、蒸気加減弁
暖機弁の開度を一定にして蒸気加減弁に設置しであるシ
ートドレン弁をある一定の周期で全開#全閉させること
によって実施していた。この様に従来のこの暖機方法で
は、タービン起動モードに関係なく、ある一定周期で暖
機弁又はシートドレン弁を全開・全閉させるため、蒸気
加減弁のメタル温度を目標温度まで上昇させるのに長時
間を要していた。
蒸気タービンプラント中の未昇温の蒸気加減弁を急速に
昇温させるには、該蒸気加減弁を全開にしてウオーミン
グすれば良いのであるが、このようI/CM気加減弁を
全開にすると、該蒸気加減弁(CV)の内壁温度は第9
図に実線で示したように急速に昇温するのに比して、内
壁@度は破線の如く若干緩徐に上昇するので、1時的に
大きい温 。
昇温させるには、該蒸気加減弁を全開にしてウオーミン
グすれば良いのであるが、このようI/CM気加減弁を
全開にすると、該蒸気加減弁(CV)の内壁温度は第9
図に実線で示したように急速に昇温するのに比して、内
壁@度は破線の如く若干緩徐に上昇するので、1時的に
大きい温 。
度差ΔTが発生し、熱応力を生じて該蒸気加減弁の損耗
を早めてしまう。
を早めてしまう。
このため、第10図に鎖線で示したように蒸気加減弁の
開閉を繰)返して内壁温度を同図の実線のように段階的
に上昇せしめる必要がある。
開閉を繰)返して内壁温度を同図の実線のように段階的
に上昇せしめる必要がある。
尚、蒸気タービンの短時間起動が発電プラントの必要条
件となっている近年、この暖機時間の短縮はボイラ点火
からタービン通気までの時間の短縮と密接な関係がある
。又、副次的な起動時間短縮効果としては、タービンコ
ールドスタート時は暖機時間の短縮によυ、主蒸気温度
(ボイラ出口温度)の低減が可能となシ、一方、タービ
ンウオームスタートにおいては自動的に暖機弁を長い時
間開状態とすること釦よシ、主蒸気のドレン排出がうな
がされ、速やかな主蒸気温度上昇がはかれることにある
。即ち、込ずれの場合も通気時のタービンロータと蒸気
温度のミスマツチ低減をはかることができ、通気後のタ
ービンロータ熱応力の低減、ひいては、通気以降の起動
時間の短縮がはかることができる。
件となっている近年、この暖機時間の短縮はボイラ点火
からタービン通気までの時間の短縮と密接な関係がある
。又、副次的な起動時間短縮効果としては、タービンコ
ールドスタート時は暖機時間の短縮によυ、主蒸気温度
(ボイラ出口温度)の低減が可能となシ、一方、タービ
ンウオームスタートにおいては自動的に暖機弁を長い時
間開状態とすること釦よシ、主蒸気のドレン排出がうな
がされ、速やかな主蒸気温度上昇がはかれることにある
。即ち、込ずれの場合も通気時のタービンロータと蒸気
温度のミスマツチ低減をはかることができ、通気後のタ
ービンロータ熱応力の低減、ひいては、通気以降の起動
時間の短縮がはかることができる。
しかし、以上に述べた従来技術において、例えば第10
図に鎖線で示したように、弁を一定周期の全開、全閉を
繰シ返すだけでは、熱応力の発生を最小限に抑制しつつ
暖機所要時間を最小ならしめることができない。その理
由を次に述べる。
図に鎖線で示したように、弁を一定周期の全開、全閉を
繰シ返すだけでは、熱応力の発生を最小限に抑制しつつ
暖機所要時間を最小ならしめることができない。その理
由を次に述べる。
比較的蒸気加減弁のメタル温度が低い場合は、蒸気加減
弁暖機の為高温、高エンタルピの主蒸気が蒸気加減弁の
上流側に流入し、過大な熱応力が発生していた。又、過
大な熱応力の発生を防止する為にある程度熱応力が発生
した場合、ffOち、蒸気加減弁の内壁と外壁との温度
差が制限値以上になった場合、警報を出し、暖機操作を
中止してこの温度差が小さくなる(制限値以下)まで蒸
気加減弁暖機弁を、閉状態とする為、暖機操作が停滞し
、プラント起動時間が長くなるという短所があった。又
、この様忙暖機が停滞している間に主蒸気温度条件(ボ
イラ出口温度)が上昇するため、特にタービンのコール
ドスタート(70時間以上停止していた後の再起動)時
におけるタービン通気の際のミスマツチ【タービンメタ
ル温度と蒸気温度の温度差)が大きくなシ、通気後、タ
ービンロータに発生する熱応力が高くなるという副次的
な短所も内包していた。
弁暖機の為高温、高エンタルピの主蒸気が蒸気加減弁の
上流側に流入し、過大な熱応力が発生していた。又、過
大な熱応力の発生を防止する為にある程度熱応力が発生
した場合、ffOち、蒸気加減弁の内壁と外壁との温度
差が制限値以上になった場合、警報を出し、暖機操作を
中止してこの温度差が小さくなる(制限値以下)まで蒸
気加減弁暖機弁を、閉状態とする為、暖機操作が停滞し
、プラント起動時間が長くなるという短所があった。又
、この様忙暖機が停滞している間に主蒸気温度条件(ボ
イラ出口温度)が上昇するため、特にタービンのコール
ドスタート(70時間以上停止していた後の再起動)時
におけるタービン通気の際のミスマツチ【タービンメタ
ル温度と蒸気温度の温度差)が大きくなシ、通気後、タ
ービンロータに発生する熱応力が高くなるという副次的
な短所も内包していた。
蒸気タービン加減弁の暖機に関する最新の公知技術をし
ては日本国特許庁、公開特許公報(A)。
ては日本国特許庁、公開特許公報(A)。
庁内整理番号7813−3G特許出計公開 昭58−1
87505.昭和58年(1983) 11月1日公
開があるが、この発明においては蒸気系統に弁又はオリ
フィスを追加して蒸気を逃がす方法が用いられ、回路制
御は行われない。このため、暖機状態の改善効果は有る
が、更に積極的に暖機状態のタイミングや暖機用蒸気流
量を当該タービンプランドの熱的情況に応じて最適にコ
ントロールするという機能は果たされない。
87505.昭和58年(1983) 11月1日公
開があるが、この発明においては蒸気系統に弁又はオリ
フィスを追加して蒸気を逃がす方法が用いられ、回路制
御は行われない。このため、暖機状態の改善効果は有る
が、更に積極的に暖機状態のタイミングや暖機用蒸気流
量を当該タービンプランドの熱的情況に応じて最適にコ
ントロールするという機能は果たされない。
本発明の目的は、蒸気タービン起動時の低温な蒸気加減
弁メタル温度と高温な主蒸気との温度差によって発生す
る熱応力を最適に制御し、蒸気加減弁の暖機時間の短縮
をはかり、プラント起動時間の短縮を可能とする蒸気加
減弁の暖機方法及び暖機装置を提供する事にある。
弁メタル温度と高温な主蒸気との温度差によって発生す
る熱応力を最適に制御し、蒸気加減弁の暖機時間の短縮
をはかり、プラント起動時間の短縮を可能とする蒸気加
減弁の暖機方法及び暖機装置を提供する事にある。
上記の目的を達成するため、本発明においてはタービン
加減弁の暖機を行うための弁開閉の開度並びに開閉タイ
ミングに関するパターンを予め設定しておき、蒸気ター
ビンプラントの温度分布状況に応じて前記の予め設定し
た開閉パターンに従って自動的に弁開閉の制御を行う。
加減弁の暖機を行うための弁開閉の開度並びに開閉タイ
ミングに関するパターンを予め設定しておき、蒸気ター
ビンプラントの温度分布状況に応じて前記の予め設定し
た開閉パターンに従って自動的に弁開閉の制御を行う。
次に1本発明方法及び本発明装置の基本的原理について
略述する。
略述する。
蒸気タービン通気時には、高温、高エンタルピの蒸気が
蒸気加減弁内を通過する。この際、蒸気と蒸気加減弁メ
タル温度との温度差が゛大きくなることにより、蒸気加
減弁のケーシングに過大な熱応力が発生し、繰返し応力
によって疲労寿命が消費される。上記の熱応力発生を最
小とするために蒸気タービン通気前に暖機Cウオーミン
グ)が必要となる。又、近年、蒸気タービンの起動時間
短縮がプラント運用の必須条件とされる様になり、この
暖機時間の短縮、ひいてはボイラ点火からタービン通気
の時間の短縮が大きいテーマとなっている。
蒸気加減弁内を通過する。この際、蒸気と蒸気加減弁メ
タル温度との温度差が゛大きくなることにより、蒸気加
減弁のケーシングに過大な熱応力が発生し、繰返し応力
によって疲労寿命が消費される。上記の熱応力発生を最
小とするために蒸気タービン通気前に暖機Cウオーミン
グ)が必要となる。又、近年、蒸気タービンの起動時間
短縮がプラント運用の必須条件とされる様になり、この
暖機時間の短縮、ひいてはボイラ点火からタービン通気
の時間の短縮が大きいテーマとなっている。
一般的にタービン解列直後に蒸気加減弁のメタル温度は
低下し、解列後、時間の経過と共にメタル温度は自然冷
却によシ低下して行く(第6図参照)。近年の蒸気ター
ビン起動はモード判別起動を実施しており、DSS (
タービン毎日起動停止運転)やWSS(タービン週末起
動停止運転)等のスケジュール起動がそれである。即ち
、タービンが解列してから何時間後にタービンを起動す
るかスケジュールによってタービン起動モード、ベリホ
ット、ホット、ウオーム、コールド等を決定するもので
あり、このタービン起動モードは、高圧タービンの第1
段後メタル温度、又は蒸気加減弁メタル温度を規定する
ことによシ定量的に把握できる。
低下し、解列後、時間の経過と共にメタル温度は自然冷
却によシ低下して行く(第6図参照)。近年の蒸気ター
ビン起動はモード判別起動を実施しており、DSS (
タービン毎日起動停止運転)やWSS(タービン週末起
動停止運転)等のスケジュール起動がそれである。即ち
、タービンが解列してから何時間後にタービンを起動す
るかスケジュールによってタービン起動モード、ベリホ
ット、ホット、ウオーム、コールド等を決定するもので
あり、このタービン起動モードは、高圧タービンの第1
段後メタル温度、又は蒸気加減弁メタル温度を規定する
ことによシ定量的に把握できる。
以下、本発明の一実施例を説明する。
第1図に本発明の暖機方法を実施する為に構成した暖機
位置の基本概略図を示す。
位置の基本概略図を示す。
蒸気発生器1(ボイラ)で発生した主蒸気は主蒸気止め
弁2、又は蒸気加減弁暖機弁5を経て、蒸気加減弁3の
上部(上流側)へと流入する。蒸気加減弁蒸気室を暖機
する場合は、蒸気加減弁3の上流に流入した主蒸気を蒸
気止め弁2の下部C下流側)に設置しであるシートドレ
ンライン(蒸気止め弁下部シートドレン弁9が設置され
ているライン)を用いて主蒸気をドレンすることによっ
て主蒸気の流路を設けて実施する。
弁2、又は蒸気加減弁暖機弁5を経て、蒸気加減弁3の
上部(上流側)へと流入する。蒸気加減弁蒸気室を暖機
する場合は、蒸気加減弁3の上流に流入した主蒸気を蒸
気止め弁2の下部C下流側)に設置しであるシートドレ
ンライン(蒸気止め弁下部シートドレン弁9が設置され
ているライン)を用いて主蒸気をドレンすることによっ
て主蒸気の流路を設けて実施する。
蒸気加減弁3の暖機はタービン通気時に主蒸気と蒸気加
減弁メタル温度(%釦内壁)との温度差が大なる時に発
生する熱応力を低減するために実施する。
減弁メタル温度(%釦内壁)との温度差が大なる時に発
生する熱応力を低減するために実施する。
タービン通気前に蒸気加減弁3の内壁のメタル温度を温
度測定器8にて測定し、ある規定値以下の場合のみ蒸気
加減弁の暖機を実施する。
度測定器8にて測定し、ある規定値以下の場合のみ蒸気
加減弁の暖機を実施する。
暖機を実施する際には、高圧筒1段後内壁メタル温度が
何度になっているかによって、蒸気加減弁3に対する暖
機が必要かどうかをモード判別器7で判別する。暖機が
必要な場合には、温度測定器8で測定した高圧筒1段後
内壁メタル温度によって蒸気加臓弁暖機弁開度調整器6
が蒸気加減弁暖機弁5の開度パターンを決定し、蒸気加
減弁暖機弁を制御する。即ち、ここで高圧筒1段後内壁
メタル温度は蒸気加減弁暖機弁5の開度パターンの初期
設定を決定するのに用いる。
何度になっているかによって、蒸気加減弁3に対する暖
機が必要かどうかをモード判別器7で判別する。暖機が
必要な場合には、温度測定器8で測定した高圧筒1段後
内壁メタル温度によって蒸気加臓弁暖機弁開度調整器6
が蒸気加減弁暖機弁5の開度パターンを決定し、蒸気加
減弁暖機弁を制御する。即ち、ここで高圧筒1段後内壁
メタル温度は蒸気加減弁暖機弁5の開度パターンの初期
設定を決定するのに用いる。
、 暖機実施後に蒸気加減弁の内壁又は外壁のメタル
温度がある設定値以上になった時C暖機完了条件成立)
に暖機は完了する。
温度がある設定値以上になった時C暖機完了条件成立)
に暖機は完了する。
この基本ロジックを第2図に示す。高圧タービンの第1
段後メタル温度が、蒸気加減弁の暖機を必要とする温度
である場合、このメタル温度が規定値以上である時、蒸
気加減弁暖機弁は全開状態とし、規定値以下の時は暖機
弁の開度パターンを制御する。
段後メタル温度が、蒸気加減弁の暖機を必要とする温度
である場合、このメタル温度が規定値以上である時、蒸
気加減弁暖機弁は全開状態とし、規定値以下の時は暖機
弁の開度パターンを制御する。
ここで、蒸気加減弁メタル温度と蒸気加減弁暖機弁の開
度パターンとの関係について下記する。
度パターンとの関係について下記する。
第3図に示す如く蒸気加減弁暖機弁の開度を一定とした
時、暖機開始時の蒸気加減弁メタル温度がT1と低い時
には、蒸気加減弁内壁メタル温度は高温の主蒸気により
急激に上昇するが、蒸気加減弁の外壁メタル温度は熱伝
導により内壁のメタル温度よ〕も遅れて徐々に上昇して
くる。従ってメタル温度が急激に上昇する内壁のメタル
温度と、熱伝導によって徐々に上昇してくる外壁のメタ
ル直置とに大きい温度差21が発生し、過大な熱応力が
発生する。
時、暖機開始時の蒸気加減弁メタル温度がT1と低い時
には、蒸気加減弁内壁メタル温度は高温の主蒸気により
急激に上昇するが、蒸気加減弁の外壁メタル温度は熱伝
導により内壁のメタル温度よ〕も遅れて徐々に上昇して
くる。従ってメタル温度が急激に上昇する内壁のメタル
温度と、熱伝導によって徐々に上昇してくる外壁のメタ
ル直置とに大きい温度差21が発生し、過大な熱応力が
発生する。
一方、暖機開始時の蒸気加減弁メタル温度がT2と高い
時には、主蒸気温度と蒸気加減弁メタル温度との温度差
が小さいために蒸気加減弁内壁と外壁のメタル温度変化
幅が小さく、内壁と外壁のメタル温度差もつきにくいた
めに熱応力の発生は少ない。即ち、暖機開始時の蒸気加
減弁メタル温度がT2と比較的高い時は暖機弁の開度ノ
くターンは一定で良いが、蒸気加減弁メタル温度がT1
と比較的低い時には、蒸気加減弁暖機開始時から暖機弁
開度パターンを調整(制御)して内壁と外壁との温度差
が過大とならない様にする必要がある。
時には、主蒸気温度と蒸気加減弁メタル温度との温度差
が小さいために蒸気加減弁内壁と外壁のメタル温度変化
幅が小さく、内壁と外壁のメタル温度差もつきにくいた
めに熱応力の発生は少ない。即ち、暖機開始時の蒸気加
減弁メタル温度がT2と比較的高い時は暖機弁の開度ノ
くターンは一定で良いが、蒸気加減弁メタル温度がT1
と比較的低い時には、蒸気加減弁暖機開始時から暖機弁
開度パターンを調整(制御)して内壁と外壁との温度差
が過大とならない様にする必要がある。
第4図及び第5図に、本発明による蒸気加減弁の内壁及
び外壁メタル温度の特性を示す。
び外壁メタル温度の特性を示す。
第3図で示した如く蒸気加減弁暖機開始時の蒸気加減弁
メタル温度がTs と比較的低い場合、暖機弁開度パタ
ーンを一定とすると、蒸気加減弁の内壁と外壁との温度
差が大となる虞れがあるので、暖機弁の開度パターンを
第5図の如〈実施することにより、温度差入に起因する
過大な熱応力の発生を防止することが可能となる。
メタル温度がTs と比較的低い場合、暖機弁開度パタ
ーンを一定とすると、蒸気加減弁の内壁と外壁との温度
差が大となる虞れがあるので、暖機弁の開度パターンを
第5図の如〈実施することにより、温度差入に起因する
過大な熱応力の発生を防止することが可能となる。
ここで、蒸気加減弁暖機を必要とする温度まで蒸気加減
弁の′内壁メタル温度が低くなった場合、ある規定値(
’ro)を境界に2つの暖機弁開度パターン設定を用い
て暖機を実施する事により、蒸気加減弁の内壁と外壁と
の温度差を制限値以下に抑制しつつ速やかに暖機するこ
とができ、タービン起動時間の短縮が可能となる。ここ
でタービン解列後の高圧g1段後内壁メタル温度の温度
降下特性と加減弁メタル温度の温度降下特性(第6図参
照)はほぼ同等の特性を有している。従って、前記のモ
ード判別はタービンの高圧筒1段径内壁温度に限らず、
第11図に示すように蒸気加減弁3に蒸気加減弁内壁温
度測定器lOを設けて行うことも可能である。
弁の′内壁メタル温度が低くなった場合、ある規定値(
’ro)を境界に2つの暖機弁開度パターン設定を用い
て暖機を実施する事により、蒸気加減弁の内壁と外壁と
の温度差を制限値以下に抑制しつつ速やかに暖機するこ
とができ、タービン起動時間の短縮が可能となる。ここ
でタービン解列後の高圧g1段後内壁メタル温度の温度
降下特性と加減弁メタル温度の温度降下特性(第6図参
照)はほぼ同等の特性を有している。従って、前記のモ
ード判別はタービンの高圧筒1段径内壁温度に限らず、
第11図に示すように蒸気加減弁3に蒸気加減弁内壁温
度測定器lOを設けて行うことも可能である。
第7図には、前記の暖機弁の開度パターンを可変設定す
ることによる蒸気加減弁暖機弁開閉タイミング可変ブロ
ック図を示す。
ることによる蒸気加減弁暖機弁開閉タイミング可変ブロ
ック図を示す。
蒸気加減弁の暖機が必要な場合、その時の高圧第1段後
のメタル温度、又は蒸気加減弁のメタル温度により暖機
弁の開閉タイミングを可変設定することkよシ、制限値
以下の内外壁温度差で、かつ、最も効率的な暖機が可能
となる。
のメタル温度、又は蒸気加減弁のメタル温度により暖機
弁の開閉タイミングを可変設定することkよシ、制限値
以下の内外壁温度差で、かつ、最も効率的な暖機が可能
となる。
例えば、暖機を開始する規定値を150C’以下とした
場合、150G−αC(α:通常20〜50C程度)の
場合は、暖機弁の開閉タイミングとして全開として良い
。即ち、暖機弁の閉時間をOCC10し、暖機弁の開時
間をある時間もうけてやることで暖機弁は全開したまま
となる。15〇−αC以下の場合は、実機暖機特性によ
シ、蒸気加減弁内外壁温度差制限以下で、かつ、なるぺ
〈暖機弁開時間を取り暖機効果が得られる様に設定する
。
場合、150G−αC(α:通常20〜50C程度)の
場合は、暖機弁の開閉タイミングとして全開として良い
。即ち、暖機弁の閉時間をOCC10し、暖機弁の開時
間をある時間もうけてやることで暖機弁は全開したまま
となる。15〇−αC以下の場合は、実機暖機特性によ
シ、蒸気加減弁内外壁温度差制限以下で、かつ、なるぺ
〈暖機弁開時間を取り暖機効果が得られる様に設定する
。
この暖機弁開閉タイミングの時間は、メタル温度による
初期設定時のタイミングを保持する方法が可能である。
初期設定時のタイミングを保持する方法が可能である。
一方、暖機開始後の蒸気加減弁内壁又は外壁のメタル温
度の上昇に伴い暖機弁の開閉タイミングを変化させるこ
とも可能である。ここで、この開閉タイミングの設定は
蒸気加減弁内外壁温度差制御以下で、かつ、なるべく暖
機弁の開時間を長くする様に各プラントにおける実機暖
機特性に基づいて行なう。又、ここで第8図に示す如く
、暖機弁の開閉タイミングの可変設定と同様に暖機弁の
開度設定を変化させることでも同等の効果が得られる。
度の上昇に伴い暖機弁の開閉タイミングを変化させるこ
とも可能である。ここで、この開閉タイミングの設定は
蒸気加減弁内外壁温度差制御以下で、かつ、なるべく暖
機弁の開時間を長くする様に各プラントにおける実機暖
機特性に基づいて行なう。又、ここで第8図に示す如く
、暖機弁の開閉タイミングの可変設定と同様に暖機弁の
開度設定を変化させることでも同等の効果が得られる。
即ち、本第8図に鎖線で示した開11パターンAのよう
に弁を開閉制御しても、破線で示したように弁の開度を
半開に(若しくは1部間口)しても、同様の効果が得ら
れる。
に弁を開閉制御しても、破線で示したように弁の開度を
半開に(若しくは1部間口)しても、同様の効果が得ら
れる。
又、第12図に示す如く、暖機の必要性判別を高圧筒1
段後内壁のメタル温度により実施し、暖機弁の開閉タイ
ミングを蒸気加減弁の内壁、外壁のメタル温度又は、高
圧筒1段径内壁温度により可変制御することにより暖機
する方法も可能である。
段後内壁のメタル温度により実施し、暖機弁の開閉タイ
ミングを蒸気加減弁の内壁、外壁のメタル温度又は、高
圧筒1段径内壁温度により可変制御することにより暖機
する方法も可能である。
′ 又、前記システム(第42図)の蒸気加減弁暖機
弁開度調整器に主蒸気温度や圧力を入力して、主蒸気条
件と蒸気加減弁の内壁のメタル温度との温度差が大きく
ならない様に蒸気加減弁暖機弁の開度を制御する方法も
可能である。
弁開度調整器に主蒸気温度や圧力を入力して、主蒸気条
件と蒸気加減弁の内壁のメタル温度との温度差が大きく
ならない様に蒸気加減弁暖機弁の開度を制御する方法も
可能である。
以上に説明した各実施例によれば、蒸気加減弁の暖機時
間の短縮と、熱応力の低減が可能となジタービン起動時
間の短縮に大きく寄与する。
間の短縮と、熱応力の低減が可能となジタービン起動時
間の短縮に大きく寄与する。
近年の火力プラントはD8B、WSs等の運用により起
動時間が極めて短縮化されりつあシ、この様なプラント
運用条件においては蒸気加減弁の暖機時間の短縮は、ボ
イラ点火からタービン通気までの時間短縮に直接大きく
寄与する。
動時間が極めて短縮化されりつあシ、この様なプラント
運用条件においては蒸気加減弁の暖機時間の短縮は、ボ
イラ点火からタービン通気までの時間短縮に直接大きく
寄与する。
更に本発明の副次的な起動時間短縮効果として、ターヒ
ン冷m状sからの起動のCコールドスタート)は暖機時
間の短縮により、主蒸気温度(ボイラ出口温度)の低減
が可能となり、一方、タービンがある程度暖かい状態か
らの再起動(ウオームスタート)においては、自動的に
暖機弁を長い時間開状態とすることによシ主蒸気のドレ
ン排出がうながされ速やかな主蒸気温度上昇がはかれる
。
ン冷m状sからの起動のCコールドスタート)は暖機時
間の短縮により、主蒸気温度(ボイラ出口温度)の低減
が可能となり、一方、タービンがある程度暖かい状態か
らの再起動(ウオームスタート)においては、自動的に
暖機弁を長い時間開状態とすることによシ主蒸気のドレ
ン排出がうながされ速やかな主蒸気温度上昇がはかれる
。
即ち、いずれの場合も通気時のタービンロータと蒸気温
度との温度差(ミスマツチ)の低減をはかることができ
、通気後のタービンロータ熱応力の低減、ひいては通気
以後の起動時間の短縮がはかれる。
度との温度差(ミスマツチ)の低減をはかることができ
、通気後のタービンロータ熱応力の低減、ひいては通気
以後の起動時間の短縮がはかれる。
既設プラントにおいても近年DSS化への検討が行なわ
れていることから、このプラント起動時間の短縮を可能
とせしめる蒸気加減弁暖機方法がもつ起動時間短縮効果
は極めて応用範囲が広い。
れていることから、このプラント起動時間の短縮を可能
とせしめる蒸気加減弁暖機方法がもつ起動時間短縮効果
は極めて応用範囲が広い。
以上詳述したように、本発明の暖機方法によれば、蒸気
加減弁に発生する熱応力を最小ならしめるように抑制し
つつ、最短時間で暖機を行うことができる。また、本発
明の装置によれば上記の方法を自動的に実施してその効
果を充分に発揮させることができるという優れた実用的
効果を奏する。
加減弁に発生する熱応力を最小ならしめるように抑制し
つつ、最短時間で暖機を行うことができる。また、本発
明の装置によれば上記の方法を自動的に実施してその効
果を充分に発揮させることができるという優れた実用的
効果を奏する。
第1図は暖機装置及び方法の需略図、第2図は暖機弁の
開度パターン選択フローチャート、第3図は蒸気加減弁
メタル温度特性図表、第4図及び第5図は暖機弁開度パ
ターンの違いkよる蒸気加減弁メタル温度特性図2表、
第6図は加減弁のメタル温度降下特性図表、第7図は暖
機弁開度タイミング可変ブロック図表、第8図は応用例
の説明図表、第9図及び810図は暖機弁開度パターン
と内・外壁温度差の特性図表、第11図、第12図は本
発明の応用例を示す系統図である。 1・・・蒸気発生器(ボイラ1,2・・・主蒸気止め弁
(MSV)、3・・・蒸気加減弁(CV)、4・・・高
圧タービン%5・・・蒸気加減弁暖機弁%6・・・蒸気
加減弁暖機弁開度調整器、7・・・モード判荊器、8・
・・高圧筒1段径内壁温度測定器、9・・・蒸気加減弁
シートドレン弁、10・・・蒸気加減弁内壁温度測定器
、11・・・蒸気加減弁外壁温度測定器、12・・・主
蒸気温度測定器、13・・・主蒸気圧力測定器。
開度パターン選択フローチャート、第3図は蒸気加減弁
メタル温度特性図表、第4図及び第5図は暖機弁開度パ
ターンの違いkよる蒸気加減弁メタル温度特性図2表、
第6図は加減弁のメタル温度降下特性図表、第7図は暖
機弁開度タイミング可変ブロック図表、第8図は応用例
の説明図表、第9図及び810図は暖機弁開度パターン
と内・外壁温度差の特性図表、第11図、第12図は本
発明の応用例を示す系統図である。 1・・・蒸気発生器(ボイラ1,2・・・主蒸気止め弁
(MSV)、3・・・蒸気加減弁(CV)、4・・・高
圧タービン%5・・・蒸気加減弁暖機弁%6・・・蒸気
加減弁暖機弁開度調整器、7・・・モード判荊器、8・
・・高圧筒1段径内壁温度測定器、9・・・蒸気加減弁
シートドレン弁、10・・・蒸気加減弁内壁温度測定器
、11・・・蒸気加減弁外壁温度測定器、12・・・主
蒸気温度測定器、13・・・主蒸気圧力測定器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、主蒸気の持つ熱、圧力エネルギを回転エネルギに変
換する高圧タービンと、主蒸気流量を調節する蒸気加減
弁と、高圧タービンへの主蒸気の流入を遮断する主蒸気
止め弁と、前記の蒸気加減弁を暖機するためのバイパス
弁形の暖機弁とを備えた蒸気タービンプラントの蒸気加
減弁を暖機する方法において、当該タービンの温度に基
づいて前記暖機弁の開閉タイミング及び弁開度の少なく
とも何れか一方を自動的に制御することを特徴とする蒸
気タービン加減弁の暖機方法。 2、前記のタービンの温度は、タービン本体部のメタル
温度、及び蒸気加減弁の内、外壁温度の少なくとも何れ
か一方であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
記載の蒸気タービン加減弁の暖機方法。 3、主蒸気の持つ熱、圧力エネルギを回転エネルギに変
換する高圧タービンと、主蒸気流量を調節する蒸気加減
弁と、高圧タービンへの主蒸気の流入を遮断する主蒸気
止め弁と、前記の蒸気加減弁を暖機するためのバイパス
弁形の暖機弁とを備えた蒸気タービンプラントの蒸気加
減弁を暖機する装置において、当該タービンの温度に基
づいて前記暖機弁の開閉タイミング及び弁開度の少なく
とも何れか一方を自動的に制御する手段を設けたことを
特徴とする蒸気タービン加減弁の暖機装置。 4、前記のタービンの温度は、タービン本体部のメタル
温度、及び蒸気加減弁の内、外壁温度の少なくとも何れ
か一方であることを特徴とする特許請求の範囲第3項に
記載の蒸気タービン加減弁の暖機装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4749085A JPS61207805A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 蒸気タ−ビン加減弁暖機方法及び暖機装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4749085A JPS61207805A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 蒸気タ−ビン加減弁暖機方法及び暖機装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61207805A true JPS61207805A (ja) | 1986-09-16 |
Family
ID=12776555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4749085A Pending JPS61207805A (ja) | 1985-03-12 | 1985-03-12 | 蒸気タ−ビン加減弁暖機方法及び暖機装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61207805A (ja) |
-
1985
- 1985-03-12 JP JP4749085A patent/JPS61207805A/ja active Pending
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