JP2015227630A - プラント制御装置、及びプラント起動方法 - Google Patents

プラント制御装置、及びプラント起動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンバインドサイクル発電プラントの起動時間を短縮する。【解決手段】一の実施形態によれば、プラント制御装置は、ガスタービンと、前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、を備えるコンバインドサイクル発電プラントを制御する。プラント制御装置は、前記ガスタービンに発電機を並列した後に、目標出力になるまで前記ガスタービンの出力を上昇させる制御部を有する。前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記目標出力は設定される。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、プラント制御装置、及びプラント起動方法に関する。
ガスタービンと、排熱回収ボイラと、蒸気タービンとを組み合わせて構成するコンバインドサイクル発電プラントが知られている。ここで、排熱回収ボイラは、ガスタービンの排ガスから熱回収して蒸気を生成する。蒸気タービンは、排熱回収ボイラが生成する蒸気により駆動される。
特許第3281130号公報
蒸気タービンの通気開始時期を早めるためには、ガスタービンの出力を従来よりも早い段階で上昇させて主蒸気温度を早く所定の温度にして通気を開始することにより、蒸気タービンを早期に起動することが考えられる。但し、排熱回収ボイラに内蔵される過熱器に代表される熱交換器は、最高使用温度が定められているので、熱交換器がこの最高使用温度を超えないようにする必要がある。
具体的には、排熱回収ボイラによる主蒸気の発生が充分にある場合は、熱交換器に供給される主蒸気が排ガスの熱を奪うので熱交換器が最高使用温度にならないため、ガスタービンの排ガスが最高使用温度を超えても問題ない。しかし、主蒸気の発生が極端に少ない段階では、ガスタービンの排ガスの熱を奪う主蒸気が少ないために、熱交換器が主蒸気により冷却されずに最高使用温度を超える、いわゆる熱交換器のから焚きの問題が生じる場合がある。
この問題を回避するため、蒸気タービンの通気前の暖気を行うガスタービンの出力を、ガスタービンの排ガス温度が排熱回収ボイラに内蔵される熱交換器の最高使用温度を超えない範囲で最も大きいガスタービン出力を選定するようにすることが考えられる。この場合、コンバインドサイクル発電プラントの起動時間は、このガスタービン出力に拘束されてそれ以上の起動短縮を行うことができない。
そこで本発明の実施形態は、コンバインドサイクル発電プラントの起動時間を短縮することを可能とするプラント制御装置、及びプラント起動方法を提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、プラント制御装置は、ガスタービンと、前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、を備えるコンバインドサイクル発電プラントを制御する。プラント制御装置は、前記ガスタービンに発電機を並列した後に、目標出力になるまで前記ガスタービンの出力を上昇させる制御部を備える。前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記目標出力は設定される。
図1は、第1の実施形態におけるコンバインドサイクル発電プラント500の構成を示す概略構成図である。 図2は、第1の実施形態におけるプラント制御装置501の構成を示す概略構成図である。 図3は、第1の実施形態に係るプラント起動方法を示すフローチャートである。 図4は、規定の発生流量FのときのGT排ガス温度と熱交換器温度の関係を示すグラフである。 図5は、第1の実施形態に係るプラント起動方法の起動チャートである。 図6は、比較例におけるコンバインドサイクル発電プラント600の構成を示す概略構成図である。 図7は、ガスタービン出力とGT排ガス温度の関係の一例を示すグラフである。 図8は、比較例に係るプラント起動方法を示すフローチャートである。 図9は、比較例に係るプラント起動方法の起動チャートである。
(比較例)
第1の実施形態について説明するために、まず比較例に係るコンバインドサイクル発電プラントについて説明する。
図6は、比較例におけるコンバインドサイクル発電プラント600の構成を示す概略構成図である。なお、以下の説明中に使用される数値は、より容易な理解のために記載する一例である。
コンバインドサイクル発電プラント600は、ガスタービン502と蒸気タービン503が別軸で構成される。
プラント制御装置601は、コンバインドサイクル発電プラント600の運転及び制御を統括する。
(コンバインドサイクル発電プラント600の構成について)
コンバインドサイクル発電プラント600は、圧縮機507、圧縮機507と接続されたガスタービン(GT)502、及び回転軸がガスタービン502と接続された発電機517を備える。
また、コンバインドサイクル発電プラント600には、圧縮機507からの空気とともに燃料516を燃焼させる燃焼器508が設けられている。燃料516の燃焼により生成された高温且つ高圧のガスが燃焼器508からガスタービン502へ供給され、ガスタービン502が駆動する。
燃焼器508に燃料516を供給する配管には、プラント制御装置601からの制御信号に基づいて開閉する燃料調節弁506が設けられている。燃料調節弁506の開度を調節することで、燃焼器508への燃料516の供給量を調節することができる。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、発電機517の出力を規定の時間間隔で検出し、発電機517の出力を示すGT出力信号をプラント制御装置601へ供給するGT出力センサOSを備える。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、ガスタービン(GT)502から排出されたGT排ガスaの温度を規定の時間間隔で検出し、検出したGT排ガスaの温度を示す排ガス温度信号をプラント制御装置601へ供給する排ガス温度センサTS1を備える。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、ガスタービン502のGT排ガスaから熱回収して蒸気を生成する排熱回収ボイラ504を備える。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、GT排ガスaから熱回収する蒸発器509、蒸発器509と接続されたドラム510、及び蒸気流入口がドラム510の蒸気排出口と配管で接続された熱交換器511を備える。ここで、熱交換器511は、例えば、過熱器である。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、蒸気流入口が熱交換器511の蒸気排出口と配管で接続された加減弁505を備える。加減弁505は、プラント制御装置601の制御に従って、熱交換器511から蒸気タービンへの主蒸気の流量を調節する。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、蒸気流入口が加減弁505の蒸気排出口と配管で接続された蒸気タービン503、及び回転軸が蒸気タービン503の回転軸と接続された発電機521を備える。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、蒸気流入口が熱交換器511の蒸気排出口と配管で接続されたタービンバイパス調節弁512を備える。タービンバイパス調節弁512は、プラント制御装置601の制御に従って、熱交換器511から復水器513への蒸気流量を調節する。
更に、コンバインドサイクル発電プラント600は、蒸気流入口がタービンバイパス調節弁512の蒸気排出口と配管で接続され、もう1つの入力口が蒸気タービン503の排気口と配管で接続され、更に出口から出る水と海水の熱交換を行う復水器513を備える。蒸気タービン503から排出された排気蒸気dは復水器513に流入する。この復水器513は、蒸気タービンから排出された排気蒸気dを海水または空気により冷却する。 例えば、復水器513は、循環水ポンプ514により供給された海水を用いて、排気蒸気dを冷却する。
環境保全の側面から、コンバインドサイクル発電プラント600は、脱硝装置を有する。
脱硝装置は、ガスタービンから排出された排ガスにアンモニアガスを混合し脱硝触媒によって排ガス中の窒素酸化物(以下、NOxという)を分解除去する。ここで、脱硝装置は、アンモニア供給設備518と、アンモニア供給弁519と、脱硝触媒520と、触媒温度センサTS4とを有する。
アンモニア供給設備518は、アンモニアガスcを排出し、排出されたアンモニアガスcは、アンモニア供給弁519を通って排熱回収ボイラ504へ供給される。排熱回収ボイラ504へ供給されたアンモニアガスcはGT排出ガスaと混合され、脱硝触媒520において排ガス中のNOxと反応し、NOxが分解除去される。これにより、排熱回収ボイラ504から大気中に排出されるNOx流量が低減される。
触媒温度センサTS4は、脱硝触媒520の温度を規定の時間間隔で検出し、検出した脱硝触媒520の温度を示す触媒温度信号をプラント制御装置601へ供給する。
(コンバインドサイクル発電プラント600の運転について)
続いて、以上の構成を有するコンバインドサイクル発電プラント600の運転について説明する。図6はガスタービン502が着火運転された後、加減弁505が全閉した状態のコンバインドサイクル発電プラント600の運転状態を示している。ここで、一例として、燃料調節弁506は中間開度であり、タービンバイパス調節弁512は中間開度である。
ガスタービン502の燃料516は、燃料調節弁506より流入し、圧縮機507からの空気と共に燃焼器508で燃焼する。高温のGT排ガスaは、排熱回収ボイラ504に流入して蒸発器509で熱回収され、ドラム510に蒸気が発生する。この発生蒸気は熱交換器511でGT排ガスaと熱交換して更に過熱されて主蒸気bとなる。
しかし、蒸気タービン503の加減弁505は閉弁したままで蒸気タービン503の起動は未だ開始されない。これは、着火からの時間が経過していない時点では、主蒸気bの温度が不充分であり、加減弁505を開弁して主蒸気bを蒸気タービン503に入れることが許容されないからである。以下、主蒸気bを蒸気タービン503に入れることを通気と呼ぶ。
タービンバイパス調節弁512は、通気が許容されるまでの間、熱交換器511からの主蒸気bを圧力制御しながら開弁して復水器513に導く。復水器513には循環水ポンプ514より汲み上げられた海水515が供給されており、タービンバイパス調節弁512を経由してきた主蒸気bは復水器513内で海水515により冷却される。その結果、主蒸気bは凝結して復水となる一方、海水515は熱交換により温度上昇を伴って海に戻る。
本比較例及び後述の本実施形態では、図7に示すガスタービンの定格出力に対する出力の割合〔%〕とGT排ガス温度の関係を有するケースを想定する。すなわち、ガスタービン502の排ガス温度の最高温度が620℃の特性を有し、それに対する熱交換器511の最高使用温度MaxTを550℃に設定するケースを想定する。
プラント制御装置601は、図8に示すプラント起動方法を実現するプログラムを予め記憶しており、このプログラムを読み出して実行する。
続いて、図8を用いて、比較例にかかるコンバインドサイクル発電プラント600のプラント起動方法を説明する。図8は、比較例に係るプラント起動方法を示すフローチャートである。
最初にガスタービン502を起動すると(ステップS201)、まずパージ運転が行われ(ステップS202)、その着火及び昇速の過程(ステップS203)を経て無負荷定格回転数(Full Speed No Load:FSNL、以下、ガスタービンの回転数が無負荷定格回転数である状態をFSNL状態と称する)に到達する(ステップS204)。この時点でガスタービン502から排出されるGT排ガスa中には燃焼に伴うNOxを含む。しかし、この起動初期工程では未だに脱硝触媒の温度が低く、アンモニアガスcを注入してもNOxと反応するアンモニア量は極めて少量のため脱硝触媒効率が低い。このため、この時点からアンモニアガスcの注入を行うことはできない。
そこで、特許文献1と同様に、FSNL状態における燃料516は比較的少量であり、従って排出されるNOx流量も少ないことに着目する。具体的には、FSNL状態に移行した後は、すぐに次のガスタービン発電機を並列する起動工程に入るのではなく、排熱回収ボイラ504及び脱硝触媒520の暖気運転のためにFSNL状態を保持する。
この暖気のプロセスに言及すれば、GT排ガスaが排熱回収ボイラ504に流入すると、GT排ガスaが有する熱は、最初、脱硝触媒520より前方(図6では脱硝触媒520より左の方)に配置された蒸発器509や熱交換器511が熱回収して奪ってしまう。このため、脱硝触媒520にはなかなか熱が伝わらない。
FSNL状態を継続する間に、脱硝触媒520にまで熱が伝わるようになって、触媒温度センサTS4の値は上昇を示し、本比較例では1時間程度のFSNL状態を保持すると脱硝触媒効率が安定する温度である250℃まで脱硝触媒520は暖められる。
そこで、触媒温度センサTS4が触媒温度を計測し(ステップS205)、触媒温度センサTS4の計測値が250℃以上、すなわち脱硝触媒520の温度が250℃以上となった場合(S206 YES)、プラント制御装置601は、発電機517を並列する(ステップS210)。
なお、本プラント起動方法ではなく、脱硝触媒効率が低い状態で発電機517を並列させてガスタービン502の出力上昇を行った場合、アンモニアガスcの注入がないまま多量の燃料516を燃焼することにより多量のNOxが発生する。これは、環境保全上、許容し難い。
発電機517を並列した後、アンモニア供給弁519を開弁(ステップS211)する。それとともに、プラント制御装置601は、逆電力が発生するのを避けるため、初負荷にガスタービン出力を上昇させる(ステップS212)。この起動工程により、アンモニアガスcはGT排出ガスa中に排出される。そして、アンモニアガスcは脱硝触媒520において排ガス中のNOxと反応し、NOxが分解除去される。
初負荷に到達したのち、加減弁505を開弁して蒸気タービン503に主蒸気を流入させる起動工程(既述の通気)に備えて、プラント制御装置601は、計測された第一段シェル内面メタル温度を取得し、それを記憶する(ステップS214)。この初負荷の時点では、主蒸気bの温度が不充分であり、蒸気タービン503の通気は許容されない。
そこで、主蒸気bの温度を、通気できる温度まで早く上げる主蒸気を暖める(以下、暖気という)目的で、プラント制御装置601は、ガスタービンの出力を、熱交換器511の最高使用温度を超えないGT排ガス温度を与える出力まで上昇させる(ステップS215)。この段階では熱交換器511内には主蒸気の発生量が少ないため、GT排ガスの熱が主蒸気により奪われる熱量が少ないため熱交換器511のから焚きが起こりうるため、本比較例は熱交換器511のから焚きを回避する。すなわち、GT排ガス温度自体を熱交換器511の最高使用温度以上にならないように制御する。具体的には熱交換器511の最高使用温度550℃に5℃の余裕を見込んでGT排ガス温度が545℃となるガスタービン出力が選ばれる。具体的には、図7の関係に照らし、熱交換器511の最高使用温度を超えないGT排ガス温度を与える出力は、10%である。
ガスタービン出力10%を保持しながら急速に暖気を行い、主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃まで上昇したとき、次の起動工程である主蒸気温度マッチング制御が開始される(ステップS218)。主蒸気温度マッチング制御において、GT排ガス温度目標値は第一段シェル内面メタル温度+ΔTで与えられる。ここで、ΔTは予め決められた温度偏差である。
本比較例では、GT排ガス温度目標値が530℃となる一例を取り扱う。図8の関係に照らし、GT排ガス温度目標値はガスタービン出力5%である。すなわち、ガスタービン出力は10%を保持しつつ主蒸気温度を急速に上昇させ、主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃まで上昇したら、主蒸気温度マッチング制御(ステップS218)が開始し、この主蒸気温度マッチング制御によりガスタービン出力は5%に低減され、GT排ガス温度を目標値530℃に近づける制御を行う。
燃料供給を継続すると、時間経過に伴い主蒸気温度も次第に上昇し、次第に第一段シェル内面メタル温度に漸近する。プラント制御装置601は、第一段シェル内面メタル温度と主蒸気温度の偏差が±ε℃以内か否か判定する(ステップS219)。ここで、εは充分に小さい許容偏差である。そして第一段シェル内面メタル温度と主蒸気温度の偏差が±ε℃以内となった場合(ステップS219 YES)、プラント制御装置601は、加減弁505を開弁して蒸気タービン503の通気を開始する(ステップS220)。
以上、本比較例において、主蒸気bの温度を通気できる温度まで早く上げるように暖気を行う目的で、プラント制御装置601は、ガスタービンの出力を、熱交換器511の最高使用温度を超えないGT排ガス温度を与える出力まで上昇させた。しかし、この場合、コンバインドサイクル発電プラントの起動時間は、この出力に拘束されてそれ以上の起動短縮を行うことができない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、比較例と比べて、更にコンバインドサイクル発電プラントの起動時間を短縮することを可能とするプラントプラント制御装置、及びプラント起動方法について説明する。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態の概要について説明する。本実施形態は、次の二つの技術ポイントに着目し、これら二つの技術ポイントを融合した上に創出されたものである。
第1の技術ポイントは、特許文献1のプラント起動方法から抽出されたものである。特許文献1に提供されたプラント起動方法は、環境保全の観点で排熱回収ボイラから大気中に排出されるNOx流量を低減する運転方法を提供するものである。特許文献1のプラント起動方法において、コンバインドサイクル発電プラントの起動過程においてガスタービン発電機を並列してガスタービン負荷運転を行う前に、ガスタービンから排出されるNOx流量が少ないFSNL状態を保持するような起動工程を設ける。
第1の技術ポイントは、このFSNL状態の期間に脱硝触媒の温度を上昇させて充分な脱硝触媒効率を確保した後に、ガスタービン発電機を並列することである。
続いて、第2の技術ポイントについて説明する。排熱回収ボイラによる主蒸気の発生がある場合、主蒸気がこれら熱交換器511のチューブ内部から熱交換器511を冷却する効果を発揮する。よって、第2の技術ポイントは、ガスタービンの排ガス温度(以下、GT排ガス温度という)が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ主蒸気がもたらす冷却効果で熱交換器511が熱交換器511の最高使用温度以下になるように、ガスタービン出力を制御することである。
以下、排熱回収ボイラ504の熱交換器511と最高使用温度について詳述する。まず、排熱回収ボイラ504の熱交換器511は、代表的には過熱器や再熱器等のチューブ(伝熱管)である。これ以外にも、熱交換器511は、管寄せ、連絡配管等の諸構成部品から成るものの総称である。
さて、GT排ガス温度が最も高くなる出力は、図7に示すように、定格100%出力ではなく、中間出力域にある。この出力域ではコンバインドサイクル発電プラントの起動工程は相当進行している。その結果、既に蒸気タービンの通気はなされており、かつ排熱回収ボイラの熱交換器511からは多量の主蒸気が発生している運転状況であるので、主蒸気は熱交換器511を内部から冷却する効果を発揮する。
これら熱交換器511の設計に際しては、GT排ガス温度や内部流体(例えば、主蒸気)の温度、物理的強度、発生応力、そして商用機として求められる経済性等の観点からサイズ、材質、厚さ等が選ばれる。その結果、これら熱交換器511の温度は、内部を通過する主蒸気の温度の近傍で整定する。なお、熱交換器511の温度が最も高温になるのは一般にガスタービンの排ガス(以下、GT排ガスという)に直接触れる外側表面部位である。
そして熱交換器511の最高使用温度は、このような運転におけるGT排ガス温度や内部流体流量を勘案の上、必要にして充分なマージンを付与して選定される。例えば、GT排ガス温度の最高温度が600℃から650℃の特性を有するガスタービンと組み合わせる排熱回収ボイラにおいては、熱交換器511の最高使用温度は550℃から600℃程度である。上記主蒸気の冷却効果により熱交換器511の最高使用温度を超えるGT排ガス温度による運転が許容される。
この主蒸気の通過による冷却効果は程度の差こそあれ、ガスタービンが既述の中間出力での運転状態のときに限らず、ガスタービンが燃料供給を受けて燃焼を行っている初期の起動過程においては多量ではなくとも主蒸気の発生が期待できるので、同様の冷却効果は発揮される。ここで、初期の起動過程は、蒸気タービンの通気が行われる前、且つガスタービンがFSNL状態で運転中または低出力運転中である工程である。
但し、その場合、熱交換器511の内部を通過する蒸気は少量なので、熱交換器511の温度は、上記のような主蒸気温度の近傍ではなく、よりGT排ガス温度に近い温度になる。
このことから、初期の起動過程で、熱交換器511の最高使用温度以上のGT排ガス温度で且つ熱交換器511が既に発生している主蒸気の影響で冷やされることにより熱交換器511の最高使用温度以下になるようにガスタービンの目標出力を制御することで、主蒸気温度をもっと早く目標温度に到達させられるため、その分起動時間を短縮することができる。
しかし、排熱回収ボイラは大きな熱容量を有する。よって、ガスタービンへの燃料供給を継続させても、主蒸気の流量が充分に発生するまでに場合によっては、約30分から1時間というオーダの長い時間を要する。
そこで、本実施形態のプラント起動方法では、脱硝触媒を暖気するためのFSNL状態での保持期間に、併せて主蒸気の発生待ちを行い、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上となった場合に、ガスタービン発電機を並列する。ここで、規定の発生流量は、規定の時間、前記ガスタービンを無負荷定格回転数状態に保持した後の主蒸気の発生流量である。主蒸気の発生流量がこの規定の発生流量のときに、所定の冷却効果が発揮される。
次の起動工程であるガスタービンの出力上昇を行う際に、GT排ガス温度を熱交換器511の最高使用温度を超えるような高温にして起動時間の短縮を図りつつ、主蒸気がもたらす冷却効果で熱交換器511が熱交換器511の最高使用温度以下になるように、ガスタービンの出力を制御する。
(コンバインドサイクル発電プラント500の構成)
続いて、図1を用いて第1の実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラント500の構成について説明する。図1は、第1の実施形態におけるコンバインドサイクル発電プラント500の構成を示す概略構成図である。
図1のコンバインドサイクル発電プラント500の構成は、図6の比較例のコンバインドサイクル発電プラント600の構成に対して、主蒸気流量センサTS5が追加されたものになっている。主蒸気流量センサTS5は、熱交換器511と加減弁505とを繋ぐ配管を通過する主蒸気bの流量を規定の時間間隔で検出する。
図2は、第1の実施形態におけるプラント制御装置501の構成を示す概略構成図である。プラント制御装置501は、入力部51、記憶部52、RAM(Random Access Memory)53、CPU(Central Processing Unit)54、及び出力部55を備える。
入力部51は、コンバインドサイクル発電プラント500が備える各センサで計測されたセンサ計測信号を受信し、受信したセンサ計測信号をCPU54へ出力する。
具体的には例えば、入力部51は、GT排ガス温度を計測する排ガス温度センサTS1から、GT排ガス温度を示す排ガス温度信号を受信し、受信した排ガス温度信号をCPU54へ出力する。
また入力部51は例えば、第一段シェル内面メタル温度を計測する内面メタル温度センサTS3から、第一段シェル内面メタル温度を示す内面メタル温度信号を受信し、受信した内面メタル温度信号をCPU54へ出力する。
また、入力部INは例えば、脱硝触媒520の温度を計測する触媒温度センサTS4から、脱硝触媒520の温度を示す触媒温度信号を受信し、受信した触媒温度信号をCPU54へ出力する。
また、入力部INは例えば、主蒸気流量を計測する主蒸気流量センサTS5から、主蒸気流量を示す主蒸気流量信号を受信し、受信した主蒸気流量信号をCPU54へ出力する。
また、入力部INは例えば、ガスタービンの出力を計測するGT出力センサOSから、ガスタービンの出力を示すGT出力信号を受信し、受信したGT出力信号をCPU54へ出力する。
記憶部52は、コンバインドサイクル発電プラント500を制御するためのプログラムが記憶されている。
RAM53は、一次的に情報を記憶する。
CPU54は、記憶部52からプログラムをRAMに読み出して実行することで、制御部541として機能する。制御部541は、コンバインドサイクル発電プラント500を制御する。
その一例として、制御部541は、ガスタービン502の出力を制御する。その際、制御部CONは、出力部55を介して燃料調節弁506を制御して、ガスタービン502への燃料516の供給量を調節する。ここで燃料調節弁506の開閉とガスタービン502の出力は比例関係にあるので、制御部541は、燃料調節弁506を制御することで、ガスタービン502の出力を制御することができる。
また他の例として、制御部541は、出力部55を介して、加減弁505及びタービンバイパス調節弁512を制御する。
出力部55は、制御部541から入力された制御信号を、ガスタービン502、加減弁505及びタービンバイパス調節弁512へ出力する。
(本実施形態に係るプラント起動方法)
図3を用いて、第1の実施形態に係るコンバインドサイクル発電プラント500のプラント起動方法を説明する。図3は、第1の実施形態に係るプラント起動方法を示すフローチャートである。
なお、本実施形態では、比較例と同様に、ガスタービン502は排ガス温度の最高温度が620℃の特性を有し、熱交換器511の最高使用温度は550℃であり、図7に示すガスタービン出力(%)とGT排ガス温度の関係を有する。更に、脱硝触媒520がFSNL状態での運転で暖気されて250℃まで上昇するのに1時間を要する。
最初にガスタービン502を起動すると(ステップS101)、まずパージ運転が行われ(ステップS102)、その着火&昇速の過程(ステップS103)を経てFSNL状態に到達する(ステップS104)。この時点でガスタービン502から出るGT排ガスa中には燃焼に伴うNOxを含むが、この起動初期工程では未だに脱硝触媒の温度が低く、アンモニアガスcを注入してもNOxと反応するアンモニア量は極めて少量のため、脱硝触媒効率が低い。このため、この時点からアンモニアガスcの注入を行うことはできない。
そこで、特許文献1と同様に、FSNL状態における燃料516は比較的少量であり、従って排出されるNOx流量も少ないことに着目する。FSNL状態に移行した後は、すぐに次のガスタービン発電機を並列する起動工程に入るのではなく、排熱回収ボイラ504及び脱硝触媒520の暖気運転のためにFSNL状態を保持する。
すなわち、触媒温度センサTS4により触媒温度を計測して(ステップS105)、プラント制御装置501は、触媒温度信号を用いて触媒温度が250℃以上となったか否か判定する(ステップS106)。この暖気のプロセスに言及すれば、GT排ガスaが排熱回収ボイラ504に流入すると、それが保有する熱は、最初、脱硝触媒520より前方(図1上では左方)に配置された蒸発器509や熱交換器511が熱回収して奪ってしまうので、脱硝触媒520にはなかなか伝わらない。FSNL状態を継続する間に、脱硝触媒520にまで熱が伝わるようになって、脱硝触媒520の温度が上昇する。1時間のFSNL状態を保持すると、脱硝触媒効率が安定する温度である250℃まで脱硝触媒520は暖められる。
なお、脱硝触媒効率が安定したことの指標として、触媒温度センサTS4の温度ではなく、脱硝触媒520の入口に設けられた温度センサにより計測されたGT排ガスaの温度を用いてもよい。この場合、プラント制御装置501は、計測されたGT排ガスaの温度が規定の閾値以上になった場合に、脱硝触媒効率が安定したとみなしてもよい。
この1時間、FSNL状態を保持する間に、排熱回収ボイラ504の蒸発器509では蒸発量が徐所に増加し、それらはドラム510から主蒸気bとして発生し、タービンバイパス調整弁512を経由して復水器513に送気される。主蒸気流量センサTS5はこの主蒸気bの流量を計測し(ステップS107)、制御部541は、主蒸気流量が規定の発生流量F以上に到達したか否か判定する(ステップS108)。ここで、規定の発生流量Fは、規定の時間(例えば、1時間)、ガスタービン502をFSNL状態に保持した場合の主蒸気の発生流量の経験値である。
1時間のFSNL状態を保持すると、脱硝触媒520の温度が250℃以上という条件と、主蒸気流量が規定の発生流量F以上という条件とが、ほぼ同時に成立する。ステップS109では、制御部541は、この両条件が成立している場合、ガスタービン502に発電機517を並列する(ステップS110)。
このように、制御部541は、発電機517を並列する前に、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量F以上となるのに加えて脱硝触媒520の温度が規定の温度(例えば、250℃)以上となるまで、ガスタービン502を無負荷定格回転数状態に保持するようガスタービン502を制御する。一方、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量F以上となるのに加えて脱硝触媒520の温度が規定の温度以上となった場合、ガスタービン502に発電機517を並列する。
なお、本実施形態では、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値と脱硝触媒の温度に基づいて、ガスタービンに発電機517を並列するか否か判定したが、これに限ったものではない。制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値のみに基づいて、ガスタービンに発電機517を並列するか否か判定してもよい。
具体的には、制御部541は、発電機517を並列する前に、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量F以上となるまで、ガスタービン502を無負荷定格回転数状態に保持するようガスタービン502を制御してもよい。一方、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上となった場合、ガスタービンに発電機517を並列してもよい。
発電機517を並列した後、制御部541は、アンモニア供給弁519を開弁させるとともに(ステップS111)、逆電力が発生するのを避けるために、ガスタービンの出力を初負荷に上昇させる(ステップS112)。この起動工程によりアンモニアガスcはGT排出ガスa中に注入される。その結果、アンモニアガスcは、脱硝触媒520において排ガス中のNOxと反応し、NOxは分解除去される。
初負荷に到達したのち、加減弁505を開弁して蒸気を蒸気タービン503に流入させる起動工程に備えて、制御部541は、第一段シェル内面メタル温度を取得し、それを記憶部52に記憶させる(ステップS114)。この初負荷の時点では、主蒸気bの温度が不充分であり、蒸気タービン503の通気は許容されない。
そこで本実施形態でも、比較例と同様に、主蒸気bが通気が可能となる温度になるようにガスタービン出力を上昇して暖気を行う。比較例では、熱交換器511の最高使用温度を超えないGT排ガス温度545℃を与えるガスタービン出力10%で暖気を行った。それに対し、本実施形態では、熱交換器511の最高使用温度を超えるGT排ガス温度590℃を与える25%にガスタービン出力を上昇させて(ステップS115)、暖気を行う。
このように、制御部541は、ガスタービン502に発電機517を並列した後に、目標出力(ここでは一例として25%)になるまでガスタービン502の出力を上昇させる。ここで、ガスタービンの出力が目標出力のときに、ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超えるが、主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるので、熱交換器が最高使用温度以上になってしまう問題は起きない。従って、ガスタービンの出力は上記目標出力のままとされる。より好ましくは、目標出力は、主蒸気がもたらす冷却効果により、熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力に設定される。
その後、ガスタービン出力が25%になった場合(ステップS116 YES)、制御部541は、ガスタービン出力25%を保持しながら主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃以上になったか否か判定する(ステップS117)。主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃以上になった場合(ステップS117 YES)、制御部541は、次の起動工程である主蒸気温度マッチング制御(ステップS118)を開始する。本実施形態は、比較例と同様に、GT排ガス温度目標値530℃で、図7の関係よりガスタービン出力が5%となる場合を想定する。すなわちガスタービン出力は25%を保持しつつ、主蒸気温度マッチング制御(ステップS118)が開始されると、本マッチング制御によりガスタービン出力は5%に低減される。その後のステップS119とS120の処理は、図8の比較例におけるステップS219とS220の処理と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施形態では、一例として、ガスタービン出力25%で暖気を行うので、主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃まで上昇するのに要する時間を、比較例より短縮することができる。その結果、起動時間を短縮することができる。
以下、主蒸気の規定の発生流量Fとガスタービン出力25%の選定根拠と算出方法を説明する。図4は、主蒸気の発生流量がFのときのGT排ガス温度と熱交換器511の温度の関係を示すグラフである。ここで、主蒸気の規定の発生流量Fのとき、熱交換器511の最高使用温度MaxT(ここでは一例として550℃)に5℃の余裕を見込んで熱交換器511の温度を545℃にすることを想定する。その場合、熱交換器511の温度を545℃にするには、図4に示す熱交換器511の温度とGT排ガス温度との関係を示す曲線L1から、GT排ガス温度を590℃にする必要がある。そして、GT排ガス温度を590℃にするには、図7に示すGT排ガス温度とガスタービン出力との関係を示す曲線L2から、ガスタービン出力を25%にする必要がある。よって、規定の主蒸気の発生流量Fのときに、ガスタービン出力として25%が選択される。
既述のように、既に主蒸気bが発生してそれが熱交換器511内を通過しているときは、冷却効果が発揮されて、熱交換器511の温度は主蒸気温度とGT排ガス温度の中間の温度となる。その熱交換器511の温度は、GT排ガス温度とGT排ガス流量と主蒸気流量の3つのパラメータに依存する。なお、主蒸気温度は、GT排ガス温度とGT排ガス流量と主蒸気流量とで決まるので独立したパラメータとしてはこの3つである。
本実施形態では、次の4つの切り口に着目した。
第1に、本実施形態で取り扱うガスタービン出力が比較的小さい運転領域(概略出力30%以下)では、ガスタービン圧縮機の吸込み空気量を調節する入口案内翼(IGV)は一定開度を保つため、その運転領域内で出力変動してもGT排ガス流量は、ほぼ一定である。従って、GT排ガス流量を固定すれば、熱交換器511の温度は、GT排ガス温度と主蒸気流量の2つのパラメータに依存する。
第2に、本実施形態が企図するものは起動時間の短縮であり、本実施形態は、起動時間短縮される機序が比較的理解されやすい起動方式とすることを意図する。発電機517の並列前において、本実施形態と比較例のFSNL状態の保持時間は同じ1時間とした。このようにすることで、発電機517を並列した後の本実施形態のガスタービン出力である25%と、比較例のガスタービン出力である10%の差異が、そのまま起動時間の短縮に貢献することが容易に理解される。
従って、本実施形態の計画に際しては、まずコンバインドサイクル発電プラント500の熱平衡計画(ヒートバランスということもある)を基に、必要に応じてダイナミックシュミレーション等の手法も活用してFSNL状態を1時間継続したときの規定の主蒸気発生流量Fを算出し選定した。ここで、ヒートバランスは、コンバインドサイクル発電プラント500に含まれる各機器の入口出口の状態量(例えば、温度、圧力、エンタルピ、流量)である。
これにより、起動工程は脱硝触媒520の温度が250℃以上と主蒸気流量が規定の発生流量F以上とが同時に成立するようにした。
このことが意図することは、脱硝触媒を暖気するためのFSNL状態での保持期間を利用して併せて主蒸気の発生待ちを行うことで、主蒸気流量の発生だけの待ち時間を無くすことである。これにより、本実施形態と比較例の間でFSNL状態の起動工程に要する時間を同じにして、後の起動工程においてガスタービン出力25%による起動時間短縮の効果を、目減りすることなく享受できるようした。
第3に、FSNL状態を1時間継続したときの主蒸気流量が規定の発生流量Fなので、その後の起動工程で、発電機517を並列してガスタービン出力を上昇する起動工程では、主蒸気流量は必ず規定の発生流量F以上の量が発生することは担保される。しかし、熱回収ボイラ504の大きな熱容量に起因して、規定の発生流量Fから流量が増加するのには時間を要する。
よって、本実施形態は、ガスタービン出力を上昇したときの主蒸気流量は、最低限保証された規定の発生流量Fと評価し、これを固定することで熱交換器511の温度はGT排ガス温度という1つのパラメータのみに依存する関係が得られる。その関係は、図4のグラフに示すように、GT排ガス温度をX軸、主蒸気流量が規定の発生流量Fのときの熱交換器511の温度をY軸として、図4の曲線L1のように表わすことができる。
第4に、比較例においても、本実施形態と同様に、FSNL状態を1時間継続したときの主蒸気流量は、規定の発生流量Fである。しかし、本実施形態は、主蒸気流量センサTS5を設置して実際の主蒸気bの流量を計測し、主蒸気流量が規定の発生流量F以上に到達したことを実際に判断する。これにより、主蒸気がもたらす冷却効果が担保されたことで、熱交換器511の最高使用温度550℃を超える590℃まで、GT排ガス温度を上げるように、制御部541がガスタービンの出力を上昇させることを可能にする。
比較例において、主蒸気流量を計測することなく、主蒸気流量として規定の発生流量Fが発生していることを前提に、GT排ガス温度を590℃まで上げるようにガスタービンの出力を上昇させることは、避けた方がよい。というのは、コンバインドサイクル発電プラント500に偶発的に発生する設備故障や経年的な劣化に伴い、実際には規定の発生流量Fに未達の場合があるからである。
(本実施形態の効果)
続いて、図5と図9を比較しながら、本実施形態の効果について説明する。図5は、第1の実施形態に係るプラント起動方法の起動チャートであり、図9は比較例に係るプラント起動方法の起動チャートである。図5に示すように、本実施形態では並列後、上記の条件を満たしたときの主蒸気発生による冷却効果を考慮してガスタービン出力を25%にまで上昇させて暖気を行うので、図9の10%出力で暖気を行う場合に比べて、より急峻な変化率で主蒸気温度が上昇する。よって、図5と図9を比較すると、本実施形態では、比較例に比べて、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間が短い。その結果、図5のGT起動開始から主蒸気温度マッチング制御に投入されるまでの時間Tは、図9の同時間Tに比べて短時間であり、本実施形態では、比較例に比べて起動時間が短縮される。
以上のように、第1の実施形態に係るプラント制御装置501は、ガスタービン502に発電機517を並列した後に、目標出力になるまでガスタービン502の出力を上昇させる制御部541を備える。ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるように、上記目標出力は設定される。
これにより、ガスタービン502に発電機517を並列した後に、比較例ではガスタービンの排ガス温度が熱交換器の最高使用温度を超えないようにしたのに対し、本実施形態では、ガスタービンの出力を、ガスタービンの排ガス温度が最高使用温度を越える目標出力とする。このため、ガスタービンの出力を比較例よりも高くすることができるので、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間を短縮することができる。その結果、コンバインドサイクル発電プラント500の起動時間を比較例よりも短縮することができる。
また、本実施形態の制御部541は、発電機517を並列する前に、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上となるまで、ガスタービン502を無負荷定格回転数状態に保持するようガスタービン502を制御し、一方、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上となった場合、ガスタービン502に発電機517を並列する。ここで、規定の発生流量は、規定の時間、ガスタービン502を無負荷定格回転数状態に保持した後の主蒸気の発生流量である。
このように、主蒸気の発生流量を計測し、その発生流量が熱交換器511に対する冷却効果が発揮される流量に到達するまで待ってから、ガスタービンの出力を上昇させることができる。このため、熱交換器511は最高使用温度を超えるGT排ガス温度を受け入れることが可能となり、コンバインドサイクル発電プラント500の起動時間を短縮することができる。
(第1の変形例)
続いて、第1の変形例について説明する。既述の本実施形態では、脱硝触媒520の温度が250℃以上に到達するときの主蒸気流量として規定の発生流量Fを選定し、その冷却効果に応じて許容される25%出力を選定して暖気を行った。それに対し、この第1の変形例では、更に大きな冷却効果が発揮される主蒸気流量F’を選定し、その冷却効果に応じて許容されるガスタービン出力を選定して暖気を行う。
既述の本実施形態では、起動時間が短縮される機序が比較的理解されやすい起動方式とするため、1時間のFSNL状態保持の後に脱硝触媒520の温度が250℃以上という条件と、主蒸気流量が規定の発生流量F以上という条件とが同時に成立する方法を例示した。
その一方で、コンバインドサイクル発電プラント500の構成要素の組み合わせは多様であり、その熱平衡計画もまた様々である。この第1の変形例の熱平衡計画では、1時間のFSNL保持の後に、脱硝触媒520の温度が250℃以上に到達し、且つ主蒸気流量が規定の発生流量F以上に到達した時から更に規定の時間(ここでは一例として、15分間)、FSNLを延長する。これにより、合計1時間15分のFSNL保持を行うことで、主蒸気流量が、規定の発生流量Fより大きな発生流量F’に到達する。
そして、発生流量F’の冷却効果は、規定の発生流量Fの冷却効果に比べて、著しく大きい。第1の変形例では、本実施形態と同様に、発生流量F’がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が最高使用温度を超えない最大のガスタービン出力が、目標出力に予め設定されている。制御部541は、ガスタービン502に発電機517を並列した後に、この目標出力になるまでガスタービン502の出力を上昇させる。この目標出力は、本実施形態の目標出力25%以上である。このため、並列後の暖気において、ガスタービン出力を25%以上に上昇させることができる。
よって、並列前のFSNL状態に更に15分を費やしたとしても、並列後の暖気において主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達する時間を15分以上短縮することで、トータルの起動時間を短縮することができる。
以上のように、第1の変形例における制御部541は、発電機502を並列する前に、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上且つ脱硝触媒520の温度が規定の温度以上となった時から規定の時間経過するまでガスタービン502を無負荷定格回転数状態に保持するようガスタービン502を制御する。一方、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上且つ脱硝触媒520の温度が規定の温度以上となった時から規定の時間経過した場合、ガスタービン502に発電機517を並列する。
これにより、本実施形態と比べて、並列前のFSNL状態に余分に規定の時間を費やしたとしても、並列後の暖気において主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達する時間を規定の時間以上短縮することで、トータルの起動時間を短縮することができる。
なお、本変形例で実際に起動短縮が実現されるか否かは、対象となるコンバインドサイクル発電プラント500の熱平衡計画によるので、全てのプラントに適用できるものではない。
(第2の変形例)
続いて、第2の変形例について説明する。既述の実施形態では、脱硝触媒520の温度が250℃以上に到達するときの主蒸気流量の冷却効果で許容される目標出力(例えば、25%)まで、ガスタービン出力を上昇させ、暖気を行った。既述の実施形態で説明したように、FSNL状態を1時間継続したときの主蒸気流量が規定の発生流量Fであれば、その後にガスタービン502に発電機517を並列させ、ガスタービン出力を25%に上昇させて暖気のために25%出力を保持する起動工程では、保持時間の経過とともに必ず規定の発生流量F以上の主蒸気流量が発生する。
そこで、第2の変形例では、記憶部52には、例えば、発生流量と目標出力との複数の組が格納されたテーブルが予め記憶されている。第2の変形例のプラント起動方法は、目標出力(例えば、25%)を保持して暖気を行っている起動工程において、未だ主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達しない任意の時間帯で、制御部541は、主蒸気流量の計測値を取得する。
そして、計測値が規定の発生流量Fより大きい場合、すなわち主蒸気流量センサTS5で規定の発生流量Fより多い第2の発生流量Fが検出された場合、制御部541は、第2の発生流量Fに応じた第2の目標出力を記憶部52から読み出す。そして、制御部541は、第2の目標出力にガスタービン出力を上昇させる。これにより、目標出力(例えば、25%)より大きな第2の目標出力にガスタービン出力を上昇させることができる。これは、第2の発生流量Fの冷却効果は、規定の発生流量Fの冷却効果より大きいことを利用したものである。そして、ガスタービン502は、第2の目標出力で出力を維持し暖気を行う。
ガスタービン502の出力が第2の目標出力で且つ主蒸気の発生流量が第2の発生流量Fのときに、ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ第2の発生流量Fの主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるように、第2の目標出力は設定される。
より好ましくは、第2の目標出力は、第2の発生流量Fの主蒸気がもたらす冷却効果により、熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力に設定される。
以上のように、第2の変形例における制御部541は、ガスタービン502の出力を目標出力まで上昇させたのち、目標出力を保持している状態で、主蒸気の発生流量の計測値を取得し、ガスタービン502の出力を目標出力から、計測値に応じた第2の目標出力まで上昇させる。
これにより、第2の目標出力は目標出力より大きいので、既述の実施形態より早く主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達させることができるので、既述の実施形態より起動時間を短縮することができる。
この第2の変形例を、更に発展させると、第2の目標出力に上昇した後に、未だ主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達しない任意の時間帯で、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値を取得してもよい。そして、この取得した計測値が第2の発生流量Fより大きい場合、すなわち主蒸気流量センサTS5で第2の発生流量Fより多い発生流量の蒸気が検出された場合、制御部541は、第2の目標出力より更に大きな出力にガスタービン出力を上昇させてもよい。
(第3の変形例)
続いて、第3の変形例について説明する。第3の変形例では、コンバインドサイクル発電プラント500を停止した後、短い休止期間後に、再起動を行うホット起動のプラント運用ケースを想定する。ホット起動では、脱硝触媒520、蒸発器509及び熱交換器511は前回運転時の残熱を有している。そのため、コンバインドサイクル発電プラント500の起動を開始した時点で、既に脱硝触媒520の温度が250℃以上という条件は成立しているので、脱硝触媒を暖気するための1時間のFSNL状態の保持の待ち時間は生じない。
以下、比較例で説明した図8に則して、第3の変形例のプラント起動方法を説明する。最初にガスタービン502を起動すると(ステップS201)、まずパージ運転が行われ(ステップS202)、その着火及び昇速の過程(ステップS203)を経てFSNL状態(ステップS204)に到達する。
そのとき、触媒温度センサTS4により触媒温度を計測すると(ステップS205)、計測を開始した直後に触媒温度センサTS4は250℃以上の温度を計測する。このため、FSNL状態の保持は省略されて直ぐに、制御部541は、発電機517をガスタービン502に並列する(ステップS210)。
発電機517をガスタービン502に並列した後、ガスタービン502は逆電力が発生するのを避けるために、制御部541は、アンモニア供給弁519を開弁(ステップS221)するとともに、ガスタービン502の出力を初負荷に上昇させる(ステップS212)。脱硝触媒520の温度は既に250℃以上なので、並列前のFSNL状態の保持を省略しても脱硝制御は支障無く行われる。
ガスタービン出力は並列後、初負荷を経て第3の目標出力(ここでは一例として、10%)に上昇し、ガスタービン出力が第3の目標出力を保持しながら暖気を行う。そして、主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃まで上昇したとき、次の起動工程である主蒸気温度マッチング制御(ステップS118)が開始される。
ここにホット起動での第3の目標出力(例えば、10%)に関する補足をすれば、ホット起動では蒸発器509や熱交換器511の残熱を利用できるので、主蒸気bの発生が早まる傾向がある。しかし、ガスタービン502が第3の目標出力に上昇した時点(時間経過でいえば発電機517の並列から数分以内)では、未だその量は不充分で熱交換器511の冷却効果としても不足する。
従って、第3の目標出力は、熱交換器511の最高使用温度(例えば、550℃)を超えない最も大きいGT排ガス温度を与えるガスタービン出力(例えば、10%)に設定される。
以上のように、比較例と第3の変形例の両者は、主蒸気温度を第一段シェル内面メタル温度−20℃まで上昇すべく、ガスタービン出力を10%に保持しながら暖気を開始するまでの起動工程は同じである。しかしながら、以下に説明するように、第3の変形例は、暖気工程が開始された後のプラント起動方法の点で、比較例とは異なっている。
以下、第3の変形例の暖気工程が開始された後のプラント起動方法を説明する。第3の変形例は、第3の目標出力(例えば、10%)を保持して暖気を行っている起動工程において、未だ主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達しない任意の時間帯で、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値を第4の発生流量として取得する。
そして、制御部541は、ガスタービン502の出力を第3の目標出力から、第4の発生流量に応じた第4の目標出力まで上昇させる。ガスタービン502は第4の目標出力で出力を維持し暖気を行う。
ここで、ガスタービン502の出力が第4の目標出力で且つ主蒸気の発生流量が第4の発生流量のときに、ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ第4の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるように、第4の目標出力は設定される。
より好ましくは、第4の目標出力は、第4の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、第3の目標出力(例えば、10%)より大きく且つ熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力に設定される。
以下では、説明の便宜を図るため、第4の発生流量として、既述の実施形態で説明した規定の発生流量Fを選定する。既述の実施形態で説明したとおり、規定の発生流量Fの主蒸気がもたらす冷却効果により、熱交換器511の温度がこの熱交換器511の最高使用温度を超えない最大のガスタービン出力は25%であるから、この場合の第4の目標出力は25%となる。
よって、第3の変形例の暖気において、ガスタービン出力を10%に保持して暖気を行っているときに、規定の発生流量Fを検出したら、制御部541は、ガスタービン出力を25%に上昇させる。
(第3の変形例の効果)
以上のように、第3の変形例における制御部541は、ガスタービン502に発電機517を並列した後、ガスタービン502の出力を、ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超えない第3の目標出力まで上昇させる。
そして、制御部541は、ガスタービン502の出力が第3の目標出力に維持されている状態で、主蒸気の発生流量の計測値を第4の発生流量として取得し、ガスタービン502の出力を第3の目標出力から、第4の発生流量に応じた第4の目標出力まで上昇させる。
ここで、ガスタービンの出力が第4の目標出力で且つ主蒸気の発生流量が第4の発生流量のときに、ガスタービンの排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ第4の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるように、第4の目標出力は設定される。
比較例では、第3の目標出力(例えば、10%)を一定のまま保持したまま暖気を行った。それに対し、第3の変形例では、暖気の途中で第4の目標出力(例えば、25%)に出力を上昇させて暖気を行う。これにより、主蒸気温度が第3の変形例では、比較例より早く第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達するので、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間を比較例より短縮することができる。その結果、起動時間を比較例より短縮することができる。
また、参考までに、第3の変形例と既述の実施形態とを以下に比較する。この比較は、ホット起動とコールド起動の間の比較に相当する。既述の実施形態では、GT排ガス温度が低いFSNL状態の保持中に主蒸気流量が規定の発生流量Fに到達するまで待った。それに対し、第3の変形例ではGT排ガス温度が高い10%出力の保持中に主蒸気流量が規定の発生流量Fに到達するまで待つことになるので、既述の実施形態より起動時間を短縮することができる。
上述のように第4の発生流量として規定の発生流量Fを選定したのは、あくまで一例であり、起動時間短縮の観点でより有利なプラント起動方法は、規定の発生流量Fより小さい値を第4の発生流量に選定することである。
これにより、10%出力保持の起動過程で、主蒸気流量はより短い時間で第4の発生流量に到達して、より早いタイミングで第3の目標出力(例えば、10%)から第4の目標出力に出力上昇することができる。
(第4の変形例)
なお、制御部541は、上述した変形例3の処理に加えて、下記の処理を実行してもよい。ここで、記憶部52には、例えば、発生流量と目標出力との複数の組が格納されたテーブルが予め記憶されていることを前提とする。
ガスタービンの出力を第4の目標出力まで上昇させた後、第4の目標出力を保持している状態で、未だ主蒸気温度が第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達しない任意の時間帯で、制御部541は、主蒸気の発生流量の計測値を取得する。そして、制御部541は、計測値が第4の発生流量より大きい場合、すなわち蒸気流量センサTS5で第4の発生流量より多い第5の発生流量の蒸気が検出された場合、制御部541は、第5の発生流量に応じた第5の目標出力を記憶部52から読み出す。そして、制御部541は、読み出した第5の目標出力にガスタービン出力を上昇させる。そして、ガスタービン502は、第5の目標出力で出力を維持し暖気を行う。
このように、制御部541は、ガスタービン502の出力を第4の目標出力まで上昇させた後、ガスタービン502の出力が第4の目標出力に維持されている状態で、主蒸気の発生流量の計測値を第5の発生流量として取得する。そして、制御部541は、第5の発生流量が第4の発生流量より多い場合、ガスタービンの出力を第4の目標出力から、第5の発生流量に応じた第5の目標出力まで上昇させる。
ここで、ガスタービン502の出力が第5の目標出力で且つ主蒸気の発生流量が第5の発生流量のときに、ガスタービン502の排ガス温度が熱交換器511の最高使用温度を超え、且つ第5の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度以下となるように、第5の目標出力は設定される。
第3の変形例では、暖気の途中で第4の目標出力(例えば、25%)に出力を上昇させて暖気を行った。それに対し、第4の変形例では、ガスタービン502は、暖気の途中で第4の目標出力(例えば、25%)に出力を上昇させた後、更に第5の目標出力に出力を上昇させて暖気を行う。これにより、主蒸気温度が第3の変形例より早く第一段シェル内面メタル温度−20℃に到達するので、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間を第3の変形例より短縮することができる。その結果、起動時間を第3の変形例より短縮することができる。
より好ましくは、第5の目標出力は、第5の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、第4の目標出力より大きく且つ熱交換器511の温度が熱交換器511の最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力に設定される。
これにより、ガスタービン502は、第5の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、熱交換器511の温度が最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力で運転される。これにより、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間を更に短縮することができるので、起動時間を更に短縮することができる。
なお、制御部541は、第4の変形例における制御部541の処理を、例えば、規定の時間間隔で繰り返してもよい。その際、次の目標出力は、蒸気流量センサTS5で計測された発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、現在の目標出力より大きく且つ熱交換器511の温度が最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力に設定されてもよい。これにより、ガスタービン502は、その時の主蒸気流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、熱交換器511の温度が最高使用温度を超えないガスタービン出力のうち最大のガスタービン出力で運転される。これにより、発電機517の並列時から主蒸気温度マッチング制御開始時までの時間を更に短縮することができるので、起動時間を更に短縮することができる。
なお、本実施形態のプラント制御装置501の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、プロセッサが実行することにより、本実施形態のプラント制御装置501に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
51・・・入力部
52・・・記憶部
53・・・RAM
54・・・CPU
55・・・出力部
500、600・・・コンバインドサイクル発電プラント
501、601・・・プラント制御装置
502・・・ガスタービン
503・・・蒸気タービン
504・・・排熱回収ボイラ
505・・・加減弁
506・・・燃料調節弁
507・・・圧縮機
508・・・燃焼器
509・・・蒸発器
510・・・ドラム
511・・・熱交換器
512・・・タービンバイパス調節弁
513・・・復水器
514・・・循環水ポンプ
515・・・海水
516・・・燃料
517・・・発電機
518・・・アンモニア供給設備
519・・・アンモニア供給弁
520・・・脱硝触媒
521・・・発電機
541・・・制御部
a・・・ガスタービン排ガス
b・・・主蒸気
c・・・アンモニアガス
d・・・排気蒸気
TS1・・・排ガス温度センサ
TS3・・・内面メタル温度センサ
TS4・・・触媒温度センサ
TS5・・・主蒸気流量センサ
OS・・・GT出力センサ

Claims (9)

  1. ガスタービンと、
    前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と、前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、
    前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    を備えるコンバインドサイクル発電プラントを制御するプラント制御装置であって、
    前記ガスタービンに発電機を並列した後に、目標出力になるまで前記ガスタービンの出力を上昇させる制御部を備え、
    前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記目標出力は設定される
    プラント制御装置。
  2. 前記制御部は、前記ガスタービンに前記発電機を並列する前に、前記主蒸気の発生流量の計測値が規定の発生流量以上となるまで、前記ガスタービンを無負荷定格回転数状態に保持するよう前記ガスタービンを制御し、一方、前記主蒸気の発生流量の計測値が前記規定の発生流量以上となった場合、前記ガスタービンに前記発電機を並列する
    請求項1に記載のプラント制御装置。
  3. 前記プラントは、前記ガスタービンから排出された排ガスにアンモニアガスを混合し脱硝触媒によって前記排ガス中の窒素酸化物を分解除去する脱硝装置を有し、
    前記制御部は、前記発電機を並列する前に、前記計測値が規定の発生流量以上となるのに加えて前記脱硝触媒の温度が規定の温度以上となるまで、前記ガスタービンを無負荷定格回転数状態に保持するよう前記ガスタービンを制御し、一方、前記計測値が前記規定の発生流量以上となるのに加えて前記脱硝触媒の温度が規定の温度以上となった場合、前記ガスタービンに前記発電機を並列する
    請求項2に記載のプラント制御装置。
  4. 前記プラントは、前記ガスタービンから排出された排ガスにアンモニアガスを混合し脱硝触媒によって前記排ガス中の窒素酸化物を分解除去する脱硝装置を有し、
    前記制御部は、前記発電機を並列する前に、前記計測値が規定の発生流量以上且つ前記脱硝触媒の温度が規定の温度以上となった時から規定の時間経過するまで前記ガスタービンを無負荷定格回転数状態に保持するよう前記ガスタービンを制御し、一方、前記計測値が規定の発生流量以上且つ前記脱硝触媒の温度が規定の温度以上となった時から規定の時間経過した場合、前記ガスタービンに前記発電機を並列する
    請求項2に記載のプラント制御装置。
  5. 前記制御部は、前記ガスタービンの出力を前記目標出力まで上昇させたのち、前記目標出力を保持している状態で、前記主蒸気の発生流量の計測値を取得し、前記ガスタービンの出力を前記目標出力から、前記計測値に応じた第2の目標出力まで上昇させ、
    前記ガスタービンの出力が第2の目標出力で且つ前記主蒸気の発生流量が第2の発生流量のときに、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記第2の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記第2の目標出力は設定される
    請求項1に記載のプラント制御装置。
  6. ガスタービンと、
    前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と、前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、
    前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    を備えるコンバインドサイクル発電プラントを制御するプラント制御装置であって、
    前記ガスタービンの出力を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記ガスタービンに発電機を並列した後、前記ガスタービンの出力を、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超えない第1の目標出力まで上昇させ、
    前記制御部は、前記ガスタービンの出力が前記第1の目標出力に維持されている状態で、前記主蒸気の発生流量の計測値を第2の発生流量として取得し、前記ガスタービンの出力を前記第1の目標出力から、前記第2の発生流量に応じた第2の目標出力まで上昇させ、
    前記ガスタービンの出力が前記第2の目標出力で且つ前記主蒸気の発生流量が前記第2の発生流量のときに、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記第2の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記第2の目標出力は設定されるプラント制御装置。
  7. 前記制御部は、前記ガスタービンの出力を前記第2の目標出力まで上昇させた後、前記ガスタービンの出力が前記第2の目標出力に維持されている状態で、前記主蒸気の発生流量の計測値を第3の発生流量として取得し、前記第3の発生流量が前記第2の発生流量より多い場合、前記ガスタービンの出力を前記第2の目標出力から、前記第3の発生流量に応じた第3の目標出力まで上昇させ、
    前記ガスタービンの出力が第3の目標出力で且つ前記主蒸気の発生流量が第3の発生流量のときに、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記第3の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により、前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記第3の目標出力は設定される
    請求項6に記載のプラント制御装置。
  8. ガスタービンと、
    前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と、前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、
    前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    を備えるコンバインドサイクル発電プラントのプラント起動方法であって、
    制御部が、前記ガスタービンに発電機を並列した後に、目標出力になるように前記ガスタービンの出力を制御する工程を有し、
    前記ガスタービンの出力が目標出力のときに、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記目標出力は設定されるプラント起動方法。
  9. ガスタービンと、
    前記ガスタービンから排出された排ガスから熱回収して蒸気を発生させる蒸発器と、前記ガスタービンの排ガスと熱交換して前記蒸気を加熱して主蒸気を発生する熱交換器とを有する排熱回収ボイラと、
    前記熱交換器により発生された主蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    を備えるコンバインドサイクル発電プラントのプラント起動方法であって、
    制御部は、前記ガスタービン発電機を並列した後、前記ガスタービンの出力を、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超えない第1の目標出力まで上昇させる工程と、
    前記制御部が、前記ガスタービンの出力が前記第1の目標出力に維持されている状態で、前記主蒸気の発生流量の計測値を第2の発生流量として取得し、前記ガスタービンの出力を前記第1の目標出力から、前記第2の発生流量に応じた第2の目標出力まで上昇させる工程と、を有し、
    前記ガスタービンの出力が前記第2の目標出力で且つ前記主蒸気の発生流量が前記第2の発生流量のときに、前記ガスタービンの排ガス温度が前記熱交換器の最高使用温度を超え、且つ前記第2の発生流量の主蒸気がもたらす冷却効果により前記熱交換器の温度が前記熱交換器の最高使用温度以下となるように、前記第2の目標出力は設定されるプラント起動方法。
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