JPH0763010A - 一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法 - Google Patents

一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法

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JPH0763010A
JPH0763010A JP21243193A JP21243193A JPH0763010A JP H0763010 A JPH0763010 A JP H0763010A JP 21243193 A JP21243193 A JP 21243193A JP 21243193 A JP21243193 A JP 21243193A JP H0763010 A JPH0763010 A JP H0763010A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、複雑な系統構成や単独で蒸気の供給
停止を制御するための制御装置を必要とせず、かつ、軸
の起動時に系列出力の低下を伴わない軸の起動方法を提
供することにある。 【構成】本発明は、一軸型コンバインドサイクル発電設
備において、補助蒸気による蒸気タービンの暖機なし
で、自軸の発生蒸気を蒸気タービンに導入し定格無負荷
回転数もしくは初負荷運転を継続しながら起動前の蒸気
タービン第1段シェル内面メタル温度に準拠して定めた
主蒸気温度と主蒸気温度上昇率を使用し、主蒸気温度設
定値を上昇させて主蒸気温度を設定値に制御し、蒸気タ
ービンに供給することにより蒸気タービンを暖機し、蒸
気タービン暖機完了後は別に定める主蒸気温度設定値に
切り替えているので、蒸気タービンロータの熱応力を考
慮した運転方法と起動軸への暖機蒸気提供等による暖機
蒸気供給軸の出力低下および高圧・高温ラインと補助蒸
気系の接続等を避け、運転手順の簡素化および設備の簡
素化が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電プラント、特に
一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一軸型コンバインドサイクル発電
設備の起動は、蒸気タービンの最終段翼部での発熱・温
度上昇を避けるため、軸系の回転数を軸系の定格回転数
以下の回転数に保持して運転し、この運転状態で得られ
るガスタービン排気を利用して排熱回収ボイラの暖機を
行い、所定の発生蒸気を確保した上で、これを冷却蒸気
として蒸気タービンに通気した後に軸系の回転数を定格
回転数にまで上昇させる起動方法を採用している。た
だ、蒸気タービンのグランドシール蒸気については、補
助蒸気を使用している場合もある。
【0003】しかし、最近のガスタービンは、入口ガス
温度の高温化を含む大容量化の傾向にあり、これに伴う
排熱回収ボイラおよび蒸気タービンも大容量化の影響も
あって、一軸型コンバインドサイクル発電設備も大容量
化している。この傾向は、排熱回収ボイラおよび蒸気タ
ービンの大形化であり、蒸気系の耐圧厚肉部の増加につ
ながる。そして、この現象は軸の急速起動性を阻害する
要因の増加を意味する。一方、ガスタービンの排気温度
の上昇および排気ガス量の増加と運転方法との関係から
主蒸気および再熱蒸気温度の上昇率増加にも影響を及ぼ
す。
【0004】一般に、コンバインドサイクル発電設備
は、起動時間の短さと高熱効率であることの二大特徴を
有する。特に、一軸型コンバインドサイクル発電設備で
は、急速起動性を低下させる要因を軸系自体に含んでお
り、これらの特徴を一つでも損なわない起動方法を採用
することが望ましい。
【0005】ところで、最近の一軸型コンバインドサイ
クル発電設備の起動方法は、次のような手順で行われ
る。すなわち、(1)軸のターニング、(2)蒸気ター
ビンのグランドシール、(3)復水器真空上昇、(4)
軸起動、(5)回転上昇・パージ運転、(6)回転下降
・点火、(7)回転上昇・無負荷定格回転数運転、
(8)排熱回収ボイラ暖機運転、(9)併入・初負荷運
転、(10)負荷上昇、(11)定格負荷運転。
【0006】上記した起動手順と従来のガスタービン入
口ガス温度が1100℃級ガスタービンを採用したコン
バインドサイクル発電設備との起動手順の差異は、
(7),(8)の起動手順部分である。すなわち、従来
の1100℃級コンバインドサイクル発電設備の場合
は、排熱回収ボイラの暖機と蒸気タービン最終段翼の冷
却蒸気の確保を目的として、蒸気タービン最終段翼の発
熱除去の不必要である軸回転数を定格回転数の50%程
度で保持した運転を行い、排熱回収ボイラの蒸気の発生
を俟って、回転上昇し定格回転数への上昇・同期・負荷
上昇を一般的運転手順としている。
【0007】一方、1300℃級ガスタービン採用のコ
ンバインドサイクル発電設備の起動方法は、1100℃
級ガスタービンを採用した場合と異なり、先に述べた
(1)〜(11)の起動手順を採用しているのが一般的
である。
【0008】このような起動方法を採用した場合、無負
荷定格回転数で排熱回収ボイラの暖機運転を行うため、
ガスタービンの排気ガス量が最も少ない状態での排気ガ
ス温度が400〜440℃に達するため発生蒸気の温度
は、高圧主蒸気で380〜420℃程度になる。また、
蒸気タービンに通気を開始した時点での再熱蒸気温度も
主蒸気温度と同程度となる。これらの蒸気温度は、大気
温度やガスタービンの機種によって違いがある。起動時
に発生する蒸気温度は、ほぼ一定の温度であるのに対し
て、排熱回収ボイラや蒸気タービンの金属部温度および
保有水の温度は、停止からの経過時間や大気温度の影響
を受けて千差万別である。金属部温度と蒸気温度の差
は、熱伝達に影響を及ぼす大きい因子であり、温度差が
大きくなれば発生する熱応力も大きくなる。
【0009】したがって、発電設備の起動・停止時にお
いては金属部の肉厚および材料の熱伝導率によって定ま
る各部の金属温度と蒸気温度の差および蒸気の温度変化
率に許容限界が生じ、起動停止の繰り返しで発生する熱
応力のサイクルによる金属疲労の限界を考慮した起動停
止方法が必要となる。
【0010】また、通気時の金属温度と蒸気温度の差の
制御は、蒸気温度が高い場合についてのみ制御可能領域
があり、逆の場合には制御できないのが通例である。制
御可能な場合でも限界があるのが現実である。一軸型コ
ンバインドサイクル発電設備の場合は、常に自軸の発生
蒸気が確保された状態で起動できるわけではないため、
補助蒸気による蒸気系の暖機を採用しているのが現状で
ある。
【0011】次に、補助蒸気を使用した蒸気タービンの
暖機によるコンバインドサイクル発電設備の起動方法を
図7および図8について説明する。図7は従来技術にお
けるコンバインドサイクル発電設備の構成図であり、図
8は図7の排熱回収ボイラの高圧及び再熱蒸気部分の詳
細な構成図である。
【0012】同図において、ガスタービン1と蒸気ター
ビン2と発電機3が、一軸に結合されている。ガスター
ビン1の排気ガスの保有熱を回収する排熱回収ボイラ
は、第1,第2高圧過熱器9,10、第1,第2再熱器
13,14、高圧蒸発器25、高圧ドラム8、高圧節炭
器28、中圧過熱器7、中圧ドラム6、中圧蒸発器(図
示せず)、中圧節炭器(図示せず)、低圧過熱器5、低
圧ドラム4、低圧炭節器(図示せず)の主要要素で構成
されている。これらの他に、各ドラムに給水を送るため
のポンプ(高圧給水ポンプ29、その他のポンプは図示
せず)や配管類が設置される。また、第1高圧過熱器9
と第2高圧過熱器10の中間に高圧主蒸気温度調節用減
温器12を設置し、第1再熱器13と第2再熱器14の
間に再熱蒸気減温器15を設置し、高圧主蒸気よび再熱
蒸気の温度をスプレー水量により調節する。
【0013】一方、補助蒸気系統は系列補助蒸気母管2
0および各軸補助蒸気母管19を設けている。系列補助
蒸気母管20には各軸の低温再熱蒸気管16から分岐し
て補助蒸気を供給できるように構成されており、また各
軸補助蒸気母管19への補助蒸気の供給は系列補助蒸気
母管20から圧力調節弁を介して供給するように構成さ
れている。なお、各軸への補助蒸気の供給は、各軸補助
蒸気母管19から目的に応じて分岐し止め弁を介して供
給する系統構成としてある。図7の場合、蒸気タービン
の暖機は、ウォーミング・ロール用蒸気管17の止め弁
を開として、高圧タービンの入口(高圧蒸気加減弁)の
二次側に供給する。
【0014】また、大気を吸入し圧縮した後、燃料と混
合燃焼して高圧高温のガスとし、動力を発生したガスタ
ービン1の排気ガスを導入し、排熱回収ボイラ熱回収を
行った後、排気ガスを煙突(図示せず)を介して大気に
放出する。さらに、低圧節炭器(図示せず)で予熱され
低圧ドラム4に供給し、低圧蒸発器(図示せず)で熱吸
収し、低圧ドラム4で気水分離された蒸気は、低圧過熱
器5で加熱され過熱蒸気となって蒸気タービン2の中圧
部の排気と合流させ低圧部に導入して動力を発生させ
る。
【0015】一方、低圧節炭器(図示せず)の出口から
分岐して、中圧給水ポンプ(図示せず)を介して中圧節
炭器(図示せず)で予熱され、中圧ドラム6に供給され
中圧蒸発器(図示せず)で熱吸収し、中圧ドラム6で気
水分離された蒸気は、中圧過熱器7で加熱され過熱蒸気
となって蒸気タービン2の高圧の排気である低温再熱蒸
気と合流させ第1再熱器13および第2再熱器14で再
加熱される。
【0016】蒸気タービンの高圧排気は、低温再熱蒸気
管16で第1再熱器13に接続するが、第1再熱器13
に導入される前に中圧過熱器7の出口蒸気を低温再熱蒸
気管16に合流させる。この蒸気は第1,第2再熱器1
3,14で加熱され、再熱蒸気温度調節用減温器15に
て再熱器出口蒸気温度を制御した後、高温再熱蒸気とし
て蒸気タービン2の中圧部に導入して動力を回収する。
【0017】また、低圧節炭器(図示せず)の出口から
分岐して、高圧給水ポンプ29および高圧給水管30を
介して高圧節炭器28で予熱され、高圧連絡管27と高
圧給水調節弁26を介して高圧ドラム8に供給し、高圧
蒸発器25で熱吸収し、高圧ドラム8で気水分離した蒸
気は、第1高圧過熱器9および第2高圧過熱器10で加
熱され、高圧主蒸気温度調節用減温器12による温度調
節を行った後、蒸気タービン2の高圧部に導入し動力を
発生させる。ガスタービン1および蒸気タービン2で発
生した動力は、発電機3で電気エネルギーに変換され
る。なお、11は高圧主蒸気管、18はグランドシール
補助蒸気管、21は減温水供給管、22は高圧主蒸気減
温水供給管、23は高圧主蒸気温度調節スプレー弁、2
4は再熱蒸気温度調節弁、31は高圧蒸気連絡管であ
る。
【0018】一方、蒸気タービンの高圧排気である低温
再熱蒸気管16の中圧過熱器出口管の合流前から分岐し
て補助蒸気を系列補助蒸気母管20に供給する。コンバ
インドサイクル発電設備が複数軸から構成されている場
合は、各軸の低温再熱蒸気管16から分岐した補助蒸気
管を介して系列補助蒸気母管20に補助蒸気を供給す
る。各軸への補助蒸気は、系列補助蒸気母管20を通し
各軸補助蒸気母管19を介して供給する。
【0019】現状のコンバインドサイクル発電設備にお
いては、主蒸気と再熱蒸気について、一定の温度以上に
蒸気温度が上昇しないように過熱器や再熱器を分割し、
第1と第2の過熱器9,10や再熱器13,14の中間
部分に高圧主蒸気温度調節用減温器12および再熱蒸気
減温器15を設置し、水をスプレーすることによる蒸気
温度を制御するように構成されている。
【0020】図9は従来のコンバインドサイクル発電設
備の蒸気温度調節用のスプレー水量の制御方法の一例を
示した図であり、同図において、35は第2過熱器入口
蒸気下限値関数発生器、36は高圧主蒸気温度調節スプ
レー弁開度演算器、37は主蒸気温度調節器、38は低
値優先回路である。この制御方法はスプレー部分の蒸気
圧力の飽和温度以下にならないように制限を考慮したも
のである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記したような起動方
法を採用した場合は、補助蒸気を供給できる軸が存在す
るか補助蒸気供給設備を確保しておかなければならな
い。系列内の軸から補助蒸気を供給している間は、補助
蒸気供給軸の軸出力および系列出力が低下する欠点があ
る。また、蒸気タービンの暖機用蒸気は、主蒸気止め弁
・蒸気加減弁の二次側へ接続し、主蒸気止め弁・蒸気加
減弁が閉状態のまま蒸気タービンに暖機用蒸気が供給で
き、しかも単独で蒸気の供給停止ができる系統構成と主
蒸気止め弁の開閉操作が自動的に行えるようにするため
の制御装置が必要である。
【0022】補助蒸気は、定格負荷運転中の他軸の低温
再熱蒸気管から供給する計画であり、この時の蒸気温度
は350℃程度である。つまり、補助蒸気を使用した起
動方法のメリットは、軸起動前からでも蒸気タービンの
暖機が可能であり、排熱回収ボイラの暖機完了時点で蒸
気温度と金属温度の差を許容限界以内に到達させること
が可能となる。しかし、系統構成上の観点からは、設計
圧力の大幅に異なる系統(例えば高圧主蒸気管11と各
軸補助蒸気母管19)を接続しなければならならず、系
統設計上の複雑さや蒸気の供給停止を行うための独立し
た開閉装置(弁)とその制御装置を必要とすることにな
り、設備や運転方法が複雑になりその効果も大きいとは
言えない。
【0023】排熱回収型コンバインドサイクルの場合
は、図7および図8に示すようにガスタービンの排気ガ
スとの熱交換のみで主蒸気温度および再熱蒸気温度が定
まってしまう。ガスタービンが無負荷定格回転数で運転
を継続している場合、ガスタービンの排気ガス温度とそ
の流量は、大気温度の影響を受けて変化する。したがっ
て、排熱回収ボイラの暖機完了時点の主蒸気温度は積極
的に操作しない限りガスタービンの排気ガス温度で定ま
る。このことは、蒸気タービンが排熱回収ボイラの暖機
完了時点でどのような状態にあっても、ほぼ一定温度の
蒸気が供給されることになる。
【0024】しかし、蒸気タービンは、停止からの経過
時間および周囲条件によって冷却速度が異なり、排熱回
収ボイラ暖機完了時点での、ケーシングやロータ温度は
千差万別である。ただし、蒸気タービンの高圧ケーシン
グやロータは冷機状態からの起動であっても回転上昇開
始までに、グランドシール蒸気により、一般的に150
〜160℃程度にまでは暖機される。従って、グランド
シール蒸気温度が低い場合でも、金属部温度は脆性破壊
の発生限界である遷移温度以上の金属温度に十分到達す
る。
【0025】例えば蒸気タービンへの通気開始時の主蒸
気圧力を40ata程度とし、蒸気タービン第1段シェ
ル蒸気温度とロータ表面温度の差であるミスマッチ温度
の許容値を最高で100℃程度とすると、蒸気タービン
入口での主蒸気温度の最低値の許容値は、300〜32
0℃程度となる。さて、排熱回収ボイラ暖機完了時点で
の主蒸気温度は、主蒸気温度調節用減温器を使用し積極
的に操作しない限り許容ミスマッチ温度以内の温度差を
得る主蒸気温度とすることは、排熱回収ボイラの構造お
よび特性上不可能である。更に、水を蒸気中にスプレー
して蒸気温度を制御する方法では、スプレー点の蒸気圧
力の飽和蒸気温度にまで蒸気温度を減温できないため、
所定の蒸気温度が得られない運転の存在が推定される。
【0026】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は複雑な系統構成や単独で蒸気の供給停止
を制御するための制御装置を必要とせず、かつ、軸の起
動時に系列出力の低下を伴わない軸の起動方法を提供す
ることであり、またガスタービンの運転方法の影響を受
けないように蒸気温度を直接調整することにより蒸気系
の厚肉金属部に発生する熱応力を最小限にする一軸型コ
ンバインドサイクル発電設備の起動方法を提供すること
にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、ガスタービン・蒸気タービン
および発電機の回転軸を1本に結合し、ガスタービンの
排気エネルギーを排熱回収ボイラで蒸気に変換し、蒸気
タービンに導入し電力として回収する一軸型コンバイン
ドサイクル発電設備において、補助蒸気による蒸気ター
ビンの暖機なしで、自軸の発生蒸気を蒸気タービンに導
入し定格無負荷回転数もしくは初負荷運転を継続しなが
ら起動前の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度に
準拠して定めた主蒸気温度と主蒸気温度上昇率を使用
し、主蒸気温度設定値を上昇させて主蒸気温度を設定値
に制御し、蒸気タービンに供給することにより蒸気ター
ビンを暖機し、蒸気タービン暖機完了後は別に定める主
蒸気温度設定値に切り替えることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項2は、主蒸気温度設定値が
起動時最高主蒸気温度に到達し、かつ、蒸気タービン第
1段シェル内面メタル温度と蒸気タービン第1段シェル
蒸気温度の差が、ある設定された許容差以内の状態に達
した時点を蒸気タービンの暖機完了時点とし、この状態
到達以後の操作制限を起動前の蒸気タービンの状態に無
関係に設定できるようにすることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項3は、ガスタービンのイン
レットガイドベーンを使用せず主蒸気温度をスプレー水
量と同一圧力系のドラム内飽和蒸気との混合併用によっ
て制御するように構成した排熱回収ボイラの主蒸気系統
を有することを特徴とする。
【0030】本発明の請求項4は、起動前および起動後
の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度に準拠して
主蒸気温度を設定し制御して蒸気タービンに供給するこ
とにより蒸気タービンを暖機し、蒸気タービンの暖機完
了後は別に定める主蒸気温度設定値に切り替えることを
特徴とする。
【0031】本発明の請求項5は、起動前および起動後
の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度に準拠して
定められた値を加算して主蒸気温度を設定し制御して蒸
気タービンに供給することにより蒸気タービンを暖機
し、蒸気タービンの暖機完了後は別に定める主蒸気温度
設定値に切り替えることを特徴とする。
【0032】本発明の請求項6は、起動前および起動後
の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度に定められ
た値を加算して主蒸気温度を設定し制御して蒸気タービ
ンに供給することにより蒸気タービンを暖機し、蒸気タ
ービンの暖機完了後は別に定める主蒸気温度設定値に切
り替えることを特徴とする。
【0033】
【作用】主蒸気温度を積極的に調節しない状態での通気
は、ミスマッチ温度差が大きいことから、蒸気タービン
ロータの熱応力が高くなる。したがって、蒸気タービン
ロータ温度に応じて通気条件および主蒸気温度を設定し
制御する。一方、通気後、蒸気タービンロータ温度があ
る温度に到達し安定するまでの主蒸気温度の設定値を、
蒸気タービン通気時のロータ温度によって定まる変化率
で変化させ制御する。このように制御することにより、
通気からある状態に到達するまでの蒸気タービンに発生
する熱応力をある制限値以下に保持および350℃程度
の補助蒸気を使用した蒸気タービンの暖機より熱応力を
低減することができる。更に、蒸気タービンロータ温度
がある一定の温度に到達した後は、蒸気タービン通気時
の状態に拘らず同一の負荷上昇および蒸気圧力上昇制御
が可能になる。
【0034】本発明によると、補助蒸気による蒸気ター
ビンの暖機なしで、グランド蒸気による蒸気タービンの
暖機と自軸蒸気の通気による一軸型コンバインドサイク
ルの起動方法の採用により、蒸気タービンロータの熱応
力を考慮した運転方法と起動軸への暖機蒸気提供等によ
る暖機蒸気供給軸の出力低下および高圧・高温ラインと
補助蒸気系の接続等を避け、運転手順の簡素化および設
備の簡素化が実現できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例であるコンバインドサイク
ル発電設備の系統構成図であり、図2は図1の排熱回収
ボイラの高圧部分の詳細な構成図である。なお、本実施
例が従来例である図7と異なる部分は、高圧主蒸気系統
と補助蒸気系統の一部分のみであり、その他は同一であ
るので同一部分には同一符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0036】また、補助蒸気系統のみでなく関連する機
器および系統の部分を含めて表示してあり、ガスタービ
ン・蒸気タービンについては、その構成要素を囲み代表
名で表示してある。なお、図中の黒く塗りつぶした弁
は、全閉で使用している弁であり、他の弁は全開で使用
している状態を示している。ただし、図の中の弁の開閉
状態は、一例であってこの状態に限定するものではな
い。
【0037】図1及び図2に示すように、本実施例で
は、蒸気タービンのウォーミング(暖機)に補助蒸気を
利用しないため、蒸気タービン最終暖翼の冷却蒸気供給
管17を各軸補助蒸気母管19から分岐して設置し、止
め弁を設けた構成としてあり、また、高圧主蒸気系統は
過熱器バイパス蒸気管32、主蒸気温度調節弁33およ
び主蒸気温度制御装置34を設置し高圧主蒸気温度の制
御系統を設けた構成としてある。
【0038】また、系列補助蒸気母管20を介し、各軸
補助蒸気母管19へ他軸からの補助蒸気を供給し、各軸
補助蒸気母管19から各軸へ補助蒸気を供給する系統構
成とし、冷却蒸気供給管17とこの系統に蒸気の供給停
止を行う供給元弁を設置する。また、この開操作を軸の
回転数がある値以上(例えば、定格回転数の70%以
上)、閉操作を併入・通気もしくは低圧蒸気加減弁の開
度が一定値以上といった冷却蒸気が確保されている条件
を確認して閉鎖するインターロックを設ける。
【0039】一方、グランド蒸気が蒸気タービングラン
ドの漏洩蒸気で十分確保できる運転状態に達するまでの
間、各軸補助蒸気母管19からグランド蒸気供給管18
を介して補助蒸気を供給する。
【0040】さらに、図2に示すように高圧蒸気連絡管
31から分岐し第1高圧過熱器9と第2高圧過熱器10
をバイパスする主蒸気温度調節弁33を有する過熱器バ
イパス蒸気管32を経て高圧主蒸気管11に合流させ、
主蒸気温度を調節する系統を設け、主蒸気温度の制御を
スプレー水量と高圧ドラムの飽和蒸気の混合を併用す
る。この場合の蒸気温度制御方法を図3に示す。同図に
おいて35,40は関数発生器、36は演算器、37は
主蒸気温度調節器、38は低値優先回路、39は比較器
である。ただし、主蒸気温度設定値を別途算出する必要
がある。
【0041】図3で示す主蒸気温度制御装置では、第2
過熱器入口温度下限値を関数発生器35で予測計算し、
高圧ドラム圧力の飽和温度の高い方の値を設定値とし第
2過熱器入口温度との差でスプレー水量の制御を行い、
高圧主蒸気温度と設定値との差で飽和蒸気の混合量を調
節して蒸気温度を制御する設計としてある。
【0042】一方、蒸気タービンの暖機が完了した状態
であっても、蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度
の方が主蒸気温度よりも高い状態であり、許容限界を超
えている場合については、軸の負荷上昇は許可するが蒸
気加減弁の開度を限定保持し、蒸気タービンの急激な冷
却による熱応力の発生を抑える負荷上昇や加減弁操作に
ついての監視機能を付加してある。比較器39は、
[(主蒸気温度)−(蒸気タービン第1段シェル内面メ
タル温度)<C]の条件が成立した場合にのみ出力信号
が得られるように計画し、Cの値は、例えば−85℃程
度を考えればよい。なお、ガスタービン単体の運転状態
量の変化の代表例を図6に示してある。
【0043】図4は、通気監視・主蒸気温度制御装置に
よる主蒸気温度の設定値を算出するフローを示す。同図
に示すように、蒸気タービン第1段シェル内面メタル温
度を入力とした主蒸気温度設定値の関数発生器40と主
蒸気温度上昇率の関数発生器41を設ける。関数発生器
40の出力は、信号切替器45の一方の入力とする。ま
た、主蒸気温度上昇率を演算した関数発生器41の出力
は、排熱回収ボイラ暖機完了の信号で温度上昇を行うた
め定数設定器46の設定値である零との切り替えを行う
信号切替器45の一方の入力とする。これらの信号は、
更に現状値を保持するためのそれぞれの回路に設けられ
た信号切替器45を介して加算器42で加算され主蒸気
温度設定値の一つとして低値優先回路44に入力する。
【0044】一方、高圧過熱器の特性から定まる温度差
を定数設定器43に設定し、この値とガスタービン排気
ガス温度とを加算器42で加算して得られた起動時最高
主蒸気温度をもう一つの入力として低値優先回路44で
低値を選択し、通常運転時主蒸気温度設定値と運転状態
により切替器45でどちらかの値を主蒸気温度設定値と
して蒸気温度制御装置の入力とする。
【0045】図5は、通気監視・主蒸気温度制御装置4
9を設け、これによる主蒸気温度の設定値を算出する他
のフローを示す。すなわち、この例では蒸気タービン第
1段シェル内面メタル温度,ガスタービン排気ガス温
度,主蒸気温度の三点を入力し主蒸気温度の設定値を算
出する。この主蒸気温度を主蒸気温度制御装置設定値と
して出力し設定する。一方、通気監視・主蒸気温度制御
装置49は、排熱回収ボイラ暖機完了時点での蒸気ター
ビン第1段シェル内面メタル温度に基づいて設定温度の
上昇率を演算し、主蒸気温度設定値の現在値に加算する
ことにより新たな設定値を計算し主蒸気温度制御装置に
設定する。更に、軸が停止して短時間で再起動するよう
な場合、蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度を主
蒸気温度と比較して、ある限界以上に高い場合を考慮し
て、ガスタービンの負荷上昇許可および蒸気加減弁開度
保持指令を出力する機能を備えている。本実施例の主蒸
気温度制御方法は、スプレー水量と飽和蒸気の混合の両
者を併用している。ただし、スプレー水量調節による主
蒸気温度制御を主体としており、飽和蒸気混合による温
度調節はあくまでも補助手段として計画している。
【0046】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例では、軸を起動後、規定した回転数に到達する
と冷却蒸気供給元弁を開操作し、冷却蒸気を冷却蒸気供
給管17を介して蒸気タービンに供給する。高圧主蒸気
温度は、通気監視・主蒸気温度制御装置48で、蒸気タ
ービン第1段シェル内面メタル温度を基準に設定値を算
出し、排熱回収ボイラ暖機完了時点ではこの蒸気温度に
制御される。つまり、この時点での高圧主蒸気温度はミ
スマッチが極力小さくなるように設定されており、併入
直後から通気可能な状態にある。通気開始後、高圧主蒸
気温度を排熱回収ボイラ暖機完了時点の蒸気タービン第
1段シェル内面メタル温度に準拠した温度上昇率で上昇
させ軸が定格回転数の状態で蒸気タービンの暖機を行
う。ただし、この場合の高圧主蒸気温度の設定値は、軸
の無負荷定格回転数運転時もしくは初負荷運転時のガス
タービンの出力から定まる排気ガス温度以上にはなり得
ない。
【0047】一方、高圧主蒸気温度より蒸気タービン第
1段シェル内面メタル温度の方が高い状態の場合は、蒸
気タービン暖機は行わない。したがって、併入後直ちに
負荷上昇を開始する。ただし、蒸気タービン第1段シェ
ル内面メタル温度の方が高く許容値を満足していない場
合は、蒸気加減弁の開度を現状開度に維持し、主蒸気温
度が上昇するのを待って蒸気加減弁の開度を調節する方
法を採用する。これにより、蒸気タービンに発生する熱
応力を小さく抑えながら特別の蒸気タービン暖機設備な
しでの起動が可能となる。蒸気タービンの暖機完了の条
件は、蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度の変化
が無くなった時点である。しかし、現実的には蒸気ター
ビン第1段シェル内面メタル温度が、規定の値を超えた
時点とすればよい。
【0048】蒸気タービン暖機完了の判定としては、こ
れに引き続く運転手順としての負荷上昇等の制約を蒸気
タービンの状態に影響されないように定め、例えばウォ
ーム起動時の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度
の最低限度を採用しておく方法もある。
【0049】以上説明したように、本実施例の効果の一
部は既に説明したが、起動中の軸の発生蒸気を使用した
蒸気タービンの暖機を採用し、軸起動中の系列負荷減少
といった状態が発生しないし、高圧高温設計の管路や弁
類も不要で系統の簡素化ができる。
【0050】さらに、コールド起動の場合でも、通気開
始時の高圧主蒸気温度および主蒸気温度設定値の上昇率
の両者を起動時の蒸気タービン第1段シェル内面メタル
温度を基準に設定する。蒸気タービン暖機完了条件は種
々考えられるが、暖機起動のロータの最低温度とすれば
暖機完了後の負荷上昇率に暖機起動時と同様の値が採用
でき、暖機起動時の蒸気タービン熱応力と同等の発生応
力で冷機起動が可能となる。
【0051】ガスタービンのインレットガイドベーンを
使用することによって空気量を調整して排気ガス温度を
制御する方法は、コンバインドサイクル発電設備の運転
方法としては良策である。しかし、冷機起動時,暖機起
動時,部分負荷運転時および停止時のインレットガイド
ベーンの制御パターンが異なることになり、ガスタービ
ンの制御としては好ましいことではない。つまり、本発
明の主蒸気温度制御方法であればガスタービンの運転状
態に対応した制御が可能になる。
【0052】本発明は上記実施例に限定するものではな
く、次のようにしても、同様の効果が得られる。 (1)上記実施例では、蒸気タービン暖機運転時の蒸気
温度上昇率について蒸気タービン第1段シェル内面メタ
ル温度に準拠して定める方法を採用しているが、一定値
としても同様の効果が得られる。
【0053】(2)上記実施例では、通気監視・主蒸気
温度制御装置による通気開始時の主蒸気温度設定値およ
び通気後の主蒸気温度上昇率を蒸気タービン第1段シェ
ル内面メタル温度に準拠して定め、主蒸気温度の制御設
定値を時間変化させる方法を採用しているが、蒸気ター
ビンの暖機完了までは蒸気タービン第1段シェル内面メ
タル温度に準拠して主蒸気温度を設定し、主蒸気温度上
昇率を使用しない方法もある。
【0054】(3)上記実施例では、蒸気タービンの暖
機を併入後に行う方法で説明したが、軸が無負荷定格回
転数での運転中であっても同様の結果が得られる。ただ
し、この場合は蒸気タービン第1段シェル内面メタル温
度がガスタービン排気ガス温度よりも高い場合について
は、運転方法を併入後に負荷上昇するように定める必要
がある。
【0055】(4)上記実施例では、蒸気タービン最終
段翼の冷却蒸気の供給点を中圧タービンの入口とした
が、この蒸気は高圧タービンの入口もしくは低圧タービ
ン入口から供給しても同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
起動中の軸の発生蒸気による蒸気タービンの暖機を行う
方法を採用しており、起動軸が存在する場合の系列負荷
の減少を最小限にとどめられ、さらに蒸気タービン暖機
中も併入し初負荷で運転しているため起動損失を低減で
き、かつ蒸気タービンに発生する熱応力を最小限に抑え
た発電設備の起動ができる。また、蒸気タービンの暖機
完了をホット起動の蒸気タービン第1段シェル内面メタ
ル温度最低限度の温度程度に設定することにより、蒸気
タービン暖機完了後の負荷上昇等に関する制限値や制御
方法が一律にできる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】図1の排熱回収ボイラの高圧部分の詳細な構成
図。
【図3】図1の蒸気温度制御方法を示す図。
【図4】図1の主蒸気温度の設定値を算出するフロー
図。
【図5】図1の主蒸気温度の設定値を算出する他のフロ
ー図。
【図6】ガスタービン単体の運転状態量の変化を示す
図。
【図7】従来のコンバインドサイクル発電設備の構成
図。
【図8】図7の排熱回収ボイラの高圧及び再熱蒸気部分
の詳細な構成図。
【図9】図7の蒸気温度調節用スプレー水量の制御方法
を示す図。
【符号の説明】
1…ガスタービン、2…蒸気タービン、3…発電機、4
…低圧ドラム、5…低圧過熱器、6…中圧ドラム、7…
中圧過熱器、8…高圧ドラム、9…第1高圧過熱器、1
0…第2高圧過熱器、11…高圧主蒸気管、12…高圧
主蒸気温度調節用減温器、13…一次再熱器、14…二
次再熱器、15…再熱蒸気温度調節用減温器、16…低
温再熱蒸気管、17…ウォーミング・ロール用蒸気管、
18…グランドシール補助蒸気管、19…各軸補助蒸気
母管、20…系列補助蒸気母管、21…減温水供給管、
22…高圧主蒸気減温水供給管、23…高圧主蒸気温度
調節スプレー弁、24…再熱蒸気温度調節弁、25…高
圧蒸発器、26…高圧給水調節弁、27…高圧連絡管、
28…高圧節炭器、29…高圧給水ポンプ、30…高圧
給水管、31…高圧蒸気連絡管、32…過熱器バイパス
蒸気管、33…主蒸気温度調節弁、34…主蒸気温度制
御装置、35…第2過熱器入口蒸気下限値関数発生器、
36…高圧主蒸気温度調節スプレー弁開度演算器、37
…主蒸気温度調節器、38…低値優先回路、39…比較
器、40…主蒸気温度設定値用関数発生器、41…主蒸
気温度上昇率用関数発生器、42…加算器、43…定数
設定器、44…低値優先回路、45…信号切替器、46
…定数設定器、47…比較器、48,49…通気監視・
主蒸気温度制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F22B 1/18 E 7526−3L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービン・蒸気タービンおよび発電
    機の回転軸を1本に結合し、ガスタービンの排気エネル
    ギーを排熱回収ボイラで蒸気に変換し、蒸気タービンに
    導入し電力として回収する一軸型コンバインドサイクル
    発電設備において、補助蒸気による蒸気タービンの暖機
    なしで、自軸の発生蒸気を蒸気タービンに導入し、定格
    無負荷回転数もしくは初負荷運転を継続しながら起動前
    の蒸気タービン第1段シェル内面メタル温度に準拠して
    定めた主蒸気温度と主蒸気温度上昇率を使用し、主蒸気
    温度設定値を上昇させて主蒸気温度を設定値に制御し、
    蒸気タービンに供給することにより蒸気タービンを暖機
    し、蒸気タービン暖機完了後は別に定める主蒸気温度設
    定値に切り替えることを特徴とする一軸型コンバインド
    サイクル発電設備の起動方法。
  2. 【請求項2】 主蒸気温度設定値が起動時最高主蒸気温
    度に到達し、かつ、蒸気タービン第1段シェル内面メタ
    ル温度と蒸気タービン第1段シェル蒸気温度の差が、あ
    る設定された許容差以内の状態に達した時点を蒸気ター
    ビンの暖機完了時点とし、この状態到達以後の操作制限
    を起動前の蒸気タービンの状態に無関係に設定できるよ
    うにすることを特徴とする請求項1記載の一軸型コンバ
    インドサイクル発電設備の起動方法。
  3. 【請求項3】 ガスタービンのインレットガイドベーン
    を使用せず主蒸気温度をスプレー水量と同一圧力系のド
    ラム内飽和蒸気との混合併用によって制御するように構
    成した排熱回収ボイラの主蒸気系統を有することを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の一軸型コンバインド
    サイクル発電設備の起動方法。
  4. 【請求項4】 起動前および起動後の蒸気タービン第1
    段シェル内面メタル温度に準拠して主蒸気温度を設定し
    制御して蒸気タービンに供給することにより蒸気タービ
    ンを暖機し、蒸気タービンの暖機完了後は別に定める主
    蒸気温度設定値に切り替えることを特徴とする請求項1
    記載の一軸型コンバインドサイクル発電設備の起動方
    法。
  5. 【請求項5】 起動前および起動後の蒸気タービン第1
    段シェル内面メタル温度に準拠して定められた値を加算
    して主蒸気温度を設定し制御して蒸気タービンに供給す
    ることにより蒸気タービンを暖機し、蒸気タービンの暖
    機完了後は別に定める主蒸気温度設定値に切り替えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の一軸型コンバインドサイ
    クル発電設備の起動方法。
  6. 【請求項6】 起動前および起動後の蒸気タービン第1
    段シェル内面メタル温度に定められた値を加算して主蒸
    気温度を設定し制御して蒸気タービンに供給することに
    より蒸気タービンを暖機し、蒸気タービンの暖機完了後
    は別に定める主蒸気温度設定値に切り替えることを特徴
    とする請求項1記載の一軸型コンバインドサイクル発電
    設備の起動方法。
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