JPS6120427Y2

JPS6120427Y2 -

Info

Publication number: JPS6120427Y2
Application number: JP1980103652U
Authority: JP
Priority date: 1980-07-21
Filing date: 1980-07-21
Publication date: 1986-06-19
Also published as: JPS5725925U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、天井形空気調和機のドレン皿の取
付装置の改良に関するものである。

まず、従来のこの種の天井形空気調和機につい
て説明する。すなわち、第１図および第２図にお
いて、１は空気調和機本体、２は熱交換器、３，
４は冷温水用配管接続口、５は空気吹出口、６は
熱交換器２の両側を支持する熱交換器フレーム、
７は熱交換器フレーム６の後端フランジ６ｃに送
風機台７ｂを介して取付ネジ１２によつて取り付
けられた送風機で、熱交換器２へ通風する。８は
熱交換器２からのドレンをその下方で受けるドレ
ン皿、９はドレン皿８に溜まつた水を排出する排
出口である。

第３図は、ドレン皿８の構造を示す構成図で、
ドレン皿８は、その前壁８ａから後壁８ｂに向つ
て順次深さが増すように形成され、その内部の前
壁側には同高さの一対の引掛け具１０が固着され
ている。また、ドレン皿の後壁８ｂには、その後
壁から外方へ傾斜して立上らせたドレンガイド８
ｃおよび透孔８ｄが設けられている。一方、第１
図および第２図に示すように熱交換器２側におい
て、熱交換器２の両側を支持する熱交換器フレー
ム６には、空気吹出口５の両側壁を構成する突出
部６ａが、また、この突出部６ａの両側すなわ
ち、上部側および下部側にはＵ字状の一対の切欠
き部６ｂが一体成形され、この切欠き部６ｂには
引掛け具１０の引掛け部１０ａが引掛け保持され
る。また、熱交換フレーム６後端の送風機７の下
端部７ａは、ドレン皿８の後壁８ｂと当接してド
レン皿８の取付位置を規制し、この状態で取付ネ
ジ１１を透孔８ｄおよび熱交換器フレーム６の後
端フランジ６ｃのネジ穴６ｄに挿入固定される。
１３は両側の熱交換器フレーム６間の上面および
突出部６ａの上端縁、ならびにこれらの間の熱交
換器フレーム６の前端縁を覆う断面が〓状のカバ
ーで、熱交換器フレーム６の上端フランジ６ｅお
よび熱交換器フレーム６の側壁部６ｆに取付ネジ
１４によつて着脱可能に固定されている。１５は
熱交換器フレーム６の前端部および突出部６ａの
下端縁を覆う断面が〓状のカバーで、熱交換器フ
レーム６の側壁部６ｅに取付部１５ａを介して取
付ネジ１６で着脱可能に固定されている。そし
て、このカバー１５およびカバー１３の着脱によ
つて吹出口５の下壁および上壁を形成する。１７
は第１図に示すように熱交換器フレーム６の上端
フランジ６ｅあるいは下端フランジ６ｇの透孔６
ｈ，６ｉを介して空気調和機を天井１８に設置す
る吊り具である。このような構成において、空気
調和機を右配管、すなわち冷温水配管接続口３，
４が右側に位置するように設置する場合は第１図
に示すとおりであるが、逆に左配管するように設
置する場合は送風機台７ｂ、ドレン皿８、および
カバー１３，１５を取外し、空気調和機本体１を
反転させ、冷温水配管接続口３，４が左側に位置
させる。従つて、右配管時の上面側は下面側に、
下面側は上面側に位置した状態になる。この状態
で、カバー１３を熱交換器フレーム６の下端フラ
ンジ６ｇおよび側壁部６ｆに取付ネジ１４で、ま
たカバー１５を取付ネジ１６で固定すると共に送
風機台７ｂを熱交換器フレーム６の後端フランジ
６ｃに取付ネジ１２によつて取付け、さらにドレ
ン皿８の引掛け具１０を右配管時の上部側切欠き
部６ｂに引掛けドレン皿８を取付ネジ１１で取付
ければ左側管用に組立てられる。このように配管
位置に応じて組かえ、吊り具１７によつて天井１
８に設置されるが、空気調和機の設置条件によつ
て必ずしも空気調和機が水平に設置されるとは限
られず、前後左右に傾斜して据付けられることが
ある。従つて、従来のものでは前後方向への傾き
に対しては配慮されているが、左右方向に対して
は何ら配慮されていないので、排水口９とは逆方
向へ下り勾配になつたときはドレンを完全に排出
できないという欠点があつた。

この考案は上記欠点を除去すべくなされたもの
で、以下、この考案の一実施例について説明す
る。すなわち、第４図に示すようにドレン皿８の
一対の引掛け具１０の引掛け部１０ａをドレン皿
８の内側より外側に向つてそれぞれ下り勾配に形
成すると共にドレン皿８の後壁８ｂに二対の透孔
８d′，８d″を取付ピツチＡにてそれぞれ左右に偏
寄させ、しかも透孔８d′，８d″は左右でそれぞれ
段違いに設けられている。また排水口９′，９″を
ドレン皿８の後壁８ｂの両端にそれぞれ設け、配
管条件によつて使用しない片側の排水口９をキヤ
ツプでふさぐようにしている。その他の構成は従
来のものと同様であるのでその説明は省略する。
このような空気調和機において、ドレン皿８を空
気調和機本体１へ取り付けるに際し、第５図に示
すように熱交換器フレーム６の切欠き部６ｂに引
掛け具１０の引掛け部１０ａを引掛け保持する場
合、引掛け具１０の左端を切欠き部６ｂに引掛け
れば、外側に向つて勾配となつている為、ドレン
皿８の左側から右側へ下り勾配の傾斜がつく。ま
た、ドレン皿８の後端フランジ８ｂと熱交換フレ
ーム６をネジ止めする場合も、それぞれ左側の一
対の透孔８d′を利用し固定すれば、段違いに形成
している為、ドレン皿８は傾斜を持つて固定され
ることになる。また、配管方向を変更する場合
は、第６図に示すように、従来のものと同様に空
気調和機本体１を反転さて組かえるが、この場合
は引掛け部１０ａの右端側および右側の一対の透
孔８d″を利用して取り付ければドレン皿８は逆
に右側から左側へ下り勾配の傾斜がつくので、空
気調和機が必ずしも水平に据付けられなくともド
レンは一方の排水口９′または９″から外部へ円滑
に排出される。

なお、上記実施例では一対の引掛け具１０の引
掛け部１０ａをそれぞれ外側に向つて下り勾配に
形成した場合について述べたが、逆に引掛け部１
０ａを内側に向つて下り勾配に形成しても同様で
ある。

以上のようにこの考案では、ドレン皿前壁側に
設けた一対の引掛け具のそれぞれの引掛け部を外
側あるいは内側に向つて下り勾配に形成すると共
にドレン皿後壁の左右に排水口を設けると共に、
上記引掛け部の下り勾配に対応した一対づつの取
付ネジ用の透孔を形成したので、左右配管に応じ
て一対の引掛け具の引掛け部位置を左右に偏寄さ
せてドレン皿を装着できると共に、左右配管のど
ちらからでもドレンを完全に排出することができ
る。またドレン皿の後壁と熱交換フレームをネジ
止めする場合も、それぞれ対応する一対の透孔を
利用して固定すれば透孔が引掛け具の引掛け部の
下り勾配と対応するように形成してあり、ドレン
皿を傾斜させて固定することができる。また、こ
のことにより空気調和機を必ずしも水平に据付け
なくてもよいので、据付工事の作業性を向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はいづれも従来例を示す図で、
第１図は空気調和機の据付側面図、第２図は斜視
図、第３図はドレン皿の斜視図である。第４図〜
第６図はいづれもこの考案の一実施例を示す図
で、第４図はドレン皿の斜視図、第５図および第
６図は正面要部断面図である。図中、１は空気調和機本体、２は熱交換器、６
は熱交換器フレーム、６ｂは切欠き部、８はドレ
ン皿、８ｄは透孔、１０は引掛け具、１０ａは引
掛け部である。尚、図中同一符号は同一または相
当部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

熱媒体を流通させる熱交換器、この熱交換器へ
通風する送風機、前壁から後壁の排水口に向つて
下り勾配になるように前記熱交換器フレームなど
の固定部に取付けられ、熱交換器から流下するド
レンをその下方で受けるドレン皿、このドレン皿
の前壁側に設けられた一対の引掛け具および、上
記固定部の上下端部に設けられて、前記一対の引
掛け具を引掛け保持するための一対の切欠部を備
え、前記熱交換器への配管条件に応じて空気調和
機本体を反転させ、前記上下端部の切欠き部に前
記一対の引掛け具を選択的に保持させかつ前記ド
レン皿後壁の両側端部に配管条件によつて選択的
に使用される排水口を設けた天井形空気調和機に
おいて、前記一対の引掛け具の引掛け部をそれぞ
れ前記ドレン皿の外側あるいは内側に向つて下り
勾配に形成し、ドレン皿の後壁に前記引掛け部の
下り勾配に対応して一対づつの取付ネジ用の透孔
を設け、配管条件によつて前記引掛け部を介して
ドレン皿を前記切欠き部に保持させ前記ドレン皿
の勾配に対応した透孔を介して熱交換フレームに
着脱可能に固定したことを特徴とする天井形空気
調和機装置。