JPS6120335Y2 - - Google Patents

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JPS6120335Y2
JPS6120335Y2 JP6124381U JP6124381U JPS6120335Y2 JP S6120335 Y2 JPS6120335 Y2 JP S6120335Y2 JP 6124381 U JP6124381 U JP 6124381U JP 6124381 U JP6124381 U JP 6124381U JP S6120335 Y2 JPS6120335 Y2 JP S6120335Y2
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JP
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output shaft
planetary
gear
field core
armature
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JP6124381U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、入力回転数の高低2域の変動に伴
い、出力回転部材へのトルク伝達系路を2段に切
換えて、被駆動機器の過大回転駆動を回避する2
段変速電磁クラツチに関するものである。
近年、自動車用内燃機間等において消費燃料を
節減するため、原動機のアイドリング回転数を低
くすることがある。
例えば、自動車用エンジンの場合、通常、アイ
ドリングの回転数は700〜800rpmであるが、これ
を500rpm程度にまで下げると、大幅に燃料を節
約できる。
しかし、アイドリング回転数を低くすると、そ
の原動機の出力の一部で駆動する機器、例えばカ
ークーラーのコンプレツサなどを定格で回転でき
なくなり、カークーラが正常に作動しなくなつて
しまうことがある。
このような場合、コンプレツサの入力軸に取付
けた入力回転部材と、電磁クラツチの出力回転部
材との径差を調整し、コンプレツサの回転数が低
くならないようにするなどの措置を構じるが、原
動機のアイドリング回転数を低くしたのに拘ら
ず、アイドリング回転数を低くしなかつたときと
同じにコンプレツサを回転できるよう、プーリ径
等を定めてしまうので、原動機が高速回転域に入
つたとき、コンプレツサの回転数は異常に高いも
のとなつてしまう。
そこで、原動機が高速回転域に入つたときに、
出力回転部材の回転数を低くすることができるよ
うに2段に変速する電磁クラツチが必要となる。
この考案は、上述の観点に基き、前記要望に応
えた2段変速電磁クラツチを提供するもので、原
動機出力軸端部に同心配置とした固定の第1フイ
ールドコアと、同じく原動機出力軸端部に同心配
置とし、かつ、前記第1フイールドコアにしや磁
部材を介して隣接配置した固定の第2フイールド
コアと、前記原動機出力軸端部に固着した太陽歯
車と、原動機出力軸と一体に回動する第1アーマ
チユアと、前記第1フイールドコア内の電磁コイ
ルへの電圧印加により励磁して前記第1アーマチ
ユアを磁気吸着し、かつ、内周面の一部に内歯歯
車を形成した出力回転部材と、原動機出力軸に対
し、空転自在に同心配置した遊星ロータと、この
遊星ロータとの一体回動を自在とし、かつ、前記
電磁クラツチフイールドコアへの磁気吸着を自在
とした第2アーマチユアと、前記遊星ロータに支
持し、かつ、前記太陽歯車に噛合う第1遊星歯車
と、前記遊星ロータに支持し、かつ、前記第1遊
星歯車と出力回転部材の内歯歯車とに噛合う第2
遊星歯車を有してなる点に特徴がある。
ついで、この考案の2段変速電磁クラツチを実
施例により図面を参照しながら説明する。
第1図にはこの考案の2段変速電磁クラツチの
実施例を、上半部に原動機低速域回動時における
作動状態の縦断側面図で、また、下半部に原動機
高速域回転時における作動状態の縦断側面図でそ
れぞれ示している。図面に示したように、原動機
出力軸1の端部1Aには太陽歯車2のボス部2A
を嵌着してある。
原動機出力軸1の端部1Aと太陽歯車2のボス
部2Aとは角孔嵌合としてあるが、これをセレー
シヨン嵌合、あるいはスプライン嵌合、キー使用
等により一体に結合している。
前記ボス部2Aの前端にはクラウン歯状凹凸3
を設けてあり、この凹凸3に入力ハブ4のボス部
4A後端のクラウン歯状凹凸5を噛合わせてあ
る。
前記凹凸3,5を設けたボス部2Aの前端とボ
ス部4Aの後端は、球軸受6のインナレース6A
内に密に嵌込んであり、入力ハブ4の中心孔7か
ら挿入するボルト8の原動機出力軸1の端面に開
口せたねじ孔9に螺合し、緊締することによつ
て、入力ハブ4を太陽歯車2に一体に結合すると
ともに太陽歯車2を原動機出力軸1に固着してい
る。
一方、原動機出力軸1に同心配置とし、背面を
原動機ケーシング(図示しない)に固着するよう
にした環状の第1フイールドコア10の前面に
は、環板状のしや磁部材11を介して環状の第2
フイールドコア12の背面を固着してある。
第1フイールドコア10には第1電磁コイル1
3を、また、第2フイールドコア12には第2電
磁コイル14を収納してある。
第1フイールドコア10と第2フイールドコア
12は原動機出力軸1に同心配置としてあり、前
記太陽歯車2には第2図に示したよう3個の第1
遊星歯車15を噛合わせてある。
第1遊星歯車15は遊星ロータ16の周溝17
内において、それぞれ軸18にり支持してあり、
一部分が周溝底に形成した窓孔19から突出して
太陽歯車2に噛合つている。
遊星ロータ16は太陽歯車2のボス部2Aに球
軸受20を介し、原動機出力軸1に対して空転自
在に支持してある。
一方、前記各部材を囲む太さとした円筒状の出
力回転部材21を、前記球軸受6により入力ハブ
4のボス部4Aと太陽歯車2のボス部2A前端に
同心支持し、原動機出力軸1および太陽歯車2に
対して空転自在としてある。
出力回転部材21は、前記第1フイールドコア
10の外周面に対し、開放とした後端部の内周面
を臨ませてあり、外周面の先端近くにベルト溝2
2を、また内周面に内歯歯車23をそれぞれ形成
してある。
内歯歯車23には前記遊星ロータ16に空転自
在に支持するとともに、前記第1遊星歯車15に
噛合わせた第2遊星歯車24を噛合わせてある。
一方、前記入力ハブ4のフランジ部4Bには、
板ばねとした戻しばね25を介して第1アーマチ
ユア26を一体回動自在に取付けてある。
また、遊星ロータ16には、板ばねとした戻し
ばね27を介して第2アーマチユア28を一体回
動自在に取付けてある。
第1アーマチユア26は第1電磁コイル13に
電圧を印加することによつて出力回転部材21に
磁気吸着し、第2アーマチユア28は第2電磁コ
イル14に電圧を印加することにつて第2フイー
ルドコア12に磁気吸着する。
上述の構成としたこの考案の2段変速電磁クラ
ツチは、例えば、カークーラのコンプレツサに原
動機の出力の一部を伝達する電磁クラツチとして
使用する。
いま、原動機のアイドリング回転数を通常より
も30%程度低い回転数に調整してあるとして、第
1電磁コイル13は、原動機が低速機で回転して
いるときにON状態に保たれるスイツチを介して
電源スイツチ(図示しない)に接続し、また、第
2電磁コイル14は、原動機が高速域で回転して
いるときにON状態に保たれるスイツチを介して
電源スイツチに接続しておく。
この状態で電源スイツチを閉じカークーラを起
動すると、原動機が低速機で回転していれば、ま
ず、第1電磁コイル13に電圧が印加されて第1
図上半部に示したように、第1アーマチユア26
が出力回転部材21に磁気吸着し、出力回転部材
21が原動機出力軸1と一体に回転する。
即ち、このときの出力回転部材21の回転数は
原動機出力軸1の回転数と同じである。
この場合、原動機出力軸1に固着した太陽歯車
2に噛合つている第1遊星歯車15と、この第1
遊星歯車および出力回転部材21の内歯歯車23
に噛合つている第2遊星歯車24とを支持してい
る遊星ロータ16は、自由に回転できる状態にあ
る。
一方、遊星ロータ16は、等速で回転する太陽
歯車2と出力回転部材21にそれぞれ噛合い、か
つ、互いに噛合つているため回転することがない
第1遊星歯車15と第2遊星歯車24を偏心位置
に支持しているので原動機出力軸1および太陽歯
車2の回転を妨げることなく一体に回転する。
つぎに、原動機が高速域の回転に入ると、第1
電磁コイル13への電圧印加が停止し、第2電磁
コイル14に電圧が印加されるので、第1図下半
部に示したように、第1アーマチユア26は出力
回転部材21から離れ、第2アーマチユア28が
第2フイールドコア12に磁気吸着して遊星ロー
タ16を非回転状態に固定する。
この状態では原動機出力軸1の回転が太陽歯車
2、第1遊星歯車15、第2遊星歯車24、内歯
歯車23の系路で出力回転部材21に伝わり、こ
のときの出力回転部材21の回転数は、原動機出
力軸1の回転数よりも低くなる。
前記、太陽歯車2の歯数を80、第1、第2遊星
歯車15,24の歯数25、内歯歯車23の歯を
120とすると、第2電磁コイル14に電圧を印加
したときの出力回転部材21の減速比は、1:
0.67となり、コンプレツサを過回転駆動すること
がない。
以上の説明から明らかなように、この考案の2
段変速電磁クラツチは、アイドリング回転数を低
くした原動機に対応させて出力回転部材の外径を
定め、被駆動機器の回転数を一定以上に保てるも
のとしてあても、原動機の低高速回転変化に伴
い、自動的に切換つて、原動機が高速域で回転し
たときに、出力回転部材を減速回転するので被駆
動機の過回転を回避することができ、また、出力
回転部材内に第1、第2フイールドコアと遊星歯
車機構を収納した構成としてあるため、外観を簡
素にできるなど多くの優れた利点を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の2段変速電磁クラツチの実
施例を、上半部に原動機低速回転時の作動状態
で、下半部に原動機高速回転時の作動状態で、そ
れぞれ示した縦断側面図、第2図は歯車の噛合い
を略示した正面図である。 図面において、1……原動機出力軸、1A……
端部、2……太陽歯車、2A……ボス部、3……
凹凸部、4……入力ハブ、4A……ボス部、5…
…凹凸部、6……球軸受、6A……インナーレー
ス、7……中心孔、8……ボルト、9……ねじ
孔、10……第1フイールドコア、11…しや磁
部材、12……第2フイールドコア、13……第
1電磁コイル、14……第2電磁コイル、15…
…第1遊星歯車、16……遊星ロータ、17……
周溝、18……軸、19……窓孔、20……球軸
受、21……出力回転部材、22……ベルト溝、
23……内歯歯車、24……第2遊星歯車、25
……戻しばね、26……第1アーマチユア、17
……戻しばね、28……第2アーマチユア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 原動機出力軸端部に同心配置とした固定の第1
    フイールドコアと、同じく原動機出力軸端部に同
    心配置とし、かつ、前記第1フイールドコアにし
    や磁部材を介して隣接配置した固定の第2フイー
    ルドコアと、前記原動機出力軸端部に固着した太
    陽歯車と、原動機出力軸と一体に回動する第1ア
    ーマチユアと、前記第1フイールドコア内の第1
    電磁コイルへの電圧印加により励磁して前記第1
    アーマチユアを磁気吸着し、かつ、内周面の一部
    に内歯歯車を形成した出力回転部材と、原動機出
    力軸に対し、空転自在に同心配置した遊星ロータ
    と、この遊星ロータとの一体回動を自在とし、か
    つ、前記第2フイールドコアへの磁気吸着を自在
    とした第2アーマチユアと、前記遊星ロータに支
    持し、かつ、前記太陽歯車に噛合う第1遊星歯車
    と、前記遊星ロータに支持し、前記第1遊星歯車
    と出力回転部材の内歯歯車とに噛合う第2遊星歯
    車を有してなる2段変速電磁クラツチ。
JP6124381U 1981-04-30 1981-04-30 Expired JPS6120335Y2 (ja)

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JP6124381U JPS6120335Y2 (ja) 1981-04-30 1981-04-30

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JP6124381U JPS6120335Y2 (ja) 1981-04-30 1981-04-30

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JPS57174829U JPS57174829U (ja) 1982-11-04
JPS6120335Y2 true JPS6120335Y2 (ja) 1986-06-19

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JP6124381U Expired JPS6120335Y2 (ja) 1981-04-30 1981-04-30

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032035A (ja) 2008-06-25 2010-02-12 Toyota Industries Corp 変速電磁クラッチ

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JPS57174829U (ja) 1982-11-04

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