JPS61202835A - モ−ルの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は自動車のボディ、バンパーなどに装着される
合成樹脂モールの取付構造に関するものである。

（従来の技術） 自動車のボディやバンパーには合成樹脂、主として塩化
ビニル（ＰＶＣ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピ
レン（ＰＰ）、あるいはＰＥ−ＰＰ−ＥＰＤＭ混合樹脂
などからなるモールが装着されている。

ボディ側面に装着され、ドアの開放時などに他物体との
接触による傷を防止する機能と装飾とを兼ね備えたモー
ルはサイドプロテクションモールと呼ばれ、両面粘着テ
ープを介してボディに装着されている。

そのため、装着作業が簡単であり、またボディに穴あけ
などが不要のため、錆の発生がないという利点がある。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、上記塩化ビニルをはじめとする各種合成樹脂製
モールの問題点として、モールの昼・夜、および夏期・
冬期の温度差による膨張・収縮の繰り返し、またモール
中の低分子化合物の揮発による収縮、さらに熱・光・水
分などの相互作用によりモール中の可塑剤、安定剤が分
解・低分子化し、これらが空気中に揮発することによる
収縮などの原因により、両面粘着テープとモールまたは
ボディとの間に剥離が生ずるという問題点が指摘されて
いる。

本発明者らは上記問題点の解決、すなわちモールが膨張
・収縮を繰り返しても剥離し難い取付構造について研究
を重ねた結果、モールに対し強固な密着力を備えた接着
剤を見出した。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するため、金属からなる被着
体１に対し、塩化ビニルなどからなる樹脂モール２が両
面粘着テープ４を介して取付けられる構造において、同
両面粘着テープ４の基材５と同樹脂モール２との間の接
着剤３として、クロロプレン、イソブチレン−イソプレ
ンゴム、フェノール樹脂および溶剤からなる混合物を用
いたモールの取付構造を案出した。

（作用） 上記手段により、前述した種々の要因から生ずるモール
の膨張・収縮による応力よりも、被着体に対するモール
の密着力、とりわけ両面粘着テープ基材とモールとの間
の密着力が著しく向上し、モールが被着体から剥離する
ことを防止する。

（実施例） 以下本発明を、自動車ボディを被着体として、その表面
に塩化ビニル樹脂製モールを取り付ける構造に具体化し
た実施例により説明する。

自動車ボディに塩化ビニル樹脂からなるモールを取り付
けるには、通常、両面粘着テープが使用されている。

この両面粘着テープはアクリル、ポリエチレン、クロロ
プレンなどの材料を薄板状に形成したスポンジや不織布
、フィルムあるいは紙などからなる基材の両面にブチレ
ンアクリレート、ブチルメタクリレート、２−エチルヘ
キシルアクリレートなどのアクリル系粘着剤を塗布した
ものである。

しかし、このアクリル系粘着剤では前述したような理由
から、塩化ビニル樹脂製モールを自動車ボディに貼着す
るにはその密着力が充分ではな（、長期間の使用におい
てモールが両面粘着テープから剥離するという欠点があ
る。

そこで、本発明においては前記テープ基材の片面に前記
アクリル系粘着剤を塗布した、いわゆる片面粘着テープ
の非粘着面に、以下に詳述する接着剤を塗布して両面粘
着テープを構成したものを使用する。

この接着剤はクロロプレン１０（ｌ置部に対してイソブ
チレン−イソプレンゴム（以下、ＩＩＲという。）５〜
１００重量部、フェノール樹脂１〜５０重量部を溶剤中
で混合したものである。

また、クロロプレン１００重量部に対しＩＩＲを２０〜
４０重量部とすれば一層効果的である。

ＩＩＲが５重量部以下では密着力が低下し、１００重量
部以上では高温時の密着力が低下する。

一方、フェノール樹脂は１重量部以下では効果がなく、
５０重量部以上では接着剤の硬度が高くなり、密着力が
低下する。

このフェノール樹脂とは具体的には、タマノル５２０３
　（荒用化学■商品名、以下同様。）、タマノル５２１
、タマノル５２６、タマノル５７３、タマノル５８６を
例示することができる。

また、テルペンフェノール樹脂であるタマノル８０３や
ロジン変性フェノール樹脂のタマノル１３５、タマノル
３４０およびタマノル３５０などを用いてもよい。

溶剤はベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
などの芳香族炭化水素や酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸
イソプロピル、酢酸イソブチルなどの酢酸エステルおよ
びペンタン、ｎ−ヘキサン、シクロヘキサンなどの飽和
炭化水素である。

また、これらの溶剤に対して接着剤の固形分は５〜５０
％、好ましくは２０〜４０％となるように調整する。

この接着剤には必要に応じてカーボンブラック、炭酸カ
ルシ−ラム、クレー、炭酸ナトリウムなどの無機系フィ
ラーを添加することもあるが、その場合でも密着力が低
下する虞れはない。

なお、この接着剤を前記片面粘着テープの非粘着面に塗
布する際、あらかじめモール側にもプライマーとしてポ
リメタクリル酸誘導体および／またはポリアクリル酸誘
導体とクロロプレンとの混合物を塗布しておけば、密着
力をさらに強化することができる。

このポリメタクリル酸誘導体とは、ポリメチルメタクリ
レート、ポリエチルメタクリレート、ポリプロピルメタ
クリレート、ポリメタクリル酸などであり、ポリアクリ
ル酸誘導体とは、ポリメチルアクリレート、ポリエチル
アクリレート、ポリプロピルアクリレート、ポリアクリ
ル酸などである。

また、これらの誘導体はクロロプレン１００重量部に対
して１０〜５００重量部の割合で混合するべきで、１０
部以下では効果がなく、５００部以上では硬度が高いた
めに脆くなってしまう。

次に、上記接着剤を用いたモールの取付構造の一実施例
を図面に従って説明する。

図示したように、塩化ビニル樹脂製モール２は両面粘着
テープ４を介して金属からなる被着体１に装着されてい
る。

両面粘着テープ４は例えば、ポリエチレンの２倍発泡体
からなる基材５の被着体１側に従来のアクリル系粘着剤
６を、またモール２側に上記接着剤３をそれぞれ塗布し
たものである。

接着剤３を基材５に塗布するにはへヶ塗り、ディップコ
ート、スプレーコートなどの通常の塗布方法でよく、前
記プライマーをモールに塗布する場合も同様である。

これらの接着剤３やプライマーは塗布後、室温で乾燥す
るだけでよいが、乾燥を促進するために加熱による強制
乾燥を行う場合にはモール２や接着剤３が劣化しないよ
う、１００℃以下の温度で行うべきである。

また、あらかじめ基材５にコロナ放電処理を施してその
表面を活性化した後に接着剤３を塗布すれば、密着力は
さらに向上することになる。

この接着剤３の密着力を確認するため、以下の方法で引
張り剪断試験を行った。

〔試験方法〕

前記モール２の表面にプライマーを塗布して室温で２０
分間風乾した後、接着剤３を塗布し、室温でさらに３０
分間風乾した。

一方、コロナ放電処理を施したポリエチレン２倍発泡体
の基材２の表面にも接着剤３を塗布し、室温で３０分間
風乾した。

次に、これらのモール２と基材５とを圧着させて３日間
室温で放置した後、引張り速度３０ｆｉ／分の条件で剪
断試験を行った。

使用したプライマーの例を表−１〜５に、また接着剤３
の具体例を表−６〜１０に示す。（以下、部は全て重量
部である。） なお、この試験で使用したモール２は表−１１の配合の
塩化ビニル樹脂を１７０℃で押出成形したものである。

また、表−１〜５のプライマーと表−６〜１０の接着剤
３とを適宜組合わせてこの剪断試験を行った結果を表−
１２に示す。

（単位：ｋｇ／ａＪ） 試験例の６および７はブライマー中のポリメチルメタク
リレートの割合が不適当であり、また試験例の８および
９は接着剤３中にＩＩＲが存在しないか、もしくは過剰
であったため、いずれも剪断強さが低下した。

しかし、その他の試験例においては大きな剪断強さを示
し、モール２を自動車ボディに装着する際の密着強度と
して充分なものであった。

従って、この接着剤３を用いた取付構造は自動車ボディ
へのモール２の装着のみならず、一般に合成樹脂材料を
金属その他の部材に取り付ける際にも具体化することが
できる。

発明の効果 以上詳述したように、本発明は自動車ボディに樹脂モー
ルを取り付ける場合において、密着力が従来より著しく
向上するという効果を発揮し、モールの取付構造として
優れた発明である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明を自動車ボディを被着体とし、樹脂モールを
これに取り付ける構造に具体化した断面図である。 １・・・被着体、２・・・樹脂モール、３・・・接着剤
。 特許出願人　　　　　　　豊田合成株式会社代理人　　
　　　弁理士　　　　　恩田博宣自資は掻銑甫］ 昭和６１年１月２２日 御旨長官宇賀道部殿 ２、発明の名称 モールの取付構造 ３、補正をする者 事牛との関係：　　特許出願人 ４、代理人 住所　　　〒５００岐阜輪講２捷 置　　　　＜０５８２＞　６５−１８１０　　（す（１
（）さ＼ ；１ ロ、補正の内容 （１）　　明細書の特許請求の範囲の欄の記載を別紙の
ように補正します。 （２）明細書第３頁第１７行、第４頁第１５行、第５頁
第１０行、同第１４行、第７頁第４行、同第１４行、第
９頁第１５行（表−１）、第１Ｏ頁第２行（表−２）、
同第７行（表−３）、同第１２行（表−４）、同第１７
行（表−５）、第１１頁第２行（表−６）、同第７行（
表−７）、同第１３行（表−８）、第１２頁第２行（表
−９）、同第８行（表−１０）にそれぞれ記載の「クロ
ロプレン」を「クロロプレンゴム」と補正します。 （３）　　明細書第４頁第１４行に記載の「アクリル」
を「アクリルゴム」と補正します。 （４）　　明細書第３頁第１３〜１４行に記載の「金属
からなる被着体」を「被着体」と補正します。 ［２、特許請求の範囲 １．豊ｌ生（１）に対し、樹脂モール（２）が両面粘着
テープ（４）を介して取付けられる構造において、同両
面粘着テープ（４）の基材（５）と同樹脂モール（２）
との間の接着剤（３）は−２＝ロロブレンゴム、イソブ
チレン−イソプレンゴム、フェノール樹脂および溶剤か
らなる混合物であることを特徴とするモールの取付構造
。 ２、接着剤（３）はクロロブレ′ンゴム１００重量部に
対し、イソブチレン−イソプレンゴム５〜１００重量部
、フェノール樹脂１〜５０重量部である特許請求の範囲
第１項記載のモールの取付構造、」

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、金属からなる被着体（１）に対し、樹脂モール（２
   ）が両面粘着テープ（４）を介して取付けられる構造に
   おいて、同両面粘着テープ（４）の基材（５）と同樹脂
   モール（２）との間の接着剤（３）はクロロプレン、イ
   ソブチレン−イソプレンゴム、フェノール樹脂および溶
   剤からなる混合物であることを特徴とするモールの取付
   構造。 ２、接着剤（３）はクロロプレン１００重量部に対し、
   イソブチレン−イソプレンゴム５〜１００重量部、フェ
   ノール樹脂１〜５０重量部である特許請求の範囲第１項
   記載のモールの取付構造。