JPS61200804A - 非極性有機液体水溶液分離膜と分離方法 - Google Patents

非極性有機液体水溶液分離膜と分離方法

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JPS61200804A
JPS61200804A JP3880785A JP3880785A JPS61200804A JP S61200804 A JPS61200804 A JP S61200804A JP 3880785 A JP3880785 A JP 3880785A JP 3880785 A JP3880785 A JP 3880785A JP S61200804 A JPS61200804 A JP S61200804A
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Shoji Kigoshi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、比較的極性の弱い有機液体物質の水溶液から
、該非極性有機液体成分を選択的に分離する技術に関す
るものである。さらに詳しくは、特定の疎水性多孔膜か
らなる非極性成分選択透過型浸透気化膜と、聰膜を用い
て非極性有機液体水溶液から非極性有機液体成分を分離
する方法に関するものである。
[従来の技術] 多孔質でない均一な高分子膜を用いて有機液体混合物を
分離するプロセスは、従来より米国特許@ 29535
02号明細書などに開示されている。この分離プロセス
は、一般に膜を用いたパーベーパレーションプロセスま
たは浸透気化法と呼ばれ、高分子膜の一次側に処理すべ
き液体を供給し、透過し易い物質を二次側(減圧側)に
蒸気として選択的に透過させ、補集する方法である。こ
の膜分離方法は、従来簡単な方法では分離できなかった
液体混合物、例えば共沸混合物、沸点が近接した比揮発
度の小さい混合物系、加熱によって重合や変性を起す物
質を含む混合物を分離または濃縮する新しい方法として
注目されている。
従来、このような分離方法に用いられる高分子膜として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース系高分
子物質、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリスチレン、ポリテトラノルオロエチレン、ま
たはこれらの共重合体からなる膜が知られている。
しかしながら、かかる膜を用いて浸透気化法により有機
液体水溶液を分離する場合に、はとんどすべての膜材料
は水が選択的に透過し、分離・濃縮すべき有機液体成分
は膜の一次側の残余成分としてとり出ざぜるを得ないと
いう技術上の問題点がおる。特に、低濃度の水溶液から
有機液体成分を分離・濃縮する場合には、−適法を基本
的原理とする逆浸透法等の他の膜分離技術と同様に、重
大な欠点といわざるを得ない。このような観点から、分
離濃縮すべき対象物質を優先的に選択透過させる浸透気
化膜の公知例を見ると、木村氏らによって開示されてい
るシリコーンゴム膜によるエタノール選択透過型浸透気
化膜の例があるに過ぎない。(文献雑誌名[膜J、7 
[6]、353(1982))。しかし、このシリコー
ンゴム膜は1より大きく、エタノールを濃縮すること・
ができるが、透過量Q (k’3m −2h −1)が非常に小さいために、実
用的技術の水準にあると考えることはできない。一般に
、分離係数αtは次のように定義している。すなわち、 A1:膜透過性の優先的透過成分の重量B1:膜透過前
の非優先的透過成分重量A2:膜透過後のAの重量 B2:膜透過後のBの重量 [発明が解決しようとする問題点] したがって、上述のような従来技術の状況を見ると、シ
リコーンゴム以外の膜素材の開発と透過量の飛躍的改善
が非極性成分選択透過型浸透気化法を実用的技術とする
ために解決すべき問題点であるということできる。
すなわち、分離対象となる溶液の多様性に対応できる膜
技術とするためには、様々な操作条件に於いて、強度等
の物理的特性、耐溶剤性等の化学的特性、あるいは適切
な膜形状との関連に於いて製膜性等を適宜選定しうろこ
とが必要である。このためには、シリコーンゴム以外の
多種類の膜素材を、水溶液から相対的に極性の小さい有
機液体成分を優先的に選択透過させる浸透気化膜と()
て見い出しておくことが必要である。
他方、該膜分離技術を経済性にすぐれた効率的以上のよ
うな事情を考慮して、本発明者らは水溶液から非極性有
機液体成分を優先的に選択透過する、高透過量の浸透気
化膜について鋭意検討を続は本発明に至ったのである。
[問題を解決するための手段] すなわち、本発明は、平均微細孔半径と分離対象物質の
ストークス半径との比が9以上であり、平均微細孔径が
500Å以下である疎水高分子からなる乾燥状態の多孔
性膜を用いた浸透気化法で構成される、非極性有機液体
をその水溶液から選択的に分離する膜分離技術である。
従来からガス分離膜や逆浸透膜等のいわゆる緻密膜の物
質の選択透過機構は、溶解拡散にもとづく説が有力であ
る。他方透析膜や限外−過膜の場合には膜内の網目状に
連通した微細孔内を拡散で透過する機構や、粘性流によ
る透過が考えられている。バーベーパレイジョン法等で
も溶解拡散型の緻密な活性層で選択分離能が得られてい
るとされているり 本発明者らは、このような従来の透過機構の考え方に対
して、種々の膜素材および膜特性の多孔性膜について、
多種類の溶質の選択透過挙動を比較検討した。その結果
、所定の方法で調整した疎水性高分子からなる多孔性膜
が、含水状態では非常に高い透水性を有し、同時に低分
子の有機溶質に対して優れた透過性を示すのに対して、
乾燥状態の膜にすると4〜7kcJ/−圧力差を印加し
ても実質的にほとんど全く透水性を示さず、それにもか
かわらず特定の低分子有機溶質に対しては含水状態の膜
と同程度の透過性を示すという新規なかつ特異な現象を
見い出した。そこで、本発明者らは、ざらにこの現象を
詳しく検討して、その透過機能を考察し、ざらに驚くべ
きことに、浸透気化現象は緻密で均質な膜で起るという
従来の知見を覆えして、所定の条件を満たした多孔性膜
でも起りうろことを見い出したのである。
本発明で使用される疎水性高分子からなる乾燥多孔膜の
素材は、分離対象水溶液に対して済れ性を示さない高分
子であればどのようなものであってもよく、一般的に記
述すれば、ハンセンの溶解性パラメータの水素結合に基
づく溶解性パラメータ環δHが5Ca1/2 ・Cm−
3/2以下でかつ双極結合に基づく溶解性パラメータδ
pが9Ca1/2 ・cm−’/2以下の範囲にある。
しかし、この範囲にあっても、乾燥膜を調整する過程で
、非極性成分に対すしかし、現実的な方法として、含水
膜から後述する溶媒置換乾燥法で乾燥膜を製膜したとき
、初めの含水膜の平均の細孔半径と体積空孔率に対して
乾燥膜のそれらの値が、それぞれ50%以上の    
−範囲の変化の程度であれば、本発明でいう疎水性高分
子と見做すことができる。
このような高分子の例としては、ポリスルホン、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフ
ッ化ビニル、ポリへキサフルオロプロピレン等の含フツ
ソ系ポリマおよび/またはその共重合体、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リアクリロニトリル等のビニル系ポリマおよび/または
その共重合体および/または共重合体組成物、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリ(4−メチルペンテン−1)、
等を挙げることができる。膜の微細孔構造を適宜調整し
得て、製膜性の優れていることから、ポリスルホン、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、およびポ
リフェニレンオキサイド等は特に好ましく用いることが
できる。
本発明で使用される多孔膜として具備すべき条件は、平
均の微細孔半径である。先に述べた種々の膜透過挙動の
検討で、本発明者らは溶媒である速分子より大きい有機
液体分子を選択的に透過させるためには、膜の微細孔半
径と分離対象物質の分子の大きざとの相対的関係が極め
て重要であることを見い出した。
本発明の方法で得られた、分離係数と微細孔半径と溶質
分子サイズとの相対的関係との例を第1図に示す。後述
する方法で測定した膜の平均微細孔半径Rp (入)と
溶質分子のストークス半径r3  (入)との比(R,
/r、)に対して、ポリスルホン乾燥中空糸膜で得られ
た水に対するアルコール類の分離係数α魁をプロットし
である。
第1図から明らかに読みとれるように、R,/r、の値
が、9以上の範囲に於いて、水分子より分子サイズの大
きい、メタノール、エタノール、n−プロパツール、n
−ブタノール等を優先的に透過させることがわかる。
平均微細孔半径の上限は、分離係数に対しては特に制限
はないが、透水性の観点からは孔径が一定値以上になる
と減圧にしたとき水溶液を透過させるようになり、本発
明の分離法を実施することができない。しかし、平均微
細孔半径の上限値はポリマの物理化学的性質だけで決ま
るのではなく、操作圧力によって決まるので、−概に限
定しがたい。分離膜の孔径による一般的分類と典型的実
施条件から強いて制約すると500人が上限と考えるこ
とができる。
平均微細孔半径は次式の関係から算出する。
P@ =D/L・H/lS”     ・・・・・・(
1)Ll) =1/L (R1) 2/8η)・H・・
・・・・(2〉ここに、D:溶質の拡散係数 L :膜厚 H:含水率 tS二曲路率 Rp:平均微細孔半径 η:水の粘度 tsは次式で考えられ。
ts=fsW/fsW fsw=RT/D fsw=  [RT/Pm  −Vs  /11  コ
 )−1/LR:気体定数 T :測定時の温度(絶対温度) VS:溶質の部分モル容積 膜の分離性能を有利に発現するためには、このほかの因
子として、膜の体積空孔率がある。体積空孔率が低いと
透過速度が低くなり、効率的分離が行なわれ難いが、通
常20%以上好ましくは40%以上、膜の構造的、機械
的特性を損わぬ範囲で高い程有利である。
本発明に用いられる多孔性膜の製造法としては、通常の
分離膜の製造方法、すなわち、湿式製膜、乾湿式製膜法
、乾式製膜法、溶融製膜法、焼結ないし融着法などで製
造することができる。また膜の形状は平膜、管状膜、ま
たは中空糸膜等のいずれの形状のものでもよく1、これ
らを適当な構造および形状の膜モジュールに組み立てる
ことによって、本発明に好ましく用いることができる。
特に膜の自己支持性と機械的・力学的特性から、中空糸
膜が最も適当な形状である。
製膜工程で多孔構造を形成するために、溶媒、可塑剤、
あるいは微細孔形成剤を抽出・洗浄する工程を伴う場合
には、膜を乾燥状態に調整することが必要である。この
場合、比較的極性の小さい溶剤から乾燥する場合に通常
の風乾ないし温風による乾燥法で多くの場合とくに支障
なく調整しうるか、全く透過性を失うことがある。この
ような場合には、非極性溶剤と洗浄置換するべき極性溶
剤もしくは水との双方によく溶解する溶剤に一旦置換し
たのち、さらに非極性溶剤に置換して乾燥することによ
り、上述のような多孔構造の大きな変化を避けることが
できる。この場合、初めに置換する溶剤の性質を適当に
選べば、より非極性の溶剤にざらに置換する工程を省略
して、1回の置換で乾燥多孔性膜を調整することができ
る。例えばポリスルホン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
アクリロニトリル等の例では、メタノールまたはエタノ
ールで水を置換したのち、n−へキサン等で置換して乾
燥する方法が好ましい態様であるが、十分に乾燥したメ
タノールで置換してあればn−ヘキサン等で置換しなく
とも、好適な乾燥多孔膜が調製できる。
ざらに、溶媒置換乾燥法を採用する場合に、最終の置換
溶媒中に、膜素材ポリマの微細孔表面の性質を改質する
ための第3成分を添加することができる。このような成
分としては、分離対象としリマ、分離対象有機液体に親
和性を示す官能基を有するビニル系ポリマ、縮合重合系
ポリマ等が挙げられる。また、処理後膜素材表面で架橋
処理を施したり、重合させたり、あるいは膜素材ヘゲラ
フトさせたりすることもできる。溶媒置換乾燥法を経な
い多孔膜の場合にも同様の処理を施すことは勿論、可能
である。さらに、親和性を付与する物質と膜素材表面と
の親和性が低く分離対象水溶液に脱離してしまうような
場合には、両者の中間的性質を有し、両者に親和性を有
する物質で処理して乾燥し、ざらに親和性付与物質をそ
の上に処理することも好適な結果をもたらす。
このような処理物質の付着量は非常に少量で効果を示し
、多量に付着させるとむしろ微細孔径を挟小化して分離
係数と透過量ともに低下させることになる。膜素材の種
類と処理物質の種類、微細孔半径および体積空孔率等に
よって変わるが、処理液濃度としては通例o、 ooi
〜10%位の範囲で硬化が認められ、0.1〜5%の範
囲で好適な結果が得られる。
乾燥をしていない極性溶剤もしくは水に濡れた状態の膜
を本発明に使用する場合には、循環・供給した原液がそ
のまま透過し本発明の膜分離方法きい物質に対しては、
基本的に適用することができる。この様な物質としては
どのようなものであってもよいが、1例としては、メタ
ノール、エタノール、n−プロパツール、1so−プロ
パツール、n−ブタノール、t−ブタノール、アセトン
、テトラハイドロフラン、1.4−ジオキサン、メチル
アミン、エチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、アセトニトリル、アセトアルデヒド、エチルメチル
ケトン、酢酸メチル、酢酸エチル等がある。
本発明を適用しうるこれらの物質の水溶液の濃度は、本
発明の方法の特徴を生かす観点からは比較的低濃度の領
域が好ましく0.5〜20重間%が最適であり、最大5
0%以下の濃度で好ましく用いられるが、この範囲以外
でも使用し得る。水溶液濃度の上限は、主として分離対
象水溶液が膜を濡らさない濃度で決まるが、これは膜素
材ポリマの物理化学的性質、膜の微細孔半径、分離対象
溶液の表面張力等が関係し、ざらに操作圧の影響もある
ので、−概に限定することができない。例えば、ポリフ
ッ化ビニリデン膜を使用したエタノール水溶液の例では
50%の濃度で、水溶液に対する透過性を示さず適用可
能でめった。
る。しかし、分離対象水溶液の温度によって本発明が限
定されるものでないことは、本発明の構成と詳細の説明
で述べた所から明らかな通りである。
次に、2次側の減圧度は可能な限り低い程有利であるこ
とは水選択透過型浸透気化膜と同様であるが、本発明の
場合には、分離対象水溶液の表面張力、膜の微細孔半径
、その他の運転状態によっては、1次側供給液がそのま
まの状態で透過してしまうこともありうるので、かかる
場合には所定の減圧度に調節して、水溶液の膜透過を避
けることが必要である。
1次側の液の循環量は、循環系の圧力損失ないしは流動
抵抗で発生する静圧に問題がない範囲で、可能な限り大
である方が、分離膜の1次側の表層に発生する境膜の物
質移動抵抗をより小さくすることができるので好ましい
。通常は境膜物質移動抵抗の流速依存性から膜モジユー
ル内の分離膜近傍の平均流速で表現すれば、0.1〜2
.0m/分の範囲、好ましくは0.5〜1.5m/分程
度の流速範囲が好適である。
機液体を含有する水溶液から、該非極性有機液体成分を
優先的にしかも高い透過量で選択透過する非極性成分選
択透過型浸透気化膜を提供することができ、該膜を用い
て、浸透気化法により比較的低濃度の水溶液から非極性
成分を有利に分離することができる。
また、発明の詳細な説明で述べたところから明らかなよ
うに、基本的には比揮発度に差があり、溶液が多孔性膜
を圧力差で透過することなく、揮発度の高い物質の多孔
膜中での拡散透過速度が相対的に大きい系に対して適用
することができるので、このような条件を満足する高分
子多孔膜を調製で・きれば、極性溶媒と非極性溶媒との
混合溶液系や、あるいは無機の揮発性物質の溶液系にも
適用しうるちのである。
本発明の方法によれば、常温に近い低品位の熱エネルギ
ーを利用して、揮発性有機液体を含有する水溶液から、
膜分離法の特徴を生がして該有機液体を濃縮しつつ分離
することができる。
実施例1 ユニオンカーバイド社製ポリスルホン(P−3500)
を35部、ポリエチレングリコール(PEG−600>
を25部、ジメチルスルホキサイドとN−メチルピロリ
ドンとの等量混合物を40部を混合し、加温・溶解して
中空糸膜紡糸用の原液を調製した。該原液から中空糸紡
糸用環状口金から紡出し、約25°Cの雰囲気中を1.
0〜1.5cm通過させて冷却し、次いで45°Cの水
中で凝固させ、引き続き室温で十分水洗して、含水ポリ
スルホン多孔性中空糸膜を調製した。中空糸の外径は3
68μm1内径は275μmであった。ポリスルホンの
濃度と、製糸条件を変更して上述と同様に紡糸して、平
均微細孔半径の異なる4種類の中空糸膜を調製した。
ち、水に再置換して、透水性と溶質透過性とを測定し、
先に述べた方法で平均微細孔半径を算出した。Rp /
 r 3の値とともに第1表に示した。
これらの中空糸膜を内径BmmのガラスT字管に約40
本捜入し、両端部をエポキシ接着剤で封入して浸漬気化
実験用膜モジュールを作成した。この膜モジュールを用
いて、メタノール、エタノール、n−プロパツール、お
よびn−ブタノールの1%の各水溶液を用いて、供給液
温度30℃、供給液循環量100m1l−”、真空度5
 mmHgテ、浸透気化実験を行ない分離係数と透過量
を測定した。結果を第2表にまとめて示した。
第1表と第2表とから明らかな通り、R,/r、が9よ
り大である中空糸膜サンプル臘3とN。
4では、4種類のアルコールに対しすべてαは1より大
きく、アルコールが選択的に透過している。
しかも(]、to、 5〜0.8kqm −2h −’
程度あり、公知のシリコーンゴム膜に比べ2桁大きい結
果が得られた。
なおN、3と陽4の中空糸膜を含水状態のまま、実施例
2 ペンウォルト社製ポリフッ化ビニリデン(PVdF)に
YNAR460と740とを混合して、ポリマ濃度35
%110℃での溶液粘度が1000ポイズになるように
調製したジメチルスルホキサイドを主溶媒とする紡糸原
液から、中空糸紡糸用環状口金を用いて、DH3O8Q
%水溶液を中空部への注入液として注入しつつ紡出し、
45℃の水中に凝固させ、しかるのち水洗・熱水処理を
して、外径380μm、内径270μmの含水多孔性中
空糸膜を調製した。口金から凝固浴までの冷却雰囲気部
分の通過時間および他の製糸条件を調節して3種類の平
均微細孔半径の中空糸膜を用意し、実施例1と同様にエ
タノール1%水溶液で浸透気化性能を測定した。結果を
第3表に示したように、Rp / r 3が9以上の中
空糸膜サンプルはα琵℃が1を越え、透過側にエタノー
ルが濃縮分離することがわかる。
真空度5 mmhg 実施例3 実施例1で用いた中空糸膜サンプルNa4の膜を用いて
、10−4%のシリコーンRTVヘキサン溶液中に1夜
浸漬し、次いで風乾してシリコーンを室温で1昼夜キユ
アリングしてシリコーン処理ポリスルホン多孔膜を調整
した。この中空糸膜の1%エタノール水溶液で測定した
浸透気化性能はα冒;=3.60. Q−0,30に9
m −2h −1で、シリコーン処理により分離係数が
向上した。
実施例4 実施例2で用いた中空糸膜サンプルN、3の中空糸を、
実施例3と同様の処理をして浸透気化性能を測定した。
その結果α宵;3=3.9a、Q=0゜22に9m−2
h−’で分離係数が顕著に改善され、しかも十分に大き
い透過量を示している。
実施例5 アクリル酸メチルを約5m01%共重合したポリアクリ
ロニトリル26.5部と分子1400のポリエチレング
リコール21部とをジメチルスルホキサイド52.5部
に@解して紡糸原液を調製した。該原液を用いて、実施
例1と同様の方法で紡糸して、平均孔径122.7人の
中空糸膜を調製した。該膜をメタノールに置換後風乾し
て乾燥した多孔性中空糸膜を調製した。該乾燥膜を実施
例3と同様にシリコーンRTVの5%ヘキサン溶液に浸
漬処理したのち風乾・キユアリングして、1であった。
シリコーン未処理の中空糸膜で浸透気化実験をしたとこ
ろ、全く選択分離性を示さなかった。
実施例6 実施例1と同様にして、ポリスルホン25%の紡糸原液
から紡糸して、エタノールに対するで浸透気化実験を行
なったところ、αヤニ3゜0、Q=1.31部m−”h
−’r、比較的高い分離係数でしかも非常に高い透過量
が測定された。
実施例7 アルドリッチ社製ポリフェニレンオキサイド(PPO)
28%を含有するN−メチルピロリドン溶液から、実施
例1に準する方法で多孔性中空糸膜を製糸し、メタノー
ルで置換後風乾して乾燥多孔性中空糸膜を調製した。エ
タノールに対するした結果α計お=1.93、Q=0.
74−m−2h−1であった。
実施例8 ポリマ濃度31%のポリフッ化ビニリデンの紡糸原液か
ら、実施例2と同様の方法で紡糸し、メタノール置換を
経由してn−へキサンから溶媒置換/乾燥して乾燥多孔
性中空糸膜を調製した。該膜を用いて、アセトン、テト
ラハイドロフラン(THE)、および酢酸エチルの水溶
液で浸透気化実験を行ない、分離係数αH20と透過量
Qを測定した。結果を第4表に示す。αおよびQともに
十分に高い値を示している。
測定条件:供給液温度30℃、 真空度5 mmug
【図面の簡単な説明】
第1図は、乾燥疎水性多孔膜の孔径と分離対象物質の分
子サイズとの相対的関係に対し、それぞれの分離対象物
質として選定したアルコールの浸透気化性能の分離係数
αH20をプロットして示したものである。孔径と分子
サイズとの相対的関係は平均微細孔半径Rとストークス
半径r、との比Rp/r、で表わしである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均微細孔半径と分離対象物質のストークス半径
    との比が9以上であり、平均微細孔半径が500Å以下
    である乾燥疎水性多孔膜からなる、非極性有機液体水溶
    液から非極性成分を選択的に透過浸透気化させる非極性
    有機液体水溶液分離膜。
  2. (2)平均微細孔半径と分離対象物質のストークス半径
    との比が9以上であり、平均微細孔半径が500Å以下
    である、疎水性高分子からなる多孔性膜を用いた浸透気
    化法により、非極性有機液体をその水溶液から選択的に
    分離する分離方法。
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JPS5892402A (ja) * 1981-11-27 1983-06-01 Teijin Ltd 有機物選択透過性複合膜による分離方法

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JPH0520129B2 (ja) 1993-03-18

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