JPS6119918Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱間鍛造作業用のマニプレータに関す
るものであつて、マニプレータの爪の交換を迅速
にできるようにしたものである。

従来マニプレータの爪はボルトで取付けており
爪の交換が面倒であつた。本考案はこの欠点を解
消すべく考案されたものである。

以下図の実施例について説明すると、１はアー
ム、２はカラー、３はトングホルダー、４はガイ
ドである。５，５は一対のリンクで、ロツド１０
の先端にガイド４に案内されるスライダー１１を
介しピン着されている。６，６は一対のレバーで
ガイド４の先端に枢支されている。７は勾配キー
で、これを介しレバー６と断面Ｌ型をした爪ホル
ダー８が係止されている。９は爪である。１２は
断熱材である。

前記爪ホルダ８はマニプレータの爪９の長手方
向に沿う長辺と、該長辺に直交する短辺より形成
され、該爪ホルダ８の両端縁には対向するあご部
８ａ，８ｂが設けられ、一方前記レバー６には該
あご部８ａ，８ｂにマニプレータ爪の回転軸ａと
平行にさし込み可能な凸部６ｂ，６ｂを有してい
る。そして前記レバー６の頂部には勾配面ｄが形
成され、該勾配面ｄと爪ホルダ８の屈曲部内面７
ａで形成される三角穴へ勾配キー７を打込んで固
定するようになつている。

さて、シリンダ（図示せず）によつてロツド１
０を押すと、スライダ１１が押され、一対のリン
ク５，５によつて回転軸ａを中心に爪９が閉じ素
材を掴むことができる。なおレバー６はマニプレ
ータのトングに相当する。爪ホルダ８には前記し
たように２ケ所、即ち第１図のｅ部とｆ部にレバ
ー６の凸部６ｂに嵌合することができるように加
工したあご部８ａ，８ｂが対向して設けられてい
るので、爪ホルダ８をレバー６に差し込み、前記
三角形状の穴に勾配面ｄをもつた三角形の勾配キ
ー７を打込めば爪ホルダ８をレバー６に固定する
ことができる。

以上のごとく、爪ホルダはマニプレータ爪の長
手方向に沿う長辺と、該長辺に直断面Ｌ型をなし
た爪ホルダの両端縁に対向するあご部が設けら
れ、一方レバーには前記あご部がマニプレータ爪
の回転軸と平行にさし込み可能な凸部を有し、か
つレバーの頂部には勾配面が形成され、この勾配
面と爪ホルダの屈曲部内面で形成される三角穴へ
勾配キーを打込んで固定するようにしたので、マ
ニプレータ爪の掴持反力が勾配キーに対してほと
んど作用せず、爪ホルダの取付レバーへの固定維
持を強力かつ確実に達成することができる。又マ
ニプレータの爪を交換するには勾配キーの取外し
及び取付けにより簡単に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はマニプレータの平面図。第２図は同じ
く側面図。第３図は第１図のＡ−Ａ断面図。 図において；１……アーム、２……カラー、３
……トングホルダ、４……ガイド、５……リン
ク、６……レバー、６ａ……勾配面、６ｂ……凸
部、７……勾配キー、７ａ……屈曲部内面、８…
…爪ホルダ、８ａ，８ｂ……あご部、９……爪、
１０……ロツド、１１……スライダー、１２……
断熱材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アーム１内にあつて軸方向に可動のロツド１０
   と、該ロツド１０の先端にガイド４に案内される
   スライダー１１を介しピン着された一対のリンク
   ５，５と、前記ガイド４の先端と前記リンク５の
   先端の２ケ所に枢支された一対のレバー６，６
   と、該一対のレバー６，６の夫々に連接される爪
   ホルダ８に取付けられた一対の爪９とからなり、
   前記爪ホルダ８はマニプレータ爪９の長手方向に
   沿う長辺と、該長辺に直交する短辺より形成され
   る断面Ｌ型をなし、該爪ホルダー８の両端縁には
   対向するあご部８ａ，８ｂが設けられ、一方前記
   レバー６には前記あご部８ａ，８ｂがマニプレー
   タ爪の回転軸ａと平行にさし込み可能な凸部６
   ｂ，６ｂを有し、かつ前記レバー６の頂部には勾
   配面ｄが形成され、該勾配面ｄと爪ホルダ８の屈
   曲部内面７ａで形成される三角穴へ勾配キー７を
   打込んで固定するようにしたことを特徴とする熱
   間鍛造作業用マニプレータ。