JPS6119622B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6119622B2
JPS6119622B2 JP1795585A JP1795585A JPS6119622B2 JP S6119622 B2 JPS6119622 B2 JP S6119622B2 JP 1795585 A JP1795585 A JP 1795585A JP 1795585 A JP1795585 A JP 1795585A JP S6119622 B2 JPS6119622 B2 JP S6119622B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
ring
derivative
acid
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1795585A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60185750A (ja
Inventor
Munekatsu Ikezaki
Shigeto Nagao
Tomishige Mizoguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP1795585A priority Critical patent/JPS60185750A/ja
Publication of JPS60185750A publication Critical patent/JPS60185750A/ja
Publication of JPS6119622B2 publication Critical patent/JPS6119622B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (但し、環Aはメトキ基を1〜3個有するフエ
ニル基を表わす。) で示されるベンジルアルコール誘導体およびその
酸付加塩の新規製法に関する。
従来よりベンジルアルコール誘導体の合成法と
しては、例えば (イ) α−ハロゲノアセトフエノン誘導とフエネチ
ルアミノ誘導体とを反応させてα−フエネチル
アミノメチル.アセトトフエノン誘導体を製
し、これを水素化ホウ素ナトリウムで環元する
か、又は接触還元する方法(特公昭53−
10974、米国特許第2900415号、同3135797号、
J.A.C.S.76、3149(1954)、英国特許第707293
号、同第707360号) (ロ) α−ヒドロキシ−α−スルホアセトフエノン
誘導体のナトリウム塩とフエネチルアミン誘導
体とを反応させる方法(特公昭53−10973号) (ハ) フエニルグリオキサール誘導体とフエネチル
アミン誘導体とを水素化ホウ素アルカリ金属の
存在下に反応させる方法(特許昭51−6657号)
等多数知られている。
しかるに本発明者等は種々研究を重ねた結果、
上記従来法とは反応様式を全く異にする新規な反
応による工業的に有利な前記ベンジルアルコール
誘導体〔〕の製造法を完成したものである。
本発明によれば当該目的化合物〔〕は下記反
応式で示される如く相当するベンズアルデヒド誘
導体〔〕とフエニル酢酸ハライド〔〕とをシ
アン化金属の存在下に反応させて一般式〔〕で
示されるシアノヒドリン誘導体を製し、ついでこ
れを水素化ホウ素アルカリ金属と有機カルボン酸
との反応生成物またはジボランで還元することに
よつて化合物〔〕を製したのち該化合物を更に
接触還元することにより製することができる。
(但し、上記式中記号Rはベンジルオキシ基、
Xはハロゲン原子、Mは金属原子を表わし、環A
は前記と同一意味を表わす) 上記一般式〔〕において、記号Rで示される
ベンジルオキシ基はベンゼン環上2位、3位ない
し4位のいずれの位置に置換してもよい。他方、
一般式〔〕において、環Aの例としては例えば
2−メトキシフエニル基、3−メトキシフエニル
基、4−メトキシフエニル基の如きモノメトキシ
フエニル基:2,3−ジメトキシフエニル基、
2,4−ジメトキシフエニル基、2,5−ジメト
キシフエニル基、2,6−ジメトキシフエニル
基、3,5−ジメトキシフエニル基の如きジメメ
トキシフエニル基:または2,3,4−トリメト
キシフエニル基、3,4,5−トリメトキシフエ
ニル基、2,4,5−トリメトキシフエニル基の
如きトリメトキシフエニル基等、メトキシ基を1
〜3個有するフエニル基を挙げることができ、
又、記号Xの例としては例えばブロム,クロール
等のハロゲン原子があげられる。
以下、本発明方法を上記反応式に従つて詳細に
説明する。
〔〕+〔〕→〔〕 上記原料化合物〔〕と〔〕との反応は適当
な溶媒中シアン化金属の存在下に実施するのが好
ましい。シアン化金属として例えばシアン化カリ
ウム、シアン化ナトリウムの如きシアン化アルカ
リ金属,シアン化銅,シアン化亜鉛の如き,シア
ン化遷移金属を好適に用いることが出来る。反応
溶媒としては例えばアセトニトリル,ジメチルホ
ルムアミド,ヘキサメチレホスホリツクトリアミ
ド等の極性非プロトン溶媒を適宣使用することが
出来る。反応は−10℃〜30℃付近にて好適に進行
する。
〔〕→〔〕→〔〕 かくして生成した化合物〔〕は単離精製して
また単離精製せず粗製物のまま還元反応に供する
ことが出来る。すなわち化合物〔〕の還元反応
は適当な溶媒中水素化ホウ素アルカリ金属と有機
カルボン酸との反応生成物またはジボランの存在
下に実施するのが好ましい。本還元反応に使用さ
れる水素化ホウ素アルカリ金属と有機カルボン酸
との反応生成物は、例えば水素化ホウ素カリウ
ム,水素化ホウ素ナトリウム等の水素化ホウ素ア
ルカリ金属1モルに対し炭素数1〜4の低級脂肪
酸(例えば酢酸,プロピオン酸等)安息香酸乃至
ハロゲノ酢酸(例えばモノフルオロ酢酸,ジフル
オロ酢酸,トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸
等)等の有機酸1〜3モル当量とを特開昭52−
36006号方法に従つて室温下に反応させることに
より容易に調製されるものであり、本還元反応に
あたつては、とりわけモノフルオロ酢酸,ジフル
オロ酢酸,トリフルオロ酢酸,トリクロロ酢酸の
如くハロゲノ酢酸と水素化ホウ素ナトリウムとの
反応生成物を好適に用いることが出来る。反応溶
媒としては、例えばエーテル,ジオキサン,テト
ラヒドロフラン,モノグライム,ジグライム等を
適宣使用することが出来る。反応はとりわけ20℃
〜100℃付近にて好適に進行する。化合物〔〕
は中間体〔〕を経由して生成する。なお、この
還元反応中間体〔〕は、前記還元反応に用いる
還元剤の使用量,あるいは反応温度を調節するこ
とにより、直接単離することが出来、例えば前記
溶媒中で還元剤を化合物〔〕1モルに対し約3
〜6モル当量使用し、反応を約25℃以下で実施す
ることにより中間体〔〕を製することができ
る。該化合物の単離は抽出、カラムクロマトグラ
フイー、再結晶等の公知精製操作に付すことによ
り実施することができる。またこの化合物〔〕
は前記と同様の還元反応条件下に反応することに
より化合物〔〕に容易に誘導することが出来
る。かくして生成した化合物〔〕は、例えば抽
出、洗浄、濃縮、再結晶等の公知精製操作に適宜
付することにより容易に単離することが出来る。
〔〕→〔〕 かくして得られた化合物〔〕の接触還元反応
は例えば適当な溶媒中、接触還元触媒の存在下に
実施するとよい。使用される接触還元用溶媒とし
ては、例えば酸化白金、パラジウム炭酸、ラネー
ニツケル、ラネーコバルト等の白金系、、パラジ
ウム系、ニツケル系、コバルト系の常用触媒をあ
げることが出来る。反応溶媒としては、例えばイ
ソプロパノール、エタノール、含水プロパノー
ル、含水エタノール等を適宜使用することができ
る。反応は常温常圧下乃至加熱下に好適に進行す
る。
かくして生成した目的化合物〔〕は例えば反
応終了液より触媒を除去したのち、濃縮、再結晶
等の公知単離操作に付すことにより容易に単離す
ることが出来る。
かくして得られた目的化合物〔〕は常法によ
つて造塩反応させるか、または更に塩交換反応さ
せることにより、薬理的に許容し得る、例えば塩
酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の無機酸付加
塩あるいは酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、フマー
ル酸塩、マレイン酸塩、シユウ酸塩、アスパラギ
ン酸塩、メタンスルホン酸塩、安息香酸塩、グリ
シン塩等の有機酸付加塩に変換することが出来
る。
本発明方法によれば、目的とするベンジルアル
コール〔〕は、安価なベンズアルデヒド誘導体
〔〕を出発原料とし、高収率で合成することが
出来るばかりか、その中間生成物を特に単離する
必要もないので実質的に2工程反応によつても合
成することが出来るから工業上非常に有利であ
る。
なお、本発明方法により得られる前記一般式
〔〕で示される目的化合物はいずれも強心剤な
いし血糖降下剤として有用な医薬化合物である。
例えば該一般式〔〕中ヒドロキシ基がベンゼン
環上3位または4位に置換した化合物は強い心収
縮作用を有し、強心剤として有用な医薬化合物で
ある。特に本化合物は選択的なアドレナリンβ
受容体刺激作用を有するため降圧作用等の副作用
を示さない特徴を有する。また一般式〔〕中ヒ
ドロキシ基がベンゼン環上2位に置換した化合物
は血糖降下作用を有する有用な医薬化合物であ
り、とりわけ該化合物のうち環Aがモノメトキシ
フエニル基またはトリメトキシフエニル基である
化合物は上記血糖降下作用と共に、更に血小板凝
集抑制作用も有するので糖尿病治療薬として一層
望ましい特徴を有する。
実施例 1 (1) 2−ベンジルオキシベンズアルデヒド2.12g
のアセトニトリル15ml溶液に、シアン化ナトリ
ウム1.0gを室温でかくはん下に加える。同温度
で30分かくはんしたのち、3,4−ジメトキシ
フエニル酢酸クロリド2.12gのアセトニトリル
15ml溶液を4.5時間を要して滴加する。滴加後
室温で17時間かくはんしたのち、反応液を氷水
中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を
水、希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥し
たのち溶媒を留去することにより油状物として
粗製のα−(3,4−ジメトキシフエニルアセ
チルオキシ)−2−ベンジルオキシベンジルニ
トリル4.0gを得る。
水素化ホウ素ナトリウム3.86gをテトラヒド
ロフラン40mlにけん濁し、氷冷下にトリフルオ
ロ酢酸11.4gのテトラヒドロフラン20ml溶液を
滴加する。室温で20分間かくはんしたのち上記
粗製のα−(3,4−ジメトキシフエニルアセ
チルオキシ)−2−ベンジルオキシベンジルニ
トリル4.0gのテトラヒドロフラン30ml溶液を滴
加し、室温で3時間、還流下に6時間かくはん
する。反応液に水4mlを氷冷下に加えたのち氷
水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を
水洗し、乾燥したのち溶媒を留去し得られる残
査をメタノールに溶触し、この溶液に30%塩酸
メタノール4mlを加える。この溶液を氷水中に
注ぎ、エーテルで洗浄する。水層を分取し、炭
酸カリウムを加えてアルカリ性とし酢酸エチル
で抽出する。抽出液を水洗し乾燥したのち溶媒
を留去し得られる残査をエーテルで結晶化する
ことにより,α−(3,4−ジメトキシフエネ
チルアミノメチル)−2−ベンジルオキシベン
ジルアルコール2.63gを得る。
収率64.6%(2−ベンジルオキシベンズアル
デヒドからの通算収率)m.p.95℃〜97℃ 塩酸塩:m.p159℃〜160℃(エタノールから再
結晶) (2) 上記(1)で得たα−(3,4−ジメトキシフエ
ネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキシベ
ンジルアルコールの塩酸塩1g,10%パラジウ
ム炭素0.3gおよび80%含水イソプロパノール30
mlの混合物を水素気流中、常温常圧でしんとう
する。計算量の水素を吸収後、触媒をロ去しロ
液を濃縮乾固する。得られる残査をエタノー
ル、エーテルから再結晶することによりα−
(3,4−ジメトキシフエネチルアミノメチ
ル)−2−ヒドロキシベジルアルコール塩酸塩
0.75gを得る。
m.p.141℃〜143℃ 1/2シユウ酸塩:m.p.175℃〜176℃(分解) (エタノールから再結晶) 実施例 2 (1) 4−ベンジルオキシベンズアルデヒド3.2gの
アセトニトリル20ml溶液にシアン化ナトリウム
1.5g及び酸性亜硫酸ナトリウム3.0gを室温でか
くはん下に加える。同温度で30分間かくはんし
たのち3,4−ジメトキシフエニル酢酸クロリ
ド3.3gのアセトニトリル20ml溶液を5時間を要
して滴加する。以下実施例1(1)と同様に処理し
油状物として粗製のα−(3,4−ジメトキシ
フエニルアセチルオキシ)−4−ベンジルオキ
シベンジルニトリル6.0gを得る。
水素化ホウ素ナトリウム6.0gをテトラヒドロ
フラン65mlにけん濁しトリフルオロ酢酸17.7g
を氷冷下に滴加する。この溶液を室温で30分間
かくはんしたのち上記粗製のα−(3,4−ジ
メトキシフエニルアセチルオキシ)−4−ベン
ジルオキシベンジルニトリル6.0gのテトラヒド
ロフラン40ぺ溶液を滴加し、室温で3時間かく
はんしたのち6時間還流する。以下実施例1(1)
と同様に処理することによりα−(3,4−ジ
メトキシフエネチルアミノメチル)−4−ベン
ジルオキシベンジルアルコール4.1gを得る。収
率67.4%(4−ベンジルオキシベンズアルデヒ
ドよりの通算収率)m.p.108℃ 塩酸塩:m.p.168〜170℃(エタノール.イソ
プロピルエーテルから再結晶) (2) 上記(1)で得たα−(3,4−ジメトキシフエ
ネチルアミノメチル)−4−ベンジルオキシベ
ンジルアルコールの塩酸塩0.62g,10%パラジ
ウム炭素0.2g,イソプロパノール200mlの混合
物を実施例1(2)と同様に処理することにより、
α−(3,4−ジメトキシフエネチルアミノメ
チル)−4−ヒドロキシベンジルアルコール塩
酸塩0.42gを得る。
m.p.164℃〜167℃(イソプロパノール,イ
ソプロピルエーテルから再結晶) 実施例 3 (1) 実施例1(1)において、2−ベンジルオキシベ
ズアルデヒドに代えて3−ベンジルオキシベン
ズアルデヒドを用い、以下実施例1(1)と同様に
処理することにより,α−(3,4−ジメトキ
シフエネチルアミノメチル)−3−ベンジルオ
キシベンジルアルコールを得る。
塩酸塩:m.p.127℃〜131℃(イソプロパノー
ル,エーテルから再結晶) 無色針状晶 (2) 上記(1)で得たα−(3,4−ジメトキシフエ
ネチルアミノメチル)−3−ベンジルオキシベ
ンジルアルコールの塩酸塩2.0g,10%パラジウ
ム炭素0.5g,イソプロパノール100mlおよび水
15mlの混合物を実施例1(2)と同様に処理するこ
とにより、α−(3,4−ジメトキシフエネチ
ルアミノメチル)−3−ヒドロキシベンジルア
ルコール塩酸塩1.45gを得る。
m.p.161℃〜162℃(イソプロパノール.エ
ーテルから再結晶) 実施例 4 (1) 実施例1(1)において,3,4−ジメトキシフ
エニル酢酸クロリドに代えて3−メトキシフエ
ニル酢酸クロリドを用い、以下実施例1(1)と同
様に処理することにより、α−(3−メトキシ
フエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキ
シベンジルアルコールを得る。
m.p.82℃〜83℃ 1/2シユウ酸塩:m.p.142℃〜145℃(分解) (エタノールから再結晶) (2) 上記(1)で得たα−(3−メトキシフエネチル
アミノメチル)−2−ベンジルオキシベンジル
アルコールの塩酸塩を用い、以下後記実施例5
(2)と同様に処理することにより、α−(3−メ
トキシフエネチルアミノメチル)−2−ヒドロ
キシベンジルアルコール.1/2シユウ酸塩を
得る。
m.p.173℃(分解)(95%含水エタノールか
ら再結晶) 実施例 5 (1) 実施例1(1)において3,4−ジメトキシフエ
ニル酢酸クロリドに代えて2−メトキシフエニ
ル酢酸クロリドを用い、以下実施例1(1)と同様
に処理することにより,α−(2−メトキフエ
ネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキシベ
ンジルアルコールを得る。
m.p.99℃〜100℃ 塩酸塩:m.p.134℃〜135℃(エタノール.エ
ーテルから再結晶) (2) 上記(1)で得たα−(2−メトキシフエネチル
アミノメチル)−2−ベンジルオキシベンジル
アルコール塩酸塩1.5g,10%パラジウム炭素
0.45gおよび含水エタノール40mlの混液を水素
流中で常温常圧下にしんとうする。計算量の水
素を吸収後反応液より解媒をロ去し、ロ液を濃
縮する。
残査を遊離塩基としたのちシユウ酸塩とし、
イソプロパノールより再結晶することにより、
α−(2−メトキシフエネチルアミノメチル)−
2−ヒドロキシベンジルアルコール.1/2シ
ユウ酸塩0.98gを得る。
m.p.170℃(分解) 実施例 6 (1) 実施例1(1)において、3,4−ジメトキシフ
エニル酢酸クロリドに代えて4−メトキシフエ
ニル酢酸クロリドを用い、以下実施例1(1)と同
様に処理することにより、α−(4−メトキシ
フエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキ
シベンジルアルコールを得る。
塩酸塩:m.p.146℃〜147℃(エタノールから
再結晶) (2) 上記(1)で得たα−(4−メトキシフエネチル
アミノメチル)−2−ベンジルオキシベンジル
アルコール塩酸塩を用い、以下実施例5(2)と同
様に処理することによりα−(4−メトキシフ
エネチルアミノメチル)−2−ヒドロキシベン
ジルアルコール.1/2シユウ酸塩を得る。
m.p.185℃(分解)(エタノール.エーテル
から再結晶) 実施例 7 (1) 実施例1(1)において、3,4−ジメトキシフ
エニル酢酸クロリドに代えて2,3,4−トリ
メトキシフエニル酢酸クロリドを用い、以下実
施例1(1)と同様に処理することにより、α−
(2,3,4,−トリメトキシフエネチルアミノ
メチル)−2−ベンジルオキシベンジルアルコ
ールを得る。m.p.80℃〜82℃ 塩酸塩:m.p.129℃〜130℃(エタノール,エ
ーテルの混液から再結晶) (2) 上記(1)で得たα−(2,3,4−トリメトキ
シフエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオ
キシベンジルアルコール塩酸塩を用い、以下実
施例5(2)と同様に処理することにより、α−
(2,3,4−トリメトキシフエネチルアミノ
メチル)−2−ヒドロキシベンジルアルコー
ル.シユウ酸塩を得る。
m.p.192℃(分解)(エタノールから再結
晶) 塩酸塩:m.p.133℃〜134℃(エタノール.エ
ーテルから再結晶) 実施例 8 (1) ジボラン(B2H6)の1モル−テトラヒドロフ
ラン溶液5ml中に窒素ガス気流下で実施例1(1)
と同様にして得た、(3,4−ジメトキシフエ
ニルアセチルオキシ)−2−ベンジルオキシベ
ンジルニトリル0.2gのテトラヒドロフラン5ml
溶液を滴加し室温で3時間、さらに還流下で3
時間撹拌する。反応液を冷却したのち氷水中に
注ぎ、塩化メチレンで抽出する。抽出液を塩酸
エーテルで酸性としたのち30分間放置する。放
置後、水,10%炭酸カリウム水溶液,水で順次
洗浄し、乾燥したのち溶媒を留去して得られた
飽和残査をシリカゲルカラムで精製する。(カ
ラム溶媒:クロロホルム:メタノール=30:
1)エーテルで結晶化して、α−(3,4−ジ
メトキシフエネチルアミノメチル)−2−ベン
ジルオキシベンジルアルコール0.12gを得る。
m.p.95℃−97℃ (2) 上記(1)で得られたα−(3,4−ジメトキシ
フエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキ
シベンジルアルコールの塩酸塩を実施例1(2)と
同様に処理することによりα−(3,4−ジメ
トキシフエネチルアミノメチル)−2−ヒドロ
キシベンジルアルコール塩酸塩を得た。
本品の物理化学的性状は実施例1(2)で得たも
のと一致した。
実施例 9 (1) 水素化ホウ素ナトリウム1.15gをテトラヒド
ロフラン20mlにけん濁し、氷冷下にトリフルオ
ロ酢酸4.56gのテトラヒドロフラン10ml溶液を
滴加する。室温で20分間かくはんしたのち、実
施例1(1)と同様にして得たα−(3,4−ジメ
トキシフエニルアセチルオキシ)−2−ベンジ
ルオキシベンジルニトリル3.34gのテトラヒド
ロフラン20ml溶液を滴加し室温で5時間かくは
んする。反応液を冷却後、氷水中に注ぎ酢酸エ
チルで抽出する。抽出液を水洗し、乾燥したの
ち溶媒を留去し得られた残査をメタノールに溶
解し、塩酸メタノールを加えて酸性とし30分間
放置する。放置後溶媒を留去し得られた残査を
酢酸エチルに溶解し、水,10%炭酸カリウム水
溶液,水で順次洗浄し乾燥したのち溶媒を留去
して得られた油状物をアルミナカラムで精製す
る。(カラム溶媒:ベンゼン−クロロホルム)
α−(3,4−ジメトキシフエニルアセタミド
メチル)−2−ベンジルオキシベンジルアルコ
ール1.96gを得る。
m.p.99.5℃〜100.5℃(酢酸エチル−n−ヘ
キサンの混合溶媒から再結晶) (2) 水素化ホウ素ナトリウム0.38gをテトラヒド
ロフラン5mlにけん濁し、氷冷下にトリフルオ
ロ酢酸1.14gのテトラヒドロフラン3ml溶液を
滴加する。室温で20分間かく拌した後、上記(1)
で得たα−(3,4−ジメトキシフエニルアセ
タミドメチル)−2−ベンジルオキシベンジル
アルコール0.84gのテトラヒドロフラン5ml溶
液を滴加し、室温で1時間かく拌したのち、か
く拌下6時間還流する。以下実施例1(1)と同様
に処理することによりα−(3,4−ジメトキ
シフエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオ
キシベンジルアルコール0.60gを得る。収率
74.0% m.p.95℃〜97℃ (3) 上記(2)で得られたα−(3,4−ジメトキシ
フエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキ
シベンジルアルコールの塩酸塩を実施例1(2)と
同様に処理することによりα−(3,4−ジメ
トキシフエネチルアミノメチル)−2−ヒドロ
キシベンジルアルコール塩酸塩を得た。
本品の物理化学的性状は実施例1(2)で得たも
のと一致した。
実施例 10 (1) 実施例9(1)で得られたα−(3,4−ジメト
キシフエニルアセタミドメチル)−2−ベンジ
ルオキシベンジルアルコール0.84gのテトラヒ
ドロフラン5ml溶液を、ジボラン(B2H6)の1
モル−テトラヒドロフラン10ml溶液中に窒素気
流下で滴下する。室温で1時間かく拌した後、
かく拌下3時間還流する。以下、実施例8(1)と
同様に処理することによりα−(3,4−ジメ
トキシフエネチルアミノメチル)−2−ベンジ
ルオキシベンジルアルコール0.58gを得る。収
率71.4% m.p.95℃〜97℃ (3) 上記(2)で得られたα−(3,4−ジメトキシ
フエネチルアミノメチル)−2−ベンジルオキ
シベンジルアルコールの塩酸塩を実施例1(2)と
同様に処理することによりα−(3,4−ジメ
トキシフエネチルアミノメチル)−2−ヒドロ
キシベンジルアルコール塩酸塩を得た。
本品の物理化学的性状は実施例1(2)で得たも
のと一致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (但し、Rはベンジルオキシ基を表わし、環A
    は1〜3個のメトキシ基を有するフエニル基を表
    わす。) で示されるベンジルアルコール誘導体を、水素化
    ホウ素アルカリ金属と有機カルボン酸との反応生
    成物またはジボランで環元して一般式 (但し、Rおよび環Aは前記と同一意味を表わ
    す。) で示されるベンジルアルコール誘導体とし、次い
    で該ベンジルアルコール誘導体を接触還元反応に
    付し、要すれば生成物をその酸付加塩に交換する
    こを特徴とする一般式 (但し、環Aは前記と同一意味を表わす。) で示されるベンジルアルコール誘導体またはその
    酸付加塩の製法。 2 一般式 (但し、Rはベンジルオキシ基を表わし、環A
    は1〜3個のメトキシ基を有するフエニル基を表
    わす。) で示されるシアノヒドリン誘導体を、水素化ホウ
    素アルカリ金属と有機カルボン酸との反応生成物
    またはジボランで環元して一般式 (但し、Rおよび環Aは前記と同一意味を表わ
    す。)で示されるベンジルアルコール誘導体と
    し、次いで該ベンジルアルコール誘導体を接触還
    元反応に付し、要すれば生成物をその酸付加塩に
    変換することを特徴とする一般式 (但し、環Aは前記と同一意味を表わす。)で
    示されるベンジルアルコール誘導体またはその酸
    付加塩の製法。 3 一般式 (但し、Rはベンジルオキシ基を表わす。) で示されるベンズアルデヒド誘導体と一般式 (但し、Xはハロゲン原子を表わし、環Aは1
    〜3個のメトキシ基を有するフエニル基を表わ
    す。)で示されるフエニル酢酸ハライド誘導体と
    をシアン化金属の存在下に反応させて一般式 (但し、Rはベンジルオキシ基を表わし、環A
    は1〜3個のメトキシ基を有するフエニル基を表
    わす。) で示されるシアノヒドリン誘導体とし、該シアノ
    ヒドリン誘導体を、水素化ホウ素アルカリ金属と
    有機カルボン酸との反応生成物またはジボランで
    還元して一般式 (但し、Rおよび環Aは前記と同一意味を表わ
    す。)で示されるベンジルアルコール誘導体と
    し、次いで該ベンジルアルコール誘導体を接触還
    元反応に付し、要すれば生成物とその酸付加塩に
    変換することを特徴とする一般式 (但し、環Aは前記と同一意味を表わす。) で示されるベンジアルコール誘導体またはその酸
    付加塩の製法。)
JP1795585A 1985-02-01 1985-02-01 ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法 Granted JPS60185750A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1795585A JPS60185750A (ja) 1985-02-01 1985-02-01 ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1795585A JPS60185750A (ja) 1985-02-01 1985-02-01 ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16158478A Division JPS6043059B2 (ja) 1978-12-29 1978-12-29 ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60185750A JPS60185750A (ja) 1985-09-21
JPS6119622B2 true JPS6119622B2 (ja) 1986-05-17

Family

ID=11958174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1795585A Granted JPS60185750A (ja) 1985-02-01 1985-02-01 ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60185750A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3850929T2 (de) * 1987-10-16 1994-12-01 Fuji Kiko Kk Wählhebelsperre für Automatikgetriebe.
JPH0813611B2 (ja) * 1988-06-21 1996-02-14 日産自動車株式会社 オートマチックトランスミッションのコントロールデバイス
JP2706496B2 (ja) * 1988-11-28 1998-01-28 日産自動車株式会社 オートマチックトランスミッションのコントロールデバイス
US5255570A (en) * 1989-03-31 1993-10-26 Nissan Motor Company, Ltd. Safety shift-lock device for selector of automatic power transmission
JPH02296069A (ja) * 1989-05-08 1990-12-06 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機のシフト装置
US5187999A (en) * 1989-08-31 1993-02-23 Nissan Motor Co., Ltd Manually operable park lock releasing mechanism for automatic transmission shift control device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60185750A (ja) 1985-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI288128B (en) Asymmetric synthesis of pregabalin
JP4079505B2 (ja) 2−アミノ−2−[2−(4−オクチルフェニル)エチル]プロパン−1,3−ジオールの新規な製造法
JP2005507936A (ja) フェニルプロパノールアミンからのアンフェタミンの製造
JPS6119622B2 (ja)
JPH09110811A (ja) N−(ヒドロキシ)アラルキルフェニルエタノールアミン類のo−アルキル化された化合物
CA2333089C (en) Processes and intermediates for preparing 2-substituted piperidine stereoisomers
CA2298493C (en) Aminoethylphenoxyacetic acid derivatives and drugs for pain remission and calculi removal promotion in urinary lithiasis
JPS6156232B2 (ja)
JP6695908B2 (ja) ベンズアミド化合物の製造方法
US6214882B1 (en) Benzenesulphonamide derivatives, preparation thereof and therapeutical uses thereof
IL138994A (en) Derivatives of 2-methyl propionic acid and medicinal preparations containing them
JPH05286889A (ja) アリール酢酸及びそれらのアルカリ金属塩の製造方法
JPH0217169A (ja) 2―ヒドロキシー3―(4―メトキシフェニル)―3―(2―アミノフェニルチオ)プロピオン酸 8’―フェニルメンチル エステル および その製法
US6479659B2 (en) Process of making 3-phenyl-1-methylenedioxyphenyl-indane-2-carboxylic acid derivatives
JPS6043059B2 (ja) ベンジルアルコ−ル誘導体の新規製法
US20030032842A1 (en) Novel arylpropyl aldehyde derivatives, processes for producing the same, and methods of using the same
JPH10139712A (ja) ナフチルブタノンの製造方法
JP3296560B2 (ja) 光学的に活性なアミノジオールを製造するための化学的方法
JP3177393B2 (ja) 4−メトキシ−2,2’,6’−トリメチルジフェニルアミンの製造方法
JPH10330331A (ja) デキスフェンフルラミン塩酸塩の製造法
JPH0549669B2 (ja)
JPH0227338B2 (ja)
JPH0587503B2 (ja)
JPH0374662B2 (ja)
JPH0469137B2 (ja)