JPH10330331A - デキスフェンフルラミン塩酸塩の製造法 - Google Patents

デキスフェンフルラミン塩酸塩の製造法

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JPH10330331A
JPH10330331A JP10148771A JP14877198A JPH10330331A JP H10330331 A JPH10330331 A JP H10330331A JP 10148771 A JP10148771 A JP 10148771A JP 14877198 A JP14877198 A JP 14877198A JP H10330331 A JPH10330331 A JP H10330331A
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methyl
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ethyl
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JP10148771A
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Vincenzo Cannata
カンナータ ヴィンチェンツォ
Stefano Bianchi
ビアンキ ステファーノ
Angelo Spreafico
スプレアフィコ アンジェロ
Barbara Maspes
マスペス バルバラ
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PIEFETI IT Srl
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PIEFETI IT Srl
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/04Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups
    • C07C209/06Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms
    • C07C209/08Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by substitution of functional groups by amino groups by substitution of halogen atoms with formation of amino groups bound to acyclic carbon atoms or to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的観点から単純かつ経済的な方法で、食
欲減退薬デキスフェンフルラミン塩酸塩を高収率で製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 式(I): 【化12】 で示されるデキスフェンフルラミン塩酸塩の製造法であ
って、(a)(S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン(II)または有機酸もしくは無機酸との塩とエチ
ル化剤とを反応させて、(S,S)−N−エチル−N−(1
−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロ
メチル)ベンゼンエタンアミン(III)または有機酸も
しくは無機酸との塩をうること、(b)触媒存在下水素
化して、化合物(III)または有機酸もしくは無機酸と
の塩を脱ベンジル化すること、または(c)さらに、塩
酸で塩形成を行なうことからなる製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デキスフェンフル
ラミン(dexfenfluramine)塩酸塩の製造法に関する。
さらに詳しくは本発明は、イタリア共和国特許出願第B
O97A000252号明細書に記載された新規な中間
体、すなわち(S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミンまたは有機酸もしくは無機酸との塩を出発化合物
とするデキスフェンフルラミン塩酸塩の新規な製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】デキ
スフェンフルラミン(INN(International Nonpropr
ietary Name)による表示)は、米国特許第3,19
8,833号明細書に記載されている既知の食欲減退薬
フェンフルラミン(fenfluramine)の右旋性異性体であ
る。
【0003】左旋性異性体よりもさらに活性が高い右旋
性異性体をうる目的で、フェンフルラミンの2つの光学
異性体の分離が、はじめに米国特許第3,198,83
4号明細書に記載された。これは、(+)−ジベンゾイ
ル酒石酸とのジアステレオ異性体塩をまず形成し、つぎ
に(+)−ショウノウ酸とのジアステレオ異性体塩を形
成することによる光学分割の古典的な例である。しかし
ながら、前記デキスフェンフルラミンの収率はラセミ化
合物にもとづいて計算すると、約11%と非常に低く、
かつ前記方法は2種類の異なるジアステレオ異性体塩を
結晶化しなくてはならないので非常に煩雑である。
【0004】そこで、ジアステレオ異性体塩を光学活性
な酸で結晶化することによる光学異性体の分離方法に特
有の低収率および高コストをさけ、デキスフェンフルラ
ミンのみをうるための立体特異的な合成が試みられてい
る。
【0005】欧州特許第0,301,925号明細書に
は、(S)−2−アミノ−1−プロパノールから出発して
一連の立体特異的な縮合(condensation)および還元を
経ることにより、デキスフェンフルラミンをエナンチオ
特異的に(enantiospecific)製造することが記載され
ている。
【0006】また一方、欧州特許第0,441,160
号明細書には、今度は対応するケトンをエナンチオ選択
的に(enantioselective)酵素により還元してえられる
(R)−1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−2−
プロパノールを反転することによりえられる(S)−1−
(3−トリフルオロメチル)フェニル−2−プロパノー
ルから出発してデキスフェンフルラミンをエナンチオ特
異的に製造することが記載されている。
【0007】本発明の目的は、工業的観点から単純かつ
経済的な方法で、食欲減退薬デキスフェンフルラミン塩
酸塩を高収率で製造するための新規な方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はデキスフェンフ
ルラミン塩酸塩の製造法に関し、この方法は(S,S)−N
−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフ
ルオロメチル)ベンゼンエタンアミンまたは有機酸もし
くは無機酸との塩をエチル化する工程、それに続く、え
られた新規な中間体(S,S)−N−エチル−N−(1−フ
ェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチ
ル)ベンゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無機酸
との塩を還元的脱ベンジル化する工程、および任意に塩
酸により塩形成する工程からなる。
【0009】すなわち、本発明は、式(I):
【0010】
【化4】
【0011】で示されるデキスフェンフルラミン塩酸塩
の製造法であって、(a)式(II):
【0012】
【化5】
【0013】で示される(S,S)−N−(1−フェニルエ
チル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベン
ゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無機酸との塩、
とエチル化剤とを反応させて、式(III):
【0014】
【化6】
【0015】で示される(S,S)−N−エチル−N−(1
−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロ
メチル)ベンゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無
機酸との塩をうること、(b)触媒存在下水素化するこ
とにより、式(III)で示される化合物または有機酸も
しくは無機酸との塩を脱ベンジル化すること、または
(c)さらに、塩酸を用いて塩形成を行なうことからな
る製造法に関する。
【0016】前記製造法において、極性溶媒中、1モル
当量の(S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α−メチ
ル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタンアミン
または有機酸もしくは無機酸との塩に対して1〜3モル
当量の四級化不能の第三級アミンまたは炭酸アルカリ塩
の存在下、臭化エチル、ヨウ化エチル、硫酸ジエチル、
メタンスルホン酸エチルおよびp−トルエンスルホン酸
エチルよりなる群から選ばれる1〜3モル当量のエチル
化剤を用いて温度20〜150℃で4〜80時間エチル
化反応を行なうこと、ハイドロジェネーターにおいて、
極性溶媒または極性溶媒と無極性溶媒との混合物中、触
媒としてパラジウム−炭素を用いて水素圧1〜20気圧
にて、温度20〜100℃で1〜8時間脱ベンジル化を
行なうこと、および単一溶媒または混合溶媒に溶解した
デキスフェンフルラミンを塩化水素ガスで処理して塩形
成を行なうことが好ましく、さらに四級化不能の第三級
アミンがN,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N
−ジイソブチルエチルアミン、N,N−ジイソプロピル
プロピルアミン、N,N−ジイソプロピルアリルアミン
およびN,N−ジシクロヘキシルエチルアミンよりなる
群から選ばれ、かつ炭酸アルカリ塩が炭酸ナトリウムお
よび炭酸カリウムから選ばれること、エチル化が行なわ
れる極性溶媒がN,N−ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミドおよび
リン酸トリエチルよりなる群から選ばれること、脱ベン
ジル化が行なわれる極性溶媒が炭素数1〜6のアルコー
ルから選ばれること、およびデキスフェンフルラミンの
塩形成に用いられる溶媒が炭素数1〜6のアルコール、
炭素数3〜8の脂肪族ケトン、炭素数1〜6のアルコー
ルの酢酸エステル、炭素数4〜8のアルキルエーテルお
よびそれらの混合物よりなる群から選ばれることが好ま
しい。
【0017】本発明は、(S,S)−N−エチル−N−(1
−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロ
メチル)ベンゼンエタンアミンに関する。
【0018】本発明は、(S,S)−N−エチル−N−(1
−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロ
メチル)ベンゼンエタンアミンと有機酸または無機酸と
の塩に関する。
【0019】前記塩において、塩が塩酸塩であることが
好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】工程(a)のエチル化反応は、極
性溶媒中、1モル当量の(S,S)−N−(1−フェニルエ
チル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベン
ゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無機酸との塩と
それに対して1〜3モル当量のエチル化剤とを、1〜3
モル当量の四級化不能の第三級アミンまたは炭酸アルカ
リ塩の存在下、温度20〜150℃で4〜80時間反応
させることにより行なわれる。
【0021】極性溶媒は、エチル化される(S,S)−N−
(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフル
オロメチル)ベンゼンエタンアミン1モルに対して30
0〜1000mlであればよい。
【0022】前記エチル化反応において、本発明の好ま
しい一側面によれば、エチル化剤は臭化エチル、ヨウ化
エチル、硫酸ジエチル、メタンスルホン酸エチルおよび
p−トルエンスルホン酸エチルよりなる群から選ばれ、
なかでも臭化エチルがとくに好ましく、極性溶媒はN,
N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミドおよびリン酸トリエチル
よりなる群から選ばれ、なかでもN,N−ジメチルホル
ムアミドがとくに好ましく、四級化不能の第三級アミン
はN,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジイ
ソプロピルプロピルアミン、N,N−ジイソブチルエチ
ルアミン、N,N−ジイソプロピルアリルアミンおよび
N,N−ジシクロヘキシルエチルアミンよりなる群から
選ばれ、なかでもN,N−ジイソプロピルエチルアミン
がとくに好ましい。炭酸アルカリ塩は炭酸ナトリウムお
よび炭酸カリウムから選ばれる。
【0023】前記四級化不能の第三級アミンまたは炭酸
アルカリ塩を使用する目的は、エチル化剤を消費して所
望しない第四級アンモニウム塩を生成しうる、四級化可
能の第三級アミンのアルキル化をさけることにある。
【0024】出発化合物である(S,S)−N−(1−フェ
ニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチ
ル)ベンゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無機酸
との塩は、たとえばつぎのようにして入手することがで
きる。
【0025】式:
【0026】
【化7】
【0027】で示される3−トリフルオロメチルアニリ
ン1モル当量、濃厚水溶液状態の塩酸1.5〜4モル当
量および水に溶解させた亜硝酸ナトリウム1〜2モル当
量を、水の中で0〜25℃の温度で30分〜3時間、ジ
アゾ化反応に供し、式:
【0028】
【化8】
【0029】で示されるジアゾニウム塩をえたのち、こ
のジアゾニウム塩と酢酸イソプロペニル1〜3モル当量
とを、触媒量の第一銅塩、第二銅塩もしくは第一銅塩と
第二銅塩との混合物および塩基0〜3モル当量の存在
下、極性溶媒中、20〜70℃の温度で30分〜3時間
反応させて、
【0030】
【化9】
【0031】で示される1−(3−トリフルオロメチ
ル)フェニル−2−プロパノンを含有する粗生成物を
え、ついで1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−
2−プロパノンを含有する粗生成物を精製することによ
り純粋な1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−2
−プロパノンとして入手する。つぎに式:
【0032】
【化10】
【0033】で示される(S)−α−メチルベンジルアミ
ンを用いて前記1−(3−トリフルオロメチル)フェニ
ル−2−プロパノンに立体特異的還元的アミノ化を行な
い、式:
【0034】
【化11】
【0035】で示される(S,S)−N−(1−フェニルエ
チル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベン
ゼンエタンアミンをえる。
【0036】前記3−トリフルオロメチルアニリンは、
商業的に容易に入手可能であり、たとえばシグマ−アル
ドリッチ・コーポレーション(Sigma-Aldrich Corporat
ion)(ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwauke
e)、米国)およびフルカ・ヘミー・アクチェン・ゲゼ
ルシャフト(Fluka Chemie AG)(ブッフス(Buchs)、
スイス)から入手できる。
【0037】前記1−(3−トリフルオロメチル)フェ
ニル−2−プロパノンをえる反応によれば、好ましくは
第一銅塩および第二銅塩は、塩化第一銅、塩化第二銅、
臭化第一銅、臭化第二銅、硫酸第一銅、硫酸第二銅、硝
酸第一銅、硝酸第二銅、酢酸第一銅および酢酸第二銅か
ら選ばれるものであり、触媒量は0.01〜0.20モ
ル当量であり、極性溶媒は水、アセトン、炭素数1〜5
のアルコール、アセトニトリル、ジオキサンおよびN,
N−ジメチルホルムアミドよりなる群から選ばれる少な
くとも1種であり、塩基はアルカリ金属酢酸塩、アルカ
リ金属炭酸水素塩およびアルカリ金属炭酸塩から選ばれ
るものであり、さらに好ましくは第一銅塩および第二銅
塩は塩化第一銅および塩化第二銅であり、極性溶媒は水
とアセトンとの混合物または水と炭素数1〜3のアルコ
ールとの混合物であり、塩基は酢酸ナトリウムまたは炭
酸水素ナトリウムである。
【0038】前記純粋な1−(3−トリフルオロメチ
ル)フェニル−2−プロパノンをえるための精製方法と
しては、たとえば減圧下蒸留することからなる方法また
は1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−2−プロ
パノンの重亜硫酸塩錯体を形成したのちアルカリ加水分
解することからなる方法などがあげられる。
【0039】前記(S)−α−メチルベンジルアミン
は、慣用の異性体分離用試薬であり、商業的に容易に入
手可能である。
【0040】前記(S,S)−N−(1−フェニルエチル)
−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエ
タンアミンをえる立体特異的還元的アミノ化は、好まし
くはハイドロジェネーターにおいて、触媒ならびに0〜
0.6モル当量の有機酸もしくは無機酸の存在下、水素
圧1〜20気圧、温度20〜100℃で2〜24時間、
極性溶媒または極性溶媒と無極性溶媒との混合物中、1
〜3モル当量の(S)−α−メチルベンジルアミンと1モ
ル当量の1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−2
−プロパノンとを反応させることにより行ない、さらに
好ましくは極性溶媒は炭素数1〜6のアルコールより選
ばれるものであり、立体特異的還元的アミノ化における
触媒はラネーニッケルであり、酸は酢酸である。
【0041】前記(S,S)−N−(1−フェニルエチル)
−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエ
タンアミンの有機酸または無機酸との塩の具体例として
は、たとえば塩酸塩、臭素酸塩(hydrobromide)、硫酸
塩、酢酸塩、プロピオン酸塩などがあげられる。
【0042】式(III)で示される中間体および有機酸
または無機酸との塩は新規な生成物である。本発明の実
施において好ましい塩は塩酸塩である。
【0043】えられた中間体(S,S)−N−エチル−N−
(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフル
オロメチル)ベンゼンエタンアミン(III)は、それに
続くデキスフェンフルラミンをうる脱ベンジル化反応に
そのまま用いてもよいし、有機酸または無機酸を用いて
結晶性塩に変換してもよい。本発明の好ましい一側面に
よれば、中間体(III)を水と混ざらない有機溶媒、好
ましくはトルエンなどの芳香族炭化水素に溶解して、濃
塩酸を加えることにより結晶沈澱の形態の塩酸塩がえら
れる。
【0044】工程(b)の脱ベンジル化反応は、中間体
(S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン(III)または有機酸もしくは無機酸との塩、好
ましくは塩酸塩を、触媒存在下、極性溶媒または極性溶
媒と無極性溶媒との混合物中、水素圧1〜20気圧に
て、温度20〜100℃で1〜8時間接触水素化に供す
ることにより行なわれる。
【0045】本発明の脱ベンジル化反応の実施に好まし
い極性溶媒は、炭素数1〜6のアルコールであり、その
具体例としては、たとえばメタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−プロパノール、tert−ブタノール
などがあげられ、なかでもメタノールがとくに好まし
い。一方、パラジウム−炭素が好ましい触媒であり、な
かでも5%(w/w)パラジウム−炭素がとくに好まし
い。前記極性溶媒との混合物に用いられる無極性溶媒の
具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、n
−ヘキサン、リグロインなどがあげられる。また前記極
性溶媒と無極性溶媒との混合物におけるそれらの容量比
は5:1〜2:1であればよい。
【0046】溶媒は、脱ベンジル化される中間体(II
I)1モルに対して、300〜2000ml、触媒は1
〜10gであればよい。
【0047】脱ベンジル化反応の終了時に、中間体(II
I)を脱ベンジル化することにより直接えられたデキス
フェンフルラミン塩基、または脱ベンジル化が中間体
(III)の有機塩もしくは無機塩について行なわれたば
あいには水酸化アルカリの水溶液で処理することにより
えられたデキスフェンフルラミン塩基を、単一溶媒また
は混合溶媒中、塩化水素ガスを用いて処理することによ
り粗反応生成物を純粋なデキスフェンフルラミン塩酸塩
に変換することができる(工程(c))。前記水酸化ア
ルカリの具体例としてはたとえば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムなどがあげられる。
【0048】より具体的には、デキスフェンフルラミン
塩基を単一溶媒または混合溶媒に溶解し、この溶液中に
無水塩化水素ガスをコンゴーレッド指示薬の色が変化す
るまで吹き込む。
【0049】前記単一溶媒または混合溶媒は、デキスフ
ェンフルラミン1モルに対して400〜3000mlで
あればよい。
【0050】前記単一溶媒または混合溶媒は、炭素数3
〜8の脂肪族ケトン、炭素数1〜6のアルコール、炭素
数1〜6のアルコールの酢酸エステルおよび炭素数4〜
8のアルキルエーテルよりなる群から選ばれる。前記炭
素数3〜8の脂肪族ケトンの具体例としては、たとえば
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、メチルイソプロピルケトンなどがあげられ、炭素数
1〜6のアルコールの具体例としては、たとえばメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノー
ル、tert−ブタノールなどがあげられ、炭素数1〜6の
アルコールの酢酸エステルの具体例としては、たとえば
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソ
プロピル、酢酸イソブチル、酢酸tert−ブチルなどがあ
げられ、炭素数4〜8のアルキルエーテルの具体例とし
ては、たとえばジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、ジブチルエーテルなどがあげられる。前記溶媒の
なかでは、メチルイソブチルケトンがとくに好ましい。
また混合溶媒における溶媒の混合比はとくに決まってい
ない。
【0051】あるいは、粗デキスフェンフルラミン塩酸
塩が脱ベンジル化反応から直接えられるときは、あらか
じめデキスフェンフルラミン塩基へ変換せずに直接精製
することもできる。このばあい、脱ベンジル化反応で用
いた溶媒を蒸発させてえられた粗デキスフェンフルラミ
ン塩酸塩は、塩化水素ガスでの塩形成のために前記した
単一溶媒または混合溶媒中で熱可溶化(hot solubiliza
tion)することにより結晶化する。好ましい溶媒は炭素
数3〜8の脂肪族ケトンである。
【0052】以下に報告する実施例は本発明をさらに説
明するものであり、本発明を限定するものとすべきでは
ない。
【0053】
【実施例】エタノール溶液の比旋光度はパーキン・エル
マー(Perkin Elmer)旋光計Mod.241(パーキン
・エルマー社製、米国)により測定し、融点は融点測定
装置(ビュチ社(Buechi)製、スイス)でキャピラリー
を用いることにより測定した。
【0054】参考例1 1−(3−トリフルオロメチル)フェニル−2−プロパ
ノン 撹拌機および滴下漏斗を備えたフラスコに、水220m
lおよび37重量%塩酸水溶液180gを入れた。氷浴
で10℃まで冷却したのち、3−トリフルオロメチルア
ニリン97g(0.602モル)を加え、ついで5℃に
て、水50mlに亜硝酸ナトリウム42.2g(0.6
12モル)を含有する水溶液をゆっくりと加えた。反応
混合物を30分間撹拌したのち、これを、水800m
l、メタノール280ml、塩化第一銅1.50g
(0.015モル)、酢酸ナトリウム無水物49.2g
(1.200モル)および酢酸イソプロペニル75.2
g(0.751モル)から作成し40℃に加温した混合
物に、30分かけて加えた。
【0055】反応温度を最大値である60℃にまで上昇
させ、反応混合物を撹拌下60℃にさらに30分間保っ
たのち、20℃まで冷却した。これにヘプタン350m
lを加えると、2層に分離した。
【0056】水層は廃棄し、有機層を水洗したのち、減
圧濃縮して溶媒を除去した。えられた油状物を減圧下1
0mmHgで蒸留し、98℃〜102℃で蒸留してくる
画分を集めた。純粋な1−(3−トリフルオロメチル)
フェニル−2−プロパノン72gがえられた。出発化合
物である3−トリフルオロメチルアニリンにもとづいて
計算した収率は59.1%であった。
【0057】参考例2 (S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3
−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタンアミン塩酸塩 メタノール300ml、1−(3−トリフルオロメチ
ル)フェニル−2−プロパノン50g(0.247モ
ル)、(S)−α−メチルベンジルアミン30g(0.2
47モル)およびラネーニッケル4gからなる混合物を
ハイドロジェネーターに入れ、反応混合物の温度を20
℃から75℃に上昇させ、8気圧の一定水素圧に保ちな
がらこの温度で8時間反応させた。
【0058】ついで、反応混合物を室温まで冷却し、濾
過した。えられた溶液を減圧下蒸発させて溶媒を除去
し、無色の油状物(oil)をえた。つぎに、この油状物
をトルエン80mlおよび水40mlと混合した。混合
物を50℃に加熱し、37%(w/w)塩酸水溶液でp
H2まで酸性にした。つぎに、混合物を激しく撹拌しな
がら5℃まで冷却し、結晶生成物を濾取し、フィルター
上で水30mlおよびトルエン40mlで洗浄し、減圧
下60℃で6時間乾燥した。
【0059】(S,S)異性体99%および(R,S)異性体1%
を含む(S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α−メチ
ル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタンアミン
塩酸塩55gがえられた。出発化合物である1−(3−
トリフルオロメチル)フェニル−2−プロパノンにもと
づいて計算した収率は65%であった。
【0060】この生成物は以下の物理化学的特性を示し
た。
【0061】
【数1】
【0062】融点=203±1℃1 H−NMR(CDCl3)δ1.45(d,3H,CH3CH),1.99(d,
3H,CH3CHCH2),3.03(dd,1H,CH2),3.48(m,1H,CH3CHCH2),
3.74(dd,1H,CH2),4.94(q,1H,CH3CH),7.63(m,2H,Ar),7.7
2〜7.89(m,7H,Ar)13 C−NMR(CDCl3)δ16.9(Me),20.5(Me),39.2
(CH2),54.9(CH),57.4(CH),125.4(CH,Ar),125.8(quat,CF
3),127.2(CH,Ar),129.1(CH,Ar),130.99(CH,Ar),131.05
(CH,Ar),131.11(CH,Ar),132.4(quat,Ar,C-CF3),134.5(C
H,Ar),138.1(quat,Ar),139.3(quat,Ar)
【0063】参考例3 (S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3
−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタンアミン 実施例1でえられた生成物をトルエン250mlに懸濁
し、激しく撹拌しながらpH11で一定となるまで1N
水酸化ナトリウム水溶液を加えた。1時間撹拌後、2層
に分離した。水層をトルエン100mlで抽出したのち
廃棄した。有機層を集め、水50mlで2回洗浄し、つ
いで減圧下蒸発させて有機溶媒を除去した。
【0064】こうしてえられた純粋な(S,S)−N−(1
−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロ
メチル)ベンゼンエタンアミンは無色の油状物であり、
以下の物理化学的特性を示した。
【0065】
【数2】
【0066】実施例1 (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン塩酸塩 N,N−ジメチルホルムアミド200ml中の(S,S)−
N−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリ
フルオロメチル)ベンゼンエタンアミン100g(0.
326モル)、ヨウ化エチル71g(0.456モル)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン58.9g
(0.456モル)からなる混合物を撹拌しながら60
℃に60時間加熱した。ついで、反応混合物を90℃ま
で圧力10mmHgの減圧下濃縮し、こうしてえられた
粗生成物に水200mlおよびトルエン200mlを加
え、この混合物を30%(w/w)水酸化ナトリウム水
溶液でpH12までアルカリ性にした。ついで2層に分
離し、水層を廃棄した。一方、有機層は水200mlを
加え、37%(w/w)塩酸水溶液で酸性にした。混合
物を撹拌しながら30分で5℃に冷却し、沈殿した固体
を濾取し、まず水でつぎにトルエンで洗浄したのち、減
圧下65℃で12時間乾燥した。
【0067】以下の特性を有する生成物116gが収率
95.5%でえられた。
【0068】融点=196〜198℃
【0069】
【数3】
【0070】実施例2 (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン塩酸塩 オートクレーブに、(S,S)−N−(1−フェニルエチ
ル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼ
ンエタンアミン461g(1.505モル)、臭化エチ
ル254g(2.331モル)、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン290g(2.235モル)およびN,
N−ジメチルホルムアミド600mlからなる混合物を
入れた。オートクレーブを閉じ、反応混合物を撹拌下1
00℃に40時間保った。ついで、反応混合物を50℃
まで冷却し、水500mlおよび30%(w/w)水酸
化ナトリウム水溶液225mlを加えた。30分撹拌し
たのち、この混合物にトルエン500mlを加え、さら
に30分撹拌した。ついで層に分離し、水層を除去し、
有機層を脱色土の床(bed of decolorizing earths)に
通じて濾過し、まず水200mlを、つぎに30分かけ
て37%(w/w)塩酸水溶液230mlを加えた。生
成物の結晶化は純粋な生成物の結晶2gを用いて開始
し、混合物のpHが1.5の一定値となるまでさらに3
7%(w/w)塩酸水溶液を加えた。
【0071】ついで、この懸濁液を5℃まで冷却して濾
過し、えられた結晶性固体を水洗し、減圧下70℃で1
2時間乾燥した。純粋な生成物502gが収率90%で
えられた。
【0072】実施例3 (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン 水200mlおよび塩化メチレン200mlからなる混
合物に、(S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチ
ル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼ
ンエタンアミン塩酸塩50gおよび30%(w/w)水
酸化ナトリウム水溶液17mlを撹拌下加えた。つい
で、層に分離し、水層は廃棄した。一方、有機層は水1
00mlで2回洗浄したのち、減圧下蒸発させて完全に
溶媒を除去した。
【0073】以下の特性を有する(S,S)−N−エチル−
N−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリ
フルオロメチル)ベンゼンエタンアミン42.7gが無
色の油状物(oil)の形態で収率95%でえられた。
【0074】
【数4】
【0075】実施例4 (S)−N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメ
チル)ベンゼンエタンアミン塩酸塩(デキスフェンフル
ラミン塩酸塩) (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン塩酸塩49.5g(0.133モル)、メタノー
ル250mlおよび触媒総重量の50%が水で湿潤して
いる5%(w/w)パラジウム−炭素の1.0gをハイ
ドロジェネーターに入れた。水素気流を5気圧の一定圧
力、温度75℃で2時間、ハイドロジェネーター中に保
った。ついで、反応混合物を濾過し、溶媒を減圧下蒸発
させて固体をえ、この固体を水100mlおよびトルエ
ン60mlからなる混合物で処理した。有機層は廃棄し
た。一方水層は30%(w/w)水酸化ナトリウム水溶
液でpH11.4までアルカリ性にした。こうしてえら
れた油性懸濁液を塩化メチレン100mlで1回、塩化
メチレン30mlで2回抽出したのち、有機抽出物を集
め、水20mlで2回洗浄し、減圧下蒸発させた。
【0076】こうしてえられた無色透明の油状物をメチ
ルエチルケトン330mlに室温で溶解し、この溶液に
無水塩化水素ガスをコンゴーレッドの色が変わるまで通
気した。こうしてえられた懸濁液を撹拌しながら5℃で
冷却し、濾過した。えられた固体をメチルエチルケトン
30mlで洗浄し、減圧下60℃で12時間乾燥した。
融点160.2℃を有する純粋なデキスフェンフルラミ
ン塩酸塩30gが収率84.4%でえられた。
【0077】対応する遊離塩基の比旋光度はつぎのとお
りであった。
【0078】
【数5】
【0079】実施例5 (S)−N−エチル−α−メチル−3−(トリフルオロメ
チル)ベンゼンエタンアミン塩酸塩(デキスフェンフル
ラミン塩酸塩) (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエチル)−α
−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタン
アミン塩酸塩400g(1.075モル)、メタノール
400mlおよび触媒総重量の50%が水で湿潤してい
る5%(w/w)パラジウム−炭素の2.0gをハイド
ロジェネーターに入れた。水素気流を5気圧の一定圧
力、温度50℃で4時間、ハイドロジェネーター中に保
った。ついで、反応混合物を20℃まで冷却し、濾過し
て触媒を除去した。えられた溶液を濃縮乾固して結晶性
固体をえた。この固体を沸騰したメチルイソブチルケト
ン500mlに溶解し、ついで溶媒300mlを留去
し、メチルイソブチルケトン300mlを加えた。
【0080】0℃までに2時間冷却することにより純粋
な生成物を晶出させ、ついで結晶を濾取し、フィルター
上にてメチルイソブチルケトン200mlで洗浄し、減
圧下60℃で12時間乾燥した。純粋なデキスフェンフ
ルラミン塩酸塩260gが収率90%でえられた。
【0081】対応する遊離塩基の比旋光度はつぎのとお
りであった。
【0082】
【数6】
【0083】
【発明の効果】本発明の方法によれば、工業的観点から
単純かつ経済的な方法で、高収率に食欲減退薬デキスフ
ェンフルラミン塩酸塩を製造することができる。また、
中間体としてえられる新規化合物(S,S)−N−エチル−
N−(1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリ
フルオロメチル)ベンゼンエタンアミンおよび有機酸も
しくは無機酸との塩はデキスフェンフルラミン塩酸塩を
効率よく製造する工程に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンジェロ スプレアフィコ イタリア共和国、22053 レッコ、ヴィア チミテーロ、19 (72)発明者 バルバラ マスペス イタリア共和国、20133 ミラノ、ヴィア クレリセッティ、52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 で示されるデキスフェンフルラミン塩酸塩の製造法であ
    って、(a)式(II): 【化2】 で示される(S,S)−N−(1−フェニルエチル)−α−
    メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゼンエタンア
    ミンまたは有機酸もしくは無機酸との塩、とエチル化剤
    とを反応させて、式(III): 【化3】 で示される(S,S)−N−エチル−N−(1−フェニルエ
    チル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベン
    ゼンエタンアミンまたは有機酸もしくは無機酸との塩を
    うること、(b)触媒存在下水素化することにより、式
    (III)で示される化合物または有機酸もしくは無機酸
    との塩を脱ベンジル化すること、または(c)さらに、
    塩酸を用いて塩形成を行なうことからなる製造法。
  2. 【請求項2】 極性溶媒中、1モル当量の(S,S)−N−
    (1−フェニルエチル)−α−メチル−3−(トリフル
    オロメチル)ベンゼンエタンアミンまたは有機酸もしく
    は無機酸との塩に対して1〜3モル当量の四級化不能の
    第三級アミンまたは炭酸アルカリ塩の存在下、臭化エチ
    ル、ヨウ化エチル、硫酸ジエチル、メタンスルホン酸エ
    チルおよびp−トルエンスルホン酸エチルよりなる群か
    ら選ばれる1〜3モル当量のエチル化剤を用いて温度2
    0〜150℃で4〜80時間エチル化反応を行なうこ
    と、ハイドロジェネーターにおいて、極性溶媒または極
    性溶媒と無極性溶媒との混合物中、触媒としてパラジウ
    ム−炭素を用いて水素圧1〜20気圧にて、温度20〜
    100℃で1〜8時間脱ベンジル化を行なうこと、およ
    び単一溶媒または混合溶媒に溶解したデキスフェンフル
    ラミンを塩化水素ガスで処理して塩形成を行なうことを
    特徴とする請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】 四級化不能の第三級アミンがN,N−ジ
    イソプロピルエチルアミン、N,N−ジイソブチルエチ
    ルアミン、N,N−ジイソプロピルプロピルアミン、
    N,N−ジイソプロピルアリルアミンおよびN,N−ジ
    シクロヘキシルエチルアミンよりなる群から選ばれ、か
    つ炭酸アルカリ塩が炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウム
    から選ばれること、エチル化が行なわれる極性溶媒が
    N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
    ン、N,N−ジメチルアセトアミドおよびリン酸トリエ
    チルよりなる群から選ばれること、脱ベンジル化が行な
    われる極性溶媒が炭素数1〜6のアルコールから選ばれ
    ること、およびデキスフェンフルラミンの塩形成に用い
    られる溶媒が炭素数1〜6のアルコール、炭素数3〜8
    の脂肪族ケトン、炭素数1〜6のアルコールの酢酸エス
    テル、炭素数4〜8のアルキルエーテルおよびそれらの
    混合物よりなる群から選ばれることを特徴とする請求項
    2記載の製造法。
  4. 【請求項4】 (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニ
    ルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)
    ベンゼンエタンアミン。
  5. 【請求項5】 (S,S)−N−エチル−N−(1−フェニ
    ルエチル)−α−メチル−3−(トリフルオロメチル)
    ベンゼンエタンアミンと有機酸または無機酸との塩。
  6. 【請求項6】 塩が塩酸塩であることを特徴とする請求
    項5記載の塩。
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