JPS61194206A - 表面に圧痕を有する繊維およびその製造方法 - Google Patents

表面に圧痕を有する繊維およびその製造方法

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JPS61194206A
JPS61194206A JP3282585A JP3282585A JPS61194206A JP S61194206 A JPS61194206 A JP S61194206A JP 3282585 A JP3282585 A JP 3282585A JP 3282585 A JP3282585 A JP 3282585A JP S61194206 A JPS61194206 A JP S61194206A
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fiber
temporary
twist
twisting
fibers
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JP3282585A
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English (en)
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Isamu Kasai
笠井 勇
Hideyasu Ogawara
大河原 秀康
Hisao Inuyama
久夫 犬山
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は合成繊維であって木綿繊維状の形態と風合を有
する繊維と、その製造方法に関する。
さらに詳しくは1合成繊維に繰返し強ネン歪みを付与す
ることで、木綿繊維が有している微細な捩れ形態とドラ
イでソフトな風合に酷似した特性を奏する表面に圧痕を
有する繊維とその製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来から合成Jll維に天然繊維状の形態を付与し呆然
繊維の風合に近づける方法が種々試みられている。
たとえば、天然の木綿繊維は、微細な捩れ形態を呈して
なるものであるが、このような形態を少しでも合成繊維
分野でねらうものとして、たとえば特開昭58−707
25号公報においては繊維に一対の加圧ローラを用いて
圧痕を付与するという技・術が提案されている。しかし
、この方法は構成単繊維どうしが交錯し合った個所に押
圧圧痕が付与されるのみで、交錯をしない繊維には何ん
らの変形も伴わないために、圧痕発生の頻度が少なく、
かつそのバラツキが大きく、かつ圧痕の形状に捩れを有
さないために9合成m維特有のヌメリ感を依然として残
している。
一方1合成繊維の加工技術という点から着目すると、従
来の仮ヨリ加工で得られる加工糸は、仮ヨリ歪みにより
断面形状は4〜6角形等の多角形状となり、繊維側面に
1〜1.5comピッチ程度の捩れを有することは知ら
れている。
また、特公昭35−100号公報、特公昭37−112
60号公報、特公昭59−16688号公報などによる
と1合成繊維に1次仮ヨリ加工を施した加工糸を、さら
に2次仮ヨリ加工を施すのに際して、1次の仮ヨリに対
して2次の仮ヨリの仮ヨリ方向を逆方向とし、かつ仮ヨ
リ数と仮ヨリ熱固定温度の一方もしくは両方を低くした
条件の下で2次仮ヨリ加工を旅し、ノントルク糸を得る
方法が提案されている。
しかしこの方法で得られる加工糸は、従来の通常の仮ヨ
リ加工糸に比べては断面の形状変化や側面の捩れは増加
すると言えるものの、あくまでもノントルク糸の製造を
目的とするために、特に2次仮ヨリ加工の仮ヨリ数と仮
ヨリ熱固定温度が圧痕付与には不十分なために1本発明
において所期の目的とする圧痕を付与するまでには至っ
ていなかったし、そもそもそのような圧痕の付与が該加
工分野では要求もされてはいなかったものでもある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、上記したような点と、長年の合成繊維を
よシ天然繊維に近づけるという目標に鑑み、かつ木綿繊
維の形態に着目して研究を重ねた結果9合成繊維に極度
の繰返し強ネンによるヨリ歪みを施すことによって、微
細な捩れ圧痕が形成できることを見い出したものである
すなわち1本発明の目的は、天然繊維の有する如き、適
度なカサ高性、マイルドな光沢感、キシミ感に優れ、か
つソフトでドライな風合を有するという効果を奏し得る
合成繊維とその製造方法を提供せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の合成繊維は、以下の構成か
らなる。
すなわち、熱可塑性合成繊維であって、該繊維はヨリ歪
み変形を有しており、該変形は繊維軸方向に垂直な断面
形状が非円形状のものであってその平均異形度は少なく
とも1.1であり、かつ異形度が繊維軸方向に沿って実
質的に連続して変化しているとともに、繊維側面には繊
維軸方向に対してS方向の捩れを有する圧痕と2方向の
捩れを有する圧痕が不規則に混在し、かつ該圧痕数は繊
維長さ11r1!1間に少なくとも平均10個以上存在
することを特徴とする表面に圧痕を有する繊維である。
なおただし、上記において異形度とは、単繊維断面にお
ける最小外接円直径りと、その最大内接円直径dとの比
D / aで表わされる値であり、平均異形度とは任意
にN数20個の繊維断面について該異形度を測定したと
きの平均値である。
また1本発明の上記繊維の製造方法は、熱可塑性合成繊
維マルチフィラメント糸に、仮ヨリ数T(回/m)が下
記(ロ))式を、仮ヨリ熱固定温度Tp(j)が下記(
b)式を、それぞれ満足する条件下で。
少なくとも2回以上の仮ヨリ加工を施し、しかる後に熱
処理を施してケン縮とトルクを低減下せしめることを特
徴とする表面に圧痕を有する繊維の製造方法である。
T≧25000./’;7了     (a)Tp 、
2:Tm −40(b) なお、ただし、上記において。
ρ : 繊維の比重 D : それぞれの当該仮ヨリ加工で得られる仮ヨリ加
工マルチフィラメント 糸の糸デニール数 Tm:  繊維の融点温度(1 である。
〔作 用〕。
以下、さらに詳しく本発明の表面に圧痕を有する0!維
およびその製造方法について説明する。
本発明において、熱可塑性合成繊維とは、ポリエステル
、ポリアミド、ポリアクリル等で代表されるものであっ
て、それらの共重合体、複合紡糸。
混繊等からなるU&維をも含むものである。
さらに本発明における表面に圧痕を有する繊維は繰返し
強ネンによって付与されるヨリ歪み変形を有している。
ここで、該ヨリ歪み変形とはマルチフィラメント糸にヨ
リ切れが発生しない程度のヨリ数をネン糸機、仮ヨリ機
等で加ネンし1次いで熱固定した後さらに元ヨリ近くま
で解ネンする一連の工程を間歇または連続して複数回通
すことによって形成される。構成単繊維の内部構造の変
化ならびに側面の形状変化を意味するものである。
さらに本発明における表面に圧痕を有する繊維は繊維軸
方向に垂直な断面の形状が非円形であって、その平均異
形度が少なくとも1.1で、かつ異形度が繊維軸方向に
沿って実質的に連続して変化をしてなるものである。
異形度とは、繊維の軸方向に垂直な断面において、その
繊維断面における最小外接円直径りと。
その最大内接円直径dとの比n/aとして表わされる値
であり、また平均異形度とは任意にN数20個の繊維断
面について該異形度を測定したときの平均値でちる。
さらに該異形度が繊維軸方向に沿って実質的に連続して
変化をしているとは、単繊維を任意の箇所から100μ
間隔毎の断面を連続して、10個取り出し、それぞれの
異形度(D/d)を求め。
その値の変化が実質的に連続して認められるものを言う
本発明の表面に圧痕を有する繊維の後記する製造方法に
より得られる本発明繊維は、一般に該異形度が実質的に
連続し特に不規則にて変化しているものである。
かかる連続的な変化が、微細な捩れ形態の実現や合成繊
維特有のヌメリ感の低減に効果を呈する ・ものである
なお、かかる異形度の変化の確認は、約100〜約40
0倍程度の顕微鏡写真を撮シ、断面の異形度(D/d)
を求めるのが簡便な方法である。
さらに本発明における表面に圧痕を有する繊維は、繊維
軸方向に対してS方向の捩れを有する圧痕と2方向の捩
れを有する圧痕とを不規則に混在して有するものである
。S方向は左上りの傾斜を。
2方向は右上りの傾斜を意味し、その傾斜の角度は繊維
軸方向に対17て5〜85 の範囲に分布し。
である。また捩れた圧痕とは繊維軸方向に対して。
前述のSまたは2の傾斜方向および傾斜角度をもって、
単繊維表面に圧痕凹部がら線状に巻きついた如き形状を
意味し、ちょうど木綿繊維状の捩れ形状によく似たもの
である。
上を有する。かかる圧痕数は、繊維の1側面方向から約
100〜約400倍の顕微鏡写真を撮り。
該1側面方向から見て繊維長さ1+nm間の圧痕の数を
測定し、N数を20としその平均値で表わすものであり
、該平均値が本発明繊維では10個以上であるものでゐ
る。この場合の圧痕とは実質的に凹部が認められるもの
を言う。
次に本発明における表面に圧痕を有する繊維を図面によ
って説明する。
第1図は本発明の表面に圧痕を有する繊維の一例におい
て繊維軸方向に垂直な断面を400倍に拡大した顕微鏡
写真、第2図は同じく本発明の表面に圧痕を有する繊維
の一例においてm雄側面ヲ320倍に拡大した顕微鏡写
真である。
第1図から明らかな通り1本発明の表面に圧痕を有する
繊維は、その繊維軸方向に垂直な断面は複雑な多角形状
を呈しており、特に変形の大きいものは、前述の異形度
(D/d)が2.5程度に達するものもあるものである
。さらに第2図から明らかな通り繊維の側面は1強ネン
によるヨリ歪みを受けており、繊維軸方向に沿ってS方
向に捩れた圧痕、2方向に捩れた圧痕を多数有しておシ
微細な凹凸構造になっている。かかる凹凸構造は断面変
形を伴っており、その異形度が繊維軸方向に沿って連続
して不規則に変化していることが観察できる。
第3図は従来の通常の仮ヨリ加工糸の一例においてその
lRm側面を320倍に拡大した顕微鏡写真である。か
かる繊維はその繊維側面に平面的な長い捩れを有するが
、圧痕の存在は観察されない。
なお、参考のため第2図、第3図に1′i50μのスケ
ールを記入しである。
本発明の繊維は、後記する如くマルチフィラメント糸へ
特殊な仮ヨリ加工を施すことにより得ることができるも
のであって1通常は本発明の繊維からなるマルチフィラ
メント糸として、まず製造されるものである。本発明の
繊維は、そのようなマルチフィラメント糸のままで使用
されることのみにその使用態様が特に限定されるもので
はないが1強い仮ヨリ加工工程を経て該マルチフィラメ
ント糸が得られていることやマルチフィラメント糸とし
て次の加工工程に供されること、そのときの取扱い性な
どにも鑑み、該マルチフィラメント仮ヨリ加工糸は、特
にトルクや伸縮復元率を低下させて用いられることが実
際的である。
この点に関し9本発明者らの知見によれば、該マルチフ
ィラメント糸の伸縮復元率を8チ以下。
トルクヨリ数を30回150の以下とするのが好ましい
ものである。
伸縮復元率とトルクヨリ数とを、このように構成するこ
とにより9例えば該糸を布帛に構成した場合に、ケン縮
によるボテツキ感と、トルクによる布帛表面の乱れが実
質的に無くなシ、適度なふくらみと、均斉な布帛表面の
形成を可能にするとともに、微細な捩れ圧痕からなる凹
凸構造により。
単繊維間の分散性が高まり、しなやかでソフトなタッチ
感、布帛のすれ合うキシミ感、ならびにマイルドな光沢
感が顕著に発揮できるようになるものである。さらに該
糸もしくはlR維をモケット。
トリコット起毛などの立毛布帛の立毛糸もしくは立毛繊
維に構成した場合に、低ケン縮、低トルクと凹凸構造が
より顕著に発揮できるものである。
伸縮復元率とトルクヨリ数が、上記した範囲を超える値
の場合は、立毛糸もしくはlR#aFiケン縮によって
立毛感がなくフェルト調になる傾向があるとともに、ト
ルクによって立毛糸もしくは繊維のねじれや絡みを発生
しやすくなり、立毛布帛としては低品位化することを避
は得ないものである。
これに対して上記した通シの伸縮復元率特性、トルクヨ
リ数特性を満足する場合には、上記欠点を#1とんどな
くすることができ、かつ単繊維の凹凸構造が単繊維どう
しの干渉を防止する効果を発揮し、立毛糸もしくは繊維
の絡み合いがほとんどなく、開繊性とそよぎ性の優れた
立毛布帛が得られるのである。
次に1本発明の表面に圧痕を有する繊維の製造方法につ
いて説明する。
第4図は本発明の繊維を製造する工程の一例を示した工
程概略図である。
本発明の繊維は、一部既に述べた通り熱可塑性合成繊維
マルチフィラメント糸を出発原料として製造される。
同図において、熱可塑性マルチフィラメント糸1を、ニ
ップローラ2,5.加熱ヒータ3.仮ヨリツイスタ4で
構成される1大板ヨリ加工域を通し、引き続きニップロ
ーラ5,8.加熱ヒータ6゜仮ヨリツイスタ7で構成さ
れる2大板ヨリ加工域を通した後、さらに好ましくはニ
ップローラ8゜10、加熱ヒータ9の熱処理域でケン縮
とトルクを低減させ1巻取装置11に巻取る工程からな
るものである。
熱可塑性マルチフィラメント糸1ij、延伸糸。
所謂POYと呼ばれる高配向未延伸糸などが使用可能で
あるが、延伸と同時に仮ヨリ加工が可能なPOYを特に
使用する方が、断面の形状変化と捩れ圧痕付与に有効で
あるとともに、加工の安定性と品質に優れたものが得ら
れる。
上記工程において、マルチフィラメント糸1を1大阪ヨ
リ加工域と2大阪ヨリ加工域を通し仮ヨリ加工を施すの
に際して、仮ヨリ数T(回/m)が、繊維の比重をρ、
それぞれの仮ヨリ加工で得られる仮ヨリ加工マルチフィ
ラメント糸の糸デニールをDとして、T≧25000/
7フコを満足し、かつ仮ヨリ熱固定温度Tp (C)が
、繊維の融点温度をTm (C)とし、 Tp≧Tm 
−40を満足する条件の下で実施することが重要である
。すなわち、まず1大板ヨリ域において、マルチフィラ
メント糸1を加熱ヒータ3で仮ヨリ熱固定温度’rpま
で昇温し、十分な熱可塑化状態の下で、仮ヨリツイスタ
4で、ヨリ切れ近傍の仮ヨリ数Tを挿入することにおい
て、ヨリ歪みによる単繊維断面の形状変化と側面の捩れ
変形が種度に付与できる。しかし1次仮ヨリ加工におい
ては、仮ヨリ数Tと仮ヨリ熱固定温度Tpにはおのずと
限界がちり、圧痕付与には至らないが、2次仮ヨリ加工
での圧痕付与を高めるのに効果があるものである。
さらに1次仮ヨリ加工を施したマルチフィラメント糸を
2大阪ヨリ加工域に通し、加熱ヒータ6゜仮ヨリツイス
タ7で前記仮ヨリ熱固定温度Tp。
仮ヨリ数Tを満足する条件の下で2次仮ヨリ加工を施す
と、1次仮ヨリ加工において、構成単繊維にはそれぞれ
異なった断面変形と側面の捩れ変形が付与されており、
該構成単繊維は2次仮ヨリ加工において、仮ヨリ加ネ/
時の単繊維相互の移動(マイグレーション)により、単
繊維どうしの新しい出合いにおいてヨリ歪みが付与され
るために。
断面形状がさらに複雑化するとともに、単繊維側面の捩
れ変形から微細な捩れ圧痕付与に至るのである。すなわ
ち仮ヨリ数Tは構成単繊維相互の移動(マイグレーショ
ン)を高めるとともに、仮ヨリ歪みを増大するのに重要
である。また仮ヨリ熱固定温度Tpは、tJ&維を十分
に熱可塑化状態にすることにおいて仮ヨリ数Tの上限が
高められ、かつヨリ歪みの付与作用が増大するとともに
、仮ヨリ加工後の繊維形状の安定化などに重要なもので
ある。
本発明の要件である仮ヨリ加工を2回以上施す効果は、
前述の如く1次仮ヨリ加工では捩れ圧痕付与には至らず
、2次以上の仮ヨリ加工において捩れ圧痕付与がなされ
る仁とによるのである。本発明の仮ヨリ数Tと仮ヨリ熱
固定温度Tpの要件を満足する条件の下では、仮ヨリ加
工回数は2〜4回で上記の所期の通りの目的が達成され
るが。
本発明者らの知見によると5回以上になると捩れ圧痕数
は増大するものの、圧痕の凹凸感が減少する方向にある
ので注意を要する。
引き続き2次仮ヨリ加工を施したマルチフィラメント糸
を、ニップローラ8.10において弛緩しながら、加熱
ヒータ9において十分に熱処理を施して、好ましくは前
述の如きに伸縮復元率を8チ以下、トルクヨリ数を30
回150S以下になる如く調整し9巻取装置11に巻取
るものである。
本発明の上述実施態様例は、1次仮ヨリ加工と2次仮ヨ
リ加工そして熱処理を連続して実施する工程を示したが
、それらの工程を分離して実施しても本発明の目的は達
成される。
なお0本発明による繊維には9次のものも含まれること
は言うまでもない。
すなわち1本発明tR維が糸条等の繊維束状であるもの
、それらが某絡や加熱など高次処理を受けたもの、さら
に束状から解繊されてなるもの、さらに連続しているフ
ィラメント繊維状からカット等により短繊維化されてな
るもの、さらに他の繊維と混合されてなるもの、さらに
それらに糊、樹脂等他物質の付着したもの、各種繊度、
各種収縮率、各種染色性、あるいは複合の繊維から構成
されたもの等、繊維を変化させたもの、織編物等布帛中
に存在するもの、他の繊維からなる糸と交撚。
交織、交編されたもの、その他構造物中に存在するもの
1巻糸体あるいF′i認等糸状態で存在するもの等であ
る。
以下に本発明で規定した特性値の測定方法を説明する。
(11伸縮復元率 試料糸をα1 g / d以下の張力下で、小総に採取
し、無緊張状態で熱水(ナイロンでは60°℃。
ポリエステルでは90C)中VC20分間浸漬後。
水ヲ切り20:f:20,65±2sRHKU4整され
九部屋で12時間以上放置して水分平衡とする。
次いで紹の一端をフックKかけ、他端に100mg /
 6 +2 mg / dを負荷した状態で、水中に垂
下し、2分後の総長(1)を測定する。さらに総を水中
に垂下した状態で静かに荷]i100 +ng/d ヲ
外し、荷重2mg/dのかかった状態で、2分後の総長
(l、)を測定し1次式で伸縮復元率を求めるものであ
る。
(2)トルクヨリ数 試料糸をトルクによるヨリが入らぬように約1.5m取
り出し、試料のほぼ中央に表示デニールの1/10gの
初荷重をかけ、トルクによるヨリが入らぬように試料を
折り返し二つ折りにし、上部ヲ測定治其のクランプに固
定する。折り返した試料が回転しない状態に保持し、規
定長50mの両端に印をつけた後初荷重を除き2表示デ
ニール2/1000gの定荷重をかけ、試料の下部をフ
リー状Sにして、トルクによるヨリを与え、ヨリが安定
するまで放置する。測定治具の上部クランプから試料を
外し、ヨリが変化しない状態で検オ・ン器のクランプに
試料の上部印を正確に合せ固定し、下部印゛まで検ネン
器の他端のクランプを移動させクランプに固定し1回転
り2ンプをヨリ方向とは逆に回転し単糸が平行になるま
での回転数Nを読みとり1回転数Nを四捨五入し整数値
のトルクヨリ数(N回1503)を求めるものである。
C実施例〕 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 第4図に示した製造工程において、マルチフィラメント
糸1に、ポリエステル75 D −36figの丸断面
糸を供給し下記の条件で加工した。
ニップローラ2の速度: 272 m/winニップロ
ニップローラ5288 m/minニップ ローラ8の
速度: 500 m/minニップ0−yloの速度:
 290 m/I!Iin加熱ヒータ3の温度:220
℃ 加熱ヒータ6の温度:220℃ 加熱ヒータ9の温度=225℃ 仮ヨリツイスタ4:3軸摩擦ツイスタ 1次仮ヨリ数6500回/m 仮ヨリ方向・・・2方向 仮ヨリツイスタ7:3軸摩擦ツイスタ 2次仮ヨリ数3500回/m 仮ヨリ方向・・・2方向 こうして得られた表面に圧痕を有する繊維は下記の特性
を有していた。
平均異形度: 1.50 平均圧痕数:12個/m 糸の伸縮復元率:2.0チ 糸のトルクヨリ数:3.0回150− こうして得られた糸を用いて織編物にしたところ。
布帛表面が均斉で、適度なカサ高性と、マイルドな光沢
感とソフトでドライな風合のものが得られ゛た。
実施例2 従来の仮ヨリ機を使用して、ポリエステル、高配向未延
伸130D−36fil丸断面糸を下記の条件の下で、
仮ヨリ加工を頭次4回まで行なった。
仮ヨリ回数毎の繊維特性を第1表に示す。これは。
トルクとケン縮の低減化のための熱処理を施していない
ものである。
かかる表から明らかな通り、仮ヨリ回数は多いほど、異
形度(D/d )の平均値は犬きくなり。
干均圧痕数も増大する。
実施例3 実施例2の仮ヨリ回数3回のものを、オーバーフィード
率を10チ、加熱ヒータ温度を250℃の東件下で熱処
理し、伸縮復元率が8チ、トルクヨリ数が5.!1回/
 50 aI+の表面に圧痕を有する繊維からなるマル
チフィラメント糸を得た。該マルチフィラメント糸を2
重織機でパイル長10g+の立毛織物の立毛糸に構成し
た。該立毛織物は立毛糸の開繊性とそよぎ性さらに直立
性に優れ、かつ表面が均斉で高品位のものが得られた。
〔発明の効果〕
本発明の表面に圧痕を有する繊維は、該繊維の断面形状
が非円形であって、その異形度が繊維軸方向に連続して
不規則に変化しているとともに。
繊維側面は微細な捩れ圧痕を11!n間に10個以上を
有した凹凸構造となっているので、該繊維からなる糸を
用いて織編物などの布帛を構成した場合に、適度なカサ
高性とマイ・ルドな光沢感とドライでソフトな風合が得
られるとともに、布帛のすれ合う時にキシミ音を発生す
る効果がある。総じて言えば、従来の合成繊維には見ら
れないほど、木綿繊維に特性を近づけ得たものである。
さらに伸縮復元率を8%以下、トルクヨリ数を30回1
50口以下に調整した本発明の表面に圧痕を有する繊維
からなる光栄を用いて織編物などの布帛を構成した場合
には、前記効果がさらに強調されるとともに布帛表面が
均斉化し、商品として特に優れたものとなる。また立毛
を有する布帛の立毛糸に使用した場合は、単繊維の捩れ
圧痕による凹凸が、単繊維どうしの干渉を防止する効果
を発揮し、立毛糸もしくは繊維の直立性と開繊性。
そしてそよぎ性の優れた高品位の立毛布帛が得られるの
である。
次に本発明の方法は、熱可塑性マルチフィラメント糸に
2回以上の仮ヨリ加工を施して、熱処理する一連の工程
で構成されるので、能率よく、ムラのない高品位な表面
に圧痕を有する繊維を得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の表面に圧痕を有する繊維の一例にお
いて繊維軸方向に垂直な断面を400倍に拡大した顕微
鏡写真、第2図は、同じく本発明の表面に圧痕を有する
繊維の一例において繊維側面を320倍に拡大した顕微
鏡写真である。 第3図は、従来の通常の仮ヨリ加工糸の一例においてそ
のu!!、雄側面を320倍に拡大した顕微鏡写真であ
る。 第4図は1本発明の繊維を製造する工程の一例を示す工
程概略図である。 1 : 熱可塑性マルチフィラメント糸 。 2、5.8.10 :  ニップローラ3.6.9: 
 加熱ヒータ 4.7:  仮ヨリツイスタ 11 : 巻取装置 特許出願人  東 し 株 式 会 社手  絖  補
  正  @ (方式)昭和  年 616・2!l 特許庁長官 志 賀   学  殿 1、事件の表示 昭和60年特許願第62825号 2、発明の名称 表面に圧痕を有する繊維およびその製造方法五 補正を
する者 事件との関係  特許出願人 住 所  東京都中央区日本橋室町2丁目2番地4、補
正命令の日付  昭和60年5月28日(発送日)5、
補正により増加する発明の数  ナシ& 補正の対象 
 明細書の「図面の簡単な説明の欄」l補正の内容 (1)明細書中、第26頁第3〜10行め、「第1図は
、−・−・−・−写真である。」を、「第1図は1本発
明の表面に圧fx全有する繊維の一例において。 繊維軸方向に垂直な断面を400倍に拡大して。 該繊維の形状を示した顕微鏡写真、第2図は、同じく本
発明の表面に圧痕を有する繊維の一例において、nL維
側面′t−320倍に拡大して、該繊維の形状を示した
顕微鏡写真である。 第6図は、従来の通常の仮ヨリ加工糸の一例において、
そのFR維側面を320倍に拡大して、該繊維の形状を
示しだ顕微鏡写真である。」と補正する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱可塑性合成繊維であつて、該繊維はヨリ歪み変
    形を有しており、該変形は繊維軸方向に垂直な断面形状
    が非円形状のものであってその平均異形度は少なくとも
    1.1であり、かつ異形度が繊維軸方向に沿つて実質的
    に連続して変化しているとともに、繊維側面には繊維軸
    方向に対してS方向の捩れを有する圧痕とZ方向の捩れ
    を有する圧痕が不規則に混在し、かつ該圧痕数は繊維長
    さ1mm間に少なくとも平均10個以上存在することを
    特徴とする表面に圧痕を有する繊維。 ただし、上記において異形度とは、単繊維断面における
    最小外接円直径Dと、その最大内接円直径dとの比D/
    dで表わされる値であり、平均異形度とは任意にN数2
    0個の繊維断面について該異形度を測定したときの平均
    値である。
  2. (2)立毛布帛の立毛繊維として用いられることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の表面に圧痕を有
    する繊維。
  3. (3)熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸に、仮ヨ
    リ数T(回/m)が下記(a)式を、仮ヨリ熱固定温度
    Tp(℃)が下記(b)式を、それぞれ満足する条件下
    で、少なくとも2回以上の仮ヨリ加工を施し、しかる後
    に熱処理を施してケン縮とトルクを低減下せしめること
    を特徴とする表面に圧痕を有する繊維の製造方法。 T≧25000√(ρ/D)(a) Tp≧Tm−40(b) ただし、上記において、 ρ:繊維の比重 D:それぞれの当該仮ヨリ加工で得ら れる仮ヨリ加工マルチフィラメント 糸の糸デニール数 Tm:繊維の融点温度(℃) である。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02160908A (ja) * 1988-12-08 1990-06-20 Toray Ind Inc 内装用パイル繊維および内装用パイル布帛

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598925A (en) * 1979-01-23 1980-07-28 Unitika Ltd Production of fancy yarn
JPS58144137A (ja) * 1982-02-15 1983-08-27 ユニチカ株式会社 強撚糸様特殊嵩高加工糸の製造法

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