JPS61192336A - 水溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法 - Google Patents

水溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法に関
し、該方法では多相管状反応器中に一方では酸化反応が
生起するような温度で即ち10℃より高い温度で2ノ々
−ルより高い絶対圧で前記の溶液を注入し、他方では前
記の液圧よりもわずかに高い圧力でガス状酸素を注入し
、前記物質を酸化した溶液を管状反応器の出口で収集す
る。
本発明は更に詳しく言えば湿式酸化法に関し即ち水溶液
に溶解又は懸濁させた物質の酸化1例えば硫化物、チオ
硫酸塩、亜硫酸塩、フェノール、シアン化物、農薬等の
如き物質の酸化に関する。
現在まで用いられている湿式酸化法のうちでは。
[湿式空気酸化J (Wet air oxidati
on )なる標題のA、R,WILHFiIM及びP、
V、KNOPP  による文献(/り7タノに記載され
た[ジンプロ(Zimpro )法」と呼ばれる方法を
挙げ得る。この方法は/10〜3/θ0の温度で7!〜
、900パールの全圧でオートクレーブ中で原料溶液に
含有される化合物を空気中で酸化することから成る。こ
の方法はきわめて高価であるという欠点がある。
硫化物を含有する工業流出液を酸化し且つまた亜硫酸塩
を酸化する別の方法は仏画特許第7g−1tlrt号明
細書に記載されている。この方法は中度の圧力(l〜1
0バール〕及び低温(,90〜l0C)で操作するバブ
ルカラム(bubble co−I umn )中で原
料溶液を純粋な酸素で酸化することから成る。しかしな
がらこの方法は例えば−・ロゲン化有機化合物の如き、
硫化物又は亜硫酸塩よりもずっと安定な物質を酸化でき
ないという欠点がある。
現在まで用いられている湿式酸化法の別法は例えば英国
特許第2,07 j、グざグ号明細書に記載された「モ
ダール(Modar )法」と呼ばれる方法である。こ
の従来法によると、水の臨界温度(3711,2℃)よ
りも高い温度に生起させしかも水溶液に溶解又は懸濁さ
せた有機化合物を酸素によりその臨界圧力(27♂、3
バール)よりも高い圧力で酸化する。この方法は迅速な
要領で完全な酸化を達成し得るが、該方法を実施する際
の高圧及び高温により複雑な技術を必要とし従ってきわ
めて高価であるという欠点がある。
λ〜90ノ々−ルの圧力で!θ〜/30℃の温度で各々
の部分に沿って設けた空気又は酸素の注入器を有する曲
線部によって接続された複数の部分を包含してなる管状
反応器は米国特許第3.tりt。
りλり号明細書に記載されている。
標題[2相環状水平流における気相で調節した物質移動
(Gas phase controlled mas
s transferin two phases a
nnular horizontal flow ) 
Jなる報文においてJ、P、Andersonらによ#
)A、1.Oh、g。
Journal第10巻第j第1フ 応の原理が記載されている。
廃水を細菌で処理する方法は米国特許第J 、 607
 。
733号明細書から知られてお)、細菌の生長は酸素の
導入により促進される。この目的のため反応器の入口に
廃水と、細菌含有汚泥と酸素とを装入する。反応器に通
送する間に.廃水を処理するように細菌は廃水に作用し
,然るに酸素は新たな細菌の発現及び生長を可能とし.
しかる後に新たな細菌は反応器の出口に配置した傾シャ
タンク中で汚泥を類シャさせた後に用いる。この方法は
生分解可能な化合物にのみ関し,細菌を反応器中で再循
環させるかなシ複雑な装置を必要とする。
当業者にとって現在の問題は迅速で経済的である方法を
見出すことである。今回これらの2つの要件はこの目的
には矛盾しておシ,実際上,多相反応器中で溶液を迅速
に酸化するのが望ましいならば,最も簡単な処理要領は
溶液の通路を通して高圧下に複数のガス状酸素の注入を
行なうことに在る。この処理要領はきわめて高価である
。伺故ならば該反応器は酸素の散布を複雑化させる多数
のガス状酸素供給管を有するので複雑化するからである
。更には、高圧下でのガス状酸素の注入は高価でエネル
ギーを消費する装置のコンプレッサーを必要とする。
一見した所では,経済的な方法は大気圧程度の圧力で反
応器中で酸素と前記溶液とを混合することに在ると考え
られる。残念ながらこの場合には一方ではきわめて大き
な長さの反応器を必要とし他方ではりO%程度の酸化率
を達成するのが望ましいとしても注入した酸素の利用率
はきわめて低い(り0%よりも遥かに下方]ことが見出
された。
従って,酸化を緩慢に行なう方法でさえ.酸素の価格及
び反応器を構成する配管の価格を考慮すると,特に化合
物が腐蝕性である時には経済的ではない。本発明の方法
はこの問題に対する解決を与えるものであ92本法は水
溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法に関し、安全な
良好条件下に(爆発の危険なしに)簡単で安価な装置を
用いて簡単で迅速で経済的な方法である、。
本発明の方法は反応器の入口で、210パール程に高く
あり得る圧力で且つ370℃程に高くあり得る温度で前
記の溶液とガス状酸素との混合物の7回の注入を行なう
ことから成シ、前記溶液の注入は空管中で/ tn贋〜
/ Om/fJ)の見掛は速度で行ない、酸素の注入は
空管中で0.0/ m/fJ)〜j rrb乙炒の見掛
は速度で行ない1反応器の単位容積当りに消費した装填
物損失による特有なエネルギー(specific e
nergy )はo、ta KW/rr? 〜a o 
KW/−であり、溶解した物質の酸化度はり0%又はこ
れ以上でありその間に酸化反応中の酸素の利用度はりO
係又はこれ以上である。
導管に装入した流体の空管における見掛は速度は、導管
が空である(諸成分や他の流体が導管中にない)と仮定
すると、流体の物質流量及びその特定質量を考慮して該
流体が導管中で運送された平均速度を意味するものであ
る。
湿式酸化反応を多相管状反応器中で本発明により実施す
るという事実によると、溶液中に酸素を良好に分散させ
得る。
かなシ高い操作圧力であるが臨界圧力より低い(21O
バールより高くない)圧力を選択するととにより、溶液
中への高い酸素溶解速度を達成し得る。更には、酸化反
応が生起するような操作温度で即ち!θ℃より高い温度
であるが、臨界温度より低い(370℃より高くない)
温度を選択することによジ、高い反応速度を達成する。
更には空管における前記溶液と酸素とを注入する見掛は
速度の選択は拳法の経済性に決定的であることが経験に
より見出された。本発明によるこれらの全ての合した特
徴によると、かなり短期間内に溶液中に含有される化合
物の殆んど全ての酸化を達成でき、何れの場合でもり0
%又はこれ以上の酸素の利用率に対してり0%又はこれ
以上の酸化を達成できる。更には本発明の方法は、用い
た多相管状反応器において溶液中に酸素がかなり分散す
ることにより燃焼又は爆発の危険がないという利点を有
する。
本発明の特徴及び利点は添附図面を参照しながら次の方
法を実施する2つの要領を記載した実施例からより良く
了解されるであろう。但し本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。第1図は本発明の方法を行なう
に適した装置のフローシートであシ、第一図は該装置の
一部分の詳細図解図である。
実施例/ 次の組成: 硫酸ナトリウム4to o t7t 、  硫化ナトリ
ウムtt7t、  :/−ダjf/l、  ポリスルフ
ィド/ f/lを有するカン水に含有されるスルフィド
を酸化するのが望ましい。
処理すべきカン水の流電は30 r17FJ9であシ、
その開始温度はto℃である。
導管/から入来する処理すべきカン水を熱交換器λに送
入させ、熱交換器コから導管3を通ってrzcの温度で
カン水を放出し1次いで4!−Qパールの絶対圧でボン
ゾ弘により導管jを通って多相管状反応器中の入口に移
送するこの反応器2は例えば標題「汐相環状永平流にお
ける気相で調節した物質移動」の&、1.Oh、E、J
ourna+ (/りtti)に報文として記載される
如く既知の型式の反応器である。
同時に、極低温貯蔵装置7に収容した液体酸素を導管♂
を通して抜出し、圧力降下を克服するように液体酸素が
溶液の圧力よりもわずかに高い圧力に達するまで極低温
ポンシタにより液体状態に圧縮する。次いでこの様に圧
縮した液体酸素を加熱器10に送入し、これから室温付
近の温度で又は室温よりも高い温度でガス状で出ていく
。次いで酸素流測定及び調節装置12を備えた導管/l
を通してベンチュリ管コ/(第2図)に逆止め弁90を
介して管状反応器乙の入口に送入しあるいは反応器乙の
中心部に配置したジェットノズ見/λl(第1図)を介
して反応器の入口に送入する。
処理すべき液体の流量(30n?4)を考慮すると、直
径0.Ojm、長さ900mの管状反応器tを用いる。
「空管」酸素速度は0.2り2mρ少であり、然るに空
管における溶液の注入速度は!、、24/m2乙沙であ
る。特定のエネルギー消費は反応器/ぜ肖シ/ /、J
KWの程度である。反応器z中のガス状酸素の流量はり
0〜7時である。
導管/3を介して反応器乙の出口で、全てのスルフィド
をチオ硫酸塩に酸化したカン水を回収する。この酸化済
みカン水は3J′パールの圧力で且つり3℃の温度で導
管/3を介して反応器から出ていく。所望ならば減圧弁
/lにより該カン水を大気圧に生起でき1次いで導管/
jを介して熱交換器−に導入し、これから導管/4を介
して70℃の温度で該カン水を放出する。即ち酸化済み
カン水が熱交換器コを通過する時には、導V/を介して
該熱交換器に入来する処理すべきカン水を加熱する。
カン水中のスルフィドの酸化率はり5%よりも高く酸素
の利用率は少なくともり0%に等しいことが見出された
実施例コ l/ 3.7 j f/lの濃度で黒液中に含有される硫化ナ
トリウムを酸化するのが望ましい。処理すべき溶液の流
量は2 / OdlI寺である。この黒液を2/℃の温
度で2.tパールの絶対圧で管状反応器乙の入口に移送
する。これと平行してガス状酸素をり90Kg/を寺の
流量で2.jノ々−ルの絶対圧よりもわずかに高い圧力
で反応器乙の入口に移送する。
処理すべき溶液の流量(210靜/時)を考慮すると、
直径0.2m&長さ100mの反応iJを用いる。空管
における溶液の見掛は速度はへrjtm沙であシ酸素の
見掛は速度はへ4’m贋である。
反応器乙の出口で導管13を介して、全ての硫化ナトリ
ウムがチオ硫酸塩に酸化された黒液をタタ℃の温度で回
収する。
硫化す) IJウムの全酸化率はりr%であシ酸素の利
用率は2P%である。特定のエネルギー消費量は0,7
2にシ背である。
本発明の方法は水溶液に溶解又は懸濁させた無機又は有
機化合物の酸化に応用でき1例えば汚染物(スルフィl
−′、チオ硫酸塩、亜硫酸塩、フェノ一ル、シアナイド
、農薬等)を化学分解する流出液の処理、工場で再循環
される作動流体の処理(石油精製所のソーダ水の再生、
製紙用白水の再酸化等)及び鉱石の酸化浸出に応用でき
る。
本発明の方法では、ガス状酸素を処理すべき液体の圧力
よりもわずかに高い圧力で導入するが。
「わずかに」とはガス状酸素の圧力が液体に酸素を浸透
させ得るに充分な程に高くなければならないことを一般
に意味する。
【図面の簡単な説明】
第7図は本発明の方法を行なうに適した装置の70−シ
ートであシ、第2図は該装置の一部分の詳a図解図であ
シ、/はカン水導管、コは熱交換器、tは管状反応器、
7は酸素の極低温貯蔵装置。 コOは逆止め弁、2/はベンチュリ管、lコlはノズル
をそれぞれ表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法において
    、多相管状反応器中に一方では、酸化反応が生起するよ
    うな温度で即ち50℃より高い温度で2バールより高い
    絶対圧で前記の溶液を注入し他方では前記の液圧よりも
    わずかに高い圧力でガス状酸素を注入し、前記物質を酸
    化した溶液を管状反応器の出口で収集する酸化法であつ
    て、210バール程に高くあり得る圧力で且つ370℃
    程に高くあり得る温度で反応器の入口で同じ方向に前記
    の溶液とガス状酸素との1回の注入を行ない、前記溶液
    の注入は空管中で1m/秒〜10m/秒の見掛け速度で
    行ない、酸素の注入は空管中で0.01m/秒〜5m/
    秒の見掛け速度で行ない、反応器の単位容積当りに消費
    した装填物損失による特有なエネルギーは0.4KW/
    m^3〜40KW/m^3であり、溶解した物質の酸化
    率は90%又はこれ以上でありその間に酸化反応中の酸
    素の利用率は90%又はこれ以上であることから成る、
    水溶液に溶解又は懸濁させた物質の酸化法。 2、注入した溶液の圧力よりもわずかに高い圧力に圧縮
    した液体酸素を用い、次いでこれを前記の圧力に維持す
    ることによつて酸素を気化させてからこれを反応器に注
    入することから成る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、反応器の出口で回収した酸化済み溶液により、酸化
    すべき溶液を反応器に装入する前にこれを予熱すること
    から成る特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方法。
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